121. 地獄のヒーロー
《ネタバレ》 ベトナム戦争関連の映画で、戦後も捕虜として捕まっているアメリカ兵を主人公が独断で助けに行くというストーリー。正直、B級戦争娯楽映画として、なかなか面白い良作ではないかと思います。 ベトナム政府軍が、主人公のブラドック大佐の邪魔をしまくるので、実際助けに行くまで1時間くらいかかります。ただ、ベトナム側の妨害が結構激しく、前半はサスペンスアクションとして楽しめるのが凄く良いんです。 そして後半はもちろん救出。どちらかというと、後半の救出のほうがあらが目立ち、つっこみどころが多いのですが、そこはもう目をつぶってノリで観賞。 ラストはサクッと終わってしまい、余韻も何もありませんが、それが逆に良かったのではないかと思います。 ・・・邦題はひどいなぁ。 「地獄の7人」「地獄のヒーロー」 「地獄の~」っていうフレーズだけで見る気も借りる気も失せるんですけどね・・・。 でもどっちも面白かったので、映画をタイトルで判断してはいけないという良い教訓になりました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-18 20:31:14) |
122. 地獄の7人
《ネタバレ》 ヒロイズムとエゴイズムは紙一重なのかも。 自分の息子を助けるために、以前の息子の仲間たちに無償で協力を求める大佐の心情、理解はできますが共感はできません。 実際、行かなければ死ぬことはなかったはずのセイラーと、ブラスター。 チャン親子も、次女一人を残して二人とも死んでしまいます。 狙ったのかそうでないのかはわかりませんが、救出に成功したアメリカ兵も4人。 4人を犠牲にし、4人を助ける。 もちろん単純な足し算引き算で図れるものではありませんが、戦争とはかくも愚かなものだと感じるには十分な内容でした。 ・・・相手はそれ以上に死んでいるわけですしね。 映画としては、ひとりひとりの個性がはっきりしているうえに、テンポがよく、わかりやすく、スリルがあって、まったく飽きることなく画面に釘付けでした。 映像もとてもクリアで美しく、これぞまさに映画って感じで、堪能しました。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-06 03:00:42) |
123. 少林寺・激怒の大地
《ネタバレ》 悪い人はとことん悪い。良い人はとことん良い。 このわかりやすさが、昔の映画の良いところですね。少しずつ仲間が増えて、少しずつ状況が良くなっていく、まさに定番のパターンです。 でもそれが好きなんです。 ただ、さすがに遊牧民の女性たちは強すぎでしょう。 ただの遊牧民で、しかも女性が、多人数の兵士相手に圧倒するって。 ・・・ってゆーか、あの人数で勝てるのだったら、最初から勝てたんじゃ・・・ いやいや、その手のつっこみは野暮ですね。 カンフー映画はカンフーを楽しむ。 ストーリーの粗探しはカンフー映画に対する冒涜です。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-28 12:50:10) |
124. ジャンボ・墜落/ザ・サバイバー
《ネタバレ》 うーん。オチはわかりやすくて良かったです。 雰囲気も好きです。 全編通して響きわたる犠牲者たちの叫び声のトーン、音量、とても良かったです。 恐怖演出はどちらかというと日本っぽい感じですね。 「おどかし系」でも「スプラッタ系」でもなく、心理的に恐怖感や不安感を誘う手法です。 ・・・個人的にはかなり好みのタイプなのですが、いかんせん途中途中のプロセスがわかりにくすぎる。 意味ありげに幽霊に殺されちゃった人が、振り返ってみるとなぜ殺されたのかが全然わからない。とゆーか、途中で写真の現像部屋に入った女性はいったい誰で、結局どうなったの? ひとつひとつのシーンを納得できないままオチを迎えてしまいました。最後つながるのかと思ったらあまりつながっていないシーンも多々あるし。 私の理解力が低いだけかもしれませんが。 映画は、ミステリーでもオカルトでもホラーでも、もう少しわかりやすいほうが良いと思います。 [DVD(字幕)] 4点(2012-10-21 05:37:22) |
125. シングルス(1992)
《ネタバレ》 「40ドル!」 「200ドル!」 「60ドル!」 「150ドル!」 「80ドル!」 「・・・皿洗いつき!」 え~ほかいませんか、ほか・・・ はい、「80ドル皿洗いつきで自転車男落札!おめでとうございます!」 あー、笑った。自転車男の表情が最高です。 「俺に風邪うつすなよ。」→「恵みあれ。」 ふふ、最高ですね。 予想通り。予定調和。でもそれが良いのでございます。 群像劇。起伏のないストーリー。 やや苦手なタイプではありますが、それでも最後まで普通に楽しめました。 全然受け付けなかった登場人物たちに、いつの間にか愛着を感じていました。 きっと人物の描き方が上手なんでしょうね。 良い映画でございました。 [DVD(字幕)] 6点(2012-06-20 16:28:19) |
