1. セブン
《ネタバレ》 ○映画とはラスト良ければ全て良しではない、そんなメッセージとも取れるこの上ない残酷なエンディング。それに全力で立ち向かった製作者たちに拍手を送りたい。○ブラッド・ピットは脇が一番だと思うが、主演ならこういう役もありかと思う。モーガン・フリーマンとのセットは合いそうにないが、案外合っている。ケヴィン・スペイシーは他の代表作でもそうだが、変人役がよく似合う。○前後半での映像的対比は気持ちいいくらいに決まっている。○後で知ったことだが、カイル・クーパーの担当したあのクレジットが元祖とは貴重な作品である。作風に見事にマッチしている。 [DVD(字幕)] 10点(2006-08-29 21:18:31) |
2. セッション
《ネタバレ》 ○まるで映画自体がフレッチャーのように飴とムチ(と言ってもムチメインだが)を巧みに使ってくる。○鬼教授のフレッチャーの厳しさに対し、たまに顔を出す恋愛要素と父親とのシーンだが、そちらも徐々に緩衝材としての役割を失い、どんどんフレッチャーに支配されてくる。○そのフレッチャーに対峙するあか抜けない主人公というのもグッド。○こちらのアドレナリンも全開になりつつあった発表会での失態からどう展開するかと思えばまさかの再会。○再び訪れた発表会でのフレッチャーのえげつない仕打ち。意地とかプライドとかを凌駕するラストの演奏シーン。これほどまでに惹きつけられ、かつこっちまで疲弊してしまうような演奏シーンはかつてあっただろうか。○なかなかオシャレな音楽こそ流れるが、そのおしゃれな音楽を作り上げるまでの泥臭い、汗の滲む努力が感じられる。主演・助演の二人の演技にも脱帽。 [映画館(字幕)] 9点(2015-07-27 21:39:09)(良:2票) |
3. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 ○緊張の1時間半。表現に語弊があるかもしれないが本当に無駄がない。○割とSF映画にありがちな要素を踏襲しつつ、宇宙空間に二人のキャストで描かれる世界と決まったといわんばかりのエンディング。新たなSF名作が一つ生まれた瞬間だと感じた。○強いて言うなら音楽はもっと少なくても良かったが、映画館で楽しむべき作品。 [映画館(字幕)] 9点(2013-12-15 20:40:25) |
4. センチメンタル・アドベンチャー
この作品は「ミリオン・ダラー・ベイビー」通ずるイーストウッドの死への考えが伺える。ストーリーも良く、全然退屈せずに観れる。主題歌もイーストウッドの枯れた声がマッチしており、優しいメロディーで心地よく耳に響いた。 [DVD(字幕)] 9点(2007-06-16 11:18:04) |
5. 戦場にかける橋
《ネタバレ》 ○捕虜は軍人らしく生きるため敵の作る橋を全力で作り上げる。一方でシアーズらは敵の勢いを止めるため敵の橋を破壊しようとする。皮肉と言うべきか、素晴らしい脚本構成。○ニコルソンがシアーズと再会し、「自分は何をやっていたんだ」と感じ、あっけなく橋は爆破されてしまう。皮肉にも、偶発的だが橋の建造を指揮した自分で。 [DVD(字幕)] 8点(2009-07-04 09:47:25) |
6. 青春デンデケデケデケ
《ネタバレ》 青春モノの王道。ちょっとした映像的遊びが安っぽくも見えたが、総じて面白いと感じた作品。感動という感動もないが、楽しく観られる。オープニングのクレジットを観て浅野忠信を探していたが、今とは全然違うのでびっくり。 [DVD(邦画)] 8点(2009-06-12 13:44:08) |
7. 西部戦線異状なし(1930)
《ネタバレ》 これぞ反戦映画。さすがにドイツ兵が英語を話しているのには違和感を感じるものの、庶民の立場から、兵士の立場からの立場でいろんな意見、考えが交わされておりすごくリアル。学校で先生に煽られて志願した兵士の実態をまざまざと感じ、久々に帰ってくると卑怯者呼ばわり。なんともやるせない気持ちになったし、これほどの反戦映画がありながら、これ以後たくさんの映画に参戦してきたアメリカが如何に愚かかとも思わせてくれる。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-12 15:22:08) |
8. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 話自体は小説も読んだので知っていたのですが、思っていたよりも重苦しく、緊迫感もあり、いろんな意味ですごい映画だと思いました。序盤からユダヤ人の迫害が全面に出てて、苦しい仕打ちを受けたことが良くわかりました。後半、主人公が場所を移しながら、戦場から逃げていく様はとてもリアルでした。エイドリアンブロディもはまり役で、軍曹の前でピアノを演奏するシーンやエンディングのラジオでの演奏シーンも心打たれました。 [DVD(字幕)] 8点(2006-09-01 22:23:07) |
9. 世界にひとつのプレイブック
《ネタバレ》 ○面倒が多い家族だなと思いながらも、パットとティファニーのやり取りには徐々に引き込まれた。○最後に見せ場も作ってあり、それなりに盛り上がった。○ラッセル監督は役者の魅力を引き出すのがうまいのか、役者たちの演技も楽しめる。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-06 18:52:08) |
