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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  TAKESHIS’
北野武監督の「芸術家三部作」の一作目。方々で酷評されていたので死ぬほどつまらないのではないかと覚悟を持って見たのだが、案外楽しめた。ネタ的には押井守監督の「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」に近いものがあるのだが、あれと比べるとインパクトが薄いにもかかわらず、ふたりの「たけし」が出会うことによって起こるたけしの創造するイマジネーションの世界に見ているうちにだんだんと引き込まれた。お笑い芸人から大御所タレントとなり、映画監督としても巨匠と呼ばれる存在になったたけしだが、本当はコンビニのアルバイトをしながら売れない芸人のままでいたかったのではないかと思ってしまう。また、この映画を大ヒット作である前作「座頭市」の次回作として手がけたのも、「座頭市」で世間一般についた「売れる映画を撮る監督」というイメージを覆したかったのではないかと思う。大ヒット作を世に送り出してしまうとその次の作品は二番煎じを狙った映画であってもおかしくないのに、本人がその大ヒットや自分に対する周囲の評価に戸惑っているふうにも見え、「おいらはそんなたいそうな人間じゃないんだよ。」というそれらに対する返答(反論)をこの映画一本使ってしているように見え、たけしの人間性も少し垣間見えた気がして、ちょっと興味深かった。でも、世間的に駄作と言われている(それもたけしはそうなることを分かっていながらわざとやっているのかもしれないが。)理由もよく分かるので、今まで見たたけし映画の中ではもっとも他人(とくにたけし映画を一本も見たことがないような人)には薦められない映画だろうなあ。
[DVD(邦画)] 6点(2011-09-29 15:15:00)(良:1票)
42.  単騎、千里を走る。
チャン・イーモウ監督が若い頃からファンだった高倉健を主演に迎えて手がけたロードムービー。イーモウ監督は「あの子を探して」でも演技未経験の素人を俳優として起用し、名作に仕上げていたが、この映画でも中国の部分に登場する俳優は健さん以外はオール素人で、やはり素人ならではの素朴な演技がいい味出しているし、健さんも実に自然に溶け込んでいて、きっと撮影以外でもこんな雰囲気だったんだろうなあと感じられ、映画自体もとても心温まるもので、イーモウ監督の持ち味がじゅうぶん発揮されている映画だと思う。中国に到着したばかりの健さんが言葉が通じない異国で孤独感に苛まれるシーンなどは思わず感情移入してしまった。しかし、そんな健さんが中国の田舎で携帯電話やデジカメを使っているのを見ると、なにかそこだけ浮いて見えるし、中国到着後も息子(中井貴一)の妻(寺島しのぶ)と携帯電話で話をするシーンが多く、画面に寺島しのぶが登場するととたんに違和感を感じてしまうのは残念。日本のシーンはイーモウ監督の希望で降旗康男監督以下日本人スタッフによるもので、外国映画特有の日本描写ではないので安心感があるが、中国に舞台が移ってからの日本のシーンも浮いて見え、物語に対する観客の集中力をそいでいるのではないか。とくに、ラスト近くで電話越しに手紙を読むくだりなどは感動を狙っているのだろうけど、やりすぎかな。はっきり言ってもっと日本のシーンは短くても良かったような気がする。最初に書いたようにとても心温まる映画ではある。けれど、やはり健さんが中国に行ってからはその後の日本のシーンが邪魔に思えて全体的に見ると正直そこまで入り込めなかったなあ。あと、通訳を介してのやりとりのシーンで、これから通訳が訳す中国人キャストのセリフに日本語字幕がつくシーンがいくつかあるが、少々くどい気がする。
[DVD(字幕)] 6点(2010-09-15 19:45:37)
