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21.  武士道シックスティーン 《ネタバレ》 
何と気持ちの良い映画だ!自分の気持ちに正直に生きようとする二人の女子高生、剣道というこれまた如何にも日本人的な日本人だからこそ解り合えるスポーツを通して友達って良いなあ!同じスポーツを志し、同じ楽しみを持つことの素晴らしさ、人間、ある程度の年齢にもなると、昔の友は昔の友であって、忘れかけてしまったりするものでもある。しかし、この映画の彼女達の年齢、16歳の頃って、ライバルがいたり、仲良くしている友人がいたりと正にこの時代に生きているからこそ得られるもの、そういうものがこの映画の中では描かれている。転校してくる前にたった一度だけ対戦していて、まさかの敗北をいつまでも引きずったままの磯山(成海璃子)にとっての西荻(北乃きい)は絶対に倒してやる。こいつに負けたままでは気が済まない。だから、いつまでも怒ったような顔付きでしか西荻に対しても周りの同じ剣道部の人達などにも見せない彼女が西荻との剣道着を着ずに制服姿のまま決闘する場面でのやりとりにおける二人の感情、そして、やはりあのラスト、親の都合で離れ離れとなってしまった二人の「決勝で会おう」私はこの台詞がこの映画の良さを表しているように思う。正直、タイトルを聞いて、全く期待もしてなかったし、何となくてな気持ちで見たのに、予想を上回る面白さ、感動、色んな点で不満もないと言えば嘘になる。作りとしても非常にベタだし、それでも下手なハリウッド大作では味わうことの出来ない良さ、感動がこの映画にはある。劇場までお金を払って観に行って良かった。思わぬ拾い物。こういう作品に時々だが出会うことが出来るから邦画を観ることを辞められないのである。
[映画館(邦画)] 8点(2010-06-08 19:56:39)(良:1票)
22.  フェリーニのローマ 《ネタバレ》 
うつりゆくローマ、風化してゆくローマ、フェリーニ監督自身の少年時代の面影、どんどんと変化していく過去と現在、その両方を見つめる監督の視線というものが何か過去を背負って生きて行くことに対する不安とこれから先の未来に対する不安というものを暗示しているような何とも不思議な感覚を覚えずにはいられなくなるのはこの監督の映像的センスなのか?私にはよく解らないけれど、この監督の作品に共通して言える見ている時には解らなくても見終わった後に残る余韻、心に残る映像の数々、フェリーニ監督が映像の詩人と呼ばれる理由が解ったような気がする。ラスト、遺跡が建ち並ぶローマの街中をオートバイの集団が駆け抜けていく場面、それはまるで風化していく過去を感じさせ、タイトルにある「ローマ」を象徴しているようである。ここに監督が一番、言いたかったことが現れているのではないだろうか!
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-03-05 22:16:29)
23.  武士道残酷物語
えっ?何?これって時代劇だよね?て感じのスタートに最初はびっくりさせられたし、とまどいも感じられた。こんな風に時代劇を語るなんてその語り口がこれまた斬新であり、意表を付かれた思いでいっぱいです。ところが、時代劇調な語りが始まってからというもの、モノクロの画面から漂う凄みともう一つ、中村錦之助の一人で7役をこなすその芸達者ぶりに流石は中村錦之助である。やはりこの俳優、ただ者ではないというものがひしひしと伝わってきて怖かった。日本人としての誇りやら精神、7代にも渡る一家の武士道としての魂のような恐るべき迫力、日本人である以上、日本人としての誇りだけは捨てるな!持ちつづけろ!と今井正監督が訴えたい気持ちがこの映画からどんどんと伝わってくる。ただはっきり言うと、けして、面白いとか爽快とか時代劇としてのカタルシスなどはこの作品には全くない。あるのはただひたすら重苦しく、武士道とは何か?というテーマに乗っ取った内容なのでチャンバラ活劇だけを求める人は全く楽しめないと思うので、そういう人は観ない方が良い。だから人にお薦めすることの出来る映画ではない。それにしても今井正というこの監督さんはどんなジャンルであれ、観る者に何か考えさせたり、引き込ませる上手さを持った監督であることがこれを観ると改めて感じられ、名監督と言われるのが解る。
[DVD(邦画)] 7点(2010-01-14 21:49:14)
24.  冬の華 《ネタバレ》 
高倉健と池部良の二人が並んでいる最初の海辺のシーン、何だかその時の会話、やりとりはまるで同じ二人が出ている「昭和残侠伝」シリーズを思わずにはいられない。健さんの役名が同じ秀さんだしね。この時の池部良の高倉健に対する台詞がラストに別の人間、小池朝雄によって使われるシーンを持ってくるというのはちょっとあまりにもやりすぎの感がしなくもない。ただこの作品、やはり健さんあっての映画になっている。高倉健というこの俳優の持ち味、男は黙って勝負しろみたいなものがひしひしと伝わってまいります。冒頭で「娘がいるんだ」と頼まれてもそれでも池部良に対して物言わずに殺した娘が大きくなり、その娘と何度も何度も会っているのに自分がおじさんであるということを明かさない。ここに男である辛さ、義理と人情、やくざ世界に生きる男の辛さを健さんは演じている。こういう耐える男が本当に似合う。健さん以外の脇役に関して言わせてもらうとハマリ役である人と全くのミスキャストな人がいる。小林亜星は完全なミスキャストとしか思えない。とてもやくざの親分には見えません。作品全体に漂う哀愁、音楽にクラシックとこれまたなかなか良い感じであるが、監督の差なのか?これ、同じ脚本でもしも、マキノ雅弘監督が健在だったら素晴らしい傑作に成り得ている気がしてそういう意味でちょっと残念である。そうは言うものの面白いことは面白いし、よく出来てはいるし、隆旗康男監督作品としては上出来な部類に数えて良いのではないだろうか?