10. Z
《ネタバレ》 ○多くの登場人物と引き起こされる展開に次々と明らかになる新事実と見応えあるポリティカルサスペンス。なかなか引き寄せられる作品。○ただ、暗殺の詰めが甘かったり、供述に似たような表現が使われたりともう少し作り込んでほしいと感じた場面もあった。○しかし、ラストには驚愕させられた。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-31 23:59:34) |
11. 世界最速のインディアン
《ネタバレ》 ○すがすがしい作品。あざとい演出もなく、スマートな仕上がり。映画館でレイトショーなんかに見たい作品。 [DVD(字幕)] 7点(2011-12-10 11:31:48) |
12. セルピコ
《ネタバレ》 ○後の映画のセリフでよくセルピコが出てくるのが納得できた。○セルピコが正義感溢れる警官になる経緯がもっと明確に描かれていればさらに感情移入できたはず。○ニューシネマ期の作品なのでてっきり殺されて終わりかと思った。○アル・パチーノの熱演が光る。後に見られるオーバーアクトもそんなに観られない。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-15 08:58:21) |
13. 切腹
《ネタバレ》 なかなか良いテーマを時代劇で表現した佳作。ただ、中盤がだらだらしすぎ。もっと簡潔にまとめるべきだった。ラストももう少し潔く死んでも良かったと思う。でも、最高のテーマとキャストに恵まれ、時代劇にして異色の作品となっているのは言うまでもない [DVD(邦画)] 7点(2008-09-09 14:53:03) |
14. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 アル・パチーノのアカデミー賞受賞には納得。ダンスシーンや車の運転シーンなど印象的なシーンも多い。ラストの演説もびしばし決まり気持ちよかったが、その後のスタンディングオーベーションは何だ?いくら生徒たちの言いたいことを代弁したとしても全員が立ち上がって、拍手をするかな。そこだけがもの凄く引っ掛かった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-06-07 23:38:31) |
15. ゼロの未来
《ネタバレ》 ○いかにもギリアムの世界。美術や背景に出てくるものを見るだけでも楽しめる。○色っぽいベインズリーを演じたのが「海の上のピアニスト」で美少女だった女優とは驚かされた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-18 22:11:35) |
16. セックスと嘘とビデオテープ
《ネタバレ》 ○何とも言えない設定を魅力的な4人のキャストで魅せる。ただ、ちょっとタイトル通りすぎやしないか。ぐっと引き寄せるタイトルではあるが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-17 22:23:31) |
17. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 ○正直言ってあまりよく理解できなかった。暗に意味するところについては自分なりにもいろいろ考察してみたいとは思ったが。○しかし、結局のところラストのあのセリフがこの映画の印象のほとんどを占めてしまうのは事実。たしかに強烈だな。○あとは音楽が良かった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-30 21:18:53) |
18. ゼロ・ダーク・サーティ
《ネタバレ》 ○これだけの時間に表現してもまだまだ隠された事実はあるだろうが、かなりの力作といえる。しかし、娯楽の観点からみると徐々に面白味が少なくなってくる。○徐々にテンポが悪くなってくるのは解決までに時間がかかるのを意図していないと思うが結果的に表現されている。どこか疲れた表情の主人公もいい塩梅に。 [映画館(字幕)] 6点(2014-03-09 22:14:37) |
19. 戦火の馬
《ネタバレ》 ○スピルバーグらしい絵作り、展開なのだが全体として可もなく不可もなくといった印象。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-12-31 23:54:41) |
20. 戦火の勇気
《ネタバレ》 ○「羅生門」をモチーフにしたなかなかの良作。それぞれの証言による展開、メグ・ライアンの証言ごとの演技の違いなど見所もある。○設定上、ナットにも負い目を感じるエピソードが必要なのはわかるが、メインストリーとはあまりにも繋がりがなさすぎる。そこが残念。○他ではあまり見かけないが、ルー・ダイアモンド・フィリップスの自信と迷いの両方を秘めた演技はなかなか印象的であった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-02-16 10:33:56) |