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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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1.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 
ずっーっと前に1度観てたのに評価をしなかったのは、  もうかなり前の記憶でしたのとオチもわかっていたから・・  「ハンニバル」をまだ未見でしたのでこの機会に両方観ることに。  まずこちらから2度目の観賞ですが・・  前に観たときはよくできた映画だとは認めてはいたものの、  正直ソツがなくて今ひとつだったと記憶していました。  が・・この作品がなぜアカデミー賞を総ナメしたのか(この特殊なジャンルであるのに!)  ようやくわかったような気がします。  心理描写が深いこととやはり哲学性を感じたから。  そして何よりも主演二人の演技が素晴らしい。  ホラーにも属されるかもしれない危ういサスペンス娯楽でありながら、  こんなに深い描写をしていたんだなぁ・・  前に観たときには犯人である連続殺人犯がやけにマヌケに見え、  「悪魔のいけにえ」と同じじゃあないかと思っていたのですが、  これはああいう系ではなかったんですよね。  主題はまさにクラリスのトラウマ救済とレクターの好奇心です。  ジョディは体格も小柄でいて中性的な魅力を感じるし、  表情もあどけなくもあり色気もあります。  その賢明さ聡明さは観ていて力強くもあり、  怪奇殺人の犯人のほうが似合うホプキンズと正面から演技合戦をしても、  全く互角以上の真剣さです。  彼女の演技は客観的には観れないくらい入り込んでいます。  幼い頃の羊をかかえ逃げる彼女は救えなかったことが自分のトラウマになっています。  そしてそのトラウマと向き合うことをアドバイスするホプキンズ。  そのまんま犯人の井戸に隠した誘拐された女の悲鳴となるのです。  この単純なのに深層心理をついている脚本は見事です。  猟奇殺人をもとにした刑事ドラマでは「セブン」のほうが好きですが、  この作品も二重の舞台のトラウマと演出で上手に作られています。  なにしろホラー要素もあるサスペンスなのに品さえ感じられるのも、  やはりジョディ・フォスターだからでしょうか。  意思の強さと気弱さとあっけらかんとした陽気さ・・  見事な演技でしたね。   
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-02 12:49:38)
2.  ビーンストーク ジャックと豆の木 《ネタバレ》 
TV映画とは思えないくらい素晴らしい出来のSFファンタジーでした。  ただ・・3時間ほどあるんですよねぇ・・  劇場版の「キング・コング」でさえ飽きたのにこの作品は?  「ジャックとマメの木」というグリム童話は筋もすっかり忘れていました。  が、これをリメイクするとなると昨年テリー・ギリアムが大失敗した劇場版がある。  あまりというより全く期待しないで観ていたのですが・・  (面白い)ジャック一家に呪われたある秘密とは?  そして男の子が産まれても40歳前後で死んでゆく一族とは?  その末裔が最近好んで観ているマシュー・モディーン。  やっと年相応の顔立ちになりましたねぇ(苦笑)  この大富豪のジャックの秘密とは?  じい様が父親の目の前でマメの木にさらわれる夢にうなされるジャック。  遠い祖先に逸話のジャックとマメの木の実話が合ったとしたら?  母思いのジャックが豆のタネを蒔き天に昇り降りて幸せに暮らす・・  ところがそうではなかった。  大男を殺した呪いと金の卵を産むガチョウと金のハーブを盗んだ呪いは、  息子が母親よりも早死する家系に・・  そして天上の世界では春の来ないナルニア物語のような世界に・・  末裔のジャックにその冒険は託された。  こういった童話の主人公を中年のおじさんがするというのは、  「フック」もありました。  でもやはりロビン・ウィリアムスがピーター・パンをやるより、  こちらのジャックがモディーンのほうが許せる範囲。  