Menu
 > レビュワー
 > たきたて さんの口コミ一覧。3ページ目
たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2286
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

共感できるレビューには「良」、
新しいことを発見させてくれたレビューにも「良」、
とても楽しく読ませていただいたレビューには「笑」
投票をしております。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順123456
投稿日付順123456
変更日付順123456
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  ズートピア 《ネタバレ》 
 警官にあこがれる子供時代。警察学校での奮闘日記。ズートピアへの初上陸。初勤務。初逮捕。  『モンスターズ・ユニバーシティ』でも感じたことですが、ディズニーはこの『初めて』の描き方が最高に良い。私達が最も胸躍る『初めての瞬間』というものを、ここまで希望に溢れたタッチで描いてくれるのはディズニーだけかもしれません。  中盤からは次第にサスペンスタッチに。ディズニーらしからぬ緊張感。ホラー演出あり。陰謀あり。また、『刑事もの』『バディもの』としても非常によくできています。前半が『わくわく』の面白さなら、中盤以降は『ハラハラドキドキ』の面白さと言えそうです。  それは同時に、前半の良さが後半ではすっかり影を潜めてしまったとも言えます。特に、『夜のシーン』や『暗いシーン』が多くなりすぎたことで、せっかくの色彩豊かな美の世界が、後半ではほとんど見られないのが寂しい。これには、ジュディがズートピアに初めて訪れたときの、あまりにも美しすぎる世界の風景が、反動として効いているのもあると思います。要は、『もっとこの世界を見たい』と思わせておきながら、あまり見せてくれないことへの不満ですね。  序盤で肉食のキツネにいじめられるジュディ。かたや、ニックは子供の頃複数の草食動物から迫害を受けています。ライオン市長から虐げられているように見える羊の副市長が、実は全体の1割しかいない肉食動物をズートピアから排除しようと考えてます。マジョリティのマイノリティに対する在り方の危険性を痛烈に批判。子供のイジメはわかりやすい『数の暴力』。その延長線上に、大人の世界での迫害、ひいては虐殺があるのかもしれません。  更には、『人種』『宗教』『多種多様な価値観』、ズートピアはグローバル化の進んだ現在の世界を感じさせます。  『勇敢なウサギ』『正義感のあるキツネ』『支配欲が強い羊』『スピードをだしまくるナマケモノ』。あらゆる偏見に対する問いかけを、これだけソフトにわかりやすく教えてくれるエンターテイメント作品。まさに名作です。
[ブルーレイ(吹替)] 9点(2017-06-18 23:06:30)(良:1票)
42.  スタンドアップ 《ネタバレ》 
 『がっつり法廷もの』を想像していたのですが、予定とは少し違う内容でした。  一人の女性が労働者としての正当な権利を獲得するまでの『プロセス』を、職場、友人、家族を通して描いたものですね。  見応えのある作品です。その一方で、精神的にやや疲れる作品でもあります。なにせ、全体の8割は、主人公のジョージ・エイムズと共に四面楚歌状態を体験しなければならないのです。見るときには気力が必要。くたくたになります。  もちろん、その抑圧された空気は、後半のカタルシスへと一気に昇華されるので、後味は悪くありません。  やや卑猥な発言や、ちょっとした落書きなどは、個人的にはイタズラ程度で済まされそうなもの。後半はエスカレートしてきますが、それもジョージーの過剰な反応が招いたものという気がしないでもありません。ですが、それでも後半のジョージーに対する仕打ちは相当なもので、絶対に許されるものではありません。  ややヒステリックで、『自分だけがかわいそう』なジョージーが感情を抑制できずに、周囲を傷つけるため、前半はジョージーにも共感できません。父親も同様です。  だけどストーリーが進むにつれ、過去の真実、父親の本心が明らかになり、いつの間にかジョージーたちに同調している自分がいます。  ボビー・シャープの心変わりが唐突だったり、ジョージーの家庭を壊す要因となった高校教師はそのまま放置されたりと、もやもやしたり気になったりする部分は結構あります。  そういった点をふまえたうえで、ラスト、法廷で皆が立ち上がるシーンは心にぐっとくるし、いつの間にか泣いていたので、やはり良い映画なんだと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2017-05-12 08:53:56)(良:1票)
