21. 賭場荒し
7人の男女がモンテカルロカジノ大金庫から400万㌦盗み出すお話。長年に亘って計画を練ったエドワード・G・ロビンソン、実働部隊リーダーのロッド・スタイガー。思わぬ展開から明らかになった二人の因縁にホロリと。警備の緩さに「ん?」となったものの、なかなか手の込んだ作戦にハラハラさせられました。「なんじゃそりゃ!」な結末に苦笑いでありました。 [映画館(字幕)] 7点(2022-02-27 21:37:40) |
22. 隣の影
《ネタバレ》 隣人トラブルが描かれています。良識はあっても婆さんの暴走を止められない爺さんがもどかしい。元凶の婆さんは最悪の結末に何を思うのだろうか、神経を病んだ疫病神は何とも思わずいけしゃあしゃあとしているのだろう。後味の悪さを噛みしめる。ユーモアセンスは何一つ感じられなかった作品。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-14 16:45:04) |
23. トゥモロー・ウォー
《ネタバレ》 amazonがパラマウントから購入した金額2億ドルの値打ちがある作品です。極悪感満載ながら動きが綺麗だと感じたエイリアンに魅入ってしまったのは我ながら不思議なところ。描かれる親子3代の絆は、こちらが主で戦闘模様はアクセントに思えるもので、脚本が上質。名作でのアラン・リックマン名シーンが蘇るミューリ落下シーンはトリハダもの。大いに楽しめた快作です。 [インターネット(吹替)] 7点(2021-07-13 03:05:33) |
24. 土曜は貴方に
原題Three Little Wordsをはじめとしたヒット・ソングを生み出した作詞バート・カルマー、作曲ハリイ・ルビイの実話もの。初っ端のアステア&ベラ=エレンのダンスが本作MIPシーンでした。特にベラ=エレンがアステアの相手役としてのプレッシャーを喜びに代えたかのような満面の笑みを一瞬も絶やさない姿に惚れ惚れ。アステアはゴールデングローブ賞受賞程には突き抜けたものを感じなく、脚本共々通常運転・安全運転な良作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-05-07 11:53:31) |
25. トップ・ハット
人違い勘違いラブコメ。ベタな展開はじれったいけれど、そこに文句をつけるのはアステア作品では野暮の骨頂と言い聞かせる。元気をいただけるものではなかったけれど、華麗で優美なステップに魅入ったひと時でありました。 [DVD(字幕)] 7点(2020-11-07 15:21:25) |
26. ドクター・モローの島
《ネタバレ》 初見。冒頭からラストまで飽きる事ない展開で見応えがありました。ただのマッドサイエンティストものかと思いきや、名優バート・ランカスターの宙吊り遺体から愛情・信頼が皆無の力だけで押さえつける主従関係の危うさを考えさせられました。終盤の本物の猛獣達との肉弾戦は特筆もののド迫力。この獣達は生まれた時から愛情かけて育てられたのでしょう。モローの歪んだ心を浮かび上がらせるものでした。私が観たのはハッピーエンドバージョン。別バージョンだったら+1点ですかね。 [DVD(字幕)] 7点(2020-09-07 16:23:32)(良:1票) |
27. ドリアン・グレイ 美しき肖像
原作未読、初見。ヘルムート・バーガーは目鼻立ちが整っていますが、ハッとする程美しいとは思えません。彼を退廃の蟻地獄に引きずり込むハーバート・ロムが絶品です。抑揚に欠ける展開で退屈する中でのラストの肖像画の強烈さに初めて目が覚め、最初から物語を思い返したところです。 [DVD(字幕)] 7点(2020-09-02 01:56:33) |
28. ドクター・スリープ
DVDジャケットから極悪ユアン・マクレガーへの膨らんだ期待は残念無念の空振り。ホラー感の無い物語は他愛なく退屈。オーバールックホテルへ向かうシーンで初めて覚醒。なんちゃってジャック・ニコルソン(+1点)を筆頭に懐かしさに浸るひとときを。決着のつけかたは無理筋無くよく考えられていました。 [DVD(字幕)] 7点(2020-08-28 13:03:10) |
29. Tommy/トミー
中学生時分にラジオ番組で一度だけ聞いたジャック・ニコルソンの歌声。念願叶っての鑑賞。不意をつかれた登場シーンに「アッ! 待ってました~」歌う姿を目に出来て感動しました。音楽界、映画界からの有名どころが集結していて全員からやりきった感をみました。中でもアン=マーグレットとロジャー・ダルトリーにお疲れ様でしたと申し上げたいところです。 [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-11 15:38:49) |
30. 突撃(1957)
《ネタバレ》 カーク・ダグラスなので3人の処刑回避とアドルフ・マンジューをぶちのめすのを期待したけれど、そんな安い話ではありませんでした。観るに堪えない将軍二人の言動は絵空事であって欲しいと心底願うのですが、実話であって1975年迄フランスでは上映禁止だったそうで。ドン引きです。短い尺に収めきった不条理な人間模様、生死紙一重の突撃模様。当時29歳スタンリー・キューブリックの仕事ぶりに脱帽です。 そして彼に活躍の場を与えたカーク・ダグラスにも感心するところです。 [DVD(字幕)] 7点(2020-05-04 19:58:45) |
