21. スター誕生
《ネタバレ》 往年の名作のリメイクですが、鼻のおばさん(勝手に呼んでいます。ファンの方申し訳ない)B・ストライサンドが頑張っている映画です。音楽が良かったのが今でも記憶に残っています。しかし、自分を一番夢中にさせたのは、映画の中の台詞。ストライサンドとクリストファーソンが愛しあいじゃれ合う中でのこと。ストライサンドが相手に向かって言う「死んだら殺すわよ」という台詞が好きで、2回も観てしまった。こんなに相手の事を好きで 相手の事を想っているなんて。いいなあ。この台詞。実生活で使ってみたいと思って待ちました十何年。結婚後にようやく言えた台詞です。妻の方は「?」でしたが。でも、この台詞をずっと覚えていた自分にも少し感動を覚えたりして。 6点(2004-03-23 11:15:19)(笑:1票) |
22. スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃
《ネタバレ》 タイトルが示す通り、もう全編戦争の匂いがぷんぷんです。というか、争いたくて仕方がない描写のオンパレードです。成長したアナキンは認めてもらいたくてオビ・ワンにたてつくし、刺客はお姫様を狙うし、ボバ・フェットは、オビ・ワンを消そうとするし、クローンは当然兵器だし、危ない状態でストーリーが展開します。これを緊張感というのか?もう大量のTV宣伝で戦争をうたっておるのに、何をじらしてんねん!と逆ギレしそうになりました。「ウォーズ」やから闘うんが当り前やん。(戦争奨励なんかしたくない)いかに、その理由を納得できるものにするかで、戦争に参加せざるを得ない苦しい平和主義者のスタンスが分るのに、映画にはそんな葛藤ってないですよね。ヨーダでさえ、最後闘うし。そもそもヨーダがクローンの連中と一緒に戦闘機に乗っている時点で、私はダメでした。許せないものがあります。平和のためとはいえ、ジェダイの精神はテクノロジーとは別次元のもの。アナログとしての騎士道精神が、誇りであったはず。見せ場の想定から始まって、いかに進化したテクノロジーをお披露目するか。そんな場面構成が先行する印象を受けました。それで「新しい」とか「凄い」とかでは、中身のないアンパンです。技術のための映画ではなく、映画のために血眼になって見つけた技術が活かされるべきなのです。過去には戻れません。楽しい前1作目になれば、も願いません。ただ、次回作では、もう少しテクノロジーを押さえて、誇り高きジェダイの生き様を、アナキンがどうしよもない選択で「闇」を行く、その葛藤を見せてください。特撮の凄さは、もう充分伝わりましたから。 6点(2004-03-09 13:58:05)(良:1票) |
23. スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
この新しいサーガの「スター・ウォーズ」は、前3作とは全くの別物だと思います。プロットは同じですが(それは映画の作法みたいなもの)根底に流れるものが余りにも違い過ぎて戸惑いを覚えます。話としては、ルークの前の時代を描いています。つまり、ダ-ス・ヴェイダ-の子供時代を。その展開自体には(敢えてその後のルークやハン・ソロを描かずに、過去に遡ること)納得もしましょう。でも、脚本は果してこれで良いのでしょうか。あまりにもジェダイとアナキンの出会いが不自然です。ポッドレースにてアナキンのフォースを知らしめるのも、先ずビジュアルありきのような気がします。そのビジュアルはさすがに、何年もの間の技術の進化、テクノロジーの発展によって素晴らしい出来栄えです。目にも贅沢な映像美です。しかし、お話が弱く、ダ-ス・モール(悪役の設定も絵的なものから入った)の扱いも強いのに簡単にやられちゃう、という上映時間のお約束?と首をかしげたくなります。ヨーダの言うフォースの凄さ、図り知れなさが、闘うという分野にしか活かされていないのが残念です。オビ・ワンもそれで、相手を倒したんだし(お師匠さんを殺されてその怒りとともに)。ラスト近くのドッグファイトもアナキンの無謀な行動で簡単に相手の母船をやっつけちゃうし、う~ん、こないにうまく行くのなら、悪の総大将も簡単にいてこましたろか、になるわなあ。ラストは一応のハッピーエンドで終わりますが、何とも寂しい感じです。先行オールナイトでお祭り気分に浸って観たのですが、祭りの後の寂しさですか。今、DVDで見ると もっと冷静に観れて、こんな評価になります。 6点(2004-03-09 13:38:07) |
24. スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする
《ネタバレ》 カラーなのに、あまり「色」を感じさせないトーンで全編貫かれています。台詞も少なく、音楽も静か。眠気を誘う緩やかな展開。まるで、夢遊病者の夢に付き合わされているかのような、印象を受けます。曖昧になっている記憶を、蜘蛛の巣をつくるみたいに紡いでいくお話はわかるのですが、いかんせん、画面に入り込めない、取り残され感の非常に強い映画です。だから、ラストの驚きもあまりなく、それも、もしかしたら作られた記憶?なのかも知れません。終わりのない話で、終わっている変な映画です。 6点(2004-03-04 18:04:34) |
25. スポーン
ダークヒーローものの王様的存在の主人公。原作は知らずアメコミに詳しい友人からある程度のレクチャーを受けて観ました。意外に面白かったです。退屈せずに観れました。ただ、TVのヒーローもののようなこじんまりした印象はありましたが。おもちゃ感覚とでもいうのでしょうか。精巧につくられたフィギアがちゃんと動いているみたいな。でも、そんな感心部分ではなく、映画の筋として納得させて欲しいところはありました。敵のグロさは作り物めいた見せ方で不快感はありませんでした。下品なのは猛烈に下品ですけれど。続編の話はどうなったんじゃあ!と今でも友人が吠えています。友人的には10点らしいですが。 5点(2004-03-23 16:54:23)(笑:1票) |
26. スペーストラベラーズ
《ネタバレ》 コメディにしたいのか、シリアスにしたいのか。観ている者の感情操作がうまく機能しません。銀行強盗を行うグループの哀れさ、若者の危うさを描いているのか、人質になった銀行の社員の群像劇を見せているのか、なんだかどっちつかずの印象で平凡以下の出来栄に思えます。それをとりまく警察の行動も、皮肉、風刺、パロディ?何なのかつかめず。遊んで作った(悪い意味ではなく)感じがします。こなれていない製作者達が、気分だけでもという「ノリ」で完成させた映画ですね。金城武の棒読み台詞は狙ってのことなのでしょうか。非常に聞いていて痛い思いがします。 4点(2004-03-29 19:23:03) |
27. スピード2
《ネタバレ》 これは「スピード」ではありません。別物です。でなければ、観ていられません。船の設定では疾走感などはるかに乏しく、設定にも無理がかかってきます。主人公にも魅力を感じず。ラストの街に突っ込むシーンなどは蛇足です。あの場面のためにこの映画があるならば、あまりにも馬鹿馬鹿しい出来です。破壊を楽しむより食い止める為に頑張るのが普通じゃないのか?疑問と怒りにも似た感情が起こりますね。 3点(2004-03-25 12:46:48) |
28. ストリートファイター(1994)
これを映画としてお金をとって見せることに大いなる疑問を持ちます。確かにゲームは全世界でヒットもしましたし、ファンも大勢いることでしょう。格闘アクションは万国共通なんだなと感心したりもしました。だからといって、映画としてこれはあまりにも拙い。アクションにも目を見張るところなし。キャラクターそれぞれの位置づけもいきあたりばったりでストーリーへの絡みが希薄。ゲームを全く知らない人がみたら「欽ちゃんの仮装大賞」と思うかも知れない。子供がこんなので喜ぶとでも制作者達は考えたのか。その子供達だってそっぽ向いていたのに。人気に便乗して出来たものにしてはお粗末です。ゲームの方が何十倍も面白いです。 2点(2004-03-23 16:23:30) |