これでも30代に見えますし・・  ところで脇役陣のなかで気になったのが、  また出てたよジョン・ボイト(アンジェリーナ・ジョリーのパパ)  それにリチャード・アッテンポロー・・  いい役やってますね。  まあ長い長い作品ですから例えれば、  バック・トゥ・ザ・フューチャーを1、2と続けて見たあとみたいな疲れ・・  もちろん分けても観られるように、  前半の終わりは現代のジャックがとうとう豆の木に登り秘密を知るところ。  トウ・ビー・コンティニューとまでついてエンドロールが流れます。  やはりそのあと2幕目のオープニングが始まるのです。  この休憩を利用して二回に分けてみてもさしつかえありません。  昔の大作はほとんど3時間以上あって休憩がありました。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-02-15 11:24:27)
3.  ビッグ 《ネタバレ》 
まさにハンクスのハマリ役といってもいいのでは。  脚本もよかった。  誰でも経験あると思うのだけども、  子供のころ背が小さかったころ大きくなりたかったと、  大人になりたかったと思ったことはあると・・  確かに笑わせようと見ればしらけてしまうのだけれど、  やはりおかしいものはおかしいんですよ。    大人になった主人公がホテルに隠れテレビを見ているところ。  「フレンチコネクション」ですよ。  このあとこのホテルはやばい環境だということがわかるんですが、  実にうまい演出でおかしいです。  職探しをしておもちゃメーカーに勤務することになるんですが、  社長にとても気に入られちゃうんです。  水を得た魚のように子供なる大人は社長と一緒にピアノダンス~ここ有名ですよね。  クラシックな遊び心を感じます。  前に観たときにも泣けたんですがこの別れのシーンでポプラ並木を車が止まる。  その色合いとせつなさはどこか初恋のような郷愁があり、  共存してゆくことはできないと悟る彼女の気持ちもわかるのでまたいいんです。  「コクーン」みたいな切なさもあるんですよ。  ビッグが影響を受けていると思われる「何かが道をやってくる 」  この作品を探してみて損はないと思いますよ。  移動遊園地でメリーゴーランドに乗ると若返っちゃうファンタジー・ホラーです。  
[DVD(字幕)] 9点(2005-11-04 08:08:32)
4.  桃色(ピンク)の店 《ネタバレ》 
まず最初に登場人物が次々と街角のある店の前に並びおしゃべりをする。 これでここの従業員の人間関係がわかります。 遅れて社長登場で、これでこの店の状態もわかります。 どこにでもあるごく普通の光景なのですが人物紹介としておしゃれでスピーデイ。 主人公のひょろっとした長身のスチュワートには秘密がある。 同僚の気の小さい人のいい友人に内明けます。 彼には秘密の文通の恋人がいるのです・・ わからないままの彼女のかわいらしさと鈍さも面白いのですが、 彼の最初は神経質で理知的な表情が子供のような表情に変わっていきます。 クリスマスの飾りつけからクリスマスイブまでのおよそ1カ月・・ この間に二人以外に店の中での事件がおきます。 社長は彼を気にかけていたのに密かに社長の妻と・・ そのいわれのない疑惑で店をやめることになってしまう。 人間関係がしっかり描かれているのでとても面白いです。 恋愛だけではなくそれ以上に面白かった人間ドラマ。 後半はジーンときちゃいました。 アイテムがおしゃれで面白いと何度でも使っても嫌味ではない。 そういうお手本が出てきます。 従業員には不評の販売用の開けると♪黒い瞳が鳴るシガレットケース。 この在庫がたまっているのですが、ショウウィンドウに飾ったシーンは「未来は今」そのもの。 シガレットケースを山積みされた玄関に放り出される不倫相手、 箱は壊れて♪黒い瞳があちこちで鳴る・・ おかしい!ただひとつの箱が無事でクリスマスプレゼントにそれを選ぼうとする彼女。 彼はそんないらないものより本革の財布が欲しい・・このくだりもおかしい。 実に誰もが共感し後ろめたくなるくらいのこっそり笑いが満さん。 エンディングになるまで彼女は彼だと気づかない・・ さてこれをどうやってまとめるのか。 一気に楽しめる舞台劇ドラマです。 色んないいシーンおしゃれなシーンがあります。 彼がそろそろ身を固めようと引越しを考え友人に相談する。 3つも部屋はいらない1つで十分。じゃあお客が来たときどこへ招待するんだ? 君は大使か?本当の友人は食事が終わった時間に来るんだ・・な~るほど! イブの夜従業員たちはドアを開け出てゆく。 妻とケンカしている社長はひとりで迎える。 従業員に声をかけるんですがこれもまたいいんですよ。 
