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コメント数 1963
性別 男性

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21.  チャンス(1979)
語り口の静けさ、淡々とした展開、やや長過ぎると感じてしまうもののピーター・セラーズの演技の上手さでそれを何とか補うだけのものを感じさせるのには流石は名優の名優たる所である。個人的にはシリアスなピーター・セラーズも好きだけど、ドタバタしている。動いて笑わせるピーター・セラーズの方にこそ魅力を感じるという意味で不満の残る作品です。それにてもテレビの観過ぎなのもだけど、ころころチャンネル変えすぎです。まるで落ち着きのないガキみたいです。全体的にシリアスな感じの笑いという意味での物足りなさを感じつつ、それなりに楽しめたので一応、6点は付けたいと思うけど、何度も言うようにドタバタ喜劇的な、しゃべりで思い切り笑わせて欲しかった。
[DVD(字幕)] 6点(2011-02-11 11:22:47)
22.  チェブラーシカ(1969)
可愛い。とにかく可愛い。もう可愛い以外の誉め言葉が浮かんでこないぐらい本当に可愛い映画だ!チェブラーシカのあの瞳、観ているだけで癒される。毎日の仕事の疲れも、嫌なこともこの映画を観れば全て洗い流してくれる。そのぐらいとにかく観ているだけで嫌なことを忘れさせてくれる。あのワニのゲーナの後ろをくっ付いて歩く姿、ゲーナの奏でるアコーディオンの響きの楽しさ、楽しくて楽しくて仕方ない。しかも楽しいだけでなく、哀愁を感じさせる。どうも今の世の中、ちょっとしたことですぐに怒って人を殴ったり、つまらない理由で殺人を犯したりとそんな嫌なニュースがやたら多過ぎる。この映画を観れば絶対にそんなおかしな犯罪に手を染めるようなことなどないのに!この映画は単なるアニメの面白さを超えて、心の温かさを感じるし、一人でも多くこの作品に触れることで犯罪のない素晴らしい世の中になることを祈る。皆さんの素晴らしいコメントとこの高得点を信じて借りてきて本当に良かった。
[DVD(字幕)] 9点(2010-11-28 21:47:45)(良:1票)
23.  地球防衛軍 《ネタバレ》 
何と盆踊りのシーンでスタートしたかと思えば、早い展開で次から次へと怪獣映画ならではのシーンが沢山、出てきて、いやはや、その展開の早さに驚かされる。驚かされると言えば眼の前に怪獣が迫ってきてるのに入浴なんぞしている白川由美の江津子に、早く着替えて逃げなさいと私も言いたい。一言言いたいと言えばうわぁ、なんてチープな感じのまるでどこから見ても「ゴレンジャー」としか思えないミステリアンをはじめとする人達のあのかっこを見てると、懐かしさなあ!「ゴレンジャー」更に更にミステリアンが物凄く女好きなのが良い。色んな意味で突っ込み所満載でいて、それでいて、だれることもなく、楽しめる映画になっている点を評価しての、この点数!出来としてはけして、傑作だとは思わないけれど、昨今のCGばかりに気を取られ、中身の無い駄目ハリウッドSF大作なんかよりは何倍も楽しめる。
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-04-13 22:03:59)
24.  散り行く花 《ネタバレ》 
