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コメント数 1963
性別 男性

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1.  男の敵 《ネタバレ》 
金を取るか?友達を取るか?という問題を鋭く描いた作品として見応え十分!金の為に友達を裏切る男の哀れな人生の最後、裏切って警察に密告し、友達を売った男がラスト、その相手の男の母の前で全てを打ち明けて死んでいく姿とそれを涙を流しながら見て許す母の姿が忘れられなくなるぐらいの印象を残します。重くなりがちな内容でありながら飽きることなく見せるジョン・フォード監督の演出、それに応えて見せた俳優の演技の素晴らしさ、どんなジャンルの映画を撮らせても水準以上の作品に仕上げるジョン・フォード監督の凄さを改めて知った気がする。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-31 15:20:40)
2.  雄呂血 《ネタバレ》 
YouTubeで見つけて、拝見しました。阪妻演じる平三郎の演技が凄い。悲壮感、無常感が身体全体からひしひしと伝わってくる。正義とは何か?この映画を観ていると考えさせられます。一体、何回捕まるんだよ?観ていてチャップリンのモダン・タイムスを思わずにはいられなくなるぐらい何回捕まっても、逃げ切る阪妻演じる平三郎、そんな平三郎の眼を通して、本当は悪人なのに善人面している奴ら、途中で助けられた相手、治朗三が実はとんでもない悪人だったと知った後の阪妻演じる平三郎の壊れっぷりの凄さ、一体、何人相手に1人戦っては暴れまくった挙げ句、またしても捕まってしまった平三郎が目にした光景の中にかつて自分が愛した女性奈美江が居る。奈美江と奈美江の夫だけは、平三郎を悪人として見ていなかったと分かるシーンは名場面中の名場面、単なるチャンバラ映画を超えて、この映画は人間の矛盾さ、良い奴ぶってる奴が本当は悪人であること。そういう奴らがこの世にはまだまだ沢山居る筈だという強いメッセージを感じることができる凄い映画だ。
[インターネット(邦画)] 9点(2020-11-01 19:32:05)
3.  男はつらいよ お帰り 寅さん 《ネタバレ》 
大好きな寅さんがスクリーンに帰ってくる。お帰り寅さんだけど、なんだかお帰りというよりもさよなら寅さんて気がしてならないのはスマホを扱うさくらやら、満男の仕事の環境を始めとするインターネット社会を見せられると、もう寅さんはこの世に居ない現実と仮に居ても寅さんの居場所が無い様な違和感を感じてしまい寂しくてなりません。冒頭の主題歌にしても渥美清しか考えら無い。誰が何と言おうと男はつらいよは渥美清のものなのだ。満男と泉のストーリーに関しては寅さんは亡くなってるから仕方ないけど、せめて主題歌ぐらいは渥美清が歌うのを見たかったと思ったがラストで渥美清の歌う主題歌が流れて来て涙が出て来て参りました。寅さんの元気な頃の姿とマドンナとのやり取り、そして何よりも寅さんへの愛に満ち溢れた山田洋次監督からのメッセージと取れる満男の乗ってた車のナンバーが1969という拘り、1969が意味するもの、映画男はつらいよの 1作目の公開された年が1969年である。そんな拘りを感じさせる山田洋次監督の演出に感動しました。話的にはある程度予想していた通りの結果、渥美清不在だから、渥美清の居ない男はつらいよは男はつらいよというより編集編、寅さんを一度も見た事の無い今の若い人達に少しでも寅さんに興味を持って貰えたらという山田洋次監督を始めとするこの映画に関わって来た全ての願いを感じることもできた。一人でも沢山の方に渥美清の素晴らしさ、映画男はつらいよの素晴らしさを知って欲しいと思うし、この作品を見て寅さんに興味を持った方は一度で良いから 1作目だけでも見て欲しいと思う。山田洋次監督もきっとそういう願いで撮ったはずです。
[映画館(邦画)] 6点(2020-01-09 20:22:24)(良:4票)
4.  おばあちゃんの思い出 《ネタバレ》 