[DVD(字幕)] 8点(2005-10-22 12:52:30)
5.  昼下りの情事 《ネタバレ》 
 魅惑のワルツという音楽が実によくかかるのですが、  それを演奏しているバンドの入れ方がコミカルでもあるのでひつこく感じない。  G・クーパー演じる富豪はどこへ行くにも楽団をつれてゆきますが、  公園のボートからサウナまでバックグランドミュージックのごとく、  お供しますので楽しいのです。  いつも同じところで泣ける(まあ私の悪い癖かも)と言うあの有名な列車のシーン。  そこでもこの音楽は効果的に使われこういう演出には弱いなぁ・・  あと気に入ってるのがヘップバーンが妬かせるためにレコーダーに恋愛遍歴を録音。  それをクーパーが何度も何度も聞きながらお酒を浴びるほど飲むシーン。  そこでも楽団のおかしく効果的な演出・・  音楽もこういう品のいいかわいらしい使われ方をするという見本。  B・ワイルダーの他の作品は今のところ「アパートの鍵貸します」くらいなので、  もっと見てみようかなぁと思っています。  鏡の使い方が上手ですね。  ちょっと使いすぎかもしれないけれどこの範囲ならおしゃれかも。  奥行きがあって上品に感じました。  ヘップバーンは実は私は苦手なのですが、  この映画は初めてヘップバーンにめぐり合えた作品です。  これは何から何までかわいいです。  ファッションも私が大好きな感じでまるでお人形さんのようです。  特に好きなのがパンツスタイルにおさげ、10代に見えるくらい。  なかなか30前でこのスタイルが似合う女優さんはいないでしょう。  この役柄も私は好きですね。  一目ぼれしたプレイボーイの富豪と同等のように振舞う背伸びした少女。  多分こういう時期って誰にでもあると思うんですよ。  そして富豪も親子くらい年が離れたクーパーを見て、  共感を覚える中年男性もいらっしゃるかもしれません。  ヘップバーンの父に共感を覚える人も・・  つまりはどの年齢の人が観ても誰かに共感しやすい映画なのです。  監督の演出がステレオタイプなのかもしれませんが、  特に後半になると恋愛ドラマだけでなく、  色々な感動がゆっくりと味わえる映画だとも思います。  そういった恋愛コメディ映画はほとんどが熟年なのに、  この作品は珍しいキャスティングで微笑ましくもかわいらしく切ない。  恋愛々していないのが好きですが題名が品がないのが残念。 
[映画館(字幕)] 8点(2005-10-22 12:18:05)
6.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 
まさにホラ話のファンタジーを聞かされている観客と息子はおんなじなんです。  また始まった、どこまでが嘘なのか、恥ずかしすぎるよその展開は~と、  やや引き気味で観ていた私は途中でそれはこの息子なんじゃないかと・・  父の若いころを地味だと(人畜無害とまで思えば言い過ぎか)思い込んでいた私は、  その役者が実はオビ=ワンでもないムーランルージュの男でもない、  ただの普通のそして実に爽やかな往年のあくまでも普通の夢物語の俳優かもと思いました。  ユアン・マクレガーってこんなにかっこよかったんだ!?   そんな普通の夢物語の主人公のドラマなので私は好きですね。  父の語る昔話があまりに飛びすぎている。  ファンタジーはホラ話であり真実かもしれない・・わかりやすく共感できる。  イギリスのトム・ハンクスか?というのはまた違うかもしれませんが(苦笑)  観た方の多くは「フォレスト・ガンプ」に似てるところがあると感じたでしょう。  その面白さとラストになってもシリアスにならず観客に任せる大らかさ。  父のおとぎ話の真実は息子によって解明されていくのだけれど、  そのホラ話に真実が見つかったとき宝石のようにお話は輝きだします。  続きを語ってくれという父に息子は(息子の役が実は一番難しいのでは?)  