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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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1.  ヴェニスの商人 《ネタバレ》 
映画を観終えるまでにもう「何この映画」と筋をわかっていて観てるのに、  ばからしいと怒っていた私ですが・・  この映画は観方を変えないとだめかもしれない。  余韻の残るラストでは観客に問いかけているのだから・・  常識とは何ですか?  あなたはどこの国のいつの時代の人なのですか?  考えてみよう・・  よーく考えればこの映画はかなりツボをついている。  原作が作られた時代やシェイクスピアが反ユダヤだということを。  その目で観ればシャイロックは悪であり、  日本で言えばまあ悪代官を水戸黄門や一休さんが懲らしめた。  そういう風刺のコメデイなのだ。  原作をわかってはいるのに・・  何で友達にツバを吐くの?  何でお金を貸すのに利子をつけるの当たり前でしょ?  とかとか・・時代錯誤な観客(爆)  ユダヤ人が差別され金貸し業しかさせてもらえなかったから、  今の金融業があるというのは皮肉じゃないですか(苦笑)      今の時代ならどう取ればいいのか?  それこそ、  そのころはキリスト教徒はこうでしたと風刺しており、  笑えないコメデイになってしまう。  それは原作そのままのセリフが今の時代にミスマッチしているから。  「キリスト教に改宗しろ」このセリフを聞いたとき怖くなった。  そしてミスマッチは実はマッチしているから怖いのだと思った。  世界がローマだけではなくなった今、  かなり笑えないと思うんですが・・  ある意味意義のある作品なのです。    
[DVD(字幕)] 5点(2006-09-21 06:51:16)
2.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
この作品は私がピンときたのが童話です。  グリム童話やイソップ童話・・  最初主役たちが子供ではなかったので違和感があったのですが、  後半に近づきそれがまともだとわかりました。  ファンタジーなら子供でいいんだけれど深い内容なんです。  大人が主役で影の本当の主役たちが年寄りたち。  大人が主役で子供のようにぎこちない恋愛や生活をするわけが解かれていく。  グリム童話に出てくるような少しホラーがかった演出。    恋愛ものが苦手な私もこの作品の恋愛はときめいた。  こういう恋愛モノが好きなんです(恥)  無愛想で無口な男の子と全盲のよく喋る女の子・・  話したいなら喋ればいいし黙りたいときは黙る。  愛してるとか好きだとかは言えないけど聞きたいなら言えばいいのか。  そんなことより大事なのは君が本当に困ったときに守ること。  だからここに居る・・みたいなセリフですよ。  しかもそのあとの展開がいい。  守れないホアキン・フェニックスのため(理由は伏せますね)  全盲のブライス・ダラス・ハワードが守るために森の中を走る!  ありえなくても映画だからOK(苦笑)  ここらの脚本は本当にいい。  走れメロス(爆)じゃないけれど。  でも一番よかったのはエイドリアン・ブロディです。     私はこの役はピアニスト役よりすごいなぁと感心。  だいたい二枚目俳優が(一応二枚目役が多いから)  汚れ役をやって違和感がないのは珍しい。  ブラピのときもすごいなぁと思ったのですがまた違う。  エイドリアン・ブロディを見直した。  あとシガーニー・ウィーヴァー・・  「エイリアン」のときよりきれいだし!  だんだん若くなってゆくように感じる・・  この作品ではイマイチ存在感がなかったのですが・・    エンディングのオチは説明しませんが、  とにかく終わったあとなんともいえない後味を感じました。  しょ~もないとは感じなかった。  謎を解くというのでもなく後々まで考えさせられた。  やはりこの監督の作品は宗教色が見えますね。  映画の中の作り物の話なのに、  なんかリアルな感覚で後味がよくはないのです。  哲学性が強いこともヒットしなかった原因かも・・  混沌とした後味のあと最初からまた観てください。  この村の哀しい存続の訳がさらによくわかります。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 15:12:35)(良:1票)