43.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。以前見たときはシリーズ最高傑作といわれている作品とあって期待しすぎてそれほどでもない感じだったのだが、改めて見てみると「ドクター・ノオ」よりは工夫があるつくりになっていて、シリーズ最高傑作というのにはやっぱり疑問符があるものの、以前に見た時よりも面白かった。ボンドガールのタチアナは前作のハニー・ライダーよりも魅力的だし、悪役のロバート・ショーも存在感があり、やはりこういう映画は主人公と対等な悪役の存在があってこそ面白くなる。しかし、タチアナがボンドに寝返る展開があっさりしすぎているし、ボンドとグラントの列車内での戦いも緊迫感があるわりに決着はあっけなく、このあたりをもう少しなんとかしてほしかったかな。それにグラントを倒してからが少し冗長に感じてしまった。シリーズで初めて主題歌がついた作品で、このシリーズの主題歌はオープニングに流れるというイメージが強いが、本作ではエンディングに使われているのが異色で、それが見終わって深い余韻を残すことに成功していると思う。シリーズ最高傑作だとは思わないが、本作はシリーズを軌道に乗せたという意味で重要な作品ではあると思う。(2013年9月4日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2005-06-01 17:42:27)
44.  007/ゴールドフィンガー 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。かなり久しぶりに見たけどこの初期の007シリーズの中ではスペクターも絡んでおらず敵のゴールドフィンガーも分かりやすい成金男という風なので、ちょっと物足りない向きもあるが、単発作としては見やすい感じ。今見ても金粉を全身に塗られた死体やオッドジョブの仕込み帽子のインパクトはすごいし、今回からオープニングに流れるようになった主題歌もやはり好きだ。でも、話自体はちょっとイマイチな感じがして、ボンドもこんなに女好きだったっけというくらい出会う女性を口説くのはっちょっとどうなんという気がしないでもない。ショーン・コネリーは年を取った後のほうがやっぱり好きなのだが、もうこの頃になるとボンド役が板についてきた感じはする。金庫室でのボンドとオッドジョブの対決は緊迫感と迫力もあり、見ごたえももちろんあるのだが、これがクライマックスになってしまって、その後の(タイトルにもなっている)ゴールドフィンガーの最期がとてもあっけなく感じた。時限爆弾が止まった時の数字が「007」というのは今見ても笑ってしまうし、緊迫したシーンの後で洒落が効いていて、けっこう好き。(2023年1月27日更新)
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-16 17:50:19)
45.  太平洋ひとりぼっち 《ネタバレ》 
石原プロを設立したばかりの裕次郎がその第一作として市川崑監督を起用して製作した映画で、当時、ヨットで太平洋横断に成功したばかりの堀江謙一の著書を原作にしている。ヨットが趣味の裕次郎が独立直後にこういう映画を作るのは分からなくもないし、日活所属ではない市川監督を招聘しているところにも意気込みが感じられる。以前見たときはかなり単調な印象が強かったのだが、改めて見てみると、回想で挟まれる出航前のエピソードが丹念に描かれており、また、ヨットの中で孤独と戦い続ける主人公の姿もそれなりに面白く見られた。でも、裕次郎の演技はいつもどおりなので、それなりには面白いものの、あまり緊迫感とリアリティーが感じられず、主人公にあまり感情移入が出来ないためにサンフランシスコへ到着しても映画を見ている側である自分は何の感慨もなかった。市川監督はこの映画をドキュメンタリータッチに仕上げているが、それを裕次郎の演技がすべてぶち壊しにしている感があり、市川作品としてもはっきり言って凡作だと思う。ただ、息子の太平洋横断の決断を反対する両親には、森雅之と田中絹代の演技力の高さもあってかすんなり感情移入することが出来た。(このコンビは同じ市川監督の「おとうと」でも主人公の両親を演じているが、キャラクターとしては本作のほうがとっつきやすい。)中でもやはり田中絹代の母親役が特によく、息子を心配する親の心情を見事に表しており、田中絹代はこういう優しい母親役がハマリ役だとつくづく思う。この母親が主人公にかける「死ぬ時はお母ちゃんと呼んでや」という言葉がすごく耳に残った。(2013年7月18日更新)