父よりもうまいくらいのおとぎ話を聞かせるのです。  それが(父の最期の死に方)というおとぎ話なのでした。  ホラ話が解明されてゆく足取りや息子が「子供のころならともかく20、30歳になって、  何回も(1000回とも)聞かされて、僕にも子供が出来たら息子に何を聞かせればいいんだ」  思わず「そのとおり!」とこの息子に共感しつつそこらからもう感動モードに入りまして、  エンドロールが流れるまで感動しまくりでした・・久々に感涙。  この映画で泣けるのはおかしいかもしれませんが、  ホラ話についていけない息子の気持ちで観てください。  こんな何1000回もホラ話をする(しかも人に好かれるので話をやめない)親父はいらないけど、  この親父のような夢のある生き方もいいのではないでしょうか・・  一番似てるなぁと思ったのは、「マン・オブ・ザ・ムーン」の世界です。  ただしあれはコメディアンの実話で結構シリアスです。  
[DVD(字幕)] 9点(2005-09-11 11:20:03)
7.  ヒドゥン(1987) 《ネタバレ》 
ちょうど保存版でうちに置いてあったビデオを思い出し、  ものすごく久しぶりに見ました。  ラストや犯人は覚えていたのですが、  もうほとんど忘れていて楽しめました。  他の作品へのオマージュとこの作品から影響されたものもありますね。  ターミネーター2とかエイリアンとかブレードランナーが浮かんでくるんですが、  うまいこと融合させて一本の新しい作品にさせてるなぁ・・  まず久々に見た若かりし日のカイル・マクラクランの美しいこと。  ブルーベルベットから合わないと見るのをやめたのですが、  今彼を見直してみるとなんとも(オーランド・ブルーム)似なのですよ。  もっとはかなげですが・・  ただしこの作品の私的には唯一の気にいらないところ、  (王子様は王子様)で観賞者を裏切らなかったのがマイナス。  まあここがホラー作品にはなりきれなかったところなんですが、  裏切ってほしかったりするわけで・・  見た人にはわかるネタですが。  まるでグリーンマイルでしたね。  SFファンタジーにも入るジャンルになってしまいました。 作品自体はテレビドラマのようにわかりやすくテンポもいい。  それでいて冒頭からのアクションは映画という感じで全然B級ではない。  どこかで見たような感覚は常にあるけれども、  うまく劇場映画として成り立っています。必見。  
[DVD(字幕)] 8点(2005-07-01 09:21:41)
8.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 
カメラワークから大筋からなにもかも「激突!」とよく似ていて、  それなりに楽しめましたが今見てみると新鮮味はないです。  E.T少年と、ブレードランナーのレプリカの対決というSFちっくなキャストも、  おおいに面白かったけれどもまるで怖くはなかった。  悪乗りしすぎなひつこい犯人もどこかこっけいで、  これはサスペンスですがある意味ホラーのおかしさがある。  怖さは「激突!」のほうが上でした。  そしてひつこさの生理的な嫌悪感は「ゲーム」のほうが上。  でもアクションは楽しめます。  ただしモノを食べながら見ないほうがいい。  よくトーマス君が吐くのです。吐く場面嫌い(殺戮はまだまし)  「激突!」は理由が深くないので(追い越しただけ)単純に怖いけれど、  これ・・私が思うに殺してほしかったというもっと深い理由があり、  やってることは「セブン」の犯人と最後の最後が似てるなぁと。  犯人も最後に自分を遣る人間を選ぶ自由があるというふうに考えれば怖いですね。   あと、ネタバレしてるようですが、最初から犯人はいきなり出てきますので、  安心してひつこさを味わってください(苦笑)  「激突!}の犯人の顔がブレードランナー(未見)のレプリカだと思えばよいです。 
[DVD(字幕)] 6点(2005-05-20 05:05:37)
9.  ヒットラー 第1章:覚醒/第2章:台頭<TVM> 《ネタバレ》 