43.  スパイダー パニック! 《ネタバレ》 
 『パニックもの』としても『サバイバルもの』としても大変良いですね。  『田舎町』で起きるモンスターパニックというのが、昭和のB級ホラーを彷彿とさせてよいです。  古き良き時代のホラームービーを、最新のCGを使ってハイクオリティなものへと仕上げてくれているのが、嬉しいじゃないですか。  産業廃棄物に汚染されたクモ達が、巨大化し街を襲うという、ストーリーはいたってシンプル。そしてごくごくありふれたもの。ですがそれが良いんです。  『そーゆーのが、久しぶりに見たいんだよね。』って方にはうってつけの映画です。  『ショッピングモールへ逃げ込む』という舞台設定。店にあるもので装備を整え徹底抗戦。ゾンビ世代には嬉しいノリ。  こーゆーのが、結果がわかっていてもわくわくするのです。  また、ジェイソンのコスプレしている人がいたり、所々で歴代のホラー映画への愛を感じさせてくれる作品。  『新しさ』や『深さ』を求める人にはまるで向かない作品ですが、昔のホラー映画を何度も見ちゃうような人であれば、まちがいなくはまる作品です。  まあホラーと言いながら、全然怖くはないので、少々かったるい感じはしますけどね。
[DVD(字幕)] 7点(2017-03-31 12:04:59)(良:1票)
44.  スパイダー 《ネタバレ》 
 盛り上がりそうで盛り上がらない。読めなさそうで読めてしまう。  『誘拐犯から誘拐する』という犯人二重設定は面白いですね。  ですがそれが驚きにつながりません。せっかくのアイデアが活かしきれていないようです。  『意外すぎる人が犯人』ってのも、なぜかサプライズ感が薄い。  『囮捜査で仲間を失ってしまったエピソード』が、その後劇中で活きてくるような展開もない。  一つ一つのアイデア、プロットは凄く良いと思うんです。ただ、描写、演出、脚本があまりにも淡々としすぎたため、一つ一つのエピソードが点と点のままで終わってしまって、うまく線としてつながっていない気がするんですよね。  だから何かが起こっても、驚きよりも唐突な違和感のほうが勝ってしまうのかもしれません。特に後半は、そのイメージが強い。  もし点と点が繋がって線となり、線と線がつながって一つの画をきれいに描けていたら、真相が明からになるときのわくわく感や、爽快感を味わうことができたのでしょう。そうすれば、この作品に対するイメージも、また違ったものになるのでしょうか。  デヴァイン、ジェジー、ソンジ、それぞれの動機が劇中ほとんど語られないのも問題あります。  犯人達が何を思っての犯行なのかが、ほとんど感じ取れません。  劇中では犯人達は、ただ犯人を演じる駒にしか見えません。  演技が悪いとは思えないので、単純にシナリオと演出が弱いんだと思います。  批判的な意見ばかり書きましたが、雰囲気はあるし、テンポも良いのでつまらないわけではありません。ミカ・ブーレムもかわいいし。  期待しすぎると完全に肩透かしを喰らうので、注意が必要というだけですね。
[DVD(字幕)] 6点(2017-03-10 14:54:36)
45.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
 シリーズ最新作なだけあって、グラフィックの美しさは過去最高かもしれません。  その一方で、ストーリーは既存のものを流用したようなパターンばかり。残念ながら、そこに新しさや驚きといった新鮮な感情が生まれることはありません。  そして悪役。物足りない。華がない。  私は、リアルタイムで観てきたわけではありません。旧三部作より、アナキン三部作のほうが心に残っちゃっています。  そんなアナキン三部作が好きな自分にとって、さすがに今作のファースト・オーダーの面々は、何とも味気ないのです。  『ハン・ソロとレイア姫の息子、ルークにジェダイとして育てられるが、ダークサイドに堕ちる』  悲劇としては、十分すぎる素材だと思います。  にも関わらず、その深刻さや悲哀といったものが、全然伝わってこないのは痛い。  そして渦中の人物であるカイロ・レンのパンチのないこと。  『カイロ・レンを連れて来い。修行を終わらせるときがきた。』というスノークのセリフに、勇気付けられたファンも少なくないのではないでしょうか。  そういった意味では、やはり次回作を見なければレビュー自体が意味を成さないのかもしれませんが、やはりこれは映画。  この映画一本の面白さで評価を出すというのも大事なのでしょう。  そうすると、後半からラストにかけての既視感、尻すぼみ感が残念極まりないできだったので、面白かったとは言えず、正直にこの点数。  シンプルなSFは大好きなんですけどね。  それは単発だったらの話。  やはりシリーズものの最新作は、多少なりともスケールを大きくしてほしいな。  スケールはダウンし、映像は最新のものに向上。  その映像技術に相応しいストーリー、キャラクターに出会いたいものです。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-01-02 02:39:57)(良:2票)
