61. 狂っちゃいないぜ!
航空管制官という題材は新しさがあり興味深かったが、物語の方向性にまとまりがなく、題材の持ち味を生かせずに終始してしまったように思う。もっと真摯に航空管制官という仕事を描けば、緊張感の高い秀作になったはずではと思う。 4点(2003-12-24 01:57:18) |
62. クローン
フィリップ・K・ディックの原作らしい秀逸なSFサスペンスが味わい深い映画だった。下手に大作ぶらずにB級的ではあるが、サスペンスフルに徹した雰囲気が非常に緊張感を高めたと思う。ラストにおける怒涛のどんでん返しには大満足だった。 [映画館(字幕)] 7点(2003-12-21 17:33:37) |
63. グランド・ホテル
タイトルがそのままその後の映画制作における手法の名前になっていることでも顕著なように、この手の映画の教科書的な完成度の高さが楽しめた。当時の世相を反映したそれぞれのキャラクターのドラマが秀逸。 7点(2003-12-21 13:39:10) |
64. 孔雀王
大昔に観たものだからもうほとんど内容は覚えていないのだけれど、子供心に無邪気に覚えた呪文だけは今もできる。面白いという印象はないけど、同世代の人たちは結構見てたりするので話の種にはなる。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-12-18 16:57:07) |
65. クジラの跳躍 Glassy Ocean
夢の中の映像を観ているような独特の幻想感が良かった。映像全体が緑の色彩に包まれており、水の中か宇宙空間のような浮遊感が楽しい。 6点(2003-12-17 22:33:40) |
66. クリムゾン・リバー
ジャン・レノ&ヴァンサン・カッセルのフランス二大俳優に新進気鋭のマチュー・カソビッツの組み合わせによるサスペンスということで大いに期待したが、結果は散々だった。冒頭から中盤にかけてのサスペンスフルは雰囲気よく緊迫感も絶大だったが、サスペンス映画においてもっとも重要なラストの顛末があまりにお粗末であった。問題はやはり盛り上がりに欠けた脚本の完成度の低さだと思う。 3点(2003-12-13 21:13:58)(良:1票) |
67. グリーンマイル
触れ込み通りの感動的というよりも、ラストに集約される哲学的なストーリーが感慨深い。だから感動して泣く映画ではなく、ファンタジックなストーリーに裏づけされた人間の業を描いた映画と言える。 [映画館(字幕)] 8点(2003-12-13 20:41:26) |
68. グラディエーター
物語のスケール、映像的な怒涛の迫力は大作の名にふさわしく、壮大な映画であることは間違いないのだけれど、それほどの印象深さがない。面白かったし、もう一度観ても面白いという感想は変わらないだろうけど、あまり心に残ることはないだろうと思う。 7点(2003-12-03 13:19:33) |
69. 黒い家(1999)
原作を読んでなくても、原作を無視しているということがはっきり分かる問題作。恐怖感たっぷりのサスペンスから、後半一気に完全なホラーに突っ走ってしまう。明らかにモンスターと化した大竹しのぶの女優魂をはじめとして、その暴走ぶりはややもすれば評価したくなるほどのキレっぷりである。しかし、冷静に考えるとやはり駄作としか言いようはない。 1点(2003-11-28 18:07:12) |
70. 黒い十人の女
なんといってもモノクロの映像美が素晴らしかった。それにふさわしいサスペンスフルな設定が興味をそそる。往年の名女優たちの古めかしい独特の言い回しが、今となっては逆に新鮮に耳に残った。 7点(2003-11-25 15:24:24) |
71. 雲のように風のように〔TVM〕
あまり知られていないけど、非常に良く出来たアニメーションである。劇場公開はされなかったようなので、題材のわりに豪華さはないが、興味深い物語をとても切ない映画に仕上げている。後味が良いとは言えないけど、深く印象に残る作品。 [ビデオ(邦画)] 6点(2003-11-12 15:38:25) |
72. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
おそらくツボにはまった人にとっては忘れられないほど感動的な映画なのだろうけど、私はいまひとつ入り込めなかった。人物のキャラクターやストーリー展開にどこかありきたり感が拭えなかった。主人公の親友役のベン・アフレックは好演をしていたが、彼の演技に好印象を受けたのは今作以外には無い。逆に、マット・デイモンは今作では拒否感があったけど、今作以降では良い存在感を見せている。今作で成功した2人であるが、その後の俳優としてのキャリアは、良い悪いは別にしてくっきりと異なっている。 5点(2003-11-08 02:10:58) |
73. グッドモーニング,ベトナム
題材は非常にドラマ性があり興味深いものであるが、好感を持つべきはずのロビン・ウィリアムスのキャラクターにどこか共感できず、終始客観的な視点から外れることがなかった。だから映画の性質のわりに、ほとんど感動がなかった。 5点(2003-10-31 03:20:13) |
74. クラッカージャック
やはりそれほど大金をかけれてない分、映像的には陳腐で迫力に欠けているのは大きくマイナスである。ストーリー的にはよくある展開ではあるが、悪くはないので、まあビデオ映画とすれば充分ではないかと思う。「ビバリーヒルズ・コップ」とは印象がまるで違うジャッジ・ラインホールドに注目。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-10-30 16:48:12) |
75. 靴をなくした天使
観た後の印象は悪くはなかったけど、後に残るほどでもなかった。良い人を描いた良い話というのは、世間的にも印象に残らないものかもしれない。 [地上波(吹替)] 4点(2003-10-25 14:24:29) |
76. クール・ランニング
スポーツ観戦が大好きなので、この手の映画には基本的に甘くなるが、それを差っ引いてもこの映画の出来は良かった。何よりも実話をもとにした題材が魅力的である。風呂桶に入ってボブスレーの練習をするジャマイカ人の姿は、コメディとして、映画として、とても優れたシーンだった。この映画を観たことで、冬季オリンピックの度に、ボブスレーのジャマイカチームの成績が気になる人はとても多いはず。 [ビデオ(字幕)] 7点(2003-10-25 14:20:37) |
77. 紅の豚
戦友の死を引きずりながら空に生きるという、非常に男臭い話を、主人公を豚にすることで一気にアニメ的なファンタジーへと昇華させていることに、やはり宮崎駿の天才ぶりを見ずにはいられない。宮崎映画の中では最も大人向けと言えるこの作品は、シャンソンにのって異国の空へと誘ってくれる。 [地上波(邦画)] 10点(2003-10-25 13:55:23) |
78. グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版
美しい映像というのは作品を語る上でよく出る言葉であるが、この映画の場合、素晴らしいものは、その美しい青である。海というものはその存在のみで美しく、素晴らしいものだが、その魅力を100%映像として引き出すのはとても難しいことだと思う。この映画の偉大なところは、海の青を、その魅力を全力をもって映しつけ、主人公の海に対する狂おしいほどの純粋な思いを描き出したことである。 8点(2003-10-16 01:36:26) |
79. 九龍の眼/クーロンズ・アイ
「ポリスストーリー」シリーズの第二作である今作は、同シリーズの特色であるジャッキー・チェンらしいアクションに溢れており楽しめる。ただ1や3に比べると若干ストーリー展開が散漫な感じがして、印象がやや薄い。 [地上波(吹替)] 5点(2003-10-14 12:01:05)(良:1票) |
80. クリムゾン・タイド
今作も原子力潜水艦映画を代表する作品で非常に良く出来ている。ストーリーや設定は娯楽性が強く強引な部分もあるが、それ抑えるデンゼル・ワシントン、ジーン・ハックマンの白熱の演技合戦がこの映画の最大の魅力であろう。 8点(2003-10-06 13:45:12) |