126. 真実の瞬間(1991)
《ネタバレ》 このような映画が作成されること自体、今のアメリカは良い国になったのだろうなと思われます。 「赤狩り」。帰国したときのメリルにはまだ他人事。なぜなら共産党員ではない自分には関係のない話だと思っていたから。 ですがメリルの考えは甘かったようです。 密告の強要。自白の強要。事実の歪曲。仕事関係者への圧力。 メリルの想像もつかない国家権力の暴走がハリウッドを侵していました。 振り返れば、帰国時のラリーの様子は、これからメリルの身にふりかかる災難を予想させるうえで十分すぎる効果を発揮しています。 一人の無実の人間が、容疑をかけられ、仕事をうばわれ、友人関係を壊され、社会から強制的に排除され、何一つむくわれないままラストを迎えるので決して後味の良い映画ではありません。(ラストの友人の証言には少し救われますが) ですが「赤狩り」の歴史を知る映画としては、国家権力の暴走の恐ろしさを知る映画としては、とても良い映画だと思います。 [DVD(字幕)] 8点(2012-06-10 16:03:37) |
127. 地獄の警備員
《ネタバレ》 まず、ゆすり男を殺してロッカーに入れておきます。 先輩警備員に見せてあげます。 先輩警備員は恐れおののきます。はい、手下の出来上がり。 今度は、先輩警備員を上手に使い、変態会社員をなぐってみましょう。 あれ?なかなか死にませんね。 そんなときは配電盤に連れて行って電気を流してみるというのもひとつの手です。 びりびりびり。 んー、まだ生きていますね。 わかりました!じゃあもう一回あちこち殴って、最後は窒息させて袋につめてしまいましょう! ・・・・・・・・・・・・・といった感じで、いろいろな殺害の仕方を紹介してくれる、サービス精神にあふれたポップなホラーサスペンスだと思います。 序盤だけネタバレしてしまいましたが、まだまだ見所はあります! 特に犠牲者のみなさん、洋画ホラーと違ってかなり丈夫でなかなか死にません。 一人ひとりの犠牲者ができるだけ長く視聴者のみなさんを楽しませてくれるでしょう。 [DVD(邦画)] 6点(2012-06-07 17:13:37)(笑:2票) |
128. ジャングル・フィーバー
《ネタバレ》 焦点が定まっていないというご意見に大きく賛同いたします。 人種問題。不倫。ドラッグ。 大きく3つの問題がテーマとしてとりあげられているようです。 メインはおそらく人種問題。 ただ、不倫問題も映画内でかなりの割合を占めているため、 「ん?いったい何を原因にフリッパーとアンジーは責められているの?」 と少しわかりにくい気がします。 フリッパーの奥さんたちにとっては不倫をしたことが問題であり、アンジーの父親(つまり白人側)にとっては、黒人と関係をもったことが問題なのです。 登場人物たちも道徳感、倫理感に問題があり、今いち魅力を感じません。 唯一良かったのはポーリー。 冷静で中立、我慢強く、周りの人間を大切にする人物です。 彼は私たち日本人に最も性質が近いかもしれません。 [DVD(字幕)] 4点(2012-06-06 01:51:06) |
129. 邪神拳
《ネタバレ》 もっともっと、しょぼ~い映画かと思っていました。 女性も含めて、登場する人達には戦える人が多いので、脇役好きの僕としてはこういうノリは大好きです。 カンフーアクション+銃撃戦のバランスもかなり良かったです。 「王女」と「月魔」の戦いでは、伝説の剣や爆発する矢など多彩なウェポンを使ってくれるのも嬉しいですね。 つっこみどころがたくさんあるのも、こういった映画の個性かもしれません。 「月魔」のヴィジュアルがいまいち。 「ひげの女神」って何だ。 女刑事やめんのかい。 図書館の女性は結局どうなったかわからん。 スピード感出すために早送りすんのかい。 などなど。 探せばいくらでも出てくる突込みどころ満載のB級ホラーアクション。 変に爽快で、変にエロティックで、変にグロい。 たまにはこんな映画も良いもんですね。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-25 12:14:52) |
130. シティ・スリッカーズ
《ネタバレ》 笑いと感動がぎっしり詰まった最高のエンターテイメント映画です。 一番盛り上がるのは当然カウボーイ体験が始まってからですが、そこにいくまでのプロローグの出来が尋常ではないくらいに良くできています。 漠然とした不安や悩みを、序盤でしっかり見せてくれるので、ツアーが始まってからの期待と解放感が半端ないです。 また、カウボーイ体験ツアーで出会う人々も、脇役ながら個性をしっかり発揮していて、魅力的です。 中盤くらいまでは、特にミッチがやたらとトークで笑わせてくれます。 次第に、感動のエピソードの割合も増えてきて、けっこう目頭の熱くなる場面も。 ただ、おそらく年齢層によって共感の仕方が変わってくると思うので、やはりアラサー、アラフォーあたりの人が一番共感できるだろうし、映画を楽しめると思いますね。 [DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 19:18:21) |
131. ジェイコブス・ラダー(1990)
《ネタバレ》 ずっと真相を考えていました。 パターン① 実はジェジーたちが出てくるほうが夢 パターン② いやいや、やっぱりサラや家族が出てくるほうが夢 パターン③ ベトナム戦争だけが真実で、それ以外はすべて夢の世界。 最初は、パターン①か、②しか思いつきませんでした。きっとこの世のものではない電車や車が見えるのは、戦争のけがによる後遺症か、軍の実験の副作用によって、ジェイコブがシックスセンス的なものを見につけたのだろうと。 ですが、ストーリーが進むにつれて、「もしかして・・・?」と思い始めたのがパターン③です。 でも個人的に、③だけはやだなー、と思いながら見ていました。 いろいろ想像していたことを、すべて台無しにされそうでしたから・・・ ですが話が終盤にさしかかると、③の可能性が濃厚になってきて、「まさか、まさか・・・」と思っていたら、そのまさかでしたね。 あーーーあ。 ひとつひとつの演出は素晴らしすぎて、かなり映画に入り込んでしまっていたので、オール夢オチはちょっと残念でした。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-13 00:15:59) |
132. シザーハンズ
「バックトゥーザフューチャー」と同じくらい、複数回見ている作品です。なぜなら当時、確か家族がばらばらで借りてきたり(ほんとになぜだ?)、テレビでも放映されていたからです。 1回目。ホラー映画と思い込んで家族と一緒に見ました。(当時父が借りてくる映画はホラーとSFとアクションばかりだったので、ハサミの手が出てきた瞬間そう思って・・・)途中でホラー映画でないことに気づきました。 2回目。不自然な点に多少つっこみ&イライラしながら見ました。「まだ手はできていないから、代わりにはさみを・・・」って。そっちのほうが作るの大変そうなんですけど。え?今まで誰も屋敷に入ったことがないの?そんなばかな・・・ 3回目。不自然な箇所は了承済みなので、もう単純にストーリーと演技を楽しみます。 すると意外なことに、3回目くらいが一番この映画が面白い。 4回目以降。もう無心で見ます。理屈ではありません。登山家が、そこに山があるから山に登るように、そこで「シザーハンズ」が流れているから、つい最後まで観ちゃうだけです。そしてやはり面白い。 僕は、同じ映画を2度見ようとはほとんど思いません。よほど1回目の鑑賞で面白いと思わなければ。ですが、この映画は「つい見てしまう。」数少ない映画の1つです。つまり、この映画は人を惹きつける不思議な魅力にあふれています。 [DVD(字幕)] 7点(2012-05-10 09:13:05)(笑:1票) (良:1票) |
133. 死霊のしたたり2
《ネタバレ》 シリーズものの2作目以降が、どうしてもインパクト弱く感じてしまうのは1作目で多少なりとも耐性ができてしまっているからでしょうか。だとすると、ホラーで2作目を前作より面白くするのって大変なんでしょうね。 この作品も例にもれず、1作目のときほどのインパクトは感じませんが、新しい趣向を追加しているので面白かったです。 新しい趣向ってのは、ずばりキメラの作成です。指と目をくっつけたり、手と足をくっつけたり、犬と手をくっつけたり。更にはラストにウェストのこっそりキメラコレクションが大量に出てくるので、気持ち悪い生き物が好きな人にはきっとたまらないです。 ただ女性のフランケンシュタインは、作るまでは良かったのですが、その後の二人のフランケンシュタインに対する対応にさすがにひいてしまいました。 作っておいてそれはないです。 たとえ娯楽ホラーでも、やはり最低限の人としてのモラルやマナーは大事かなーと思いますが・・・ 僕はてっきり、あのフランケンシュタインが3人を守るために、キメラやゾンビたちと戦って力尽きる、感動ものに仕上げてくるのかと思っていたので、(いや、勝手にそんなこと思うほうが悪いんですけど)ちょっとだけラストの終わり方には不満が残ります。 ウェストくんなんて生き埋めですからね。 [DVD(字幕)] 6点(2012-05-06 15:42:24) |