3.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 
V・・SAWのソウの仮面に激似(欲しい・・)  やはり原作がアメコミみたいですね。  アメコミ苦手なわりにまあまあ楽しめました。  というのも変なキャラがでてこなかったからかな。  その分空を舞ったりするとかもっと派手な演出も期待したんですが・・  CMや特番で見たシーンは全て見せ場シーンだったので、  もっと隠れた見せどころがあるに違いないと観ていて、  ソレが物足りなかった原因のひとつ。  日本のCMはいい場面を惜しげもなく見せちゃうもんねぇ・・    一番の不満は説明不足。  どれかひとつかふたつに絞ってくれてたらいいんですが。  たくさん登場人物が出てくるわりには主役ふたりがあくまでも中心。  だから復讐とか革命とかその理由が薄く感じました。  どこかで繋がるという表現をラストに持ってこなくても、  予期シーンをいくつか絡めてもよかったのでは。  というのもラストで繋がるという手法はどの映画でもあるのですが、  この作品は実は繋がってはいません。  前にも書いたのですが、  「バタフライ・エフェクト」という蝶が羽ばたくと何かが起こる、  カオス理論、そして「キリング・フィールド」でも書いた、  ドミノ理論。  このすべてのことをドミノ倒しの図で説明しているだけです。  その手法はとてもわかりやすく、  しかも意味不明(ドミノ理論なんて単なる共産主義排除理論ですから)  カオスもそうだし哲学の美学やクラシック音楽を流すならば、  そこまでの持って行きようをどうにかしてほしかったです。  ここのアイデアや演出がとてもよかっただけに残念。  どうしょうもない映画ではありません。  観て損はしないと思います。  この素晴らしいエンディングに見合うだけの理由を描いてほしかった。  人間ドラマを絞ってしかも飽きないようにアクションも均等に入れるとか。  冒頭の絞首刑の男からどうやって繋がるのか、  ソレは単なる歴史の引用で主人公の復讐に理由を重ねるためか。  160分くらいかけても面白くできたんではないかな。  犯人探しのサスペンスではないのだから、  描くべきことは主役ふたりの意義なのではないでしょうか。   
[映画館(字幕)] 6点(2006-05-28 14:38:57)
4.  ヴィデオドローム 《ネタバレ》 
 ジョン・カーペンターを謎にして一般受けしないようにしたような世界(爆)  演出にカーペンターっぽさを感じたのですが・・  クローネンバーグのほうが病んでいますね。  だからカルトなファンがつくのかもしれない。  映画の完成度はクローネンバーグのほうがすごいと思います。  でも観たいと思う気軽さはカーペンターのほうですね。  この作品は私的には非常に惜しいなぁと思うところがあります。  それが短い時間でありながら長く感じたところ。  コメデイなのか高尚なる風刺なのかわからない・・  その線のうやむやさがうまい監督がテリー・ギリアムなのですが・・  誰もが考えられないおなかからビデオやピストル。  あのグニューッとした演出は気味悪く面白いのですが、  なぜおなかからなのか??  どうも気味が悪いを通り越して笑えてしまう。  私は脳からビデオのほうを期待したんですが・・  あと関係のない変な日本の世界もどうかと。  サムライドリームって私は香水の名が浮んできて違和感(苦笑)  私が浮んだのはサムライとアナスイのスイドリームだっけ。  ちょっとこれらの香水を見るたびこのシーンが浮んじゃいそうだ・・  SM女役をブロンデイがやっててやけに似合っていた。  主役のジェームズ・ウッズも「ドク・ハリウッド」以来久しぶりに観ました。    よかった演出は今で言うネットカフェみたいな間取りの怪しくも質素な、  ビデオドロームの大元の店の世界。  そして犯罪に使おうとしているもっと怪しい普通のメガネ屋。  なんかすごい風刺の世界を的確に表現しているよなぁと感心したものの、  結局はそんなに重要な世界ではなかったみたいでした。  ラストは説明のしようがない後味の悪さ。  後味の悪い結末の作品は結構好きです。  何かを残すから。  でもちょっと説明不足で静止画で説明するような感覚的なものがあります。  テレビの中に逃げる男を撃ったあと胸から血を流し絶える男とか、  もうちょっとわかりやすい演出にしてほしかったですね。  まあこれがこの監督の醍醐味なのでしょうか。  テレビから吐き出された贓物?というのは結構理解でき気持ち悪かったです。  昔あったスピルバーグ制作の「世にも不思議なアメージングストーリー」  アレを思い出しました。  