46.  スコア 《ネタバレ》 
 地味で爽快感には欠けるが、中盤からクライマックスにかけての緊張感がたまらない作品。  映画のほとんどがロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンのやりとりで進められます。  エドワード・ノートン演じるジャックがニック(ロバート・デ・ニーロ)を裏切るのは予想がつきますが、それを含めても面白いです。  ストーリーは真新しいものではありません。  金庫破りのプロが、マックスからの依頼で、得体の知れないやつと組まされ、三千万ドル相当の品を盗み出します。  ジャックは警備システム全般を担当、ニックが潜入+強奪を担当。シンプルかつ簡潔。フィールドも限定的です。  だからこそわかりやすく、緊張感がひしひしと伝わってきます。  ジャックは知的障害の清掃員を装っているため、職員からはまるで警戒されず動き放題。そのジャックの面倒を見ているダニーおじいさん。このダニーに、作戦の準備をしているジャックの姿を見られそうになるたびに、緊張がはしります。  この辺りの演出、そしてエドワード・ノートンの演技が抜群にうまいのです。  新感覚、新しいジャンルの映画が次々と創作されていく中で、こういう手堅くて硬派、でもエンターテイメントとして見応えのある作品に出会えるのは得した気分になります。  『隠れた名作』って言ってもいいんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 8点(2016-11-11 01:35:49)(良:1票)
47.  スクール・オブ・ロック 《ネタバレ》 
 これはちょっとだめですね。映画の出来の良し悪しとは別に、ストーリーが受け入れられません。  『終わり良ければすべて良し』って考え方には基本的に賛成なんですけど、これは賛同できない。  スタートがまずい。友人を騙し、学校を騙し、子供達を騙し、その親も騙す。  しかもその動機は、利己的で自分勝手なもの。サクセスストーリーの体を保ってはいるものの、そのプロセスは子供たちの善意とラッキーに頼ったもの。正直デューイ(ジャック・ブラック)が嫌いです。そして自分の職業柄、子供達の貴重な時間を、自分の利益のためだけに奪う行為は許せません。  子供達の得意分野が偶然ばらばら。個性もばらばら。にも関わらず、こんな型破りな新参者の教師の言うことを、誰一人として疑うことなく盲目的に従っています。しかも誰一人として親に『こんな教師が来たよ』ってことを話していません。こんなことはありえない。  子供達はみんな良い子すぎて素敵なんですが、だからこそ怒りがわいてきます。  学校を信じ、高い授業料を払って子供を預けている親達の気持ちはどうなる。  そもそも親だって信念が無さ過ぎます。  確かに最後のバンド演奏は良かったけれど、たったあの1曲で事をうやむやにすべきではないし、デューイを許すべきではありません。  期待して見ただけに、こんないかれたストーリーだとは本当に残念です。  そしてジャック・ブラックの過剰すぎる演技も、肌に合いません。
[ブルーレイ(字幕)] 1点(2016-11-03 12:35:12)
48.  スパイ・ゲーム(2001) 《ネタバレ》 
 エンターテイメントとしては結構小難しい作品ですね。  もちろんわかる人は難なく楽しめるのでしょうが、私のような小市民がこの映画を楽しもうと思ったら、頭から煙り出しながらでないと無理です。  この作品のストーリーは大きく2つ。  ミュアー(ロバート・レッドフォード)とビショップ(ブラピ)の過去のエピソードを巡る回想シーン。  中国当局に監禁されたビショップをミュアーがCIA本部にいながらにして助け出す現在のシーン。  前者はドラマ性が強く、後者はサスペンス色が強い。  前者はドラマ要素が強いためわかりやすく、とっつきやすい。また、ブラピの魅力全開なので、面白い。引き込まれます。  それに対し後者の『現在』を描いたストーリー。これがわかりにくい。  ミュアーが何をしようとしているのだろうと、わくわくしながら見ることはできますが、はっきり言って結論が出るまではさっぱりわかりません。