未来から来た小学五年生ののび太の姿を見ても、疑うこと無く受け入れるおばあちゃんの優しさに感動すると共に泣けてきて仕方ない。人を疑がってばかりいることよりも信用して、全てを受け入れる温かいおばあちゃんの優しさにこの作品の素晴らしさが凝縮されています。五年生ののび太がおばあちゃんの夢を叶える姿が自分が昔、おばあちゃん大好きな子供であった事を思い出して、泣かずにはいられない。不二子不二雄先生の描く人間愛、この作品は全てにおいて温かくて優しい。ドラえもんの沢山の話の中でも泣ける話の筆頭であり、もう二度と戻れない過去、大人になれば忙しくて忘れてしまっていること、後悔してももう遅いと気付かせる厳しさも描かれている凄さ、色んな意味で人としての有り方を見せてくれる作品です。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-06-22 19:33:23)(良:1票)
5.  おかしな奴(1963)
おかしな奴とは、まさしく渥美清の事を指している。そう思わせるだけの魅力で多くの笑いを提供してくれた渥美清が話せば、本物の咄家にも負けない話芸で楽しませてくれてます。この作品の渥美清の演技には俳優、渥美清としても人間渥美清としての面白さを見せてくれていて、この作品を見ると、これ程の笑いを提供してくれた渥美清の凄さと日本映画界における渥美清の功績、そして、死は多くの映画関係者にとっても痛手である。一度で良いからチャップリンとの共演作品が見たかった。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2016-09-15 22:17:04)
6.  踊る結婚式 《ネタバレ》 
フレッド・アステアと言えばジンジャー・ロジャースとのコンビが有名だけどリタ・ヘイワースとのコンビも悪くない。むしろこの二人の組み合わせの方が私は好きなぐらいである。この二人だけの絡みをずっと見てたいという不満もあるがそれを補う程、フレッド・アステアが楽しませてくれる。本来なら誰しも入りたがらない軍隊に入る。その理由も如何にもフレッド・アステアらしくて良い。軍隊に入る前での大勢の美女相手の華麗なる動き、ダンスは凄い。流石です。背景に戦争があり、それなのにまるで暗さを感じさせないのはやはりフレッド・アステアだからだと思えるぐらい他の軍の人より陽気である。それにしても誰が相手だろうと変わらない動きで見せるフレッド・アステアスは本当に凄い。  
[DVD(字幕)] 7点(2013-06-17 20:50:47)
7.  オーバー・ザ・トップ
如何にもアメリカという国が撮りそうな映画であって、同じくスタローンだからこそ成り立つ映画と言っても良いぐらいシルベスター・スタローンの為の映画である。スタローンの鍛えぬかれた肉体あればこその映画です。何でも腕力で解決という解り易さ、アメリカという人種、国を象徴しているような映画です。余計なこと考えずにただただ楽しめば良いのである。この映画はそんな映画だからこの祭、余計な突っ込みなしに観るのが正解かもしれない。やたら賞レースでの獲得や評論家達に対して受けたいというそういう狙いが何一つとして感じられないのも何だか好感が持てる。はっきり言って大した映画じゃないけどやたら小難しくて何を言いたいのか?解る奴には解るけど解らない奴には解らなくても良いというそういう変な狙いが感じられない。だから普通に楽しめる。何度も言うけど評論家受けを狙って撮られていない映画として普通に評価したい。そんな映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-13 21:22:14)
8.  女の一生(1967) 《ネタバレ》 
「女の一生」この映画の場合だと岩下志麻は勿論のこと、左幸子も左時枝にも当てはまる。夫に裏切られ、息子は息子でどうしようもない駄目男である。父親に負けないぐらいの駄目息子に悩まされながら生きている岩下志麻演じる主人公の姿が何とも痛くて、悲しい。自分だけが辛い人生を送ってきたとばかり思っていた時、かつて夫が眼の前で犯した罪、その被害者である左幸子演じる親友に息子(田村正和)の嫁(左時枝)の事を見舞いに行くことを説教する場面は例え、それが息子にとって本当に相応しい相手だろうか?