ヒットラーといえば、歴史の汚点、悪の代名詞のような描かれ方を  どの映画でもしていますよね。  もし本作品を見て、悪役=ヒットラーでもないかもしれないなどと、  洗脳され感化されたら今までの歴史&戦争映画は意味がなく、  2枚組みということもあり躊躇していました。  ヒットラーのユダヤ人嫌いがどこから発祥したのかがよくわかり、  その性格さえもこの作品を見ればなるほどなとうなづけます(本人でないのにわかるのか?)  面白いのは生まれてから改革に燃えるまでの1巻目なのですが、  私的には2巻目のほうがより現実的で狂気に満ちて面白かった。  まるで、「ゴッドファーザー」の殺戮のようで、これは妙な気になりました。  その殺戮のリズムにテレビ映画ということも忘れ見入ってしまった。  が・・エンディングでその後のみんなが知っている歴史が語られると、  ヒットラー=悪という気持ちに穏やかに変わってゆくのです。  自分でもこういう洗脳映画は怖いなぁとおもいました。  本当にこのエンディングがなかったらと・・  オトゥールさんは、ヒンデンブルグ役ですが、これもしかしたら  ヒットラーが大統領を殺したんじゃないのと疑うほど、ことがうまく進んでゆくのが怖い。  ストリーテラー役の新聞記者がまたいいんです。  「メンフィスベル」に出ていた、マシュー・モディン。  この人の最後も残酷でした・・  結局ヒットラーは、自分にはむかう者、そしてユダヤ人は惨殺してゆきます。  この世に悪の世界を作るなら、まず善良なものを殺せばいい・・  こんな風な言葉がエンディングで流れます。  悪の冷酷で切れのある優美な匂いと、善が壊される恐怖とはかなさ。  でもこれ、現実なんですから、それもなん100年も前のことじゃなくて。  この作品を見た後に、「シンドラーのリスト」を見たら、精神はまともになるでしょうが・・  かといって(この世で一番かしこくて偉いのはユダヤ人)というのもないでしょう。  みんなどんな人種も平等なはずだから・・  不平等に扱ったヒットラーがドイツ人だからといって、  ドイツ人は悪いというのもまた、ヒットラーと同じ狭い人間になるのです。  
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-20 04:50:09)
10.  評決 《ネタバレ》 
好きなシドニー・ルメットの映画なんです。 ポール・ニューマンも好き。法廷モノとしてはわかりやすい。 でも面白くなかったです・・ 勧善懲悪タイプの映画ではありますが、そこまでが長い長すぎる。 どうしょうもない飲んだくれの弁護士が、勝てると保障されるくらいの 楽そうな事件の弁護を引き受けるのですが、病院側の過失のせいで 植物人間にされた患者の写真を撮りながら、そのポラロイドが出来上がるまでの 写真の色の変わりようにニューマンが本当の正義のために立つ決心をする。 ここらはうまいと思う。病院側は示談を提示。その額は裁判の報酬に値する。 しかも家族でさえ示談にしてくれと言う。 ところがニューマンは裁判にした。あのポラロイドの色のように。 いざ裁判になると、勝てると見ていたのに急に有能な弁護士が出てきた。 まあそこから面白くはなるのですが・・ あの女性はいらないなぁと思いました。 「ターミナル」のキャサリンみたいな役だなぁ・・ もちろんあの女性がいることで、ある意味客観的な見方もできます。 でもあのラストは(何のドラマにしたいんだ?)と。 ルメット監督の映画は終わったあとに、何が言いたかったのか 考えてみましょうみたいな作品が多いのですが、これは・・ 法廷のシーンはよかったです。「12人の怒れる男」を思い出した。 裁く側弁護する側と場面によって、人物の大きさが変わる。 壇上の大きさと弁護側の見上げる位置の違い・・ でも最後には(一般の陪審員)の位置が勝つ。 ここらはよくできてるので、もっと派手に演出してほしかった。 それまでの責め苦のような不利がもったいない。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-04-03 02:03:07)
11.  ピーター・パン(2003) 《ネタバレ》 
