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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 893
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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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21.  最強のふたり
ドリスの言動が危なっかしくて、笑いと同時にハラハラさせられる。障害者だからと言って同情せず、対等に扱ってくれる彼に、フィリップは本音で語り合える友を見つけたことだろう。実話という免罪符はあるもののそれに臆せず、日本人にも分かりやすいギャグをふんだんに散りばめながらも、下手に重すぎず軽すぎずのバランスが絶妙。ドリス役のオマール・シーの存在が大きく、エディ・マーフィーやウーピー・ゴールドバーグとは違う、天真爛漫さの奥にある翳りが見えてきて、ハリウッドには出せない味。ラストはしんみりさせず、オープニングみたいなテンションで終わってほしかった。
[地上波(字幕)] 7点(2020-08-14 12:27:08)
22.  三度目の殺人 《ネタバレ》 
是枝監督らしからぬ法廷ミステリで且つ、オリジナル脚本で勝負しているのは評価できるし、完成度は決して低くない。明確な答えのないモヤモヤ感のまま、日本の司法制度に問題提議を掲げているという意味では理にかなっているとも言える。だがやはり、複数のキーワードの表面を触れただけで終わり、登場人物が深く掘り下げられていない気がする。被害者の社長による実娘への性的虐待を見かねた前科者が再度殺人を犯し、それが公になることを恐れ、彼女を守るために自ら死刑になることを選んだというのが一般の解釈だ。メディアでは一方的に悪のレッテルを貼り、世間はそれに追従する。しかし、真実なんて掴みどころがなくて、たとえ偏ったものでも提示された情報でしか判断できないところに、人間の脆さとリンクする。殺人犯の真意など100%誰も分からない。それは理解している。ショッキングな描写や過剰演出に頼らない作風の限界かもしれないが、もっと深みを描けなければ「それで?」で終わってしまうのだ。
[地上波(邦画)] 6点(2019-11-14 07:51:42)
23.  ザ・セル 《ネタバレ》 
17年前に観賞。殺人鬼の脳内世界にダイブするSF設定に惹かれる。インド人監督らしいエキゾチックな美術に味があるも、プロモーション・ビデオを延々と見せられているみたいで飽きた。他に語れる部分が少なく、グロと映像美しか記憶に残らない作品。
[DVD(字幕)] 4点(2019-10-28 20:15:21)
24.  ザ・ウォッチャー
公開当時、「『羊たちの沈黙』、『セブン』に並ぶ傑作」みたいな誇大広告を見かけて、映画館で見たいと思ったが、レンタルで正解。キアヌが殺人鬼という話題性はあれど、ハマり具合と演技力で言えば×に近い。映画全体としても悪い意味で荒唐無稽で、よくある二流のサイコサスペンス。「配給会社の過剰宣伝に騙されないようにしよう」と心に誓った意味では記憶に残る作品。
[ビデオ(字幕)] 3点(2019-07-08 21:51:08)
25.  真田幸村の謀略 《ネタバレ》 
タランティーノもインスパイアされたかもしれない荒唐無稽な時代劇。何せ冒頭の隕石落下のインパクトが強く、猿飛佐助が宇宙人というトンデモぶり(しかもそれが活かされていない)。真田十勇士は誰が誰だか分からない。殺した敵のドクロの杯で乾杯は実際にあったのかね。全編マンガみたいな設定と展開で時代公証もへったくれもないが逆にそこが面白い。いずれにしても豊臣家が滅び、悪役面の家康を討っても徳川の天下は変わらない。それでも誇りと父の仇のため多人数相手に挑み、史実では叶わなかった家康を討ち取ったカタルシスに、今日の幸村人気と数多の創作で溢れている所以を再確認。大河ドラマと見比べて幸村に想いを馳せてみるのも悪くない。
[DVD(邦画)] 5点(2017-12-31 00:14:01)
26.  さとうきび畑の唄〈TVM〉
こういうのあったね。手垢のついたベッタベタの反戦ものに、『ライフ・イズ・ビューティフル』の要素を入れた人情喜劇。確かに沖縄戦が悲惨なのは事実で、今でも米軍基地問題が絶えない。反戦を否定するつもりはないが、論理的な部分放棄で感情論でひたすら押し付けがましいと、視聴者を何でも言うことを聞くサルとして見てるんじゃないかな。どんな未来が待ちうけようとも国民が何の疑問を抱かずに平和主義を選ぶならそれで構わないが。過剰に甘ったるい演出は置いておくにしても、『ライフ~』の劣化コピーにしか見えないし、金払って見るような劇場映画として作らなくて正解だろう。『ジョニーは戦場へ行った』みたいな徹底的なものを、受けること優先のテレビ局が作れるわけがない。
[地上波(邦画)] 3点(2017-08-02 23:28:14)
27.  サイコ(1960) 《ネタバレ》 
サイコホラーの教科書というべき映画なので、シャワーシーンが有名すぎてあまり衝撃ではない。リアルタイムでネタばれなしで見たかった。それでもモノクロの効果が絶大で、母親の正体の演出は神がかっていたかと。センセーショナルな作品は衝撃的である一方、即物的で下賤に映るが、大衆の心を動かしたもの勝ちなのでこうしたものが歴史に残るのは今も同じかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2017-07-11 19:30:42)
28.  ザ・ファイター 《ネタバレ》 
デヴィット・O・ラッセルは苦手な監督だ。彼の癖がとことん発揮されており、何をしたいのかよく分からない。コンプレックスから親離れしてチャンプになりたい異父弟の話が、いつのまにか異父兄とチャンプを目指す話になっていて、それが盛り上がらずに淡々と進むわけだからカタルシスが感じられない。むしろ主役のマーク・ウォールバーグより、薬物中毒から抜け出そうとする異父兄の話が印象に残り、クリスチャン・ベールの本人になり切った役作りと存在感は感嘆ものである。メリッサ・レオの助演女優賞はよく分からなかった。ボクシング映画としても家族映画としても消化不良。
[DVD(字幕)] 4点(2017-07-11 19:23:43)
29.  13/ザメッティ 《ネタバレ》 
今でこそ"ジョージア"という国だが、この映画を見るまでは"グルジア"という国すら知らなかった。貧困にあえぐ移民の青年がロシアンルーレットに巻き込まれるまでの過程が退屈で幾度か眠りに落ちそうになった。そこを乗り切れば大分引き込まれるが、緊張感と荒削りなモノクロ映像の擦り合わせが足りず、ちょっと消化不良気味。不条理を一度乗りきった青年の死が無駄にならないことを祈りたい。大金が家族の手に渡り、死のゲームを警察に気付かせたのだから。
[DVD(字幕)] 4点(2017-05-29 21:12:41)
30.  ザ・ロード(2009) 《ネタバレ》 
原作既読。終末SFという『ノーカントリー』原作者らしかぬ題材だが、根底にあるものは変わっていない。純文学のテイストを損ねることなく、分かりやすく映像化している。ひたすら救いのない重いトーンを貫くも、詩情すら感じさせる映像。自分たち父子を"火を運ぶ者"として言い聞かせないと、妻のように自殺し、または人喰いになり果てる絶望の世界。いつ野垂れ死ぬかわからない熾烈なサバイバルに生存本能と倫理と生きていく意味を問う。やがて父を失った少年は、同じ"火を運ぶ者"に出会うが、本当に希望があるか定かではない。火を絶やさないための戦いはこれからも続くのか、いずれ人食いに堕ちるのか。「幸せなことより、辛いことの方が記憶に残る」。人生に対する諦観を感じさせる映画である。
[DVD(字幕)] 6点(2017-01-31 23:51:40)
31.  貞子vs伽椰子 《ネタバレ》 
見えない糸に引き寄せられ、誰かを巻き込み、そして誰もいなくなった。人気キャラの○○vs●●という地点で、ギャグホラーとして期待はしていたけど、肝心の貞子と伽椰子の対決が終盤の数分のみでそこまで可笑しいほどでもないので肩透かし。お互いの呪いで打ち消し合うどころか、共通の目的で融合するラストは、双方の映画をよく知らない自分にしては「これで終わり?」程度にしか思えなかった。もっと笑撃的なものを想像していただけに残念だ。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2016-12-19 22:08:14)
32.  最高の人生の見つけ方(2007) 《ネタバレ》 
オーソドックスで深刻なテーマながらも、手軽に手堅くまとめた佳作。この手の話は予定調和で締めるが、冒頭のナレーションで鑑賞者をミスリードしたり、「最高の美女にキスをする」の顛末も粋だったりと、脚本のお手本を魅せてくれる。一番はジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの対照的な二人。映画と現実の人生を交錯させるような、肩の力を抜いた深みのある好演が映画全体の質を向上させている。賛否両論はあれど邦題は好き。
[地上波(吹替)] 7点(2016-12-09 23:18:51)
33.  ザ・マスター 《ネタバレ》 