[CS・衛星(邦画)] 6点(2005-03-28 23:19:04)
46.  タイタニック(1997) 《ネタバレ》 
前回見たときは沈没シーンがすごくてほとんどそこばかりが印象にあったのだが、今回久しぶりに(15、6年ぶり)見てみると、ジャックとローズのラブストーリーにほとんど魅力を感じなかったせいか、とくにタイタニックが沈みはじめるまでを描いている前半がけっこう退屈に感じた。以前見た時も前半はあまり記憶に残らなかったのだが、今回見てそれがなぜかよくわかった気がした。舞台が豪華客船という不特定多数の人物が登場する映画なのだから、グランドホテル形式の群像劇にしてしまったほうが絶対に良かったと思う。(ふたりのラブストーリーはこの中の一つでいい。)実際、主役ふたりのラブストーリーよりも、後半の沈み始めた船のなかでパニックを抑えるために最後まで演奏を続ける楽団や、沈みゆく船に残された端役の乗客のほうが印象に残ってしまい、彼らの背景のドラマが見たかったと思ってしまう。それだけにエピソードを主役ふたりに絞ってしまったのはもったいなかった。ラブストーリーをやりたいなら別に背景がタイタニックの沈没という「史実」でなくてもいいだろうに。しかしどうやらそうではなく、最後のビル・パクストンのセリフからもキャメロンはラブストーリーよりもタイタニックの沈没を映画にしたかったようで、確かにタイタニックが氷山にぶつかってから沈没していくまでの過程は今見てもかなりリアルに出来ている。だからそれだけに、それが出来れば背景のストーリーは客受けが良ければ何でもいいのかという感じ。でも、取り残されたジャックを助けにいくローズというのはやっぱり今見てもキャメロンらしさがいちばん感じられるシーンで、ここが主役ふたりのシーンでいちばん印象に残る。キャシー・ベイツが出ているが、画面に映るたびに「ミザリー」を思い出して怖かった。(2018年1月21日更新)
[CS・衛星(吹替)] 6点(2005-03-04 20:07:51)
47.  大殺陣 《ネタバレ》 
「十三人の刺客」のコンビである工藤栄一監督と脚本の池上金男が再びコンビを組んで製作された東映集団抗争時代劇。面白くないことはないのだが、なにか全体的に分かりにくい感じで前半からごちゃごちゃしててなんかイマイチだった。主演の里見浩太郎は「十三人の刺客」にも出ていて、そのときはなにも思わなかったのだが、このようなリアリズムを意識した時代劇で主役を演じているとなにか違う気がする。それにヒロインと思しき宮様の存在も重要な役どころなのかもしれないが、やたらと男に襲われ(こういうシーンを入れてくるあたりはいかにも東映らしい。)最後はほとんど筋と無関係なように絞殺されるという見ていていてもいなくてもいいような存在に映ってしまい、存在がかなり浮いてしまっているように思う。ただ、「大殺陣」というタイトルどおりクライマックスの乱闘シーンの迫力はじゅうぶん。(でも、「十三人の刺客」には劣るか。)三池崇史監督のリメイク版「十三人の刺客」に出演していた平幹二朗が工藤監督の集団抗争時代劇である本作に出演しているのはなにか興味深かった。
[DVD(邦画)] 5点(2016-10-14 22:50:39)
48.  太陽の墓場
10年ぶりくらいに見る大島渚監督作品で、初期の代表作とされる映画。大阪のどや街を舞台にした社会派映画で、名作ともされているが、イマイチ面白くない。「青春残酷物語」もそうだったが、本作も不朽の名作というよりは、リアルタイムに見ないと良さが分からない感じで、今見ると少し古臭く感じてしまう。でも、大島監督の映画では珍しく、伴淳や北林谷栄、小沢栄太郎、田中邦衛、小池朝雄など新劇系を中心に豪華な面々が出演しているのがみどころで、とくに黒澤明監督の常連俳優である藤原釜足と左卜全が大島作品に出演しているのは珍しいし、これら出演者たちが大島作品で共演というだけでも見る価値はある。そんな中で実質的な主演の炎加代子は役柄も芸名もインパクトがあり、印象に残るし、どんなに脇を名優で固めていても、主演は新人でという大島監督のこだわりがこの頃から見える。ラストの暴動が衝撃的と言われているが、今見るとそうでもない。もともと短い映画だが、実時間よりも長く感じるかと思っていたらそんなことはなかった。でも、「青春残酷物語」のほうがストーリー的には面白かった気がする。