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:27:06)
5.  海と毒薬 《ネタバレ》 
日本の黒い夏 冤罪 の熊井監督の作品を探していて見つかりました。  医療サスペンスになるし実話にヒントを得たミステリーにもなります。  邦画でこの世界をコレだけ真面目に描けたのはすごいことです。  淡々と進んでゆきますので客観的に見るしかないので、  主人公の奥田瑛二と視点は近くなると思います。   国際映画祭出品作で世界的にも認められたこの作品は、  なんと86年作なのに白黒です。  なぜ白黒なのか疑問に思いただ気取ってるだけかと観ていましたが、  白黒でなければリアルな手術シーンは再現できないかも。  カラーであれば単なるキモイ映画になっていたかもしれない。  このたった2色のメリハリが社会派映画としても見られるような演出になっています。  難を言えば世界を意識したのか外人や日系(岡田真澄)の使い方が・・  この時代(いつの時代もですが)の日本の医学界、  戦争時の退廃的な生き方生かされ方、  文学的でもあるし過度な演出による娯楽的な残酷シーン・・  邦画でもこういう作品があったんだなぁと感心。  渡辺謙のセリフが的を得ていてそれでもなんかなぁと・・  なぜか戦時下だから人体実験をするっていうのは無理やりな説得力ある。  無差別に病院や公共施設も破壊したアメリカ兵だから、  人間ではなく物として扱うから死ぬまで実験をするというのも、  患者はどうせ死ぬんだから、  戦争で死ぬよりも実験に使うほうが世のためになる、  こういうことが本当に行われていたとしたら、  医学の発展とは犠牲の元なんだと暗くなります。  見終えたあともドヨ~ッと暗いまるでホラー映画のようなのですが、  見ごたえのある演出と感情移入さえ許さないような乾いた演技、  戦争映画を根本的に嫌いな私もこういう切り口なら観られます。  どことなく巨匠シドニー・ルメットを思い出しましたが、  それは言いすぎでしょうか・・  誰に感情移入できるか、  誰にもおそらく主人公にでさもできかねないのに、  実験手術されるアメリカ兵捕虜を好奇心で取り囲む日本兵。  彼らと同じ好奇心でこの映画を観ていることに気がつきました。  その後味の悪さも何か問いかけていて怖い作品でした。  
[DVD(邦画)] 7点(2006-04-02 12:58:08)
6.  運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した<TVM> 《ネタバレ》 
前兆のある村で起こった伝染病はエイズとは全く関係はないものの、  それからの演出にメッセージとして問いかけてくる重要な映像。  テレビ映画でドキュメンタリーのような作りでありながら、  人物描写もよくできておりこの種のシリアス作品としては珍しく、  何回も観られる映画であると思った。  中半に出てきたあるシーンはその冒頭での伝染病で死体を焼かれるシーンとだぶる。  軍病院でのエイズ患者の言葉「焼けばいいのか」その病室の窓から広がる、  広大な墓地はぞっとするようでなんともいえない哀しい場面である。  まだエイズという用語も発表されずそれが何か何が原因かもわからない、  1981年代から年を追い最初は10人ほどの感染者、  そして100人単位10000人単位と膨らんでゆく現実。  主人公の博士マシュー・モディーンに与えられたのは政府からのお金も下りない、  顕微鏡も買えない狭い研究室と医療チーム・・  シリアスになりがちな本題を冷静にそして誠実にまとめてゆく演出。  こういう映画がたとえ未公開作品としてももっと評価されてもいいのではないか。  出番が少ないながらも存在感が光っていたリチャード・ギア・・  医療歴史ドラマなのだがノンフィクションであり、  ラストには実際に他界した著名なミュージシャンなどが映像で出演し、  ようやくこの不可解な病気が認知されるまでの間がなんだったのかと空しくなる。  同性愛が原因と予想されそれが血液からの感染からという途方もない原因に及ぶまで、  政府は病名の発表も認めない・・  ウィルスを発見し確信をもったチームは、  その情報を横取りされ別の博士の名誉となる。  選挙のための感染者救済、政府の血液銀行・・  色々な損得勘定が解明に投資をしない。  表面だけの知識もわかりやすく観られるうえに、  裏の人間ドラマや国の対応までよくわかる。  ただただ、真面目に誠実に作られた意義のある作品ではないのか。  DVD化をしなければならないのはこういう作品ではないのか。  やはりこういった淡々とした中にもメッセージの強い映画の中では、  マシュー・モディーンは存在感がある。  
