21. デッドマン・ウォーキング
《ネタバレ》 最近「ショーシャンクの空に」を観賞してすぐ、ネットで「60代のハリウッド女優が今秋のユニクロファッションモデルに!」なんてニュースを観てスーザン・サランドンという女優さんを知りました。 と、まあ、その女優さんの代表作ということで観たのですが、完全に助演(?)のショーン・ペンに食われちゃってますよね。 死刑執行が迫るまでの彼の心境の変化がストーリーなんですが、背筋がゾーっと来ちゃうんです。時間を忘れました。でも、尼僧のヘレンとのやりとり、特に聖書の話になっちゃうとクリスチャンでもない私には突然ストップがかかってしまうんです。 以前、日本でも死刑囚と婚姻届を出した女性がいましたが、この映画でも「真実」と宣伝してるけど、どういう経緯で死刑囚と尼僧がくっついたのか、それが全く描かれてないんです。 それで死刑執行を実際に描写するんですけど、レイプして銃殺するシーンとシンクロさせた時に「この映画、一体何を言いたいんだろう」って再び我に戻っちゃったんです。 それでラスト、被害者の親族に「憎しみを無くす努力をしましょう」だって。何なの、それ?!って感じ。 原作はこの尼僧のモデルになった本人。ある意味、宗教啓蒙映画と言ってもいいのではないでしょうか? この映画でスーザン・サランドンはアカデミー主演女優賞を取ったけど、会場では「イエーイ!」とでも言って盛り上がったのでしょうか? こんな映画で主演女優賞取っても嬉しくないと思うのですが。 DVDジャケットに「感動」とか書いてあったけど、それ、嘘です。(あくまで個人的意見) [DVD(吹替)] 4点(2011-09-11 22:57:43) |
22. テンプルちゃんの小公女
日本のアニメ「小公女セーラ」のDVDを全46話観たあとに観賞しました。 原作未読ですが、どちらを先に観るかで感想も違ってくるかと思います。 一年間ひたすら苛められる日本版アニメの「セーラ」と違い、当時有名子役スターのシャーリー・テンプル版はタップダンスや歌のシーンが多く挿入され、明るいカラーを出しながらも、戦時中のイギリスを舞台に、アフリカで戦死した父の通報を受けたセーラが、父は絶対に生きている!と信じ続けるという全く違ったテーマを描いています。 ストーリーは同じなのですがテーマが違うので比較できません。 私はどちらも好きです。 本作はアメリカで大ヒットしたそうですが、アニメ版も当時、日本とフランスで高視聴率を取ったそうです。 ただ本作はアニメでは重要なキーパーソンだったインド人の存在が何だったのか疑問に残りました。きっと原作では重要な役だったのでしょう。 今からでも遅くない。タイトルを「小公女セーラ」に変えた方が興味を抱く人は増えるかと思います。 [DVD(字幕)] 9点(2010-10-02 18:12:09) |
23. デュエリスト/決闘者
《ネタバレ》 このサイトが高評価だったので期待していたのですがハッキリ言って「つまらない」です。 ナポレオン全盛の時代、二人の騎士が15年間「名誉」というものだけを賭けて剣や銃を使って闘うのですが、毎回決着はつけず、中途半端に終わってしまうのです。 何故決着をつけないのか? 決着をつけないから負けた方は再び決闘を申し込むのであって…。 日本の武士道とは全く違う価値観に理解に苦しみました。 決闘の合間の人間ドラマも不完全燃焼です。内容がありません。 風景やキャラクターが「バリー・リンドン」に似ていますが、シナリオは二流です。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2010-04-23 21:07:05) |
24. ティム・バートンのコープスブライド