自分の息子が知らない女に奪われることのやるせなさ、悔しさのようなものを堪えながら二人で死を迎えようとする嫁の最後を見送ろうとする決意に女としての一生、母としての一生を捧げるような感じがして、それは亡くなる嫁も同じであり、そういう女としての生き様みたいなものがよく描かれている。ラスト、息子の亡くなった嫁の子供、孫を二人で抱きながら歩くシーンに女としての嬉しさみたいなものを感じます。ドロドロとした内容なのにそれを単なるドロドロした話として見せない野村芳太郎監督の手腕と山田洋次と森崎東という寅さんコンビによるシナリオの上手さにより女の一生というタイトルに相応しい作品になっている。同じタイトルで同じ内容だと思われる増村保造監督によるもう1つの方も見たい。凄く見たいが増村映画なら何だかもっとドロドロした恐ろしい女の一生が待っているようにも思えてならない。二つの映画を比べてみたいという気持ちにさせられるし、もう一人いた。川島雄三監督と若尾文子のコンビでこの映画も見たいけどそれは敵わぬ夢に終わってしまっている。色んな意味でこの映画は監督と出演者によっては様々な女の一生が見える気がする。
[DVD(邦画)] 7点(2012-06-02 10:01:40)
9.  大鹿村騒動記 《ネタバレ》 
この映画、同じ県に住む者として劇場で観たかったが観に行けなかったのだが、やっと観れた。はっきり言って原田芳雄の遺作としては何か物足りなさが残るし、タイトルに騒動とある割にはそんなにも騒動が起こるのか?どんちゃん騒ぎ的な要素もない。そういう意味では物足りない。しかし、観ているとそれとは別にあの美しい山、美しい空の色、景色の美しさ、同じ信州に住む者として自慢出来るほど美しい。そんな美しい景色の中でそれぞれ色んな人間の持っている人間的な匂い、感覚、そういうものが見える。都合の良いように記憶を忘れ、同じように都合良く記憶を感じとる貴子(大楠道代)という女、そんな貴子に対しても他の人たちと同じく接しようとする原田芳雄をはじめとする岸部一徳他、男達の人間的な芝居と優しさ、勿論、松たか子演じる女性的な雰囲気、匂いとでも言うべきか?も印象に残る。大勢の観客の前で影清という名の歌舞伎の芝居を披露する場面、それを観て拍手し、楽しんでいる観客との見せる側と観る側とのコミュニケーションこそが人間が持つべき真の姿であるように感じるし、色んな意味で人と人との繋がりの素晴らしさをこの映画は俳優達の素晴らしい演技によって感じさせてくれる作品になっている。この映画が最後の作品となってしまった原田芳雄のご冥福をお祈りすると共に三國連太郎と佐藤浩市との親子共演も見所の1つであり、三國連太郎の出番こそ少ないけど印象的な優しい顔つきは一度観たらいつまでも忘れることなど出来ないぐらい本当に優しくて良い表情している。日本映画を長い間支えてきた名優三國連太郎さん、いつまでも長生きしてください。
[DVD(邦画)] 7点(2012-01-19 23:07:51)
10.  奥さまは魔女(2005) 《ネタバレ》 
何だ。意外と面白いじゃん。ここでの点数の低さから全く期待せずに見たからかもしれないけど思っていたよりも楽しめたのはやはりニコール・キッドマンが可愛い。美しい上に文句無く可愛い。そして、面白い。眼をきょろきょろ動かす仕草、鼻をぴくぴく動かす仕草もどっちも本当に可愛い。この映画を見てやっぱり思った。ニコール・キッドマンには文芸作品よりも例え出来栄えは滅茶苦茶であってもコメディの方が圧倒的に似合うし、可愛く見える。もっともっとコメディ映画に出て欲しい。そんなニコール・キッドマンが魔法の世界よりも地球上で恋がしたいと願うのに対して馬鹿馬鹿しいと怒る父親のマイケル・ケインの可笑しさ、更にあのシャーリー・マクレーンの老婆も笑える。ニコール・キッドマンが直ぐに来て、電話に出てと頼んでいる後ろでくっついて動くシャーリー・マクレーンとの二人の馬鹿馬鹿しいやりとり、ストーリーはもう滅茶苦茶だけどニコール・キッドマンの魅力的な可愛さだけでつい半分の点数挙げてしまいくなる。雰囲気に酔いしれる為の映画だと思う。だからその雰囲気が私は楽しめたのでこんな高い点数にしてしまった。この映画の残念な点に関しては相手役だが、どう見ても猿にしか見えない。あんな猿野郎が俺のニコール・ギッドマンとあんな良い思いしやがってと嘆く男達がどれだけいただろう?