で、難しいわりには、結果を見た後のインパクトは弱い。  結局CIAは、ビショップが何か重大な任務で動いていたのかどうか、それをミュアーに確認したい。ミュアーはすべてを話してしまうとビショップが見捨てられてしまうため、情報を小出しにし、その間にマスコミにリークすることで、『アメリカ政府』VS『中国当局』の図式を作ろうとする。そしてアメリカ政府の司法取引を利用して救おうとしていたのでしょうか。  ところがそれが寸前で失敗。仕方がないので、ミュアーは強硬手段に。  違っていたらごめんなさい。簡単に言えばこんなストーリーかと思います。  面白いストーリーだとは思うのですが。やはりわかりにくいのが難点か。  今何やっているのかわからないと、緊張感も生まれないですし。  そもそも今回の騒動の事の発端はミュアーにあります。ビショップの行動も愛ゆえとはいえ、自己中心的なものであり、プライベートなものでもあります。よって一応のハッピーエンドではあるものの、爽快感は得られにくい結末というのが個人的な感想です。  作戦名を聞いたときにビショップが涙ぐむのは感動するんですけどね。
[DVD(字幕)] 7点(2016-10-16 07:07:36)
49.  スパニッシュ・アパートメント 《ネタバレ》 
 これはちょっと共感できない。  浮気は好きではないし、不倫も見ていて気持ちが良いものではない。それがお世話になった人ならなおさらです。  もちろん、そこがメインのテーマでもなければストーリーの骨子でもないわけですが、だったらこの映画のストーリーって何なんでしょう。  強いて言えば、『本人すら気付かない個人のアイデンティティーの確立』なんでしょうか。  遠距離恋愛でうまくいかなくなる。⇒ふられる。⇒無気力になる。⇒友人からなじられる。  日本での『あるある』が世界でも『あるある』。世界をすごく身近に感じられるエピソードの一つですが、だからなんだと。わざわざ映画でまで見たいエピソードではありませんがな。『リアル』だから良いってことはないのですね。  この何となく共同生活をしているために、馴れ合いのような仲間意識が生まれるというシチュエーションも当たり前すぎて好きではありません。  やはりクリエイティブな映像世界であるからこそ、もう少しストーリーが欲しいところです。  かなり序盤なのですが、交換留学生の手続きをしている主人公が、次々と書類を提示されて、『どうして世界はこんなに複雑になってしまったのだろう』というくだりだけ、妙に共感してしまいました。  それにしても、オドレイ・トトゥは好きな役者さんではあるのですが、彼女がでる映画で面白いと思ったものが一つもありません。なのに記憶に残るのだから、よほど魅力のある人なんだと思います。(あくまで個人的主観による感想です。)
[DVD(字幕)] 5点(2016-09-19 04:01:43)
50.  スナッチ 《ネタバレ》 
 確かに、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』にテイストが似ていますね。  別々の場所で始まった物語が、少しずつ絡み合い、最終的に一つの結論へ到達する。この手法は面白いですよね。  最後がどう帰結するのか、読めるようで読めないですし。  一番読めなかったのは、パイキーグループの逆襲。てっきり『アビー&トニー』、『ボリス』、『ソル&ビニー』、『ブリックトップ』の四つ巴戦になると思っていたので、意外な帰結ではあります。  こーゆーパターン、テイストが好きという人は、ここでのレビューを拝見するだけでもたくさんいます。それは何故か。  映画でもマンガでも、『正義VS悪』よりも、『悪VS悪』のほうが、絶対盛り上がるからでしょう。言うなればこれは、『悪人たちだけの天下一武闘会』。これでアツくならなきゃ男じゃないね(笑)。  とまあそーゆーことですから、『ベニチオ・デル・トロの早期離脱』『トニーの情け無い最期』『アビーの帰国』。コメディの視点で見れば面白いのかもしれませんが、天下一武闘会を期待していたものとしては、期待が大きすぎただけに、拍子抜けした感のほうが強いです。  何も期待せずに見ていれば、もっとはまれたかもしれません。  何しろ、テンポの速さとアクの強さは天下一品。見ている間は全然退屈はしないですから。  でもこのキャストと監督で期待するなってのは無理な話。見る前の期待値って大事です。  それにしても、『犬』=『パイキー』、『ブタ』=『ブリックトップ』を象徴するものだと思えば、犬がブタの人形食っちゃったのは、ラストのオチを暗示させたりしていて、なんか面白いかも。  まあ何にせよ、『スナッチ』は娯楽のみを追及した作品。映画に意味を求める人にはほんと向かない作品。これぞジェットコースタームービーです。  