はい、アメリカ映画の父と言われているD・W・グリフィスの代表作です。ちょっと似てないとは思うけど、この映画を愛し、そして、リリアン・ギュッシュを愛していた淀川長治さんの真似してみました。さて、この映画は本当に可哀想で、可哀想で、どうして?ここまで酷い目に合う必要があるの?映画の中でもルーシーが暴力的な父親に言っています。「私は、何もしてない」そうです。別に悪いことなど何もしてません。悪いのは誰が見ても父親です。ボクサーとしても成功せず、ただひたすら暴力をふるうだけのあんな親父から一刻も逃げだしたい。けれど、それが出来なかったルーシーの姿があまりにも可哀想でならない。自分を助けてくれた中国人の青年の優しさに心を打たれたルーシー、父親にむりやり笑わされるようにしむけられ、嘘の笑いを作ろうとする表情にこの少女の全てが感じられてとにかく悲しすぎる。惨酷で美しいルーシーの死に顔、ベッドの上で花を持ったままの死の姿、全てが美しくて悲しい。サイレント映画の特徴、素晴らしさを台詞よりも俳優の表情で見せることに成功している。とにかく見ていて本当に辛くなるとこと間違いなく、絶対に楽しいという感覚などこの映画にはありません。惨酷すぎる結末に何度も繰り返し見て楽しみたい映画なんかではないけれど、リリアン・ギッシュ演じるルーシーをあの中国人青年が守ってあげたい。それでも守れなかったという悲しさが同じ男として解りすぎるだけに余計、辛くて泣けてくる。映画史上に残る守ってあげたくなるような幸せとは全く無縁の女性、それがこの映画のルーシーです。最後にボクシングシーンが沢山、出てくるけど、同じ時代をサイレント映画に全てを捧げたアメリカ映画史上に残る名監督であり、名喜劇俳優でもあったチャップリンはこの映画、きっと好きに違いない。私にはそう感じずにはいられないのである。少なくともチャップリンがグリフィスの映画に大きな影響を受けていることだけは間違いない。それは何故か?チャップリン映画を観ている人なら解ると思います。
[DVD(字幕)] 8点(2010-01-17 21:29:27)
25.  忠臣蔵(1958)
これが噂に聞いていた「忠臣蔵」映画の中でも最高傑作と言われる作品か!なるほど、これは確かに面白いし、よく出来ている。何よりも大映映画のオールスター勢揃い、男優も女優もこれ以上は無理であろうと言えるほどの豪華な顔ぶれに、それだけでも観ていて飽きないし、それに一つ一つのエピソードがこれまた泣かせるではないですか!どう泣かせるかって?それは見てのお楽しみてことで、いやはや、それにしてもこの顔ぶれは本当に凄い。長谷川一夫の大石蔵之助がはまりすぎていて、台詞にしてもかっこ良い。これほどまでにこっか良い大石蔵之助は他では中村錦之助しか知らない。そんな長谷川一夫の仲間達の中でこれまた鶴田浩二が特に良い。若尾文子との別れのシーンでのあの時の二人が良い。若尾文子に対する鶴田浩二の見せる優しさとそれに応えようとする若尾文子の可愛さ抜群です。他にも山本富士子のこれまた白い服のお似合いなことといったらない。何度も言うようにとにかく出演者の顔ぶれだけでも見ていて飽きないし、そんな中で市川雷蔵と勝新の使い方、使われ方が何だか勿体無く感じたのが残念です。美しい映像美と男たちのかっこ良さに美しく華やかな女性達と見所たっぷりな2時間40分でした。
[ビデオ(邦画)] 8点(2009-12-20 12:34:46)
26.  近頃なぜかチャールストン
これは何て言うべきか?話としては少々、難しくて解らないところがあって、ところが、これがだからってつまらなくはないし、なかなか面白いから不思議である。岡本喜八監督作品に漂うテンポの良さ、はじける笑い、既にお二人が書かれているようにヤマタイコクの老人たちが何とも惚けていて面白い。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-05 18:01:30)
27.  チャイニーズ・ゴースト・ストーリー
