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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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1.  エネミー・ライン 《ネタバレ》 
あれ?この映画って絶対マイケル・ベイの作品だろうなぁと勘違い。 私があまり好きではないというのはそこらの演出。 まずカメラ回しすぎだし演出がくどい。 あらゆる映画からの引用を感じました。 タイトルからして紛らわしい(爆) 同じくジーン・ハックマン出演作の「エネミー・オブ・アメリカ」とは、 比べ物にならないくらい世界が狭い。 衛星追跡とか似たような筋もあるんですがとにかく狭い。 人間関係も人はたくさん出ているもののほとんど2~3人の世界。 後半など主役とジャージの狙撃手とハックマンが出ずっぱり・・ いや、ハックマンは断った方がよかった。 どちらかというとこの役はトラボルタ(にしたら若すぎか) 主役もパッとしないのにアクションが派手で、 おまえはスパイダーマンか??と、 突っ込みを入れながら観ました。 とにかくアメリカ万歳! アメリカが共産国の戦争の仲裁をし犠牲になり正義のために戦う。 しかし「プライベート・ライアン」のように残された兵士(大尉)ひとりを救うため、 海軍は国に背を向け救い出そうとする・・ なんてわかりやすい使い古された映画だ・・ 「プライベート・ライアン」は残虐アクションを二部にわけ、 「フルメタル・ジャケット」のような狂った世界と、 家族愛や国家とは何かとかやけに大袈裟に見せていてそれもまあ正解だった。 これは大袈裟なのにソレが全く感じないんだ。 虐殺現場に隠れる主役なんてゲームのような描き方だから、 全く残酷だとか悲惨だとかは感じない。 引き合いに出す映画が有名な映画ばかりだけど、 見ててそっちのほうが気になって時間は長くは感じなかったな(爆) 私が思うに究極のオマージュは無線機ですよ。 後半の何か(女神のような)像の下に置いた無線機。 あれからのくだりは「渚にて」のまんま! 「渚にて」ではオーストラリア以外で唯一アメリカで生き残ったと期待された信号。 作品的には好きではないのだけれど、 これをサバイバル・アクション娯楽映画と割り切れば楽しめるかも。 それなりに飽きないで観られたということで5点に近い6点です。 しかしこの監督あまり知らないんだけどほんと、 あらゆる大作の演出をプリン・ア・ラモードにしたような(苦笑) 「アラビアのロレンス」みたいな横一列に望遠で撮る手法とか(黒澤とかもやってた) 筋は驚くほど単純明快なので映像を見るのも楽しいかも・・ 
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 07:00:13)
2.  エネミー・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 
結果オーライ内容深く追求しなければ娯楽アクションで終わるのですが、  今回客観的に観てみると前に観たときには弱かったところが自分でもわかりました。  前に観たときにはいわゆるスパイものアクション系は観ていなかったんです。  まあどちらかというとアクション系をバカにしていたんです。  ところが最近スパイものを観だしてから自分が何も知らないと再確認。  まあ普通知らなくてもいいんですが映画を観ていて知らないでは恥ずかしい。  そのきっかけが「ミュンヘン」みたいなシリアスなスパイものなんです。  そしてようやくFBIはもちろんCIAやNSAやモサドは知らないと、  映画自体が理解できないので楽しめない。  そう思い出したのも「レッド・オクトーバーを追え」や007シリーズを観て・・  いやぁ、自分の過去の記事を見て自分を笑いました(苦笑)  もちろんこの作品が真剣に国家の風刺を描いているとか、  プライバシー問題に深く踏み込んだ問題作とか、  そこまでシリアスに観るほどのものでもないのです。  あらためて観ると突っ込みどころもあるにはせよ、  これだけ娯楽豊富でテンポもよく派手で、  ほどよくおしゃれにまとまっている。  大笑いするくらい規模がでかい。  関係のないマフィアは結局大きな関係に。  しかもそのドンパチ状態はひとむかしの香港映画みたいに、  異様にかっこよくてばかっぽいから面白い。  ファイルが焼けた時点で普通は終わりだと思いますよ。  あのマフィア連中にとっては黒人弁護士は厄介な奴でした。  これは完成度は高いと思いますよ。   ジーン・ハックマンとジョン・ボイドの共演なんてなかなか渋い!  そして逃げるアクション俳優に童顔の黒人を持ってきたのもなかなか。  前に観たときはなんだあの軽い黒人か~と、  私の目的はアル・パチーノ似のガブリエル・バーンのみだったから(爆)  よく観たらバーンはほんのチョイ役で意味不明・・  こんな役に使うとは豪華だ。  今回他に気になったのがお宅顔のジャック・ブラックですね。  いい味です。  今回発見したこと。  「アイ・ロボット」でもそうでしたが、  ウィル・スミスは猫が好きなのかなぁ・・??  根本的にお人よしの顔が好きみたいですね私は。  中日の落合監督に似ていると思う私もマニアックかも(爆)  
[DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 14:51:05)
3.  エビータ(1996) 《ネタバレ》 
