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マイカルシネマさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 258
性別 男性
年齢 35歳
自己紹介 <尊敬するクリエイター>
ヴィム・ヴェンダース、ニック・パーク、藤子・F・不二雄、冨樫義博

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1.  バトル・ロワイアル 特別編
題材からして社会の闇とか、仲の良いもの同士の疑心暗鬼による殺し合いとか、そういう人間のダークサイドに目を向けた問題作なのかと思いきや、見てみたらドンパチとC級メロドラマを(少々老けた)中学生にさせただけというなんともお粗末な内容でした(既に指摘している方もいますが、灯台のシーンだけは良かったです)。一般の中学生が殺人狂に変化するから怖いのに最初からサイコな人間を登場させるなど、素材はいいのに全く上手く調理できていません。(監督は『漂流教室』を読んだことは無いのか)。そもそも、中学生という身近な存在を扱いながら、死を安っぽく描きすぎている点でも長崎小6殺害事件で批判されてしょうがないと思いますが。役者でも柴崎コウと栗山千秋以外はみんなイマイチ。特に北野武はいつも通りの大根ぶりで雰囲気台無しでした。
[DVD(邦画)] 4点(2006-10-09 21:17:45)
2.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
このシリーズはジョニー・デップ、もしくはジャック・スパロウのためのシリーズなのだとつくづく実感した。ジョニー・デップの水を得た魚のような演技と、海賊映画としての後ろ暗さを感じさせる数少ないキャラが前作に引き続き、本作の最大の魅力と言える。ただ、ストーリーは見せ場をつなぐだけのシナリオに終始しているのでそこは所詮ディズニーのアトラクションだなぁという感じ。ジョーンズをロマンチストにしてしまったのも明らかな失敗。ただ、部下のデザインはアンチンボルドみたいで良かった。
[映画館(字幕)] 5点(2006-07-30 15:47:05)
3.  パパとマチルダ 《ネタバレ》 
ジョージ・エリオットの名作「サイラス・マーナー」をスティーブ・マーチンが現代的に脚色した映画。実父の弟の辿る運命や、マチルダを躾けるシーンなどはおおかた原作に忠実だが、決定的に違うのは実父が養子を引き取ろうとするシークエンス。原作では養子(エピー)はそのとき18歳で自分の意思でサイラスの所に居残る事が出来たのに対し、本作のマチルダは12歳で裁判を通じて養育権を争っている。こうした脚色を見ると、原作の「人間は人間が救う」というテーマに対し、本作のテーマは「実の親子以上の絆」と言えるだろうか。裁判の結果が間接的にしろジョンの自業自得に終わる結末や、気球の使い方などは良かったのだが、個人的に納得がいかなかったのはジョンを中途半端な憎まれ役で終わらせてしまった点。マチルダに良い父親になろうする意気込みを語るなど善良な面を描写しているにもかかわらず、マチルダと別れるシーンは妙に中途半端で、マチルダの「今も欲しいの」という伏線も回収できていない。裁判という設定上仕方なかったのはわかるが、ジョンがその後もマチルダを見守り続けることを感じさせるシーンぐらい入れて欲しかった。そういった意味ではフェミニストの横槍が入ったようなラストも蛇足だと思う。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-07 17:35:17)
4.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 
ドラマ主体だったのでキューブリックが苦手な自分でも安心して見られた作品。映像美については散々語りつくされていることだが、個人的には屋敷がポツポツと広い間隔で立っていたのが一番印象的だった。後半、バリーが堕ちていく展開は完全にキューブリック節で先も綺麗なまでに読めてしまうのだが、義父が養子に受け入れられないのもお約束事なので嫌われるバリーにはどうしても同情してしまう。最期が描かれていないのが唯一の救いだろう。あと、騎士道精神の残るイギリス軍の進軍シーンには苦笑いさせられた。
[DVD(字幕)] 7点(2006-06-02 22:14:08)
5.  バッドボーイズ2バッド
劇場で見たのは中学生のときだったので結構楽しめた。とはいえ、「アルマゲドン」以来大作監督然としてしまったマイケル・ベイにもはや前作のようなこじんまりとしたアクション映画など撮れるはずも無く、とにかく全体的にやりすぎ感が強い。脚本も脚本家のグレードダウンから出来は明らかだし、個人的には前作以上にマーカスに見せ場がないのにもがっかりした(ギャグも前作に比べると下ネタが多く、笑えない)。いっそのことアクションシーンの半分は次回作のために取っておいた方がまだマシだったのでは。
[映画館(字幕)] 6点(2006-05-11 23:22:18)