あれ?変だぞ!何でだ?昔はあれほど好きで何度も繰り返し見たぐらい好きだったのに、久しぶりに見るとそんなに面白くは感じない。それでもつまらなくはない。ただ、あれほどまでに好きでいた昔に比べると面白く感じられないのである。ジョイ・ウォンの幽霊、あんなに美しく悩ましい姿、そして、足フェチであり、しかもかかとが特に好きな私にはジョイ・ウォンのあの美しすぎる足、足、足、あんなにも美しい足、しかも、幽霊だ!そんな美しいジョイ・ウォンが「スーシン」「スーシン」て呼ばれる度に「寿ー司ー(スーシー)」に聞えてしまい、今、私は物凄く寿司が食べたい気持ちだ。この映画のジョイ・ウォン(スーシン)を寿司に例えると何だろう?あれだけ真っ白く、まぶしいほどの白い足、寿司で例えるとやっぱりイカか?おっと、いかん!もっと違う所をよく見て書かなければならんのに、とにかく久しぶりに見て、前に見た時のようなワクワク感、面白さは感じられなかったけど、ジョイ・ウォンの美しさだけはどんなに時が経とうが変わらなかった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-24 22:39:21)(良:1票)
28.  ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌 《ネタバレ》 
仔馬の歌の替え歌を本当の歌だと信じていた友蔵爺ちゃんが最高で笑える。笑えると言えば学校の絵を描いた丸尾くんの絵を見て、四階まであるけど実際は三階だよと突っ込む永沢くんも面白い。色んな場面に笑えるシーンを用意しているのもちびまる子ちゃんというアニメの魅力です。町で出会う絵描きのお姉さんとまるちゃんのやりとりも良い。タイトルにある歌の魅力も伝わる。さくらももこさんが描く世界、子供向けアニメ、漫画でありながらも大人が見ても共感し、笑えて感動出来る作品を長きに渡り見せてくれた原作者さくらももこさんの業績は評価されて当然だと思う。2018年9月29日更新
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-03-16 22:11:48)
29.  直撃!地獄拳 《ネタバレ》 
これはまた何とアホ、マヌケ、大馬鹿野郎きりだこと!ここまで馬鹿丸出しな男達、それも馬鹿な上に強い。いや、強いのか弱いのかどっちなんだ?と言いたくなるような連中勢揃い、千葉真一のアクションの凄さもさることながら他の連中の馬鹿ぷりとここまでアホらしいギャグ、例えば中島ゆたかの恵美を車に乗せて、やろうとする時の郷治の桜のアホぶり、それを見てわいせつ物陳列罪で逮捕するとか、車の運転中に女の着物を全て奪い取り走っていく。それをかえせ~と裸で走って追いかけてくる女、千葉真一が捕まってそれを前にして金髪の外人女の着ている服を全部脱がすという全く関係のないことをしているマフィアの津川雅彦、所々で出てくる女の裸、何か意味があるのかと思えば別に意味などなく、なくても構わないのに裸、裸、監督からのこれは世の男達へのサービスなのか?とそう思えば別に苦にもならないし、むしろ、有りがたいと思って見ればそれで良し!それにしてもあれだけボコボコにされ、何度も死にかけながら何とか助かり、全てを倒し、さあ、金だと思ったら一円ももらえない千葉真一が気の毒だ!それはそうとよくこれだけの厚い、しかも、むさ苦しい感じの男を沢山、集めたものだとこの石井輝男監督って監督さんはよほど男が好きだと思えるのと、女の裸が好きなんだろうなあ!
[DVD(邦画)] 7点(2009-03-08 11:02:25)
30.  チャップリンの移民 《ネタバレ》 
これもいかにもチャップリンらしい皮肉がたっぷり込められていて面白い。自由の女神を前にしながらも何一つとして自由を与えられない移民の人達という皮肉!
