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チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 552

評価順12
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1.  シャドウ・オブ・ヴァンパイア
題材やアイデアは凄く面白いのに、中身はどうにも面白くならない。確かにJ・マルコヴィッチやW・デフォーの演技は素晴らしいのだが、役者が全面に押し出て秀でて見えてしまっては、この映画を撮ったディレクターの顔が立たないだろう。個性派俳優ばかり集めたキャスティングは素晴らしいのに、今一つ作り手のビジョンが見えてこない。これは致命的。おそらく喜劇のつもりで撮ったのだろうけれども、画面のシーンも暗く、役者の芝居と行動がここまで大真面目になってしまっては、あまり笑えるシーンは無いだろう。ひじょうに惜しい作品で、インディーズ作品ではなく、作り手に経験と余裕さえあれば、凄い作品になっていたに違いない。
5点(2002-08-12 23:01:33)
2.  死刑台のエレベーター(1958)
ルイ・マルの不朽の名作。タイトルになっている「死刑台のエレベーター」のシーンは迫真の演出で、映画全体が引き締まっている。しかし意外とタイトルが効いているのは、ハッキリ言ってこのシーンだけで、タイトルからサバイバルな映画を予想した人は相当な肩透かしを喰らったでしょう。しかし、映画自体は今から55年も前の映画とは思えないほどスリリングな演出の連続で、色褪せない輝きを持っている映画だ。ただ、少しドラマ部分が余計に感じられてしまい、花屋の娘と若者のエピソードが物語を語る上で、そんなに重要だった私は疑問だ。マイルス・デイビスのトランペットは渋い。
8点(2002-06-29 20:48:20)
3.  ショコラ(2000)
「サイダーハウス・ルール」は許せなかったが、この映画はOK。劇中画面から伝わってくるムードが良い。確かにフランスを舞台にして英語とか、いろいろな矛盾点はあるがこういう映画の作り方は見習わなければならない。見事なキャスティングもキマっていて、映画が成功した一因となっている。ただ、物語としては決して大甘というわけではなく、結構シビアな面もある。おとぎ話を上手に見せることができるハルストレム、それでも私は現実的なハルストレムが好きだったりします。だからこそ「愛が迷った時」なんて小粒な映画が好きだったりするのです。チョコはしばらくいいかな(笑)。
9点(2002-06-22 22:44:47)
4.  60セカンズ
良くも悪くも今のハリウッドを象徴したかのような映画。映像がやたらとうるさくて、各シーン演出をサボってるとしか思えない。豪華キャストも全然意味が無い。映画全体的にまるでプロモを観させられてるような気分になってしまい、スタイリッシュさもここまでくれば逆に鼻につく。それでも最低限の水準をクリアしてきている映画なので、酷評は出来ない。だから私にとっては困った製作者なのです、ジェリー・プラッカイマーという人は。
5点(2002-05-06 11:10:03)
5.  ジャスティス(1979)
これだけやってオスカーを獲得できなかったA・パチーノが可哀相なくらい大熱演。基本的にこの映画は脚本とパチーノの芝居だけで見せ続けると言っても過言ではなく、ノーマン・ジュイソン監督の演出も少し大袈裟な気がしてストーリーに乗れなかった。とは言え、積もり積もったフラストレーションを一気に発散させたかのようなラストシーンは、こちらとしてもずっと胸の中でムズムズしてたものを取っ払ってくれたような爽快感があり、作り手の狙いは的を得ている。ジャスティス[=正義]の観念の盲点を鋭くえぐった、なかなかの力作サスペンス。
8点(2002-04-02 19:24:05)
6.  事件を追え
全然期待してなかったせいか、妙に味のあるミステリー・サスペンスといった趣きで面白かった。脚本も良くて、さり気ない演出にも余裕が感じられる。K・マクギリスの美貌も健在(←失礼!)。登場人物が一人一人、しっかりとキャラクターが出来ていて、いい味を出していると思う。強いて言えば、悪役が弱いかな(?)。いかんせん地味過ぎるため、陽の目を浴びることのない作品だとは思う。
8点(2002-02-18 14:35:22)
7.  17歳のカルテ
私は彼女たちのように深刻な悩みを抱えずに生きてきた。細かい心理状態のことは分からない。だがこの映画は少しラストが安直なように思えた。問題はもっと根深くて、深刻なような気がする。物語の終わらせ方はこれでいいと思うけど、今一つ説得力が無い。引き合いに出される名作「カッコーの巣の上で」は越えていないと思う。だが駄作では決してない。
6点(2002-02-16 11:49:40)
8.  ショーシャンクの空に
オーソドックスな映画が減りゆく90年代に生まれた正に奇跡的な名作。脚本、カメラ、演技、音楽と申し分なく、観ていて飽きさせない。太平洋の美しさ、T・ロビンスの繊細な演技、M・フリーマンの圧倒的な存在感。M・フリーマンのナレーションに頼りすぎなければ、完璧だと思う。
10点(2002-01-30 20:00:13)
9.  ジェヴォーダンの獣
正直言って、私は面白くなかったです。お話し自体はともかく、肝心かなめの“獣”のデザインも、あれでは納得がいきません。残りは衝撃音一つ一つを大音響でごまかしてるという感じがして、あまり感心しませんでしたね。結構血生臭い描写や、ヨーロッパ映画界特有の大らかな描写が日本人である私たちに一般ウケするとは考えにくく、子供と一緒に観に行くこともお薦めしません。何と言っても見どころは、モニカ・ベルッチの・・・ですから(苦笑)。
3点(2002-01-28 21:53:27)
10.  ジャッキー・ブラウン
面白いと言えば面白いのだが、ノレそうで今一つノリ切れない映画だった。出演者は皆、好演だと思うし、キャスティングも絶妙。音楽のセンスも良くて、よく考えられた脚本に撮影スタイル。でも、「レザボア・ドッグス」の頃から比べると、タランティーノが徐々に作家になりつつある。私はタランティーノにはいつまで経っても映画ジャンキーでいて欲しいから、もっと変なところにこだわって、荒削りな映画を撮って欲しい。この映画、少し凝り過ぎ。
5点(2002-01-19 10:30:39)
11.  シングルス(1992)
確かに完成度が高い映画とは言えないけど、キャメロン・クロウの映画としてはこれが一番好きだ。等身大の若者たちを「結婚」という一つの壁に当たるというコトを通じて、瑞々しくも崩れ易い精神状態を上手く表現している。まっ、ヒロインがブリッジト・フォンダだから尚更のコトなのかもしれないが(笑)。確かに登場シーンは少ないですね、ブリジット。
8点(2002-01-15 18:21:08)
12.  ジュエルに気をつけろ!