最初、ティム・バートンって誰?って思いましたが、何となく観賞して久々に大当たりの映画でした。テレビが吹き替えだったのでジョニー・デップは全く関係なかったのですが、ドジな青年を真ん中に挟んで、二人の魅力的なヒロインの登場は、後の展開がどうなるのか久々に夢中になってしまいました。でも、これだけ性格の悪い両親からどうしてこんな純粋な子供達が生まれるのか…。死界のヒロイン、エミリーを見て「アバター」を思い出しましたが、こちらのヒロイン達の方がずっと魅力的で可愛いです。短時間ですが、「面白さ」と「愛」がぎっしり詰まった逸品です。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2010-04-01 23:22:23) |
25. 天国は待ってくれる(1943)
《ネタバレ》 冒頭「素晴らしき哉人生」のような死後の世界から始まるシーンで私には受け付けないものを感じました。 主人公が人生を回想していく展開は散漫すぎて、プレイボーイだっただけの自分を地獄へ落としてくれなんて考え方は、現代の価値観では考えられないレベル。 時代が変わるごとに年老いていく人物に対して、背景はニューヨークのワンシーンだけでほとんど変わらないから「人生」を感じません。 「ルビッチ」というネームバリューだけで私は絶対に評価を高くしません。 若い方は歴史的資料として受け止めた方がいいですが、映像テクニックに注目するところもありません。会話のやりとりも「昼メロ」レベルです。 [DVD(字幕)] 4点(2009-11-03 19:16:54) |
26. 鉄道員(1956)
冒頭でお父さんが同僚をからかった時、横で爆笑している少年の顔が最高ですね。 私は他のレビュアーと違って、この時代に作られたイタリアのホームドラマは限りなく昭和のホームドラマに似ていると思います。 ただ一つ違うことは、日本のドラマは母親主体の所謂「母性愛」をテーマにしたものが多いのですが、イタリアは父を尊敬する息子という設定が主になっているものが多く感じます。もちろん例外も多々ありますが……。 父の尊厳は父親自身が固辞するものではなく、その家族全員が認めるもの。この時代のイタリア映画の多くにそれを感じます。 こんなお父さんだったら、ちょっとくらい酒飲みだろうと私は簡単に尊敬しちゃいます。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-04 21:32:28)(良:1票) |
27. 天国と地獄
ケータイとネットが普及していれば1時間で解決する事件。今では考えられないほど練りに練った細かい構成と描写は芸術的だが、やっぱり2時間を超える映画は、よほどの場合を除いて私には合わないと実感。観終わって大切な娯楽の時間を無駄に潰した気分で一杯…。 [DVD(邦画)] 4点(2009-07-30 15:06:25)(良:1票) |
28. テープ
よく噛んだけど味がしないから、どうしても飲み込めなった…そんな気分です。 [DVD(吹替)] 4点(2009-03-18 02:36:43) |
29. テラビシアにかける橋
知り合いに勧められて、ジャケット見た時は「ゲッ!!!」って思い、顔が歪んでしまった。こういうファンタジー風の映画を紹介され、何度裏切られたことか…(泣)。 しかし…あらすじも確認せず蓋を開けてみたら、思わぬ掘り出し物で感激! この映画で「涙がこぼれた」なんて薄っぺらい言葉を簡単には使いたくない。 未見の方に警告したい。 予告、もしくは、あらすじは絶対に確認しない方がいい。 映画の宣伝マンは、この映画をどうやって売りこんでいけばいいか悩んだに違いない。予告編はあきらかに失敗である! 観終えた感想は賛否両論あるかと思う。 仮に、妖怪や魔法使いさえ出ていれば喜んでいた子供の頃のおバカだった私が、この映画を満足したかと考えれば正直疑問符を打ってしまう。 う~ん……「大人の入り口」という扉の前に立たされた少年のお話しと紹介してはどうだろうか? とりあえず、90分で終わる映画だし、観賞価値はある。絶対お勧め。 あらすじと全く関係ないが、お父さんが「Tー2」のサイボーグだったのは、後で知ってビックリ! [DVD(吹替)] 9点(2009-01-17 12:01:33) |