[DVD(邦画)] 7点(2009-12-13 20:43:33)
25.  フェリーニの道化師<TVM> 《ネタバレ》 
フェリーニのサーカス好き、愛情のようなものが伝わってくる。サーカス好きなフェリーニ、あのピエロの劇団、一座の人達の奥に隠れている表向きとは反対な悲しさ、辛い人生、人生はけして楽しいことばかりではない。辛いこと、悲しさ、苦しみがあるからこそこうしてピエロ、つまりは道化師という形で人々を喜ばせようとすることで自分達も前向きに生きようというそういうメッセージのようなものがこの映画から伝わってきます。フェリーニにとってのサーカスとはピエロとは自分自身であるという強い思いのする作品であり、また、この映画を通してもフェリーニという監督は他の映画監督や映画へのオマージュのようなものを描いています。あのサーカスの一座が演技して見に来ている観客を楽しませようとしている場面でチャップリンの「モダン・タイムス」の中で使われている「ティティナ」を演奏し、また仲間の一人の死を思い、悲しむ場面では何と同じイタリアが映画の舞台にも使われている「ゴッドファーザー」の愛のテーマ曲を流すという正にフェリーニ監督の映画への愛というものを見ることが出来ます。サーカスと言えばピエロと言えば明るいイメージしかないけど、この映画はその明るさ以上に悲しさ、切ない部分が強く描かれている為にタイトルからは想像出来ない暗さも感じるものの、フェリーニ監督らしい映画への拘りを感じる仕上がりになっていて観客が帰った後のラストの鳴り響くトランペット、消えていく二人のピエロの姿に哀愁めいたものも感じずにはいられず、この監督らしい余韻の残し方、刹那さの残るそんな映画だと思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-22 18:13:18)
26.  BU・SU 《ネタバレ》 
この映画のタイトルの意味は性格的なブスという意味で間違いないだろう!あれも嫌だし、これも嫌だし、とにかく全てが嫌で仕方ないそんな性格ブスを演じている富田靖子、この女優と言えばまず真っ先に大林宣彦監督の「さびしんぼう」での一人二役を思い浮かべる。そんな富田靖子の魅力満載、何しろこの女優のオーラ、顔付き、表情、全てが観ていて不思議なほど癒される。富田靖子演じる麦子が先輩の芸者の籠を持って走るシーンや文化祭でのあの八百屋お七のシーン、そして、何と言ってもラストの清々しさ、晴々とした笑顔が素晴らしい。それまでほとんど笑うこともなく、常に暗い表情しか見せなかった麦子が見せる初めての笑顔の中に初めての幸せ、幸福感、喜び、色んなものが見てとれる。作品全体を包み込む優しい感じのする市川準監督による映像、少ない台詞、最近の映画のように何でも台詞で語らせるものとは対照的な映像で見せるこの映画が私は好きだ。この映画は何度も言うように富田靖子、富田靖子、健気な女の子とどこか影のある不思議な女の子を演じさせるとよりスクリーンの中で輝きを放つこの女優さんが私は好きです。「さびしんぼう」は別格として、それ以外の富田靖子の出ている映画でどれか一つだけ選べと言われたら迷わずにこの映画を挙げる。
[ビデオ(邦画)] 9点(2009-11-15 10:22:05)(良:1票)
27.  フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ 《ネタバレ》 
困ったぞ!さっきお隣さんから頂いたタコ料理を今夜のおかずにと思ってたのだが、冒頭の船のシーンのあのタコの足に食いつかれるようにして男が襲われるシーンを観てしまったものだからタコを食べることが出来ないでいる。しばらくはタコなど食べれそうにない。それはさておき、怖い。とにかく怖い。海から出てくるガイラが羽田空港で逃げ惑う人々の前に姿を表すところからして怖いのに、暴れだして人を食う。凄い。怖い。顔付きも物凄く不気味、そして、もう一つの怪獣、サンダもサンダで怖い。そんなサンダが女を自分の手のひらに乗せるのを見て、何だか「キングコング」を思わせる。もしかして?この映画は「キングコング」を参考にして作られたのか?特撮シーンの凄い迫力、昨今の映画のように物凄いCGなんてなくても伝わるリアルさとテンポに映像の持つ力によって見せる。これが映画の力だと言わんばかりの凄い迫力で迫ってくる。ただ話としての面白さやサンダとガイラの兄弟対決的な要素に関してと水野久美のアケミとスチュワート博士とのやりとりがそれまでの緊張感ある中でやや弱いのが気にもなる。そういう欠点も多くはないが、怪獣映画として観れば少なくとも平成に入ってからの「ゴジラ」シリーズよりは全ての面でよく出来てはいるし、面白いことだけは間違いない。
