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1.  パコと魔法の絵本 《ネタバレ》 
ビジュアル的なセンスはかなりツボでした。現代なのか架空の世界なのか分からないきらびやかな画面は、見ているだけで楽しかったです。ストーリーは…ちょっと行き過ぎなとこもあるかな、と思いました。キャラが個性的なのはいいのですが、ちゃんと決めるべきところでの悪ノリが過ぎるような…。それでいて、一番死んで欲しくない人が死んでしまう。後味の悪さは少ないですが、やっぱり悲しかったです。それでもまあ、おもしろいことはおもしろいんですけどね。惜しいです。あとジャケ写を見て、ずっと長澤まさみ主演だと思っていましたが、全然違いました(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2009-03-15 13:17:26)
2.  ハプニング 《ネタバレ》 
惹き付け方はすごくいいと思います。頭から原因不明の怪事件が次々と起こるんで。ただ、それ以降が投げっぱなし。最後なんか尻切れとんぼもいいところ。登場人物も魅力に欠けるので、何にも感情移入できませんでした。
[DVD(吹替)] 3点(2009-02-04 12:56:06)
3.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
一言ではジャンル分けできない、不思議な味のある作品。個人的には、ファンタジー映画の様相を呈した、ヒューマンドラマだと思っています。この映画は、表面だけをなぞれば、どうしようもなく暗くて辛い映画に見えるでしょう。そこにファンタジーの要素、つまり、オフェリアの空想が絡んでくることで、ある意味では作品の様相がすっかり変わってくるなぁと思いました。父は自分に愛情をそそいでくれず、最愛の母は難産の結果他界してしまう、そんな絶望的状況下の現実の中で、オフェリアはパン(空想)と出会い、ほんのわずかな希望を見いだしました。そしてオフェリアは、その空想を最後まで、それこそ命を落とすまで信じぬきます。辛い現実の中で幸せな空想を見ることが出来た、それはつまり、父・ヴィダル大佐を含むどんなつらい現実も、一人の少女の頭の中まで蝕むことが出来なかったということです。一人の人間が頭の中で考えることは自由だ、ということですね。オフェリアは大佐に撃ち殺されましたが、その瞬間まで空想を信じていたオフェリアの心の中は、とても安らかでした。つまり、心の有り様では、ある意味オフェリアの勝ちと言ってもいいのです。単純なハッピーエンドとはとてもいえない映画なので家族向けではありませんが、不思議な印象の残る名作だと思います。ひとつ疑問があるのは、ベッドの下の動く植物(マンドラゴラ?)を大佐が見つけるシーンですね。あの場面では、たしか大佐にも植物が見えていた気がしますが、あれは空想ではなかったのでしょうか。まぁ、実際には別の変なもの(ぬいぐるみとか、とりあえずベッドの下においてあったら変なもの)が置いてあって、オフェリアだけが変な植物だと空想していた、と考えればいいのかな…?
[DVD(吹替)] 8点(2008-08-03 11:29:24)
4.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
中学生くらいが妄想するような、身悶えする結末の作品。ラストに至るまでに突っ込みどころがたくさんあり、ああいうラストにする必然性はあまり感じられません。もっとやりようがあるだろう、とやきもきしてばかりでした。あのラストに関しても、冷静に考えると主人公の"逃げ"だな、と思います。”こんなにつらいなら産まれてこなければよかった”なんかと一緒の発想です。好きな人を自分のそばに置いて、自分の手で守るという行為を、完全放棄してしまったのですから。ただそれでも、作品として、映像としてあの結末を見せられると、やっぱり理屈抜きでせつないなと思いました。自分の好きな人と最初から出会わないようにする、というのは、一種の自己犠牲のように思えますからね。とりあえず、あの結末のせつなさに+1点、です。
[DVD(字幕)] 6点(2008-07-22 13:35:13)
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