[DVD(邦画)] 5点(2016-08-03 17:53:25)
49.  探偵物語(1983) 《ネタバレ》 
松田優作が探偵役で出演していてタイトルが「探偵物語」というとつい「工藤ちゃーん!」のほうを思い浮かべてしまうが、薬師丸ひろ子主演の角川のアイドル映画である。(ああ、紛らわしい。)主演の薬師丸ひろ子の可愛さは本作でも出ているが、先日までBSで再放送されていた朝ドラ「あまちゃん」をすべて見終わった直後のせいか、それと比べると演技がすごくぎこちなく見え、今まで気にしたことがなかったが、こんなものだったのかと思ってしまった。確かにこの頃の薬師丸ひろ子は可愛くてわりと好きだが、女優としてはやはり今のほうがいいかも。(でも、いちばんの代表作は「Wの悲劇」)松田優作は工藤とはまったく違う探偵を演じているが、やはりタイトルのせいか、どこか違和感があったし、この役に松田優作というのはもったいない気がする。ストーリーにヤクザが絡んでくるところなどは、赤川次郎原作ということもあってか「セーラー服と機関銃」を思い出した。そのストーリーも対して面白味があるわけではないので、映画としては可もなく不可もなくといったところ。ラストの空港のシーンは原田知世の「早春物語」の逆パターンだが、エンドロールの間、ずっと立っている松田優作を映し続ける長回し演出もあってか、こちらのほうが印象に残る。それに映画の主題歌といえばエンドロールで流れるイメージだが、本作ではラストシーンの直前に流れ、エンドロールではインストが流れるというのが意表を突いていた。ところで本作を見たのは「あまちゃん」で薬師丸ひろ子と松田龍平が共演しているのを見たからなのだが、本作では若手として松田優作と共演していた薬師丸ひろ子が「あまちゃん」ではベテラン女優としてその息子である松田龍平と共演していることは時の流れを感じるとともにちょっと感慨深くもある。(見た順番、逆だけど。)ロングショットで分かりにくくはあるが、ワンシーンだけ蟹江敬三が出演しているのも「あまちゃん」にハマって見ていた者としては嬉しい。ひょっとして自分、立派な「あまロス」か?
[DVD(邦画)] 5点(2015-10-31 13:17:13)
50.  大戦隊ゴーグルファイブ 《ネタバレ》 
冒頭、敵の女幹部が仲間に追われているところを助けるゴーグルファイブ。その幹部から敵の新たなる計画を聞きだす。だが、女幹部の話を聞いて罠かもしれないと疑う二人と信用しようとする三人にメンバー間できちんと意見が分かれているのがいい。結局は信用することになるが、やっぱり罠だったという展開は王道すぎる。でも子供向けの映画なのでこれはこれでいいのだろう。それにしても敵の側もだまし討ち作戦とはいえ、あんなにしゃあしゃあと自分たちの計画をばらすのはちょっと疑問が残る。モグラの怪人相手にモグラたたきで戦うのはあまりにも単純な発想だが、こういうコミカルな戦いも子供向け映画らしくほのぼのとしている。
[DVD(邦画)] 5点(2013-03-02 14:17:16)
51.  太陽戦隊サンバルカン 《ネタバレ》 
テレビシリーズは小さい頃に再放送で見ていたおぼえがある戦隊シリーズの劇場版。「デンジマン」のそれよりも単純な作りで本当にテレビシリーズの一本として普通に放送してそうな内容。戦隊シリーズの怪人は倒されると巨大化してロボ戦というのがパターンだが、冒頭から巨大化してサンバルカンのメカと交戦するのにはこのままロボ戦かと一瞬驚いたが、さすがにそれはなかった。長官役の岸田森は特撮ヒーロー番組でもおなじみで、やっぱりかっこいいが、昔の日本映画を多く見るようになった今では岡本喜八監督の映画の常連俳優のひとりという印象が特撮作品での印象よりも強くなってしまったなあ。
[DVD(邦画)] 5点(2013-03-02 13:02:09)
52.  大決戦!超ウルトラ8兄弟 《ネタバレ》 