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-05-18 08:50:00)
51.  スチュアート・リトル2 《ネタバレ》 
 前作の良さを継承しつつ、今回は『空』という新しい舞台を飛び回ります。  それは飛行機だったり、風船気球だったり、本当に夢があります。  ストーリーは相変わらず子供向けであるものの、ちょっとした仕掛けがしてあったりして、大人でも楽しめる内容かもしれません。  むしろ、『子供向けだから』という先入観をもって見てしまうからこそ、まんまと騙されちゃったりするわけです。  前作で友情が芽生えたスノーベルもしっかり登場。今作ではスノーベルは完全にお笑い担当です。それはそれで結構楽しい。  そしてNEWキャラのマーガロとファルコン。  ファルコンは悪いやつですが、良い感じの悪者キャラで、大変好感がもてます。個人的には今作で一番好きなキャラかもしれません。  マーガロは言わずもがな、今作のヒロインとして大変魅力的なキャラに仕上がっています。  しかもマーガロは、擬人化に成功しつつ、『小鳥の仕草』も完璧に描写されていて、まれに見る完成度の高さです。そのディテールのこだわりに感心しきりです。  新旧のキャラが入り乱れての、冒険ありバトルありロマンスありの大変楽しい作品です。  話は変わりますが、私はアニメとアジア系以外は基本字幕派です。で、そーなると、本作のような『半分CGアニメ』みたいな作品は、どちらで観たものか判断に迷うわけです。とりあえずいつも通り字幕で鑑賞。いつもどおり、満足のいく鑑賞です。  でもちょっと気になったので、見終わった後に少しだけ吹き替えバージョンも観てみます。  しまった、凄く良いです。個人的には、吹き替えのほうがこの作品の良さが120%引き出せている気がします。  字幕が悪いということではなく、吹き替えが良すぎます。  この作品に限って言うと、断然吹き替えがオススメです。
[DVD(字幕)] 7点(2016-04-13 08:19:48)
52.  スノー・ドッグ 《ネタバレ》 
 主人公が自分の出生のルーツを辿るのがメインで、犬ぞりレースは付加価値的な意味を超えるものではありませんでした。てっきり犬ぞりレースメインの物語かと思っていましたので、ここでまず勘違いがありますね。  この作品は、安易なハッピーエンドストーリーに終始しすぎているために、リアリティはほとんどありません。まさにおとぎ話の世界。実際犬が夢の中でしゃべっちゃうシーンや、ウインクをはじめとしたアイコンタクトなどの擬人化の演出も見られます。だから最初から絵本のような質感で作成するつもりだったのでしょう。ですのできっとターゲットは子供。決して40近いおっさんが見て楽しめるレベルの代物ではありません。こーゆーところは良くも悪くもディズニー。  また、主人公が犬ぞりレースの練習をするためにアラスカに留まり続けることの理由・動機付けが弱いのも、映画に入り込めない要因かと思われます。  まあそれでもディズニー映画ですから。映像は綺麗で、テンポは良い。演出も面白く、当然見ていて飽きることはありません。  特にラスト。父親と和解し、デーモンの信頼を得、ハッピーエンドへと突き進むストーリーは見ていて気持ちが良いです。  映画としては少々物足りないかもしれませんが、ハートフルなヒューマンドラマとして綺麗にまとまっている作品でしょう。  それにしても主演のキューバ・グッティングJrはもっと面白い演技ができる人なのに、この作品では真面目すぎて、彼の良さが活かしきれていない気がします。キューバ・グッティングJrは脇役でこそ光る人材なのかもしれませんね。
[DVD(字幕)] 6点(2016-02-12 11:12:35)
53.  スチュアート・リトル 《ネタバレ》 
 あまりの不思議設定にはじめの方こそ戸惑いますが、見ているうちに違和感がなくなるものですね。いつの間にか『ペット』ではなくあくまで『養子』のスチュアートという設定を受け入れています。それでもジーナ・デイビス演じるお母さんが、スチュアートの洗濯物を見て涙するシーンはちょっと無理を感じましたが。  また、ペットではなく養子としてスチュアートを受け入れた場合、じゃあなぜスノーベルはペット扱いなのか、その辺りの線引きが気になって仕方ありませんでした。スノーベルの怒りはごもっともです。  ストーリーそのものは、はっきり言って子供向けだと思います。ところがこれが面白いのです。大人の鑑賞に堪えうる面白さ。これはもう演出が上手なのでしょう。特に、ヨットレースあたりからはかなり面白くなります。  スチュアートが模型に紛れたり、小さい体ならではのアイデア満載なプロットもさすがです。