歌ばかりなんだろうなぁ・・と覚悟はしていましたが、  本当にほとんど歌です。  ミュージカルは突然歌いだすから苦手。  演出にだけ没頭しようと努力。  ところが大作だけあってもうほとんどがアップかロングの演出・・  途中からなんか「ドクトル・ジバゴ」を観ているような感じ。  成り上がり映画としては「エリザベス」のような凄みのある作風が好き。  しかしそんな男まさりな主人公でもなく、  女であることでのし上がっていくさまは、  内容は全然違うんですが「SAYURI」を思い出しました。  いやぁ私はSAYURIのほうがよかったですが・・  エビータを観てて応援するとか共感するとかの感情が湧かないもの。  それぞれの役者はよかったし歌もそこそこうまいんだけれど、  やはりほとんど歌のセリフだとかなり違和感がありました。  ミュージカルでもセリフが時々あるのが普通なのですが、  これはもうほとんど歌いっぱなし。  泣きながら歌われるより少しですがスピーチの時のほうが感動しました。      前半セリフ半分で後半歌半分でもよかったのでは?  特に演説のシーンなどはセリフで聞きたかったです。  マドンナは黒髪の若かりし頃のほうがよいです。  ジョナサン・プライスは本当にどの作品でもこういう役ですね。  好きな俳優のひとりなんですが・・  今回も自信なさそうで根本的にはよい人役を無難にこなしています。  意外とマドンナとは合っていました。  アントニオ・バンデラスはこんなに歌がうまかったんですね。  彼も濃いですが好きな俳優です。  ちょっと力が入りすぎた気がしましたがミュージカル口調だからかな。  彼の役がよくわからないのですが、  語り部でもあるし大衆の映し絵のようでもあるし・・  最初のふたつの時代のお葬式が鍵なのですが、  ここをもう一度最後に持ってくるのはくどいかな?  私はもう一度もってきたほうが感情移入はしやすいと思いました。  アルゼンチンという国もカトリックなんでしたね。  政治的な背景や宗教もよくわかっていると楽しめたと思います。     
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:41:38)(良:1票)
4.  80デイズ 《ネタバレ》 
世間では低評価な作品ですが私はそれなりに面白かったです。 それなりといっても笑えるというのではなくて、 小さい子供とか家族で観る作品なのではないかなぁ・・ ハリー・ポッターと同じ種類のような気がするんですが、 子供版インディジョーンズと観てもよいし。 音楽もバック・トゥ・ザ・フューチャーとハリーポッターを合わせたよう。 コメディも子供くらいにしか受けないような感じ。 お話も無理やりだしやたらと長い。 しかしまあまあ楽しめたというのは、 CGで作られたとはいえ色がきれいな演出があるんです。 各国に入るときにその国の演出がされますが、 フランスはおとぎの国みたいでしたね。 中国も箱庭みたいなのがかえっておかしくもよい。 あの時代の中国の広さはわからない設定なのでしょう(苦笑) 各国紹介といえばインディジョーンズですごいアイデアだと思った、 地図の上に航空線が書かれてゆくアレ。 もっと夢の冒険旅行かなと期待したのですが、 元の八十日間世界一周も観ていないのでまた観るつもりです。 違和感はあるもののカンフーのシーンは嫌いではないです。 やはりマトリックスのようなスローなカンフーよりずっとよいです。 中国のシーンでジャッキーの敵をやってた俳優がかっこよかった。 あとヒロインはかわいらしいです。 主役の科学者も悪くない。 もちろんジャッキーのアクションもよい・・ けど役がかわいそうでしたね(前半などチャップリンみたい) 極めつけはキャシー・ベイツです。 シュワちゃんはあのような安全な役より(爆) やはり破壊王として敵キャラでジャッキーと対決させてほしかった。 それを楽しみにしていたので残念。 配役は悪くはないし絵としてもファンタジー感がある。 何が足りないのか? やはり子供向けな映画(比べるとヤングシャーロックのほうがだいぶ大人向け) そしてカンフーと冒険モノの違和感だということですね。 カンフーはよかったので中国の監督にコメディとして撮ってもらったほうが、 割り切って見る分には面白い娯楽作になったと思いました。 
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:30:23)
5.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 
人間は善と悪の表裏で出来ています。  エミリーはクリスチャンであり自分の命をかけて悪を生かしたのです。  悪魔が存在したとなれば神がいることの証明になるから。  神父も死なせてしまったということは悪に負けたのですから仕事は失敗です。  これはこれで償うのは当たり前だとも私は思います。  教会がそこから逃げれば悪を否定します。  悪を否定すれば善も否定することになるのに・・  サタンの6変化これを認めなければ神も存在しないのでは・・  ここらはまた勉強になりました(爆)  ラテン語ギリシャ語ヘブライ語ドイツ語・・聞き取れない!  スティグマータ(聖痕)が現れたときは・・この自己犠牲がキリスト教の見所だ(爆)  と世界に入りかけたのですが・・  法廷劇での猛反論は(フェンスの傷)と言われると、  う~んそれもそうだとか・・  どちらとも取れるんですよね。  だって悪魔つきなんて実際のところ、  当の本人も悪魔がついているに違いないと思いこんでるかもしれないし、  本当についているかもしれないしそんなの立証ができないから。  日本で言えばわかりやすく例えればイタコさんみたいなものでしょうか。    