こんなに評価が低いとは驚きました。 実はうちで観て「へー何だ焼き増しみたいに忠実だな」と、 あまり良い作品とは思わなかったのですが、 特典映像を見てしまい「これの観る場所が違う」と、 シアタールームに移動し大画面でまた見たのです。 「未知との遭遇」でも活躍した近所のシアタールームです。 感覚的には「スパイダーマン」と似ていましたが、 向こうが斜め上から飛び降りるのに対して、 こちらは回転しながら飛び回り交差する。 まあ高得点のほとんどがそれなんですが(苦笑) この回転しながら飛ぶというのは、 ハーネスを使いどんなに回転してもワイヤーが絡まないように、 工夫されているのだそうです。 さらにトランポリンを使っています。 飛ぶ演技が俳優がやっているのは嬉しいです。 「あずみ」を観た(ワイヤー見えてるし!)翌日でしたので、 さらに見ほれてしまいました。(単純 物語はほとんど原作に忠実でして、でも最近のSFXに慣れたのと 同じ俳優(フック役)が出ていたので「ハリーポッター」 と似た感じがしてしまいました。 音楽や効果音も派手で感動してしまいました。 どこに?というと、この映画って実は男の人がわかる映画なんじゃないかって。 大半の女性の方が早熟で、大人になることに夢を持っています。 夢のひとつは素敵な男性と一緒になること。 ところが大半の男性は大人にはなりたくはない。 これは永遠に続いていく男女のズレであり、 女性は母性を持ち男性を許せるのです。 そしてまた、父への慕情というテーマもあるのですが。 難しい普遍的なテーマですね。少年の心を持ち大人の分別や力で守る・・ それをウェンディは何度かピーターにぶつけます。 この激しさや現実を問う哀しさは、アニメにはあったでしょうか? 近いといえば、アニメ版の「ピーターパン2」の方です。 あと、アニメのピーターパンはかわいくはなかったけど、 この映画のピーターも私はあまり・・ でも似てると思います。美化はされているけど、なんというか コドモ特有の無邪気な嫌味さや悪気のなさ。 どうもきれいすぎる子供は苦手なので人物に好感はなかったけれど、 不思議とアニメより共感できたのは現実を突きつけられていたからかも。 でもファンタジーですので後味はよいですよ。  
8点(2005-02-09 11:11:43)
12.  HERO(2002)
LOVERSがよかったので、ソレより面白いとの評判のHEROを見たのですが・・ 全く合わなかった・・こっちの方がうけたのは、こっちが先だというだけみたい。 とにかく飛びすぎ!笑ってしまいます。それも面白いというより、 もうやめてみたいな、ついていけない世界でした。すごく期待してDVDを 買ったんです。LOVERSの元(元というのもなんですがワイヤーとか)が 見られると思って、それがフワッじゃあなく、フワーッフワーツとまるで、 ストⅡ(冒険王でも書きましたがゲームのことです)じゃあないですか・・ お話はよいんですよ。でもそれも、もういいやと辟易する、羅生門だし・・ あと、主役の無表情さが合わなかった。三国志でいうと、劉備役が合いそうだけど。 王の方がうまいと思った。ツィイーも今2くらい。 映像はLOVERSよりよいところがあっただけに・・(映像、ドイルなんですよね)
5点(2004-09-26 16:56:03)
13.  ピーター・パン2/ネバーランドの秘密 《ネタバレ》 
私はこの二作目のほうがもっと好きですね。 不覚にも一作目で泣かなかったのに、これで感動して 泣きましたもの・・ 一作目は、切なくてウルウルきましたが、これは まんまと泣かされちゃった感じ。 お話的にもこっちのほうがいい。 ただし、それは一作目があったからウェンディが母になり、 ピーターと再会できるわけで、二作目だけを見て感動したか と言えばできないですが・・ この母親が娘のころも今もかわいいんです。 その娘が妖精もピーターパンも信じない設定で、 強い意志を持ってるんですが・・ 飛べない子供が飛べる描写や、ラストは感動もので、 ティンカーベルがE.T.の蘇生と化したときは、 すでにもうウルウルきてました。 あ~ディズニーも泣かせにきたって思ったけど、 それが心地よいの。見てて幸せな気分で感動できるんだから よしとしましょう。後味はよすぎて、うまくまとまり、 一作目のように残りはしないけど、でも良かった。 時計ワニが出てこなかったのが残念。  BBマックが歌うかっこいい曲は、 ラヴィン・スプーンフルの65年の大ヒット曲 「Do You Believe In Magic?(魔法を信じるかい?)」 のカヴァー。なんか懐かしくて、ものすごく良い!