平成ガメラシリーズのように怪獣が実在しないリアルな世界を舞台にしたウルトラマン映画だが、後半はいつもどおりのウルトラマンという感じになってしまっているのが少々勿体ないが、イベントムービーとしてはまあしょうがないか。しかし、「ウルトラマンメビウス」でも思ったが、この映画でもオールドファンを意識した脚本になっている。しかし、昭和のシリーズでの主人公とヒロインが夫婦の設定だったり、アキ(榊原るみ)が重傷を負うところまで再現していたり、当該のシリーズを思わせるようなセリフがあったりと多少やりすぎてしまったという印象は否めないし、1966年に小学生ぐらいだった子供が現代でもやたら若すぎるのは突っ込みどころ以外のなにものでもない。(ついでにいうと、ダイゴ、アスカ、我夢なんて名前の子供はあの時代にはいないだろう。)別の世界ではウルトラマンである登場人物たちにパラレルワールドでの記憶が宿り、変身するというのも強引に感じる。しかし、シリーズに少しでも思い入れがあればそこそこ楽しめるとは思うし、平成三部作(あまり見てないから思い入れはないに等しいのだが。)と昭和の4人が居並ぶ姿はやはり爽快。石坂浩二がナレーターを担当しているのもよくぞ引き受けてくれたという感じである。貶していたわりに最後にフォローを入れてしまったが、結局は自分がこのシリーズが未だに好きだってことだな。
[DVD(邦画)] 5点(2012-04-11 22:29:14)
53.  大怪獣ガメラ
ガメラシリーズの記念すべき一作目。昭和ガメラシリーズは20年ほど前の小学校の頃にビデオでよく見ていたが、本作を見たのは今回が初めて。当然この当時のヒットシリーズであった東宝のゴジラシリーズに便乗して作られた怪獣映画だと思うのだが、カラー映画で作ってもおかしくないような時代に敢えて白黒で作っているあたりにゴジラシリーズの一作目を意識しているような感じがしなくもない。(単に制作費をケチっただけかもしれないが。)しかし、「ゴジラ」のような重厚感は微塵もなく、軽い仕上がりで、ドラマ的にも盛り上がる部分はなく、脚本もご都合主義全開な感じで、船越英二、浜村純といった大映映画でよく見かける俳優陣も生かしきれておらずイマイチな感じ。だが、1作目である今回から既にガメラと子供を絡ませるというシリーズのカラーが出ているのはちょっとすごい。(まだこの頃はシリーズ化なんて考えてなかったろうに。)それにやはりゴジラにないものをと考え出されたと思われるジェット噴射で空を飛ぶというシーンが初めて登場したシーンが印象的だった。でもやはりさっきも書いたように深みのないご都合主義なストーリーははっきり言って面白くないし、「ゴジラ」には確かにあった恐怖感というものがないので、ラストもカタルシスに欠けるのも本当のこと。なので、一本の映画としては完成度は抜群に低いと言わざるを得ない。だけど、昭和ガメラに対する懐かしさがあるので、まあ5点が妥当かな。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2010-02-04 02:24:13)(良:1票)
54.  タイムライン 《ネタバレ》 
「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」に「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を足したような内容なので新鮮味はほとんどないけど、思ったより面白かった。ただ不満なのはフランソワの扱い。みんなに「君が必要だ。」と説得されて同行し、あっけなく殺された挙句、その後は完全に忘れさられたような存在になってしまっている。あれだけ説得してたのは何でなんだ。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-07-12 02:37:09)
55.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 
