41. 刑事コロンボ/第三の終章<TVM>
犯人の悪巧みの見事さはシリーズでも屈指です。故に、完全犯罪成功への最後の一歩を踏ませない警部の敏腕さをとりわけ感じる作品です。お見事としか言いようがないです。また、チリ代金にたまげるレストランでの一連の様子に、その有能さを出世の為に使う気は毛頭ない人柄が伺えます。子供の頃は大嫌いだった警部、今は大好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2009-06-07 03:16:32) |
42. 刑事コロンボ/意識の下の映像<TVM>
「本当にそんな効果があるのか」というサブリミナル効果への驚き。「何て狡いやり方だ」と地団駄を踏んだ(当時はどの作品でも犯人を応援していました)警部の罠。子供時分の記憶が残っている作品です。犯人対警部の攻防は見応えがあり、警部の禁じ手も今は支持出来ます。それだけに、あの場所から物証が出てきた事が残念です。この犯人が何時までもそれを残しておく筈がないと私も考えるからです。 [DVD(字幕)] 6点(2009-06-07 02:21:18) |
43. 刑事コロンボ/死の方程式<TVM>
《ネタバレ》 犯人の邪魔者を削除するやり口の狡猾さは見事なものでしたので、浮ついた気質が最後に剥き出しになり、冷静に考えられずにうろたえて自滅する様は拍子抜けしました。警部はご自身があんなに恐れる場所で犯人に罠を仕掛けるのなら、副社長抜きのさしでの恐怖におののく者同士の対決を見たかったですね。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-01 00:39:26) |
44. 刑事コロンボ/もう一つの鍵<TVM>
《ネタバレ》 私でも気がつきました。犯行時の音の順番が逆だという事が。これではいけません。犯人は恋人から引導を渡されます。何とも皮肉であることと、呆れる程の浅はかさが顕れています。女性の犯人がこのような人物像であるのが最もいけません。 [DVD(字幕)] 3点(2009-06-01 00:10:06) |
45. 刑事コロンボ/毒のある花<TVM>
《ネタバレ》 企業のトップである誇り高い彼女にこそ用意周到な計画で犯行を実行して欲しかったので、荒っぽい衝動殺人はいけません。従業員の生活を守る立場の者であるのにギブアップが早すぎるのも興ざめです。素朴な疑問としてあのクリームを使用すれば顔もかぶれてえらい事になるのではないのでしょうか? [DVD(字幕)] 4点(2009-05-29 17:32:26) |
46. 刑事コロンボ/二つの顔<TVM>
遺体をどうやって一人でバスルームから運び出したのか疑問でした。答えが明らかになる結末はシリーズ中でも毛色の変わったもので納得させられますが、シリーズの魅力である、犯行の一部始終を証明するという点において曖昧な部分が残り、物足りなさを感じる作品です。「自分の家でもそんな事するの?!」と一喝して警部を縮み上がらせたペックさん。私も度々そう思ってきたので、気持ちの良い台詞でした。彼女にプラス2点です。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-29 17:14:52) |
47. 刑事コロンボ/悪の温室<TVM>
相棒に接する警部の人となりは僅かに表れています。しかし、理詰めさはない、罠を張る事もないという、犯人を観念させる決め手がつまらなく、犯人の動機、人柄も見るべきものがなく詰まらないという、本シリーズらしからぬ凡庸さです。う~ん。 [DVD(字幕)] 4点(2009-05-13 23:54:53) |
48. 刑事コロンボ/アリバイのダイヤル<TVM>
今作のような犯人こそ警部のワナに嵌って自滅してほしいものです。犯人の毒々しさだけが際立っており、殺しを犯す必然性及び決め手が弱いところが不満です。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-11 20:06:42) |
49. 刑事コロンボ/歌声の消えた海<TVM>
《ネタバレ》 手袋が荷物に入っていなかった事が巡り巡って犯人を降参させます。動機が浮気の清算なのも因果応報を感じます。船が到着するまで一人でさっさと解決しています。同様にさっさと本が書かれて撮影されたかのようなオーソドックスな作品です。私も観終わってさっさとレビューを書き上げ一丁上がりという具合です。1週間後には内容を忘れている気がします。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-11 14:29:54) |
50. 刑事コロンボ/ビデオテープの証言<TVM>
テープを使ったトリックはテープが致命傷となる事は想像がつき、警部と共に私も両画面に目を凝らしましたがわかりません。観終わって犯行後の部分を再度確認すると確かにソレを持って出かけています。妻が椅子の上に見えた物の件と併せて理詰めな警部の思考に今更ながら感心させられます。今作のお目当て、私の敬愛するジーナ・ローランズは、やはり気品が漂っており圧巻のラストシーンに流石と満足しました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-11 02:26:06) |
51. 刑事コロンボ/黄金のバックル<TVM>