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-15 11:19:47)
7.  海を飛ぶ夢 《ネタバレ》 
  自分がいなくなることや行ったことのない帰れない世界は怖いものです。  だから輪廻や天国を人間は夢みるのであって、  ほとんどの宗教はなんのリアリズムもない夢の世界を説いています。   この映画はリアリズムが理解できないとただ主人公がかわいそうとか、  周りの残される人に感情移入し泣かされてしまうかもしれません。  実際私もグッときたのですがその感動よりも描きたいことに興味を持ち、  しばらくしてまたこの作品を色々な角度から観てみようかと・・  たぶん次に観るときはまた評価が上がっているかもしれません。  今回は私は客観的に観て感心し感動しただけにとどまっています。  尊厳死を選んだ主人公に対し最後まで第三者の目でしか見られなかった、  考えられなかったその他の人々の気持ちは大変よくわかります。  これだけそれぞれの人々の気持ちをきちんと描写されている映画は珍しい。  共感できたふたりの女性のうち本当に添いたかった女性は、  われに返るあの演出はうまいとしか言いようがない。  そして神父の無責任な言葉は的をついており、  私は報道の自由が恐ろしくなりました。  同じ体の不自由な立場の神父がテレビ画面からメッセージを送る。  それは宗教を神を恐れさせるためではないにしろ、  結果的には本人や家族には偽善にしか映らなかった。  誰の立場もわかりすぎる説得力のある映画なのに、  主人公の立場には立てない自分はあくまでもその他の人と同じ。   ただ意義のある作品です。  いつかは誰もが考えなければいけないことを、  美化したり泣かせようとする作品ではありません。  映画の手助けという点では、  かなりうまいこと映画化されてるなぁと感心しました。  音楽がいいし映像も見やすく演出は「バーディ」を彷彿とした、  上空から飛ぶ鳥のカメラのソレです。   生きてる意味って何?  と問う作品が多い中で死ぬ意味って何?と問う映画は珍しい。  戦争や仕方のない理不尽な題材でこのテーマはあるけれども、  実話でもある(近年にニュースでありました)この作品は、  死への賛美や逃避でもないきわめて現実的な内容であります。  現実的であるがゆえに私は理解し興味を持ったのかもしれません。   
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-20 05:01:34)(良:1票)
8.  失はれた地平線 《ネタバレ》 
ここまで理想主義だとちょっと怖いです・・  キャプラ監督は共産主義で理想家であると言われますが、  政治ドラマや家族ドラマではなく今回は超娯楽冒険ミステリー。  でも実は本当に描きたかった作品がこれだったのかも・・  インディジョーンズのノリで軽く観てたら実は壮大なる世界平和のお話だった。  これは冒険サスペンスとして見る分には面白いけれど、  壮大な社会風刺映画としてみるとどうかなぁ・・  この作品はしかし後々のあらゆる映画に影響を与えています。  最近見た「復活の日」のラストがまんま思い出されるエンディング。  もはや聖書の世界というのはいつの時代の映画からでも登場する。  聖書の世界を使うということはそれだけ作品を高められるんですが、  いつどこにそして内容もさることながら難しい。  そしていつのまにかシャングリ・ラという世界は、  シンドバッドシリーズからインディジョーンズ魔宮の伝説へと継がれる冒険モノ。  この作品は冒険ものと社会風刺と聖書の世界をミックスした、  キャプラ監督にしては真面目に作られた娯楽作です。  そこが問題なのですが・・  キャプラ監督は固い真面目な内容のシリアスな作品でも、  笑い泣きのようなこっけいで人情あふれる作品を作ってきた。  私はそういう世界の方が好きなのですが・・  しかしどの監督も映像を表現する自由と権利がある。  いつまでもご近所の人情話や法廷劇を撮りたくはない。  いつかはこういった撮りたい作品を撮るのでしょう。  
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-04 07:49:11)
9.  宇宙戦争(2005) 《ネタバレ》 