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-25 20:58:02)
31.  チャップリンの霊泉 《ネタバレ》 
チャップリンのドアの使い方の上手さには感心させられるし、シャワー室での太った男をおちょくるところなど面白い。後の「街の灯」での拳闘する控え室でも同じようなカッコをする場面があるが、何かチャップリン映画のルーツみたいなものを感じる仕上がりに満足。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-25 19:26:20)
32.  地上(1957)
川口浩は相変わらず、煮え切らない男を演じているなあ!野添ひとみと香川京子は香川京子の圧勝!野添ひとみの浮いた衣装、香川京子の芸子の美しさがこの作品の見所かもしれない。出演者の顔ぶれを見ると溝口健二作品ぽいが、溝口健二作品ほどの力強さ、エネルギーは感じられない。しかし、香川京子が素晴らしいから見てられる。あの顔つき、涙する姿、完全に野添ひとみを食ってしまってる。そのぐらいの素晴らしさ、話としては、ストライキがどうだのこうだのと、全体的に暗い。それでもやはり香川京子が良い。香川京子がいるといないではこの作品の評価は変わるはず。他では小沢栄太郎の嫌な奴ぶりがここでも見られる。あっ!山茶花究も見られたことはとても嬉しい。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-09 20:39:51)(良:1票)
33.  痴人の愛(1967) 《ネタバレ》 
増村保造、この監督はやはり変態だ!しかし、単なる変態では済まされないような何か男と女の本質、本当の愛の形というものを徹底して見せつけられたようで怖い。とにかく怖かった。小沢昭一演じる工場で働くどこにでもいそうなごく普通の男が安田道代演じる肉体を武器に色んな男を相手にする下品でどこまでも自由気ままな性格のこの一人の女、ナオミを自分の部屋でペットとして飼う。その凄まじいことといったらない。この凄まじい描写、例えば女が男に跨り、馬乗りになって命令する。男はそれにただ従うだけ!愛する者同士、しかも、この二人は共に不器用で相手に対して、本当の愛というもの、気持ちというものを上手く言えないのである。そんな不器用な男と女、これこそこの増村監督らしいいかにも変態ぽさを醸し出す演出、ナオミ(安田道代)を信用出来なくなった譲治(小沢昭一)の追い出した後のあの寂しそうな表情に男の本当のだらしなさ、刹那さが観ていても痛いほど解りすぎて本当に切なくなってくる。ナオミの譲治への仕返しもこれまた女の怖さ、執念の凄さを感じることが出来る。ナオミにもう、あなたとは友達であって、それ以上ではないわと言われ、それまではナオミの肉体を好きなように見たり、さわったりしていた譲治が気がおかしくなって「ナオミーーーー!じらさないでくれーーー!」と絶叫する場面など正しく男の弱さとだらしなさ、気持ちをストレートに表していて、思わず爆笑してしまったものの、増村映画の特徴とも言える弱い男の気持ちを見事に表した素晴らしい場面だと感じることが出来る。増村映画に出てくる男と女はいつも他人には解らない、本人同士しか解らない痛み、辛さというものが描かれている。お互いが相手を本当に愛して病まないからこそ伝わる痛み、それがあの馬乗りのシーンの痛さと殴られる痛み、殴る痛み、心の痛み、この映画は男と女の心の痛みを不器用な二人の男女の眼を通して描いている。ラストの馬乗りでの小沢昭一の譲治と安田道代のナオミの互いの気持ちを確かめ合う台詞はお互いの不器用さが見ていてとても辛くて泣けてきそうでした。この二人を主役に選んだ監督のセンスの良さも評価したい。
[DVD(邦画)] 8点(2008-07-12 11:01:58)(良:1票)
34.  菊豆/チュイトウ 《ネタバレ》 
チャン・イーモウ監督の作り出す映像美は本当に凄い。いつもながら色使いの上手さ、赤、青、黄色と巧みに使いこなすその映像センス、これだけ赤、青、黄色の三色を上手く使いこなせるのは他には信号機ぐらいです。おっと、信号機のことよりもこの映画について触れないとまずい。コン・リー演じる菊豆がいたぶられる場面のあの美しさ、女性が男に暴力を受ける場面など本来は醜くて汚い、グロテスクなものなのに、この場面なんて何と言う美しいシーンだ!さほど多くは見たことがないので、よく解らないけど、下手なアダルトビデオのレイプシーン、SMシーンよりもずっとずっと美しく感じるから大したもんです。それも偏にコン・リーという女優の持っている美しさ、外見的なものだけでない内面的な美しさと両方とを持った女性としての美しさと感情的表現における演技力あればこそ見られる美しさ、女性が虐められる場面でこんなにも美しいのを私は今まで見たことがあったか?