15年ぶりぐらいに見たが、前半はミステリータッチで、シリーズ1作目ということもあってか、ボンドカーや荒唐無稽の兵器の数々も登場せずリアルなスパイ映画という気がしないでもないが、突っ込みどころが多く、タイトルになっている敵役ドクター・ノオの最期もあっけなさすぎて、全体的に見てB級アクションの域を出ていない作品と感じる。低予算で作られているが、脚本をもうちょっと練ればもう少し面白くなったのではないか。お馴染みのテーマ音楽がやたらとかかりまくるのは1作目の時点で既にシリーズ化を念頭に入れていたからかなあ。(2012年3月27日更新)
[DVD(字幕)] 5点(2005-06-19 01:22:31)
56.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
シリーズ第5作。前作ではマクレーンの娘が主要人物として登場していたが、それに対して今回は息子(ぜんぜん似てないぞ。)がマクレーンの相棒として登場するのはまあ自然な流れと思うものの、今回はブルース・ウィリスがジョン・マクレーンを演じていて「ダイ・ハード」とタイトルがついていれば何でもいいという感じが非常に強くなっていて、舞台がこれまでと違ってアメリカ国外であるなどこのシリーズっぽさがほとんどなく、マクレーンのキャラも完全に崩壊していて、ブルース・ウィリスが同じ役名の違う人物を演じているだけの別の映画を見てるようで、B級アクション映画としてはまあまあだが、「ダイ・ハード5」として見てしまうと相当な物足りなさを感じてしまうし、6週間ほどで5作全部見たわけだが、本作が断トツにいちばんつまらなかった。全部見終わってあらためて1作目の偉大さが分かるし、個人的にも多少の思い出補正が入っているのもあるが、このシリーズはやっぱり1~3までかなと思う。
[DVD(字幕)] 4点(2023-02-02 18:33:11)
57.  大怪獣バラン 《ネタバレ》 
つまんないとは聞いてたけど、まさかこの時代の本多猪四郎と円谷英二という黄金コンビの組んだ特撮怪獣映画でこんなにしょぼい作品があるとは思っていなかったってくらいつまんない映画だった。「ゴジラ」での重厚な人間ドラマや「空の大怪獣ラドン」でのサスペンスタッチのストーリーなどといった物語性がこの映画では非常に薄く、映画の後半に至っては自衛隊とバランとの攻防がひたすら描かれてるだけなので途中で飽きてしまう。またクライマックスあたりに「ゴジラ」の映像が何度も使いまわされていたり、この2年前には既に「空の大怪獣ラドン」をカラーで作っているのに本作は白黒とひょっとしてあんまり制作費が出なかったのではと思えてくる。どう見ても脇役顔の主演の二人にも魅力を全く感じることができなかったのもマイナスだ。本多円谷コンビの本格怪獣映画を見るのが久しぶりだっただけにかなり残念。
[DVD(邦画)] 4点(2007-07-03 03:03:32)
58.  タッチ(2005) 《ネタバレ》 
原作読んだこともなければフジテレビで放送されてたアニメもちゃんと見たことがないが、有名な作品なので物語のだいたいのあらすじは知ってた。たぶんそうなんだろうなあと予想はしていたが、そのあらすじをダイジェストで見せられた感じで展開も早く、登場人物たちに感情移入する前に次のシーンにいってしまう。普通なら泣けるはずの和也の遺体を前にした達也と南のシーン(なつかしアニメ名場面集などの特番で本作のアニメを取り上げた際に必ずといっていいほど流れるシーン。)も、それまでの三人の関係が深く描かれてないために全く泣けなかった。それでもまあ特に何か期待してたわけではなく最初からプログラム・ピクチャーのアイドル映画と割り切って見ていたのであまり腹は立たないが、これではあまりにも説明不足なのでちょっと原作やアニメを見てみたくなった。
[ビデオ(邦画)] 4点(2006-07-08 03:20:38)
59.  大巨獣ガッパ
冒頭、タイトルバックで流れる変な主題歌が見てから12年近く経った現在でも耳に残っている。内容は思い切りB級の怪獣映画で、出てる俳優も地味目な人ばかりだ。熱海に上陸したガッパは何故かタコを口にくわえていて笑えるし、子供ガッパの間抜けな造形といい、松竹の「宇宙大怪獣ギララ」と並んでとりあえず怪獣ブームだから作りましたというノリの珍作。
[地上波(邦画)] 4点(2005-03-02 15:16:24)
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