8点(2004-03-31 04:31:04)
14.  ピーター・パン(1953)
初めてきちんと見ました。すごくわかりやすく完成度の高い作品ですね。ディズニーアニメは、絵がなめらかすぎるのが合わず、見るのを避けていたのです。見てみるとそんなことは気にならなくなる、話の展開の面白さと夢のある背景に感心しました。 これからディズニーも見なくちゃと思います。考えてみれば、私のミュージカル苦手なのも、ディズニーに馴染んでないからかもしれない。ミュージカルも避けていたジャンルなので、もし苦手な方はディズニーお勧めですよ。 ピーターパンは個々の個性がよく描かれています。大人になりたくない主人公よりも、大人になることを選んだ少女や、子供には帰れないパパ・・このリアルな描写とせつなさに、ファンタジーでありながら永遠のテーマをも感じます。 コメディが入っててすごく楽しい。たぶん映画では楽しく夢があるけど、本で読むと感動して泣いてたかもしれない。 この作品を見るきっかけとなったのは、本当は見る順序が逆な(フック)の本当のピーターパンが見たかったので。スピルバーグ作品のほとんどが、ディズニー映画のオマージュのようです。 今さらながらディズニーですが、これから先もあらゆる人に影響を与えているのですから、そういう意味でも見続けたいです。 幸い私は、今現在見てもしらけることなく感情移入ができるので、まずはこの作品が登竜門です。
7点(2004-03-26 05:20:43)
15.  光の旅人 K-PAX 《ネタバレ》 
ケビン・スペイシーとジェフ・ブリッジスという、お気に入り演技派ふたりのSFということで、かなり期待し忍耐強く見ました。これは難しい・・明確な答えが出ていないから、見る人の取りようによっては、眠い映画にもなるし、感動モノにもなる。私も一度しか見てないので、よくわからないという印象なんですが・・ケビンが駅構内に突然現れ自分はK-paxから来た宇宙人だと言い、ジェフの診療する精神病院に入れられるのです。患者の心の病を次々治し、しかも地球で知る人も少ない星のことも詳しい。かなり怪しい存在のケビンを、ジェフは患者として調べます。やがて星へ帰る日が訪れるが、一人しか行けない。星へ行きたい身代わりを連れ、ケビンは抜け殻のように本当のジェフの患者となり残ります。中心となる感情移入できることは、ケビンが人間だった過去。ほんとにわかりづらく、光なんだと思うとサングラスも意味がありそう。光はK-pax?  二度見れば感動できるかもしれないくらい、ややこしい映画です。自分の取りようを決めたほうがいいですね。途中、もしかしたらケビンは殺したほうの犯人かもと一瞬思い、それだとものすごく怖くてまた違う秀作になってたかも。でも救われない殺した(こちらは正当防衛的なほう)男なら、その魂を救いまた星に帰る宇宙人として立派な脚本です。ただ・・良い映画なんですが、忍耐がいります。いらないシーンもあったと思うし、過去を調べる前が長く惜しい。
6点(2003-12-19 08:03:27)
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