自分がやがて夫となる男に覗かれていることを知った時のあの表情の素晴らしさ、コン・リーあっての映画であることは少なくとも間違いないと私はこの映画を見て感じました。最後に二人の間に生まれてきたあの何とも憎たらしいガキといったらまるで何だか亀○兄弟でも見ているようでして、いや、本当に何だかあの息子の面構えといい、暴力的ふるまいといい、坊主頭な所までそっくりだ!それにしても本当にどの場面においても映像美が美しいのには流石、チャン・イーモウ監督だと思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-05-31 11:16:45)
35.  チャップリンの駆け落ち
いや~なんつうインパクトのある髭なんだ!あの男爵の髭のインパクトが強すぎる気がして、肝心な中身、ドラマとしてもチャップリン映画にしては平凡な感じだが、とにかく髭!髭!髭ですよ。チャップリンの短編の特徴にあるドタバタ喜劇的な要素だけはしっかりと描かれているのは流石ですし、いかにもチャップリンらしい。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-12-24 21:08:03)
36.  地下室のメロディー 《ネタバレ》 
フランスを代表するスター、ジャン・ギャバンとアランドロンの競演てだけでもフランス映画が好きな人にはたまらないと思う。確かに最初のうちと中盤辺りでダレる部分もあったりはするけど、最近のやたらめったら撃って、撃って、撃ちまくる。CGだらけの内容の無いハリウッド大作なんかよりは数段、マシです。まあ、最も最近のハリウッド大作ばかり観ている人には退屈かもしれないけど、アメリカ映画のご都合主義的な話を見るぐらいならこの作品を見た方が私は良い。二人の俳優がとにかくかっこ良い。ラスト、プールにお金の入ったカバンを沈めようとするアラン・ドロンのキョロキョロして落ち着かない様子を新聞を読みながら見つめているジャン・ギャバン、この二人の姿が見ていて良いなあ!あの終り方もいかにもフランス映画らしくて、良い。物凄い傑作でもなければ、特に凄いとも感じなくても二人の俳優を見ているだけでも楽しめる作りになっていると思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-29 17:16:05)(良:1票)
37.  父と暮せば 《ネタバレ》 
全編のほとんどが宮沢りえと原田芳雄の二人による芝居と会話によって進行していく。広島に落とされた原爆の被害によって亡くなってしまった父が娘のそばで幽霊となって娘との淡々とした会話を見せつつも戦争の恐ろしさ、惨酷さを教える。二人の素晴らしい演技にどんどんと引き込まれていきます。宮沢りえ演じる娘の父親である原田芳雄に対する言葉使い、父親のことを「おとったん」というのを聞いて、なんて良い娘なんだ!あんな呼び方されたら男はたまりませんよ。宮沢りえは女優を続けていて本当に良かったとこの作品を観て思いました。貴乃花と一緒になどならなくて本当に良かった。心からそう思う。おかみさんになるより女優としてこれからも素晴らしい演技を見せてくれることの方がどれだけ良いか!まだまだ若いのにこれだけの演技が出来るなんて素晴らしい。二人が最後の方でジャンケンをして遊ぶシーン、私はこのシーンが最も好きです。このシーンに込められた父と娘の関係、親子愛に父と娘との深い絆を感じることが出来て良かったと思ってます。
[DVD(邦画)] 8点(2007-08-04 10:40:41)
38.  血と砂(1965) 《ネタバレ》 
冒頭「聖者の行進」に乗って登場する13名の少年達、この少年達の眼を通して戦争の愚かさ、空しさみたいなものを描いているこの映画、岡本喜八監督による何とも斬新な試み、たたみ掛けるようにして繰り広げられる物凄く熱い男達の生き様とエネルギーの前に涙が止まらない。それもただ泣けるだけでない、しかも物凄く笑えて(葬儀屋の伊藤雄之助が思い切り笑わせてくれるのだ)泣ける何というエネルギーを感じるパワフルな戦争映画だ!三船敏郎の小杉曹長の命令に従いながら戦争の悲しさを音楽の力を持って謳い上げる若者達の姿があまりにも切なく悲しい。最後まで音楽をやり通して死んでいった少年達の思いとそれをユーモアをたっぷりと混ぜて描くことで、より戦争の悲しさが伝わる。敵陣に殺された小杉曹長の遺体を運ぶお春さん(団令子)の姿もこれまた悲しくてたまらない。戦争シーンの凄まじいほどの迫力と人間の愚かさ、悲しい部分も同時に描くこの岡本喜八監督の凄さに脱帽しました。そして、やはり最後まで鳴り響く「聖者の行進」はいつまでも耳に残りそうなほどの印象を与える。これは岡本喜八監督の代表的な傑作の一つだ!