小さい頃に、『模型の世界で遊べたら』という誰もが一度は思いそうな想像を、こういう形で実現しちゃうってのは夢がありますよね。  セントラルパークでスチュアートがロードスター?を運転しているときに、カーステレオがかかっているなんて小ざかしいけど素晴らしい。車から降りるときは、カーステレオから流れる曲も途切れます。そしてこのときの演出がホラーぽくてドキドキします。  更には主演のスチュアートの性格の良さ。彼の人柄が、本作の魅力をさらに引き上げている気がします。  ニセ夫婦に、セントラルパークでの攻防など、プチサスペンスにハラハラドキドキ。スノーベルが味方になってくれてからの逆転劇は爽快感抜群。  誰もが楽しめる良作です。  
[DVD(字幕)] 7点(2016-01-25 23:56:27)
54.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》 
 とうとう見終わってしまいました。スターウォーズ全6作。  この作品ではイウォーク族が個人的に大好きです。  ただ、あのチビでアナログな原住民に、元クローン兵のストームトルーパーが次々倒されてしまうと、Ⅰ~Ⅲを見た後ではかなり複雑な気分になっちゃいます。こーゆーマスコット的キャラは、マスコットとしての枠を超えないのが大事です。それに、エンドアに到着してから、このイウォーク族と戯れたり丸焼きにされそうになったりする過程が長すぎて、若干だれます。  この作品では、エンドアでの攻防もアイデア満載で面白いのですが、宇宙でのバトルがかなり良かったです。Ⅰ~Ⅲと比べても遜色のないグラフィックと空間の広がりにアツくなります。そのスピード感、臨場感は6作品中最高かもしれません。これが1983年製作とは恐れ入ります。  一番残念だったのはルーク。登場時はかなりかっこいいんです。フードをかぶって、フォースを操り、いかにもジェダイマスターって感じです。貫禄もあります。余裕があります。ジャバ・ザ・ハット戦でのルークは最高です。  ところがそれ以降はヒーロー性がどんどん削減されちゃって、ルークに関しては完全な尻すぼみな演出。もしかすると、親子のドラマを重視し過ぎたためかもしれませんね。  『父さん、助けて父さん。』じゃないよ、主人公。あなたジェダイでしょ。あなたが父親を助けなさいよ。  『ジェダイの帰還』なんていうタイトルだから、ジェダイの活躍をすごい期待していました。  ルークがばりばりに活躍する姿が見たかったです。  
[DVD(字幕)] 7点(2016-01-24 14:26:34)
55.  スター・ウォーズ/帝国の逆襲 《ネタバレ》 
 Ⅳより好きです。Ⅳより好きな理由として、  ①ストーリー展開が速く、緊張感がある。  ②AT-ATという歩行型兵器といい、ヨーダの住む惑星ダゴバといい、空中都市といい、ヴィジュアルがかなりアツイ。  ③ファルコンが隠れていたのは、実はモンスターの腹の中だった。とか、ランドについていったら、そこにいたのはダースベイダーだった。とか、サプライズが多い。  ④なんかスターウォーズっぽい。  といったことが挙げられます。  ドラマ性が強く、プロットがしっかりしていて、大変見ごたえがあります。  また、前作ではチャンバラのシーンで中だるみを感じてしまったのですが、本作ではチャンバラのキレとスピードが格段に良くなっています。  ただちょっとびっくりする部分も。皆を助けに来たはずのルークを置いてけぼりにして、レイア姫たちが脱出しちゃったのはいささかひきました。  それと、これは完全に自分が悪いのですが、  『オビ・ワンから父親のことを聞いていないのか。』  『お前が殺した。』  『違う。私がお前の父親だ。』  のシーンを見たとき、Ⅰ~Ⅲを先に見てしまったことを死ぬほど後悔しました。
[DVD(字幕)] 8点(2016-01-23 06:30:41)(良:1票)
56.  スター・ウォーズ 《ネタバレ》 
 約40年近く前の作品でこのクオリティはたまらないですね。後からCGで加工、追加補正された箇所もあるようですが、それにしてもこの映像技術、特撮技術は当時の年代を考えれば目を見張るものがあります。  Ⅰ~Ⅲを先に見てしまったので、撮影年数の古いⅣ~Ⅵを見るのは多少なりとも不安があったのですが、その点は全然問題ありませんでした。むしろ、ドロイドやストームトルーパー、戦闘機の汚れ具合が臨場感を出していて、Ⅰ~Ⅲよりもリアリティを感じます。  そして、Ⅰ~Ⅲを先に見ていると、Ⅳとつながる部分も多く、『おお!』と何度も感動してしまいます。  ラストでダースベイダーが自分の息子を撃ち落とそうと戦闘機を駆っているシーンを見た時は、Ⅰのポッドレースを思い出して切なくなります。