134. 死霊のはらわたII
《ネタバレ》 ホラーからSFへ。 さすがについていけませんでした。 評価のしようがないのですが、面白いかどうかと聞かれれば間違いなく面白くないので・・・ 右手はなんかかわいかったけど。 [DVD(字幕)] 2点(2012-04-16 00:33:02) |
135. 死霊のえじき
序盤から中盤にかけての人間ドラマ。良かったんですけど、ちょっと長すぎました。途中で飽きてしまった・・・ ラストは良かったです。ラストだけでも良かったかも。 ああ、でも部屋をリゾート風にしていたのも良かったですね。混沌と無秩序な世界のなかにある健康で文化的な最低限度の生活。これもきっとラストには崩されちゃうんだろーなーって思ったりして・・・ それにしても研究所や地下道のシーンは、なんだかバイオハザードを連想します。やっぱり影響与えているのかなー。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-13 04:15:43) |
136. 新・死霊のはらわた
《ネタバレ》 とても良いです。僕にとってのゾンビ映画の醍醐味は、日常と非日常、秩序と無秩序、本来ならば同じ空間に存在するはずのないものが、同じ空間に同時に存在する、そのぎりぎりのバランスを楽しむことにあります。 よってこの映画は、登場人物があほばっかりでも、映像が粗くても、平均点が低くても、全然OK、僕が欲しかったものを満たしてくれる映画です。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-07 03:15:24) |
137. 死霊の牙
《ネタバレ》 面白い!車椅子の弟をめぐる人間ドラマがある中での、狼男系ホラー。結構ありそうで意外と見たことがないテイストだったのでかなり面白かったです。 ミステリー調なのもすごく良かったと思います。 ミーガン・フォローズ最高です。でもどうしても「赤毛のアン」のイメージがぬぐえない・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2012-04-05 03:39:04) |
138. 死霊のはらわた(1981)
《ネタバレ》 疲れた。久し振りにホラー映画を集中して鑑賞することができました。いえ、集中させられたというほうが正しいでしょう。 優れたホラー映画は、何かが起こる前にも恐怖感を煽る演出が上手です。むしろ、この映画の場合、何かが起こったあとより、起こる前のほうが怖い。 例えば、家にぶつかるブランコ。テープレコーダーから流れてくる呪文。襲い掛かるわけでもなく、座ったままけたけた笑いつづける死霊。(いつ襲い掛かってくるかわからない、その待ち時間が恐ろしい。)息絶えたスコット。(いつ蘇ってくるのか・・・。) 実際襲い掛かってきた後はただのスプラッターアクションなので、恐怖感はさほどありません。ただグロイ演出を楽しむ時間です。 個人的に、知能があるものに恐怖感をさほど感じないので、そういった意味では一般的なゾンビ映画を超えるものではありませんが、オカルト系の映画では間違いなく面白い部類に入ると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-28 23:14:28) |
139. 勝利への旅立ち
《ネタバレ》 逆風ムードの中始まるストーリーも、中盤からの盛り上がりも、スポーツ系サクセスストーリーの王道をいっていて申し分ありません。 確かにみなさんおっしゃるように、部員たちの心理描写がやや弱いので、深みには欠けるかもしれません。女性教諭との恋愛もいらないです。 一番気になったのは、結局ジミー頼りに見えてしまったことでしょうか。もっと他の選手の長所や見せ場にスポットあててくれるほうが個人的に好きです。 ただ、自分をわざと退場させてシューターに見せ場を作らせたりするような、かなり熱いシーンも結構あって、楽しませてもらいました。 音楽も映画の盛り上がりと雰囲気にマッチしていて良かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2012-02-27 00:30:22) |
140. 処刑軍団ザップ
音楽と効果音が流れるたびに気が抜ける。 マジメな映画ばかり見ていると、たまにおばかな映画を見たくなりますが、これはばかすぎた。 [DVD(字幕)] 4点(2012-02-25 04:28:20) |