映画は読むものではなく体感するものというSFの原点、  前に見た地面が裂ける場面との再会、これが見たかったんだ~!ともう嬉しい。  Vの字に裂け視界は左右に広がりやがて後ろから追われる。  スローに丁寧な殺戮シーンが描かれていくのと笑うくらいでかい音響。   気持ちを入れ替えて?ホラー映画だと観ていましたが本当にホラーそのものです。  踏切の音の後火だるまになって走る列車、あの描写はすばらしい。  画面半分以上が炎の列車で主人公たちは線路と車輪の隙間から見ている。  フェリーがなぎ倒される場面もまるでアトラクションでした。  トイレと言って父から離れ茂みに隠れようとする娘(ひとりでそこに行くホラーのお約束)  川に流れる死体が1体、2体、押し寄せる死体の群れ・・  結局オバケ屋敷のアトラクションに入ったようなもので望んで入ったから満足なのです。   ではドラマはどうでもいいのか??いいんですよ。  泣かせてくれるかもしれないとか感動させてほしいとか思ったらつまらないですよ。  ダコタちゃんが真顔になると奴らが来ます。  効果音よりわかりやすい。奴らとは宇宙人だけではなく暴徒もです。  この子供の目線で見ましたらかなりわかりやすい。  地下室のパニックになったティムを閉じ込め抹殺した父のことを忘れていません。  態度が180度変わりエンディングでは振り返ろうとさえしないのです。  最初からうちとけなかったのですがもう完全に娘の心は帰りません。   手にトゲが刺さり父が抜こうとし触るのも嫌がった・・  体が異質なものを押し出すと説明するセリフから宇宙人が地球に適応できないことを暗示。  自業自得というかトムがなぜ子供らに(特に娘)嫌われているのか、  娘の生まれたときにいなかったんですね。  2回目を観たきっかけが映像だったんですがこんなドラマも再見できたわけです。   あちこちで、ヨーロッパではとか大阪ではとか飛ぶセリフ、あれは全て真実ではなく、  パニックになったときに人はどうなるかを描いています。  地下を彫り続ければ特殊部隊が待っているみたいなことを言うのも信用できない。  つまりこの映画で主人公たち以外が語られるセリフは映画の中の虚実です。  もしそれらを全部まともにつなぎ合わせて解釈すれば全く意味がわかりません。  
[映画館(字幕)] 7点(2005-07-19 04:41:21)
10.  ウィズ 《ネタバレ》 
いやあ~これはすごいものを見せてもらいましたってな感じです。  子供のころに見た「オズの魔法使い」が・・ああ観るんじゃなかった。  ・・とまではいきませんが、ドロシーが・・フツー少女でしょう?  歌がうまくてもダイアナ・ロスはまずいんじゃあ・・  「グリース」のオリビア・ニュートン・ジョンよりまだ無理がある。  もともと私はミュージカルが苦手で見ないんですが、  ミュージカルの中でもファンタジーは大丈夫なんです。  機会があれば「ピーターパン」とか観てみたいと思ってるし。  そう、子供むけのならばミュージカルは大丈夫。  そしてもしかしたらば、歌劇も大丈夫かもしれない。  オペラはお芝居として観られるから。  現代ものに歌のセリフがつくと退いてしまうのです。  このオズの魔法使いは、不思議の国のアリスっぽい冒険ファンタジーで大好き。  シドニー・ルメットの作品を全作見てみようと思い、わかってはいたけどしぶしぶ観ることに・・     やはりルメットのカラーの娯楽作は観る領域ではなかった・・  これ、でも配役をどうにかしたら楽しいのですが。  セットや色使いがもうもろ舞台って感じの野外なんで、  これはなかなかいい感じだと思いました。  歌も総黒人のもう上手すぎる人たちが歌ってて豪華です。     てことは、やはり30半ばのダイアナ・ロスに少女の格好というのが、  大人の私から見ても怖かったのです。    
[DVD(字幕)] 3点(2005-05-07 07:55:40)
11.  宇宙戦争(1953) 《ネタバレ》 
最初に火星人は地球人より高等な知能を持っているとしておきながら、 あのような結末にはがっかりだった。二回見たのだが、やっぱり同じ。 脚本やテンポもよくちゃちな特撮も愛嬌さえ感じられたのに、 ラストがどうしても好きになれないのはご都合主義だからか・・ 教会の結末ならもうちょっと牧師を、博士が主役ならもうちょっと 火星人撃退の鍵を握る薬品?に時間をさくとか。 一番納得いかないのはやはり高等な生物である火星人が、 宇宙服も着ず(そのくらいのデータはあるだろう)無防備に UFOからノコノコ出てきたこと。それ以前に大気によりウィルス 感染したのなら、バリヤ(防御)を解き攻撃に移る瞬間に、 地球人の攻撃が少しでもダメージとして残ったとかの説明がほしい。 