あの少年がこんなことに・・・残念です。  さて、この作品が素晴らしいことはみなさんのレビューを読んでよくわかったのですが、面白いかと聞かれると、個人的には後半が微妙です。前半は傑作です。前半部分は異世界ワールドに浸れるので良いのです。問題は後半部分。  何か盛り上がらない。自分の故郷の星を爆破されたり、育ての親が殺されたり、仲間が撃ち落とされたりしても、なぜか淡泊に進んでいくストーリー。そこに悲哀や憤りを感じさせる人の心の動きが感じられないのです。  ストーリー、世界観、キャラクター、アイデア、映像、どれをとっても文句なしの作品なのに、どうも後半気分が乗り切れない理由はそこにある気がします。ただ、Ⅴ、Ⅵ、そして劇場公開の新作を見れば、また感想が変わるかもしれません。  
[DVD(字幕)] 7点(2016-01-20 15:51:33)
57.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス 《ネタバレ》 
 ちょっと恥ずかしい勘違いをしていたので修正。現在公開中の新作は『エピソード7』にあたるらしいので、やはりエピソード『4、5、6、1、2、3』で見るべきでした。ミスったな。  それにしてもこの作品は、映画単体として見た場合、説明が多く若干間延びする感があります。特に政治的なお話ってもう少しわかりやすくならなかったのかと思います。  それに、共和国に必死の思いでたどり着いたのに、結局共和国は何の力にもなれず、結果自分達の力だけで通商船団を壊滅させちゃうわけだから、序盤のナブー脱出の経緯が全くの無駄なんですよね。つまり、メインストーリーがあまり面白くない。  ただ、ヴィジュアル・アイデア・発想という面においてはさすがのスターウォーズであり、ジョージ・ルーカスであります。他のSF作品の追随を許さない圧倒的な独創性と世界観の構築。世界中の映画ファンの多くがこのシリーズに魅了される気持ちが少しだけわかりました。  個人的には、原始的な生物や原住民が、シールドやエナジーボールといった超近代的な兵器を当たり前のように使う、このアナログとデジタルの融合がたまりません。関係ないんですけど、漫画の『ワンピース』は、絶対このシリーズの影響を受けていると思います。  また、シリーズものとして、いかにも『続きますよっ!』って感じではなく、これはこれで一つのストーリーを完結させたという点は大きく評価したいと思います。これぞ映画でしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2016-01-10 07:03:13)
58.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
 エピソードⅠ~Ⅲの中では一番良かったように思います。  雰囲気やストーリーが好きなのは個人的にⅠなんですが、ⅡやⅢが本来のスターウォーズの姿なのでしょう。  特に、ヘイデン・クリステンセンの演技・殺陣が前作より格段に良くなったことで、彼の葛藤、悩みが痛いほどに伝わってくるのが良いですね。  そして今作は、ジェダイの騎士が何故いなくなってしまうのか、その過程が衝撃とともに描かれる、この悲しいエピソードが最大の見所かもしれません。  旧三部作を知らないにも関わらず、ジェダイの騎士たちが次々と裏切りによって倒されていくのは胸が苦しくなります。  コマンダー・コーディーが、ケノービに落としたライト・セーバーを渡して、『これが無いと困るでしょう。』と爽やかな笑顔とともに渡すシーン。その直後、パルパティーンから連絡を受けて、即ケノービを撃ち殺す命令を下すコーディ。この絶望への切り返し。この即裏切り行動をとる切り返しが最も端的にクローン兵士の恐ろしさを感じさせて素晴らしい。これからジェダイの騎士たちに何が起こるのか、その惨劇を予感させる見事な演出と言えます。  ラストで、レイアとルークがそれぞれの育ての親に預けられたとき、一刻も早く続きが見たくなりました。  このシーンがあることによって、悲劇から生まれた一筋の希望を感じられて救われます。  それにしてもアナキンは、パドメを救いたいがためにすべてを犠牲にしたと言っても過言ではないのに、パドメ亡き今どうやってモチベーションを持続させるのか疑問です。ただエピソードⅡで帝国制の構想をパドメといちゃいちゃしながら語るシーンがあったので、それなりに自分の理想に近いかたちの平和構想を実現できた、とも考えられますね。  まあ何にせよジェダイの騎士がライトセーバーをぽろぽろよく落とすことを除けば本当によくできているのではないでしょうか。  ヨーダもまず初めに、『ライトセーバーを落としそうになったら、フォースを使ってすぐ回収!フォースをいつ使うの?今でしょ!』ってことを、まず最初に教えるべきだと思いますね。
