41. ザ・スクワッド
加齢が著しいジャン・レノ(67歳)のこういう役どころは観ていて痛々しい。かといって人間的な深みも本作では見受けられず。彼に取って代わってアルバン・ルノワールの活躍が目立っていました。手抜きの基礎工事(脚本)のせいで、派手な建物あっという間に崩壊な安い作品です。 [インターネット(字幕)] 4点(2021-08-04 16:16:05) |
42. サルート・オブ・ザ・ジャガー
お目当てルトガー・ハウアーは狂気を孕んだ悪漢でないものの、凄みは見せてくれまずまずといったところ。見た目も台詞回しもヒョロヒョロの男子高校生にしか見えなかったジョアン・チェンがダメでした。とどめを刺す殺し合いではなくノーサイド精神あるスポーツというのが目新しのですが、どの試合模様もおんなじで、暗く見辛い画も相まって、激しさに比例しない興奮度でした。サロウは別として義理と人情の板挟みを見せるゴンゾが本作MIP。荒廃し絶望しかない世界にも勝ち組負け組・貧富の差・上下関係が存在する点が印象深い異色作でした。 [DVD(字幕)] 4点(2021-06-30 19:11:44) |
43. 三銃士(1973)
血気盛んなダルタニアンの冒険活劇でマイケル・ヨークを始めとした豪華なキャストでありながら、盛り上がりに欠ける退屈さに疲れる。マイケル・ヨークは声のトーンがジェームズ・メイソンにどことなく似ていると思った以外印象に残らない作品。 [DVD(字幕)] 5点(2021-06-21 14:45:37) |
44. 残酷!女刑罰史
《ネタバレ》 鑑賞理由は、「公開当時は失神者多数で上映禁止締出し策に発展、日本でも税関で議論を呼び自粛という形でのみ上映出来た大問題作」という宣伝文とハーバート・ロム出演。 97分1本勝負に臨む感じで身構えて観ましたよ。瞬殺されてアベシ、ヒデブで終わるのかと思いきや。 ウド・キアの若き妖艶な美しさに「あらまぁ」ウットリ釘付け。己の欲得を満たす為に神の名を借りて(この点が大問題だと思うのですが・・)魔女狩り・拷問・暴行を行う悪の化身ハーバート・ロム(見た目は品あるどす黒さが絶品)との師弟対決という筋立てに拷問シーンが織り込まれています。男性も責められており、「よくこんな事思いついて道具まで作るんやなぁ」と呆れるものの、盛りすぎの広報戦略に思えるもので、税関での議論の内容を知りたいものです。後味最悪な結末に「神さんがあの男に罰を与えなくて誰が与えるんや」怒り心頭であります。 欲を言えばヴァネッサ役のキャスティングを頑張って欲しかったですね。ソフィア・ローレンあたりなら1点追加でしたが。 ダメージ無しの完勝に終わった佳作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-05-27 02:21:24) |
45. 最後のギャング
《ネタバレ》 エドワード・G・ロビンソンは最初の10分そこそこは何時もながらの「世界は俺様を中心に回っとるんじゃ!」ご意見無用!という Gangster オーラを放ちまくりでウットリと。そこからラストまで囚人仲間、妻、かつての手下等に手酷く裏切られいたぶられるというトホホな展開。身も心もズタボロ状態で見せる入獄中に生まれた息子への一念は「エドワード! 日本一・・もとい、ハリウッドナンバーワン!」な絶品演技。まさに因果応報なラストショットに思わず合掌してしまいました。29歳瑞々しいジェームズ・スチュアートは「アメリカ国民の良心」を示す好演に好感。無法者の末路そのままのタイトル通りの秀作を堪能しました。 [DVD(字幕)] 8点(2021-04-30 15:30:23)(良:1票) |
46. 三人の狙撃者
《ネタバレ》 カーニーが殺害されて「これは当たりかも」座り直したのですが、そこから会話劇がウダウダ続いてのお開きにポカーン状態です。鶏ガラみたいなシナトラの小者感漂うイキった姿は観るに堪える演技だったのですが。脚本に難ありの凡作です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-15 01:37:18) |
47. サイレンサー/沈黙部隊
四十路になってもお美しいシド・チャリシーに5点。銃とボタンが物語に機能しているところに1点。脂ぎったディーン・マーチンがこれでもかっ!と見せるキスシーンに情緒など有るはずもなく、かといって目くじら立てることもなく。血圧一定のままで鑑賞終了となりました。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-04-11 13:09:40) |
48. さらばベルリンの灯
ジョージ・シーガル(2021.3.23 没)アレック・ギネス、マックス・フォン・シドー、ジョージ・サンダース、いぶし銀の面々が織りなす諜報戦は華は無くとも緊張感に満ちており画面に釘付け。登場時から「もしかしてこの女性は」との思いが離れなかったインゲ(センタ・バーガー)のラストシーンが余韻を残します。やるせなさを掻き立てられる特筆もののジョン・バリーの音楽と共に記憶に残る味わい深い良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2021-04-05 14:15:28) |
49. 殺人魚獣 ヘビッシュ<TVM>
テリー・ゴディ、スティーブ・ウィリアムスの殺人魚雷コンビ&いかりや長介さんの「オイッス~」が浮かんだ邦題(+5点)に釣られての鑑賞。雷魚の小汚い(ゴメン)造形とワンパターンな襲撃模様を補おうとして盛り込んだ200年前の呪い話は全くの蛇足で、家族愛話(とりわけお父さん)も見ていて恥ずかしくなる代物。想像通りの展開結末を半笑いで楽しめました。ただ、ラスボス(大きいだけ)の最期の華の無さはいけません。 [DVD(字幕)] 5点(2021-02-11 18:50:42) |
50. サリヴァンの旅
大金持ち苦労知らずのコメディ大家映画監督がシリアス作品を撮る為に貧乏暮らしを経験する。メル・ブルックス作品で観たような物語ですが、ジョエル・マクリー主演もあってか大爆笑シーンも品の良さがありました。彼の腹の底から笑う姿にウットリすると共に、人を笑顔にさせるコメディ作品の値打ちを感じる秀作です。 [DVD(字幕)] 8点(2021-01-16 02:39:32) |
51. サムソン 神に選ばれし戦士
ルトガー・ハウアー目当ての鑑賞は彼でなくても良い役柄で印象に残らず空振りでしたが、「ペーパーチェイス」のリンゼイ・ワグナーの枯れたお姿に接し感慨に浸りました(+1点)聖書上の知識ない身にとって気持ち高ぶる事の無い物語でした。肉体の強さに比例していない精神力のサムソンが「苦しいときの神頼み」を何回も行い、何十年経っても成長していない姿に「何じゃこりゃ」白けてしまうところです。中途半端なデリラの存在意義も謎であります。 [DVD(字幕)] 4点(2020-11-27 01:22:27)(良:1票) |
52. THE PROMISE/君への誓い
ヒトラーによるジェノサイド以前にオスマン帝国によるアルメニア人ジェノサイドが行われていた事を初めて知りました。90,000,000㌦の大半を出資したアルメニア人大富豪カーク・カーコリアンの想いの丈を感じるところです。一方でナゴルノ・カラバフ戦争を続けるアルメニアに本作での描写(或いはそれ以上)同様の加害者・被害者模様を想像させられます。 [DVD(字幕)] 7点(2020-11-20 09:41:08) |
53. 砂漠のライオン
カダフィ大佐が3500万ドル出資したという(驚)史実に基づく力作を襟を正しての鑑賞でした。ムクターの信仰心はすんなり胸に入るものでした。アンソニー・クイン、オリバー・リードの熱演が光ります。ラフ・ヴァローネの役どころが中途半端なのは残念でありました。 [DVD(字幕)] 7点(2020-11-04 02:19:41) |
54. さらば愛しきアウトロー