これをスピルバーグが監督し映画にするようだが、 話を持ってきたのがトム・クルーズだから彼が主演だ。 両方(トムというオレヒーロー&宇宙人侵略映画)私は、 スピルバーグとは合わないだろうと思う。宇宙人は敵という映画なら、 ルーカスのほうが・・どちらにしてもこの映画を今見ると、 リメイクはしたほうがいいけど(武器とか)時代は変えてほしくはない。 今の時代に(火星に生物がいない説)火星人では合わないから。 いるかもしれないから、いるに違いないくらいに発展させるには、 この映画の時代にしなければ。もちろん車も町も何もかも。 変えるのは特撮の出来。そして逃げ惑う人々や崩壊する町は 最大に力を入れて。最初のエポックな隕石は捨てがたいので、 その周りの景色くらいは変えても良い。 ラストの教会ネタは今でも使われる神が天変地異を救うので、 それまでに科学的につじつまが合うような話にするなら、 もう最後はエンドオブデイズのように大げさに教会を出していい。 こうなると、スピルバーグ映画としては死んだはずの神父が、 実は死んでなかったとか、殺されたのではなくさらわれたという 設定のほうがよい。上手にリメイクすれば感動作になるかも。  あと同時期にアニメのマーズ(横山光輝原作)を見たので、 妙に感心した。話はまるで違うのだけど、どこか同じ匂いがした。 昭和のSF漫画家で宇宙戦争を見てない人はほとんどいないだろう。
5点(2004-07-08 05:23:00)(良:1票)
12.  ウォー・ゲーム(1983) 《ネタバレ》 
ラストのオチがよいですね。普通映画って終わった後、別なラストも考えたりする楽しみもあるんですが、この作品はわかっててもそうなるのが清い。冒頭少したってテロップが出るあたりに、(激突!)のカメラワーク思い出した。作りも楽しいし。久々に見て、前に見た内容を忘れていた・・バック・トゥ・ザ・フューチャーの、校長先生が出てませんでした? あれ、これゼメキス?スピルバーグ?みたいな懐かしい楽しさが随所にある・・ジョン・バダムもよく似たカテゴリかも。 今の時代にまた見ると、戦争が引き分けで済むならいいのにと、 こういう映画に愛を感じます。ちょっとないアイディアと思いますが。マシューはかわいい。久々に(フェリスはある朝突然に)が見たくなりました。どうしてるんだろう?
7点(2004-04-08 10:42:44)
13.  裏窓(1954)
実はサスペンス好きなんですが、ヒッチコック作品を見たのはこれが初めてです。特に人気が高く、氏の言葉では一番好きだと言う作品。なるほど当時としては斬新な脚本であり、映画としてもわかりやすくツボも押さえてて楽しいです。・・でも期待していたイメージと違ってた。素晴らしき哉の、ジェームズ・スチュアートの演技がこの作品では魅力を感じなかった。当時は斬新だったアパートのセットが、なんというか平面的でやはり古さを感じる。これでカラーじゃなかったら新鮮さを感じるのですが、私はこういう舞台劇あるいはミュージカルのセットみたいなものは、白黒のほうが逆におしゃれで好きなんですが・・あと、犯人がそこに来ることはわかってたから、じれったかった。でも、グレイス・ケリーはすごくよい。どこかヘレナ・ポナムカーターを思い出した。今見たら古風で上品ですが、当時は現代的だったんでしょうね。
6点(2003-12-27 04:17:13)
14.  海の上のピアニスト 《ネタバレ》 
死んで手が(こちらはピアノ、あちらは釣り)動かない残酷さは、リバーランズスルーイットと似ています。この海の上のピアニストは宣伝が気に入って、かなり期待して劇場へ行きました。なにせあの、ニューシネマパラダイスの監督です。忍耐の果ての感動とかまえてました。ところが最初からもう、涙腺が緩んでいました。ゴッドファーザーのような船上から見える自由の女神にです。これはすごいことになりそうだ。船で生まれた子供は伝説のピアニストとなった。これがティム・ロス。これもかなり期待した。シャインのジェフリー・ラッシュと知らない間に比べてた。確かにあの対決シーンは見事でした。そして恋愛の娯楽もありました。ナレーターは古物商に楽器を売りにきたかつての仲間。たぶん期待大の感動のラストを求めていたのでしょう。船が壊れるラストに、心の中にあった映画館が壊れる気がした。元は舞台劇で、一人芝居らしいです。あの最後のふたりのやりとりに、生々しさを感じてしまいやりきれなかった。ってことは、それだけうまいのでしょう。主人公に情が移ってしまってたから・・
6点(2003-12-07 11:11:55)
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