6.  パーフェクト ストーム
嵐の海を舞台にした映画ってのは絵的につまらないなぁ。ずっと灰色の画面ばっかりなんだもの。おまけに実話を元にしてるっていうけど、後半は完全な脚色じゃん。脚色だとしても自業自得過ぎてどこを感動すればいいのやら。メアリー・E・マストラントニオもダイアン・レインにももうちょっと見せ場があってもよかったと思うんだが・・・つくづく、ペーターゼンの落ちぶれ振りを実感させる1作
[地上波(吹替)] 4点(2005-12-20 00:15:49)
7.  ハリー・ポッターと炎のゴブレット
とりあえず話のまとめ方はなかなか上手かったと思う。ダーズリー一家のシーンが無くなったのも個人的には嬉しい。原作のメインテーマと見せ場だけを見ていてむしろスッキリするぐらい抜き出して、ラストの真相判明のシーンも伏線を減らしておくことで短めに切り詰めることに成功している。未だに見せ場を連続で繋げていたり、直前呪文の説明など、もう少し丁寧に作るべきシーンもあったのだが、とくに濃いドラマがあるわけではないのでアズカバン~のような失敗までは犯していない。映像に関しては冒頭のポートキーとクィディッチ会場のデザインには参ったものの、魔法生物のリアルさや、広大な風景、ラストの直前呪文シーンなどのビジュアルはシリーズ屈指の出来でしょう。音楽が変わったのも映画自体の雰囲気が変わっているので全然OK。ただ、ダークな色彩が強くなった分、エマ・ワトソンの演技がくどく思えてしまうようになったのは残念。ブレンダン・グリーソンとレイフ・ファインズにはもうちょっと気高さを見せて欲しかった(ゲイリー・オールドマンは完全に特別出演ですね)。それでも、シリーズ中では1番好きな作品かも。まぁ、前作が嫌いだからそう思うのかもしれないけど。
[映画館(字幕)] 7点(2005-12-01 22:15:12)
8.  ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
映像美は間違いなくシリーズ随一なのだが、ストーリーが駆け足的すぎて手放しに賞賛できないきらいがある。原作未読者には非常に不親切な映画だろう。原作の見せ場のシーンをぶつ切りにして、雑に編集しているような印象すら受けてしまう。そもそも、キュアロン監督はドラマよりも映像美のほうを尊重するのだろうか?ラストの叫びの屋敷のシーンが単なる説明だけで終わってしまい、ドラマになっていないのは全然納得いかない。あのシーンが全体で1番重要なシーンのはずなのだが。さらに導入部の風船騒動とナイトバスはシリアスな雰囲気からあまりに浮きすぎているし、ラストの静止画像はロイ・ヒルの下手な真似事にしか見えなかった。ダークな雰囲気はいいが、全体的に中途半端な出来栄えなのがなんとも残念。
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-19 23:37:13)
9.  バットマン・フォーエヴァー
それまでのダークなイメージを払拭し、ロビンを登場させることで映画自体は子供向けになってしまっている。これはアメコミ原作と言う点から考えても「退化」に他ならない。そもそも、ティム・バートン監督によるバットマンシリーズは「バットマン:ダークナイト・リターンズ」をモデルにしていたのに対し、本作以降のバットマンは50年代以前のノリに近くなってしまっており、ダーク・ヒーローとしての魅力はない。これではただのB級映画である。とは言っても、キャスティングには4作目ほど怒りを感じないのでおまけして4点。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-10-03 17:02:06)
10.  バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲
ゆみちんさんすいません。個人的にはG・クルーニーはイマイチでした。アルフレッドとの絡みは確かにいいんですけど、彼がバットマンを演じると途端にカッコ悪くなってしまう。あぁ、バットマンもついに中年のおっさんか、って感じでまるで魅力を感じられませんでした(クレジット・カードを出すシーンに激萎え)。魅力が無いって言うのはもちろん他の登場人物に対してもそう。本当に監督はアルフレッド以外のキャラに愛着が無いんじゃないかと思えてくるほど。しかし、この映画を思い出すとノーラン監督は落ちぶれたバットマンをよくも復活させてくれたと思う(本当にビギンズが好きなんだな、オレ)。
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-08-04 22:31:31)
11.  バットマン(1989)
ダークな世界観とセットらしさの残るゴッサムシティの雰囲気はさすがはT・バートンといったところ。しかし、やはりバートンには娯楽映画はつらかったとみえて、アクションシーンはどこかぎこちない(人数を道具に打ち込んで敵を倒すシーンはとくに)。主役のマイケル・キートンも確かにミスキャストだろう。ジャック・ニコルソンの演技や焼け焦げた人間が人形っぽいのはバートンらしさがアメコミの世界とマッチした好例ではあるが、逆に原作を意識しすぎて原作を越える作品にならなかった印象が強い。やはりバットマンのベストはビギンズかな。
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-23 21:03:11)
12.  バットマン ビギンズ
原作ファンには不評だが、本作はまさに「映画版バットマン」と呼ぶのにもっともふさわしい映画ではないだろうか。徹底したリアリティにより旧シリーズと差別化を図り、ダークヒーロー、バットマンから映画的な魅力を引き出している。主人公の精神的な葛藤はもちろんだが、やはりゴッサムシティの陰鬱な美しさが素晴らしい。レイチェルが車を運転してゴッサムの地下都市を見せるところなんかはゾクッとする演出だ。ブルースが洞窟でこうもりに対する恐怖を乗り越えるシーンなど、全体的に暗い場面を魅力的に撮れている。さらに、後半のアクションシーンがどこなくホラー風味であるのも興味深い。バットマンをあえて暗闇から出現させ、その「静」から一瞬にアクションによる「動」にもちこむ演出、クレイン博士のマスクの恐ろしさ(キリアン・マーフィはハマリ役)。武器開発のシーンはノーラン監督のオタクぶり全開で見ていて楽しかった。バットモービルのデザインは不安があったが、カーアクションで不安も吹き飛んでしまった。脚本もすごく出来がいい。伏線も十分に張ってあり、レイチェルとの駆け引きは秀逸。アルフレッド役のマイケル・ケインも旧作のマイケル・ガフに負けず劣らずいい味を出している。原作漫画の雰囲気を尊重した旧シリーズに対し、原作ファンでありながら原作とは全く違った「映画」を作り上げたノーラン監督の意向は素直に称えたい。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-22 22:37:22)(良:1票)
13.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
個人的には「ソウ」以来の掘り出し物だった。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と本質は似ているが、こちらは変えられる過去が限定されており、それらを綺麗に消化していくところが脚本の上手さだろう。さらに変えた未来は良くなる一方で悪くなる点も出てくるというところが素晴らしい。各世代の役者がそれぞれ似ているのも好感が持てる。ちなみに刑務所のシーンで「青い鳥」を思い出してしまったり、エリック・ストルツが「パルプ・フィクション」そっくりの風貌で出てきたのはおかしかった。それだけにてっきり主人公が不幸になる下りで話が終わるのかとおもっていたが、比較的希望を残したラストになったのは嫌う人は嫌うだろう(あのあとケイリーと付き合うとも考えられる)。話としては非常にまとまりがある終わり方なのだが、物語の本質があれなのだからラストもあのままブラックな終わり方でよかったと思う(この点は「ファイナル・デスティネーション」の2種類のエンディングの関係に似ている)。その点、ディレクターズ・カット版はもっとメッセージ性の濃いブラックなラストになっていて個人的にはずっと好きだ。ラストが気になった人は必見だろう(劇場版では未消化だったメモ書きの伏線も上手く消化される)。そういうことで劇場版はマイナス1。
[映画館(字幕)] 8点(2005-05-25 18:00:39)
14.  バートン・フィンク
ラストでチャーリーが炎の中を走ってくるシーンが忘れられません。とても衝撃的な映画でした。不条理劇といってしまえばそれまでですが、全編を通して小説家バートンの精神状態を表しているのでしょう。前半部のホテルの不快な描写はペンの進まない苦悩を、殺人事件は新境地に達した孤独感を、チャーリーの一件は作家には到底描けない悪夢を、浜辺の写真は彼が目指していた到達点だったのでしょう。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-03-18 18:06:41)
15.  バーディ
全体的に陰鬱になりがちなストーリーを全体的にバランスよい雰囲気でまとめられていたのが好印象でした。前半部では病院での出来事と青春時代を織り交ぜ、そして重苦しいシーンが続いたあとあえてあのシーンで終わらせる。こういった演出が映画として観ていられる要因となっているのでしょう。バーディとアルの対照的な二人のエピソードから炙り出されるテーマは現実と幻想、そして戦争と平和。アルは違う世界の住人と化しているバーディと親友になります。恋に奔放に生きるアルと違い、バーディは女性にはまるで不器用な青年。しかし、やがて膨らむ彼の妄想についていけず、アルは彼の元を去ってしまいます。やがてバーディは鳥の視覚を手に入れるものの、戦場でも鳥になって惨劇を目の当たりにする事になってしまい、心を閉ざし、羽ばたく事のないかごの中の鳥になってしまいます。しかし、アル自身も彼の境遇に理解を示した事で彼は救われ、再びとぶ事ができました。どういったジャンルのドラマなのかハッキリしませんが、青春映画としては秀逸だと思いました。凝ったカメラワークにも注目しましたが、ニコラス・ケイジとマシュー・モディーンの演技も素晴らしいです。
[DVD(字幕)] 8点(2004-12-28 01:11:03)
16.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》 
初めて見たときからラストが非常に印象に残っています。タイトルの意味するところはブッチと少年が不条理な世の中から抜け出し、「パーフェクト・ワールド」を求めてさまよった事から来るのでしょう。ブッチも少年も両親との関係が納得のいくものではありませんでした。だからこそ二人に友情が芽生えたのだと思います。レッドはブッチを信用し、助けようとした唯一の人物でした。しかし、彼らが理解しあう暇もなく、偏見を持った人々によって彼らの旅は終わりを迎えてしまったのでしょう。イーストウッドの演出も細かいところまで冴え渡り最高でした。追う側の描写の希薄さなど気にならないぐらい好きな映画です。
[ビデオ(吹替)] 9点(2004-12-26 22:34:02)
17.  ハリー・ポッターと賢者の石
映像的にはなかなか頑張っていますが、原作の悪い面ばかり目立ってしまった映画ではないでしょうか。叔母夫婦の侮蔑的な描写といい(作者は相当ひどい境遇の中で生活していた時期があったのでしょう)、学校側の依怙贔屓といいどうも子供向けとは思えないシーンがいくつかあり、問題なのはハリーを強引にストーリーの中心に持っていくような展開や彼が車内販売を買い占めたりするシーンがあるところ。よくもまぁ、ロンは友達になったものだと思わされてしまいます。子役たちの演技も主役のD・ラドクリフは変化がなさ過ぎ(傷をさする演技がいかにも嘘っぽい)、E・ワトソンは逆に大げさでR・グリントが一番まともでした。原作の細かい描写を省いたのがそもそもの失敗でしょう。
[地上波(吹替)] 5点(2004-12-21 22:09:25)(良:1票)
18.  ハリー・ポッターと秘密の部屋
1作目より出来は良くなっていると思います。前回ほどの贔屓もなく、原作ではくどすぎるキャラが結構簡単に書かれているところに好感が持てた感じです。マルフォイ役も悪役らしくなってきたし、今回のセットは大掛かりでビジュアル的に楽しめる要素が増えていました。クリス・コロンバスはファンタジーの世界を作り出すのがやはりうまいです。ただ、問題なのは前作に引き続きD・ラドクリフの演技。相変わらずあまりに大人しすぎ、最初の10分見ただけで萎えてしまいました。そのせいか、主役にもかかわらずR・グリントとE・ワトソンと並ぶと存在感がかなり薄れていました。後半で気にならなくはなりましたが。それと、今回も余計なエピソードが多すぎでした。もうちょっと話をスッキリまとめる事も可能だったんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2004-12-21 13:54:19)
19.  パラサイト
ストーリーは面白いのですが、B級映画としてのスケールの狭さがイマイチでした。導入部の10分間のシーンは最悪。観客を惹きつけるための「お約束」の導入部として撮っているのでしょうが、本編と比較すると著しく違和感を感じてしまいます。その後のストーリーは様々な映画のパロディも入り乱れそれなりによかったのですが、暴徒と化した学生たちが襲い掛かるシーンはイマイチ迫力がありませんでした。よかったのはジークが車でバスに突っ込むシーンぐらい。でも、ボスが誰なのかという事に関しては結構納得できるキャラ設定なのが「遊星からの物体X」とは対照的で好印象です。
[地上波(吹替)] 6点(2004-12-18 21:18:29)
20.  パリ、テキサス
トラビスの両親の離婚話はトラビスとジェーンの関係にも通じるところがあります。つまり、人は相手を理想化すると愛を忘れてその相手を束縛してしまうという事。だから、トラビスの本音の会話は常にトランシーバーや鏡越しに行われるのだと思います。あのラストもトラビスが彼らを愛するが故の決断と見て取れるのではないでしょうか。彼のラストの行動を身勝手だと思う人たちもいますが、トラビスとジェーンを再会させたのは他でもないハンター自身であることを忘れてはいけないでしょう。あの丁字路でハンターが指摘しなかったらどうなっていたのか、と。冒頭でテキサスを放浪するトラビスの姿は忘れかけていた過去の自分を捜し求める旅でもあったのだと思います。そしてラストで再びその旅に出る事になるのでしょう。つまり、物語は彼が自分を見つけ出す以前の物語であったのでしょう。ヴェンダース、ミューラー、シェパードの三者が作り出す映画の寂しい雰囲気は心に残ります。途中でトラビスたちが見るビデオの映像がお気に入りの一つです。
[DVD(字幕)] 10点(2004-12-05 16:13:19)
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