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-23 17:57:30)(良:2票)
11.  王手
将棋映画としての駆け引き、スリリングさはそれほど感じられないのが物足りないけれど、大阪の大阪人の面白さ、そういう意味では面白く観ることは出来た。借金の踏み倒し方においてもこんなんあり?というような映画でもある。出演者が大阪人きりの中で仁藤優子は妙に浮いている。違和感が残るし、主演の赤井英和も悪くはないけど「どついたるねん」の時のようなエネルギーを感じない。色んな意味での不満を残しつつ、それ以外の所に良さを見出すとすればこの映画での若山富三郎を観るとやっぱり凄く似ている。流石は兄弟だ!勝新と同じぐらいの存在感と迫力、迫力という意味では金子信雄も凄い。若山富三郎と金子信雄という日本を代表する大物俳優の共演という贅沢さを見れる映画として考えれば観て損はないと思いました。
[DVD(邦画)] 6点(2011-08-26 20:07:23)
12.  オトコのキモチ♂
何ともアホなこの主人公がタイトル通りの男の気持ちというものをよく表している。ここまで馬鹿な男を同じ男として痛いほど解りすぎて思わず笑ってしまうし、本当にどうしようもない馬鹿だ!ところで私としては男の気持ちは男だから解るし、この主人公の気持ちもよく解る。どうせなら「女の気持ち」の方をもっと知りたい。そう思っているのは私だけじゃないはずだ。どんな失敗作になろうとも「女の気持ち」という映画があれば絶対に観ます。
[DVD(字幕)] 7点(2011-07-02 20:29:32)
13.  黄金の七人
確かに「ルパン三世」を思わせるし、ノリも良い。更にあの教授をはじめとする人達、そうそう、あの女の色気ムンムンやら色んな要素で楽しませてくれる。ただ私にとっては「ルパン三世」と言えば銭形のとっつぁんがいる。それがここでは同じような人物が見られないのが不満である。泥棒のシーンもいきなりかよ!て突っ込み入れたくなるのと、あの音楽が「11PM」みたいで違うものを見ているような妙な気持ちが沸いてきてしまって、それに七人の人物像に関してもいま一つです。まあ、この映画はノリで突っ走れ!余計なことは言うなというように観るのが一番なのかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2010-11-25 21:39:11)
14.  想い出のオードリー・ヘプバーン
う~ん?オードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー映画てことで興味が沸いて借りてきたけれど、やっぱり1時間ちょっとの短い時間の中だけでオードリーの全てを見せるのには無理が感じられます。生前、オードリー・ヘプバーンがお世話になった監督さんやその他、俳優陣のコメントに関してもえっ?何故?この監督が出てこないの?という不満もある。はっきり言ってオードりーファンの為の作品です。オードリーファンならまずまず楽しめると思うので一応は6点てことではあるものの、それ以上の点数は付けられないし、特別にファンでもない人がこれを観ても、これだけでオードリー・ヘプバーンの全てを理解出来るのか?少なくともオードリー・ヘプバーンの素晴らしさを知ってもらうのならばこの作品より「ローマの休日」を1本そっくり観てもらう方が断然、良いと思うし、解る筈です。彼女の残した全ての作品、そのスクリーンの中での美しさ、可愛さ、笑顔に泣き顔も全てがオールド映画ファンにとってはいつまでも心の中に残り、そして、これからも生き続けて行くことでしょう!
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-31 22:43:27)
15.  小津と語る 《ネタバレ》 
小津監督を尊敬し、自身の作品に大きな影響を与えているヴィム・ヴェンダースやホウ・シャオシェン、アキ・カウリスマキといった監督をはじめとする他4人、全部で7人の監督のそれぞれの小津映画に対する思いというものをドキュメンタリー風に描いた作品である。一人一人がどれだけ小津映画に思いを馳せていることかこの作品を観て更によく解ると共に、小津映画が与える影響力の強さ、例えばアキ・カウリスマキ監督による「私が撮った11本のつまらない映画は小津映画、あなたのせいです。」みたいな事を言う場面、あれはけして、小津監督に対する僻みなんかではなく、小津監督への尊敬の意味での言葉と聞き取れば納得できるし、そんな事を言うこのアキ・カウリスマキ監督のユーモア、小津映画とはつまりユーモアの固まりである。家族とは何か?という常に同じテーマで作品を撮り続けてきた小津監督の映画の中にも観られる言葉による面白さ、フレーズの楽しさ、色んな意味での小津映画的楽しみというものをこのドキュメンタリー映画を観て改めて実感させられる思いが致しました。出来ることなら小津映画に携わった日本人俳優のコメントについてもじっくりと見せて欲しいという不満もあるので7点にしたもののタイトルの「小津を語る」に偽りのないそんな作品である。小津映画の好きな方、興味のある方は一度は観て欲しい。損のない作品だと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-10-23 22:16:21)
16.  大阪物語(1999) 《ネタバレ》 
大阪の人間も街も大阪弁も私はみんな好きです。大阪には大阪にしかないような独特の雰囲気がある。この映画に出てくる人達もそんなどこから見ても、どう考えても大阪人らしいバカなんだけど、どこか憎めない人間的な魅力がいっぱいである。あっ!大阪人がバカであるということではなく、私の言うこの場合のバカとは頭のことではなく、人間ってどこかバカな一面が必ずあるのに、それを見せようとはしないし、隠そうとする。けれど、この映画の人達は違うのである。思い切りバカでいることが人々を楽しい気持ちにさせたり、自分自身も楽しいということをあの漫才夫婦、沢田研二と田中裕子の二人が表現してい見せてくれているのだ。だからそんな二人のことをどうしても憎めないし、見ているだけで好きになってくるのである。売れない漫才夫婦の姿を見て父ちゃんと母ちゃん、笑われていてかっこ悪いと思っている娘に対して駄菓子のばあちゃんが言う台詞「笑われてるちゃうで、笑わしとんのや」はこれぞ大阪人!笑わすことの難しさ、厳しさ故に出てくるあの台詞の重み、言葉に秘められた優しさ、それを感じ取った娘、色んな意味でこの映画には大阪の匂いと両親と娘の親子のドラマとして見応えのある作品になっている。これ、大阪人の監督でない市川準監督が撮っているからこれまた良いのかもしれない。監督以外は大阪人の俳優や芸人など出てくるけれどそのどれもが本当に大阪の街、雰囲気をよく表しているし、大阪人は勿論、そうでない私のような人もこれを見れば益々、大阪が好きになると思います。
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-10-17 19:16:51)(良:1票)
17.  踊るニュウ・ヨーク
凄い。とにかく凄いの一言しか言葉が出てこない。そのぐらいとにかく凄い。素晴らしい。素晴らしい過ぎる。今まで何本かのフレッド・アステア主演のミュージカル映画を見てきたけど、これはその中でも文句なしの大傑作だ!何よりもアステアは勿論、凄いのはどの作品を見ても解ることだし、そんなことはミュージカルファンなら言わなくても解り切っていることだけど、ここでのアステアのあの足の動き、相手役のエレノア・パウエルとの見事なコンビネーション、全くもって動き一つ一つに無駄がない。ミュージカル映画に見られがちな都合の良い展開もなく、この二人の芸の上手さを観ているだけで幸せの時間を過ごせたことが何よりも嬉しく、そして、また以前に見たミュージカル映画を沢山紹介する映画「ザッツ・エンタテイメント」の中で紹介されている作品中、最も見たくて、それでも近所の見せにはどこにもないし、ずっと我慢してきたけど、思い切ってDVD購入することにして見て、良かった。五千円ものお金をつぎ込んでまで購入して心から良かったと思える。映画を通して、音楽の素晴らしさや、ミュージカル映画という素晴らしさ、ビジネスの一面までもが描かれていて、それを楽しく見せてくれているという何とも贅沢な世界にフレッド・アステアとエレノア・パウエル、もうこれはどう考えても満点以外は有り得ない。今だからこうして、ミュージカル映画が好きな私だけど昔は正直、苦手だった。単なる喰わず嫌いだっただけではあるが、いくら誉めてもまだまだ物足りない素晴らしさに完全に酔いしれ、益々、ミュージカル映画が好きになった。今では堂々とミュージカル映画が好きだと自信を持って言える。とにかくどんなに誉めても誉めても良いそのぐらいの素晴らしさに出来れば大きなスクリーン、映画館で一度は見たいミュージカル映画の大傑作!
[DVD(字幕)] 10点(2010-06-19 20:23:39)(良:1票)
18.  男たちの挽歌 《ネタバレ》 
どこから見てもまるで一昔も前のメロドラマぽさが漂う臭さ、男の臭さ全開、チョウ・ユンファンの加え煙草、煙草と爪楊枝を一緒に口に咥える。その姿はまるでマジシャンの如く、違った意味でかっこ良く、銃の使い方もとにかくかっこ良い。話的には期待したほどの感動、男と男の泣ける物語をと思ったものの、感動はしなかった。そういう意味で考えると物足りない。ところで僅か三年の間でここまで人は変わってしまうものなのか?そうそう、チョウ・ユンファに一言だけ言わせてくれ!あそこでなんで足を撃たれるんだよ?油断は禁物である。このチョウ・ユンファの足を撃たれるシーンを見て、油断するとこうなる。物事に油断は禁物であるということを教えてもらい感謝!それにしても本当に劇団ひとりに似ているなあ!他の二人も誰かによく似ているし、似ているんだけど、断然、こちらの方がかっこ良い。それだけは誰が見ても同じ感想を抱くはず。
[ビデオ(字幕)] 6点(2010-05-19 22:07:15)
19.  思えば遠くへ来たもんだ
武田鉄矢主演の熱血教師が主人公の映画で、田舎臭さが漂う映画作りが田舎で生まれ、田舎で生活している私にとっては良い意味で田舎の良さというものが感じられて、それだけでも観て良かったと思えるし、話としての面白さは特別に凄く面白いというようなものはない。しかし、監督が「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」のシナリオを書いている朝間義隆というだけあって、安心して見ていられる。この安心感はやはり「寅さんシリーズ」で長年、培ってきたからであろうし、そういうものが感じられ、武田鉄矢にしても金八先生みたいにやたら説教臭くというものが無く、そういう意味でも同じ武田鉄矢なら金八先生よりもこの映画の青田喜三郎を選ぶ。それとこの映画、大山のぶ代が出てきて、何だか昔の「ドラえもん」だと(今のドラえもんも私は好きだけど)いう懐かしさやら、色んな意味で懐かしさを感じたり、出来としては良い映画だとは思えないし、何度も言うように凄い映画でもないけれど、今のやたら銃をぶっぱなしたり、凄い特殊技術で人を殺して見せたりするハリウッドの長大作に見られる。そういうものが無いのも良い。最後にもう少し!「刑事物語」も未見の私としては是非、一度観てみたい。武田鉄矢には田舎がよく似合う。以上!
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-03-07 11:56:29)(良:1票)
20.  踊らん哉 《ネタバレ》 
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースによる名コンビ、これが何本目だろう?どれもこれも似たような話きりで幾つも見ていると新鮮さという意味で何か物足りなさを覚えてしまう。ある意味、マンネリである。まあ、そうは言いつつもつまらなくはないし、安心して見てはいられる。ただ、やはりこの二人なら私も元みかんさん同様、タップ中心の方が好みでして、そんな中でのあの最後の方の仮面だらけの女性達の中から本物のジンジャー・ロジャースを当てるために頑張るフレッド・アステアの奮闘振りが何とも微笑ましい。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-11-15 16:47:42)
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