31. 殿方ご免遊ばせ
能天気でキュート、お人形さんのようなキャラがピッタリのブリジット・バルドーは華があって画面に映えます。開始38分でご登場「待ってました~っ、会いたかったよ~ん」のシャルル・ボワイエ。雲の上の高貴な人物且つ女たらしのキャラで彼の右に出る者無し。見事な小悪魔さばきを魅せて去ってゆく姿をウットリと眺めておりました。中途半端なアクションシーンはご愛嬌。全編軽いタッチで綴られるラブコメの良作。 [DVD(字幕)] 7点(2019-02-25 15:45:32) |
32. トコリの橋
《ネタバレ》 二人の息子が戦死して妻と息子の嫁の精神と一家が崩壊した提督、出撃前夜のブルーベイカー大尉の怯え、もうダメかもわからないけど何とか助からないものかとの願いが叶わない大尉の最期、ラストショットの提督。反戦を強く感じる作品。発艦、帰艦、空中戦の特筆もののリアルさに命を懸けて他人の命を奪う仕事の無情さを味わう。重厚なフレデリック・マーチ、精悍なウィリアム・ホールデンにそぐわない珍妙な日本描写が残念。 [DVD(字幕)] 7点(2018-06-16 22:07:07) |
33. 毒薬と老嬢
監督らしからぬブラックコメディ。良く練られた脚本での起承転結に一時も目が離せず。ケーリー・グラントのマシンガントークに辟易し、猿ぐつわ姿にホッとする。まともな者がいない登場人物の中で、ねずみ男のようなピーター・ローレの存在感が際立っていた。 [DVD(字幕)] 7点(2018-02-19 13:22:48) |
34. ドレッサー
《ネタバレ》 一夜のリア王公演の閉幕までが実に丹念に描かれている舞台劇。暴君サーと付き人ノーマンの果し合いは鬱陶しい限りだけれど見入ってしまう。劇場は破壊され団員は徴兵される戦時下にあって、正装して空襲警報が鳴っても動じず幕が上がるのを待っている観客達に満足して帰ってもらう、劇団の矜持を二人から感じ取る。ノーマンがサーを失い取り乱すラストは居たたまれない。演技上の果し合いではトム・コートネイに軍配を。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-11-06 10:00:06) |
35. ドラグネット・正義一直線
生真面目すぎるダン・エイクロイドと悪ガキな(若い!)トム・ハンクス VS スケベおやじのダブニー・コールマンと薄気味悪くて腹黒いクリストファー・プラマー。気楽に楽しめました。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-13 13:29:41) |
36. トレヴィの泉で二度目の恋を
孤高で生真面目で偏屈でありながら情けを持ち合わす爺さんとモラルに欠け嘘八百のおしゃべり婆さんのキスシーンが美しいと思えるのは、年輪を重ねる大樹のような名優二人ならではでしょうか。私の叶わぬ夢は The Pierre, A Taj Hotel, New York で por una cabeza を愛する人と踊る事でアリマス。 [DVD(字幕)] 7点(2017-07-22 14:04:59) |
37. 殿、利息でござる!
《ネタバレ》 桂福団治さんに演じてもらいたい人情話。父と息子、兄と弟、それぞれの確執が解ける件にホロリとさせられる。傲岸不遜な萱場が殿さんに叱られるところを見てみたかった。 [DVD(邦画)] 7点(2017-04-15 20:40:03) |
38. 友だちのうちはどこ?
《ネタバレ》 分かってくれない、分かろうとしてくれない、聞こうともしてくれない大人たちの中にあって、ひたすら奔走する8歳の男の子。その様子は言外に、権力で支配する者とされる者の実体を示しているようでした。男の子の純真さが報われるラストショットが秀逸で、歳を重ねて行くにつれて薄れていく「大切なのもの 」を鮮やかに見せてくれます。 [映画館(字幕)] 7点(2012-04-14 13:03:13) |
39. ドランク・モンキー/酔拳
ジャッキー・チェン出演の中で印象に残っている作品です。やる気というのは、傍から千回、万回叱咤激励されるより、自身が一回途方も無い屈辱を受けて、「今に見てろよ、見返してやる」思いを抱いた時に湧いてくるもの、という明快なストーリーは良いです。泰然自若としたお師匠さんは大好きなキャラクターで、隙のある師弟コンビはリラックスして観ることが出来、爽快感を感じます。自分がその昔飲めば飲むほど頭が冴えて?饒舌になっていった事を思い出します。 7点(2005-01-28 00:20:31) |
40. 隣の女
ラストのマダムジューヴの台詞がベルナールとマチルドをスバリ言い表しています。空家で体を重ねる二人。何時までも苦しむ恋を続けるのだろうと思った矢先の結末に、側に居て欲しいと切望するときに限って居てもらえない、道ならぬ恋の現実、道ならぬ恋の寂しさを腹に呑み込めない者の行き着く果てを見るようでした。自分はマダムの台詞の逆が幸せなカップル、夫婦、不倫の二人だと思います。 7点(2004-02-02 00:32:39)(良:4票) |