[DVD(邦画)] 9点(2007-01-06 21:11:16)(良:1票)
39.  誓いの休暇(1959) 《ネタバレ》 
何とまあ、涙腺に響く素晴らしい映画だこと!こんなにも素晴らしい戦争映画がまだあったことにまずはびっくり!更にこれがまた旧ソ連によって撮られていたということが驚きです。この余りの美しさ、それは映像だけでなく正しく心の美しさ、人間としての心の美しさ、優しさに心を打たれます。この映画の主人公である少年兵アリョーシャは通信兵として戦地に送り込まれ、戦闘に初めて加わった中で、ドイツ軍の車二台を炎上させて勲章を獲る。思いもよらぬ形で六日間の休暇を貰ったアリョーシャが離れ離れとなった形でいる母に会いに行く途中の列車の中で知り合った一人の少女との物語もやたら切なくて悲しい。もう二度と会うことのなかった二人、戦争が二人の恋を引き裂く。別れた後の回想シーンで見せる二人の想いが美しくも悲しい音楽と相成って物凄く切ない。シューラからアリョーシャへの逆プロポーズととれる「私は婚約者なんていなかった」の台詞を言うシューラの涙の美しさに見ている私も泣けてきてやばかった。シューラと別れることになったアリョーシャのせっかく苦労してやっと会うことの出来た母とも直ぐに別れなくてはならない。永遠の別れ、二度と会うことのなかった母と息子、その息子の最後の姿を見送る母親の姿にもう、駄目だ!泣けて泣けて本当にやばいです。戦争がもたらすやるせない気持ちが観ていてずしりと重い戦争映画、それもアメリカ映画がよく見せる派手なだけの戦争ものとは明らかに違う人間の心の優しさいっぱいの名作中の名作をまた一つ観た思いでいっぱいです。私のレビューでこれで22人目、あと、8人、誰か観て早く感想を書いて欲しい。そして、一刻も早くこの映画がランキング入りすることを願いたい。
[ビデオ(字幕)] 10点(2007-01-06 11:13:44)(良:3票)
40.  チャップリンの醜女の深情け
チャップリンの初期の頃の作品では比較的、長い時間の作品です。とは言っても最近の無駄に長い映画なんかに比べたら全然、短いです。そんな中でこれもまたチャップリンが大暴れ!悪役のチャップリンもこれまた喜劇俳優としての天才的な身のこなし、後ろへの倒れ方なんて、本当に凄いです。後半のドタバタぶりなんて、どことなくキートンの映画のようです。チャップリンの女性に対する愛情表現の仕方、仕草などは悪役を演じていても単なる悪者みたいには描かれてない所も流石です。作品全体としては傑作とは言えないけど、これはこれでチャップリンの可笑しさが楽しめる作品として評価の出来る作品だと思います。少なくともやたら下品なネタで笑いを誘うとする今時のアメリカンコメディなんかよりは断然、上です。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-15 20:42:37)
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