[DVD(字幕)] 7点(2016-01-08 13:34:31)
59.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 
 エピソード1から引き続き鑑賞。前作から約10年後のお話。  前作同様素晴らしいグラフィックに息を呑むバトルシーン。  今作では終盤に、『ドロイドの大軍』VS『ジェダイ騎士全軍』という熱いバトルが繰り広げられます。  それでも圧倒的な物量で責めるドロイドの大軍に、ジェダイ騎士たちは大ピンチに!  そこへ颯爽と現れるのが、ヨーダ率いる『クローン軍団』。旧三部作を見たことがない自分にとって、これがかの有名な『ストーム・トルーパー』かと感動ものです。  この『ストーム・トルーパー』はガンダムでいうところの『ザク』のような存在感で、ダサかっこいいとはまさにこのことです。戦艦同士の戦争に、初めてザクが投入されるような興奮を味わえるわけです。  そして古代、現代、未来のごった煮の世界観は相変わらずで、まるでファイナルファンタジーやファンタシースターといった有名ゲームのよう。ゲーム好きにはたまりません。  ただ、ストーリーに関しては全く興味をひかれません。  正直このストーリーって面白いのでしょうか。  これだけキャラクターが出ていて、魅力あるキャラクターってどれくらいいます?  少なくとも主演の3人、オビ=ワン・ケノービ、アナキン、パドメは、もっとヒーロー性とヒロイン性が必要でしょう。  ドゥークー伯爵もラスボスとして『華』が無さすぎ。ジャンゴはまるでゲームキャラのよう。  主要キャラクターたちを含め、登場人物の誰もが、まるでストーリーをなぞっているだけのように感じるので、決められたシナリオの中で打ち合わせどおりに動くコマにしか見えません。  ラブストーリーはしつこくて退屈。  ヘイデン・クリステンセンは大根もいいとこ。  映画は必ずしもメッセージ性や哲学が無くても良いと思っています。見ていて面白い、楽しい、ワクワクするという時間を過ごすことができれば、それだけで見る価値があります。  この作品はストーリーに関しては、全く面白みも新鮮味も足りません。ハラハラドキドキすることも無いし、爽快感も足りません。ですが、『シリーズものの第二作目なので絶対に避けては通れない』という立ち位置にいます。悪く言えば、その立ち位置に甘んじているという見方もできるわけです。本当にファンを大切にするのであれば、みんなが避けては通れない第二作目こそ傑作にする意気込みが大切だと思うんですけどね。  ストーリーあっての映像、映像あってのストーリー。これだけ迫力ある映像、ヴィジュアルでも、それだけでは物足りないものなんですね。  
[DVD(字幕)] 6点(2016-01-03 12:43:42)
60.  助太刀屋助六 《ネタバレ》 
 痛快なコメディ時代劇かと思いきや、意外とブラックで殺伐としたストーリー。  よく考えたら『仇討ちの助太刀』だったら無理もないです。ただプロローグではなんか楽しそうに助太刀をしているシークエンスを見せてくれたので、そのノリでいくんかなと思ったわけです。  要は、『助太刀屋』なんだから、助太刀で最後までいってほしかったんですよね。  父親を殺されて、その仇討ちを自分でやるのであれば、それはもう助太刀ではありませんから。  『位牌に頼まれて助太刀を引き受けた。』とかわけのわからん屁理屈を言ってはいましたが、そーゆーことじゃないんですよね。  それから歴史に疎い私には、今作で使われている言葉がよくわからないことが多かったです。  ですので、仲代達矢が追われる原因になった事件の真相や、風間トオルがいきなり殺されちゃう理由(真相に気付いたから?)なんかがよくわからないまま、エンディングを迎えてしまったのは残念。もう少しアホな自分にもわかるような説明が欲しいです。  ラストのバトルはなかなか面白い。石をぶつけたり、あっちこっちに隠れたり、死体のフリしたり、助六ならではの戦い方が粋ですね。  見所はその辺と、ラストのオチくらいです。  ラストのオチも予想通りでなかなか良かったです。
[DVD(邦画)] 5点(2015-12-11 12:07:41)(良:1票)
0100.44%
1210.92%
2291.27%
3903.94%
41496.52%
528112.29%
649921.83%
774232.46%
832614.26%
91024.46%
10371.62%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS