1. 逃避
《ネタバレ》 「彼はいったい何をやらかしたのか?」 の一点だけで1時間ひっぱるサスペンス。 似たようなネタの日本映画を見たばかりだが、一つのネタだけで1時間引っ張られるのはもう勘弁かな。 彼は何を隠しているのか?しか見ているこっちは興味がないわけで、種明かしされるまでのダラダラとした展開が我慢ならない。 しかも本作では種明かしが明確ではない。 人を殺したのか、それともひき逃げでもしたのか、せめてそこだけはハッキリと教えてほしかった。 だって1時間も待たされたんだぞ? [インターネット(邦画)] 3点(2024-05-21 21:39:43)《新規》 |
2. 童年往事/時の流れ
《ネタバレ》 冒頭から既にホウ・シャオシェン色が全開。 ホウ監督にしか出せない自然な雰囲気、そして台湾の暑苦しさがリアルに伝わってくる。 風景をただ撮っただけと思わせながらも、実はホウ監督にしか映し出すことのできない不思議な暖かみを映像から感じる。 つくづくホウ監督は天才なんだなぁと感じる。 さて、本作ははっきり言って怖いくらいに情け容赦なく暗い内容である。 まず主人公の父親が肺病で血を吐いて死に、次に母親が舌癌で死ぬ。 そして挙句の果てには、おばあさんが畳の上で1ヶ月間放置され老衰死する始末。 しかし、全編を通して心和む素敵な音楽が流れている。 そのせいか、そこで起きている人が死ぬという悲劇を「ごくごく自然なもの」として受け入れることができた。 ホウ監督の音楽センスは理屈抜きに好きだ。 特に本作の音楽は素晴らしい。 日常に横たわる“死”という恐怖や別離というものを、特別に悲劇として誇張することなく、自然の摂理として表現してみせた本作。 暖かい映像美と相まって、暗い内容とは裏腹に「爽やかさ」さえ残した。 その絶妙なさじ加減。 やはりホウ監督を天才監督と認めざるを得ない。 ホウ監督の作品は沢山見てきた。 そしてようやく、この監督の凄さと良さを感じることが出来た始めたように思う。 この監督は一筋縄では到底いかない。 それだけに、その凄さを一度でも感じてしまうと、また別の作品を見たくなってしまう。 そんな魅力が、この監督には確かにある。 [ビデオ(字幕)] 7点(2024-05-09 21:20:55)(良:1票) |
3. 特急二十世紀
《ネタバレ》 切れそうで切れない人と人とのつながり。 腐れ縁とでも言おうか、それを描いた内容。 がしかし、終始うるさ過ぎる! しゃべりがうるさい。 頭痛がする。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-04-06 16:32:33) |
4. 東京の恋人(2019)
《ネタバレ》 これは好きなタイプの日本映画だなあ。 なんというか日本映画ならではの魅力。 全編にどこか儚げな雰囲気が漂っているのもまた良い。 川上奈々美という女優さんがとっても魅力的だ。 元AV女優とのことだが、そんなキャリアがあるとは信じられないほどの透明感。 スカジャンが似合いすぎだし、車を運転する姿がとってもキュート。 惜しむべくは彼女のそんなキャリアの影響か、AVまがいのラブシーンがあること。 こんな過激なエロシーンは要らない。 ストレンジャー・ザン・パラダイスを思わせるようなこの映画の世界観に、過激なラブシーンは不似合いだ。 それにしても森岡龍はおっさんになったな。 [インターネット(邦画)] 8点(2024-01-19 07:52:45) |
5. トゥモロー・ワールド
《ネタバレ》 敵も味方も関係なく、赤ちゃんはみんなの救世主!って感じで、誰もが銃を撃つのを止めるラストシーンが素晴らしい! あとジュリアン・ムーアが襲われて死ぬシーンは、リアルで息を呑む臨場感だった。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-11-04 16:05:18) |
6. トキワ荘の青春
《ネタバレ》 やさしい空気に包まれてるし、郷愁を誘ういい映画なんだけど、さすがに起伏や見どころが無さすぎる。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-06-11 23:40:03) |
7. ドリーの冒険
《ネタバレ》 冒険というよりちょっとしたホラー。 偶然、両親のところに流れ着いたからよいものの、あのままどこかへ流されていたら死んでるだろ! 怖いよ、これ! [インターネット(字幕)] 5点(2023-06-07 21:40:57) |
8. どですかでん
《ネタバレ》 他のレビュワーの何人かが黒澤明の最高傑作と書かれているが、それに同意。 これは紛れもない黒澤明の最高傑作! 特に伴淳三郎のエピソードが素敵。 あの意味の分からないチックみたいなのも強烈なインパクトだし、ワイフも強烈なキャラクター。 そしてそのワイフの悪口を言われた日には怒り出し、そのワイフにいかに苦労をかけたかの思い出話がまた泣ける。 ついでに足も悪い。 この作品、伴淳三郎のベストアクトでしょう。 その他のエピソードも奇妙で面白くてインパクトがあり、この作品でしか見ることの出来ないものばかり。 黒澤明の凄さをこの作品でやっと実感した。 [インターネット(邦画)] 8点(2023-05-14 12:24:42)(良:1票) |
9. 泥棒成金
《ネタバレ》 確かに他の方々がおっしゃる様にケイリー・グラントは黒光りしているね! ヒッチコックらしさがまるでない、言い換えればヒッチコックが新境地を開いた作品。 とにかくテクニカラーが綺麗で、他ではあまり見たことのない映像美。 最初から最後まで退屈感がつきまとい、ラストの屋根の上での新旧キャット対決で少しだけ見せ場アリ。 正直、イマイチ感は拭えない内容。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-04-26 22:17:50) |
10. 逃走迷路
《ネタバレ》 ラストシーンまでは退屈した。 ラストシーンだけが見どころ。 自由の女神の王冠に登っただけでも凄いのに、まさかあのソフトクリーム(?)の先まで登るとは! ヒッチコックはこういうシーンの撮り方も巧かったのかと、改めて驚かされた。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-08 15:41:01) |
11. 鈍獣
《ネタバレ》 全く期待していなかっただけに、意外に晴れやかなラストに大満足。 コメディは苦手なのに、途中だれることなく最後まで見られた自分が不思議。 エンディングソングも良い。 私がただの浅野忠信ファンだからかもしれないけどね。 [インターネット(邦画)] 7点(2023-04-04 19:13:48) |
12. ときめきに死す
《ネタバレ》 何度も流れるテーマ曲、この曲が流れている間は名作に感じる。 映画における音楽の重要性に気付かされる作品。 太り始めた頃の沢田研二が主演。 杉浦直樹の9:1分けの髪型は相変わらず凄い。 時代に関係なく、この髪型はかっこ悪い。 ラストの自害シーンはインパクト抜群。 あの方法で人間は死ねるのかと唖然。 [DVD(邦画)] 7点(2023-02-11 21:59:02)(良:1票) |
13. トゥルー・ロマンス
《ネタバレ》 最初から最後まで飽きさせない展開は、さすがアメリカ映画。 強引なハッピーエンドも意表を突いていて面白い。 女性が殴る蹴るされるシーンは少しきつかった。 [DVD(字幕)] 7点(2023-01-15 16:20:39) |
14. ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 あらゆることに万能な天才女性ハッカーも、好きな男の心はハッキングできなかったか… 変態デブオヤジにイタズラされるシーンが最大のインパクトだった、恥ずかしながら。 細かい謎解き部分はほとんど理解できず、これも恥ずかしながら。 ただし、長い上映時間の割に長く感じず見られたのは、音楽と映像センスの良さ、展開のスピーディーさ、そして見せ方の巧さのせいか。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-11-26 19:29:29) |
15. とむらい師たち
《ネタバレ》 前半はコメディ調に飛ばしまくるも、後半は破滅的ストーリーで失速。 結構なカルト映画だと思われる。 特に無数のデスマスクに囲まれた部屋は不気味。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-11-06 14:06:37) |
16. ドライブ・マイ・カー
《ネタバレ》 これ、おそらくオープニングロールが流れるまでの、冒頭40分が一番面白い。 それ以降は、気が滅入るというか、気分が落ちる。 あとは演劇に、どれほど造詣があるかで評価も別れそう。 この監督の『寝ても覚めても』はとても好きだけど、これはどうかな。 やはり、重いんだろな。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-08-21 21:20:02) |
17. 遠い雲
《ネタバレ》 テーマははっきりとしてはいるものの、面白くはない。 ラストの幕切れには驚いたので、この点数で。 しかし、木下恵介は人の苦悩を描くのが好きだなぁ。 [インターネット(邦画)] 5点(2022-06-27 00:22:25) |
18. トーク・トゥ・ハー
《ネタバレ》 偏執的な一方通行の愛を描いた内容。 内容そのものは衝撃的ではあるが、究極の純愛を描いている。 それも一方的な恐ろしいまでの愛を。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-11-04 07:41:31) |
19. 独裁者、古賀。
《ネタバレ》 最後までノレず。 独特の世界観はあるが、それが自分には合わなかった。 イジメのシーンもしつこいもんだから気分も悪いし、それをスカッと解決させる場面も特になく。 [インターネット(邦画)] 3点(2021-10-03 04:55:47) |
20. 賭博師ボブ
《ネタバレ》 アンリ・ドカエによる冴え渡る映像美と、ボブを演じた俳優のダンディズムを堪能する映画かと。 しっかし、モノクロの映像美は素晴らしいの一言! 夜の街のネオンの輝きがこの上なく虚しくて、心奪われる。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-09-06 00:45:46) |