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光りやまねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 418
性別 男性
自己紹介 1959年生まれの48歳。
神戸市近郊に在住の、映画をこよなく愛する
市井の人であります。
ま、コツコツとレビューしようと思ってます。

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1.  クイーン・コング
SF、特撮好きなら知る人ぞ知るカルトムービーなんだが、近所のレンタルビデオ屋に置いてあるでつい借りて見てしまった。これはもう噂にたがわぬ珍作。どうやら5年程前から25年の歳月を経て、ビデオやDVDなんかで出回っているみたいですね。76年当時、特撮映画の金字塔「キング・コング」(33)のリメイク版「キングコング」(76)を配給する際、ハリウッドの某大物プロデューサーがこの珍作の上映を阻止したらしいですが、その心情よーーくわかります。そんな誉れ高い名作中の名作をセンスのかけらもないパロディー調で仕上げており、これはもう断罪ものですよ。それと、70年代を席巻したウーマンリブをベースにしているわけですが、これも思いっきりパロッているしか見えませんね。そう、すべてをコキ落とすという徹底した作調。それにしても、こんなシロモノを世に出したフランク・アグラマってとんでもない奇人変人かも知れませんよ。
[ビデオ(吹替)] 2点(2007-01-30 23:41:01)
2.  グローリー 《ネタバレ》 
奴隷制度が廃止となる北軍の勝利というのは、長いアメリカ黒人史の中でもとりわけ重要な位置付けにあるものと思われます。またそれは他国の者が想像する以上に、黒人にとって勝利しなければならないものだったに違いない。この映画では、奴隷として酷使される黒人の様子がワンシーンでさえ挿入されていないので、他国の者からすると、黒人の白人に対する憎悪の気持ちや志願兵となりたがる動機付けなどが少々理解しにくいかもしれません。その辺の事情は「ルーツ」(映画ではなくテレビドラマだがよく出来た作品です)なんかを見ると、白人の手によりアフリカから捕獲され家畜同然のように酷使される黒人の様子が描かれているので、彼らの気持ちがよーくわかります。黒人の犠牲で成り立つ既得権益を執拗に維持しようとする南部の白人、それに対し、ただ人間としての自由と尊厳が欲しかった黒人という両者との構図。黒人志願兵たちの言う我々すべての黒人の為に戦うという言葉はズッシリと重く、またラストの玉砕覚悟の突撃シーンは感動的ですらある。事実、人間が生み出す“悪”が存在する以上、侵略なんかではなく正義の為の戦争もあり得るのだ…この作品を見終えてそんな事を思いました。
[DVD(字幕)] 8点(2006-09-30 00:10:38)(良:1票)
3.  靴みがき
敗戦直後のローマ。戦争の後遺症はここにも暗い影を落とす。両親や家屋を戦争で失った孤児たちは、大人相手に靴みがきなどをして必死で生き抜いてゆかねばならない。戦後の日本の都会でも同じような光景が見られたのは、記録番組などを通じて知るところ。しかしながら、こんな子供たちでも馬を買うという夢を持って生きているし、またどんな逆境でも夢や希望というものがなければ人間は生きていられない。そんな健気な子供たちを、敗戦直後の荒みきった大人達が盗品の横流しや窃盗団の手先として都合のいいように利用する。社会のルールや仕組みが分からない子供たちは、弁解の余地もなく刑務所(拘留場か?)に放り込まれてしまう。彼らはただただ大人の言われた通り仕事の手伝いをしたまでのことなのに…。そんな混乱期の母国イタリアの現状を、監督デ・シーカは力強くリアルに描いてゆく。おそらく現行の法律に照らし合わせると主人公の子供たち二人(パスクアーレとジュゼッペ)は無罪であろうし、当然ながら釈放して学校教育を受けさせるのが道理であろう。そんな荒んだ大人達だけではなく、刑務所内の先生と呼ばれる大人達からも理不尽な体罰を受ける。刑務所内の劣悪な生活環境に加え、このような非人間的な仕打ちを受けたところで更正など出来ようはずはなく、ますます大人や社会に対し反感を抱くだけであろう。暗く悲しいラストは強烈なメッセージを放っており、子供たちを取り巻く大人社会への糾弾とも受け取れる。名匠デ・シーカの作品としては「自転車泥棒」と双璧を成す傑作です。
10点(2005-02-02 21:55:52)(良:1票)
4.  蜘蛛巣城
時は狂乱の戦国の世。武者の骸が野に山ほど積まれ、さながらその光景はこの世の地獄だったに違いなく想像しただけでもオゾマシイ。序盤、落雷に見舞われる森の中、三船敏郎演じる武時と義明(千秋実)が物の怪に遭遇するシーンがある。これが雰囲気満点で、妖婆の不気味な声と共にコントラストを効かした白黒映像が抜群の効果を収めており、何回見ても背筋がゾーとする。その他にも脳裡に焼き付くシーンは数多く、武時が雨あられの矢を受けるラストはもちろんのこと、薄気味悪い明かず間の雰囲気描写、ついに発狂する冷血な妻浅茅(山田五十鈴)、森厳なる森が城に押し寄せるというくだりもゾクゾクさせてくれた。本作は「マクベス」がベースになっているわけだが、やはり下克上という血で血を洗う狂気に満ちた時代設定だからこそオゾマシさが倍増するのであろう。しかも黒澤明監督独自の、存分にイマジネーションを掻き立ててくれる怪奇物語の傑作に仕上げる手腕もさすがだ。