この難解で答えが出ないオカルトを法廷劇という現実的なドラマで見せるのです。  そういう点では全く新鮮でした。  それと久しぶりに映画で悪魔祓いの儀式を観られたこと。  十字を切り聖書の一説を説きながら聖水を振りかける・・  この一連の神父の動作はかっこいいとさえ思う私って・・(笑)  初心者の神父だったからああなっちゃったんですね・・  有罪か無罪かを決めようとする人たちは、  人の死よりも悪魔が存在するか否かを決めたいんでしょう。  ここらが哀しい勇気あるサスペンスの話にもなっています。  字幕も演出もカトリックの描写は完璧でしたが、  パンフを読むとやはり・・神父と牧師がごっちゃにされてた。  カトリック=神父 プロテスタント=牧師が絶対なわけでもないのですが、  映画は真面目に作っている法廷ホラーなのに残念と思いました。  私のような素人が間違えるならまだしも・・(苦笑)  
[映画館(字幕)] 7点(2006-04-02 13:04:58)
6.  エンゼル・ハート 《ネタバレ》 
  アラン・パーカーの絵という感じですねぇ・・  ブラック・ファンタジーの世界です。  久しぶりに観ましたがこの作品って・・こんなに難解だったんですね。  まさに観る時期観る作品の関連性ということもあり、  最近ではサスペンスをよく観ているので犯人さえわかればよいみたいな感じで、  このジャンルはサスペンスでもホラーでも可能(ホラーの棚にありました)  だから観方を変えなければ理解不能なところがあります。  犯人がわかりやすく作られているのに意味がわからない作品。  オカルトに意味を求めても難解になるだけなのです。  「エクソシスト」よりは「オーメン」に近いかもしれません。  しかしこのジャンルで致命的なミスは配役だと思います。  私はロバート・デ・ニーロは合っていないと思いますが・・  恰幅がよすぎるし全く怖くはないから(苦笑)  同じ役では別の作品のアル・パチーノのほうがはまっていました。  その作品の題名も忘れたのですが確かキアヌ・リーブスも出ていました。  ソレも前に観ていて今回の作品とごっちゃになって記憶しています。  あとミッキー・ロークの「ジョニー・ハンサム」という作品。  これも観た記憶があるのに忘れています。  また見直してみよう・・  ジョニーはエンゼル・ハートでも出てきます。  このミッキー・ロークが依頼を受け探しているジョニーは、  整形手術を受けて顔がわからないということがややこしくさせています。  まさに・・ジョニー・ハンサムと同じ(爆)  見えないジョニーを追う探偵、  ジョニーの過去を調べるうちに次々とジョニーの記憶を消すかのように、  殺人事件がおきてゆきます。  主役のミッキーにふりかかる殺人事件の疑惑、  操られているのかはめられているのか・・?  新しい犯人がわかるころにはこの探偵の素性も明らかになります。  よくできた話ではあるものの、  やはり2度目の観賞ということもあるし、  よーく考えたらおかしい説明不足なところもあったりします。  ミッキー・ロークはこの頃が一番ではなかろうか・・  このあたりの時期では好きですね。  こんなヨレヨレの役をやっててかっこいい人はあまりいないと思う。  汚い役で生える人って最近いませんから・・  
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-04-02 12:54:47)
7.  エイミー(1997) 《ネタバレ》 
父の死によるショックで口がきけない耳も聞えないと思われていた少女が、  実は歌ではコミニュケーションがとれるということがわかり・・  これは感動作で私好みの映画だろうと期待大でレンタル最後にとっておいたのです。  確かにいい作品です。  前半などすでにウルウルきていましたから・・  ミュージカルが苦手なのですが前半は必然性も感じられ、  なんとかして少女に口をきかせよう、歌えることがわかった・・  そこから突然がらりと作品が変わってしまいました。  感動できる作品なのに途中からおいていかれてしまいました。  町中の人が歌いだすあたりになると、  もともとミュージカルが苦手だからあっけにとられてしまう・・  特に警察隊が少女を歌いながら探すシーンはコメディか?と、  ちょっと感動モードに入っていた私はガクッ。  警官が初めて少女に歌ったシーンはよかったですが、  あんまり何回もそのパターンは入れないほうが映画のテンポが悪くなると・・  後半なんか公園のシーンでとてもいいところがあり、  エイミーがトラウマと戦っていたという抱きしめたくなるようないいシーンもあるし、  全体的に観て癒されて後味もいいのにもったいないなぁと思いました。  いやもったいない。  実は私は勝手にこの映画を観る前から妄想していて、  もう会えないお父さんを探して歌いながら街をさまよう少女のお話・・  つまり「オリバー・ツイスト」少女版みたいに想像していました。  でも実はシリアスなのに明るい映画でした。  前半の調子でいってくれれば8点くらいの感動作だったかも・・  後半が「トムとトーマス」みたいなドタバタ劇をミュージカルにしたようだ。  と説明すればわかってもらえるかな(苦笑)  前半の絵的な演出は昔のフランス映画と思うほど(絵的に)  絵ハガキにしたいような止まった演出がおしゃれでした。  曲もよかったですよ~♪  これはもしかしたら映画よりも舞台でミュージカルとして見たほうが楽しそう。   
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:21:08)