心に傷を負った男の魂の彷徨。フレディが入信したのはマスターのカリスマ性ないし父親の面影に惹かれたのであって、宗教は二の次だ。逆もまた然り。マスターは自由奔放なフレディに憧れを抱き、お互いに足りない部分を補い合う共同体の関係を匂わせる。しかし、それは双方が未完成の存在であることと密着し、フレディの余りある力が、マスターの王国を破壊しかねない危うさも持つ。だからこそ、黒幕的存在の妻が王国の存続のために男二人を操ろうとする画策が垣間見える。最終的に二人は袖を分かつ。残りたくても己の本能が拒否する矛盾、引き留めようにも手の届かない焦燥感、それぞれが完全になりかけた瞬間、臓器移植の拒否反応のように共同体でなくなってしまった。"救い"から見放されたフレディは、これからもダンスする相手を変えるように、現実に存在しない"砂の女"を求めて彷徨い歩くのだろう。いや、他者承認されずとも生きられるありのままの自分=ニーチェの提唱する"超人"と見るべきかもしれない。ホアキン・フェニックスの"動"の怪演、フィリップ・シーモア・ホフマンの"静"の怪演の摩擦が恐ろしくも凄い。重厚な画作りが不安と翳りの50年代アメリカを更に浮き彫りにさせる。
[映画館(字幕)] 8点(2015-11-28 01:48:31)(良:1票)
34.  サマーウォーズ 《ネタバレ》 
東映時代の『デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム』を見ている人もいるんだから、ストーリーにもう一捻り入れて欲しかった。過去作を万人向けに長編リメイクしたのが当作品であるが、ネットやSNSに疎い中高年には厳しい内容であり、逆に花札のルールを知らない自分にはその駆け引きについていけなかった。無機質なネットと古風な人との繋がりとの対比を描いているはずなのに皮肉を感じる。健二と夏希の物語にしても、陣内家の物語にしても中途半端。ただ、高い演出力とギミックの数々は見ていて飽きないし、中盤に退場するのに曽祖母の存在感が最後まで絶大で、面白いと言えば面白かっただけにそこが惜しい。原作次第では時かけのように大化けする監督だと思うので、これは擦り合わせが甘かった。
[映画館(邦画)] 7点(2015-08-08 00:53:58)(良:1票)
35.  サクリファイス 《ネタバレ》 
『ノスタルジア』の延長線上にあたる作品なのかな、と思う。長いワンシーン・ワンカットの流麗なカメラワークと映像美は素晴らしく、核戦争を揺れだけで表現するあたりは鮮烈。行きすぎた文明社会が根底から覆される時代に突入する寸前、父親は全てを捨てる代わりに、神に救済を求める。家政婦マリアは聖母マリアの暗喩のように思えるし、陰陽魚太極図のロゴが彫られた黒いバスローブを身に纏い、尺八のBGMをバックに家を燃やし尽くすシーンは、東洋の僧の出家を想起させる。精神的な殉教という意味で前述した『ノスタルジア』に通じるものがあった。過去という虚栄を築き上げた自分勝手な大人を全て否定したことで、はじめて息子は言葉を発する。これからの世界はその時代の人間が作り上げるものであり、老醜を晒す前世代が口を出す権利はない、とタルコフスキーは次世代の子供たちにメッセージを発しているようだ。
[DVD(字幕)] 6点(2015-06-21 14:20:41)
36.  さあ帰ろう、ペダルをこいで 《ネタバレ》 
交通事故で両親と記憶を失ったブルガリア系ドイツ人の青年とブルガリアから飛んできた型破りな祖父がタンデム自転車で祖国へ帰るロードムービーを縦軸に、社会主義時代のブルガリアからの亡命を図った一家の回想を横軸として交差していく。バッグギャモンとタンデム自転車が重要なキーワードになっており、原作付きだから当然とは言え、脚本が素晴らしい。無理なく伏線が回収され、ミニカーと自動車事故がオーバーラップして記憶を取り戻す演出には感嘆。叙情性溢れる音楽も素晴らしく、二人と軌跡を追った気分になれる。亡命が皮肉にも家族の断絶を引き起こし、新天地でも暗い過去を送っていた青年が、祖父と始めたバックギャモンをきっかけに過去と決別し、新しい人生を始めるラストに「世の中捨てたものじゃない」と思わせる力があった。英題は『世界は広い、救いはどこにでもある』。とても良い掘り出し物でした。
[DVD(字幕)] 8点(2015-03-20 22:02:42)
37.  サウスパーク/無修正映画版
表現の自由と反戦で80分弱を引っ張るのは流石に厳しかったのではないか? テレビで見るようなキレとブラックな笑いがあまり感じられず。ミュージカルシーンのセンスが最高だっただけに余計残念。
[DVD(字幕)] 5点(2014-12-28 13:44:59)
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