姉への遺恨の部分に重きを置いたストーリーを興味深く見ていましたが、結末に拍子抜けしてしまいました。姉への復讐になっているのかも疑問です。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-10 02:55:29) |
52. 刑事コロンボ/殺しの序曲<TVM>
《ネタバレ》 今作で「頭が良い事」について考えさせられました。IQだけで頭の良さのみならず人間の優劣も測り常に他人を見下す犯人が、刑事になった経緯を語る警部との最後の対決で、我を忘れて口走ってしまった事に、一瞬「こんな事が起こり得るのか」とあっけにとられましたが、頭の良さの質の違いがもたらした結末なのだと納得しました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-10 02:26:16) |
53. 刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM>
《ネタバレ》 警部から嫌疑をかけられていなかったら、死体はあの場所においたままだったのでしょうか?大きな疑問です。警部を利用して完全犯罪を目論んだしたたかな犯人でしたが、したたかさにおいて警部の右に出る者はいない事を確認させられます。グロッキー状態でタップ間近を装うさまは悪党レスラー並み。そんな警部も必殺技「たらい回し」には成す術なしなのが笑えます。 [DVD(字幕)] 6点(2009-05-03 02:36:12) |
54. 刑事コロンボ/白鳥の歌<TVM>
シリーズのセールスポイントである、状況証拠を1つ1つ積み重ねて犯人を追い詰めていく「じわりじわり感」を堪能できます。今回、警部の寄り倒されそうになりながら、勝ちを収めたうっちゃりは鮮やかでした。余談ですが、葬儀屋さんのセールストークの絶妙さにうなってしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-04-26 17:31:31) |
55. 刑事コロンボ/愛情の計算<TVM>
シンクタンクの装備には隔世の感がありますが、子供に対する盲愛は時代を超えた普遍的なものがあるようです。今回の警部の詰めの一手はダーティですが、勝つために一番の泣き所を突くのは止む無しです。チェス盤をひっくり返すMM7に、父とはさみ将棋をして負けると盤をひっくり返して泣いていた幼い時の事を思い出しました。 [DVD(字幕)] 5点(2009-04-26 16:57:40) |
56. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
うわべは上品かつ知的でありながら腹のうちはとてつもなく狡猾。私好みの見応えのある犯人ですが、墓穴を掘ってしまった最後には拍子抜けしました。全編に亘ってカロリーの高そうな料理を食している警部に「肥えるよ」という思いと、被害者の友人達の心意気も味わっているのかもしれないという思いが浮かびました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-04-15 15:35:59) |
57. 刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM>
《ネタバレ》 記憶に残っていない作品でした。高名な推理作家との対決で、情の部分では警部のスピーチ等見るべき点はあるものの、知恵比べの部分では釈然としない点が幾つかあり、また、彼女の犯行だと感づいていた秘書と弁護士も中途半端な存在で終わり、盛り上がりに欠ける作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2009-04-15 13:24:42) |
58. 県庁の星
派遣先が三流スーパーという設定ですが、お弁当問題とバックヤード問題共に掘り下げが足りませんし、問題がこの二点だけというのも物足りなく、死活問題である競合店との競争など描いていただきたかったです。それと、柴崎コウ演じる二宮の内面から響いてくるものが感じられず残念です。ただ、民の再生と官の再生未だ道遠しという結末のバランスの妙は評価したいです。 [映画館(邦画)] 6点(2006-04-05 22:12:02)(良:1票) |
59. 刑事コロンボ/仮面の男<TVM>
《ネタバレ》 犯人がテープ中の矛盾を警部に指摘され,観念したラストシーンのみ記憶していた作品で、子供心にコロンボの頭の良さを羨ましく思ったものでした。30年振りに観ました。警部は、おかしいと感じた事を、深く深く考える人物で、深く考えている故に、見た事、聞いた事から他人が気づかない新たな疑問や矛盾を感じ、その積み重ねで犯人を追い詰めてゆくのですね。極上葉巻を吸う犯人から押し付けられた10ドルを律儀に返す様子に、貧しても鈍しない心意気を感じました。CIAが警部の身に危険が及ぶような事してくれればワクワク出来たのですが、尾行だけだったのは物足りなかったです。 [ビデオ(吹替)] 6点(2005-11-06 15:52:16) |
60. 刑事コロンボ/逆転の構図<TVM>
警部の勝利の決め手には理詰めの鮮やかなものと、したたかで一か八かの賭けのようなものとがあります。本作は後者の代表作です。深い洞察力に胆の座った意志の強さを持つ警部は、刑務所送りになった犯人達には恐ろしい存在でしょうが、まっとうな人々にかかってはまるでかたなしで、それで良しとする人柄がよく表れています。 [DVD(吹替)] 6点(2005-04-02 12:03:28) |