8.  es[エス](2001) 《ネタバレ》 
この作品って評価高いんですよね。  でも生理的に合わないだろうなぁと後回しにしていました。  やはり合わなかった・・  しかも生理的になのではなく演出的になんとも思わなかった。  最近こういう込み入った精神にくる映画を観ているので慣れてきたのか、  それともあまりにストレートすぎて推理とかの面白さがなかったのか・・  題名からしてesというのはそのまんまじゃあないですか。  ミスチルの曲でesという曲がありましたが・・  その曲が好きで曲が流行ったころ(自我)の意味を知ったのですが、  この作品の題名を見た瞬間すぐにわかってしまいました。  ので過度の生理的な嫌悪感と心理描写の演出への期待感がありました。  ドイツ語のesと精神分析語のesと映画の題名は同じなのかは知りませんが、  私はこのふたつをかけた言葉だと思います。  暴力はいけない・・  そういうルールで始まってはいるものの、  どこまで自分をコントロールできるか、  看守のグループのほうに注目していました。  先入観からかドイツ=ナチなら人体実験とか妄想してしまい、  よほど問題映画に違いないと勝手に思い込んでいましたから、  このくらいの描写なら「フルメタル・ジャケット」のほうが残忍ではと・・  もちろん題材が戦争映画なのでそれと比較はできないのですが、  やはり演出という点では囚人グループの精神描写は描けていても、  看守グループのほうが今イチでした。  結局は大元の研究グループのずさんさからあんなことになってしまったのですが、  ずさんだから悲劇が起こり明るみに出たという結果論も・・   
[DVD(字幕)] 5点(2006-02-15 10:58:26)
9.  SF/ボディ・スナッチャー 《ネタバレ》 
最初あんまりゆったりしてるのでボーッと観ていたら、  わけがわからなくなり(笑)もう一度見直しました。  この映画わりと不親切なところがあるので、  1回で観ようとするなら真剣に見逃さないようにしないと・・  SFの宇宙からの侵略モノなんですが、  冒頭の見せ方が「宇宙戦争」じゃあないかと嬉しかった。  こちらもリメイクものなのですが、  元のオリジナルは次回観るとして・・  登場人物が見慣れた人ばかり出ているのでまたこちらも嬉しい。  しかもひとめ見ればわかるという特徴のある顔、顔・・  SF映画の特徴的な顔ぶればかり集めたなぁ・・  主役がキーファー・サザーランドの父ドナルド・サザーランドなのですが、  公衆衛生調査官の彼を中心に事件がおきてゆきます。  個人的に気をつけて観てほしいのは、  セラピストの女性ですね。  彼女は髪型や撮りかたによって気がつかないときもあるから・・  ある意味サスペンスなので飽きずに楽しめるし、  「エイリアン」的なホラーSFの要素もありますが、  口から気持ち悪いものが生まれたりはしないので、  ホラーの苦手な方にもお勧めできます。  宇宙植物が寄生し人体のコピーをとりのっとるストーリーは単純明快。 しかしこんな奇形も生まれてしまうのですよ(爆) さてどうしてこんな人面犬が生まれたのか・・ ハリーという男は広場でいつも犬と一緒にいるのです。 ちょこちょこ出てきますので見逃さないように・・ 私はこの人面犬の場面を何回も気に入って見て、 人と犬だったころの場面を探してまた大うけしたりしました。 このあと叫び声をあげるとコピー人間に人間だとわかるからこらえなければならない。 ここのくだりがおかしい! 人間とわかればゾンビのように追ってくるのですよ。 ここ気をつけて見てください。 叫び声の種類がありますから。 のっとりコピー人間は仲間を呼ぶとき叫びます。 人間の感情からの叫び声と違うのです。 ここが最後に繋がるうまい前ブレなのです。 ラストが秀悦で「お見事」と思えますから・・ 本当に特にSF映画って単純なストーリーをどれだけ面白く見せるかですよね。  
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-23 16:11:52)(良:1票)
10.  エアポート’80 《ネタバレ》 
これ・・映画なんだといぶかしげに観ていました(爆)  もしかしてパロディなのかと中半から思いつつ観ていたのですが・・  なんであれだけの事故にあった乗客たちは何事もなかったかのように、  帰りもコンコルドに乗れるんだろうか??  アトラクションだと思っているのか・・ありえない!  どこまでありえないかというと、  「ステルス」級の脚本(爆)  すごい映画でした。  それでも見終えてしまうのがハリウッド映画の無理やりなところ。  音楽も派手だなぁと引いていたらMIP2や新スパイ大作戦の人でした・・  ああ、だからか007やスパイ系の演出に感じられたんでしょうね。  戦闘シュミレーションは好きなのですが、  これは主役が旅客機のはずではないんでしょうか。  違う映画を観ているような感覚・・  私はこういうシリーズはネタがなくなってくると、  今度は心理パニックを描けるように人物のほうをしっかり描くと見てたんですが・・  人物描写はシリーズを重ねていくとまるで同じようになっていきます。  手術予定で時間を迫られる人、黒人、音楽家・・  また同じかぁ・・と観ていたんですがそれよりも、  機内の緊迫感のないこと・・  前のがアイデアとして水中に沈むのが心理描写もよくできていたのに、  これは単に007やインディジョーンズ系のオチ=雪山でした。  こ・・これは冒険アクションでしょう。  でもアラン・ドロンとシルビア・クリステルを初めて見られたのです。  ドロンはサッカーのアルゼンチン代表だったサネッティに似てたなぁ・・  大手映画サイトallcinemaさんも・・BONB!マーク(おそらく今までではじめて・・)  いや、そこまでひどいとは思わないけど・・(悩) 
[DVD(字幕)] 4点(2005-12-23 15:36:24)
11.  エアポート’77/バミューダからの脱出 《ネタバレ》 
航空機の墜落の謎は導入部から真剣に観るとわかりますが、 ダラダラ観ていたらわけがわからないところがあります・・ 人間が入れ替わったり着替えしたりグルだったりと、 スパイ映画みたいなのでややこしいんですよ。 そしてチラッと見るとなんと航空機がバミューダ海峡に沈んでゆくではありませんか! そこからがほとんどの時間なのですがコレは面白いというかマジ怖い・・ 海底まで沈んだ航空機に閉じ込められてどうやって脱出できるのか? 後半なんか緊迫感が伝わり怖かったです。 やはり私は海洋パニックが怖い・・ 怖い嫌なところを映像化されると(自分がそこにいないから)面白い・・ 航空機をどうやって海の上に戻すんでしょうか? ラストで字幕がありましたが、 これはフィクションですが実際にこういうこともできる可能性があるみたいなテロップ。 閉所・・海底・・怖いです。 俳優がすごい顔ぶれですね~! お気に入りのJ・スチュワートはもうお年で航空機の持ち主役です。 他にJ・レモンがこれまた大活躍する役なのです。 レモン氏は私の苦手な演技の方の俳優さんだったのですが、 これはリアル感ある等身大でいい役です。 C・リーはこの中でも現在活躍中のすごい名優ですが、 このころニコラス・ケイジ似だったんだ・・(笑) 「1941」でも海に放り込まれ、 「クリムゾン・リバー2」でも水死してた・・ なぜにリー氏はこんな役ばかりなのか?? 他にも名優ぞろいでとにかく往年のおじさん俳優ばかり(爆) 最初のスパイみたいなのは単なる絵画泥棒ですので、 こいつらはルノアールの絵がほしいんだと理解してください。 私は後半から真剣に観てわからなかったのでもう一度、 最初から見直しました。 やはり人物の編集が不親切でわかりにくいところがありました。 でも面白いことは確かです。 テンポがよくてアクションが多い映画ではありませんが、 ジワジワと来る怖さと奇想天外な結末は楽しめます。 じっくり密室劇のようなパニックものを観たい方に特にお勧め。 しかし暴力的なシリーズですね~・・ 
[DVD(字幕)] 6点(2005-12-04 15:25:48)
12.  エアポート’75 《ネタバレ》 
パニックもの続き物の中ではわりと面白そうなので、  このシリーズを観てみたいと思います。  しかし知らなかった・・「大空港」という映画が1になるんですね。  シリーズ全部観てから大空港は観ます。  さて・・面白かったことは確かなんですが、  主演女優さんがちょっとどうにも合わなかったんです。  ほとんど彼女が活躍するのですが合わなかった・・  子役で「エクソシスト」のリンダ・ブレアが出ています。  役的にはおいしい役でしたが控えめでもうちょっと演技させても・・  しかし穴の開いたコクピットに別の小型飛行機から機長が乗り込むんですが、  一度目に失敗した人はいったい・・??  それと最初に追突して穴を開ける原因となった小型航空機、  あの運転手はなぜ突然心臓発作を起こしたのか・・  まあ突然だから発作なんでしょうが・・  飛行シーンは緊迫感ありましたが全体的には、  世にも不思議なアメージングストーリーの長編のようで、  見せ所の迫力がイマイチでした。  年代にもよりますが機内で映画を観るときのヘッドフォンや細々としたものが、  あまりにも新鮮すぎてびっくりしました。      
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-20 23:31:39)
13.  エルマー・ガントリー/魅せられた男 《ネタバレ》 
アカデミー賞作品といえど合わないものは個人の評価をつけたいです。  一応賞作品でシリアスな社会風刺ドラマですので、  気になった方はいかがでしょうか。  人によって色んな見方があると思うので・・  まず私はB・ランカスターが合わなかったです。  「泳ぐひと」はまだよかったけれど、あ、「ドクター・モローの島」もだ・・  ちょっと濃すぎるんですよね。  で、奇妙に明るい役とか多かったり(今回もですがハイです)  伝道師に恋し自らも宗教活動のまるでエンターティナーとなる主人公。  ほんとエンターティナーですよ。  選挙活動かミュージカルか・・とにかく濃い(爆)  ここまで宗教に入れ込むと怖いよ~ということを描きたかったのか、  それとも単なる人間はただの人間でしかないということなのか、  主人公の弁舌達者ぶりと悪を説くおどしのような説法、  しかしその対極にある本当の熱心な信者は愛を説き、  その個性が同じ舞台に立てば立派な商業としても成り立つ。  こういう演出は舞台的で面白いのですが、  音も大袈裟だし品が感じられなかったです・・  コミカルな風刺もほしかったわけで、  シリアスなんだけれども暗くも感じなかった。  それがあまり印象に残らないという評価です。  結局主人公の勝手さから始まったことなのです。 
[DVD(字幕)] 4点(2005-10-22 12:30:01)
14.  エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000) 《ネタバレ》 
まず、カラーでは当たり前ですが国旗や景色やら色がついていて観やすい。  けれど潜水艦の中の色使いがあまりにも派手すぎ。  これでは宇宙船の中です(苦笑)    演出、これはもうオリジナルのわかりくいところを解明してくれていますが、  あまりに説明しすぎて逆にしらけてしまったところがラスト・・  ラストの描き方が湿っぽすぎてそれが大きな不満なのですが。  エンディングなんかもうメロドラマ状態ですよ。  家族愛に恋愛にとそれぞれの終焉を丁寧に見せられるのですが、  フェラーリの博士の最期の描写以外はしらけてしまいました。  逆に感動したのが中半の黄色い車の一家自殺シーンです。  ああいう描き方のほうが客観的でいてすごく哀しさや悲惨さは伝わってくる。  ラストの家族愛描写はひつこいというかいきなり子供が入ってくるので、  全然感情移入ができなかったのです。  それまでにも出てはきますがあまりにも描かれなさすぎでした。     言葉は少なくとも最期は映さなくとも恋愛や家族愛を想像させ、  後味の悪さと観るものに考えさせるゆとりを与えてくれたのはモノクロのほうだった・・  伝えたいことがわかったのはモノクロの説明不足のほう、それをカラーで観て気がついたのも  皮肉です。  さてではこのリメイク版はなぜオリジナルより自分はいいと思うのか?  わからないことよりもわかるのに描かれてなかったリアルさです。  ジワジワと時間が迫るのでパニックになって逃げ惑う人々とまではいきません。  でも暴徒や身勝手な行動を起こす人々はきちんと描かれており、  しかも主人公がアメリカ軍人ということでモノを投げられるなどの描写は納得できる演出です。  絶対にやってほしかった死体や病んでゆく人々はもちろんのこと、  これらリアルな描写がきちんと描けているからこそリメイクは成功したといっていいでしょう。     大統領や世界のニュースが流れるのはワンパターンなので好みませんが、  この作品に関してはなにしろ戦争当事者であるアメリカのニュースは必要です。  自然現象などではないのですから説得力があります。  「渚にて」でキーポイントになったあのコカコーラの空き瓶は、  このリメイク版でも使われていて感心しました。  
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-23 13:09:17)
15.  エクソシスト ビギニング 《ネタバレ》 
なかなか借りれなくて期待したわりには怖くなかったです。  大きな理由はやっぱり・・メリン神父が私のイメージと違うということですね。  どうも明るく健康的に見えて太ったアメリカのパパみたいな・・  がんばれベアーズに出てそうな感じで元の1のメリン神父と違う・・  同じ俳優を使うことはまず無理ですが、  もうちょっとやせて背の高い紳士のような記憶があるのです。  除霊シーンも1、2、3と比べても怖くないしまず品も感じられず。  あと演出というかカメラが28日後や最近のゾンビシリーズにあるような、  サブリミナル&ズームの多用で見ていて飽きがきました。  音が大きいのでまずそれに慣れるとシーンは予想され怖くないのです。  アイディアはまあよかったですね。  弱みに付け込む悪魔はシリーズ定番で今回も変わらず、  今回はナチスの残虐シーンのトラウマですが昔の歴史モノにあるパターンです。  墓のアイディアならクリムゾンリバーのほうが面白かった。  よかったのはやはり私が好きなインディジョーンズに後半になるところ(爆)  あとから建てられた教会の謎、ここらはなんか既存の宗教映画が入っていますね。  観ていてなんとなく作られた変な教会の世界に入れたのも、  イスラム、キリスト、ユダヤと宗教映画を見てきたおかげかも(爆)  ホラー映画を楽しむために今のところ宗教映画を観てる私(おろかな奴)  手首に数字の刺青や、あとから建てられた教会には逆さイエスとか、  まあ考えれば色々想像できるのですが一貫性もなく、  この作品にはさほど意味はないんだと思いました。  それでも楽しめたのはやはり元のエクソシストがよかったから。  このシリーズで神父は何人死んだのでしょうか??  この4は1の前の話なんですよね。  まるでホラー界のSWではないでしょうか(苦笑)  死霊のはらわたはホラー界のバック・トゥ・ザ・フューチャーで・・  エクソシスト2は脚本的に邪道ですからまとめてみると、  この4が1の謎だから一番古いお話で、  4でメリンの過去の話で、1で少女に辿りつきメリンを呼び出した悪魔。  3で犠牲になったメリンはもう出せないからカラス神父を生かすと。  復活させて最後の対決をさせる最終章となるのです。  順番としては、4、1、3です。  なのでこの作品の最大のテーマは1の謎解きです。  
[DVD(字幕)] 5点(2005-09-23 13:00:22)
16.  エクソシスト3(1990) 《ネタバレ》 
全く惜しい作品ですよこれは・・  ホラー慣れしている私は期待もあり「来るなら来てみろ~!?」みたいにかまえていましたが、  正直怖いシーンがあったのです。それも異様な怖さです。  刑事の夢のシーンですが・・未知との遭遇かと思いましたよ(苦笑)  天国行きの列車って・・しかも列車なのに空港時刻表みたいなのが現れて(字幕間違いですね!)  おかしいよ字幕・・死んだ人が笑顔でうろうろしてるんですよ・・シュールな怖さでした。  しかも次に死ぬ予定の人がそこにいてるし・・  脚本家が監督してただけあってこういうわけがわからない世界は逆にわかりやすい。  普通のホラーではなく変な世界を描いていますので貴重かもしれません。  カメラワークが凝りに凝っていてわけのわからないような演出も多いのですが、  言いたいことはすごくそれでもわかるのです。  でもそれを説明するとなると難しいですねぇ・・  別作品の2のほうがわかりやすく上手に解釈しておいしい1の除霊シーンに繋げていたし。  これはカラス神父の救済のドラマと取るしかないでしょう。  ラストにはあえて触れませんが、この原作者である監督は実はカラスこそ主役だと。  1でもそうでした。少女の過激な演出がうけてヒットしたのですが本当の主役はカラスです。  私は2で全くカラスが使われず(カラスという名が登場しないのだから)  この3のビデオパッケージを見てカラス登場に見たくなったのです。  死んだはずのカラスが登場すること自体ストーリーが読めるのですが、  作者が本当に1から伝えたかったことがなんなのかがわかりすぎるくらいわかる。  わかるからカラスの優しかったところや弱さを出してほしかった。  この描き方では言いたいことは伝わっても映像が悪魔の復讐ばかりじゃあないですか。  それも人間の弱さにつけ込む悪魔のいやらしさを、  またカラスを使ってしかも病院の精神病棟(母が精神的に死んだ原因の)とは、  あまりにも伝えたかったことの真意が1にも増して悪い。  その不快感があまり伝わらず演出が派手なので怖さ優先で作られている。  私が求めているのは映像的な怖さよりも心の怖さの演出です。  それがかなり減点かなぁ・・  でもそのはがゆさがよくわかるので保存版にしておきます。  次回は監督ではなく面白い脚本をまた書いてほしいですね。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-09-11 11:33:45)
17.  エクソシスト ディレクターズカット版 《ネタバレ》 
ディレクターズカットという触れ込みで再上映されたようで、  元の削除されているシーンを付け加えて完全版になっているのだから観てみようと。   いきなり冒頭から全く違和感ある砂漠の発掘現場から始まり、  違う映画を間違えて借りたのかとびっくりしましたが・・ サスペンスとしても1級品であり全く古さを感じません。  こんなに家族愛が細かく描かれていたなんて!  特に神父が母を救えなかったことがトラウマになるということと、  とりつかれた少女はいい子だけれど実は両親の言い争いを聞いていた・・  このふたつのトラウマが心に根付き後半に結ぶつく見事さ!  心の弱い優しい人間に悪魔はとりつくという恐怖・・  それを救うのは神ではありますが根本的には自己救済ではないでしょうか?  十字を切る神父にかっこいい~!と思いました。   見世物としての娯楽性も観ている最中に何度も「かっこいい」と思いました。  特に手品のように浮く少女はもう大きな画面でまた観てみたい。  「死霊のはらわた」のゾンビはこのメイクがもとだということがわかります。  最期の方で(元を忘れたのでわかりませんが)  階段から神父は落ち悪魔をやっつけたことはわかりますが、  そのあとまた別の知人が駆け寄り(彼も神父だったかな?)魂を救済させます。  このあとすぐ終わればどうなんでしょうか?  かなり重く怖く嫌な気分になるのではないかと思いました。  映画的にはここで終わってほしいとも思いながらそれは最悪なトラウマになりかねないとも・・     しかしよく考えたら、ここまで勧善懲悪を潔く映画化した作品は珍しい。  ということであそこの階段オチで終わらない方がこの映画の本質を現せています。  あそこで切ればただ後味の悪さだけが残りますから・・  この監督は階段を使うのがうまいんですね「フレンチコネクション」といい・・    この新たな追加版がどれだけ追加されたのかは元の古い劇場版を見直さなければわかりません。   フラッシュ映像も奇をてらった観にくいものではなくカメラワークも丁寧で素晴らしい。  音楽はもっと流してもいいくらい少なかったけれども効果的で、  「サスペリア2」とすごくよく似ていたのでまた比べてみようと思いました。   あと、俳優の演技が素晴らしくて見ほれてしまいました。  
[DVD(字幕)] 9点(2005-09-01 11:17:56)(良:1票)
18.  栄光への脱出 《ネタバレ》 
「アラビアのロレンス」になんとなく似ているんですよね。  歴史的に見ても先にロレンスを観ておくとこの作品がわかりやすいです。  さてこの作品はその後のアラブを描いております。  アラビアのロレンスが長い作品なのですが、今作はなんと212分!  いやぁ・・やはりややこしい時代背景ゆえこれは見ごたえある。    モーゼになったニューマンは故郷に帰るのですが、  冷静に客観的に見ると、このイギリス統治下のままでよかったのではと思うんですが・・  アラブのひとユダヤのひとが仲良く共存しています。  そこに時代を変えた流れが政治という見えない支配によって、  イギリスの力は失せ代わりに触れてはいませんがアメリカの力が見えます。  アメリカに触れずあえて看護婦をアメリカ人としたところが、  これは絶対ハリウッド現代版十戒を描きたかったんだなぁと・・  客観的に描いていると思わせ実はアメリカ映画だというのがわかります。  アラブやイギリスのことをあまり悪く描いていない(むしろ善)のに対して、  最期の方でなぜかドイツが出てくるさまはアメリカ人はドイツは悪役と見ていたのでしょう。  この時代にこの映画というのは勇気があるというか、  作品中にニューマンが言う「これは宣伝だ」実際プロバガンダ映画なのでしょう。  ラストはもろ「アラビアのロレンス」です。  ジープはどこに向かっているのか?  彼らは本当の自由を手に入れられたのか?   私たちはすでに現在を知っていて歴史は繰り返される。  確かに一方的な描き方かもしれませんが、  そのおかげで逆に娯楽性もあり長い作品を観ることが出来るのです。  いや、こういう政治民族問題は色々な方向から描いていくのは難しい。   栄光への脱出という日本タイトルは無神経でセンスがありません。  本当は船の名前であり深い別な意味があるのです。  アメリカがいかに自由で正義で弱者に手を差し伸べているという演出は、  看護婦がアメリカ人であることでもう十分でした。  アメリカ女性との恋愛を絡めなくても十分伝わったのではないでしょうか。  こういうロマンスを省いて骨太な実は宗教が根付く土地という争いを、  じっくりわかりやすくシリアスに描いてほしかったのです。  
[DVD(字幕)] 6点(2005-09-01 11:09:21)
19.  エクソシスト2 《ネタバレ》 
 私は劇中ずっと「カラスはぁ?」と言っていました。  メリンもそりゃあえらいひとですが、カラスは泣くよ~♪  カラス神父に最期に近寄った神父と今回の神父は同一俳優ではないだろうし。  どうもリチャード・バートンが苦手かもしれないです。  この人「聖衣」の主役でした。  カラス神父は3で出てくるようなので3を楽しみにします。  監督も1の監督が3をやっているので・・  と、評価になっていませんね!  まずはこの作品は「エクソシスト」とは別な作品と思って観たほうがいい。  話の進め方は似ているのですが内容は違う。  「インディジョーンズ魔宮の伝説」みたいになっちゃってる。  心臓わしづかみを見せられても怖くもキモクもないんだなぁ・・  コクモとかいう鍵を握る悪魔に憑かれなかった男を捜すあたり、  もろレイダースですから・・  脳波を調べてる途中で神父とリンダの世界に入るんだけど、  わからないような神秘的にはしているんだけれども、  私にはその怪しさは伝わってきませんでした・・  悪魔の世界に引きずりこまれそうなシーンでは、SWのフォースへの誘いを思い出した(笑)  特殊メイクをしたゾンビ顔が少ないとかの問題でもなく、  遺跡をたどるシーンが「オーメン」なみにチャチでセットだとわかるのです。  1では砂漠はセットじゃあなかったですよ~!  それと人間ドラマが感情移入しにくい悪魔ドラマになっている。  リンダの母はどうしちゃったんだろう・・1シーンでもゲスト出演していないし。  イナゴの大群を悪霊に例えたのはインパクトはありましたが・・  「三国志」の最初の方の黄巾族の乱のあたりを思い出しましたよ。  キリスト教も仏教も同じなのかなぁ??  三国志でもイナゴの大群のことにふれていました。  このイナゴのアップがレイ・ハリーハウゼンの特撮を思い出し、  リンダの部屋のドアから吹き出る大群はもう「鳥」そっくりでした。  もしかしたらあのイナゴの大群は当事者たちしか見えていないのかも・・  という設定の方が説得力ありますね。  まあ2というタイトルがついたものではやはり失敗作でしょう。  例外は「ターミネーター2」「エイリアン2」「サスペリア2」ですね。1を超えてしまったのは・・ 
[DVD(字幕)] 3点(2005-09-01 11:04:46)
20.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 
DVD特典のサスペンスドラマ第1話のほうが面白かったです。  本作は子供が作った脚本に大人が演出したかと思いきゃ、  この監督って・・脚本も書いてるんですね。  しかも「バイオバザード」の監督さんなんですか・・  あまりにもオリジナリティがない(パロディ映画だから仕方ないけど)  途中から私マジに邦画SFかと思いましたもの。  あらら~最後は未知との遭遇を真似たリターナーかい!とあきれましたが、   プレデターは神だということにまで発展させてど~すんの?  プレデターびいきの人はうれしいかもしれないけど・・  いや、ダークさがなくなって安っぽくなった。  それと最初の方のえらい丁寧な人間ドラマはいらない。  何も意味をなさないしそんなものを観るために借りたんじゃないし、  何よりじいさんの余命を知って背中を向けたプレデターにじいさんのあの態度はない。  たぶんこの映画の監督がよほどプレデターびいきと思う。  けど・・神ねぇ、私は北国の生ハゲか中世の騎士の置物に見える・・  エイリアンのほうが3まで観てるからというのもあるけど、  悪に徹してるから好きです(エイリアン自体のファンではなく)  今回久しぶりにエイリアンを見て思いました。  こいつはキモイけど映像より音がキモイんだなぁと・・  あの粘着系の音はレタスをつぶしたりして作ってるとか聞いたことがある。  慣れてしまえば映像的には爬虫類の怪獣なんだけど、  生まれ方やネバネバしたものが生理的に匂ってきそうで気味が悪い。  そのクチャクチャっていう音がよけいそう思わせます。  エイリアンが苦手な人は音を消して観てください。  全然平気だと気づくはずです(音を最初に考えた人はえらい)  しかし映像がめちゃくちゃ見にくいので途中から電気を消した。  青黒いのはもう最近のSFのお約束といってもこれはひどい。  怪物対決だけ見たかったのにまるでゲームの中の決闘。  またまたロストワールド(あるいはゴジラ)を思い出した。  脚本バツ、人間ドラマもバツ、映像は見にくい、演出もアップと平面が目立ち、  良かったところを仕方なく探せば冒険モノが久しぶりに見えたことくらい。  それもインディシリーズからの明らかな流用がわかるのは少し嬉しい。  インディジョーンズ久しぶりに見てみようかなぁ・・ 
[DVD(字幕)] 3点(2005-08-10 12:33:14)
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