《ネタバレ》 実在人物フォレスト・タッカーの物語。少年時代から強盗脱獄を繰り返し、シニアになっても仲間二人と黄昏ギャングとして銀行強盗を繰り返す。非暴力で誰一人として怪我を負わす事無く被害者に「紳士的で幸せそうな顔をしていた」と言わしめるキャラクター。80年代にこんなスタイルの犯行が成功しているのが信じ難いのどかさで、俳優引退を公言したロバート・レッドフォードなればこそ観られた作品。乗馬姿にサンダンス・キッドの面影が重なり感傷に浸る事となりました。 [DVD(字幕)] 7点(2020-10-07 16:31:17) |
55. ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years(2016)
初めての出会いは中学3年生、たちまち夢中になりました。貴重な数々の映像に大満足。ファンの狂乱ぶりを肌で感じるメンバーがツアーに嫌気がさすのは当然の事かと。4人の強い絆が切れてゆく顛末は省かれていてホッとしました。そんなの見たくない。 子供が小さいときに何度か行った、年がら年中ビートルズがかかっているファミレスに行きたくなりました。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-09-29 16:08:29) |
56. 殺人ブルドーザー
初見。去年、孫へのクリスマスプレゼントのチョットだけお高いパワーショベル。ブルドーザーにするか迷ったものです。今年はブルドーザーにしようかな。そして本作も一緒に。嫁さんからクレームくるかな。遠のきそうな意識の中で考えを巡らせておりました。ネヴィル・ブランドが出演していたとは(驚)パッとしない役柄だけど存在感は独特のものがありました。 [DVD(字幕)] 5点(2020-08-26 16:45:31) |
57. サマー・ストック
ジュディ・ガーランド、ジーン・ケリー共演。ストーリーがしっかりしていて展開に惹き込まれます。歌とダンスは「踊る海賊」より僅かに劣るものの、溌剌とした姿はやはり魅入ります。オープニングの彼女の激太りは具合が悪かったのでしょう。ティーンエイジャーの頃から撮影の為にと、興奮剤、睡眠薬、アンフェタミンと薬漬けにして素行不良をもって本作で彼女を使い捨てたMGMに怒りが。大事に育てて欲しかった。Get Happy のような絶品パフォーマンスがもっと沢山観れただろうに。 [DVD(字幕)] 7点(2020-06-04 02:13:36) |
58. サブウェイ・パニック
日本人社員4人組、市長さんに笑わせて貰うのと対照的に地下鉄車内とコントロール室とのやりとりに手に汗握る。グリーンが何時造反するのか、人質の中の警官(誰か不明)が何時活躍するのか画面に釘付け。終身刑を拒んだブルーの潔さ。ロバート・ショウの悪党名演が印象深い。ウォルター・マッソーの顔!!!でお開きとなる演出が心憎い。笑いどころはカットでよかったかと(-2点)。スケールは小ぶりながらも70年代パニックものの傑作の一つ。 [DVD(字幕)] 8点(2020-05-24 03:03:20) |
59. 最果ての地
ワケあり気な中年男、場末の酒場歌手、彼女の娘。アラスカを舞台に3人が織りなすドラマ。しっとり感はあるものの、テンポが悪くてかったるい。1時間程経過で休憩して眠気覚まして続きを。降ってわいたような災難で無人島にたどり着いた3人。ここから盛り上がって~ こなかった。最後までテンポが悪くてかったるい。我慢して観た甲斐のない結末(憤)「他にいっぱい端折るとこあるのに、ここを端折ってどないすんねん!」 「インソムニア」で魅入ったアラスカの光景も本作ではそれ程でもなく。 歌手役の女性、トニー・モンタナの妹役に似てると思ったのがその人で妙な感慨がわいた事に+1点。 [DVD(字幕)] 4点(2020-05-11 11:40:15) |
60. サイバー・リベンジャー
今作のピアース・ブロスナン。ツッコミどころ満載のお粗末に過ぎる脚本がスタイリッシュな雰囲気をかき消しています。製作総指揮も兼ねているので全編を覆う空回り感が痛い作品です。 [DVD(字幕)] 4点(2020-03-08 20:40:37) |