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1.  デイブレイカー 《ネタバレ》 
いま観終りました。中々面白かったです。  ヴァンパイヤが人間に代わって支配する世界。 しかし、彼等は人間の血液無しには生きられず もし、血を飲まずに居れば理性を失い、非常に醜いサブサイダーという化け物に変異してしまう。  その為、ヴァンパイヤ達は人間を捕獲しては眠らせながら 巨大な吸血システムに組み込んで血液を生産し それを富裕層のヴァンパイヤを中心にして配給する。  しかし、よく考えると、ヴァンパイヤが忌み嫌って化け物扱いしているサブサイダーこそ 吸血鬼本来の強力な力を発揮出来るヴァンパイヤだという皮肉な側面も含まれていて  私はこの点をもし掘り下げてプロットとして盛り込まれていたら B級でもかなりの名作だったと思いました。  また、この映画には社会風刺も側面も有ると思います。 滑稽なのはヴァンパイヤのホームレスなども居て 「血を下さい」などとボードに書いて胸に下げて立っている。  つまり、人の生血(現金)を吸って生きるヴァンパイヤが、強欲と傲慢の象徴である新自由主義者であり 眠りながら血液(現金)を供給している人間達が、新自由主義に洗脳され、そのシステムへ強制的に取り込まれた哀れで従順な消費者。  そして貧しくて血(現金)の配給が受けられず、サブサイダーに変異寸前の下層階級が 新自由主義の負け組みである貧困層。  また、当然ですが血(現金)を全く飲めずに理性を失って変異したサブサイダーは ヴァンパイヤ(新自由主義者)に害を成す移民や異教徒の暴徒、反逆者であり  ヴァンパイヤに捕獲されずに生き延びている人間たちは 新自由主義体制に反抗するレジスタンス と、いう感じでしょうか。  こういう色分けで見ると非常にシックリ来ますね。  それが作品を見ているうちに良く分かって来るので 途中からニヤニヤして見てしまいましたが  この映画には他者を犠牲にして自分の欲望を満たそうとする米軍ソックリな兵士など そういう強者の傲慢(特にアメリカ社会的な)に対する強烈な社会風刺が含まれていて 実に小気味いいですね。  但し、最後の方で人間に戻った兵士の扱いに困って、あっさり殺してしまう所などはちょっと減点対象です。 そういう目の粗い所はちょっと見え隠れしますが、中々の意欲作で内容も私の好みだったので  今回は7点を献上します。 
[DVD(吹替)] 7点(2011-11-27 21:51:58)
2.  田園に死す 《ネタバレ》 
いま見終わりました。いつか見たいと思ってた映画だったですが。  私は小説の方はまったく読んでないんですが、この映画の本質はなんと言うんでしょうか 日本の山村には、古くから奇習や因習と共に外帯的に広がりの無さから  外から見ると相当おかしい倫理や常識が、実は今でも罷り通る地域が多数有ると聞いた事が有ります。  手塚治虫氏の著書に「奇子」という、近親相姦を題材にしたこの手の悪しき村社会を描いた漫画作品が有りますが つまり日本というのは戦後、外面だけは高度成長を果たし、小綺麗な町並みを手に入れたが 1皮剥けば寺山氏の描く魑魅魍魎が跋扈し、その歪を覆い隠しつつ履行する社会なのである。  と、そんな感じの風刺が数多く出てきます。まあ、それだけじゃ無いんですけどね。 また氏独特な田臭と言うんでしょうか。土臭い演出がより一層それを際立たせています。  その他、個性的な登場人物が多数出てきまして、その中でも一番印象に残ったのは 死神装束の噂婆さん達を、もっとも忌まわしく、象徴的に描いている事です。  実は彼女達こそ日本の古き因習の根源であり  しかしその一味でもある母を持つ寺山氏自身の弱点であり だがそこから遁れ様としても決して遁れられぬ宿命であり そしてこの映画唯一にして最大の矛盾点でも有る。こんな所でしょうか。  ラストで殺すはずだった母との食卓を現代の町並みと重ね合わせた事が 氏の苛立ちと葛藤を如実に表しています。 今と成ってはあの頃がそういう時代だったのか としか言えませんが ある意味、この作品も戦後史の1つなのかも知れません。        
[DVD(邦画)] 8点(2006-04-12 21:23:34)
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