「メリーに首ったけ」あたりを強く意識したブラック・コメディー。主演のリブ・タイラーの体を張った演技というわけなんですが、いささか“やり過ぎ”といったイメージも。証言者によって場面情景や話しの中身が微妙に異なるという芸の細かい演出は良い。時おり姿を見せるマイケル・ダグラスのリーゼントは爆笑ものかもしれない。ただ女性が見て、嫌悪感を抱く可能性もあるかな。
6点(2002-01-09 17:16:11)
13.  白い刻印
派手さは無く、地味ィ~な風格で引っ張り続ける作品だが、巧みに構成されたシナリオと着想点の良い題材、それに役者陣の熱演が何とも素晴らしい。「タクシー・ドライバー」のポール・シュレイダーの数少ない監督作だが、基本的にP・シュレイダーの映画は人間のエゴを描くものが多く、この作品も例外になることなく、雪原の田舎町に渦巻く人間関係を見事に描ききっている。あまり注目されなかったけど、傑作です。まぁラストは賛否両論になるとは思うが、、、。
8点(2002-01-06 23:31:59)
14.  十二夜(1996)
確かに秀作だとは思うけれども、個人的には今一つノリ切れなかった。もちろん自分の方に落ち度があるコトは認めるが、やはり少し冗長のような気がする。これでもっと物語がトントン拍子に進んでいってくれれば、より一層良く映ったと思う。ただシェイクスピアの原作を私みたいな人間にも判りやすく進めていってくれたこの映画は、称えられるべきなのだろう。それでも終盤はダラダラしている感が拭えない。こうやって時間的なものばかり気になってしまい、私はこの映画の本質がつかめていないのかもしれないですね。
7点(2001-12-11 23:50:48)
15.  ジュリア
名匠フレッド・ジンネマンの珠玉の名作。メロドラマだと思われがちだが、ラストの思わぬ展開によってこの映画が一種のミステリーであったコトに気づかされた。列車に乗り込んでからの展開はなかなかスリリングで一見の価値があると思う。これこそ映画だ。
10点(2001-11-23 00:37:17)
16.  ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦
僕はこれもペキンパーの美学なんだと思う。よく言われる“暴力美学”という概念は僕にはよく理解できないけれども、後作の「ガルシアの首」で最も顕著に表れたようにこれはペキンパーなりの“ダメ男の美学”なんだと思う。実はここで登場してくるボナー親子は比較的ダメ男に近く、ダメ男はいつまで経ってもダメ男であり、ダメ男に助けられ、ダメ男に愛されるというペキンパーなりのビジョンがしっかりと表現されたと思う。そしてラストのマックイーンの行動は、一人のダメ男の恩返しなのさ。
10点(2001-11-19 16:29:41)
17.  真実の行方
まったくもって傑作な映画です。この映画って、おそらく興行的な面で期待されていなかったせいか、スケールの大きさを感じさせない。でもそのスケールの小ささをリチャード・ギア、ローラ・リニー、エドワード・ノートンの熱演によって見事なまでにカバー。この映画は考えれば考えるほど、奥深さを感じ取れるのでかなり評価は高い。
10点(2001-09-24 18:57:15)
18.  質屋
社会派シドニー・ルメットの「未知への飛行」と並ぶ60年代の傑作の一つ。社会派サスペンスというより心理的サスペンスの色合いが強く、ルメットの映画にしては少し異色な作風でありそれでもクオリティは非常に高い。クインシー・ジョーンズの音楽もたいへん効果的である。
9点(2001-08-30 18:58:58)
19.  ジョンとメリー
互いに名前を名乗らず、素性もわからない。生い立ちも、これまでの経歴も。そんな相手の事を何も知らないまま関係をズルズル、ズルズルと引きずってきた男と女。そんな現代にありがちな関係をユーモアやペーソスたっぷりにしっとりと描かれていて大変好感が持てる。ただ男女が出会いお互いの名前を名乗るまでをじっくりと描いているだけだが、ナレーションや時制の混同といった手法を次々と繰り出してきて、その演出はたいへん見事である。この2人がこの後、「クレイマー、クレイマー」予備軍にならない事を祈るばかりである。
9点(2001-08-14 12:14:33)
20.  ジュラシック・パークIII
いろいろなサイトで絶賛の声が挙がっていたので、ある程度の期待を胸に観ましたが、「娯楽」の方を期待すればさほど悪い出来ではないと思う。しかし“1”で観られた現代社会へのメッセージ性はもはや影を潜めている。これは感じている人も多いらしいけど、恐竜を見せるだけのイベントになってしまっているのは事実だと思う。“1”は決してそんな映画じゃなかった。それに上映時間が短いせいか、話しの展開が急ぎすぎている感があり、物語の基本プロセスが破られているような気がして残念。
5点(2001-08-12 10:26:30)(良:1票)
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