9点(2004-11-21 14:01:36)
5.  黒い雨
広島、長崎の原爆投下から60年近くも経とうというのに、今もなお被爆の後遺症に苦しんだり、いつ原爆症が出るか不安を抱えながら生活している人々が全国に29万人(被爆者健康手帳保持者の数)もいるという。多量の放射能を浴びるということは本当にオソロシイことで、ちょっとした体調不良でも恐れおののかねばならないと言います。このような苦しみはとうてい被爆者にしか分からないことであろう。俳優達の淡々とした好演も手伝い、平凡な市民の日常というフィルターを通し原爆症の恐ろしさが見る者へ静かに伝わってくる。川又昂の乾いたカメラワーク、武満徹の不安を煽る音楽ともに印象的だが、何よりモノクロ映像というのが良かった。全世界の人々(とくに米国)へ原爆の恐ろしさを訴え続けるためにも、永遠に残すべき映画作品です。
9点(2004-05-30 21:59:50)
6.  グラン・マスクの男
北メキシコの郊外に実在する心やさしい神父さんの物語り。孤児たちの生活費と、新施設を作る資金作りのためプロレスラーとして日夜リングに上がる。これといった大事件もなくストーリーは進み、演出も弱っちいわけなんですが、ジャン・レノがリングの上で投げたり投げられたりの大健闘。憎たらしいカラスをイメージさせる変テコなプロレスラーとの対戦シーンと、トリオ・ザ・パンチョ?のユニークなキャラがウケた。まぁこういう作品には弱いので、7点。
7点(2004-03-03 23:04:12)
7.  雲ながるる果てに(1953)
悲しい。悲し過ぎる映画です。戦争の不条理などという生易しいことばなんかでは、とうてい言い表わせられない。この決して忘れてはならない歴史的事実を、家城巳代治監督はヒューマンタッチな演出で見事描き切っている。「雨降って今日一日を生きのびる」一刻も早くお国の為に散って奇跡を起こしたい…否、生きたい。生と死の間で揺れ動く様子が、この一句で端的に表わされている。ラストの鶴田浩二演じる大滝のナレーション。「ぼくの大好きなすべての人、なつかしい山河、そして平和な日本、それを思い浮べながら死んでゆきます」は、悲し過ぎて生涯忘れられそうにありませんよ。本当に。
10点(2003-12-05 21:24:23)(良:3票)
8.  クライング・ゲーム
予備知識なしで見たのが良かったのか、サスペンスものとしては鮮烈な印象を放った異色作でしたね。シャレたファーストシーンからゾクゾクさせてくれたし、見せ場をちりばめた意外性のあるプロットも言うことなし! ! 主役を演じるスティーヴン・レイを軸に、フォレスト・ウィテカー、ジェイ・デヴィッドソンら三者三様の会話の妙も十分に味わうことが出来る。しかも、作品全体にそこはかとなく切ない雰囲気に満ち溢れており、英文学の香り漂う作風になっている。根源的な“愛とは? 人間とは?”というテーマ性も用意されているわで、ニール・ジョーダン監督の手腕にはただただ脱帽。驚愕のラストをも含め、ラブ・サスペンスとしては間違いなく傑作! !
9点(2003-11-13 18:44:20)
9.  グリーンマイル
テーマそのものは極めて重い。無実の人間が死刑にされ、それを執行せざるを得ない刑務官の地獄のような苦しみ…。にもかかわらず、何とも救いようがなく後味の悪過ぎる映画でした。超能力で人を助け、悪人を懲らしめるというファンタジー仕上げは悪くはないと思います。しかしラストに、ドラマチックな奇跡でも用意されているのかというとそうでもない。さらに、コーフィが繰り返し言う「生きるのに疲れた…」も理解出来ず最後まで尾を引いた。メッセージ性の強い快作「ショーシャンクの空に」を世に出したダラボン監督だけに、ただ“泣いて下さい”に終らせた今作は本当に残念です。
5点(2003-09-13 21:10:49)
10.  グラディエーター
ローマ史実に忠実かどうかはさて於いて、本作はラッセル・クロウ演じる勇敢で人望のある剣闘士マキシマスの復讐劇を重厚なタッチで描いている。しかも、時折現れる心象風景がマキシマスの悲哀と運命を感じさせ、格調高い作風に押し上げていた。まさに、アカデミー賞受賞の名にふさわしい見応え充分の作品と言えるだろう。やはり最大の見せ場は、CGを駆使したオープニングとコロシアムでの戦闘シーン。リアリティ溢れる迫力満点な描写力は、さすが映像には偉才振りを発揮するリドリー・スコットという感じだ。また、皇帝コモドゥスを演じたホアキン・フェニックスの陰湿だが印象に残る好演が、この復讐劇を大きく盛り上げていた。
9点(2003-05-25 11:09:38)
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