[ビデオ(邦画)] 7点(2009-11-04 20:26:57)
28.  フェリーニのアマルコルド
まず最初に出てくる言葉は「美しい」これに尽きる。そして、美しさの中に見え隠れする刹那さ、哀愁とでも言うべきフェリーニ監督独自の映像、ノスタルジーと言えば確かにその通りではあるが、単なるノスタルジー映画ではないものを感じさせるのは作品全体に付いてまわる暗い影のせいかもしれない。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-09-02 20:24:22)
29.  武士の一分
改めて書き直します。やはりと言いますか、予想していた通り、酷評が多いが、私からしたらこの作品が山田洋次監督の時代劇三本の中では一番の傑作であると言いたい。この際、キムタクのことはどうでもいいのだ!この映画では私には時代劇としての完成度など求めてはいない。山田洋次ファンである以上に寅さんファンである者にとって、この映画で描かれているのは人間味溢れる優しさ、家族の物語、そこにこそ山田洋次監督の持ち味がある。少なくとも私はそう思う。俳優にしても脇を固める俳優、桃井かおりは駄目(生理的に受け付けない)として、キムタクの相手役の檀れいの素晴らしさ、夫を愛するということはこういうことなんだと素直に見たいし、また笹野高史のあの人間味溢れる演技がなんと言っても素晴らしく、山田洋次監督らしい温かさを感じる。少なくとも冷たい雰囲気しか感じることの出来ない「たそがれ清兵衛」なんかよりはずっと良い。
[映画館(邦画)] 9点(2009-07-16 19:53:12)(良:1票)
30.  ブロードウェイのバークレー夫妻 《ネタバレ》 
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャース、この二人てだけでストーリーなんてどうでも良く思えてしまう所が毎度ながらこの二人の共演作品を見ていると感じてしまうぐらいでして、今回もストーリーなんてこの二人のことだから絶対にハッピーエンドで終わるに決まってる。そんな二人が喧嘩ばかりしては仲直りして、また喧嘩、そして、またまた仲直りのはっきり言えばマンネリなのだが、二人が華麗なる踊りを見せてくれるだけで見て良かったて思えてしまう。ジンジャー・ロジャースに対して忍び寄って来る一人の男がミュージカルなんて大嫌いというのがミュージカル映画の中で描かれているというのが面白い。ジンジャー・ロジャースの見事な騙しの芝居の前に騙されるフレッド・アステアにしても影で散々文句言いつつもジンジャー・ロジャースに対して可愛く見せる男としてのアホな一面にこの俳優の喜劇俳優としての面白さも見ることが出来るのも良い。それにしてもあの沢山の靴との踊り、アステアの手にかかれば靴だろうが、ホウキだろうが、そして、やっぱりジンジャー・ロジャースもイチコロってか?いずれにしてもこの二人の掛相いも面白くこの二人のファンなら見て損のない作品だと思います。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-05 15:11:33)
31.  ブリキの太鼓 《ネタバレ》 
ドイツ人の父とポーランド人の母を持つオスカルが大人達の醜い所を見て大人になりたくない。そう決めて自ら成長する事を拒む。それは「早く大人になってお姉さんみたいな綺麗な人といっぱいお付きあいしたいから」と叫ぶクレヨンしんちゃんとは全くもって正反対である。しかし、そうは言うものの共通点もある。それは共にガキのくせしてませている。女好きでスケベであるという所などそっくりである。そもそも子供なんてそういうものではないだろうか?特に男にとって、まだ幼い少年にとっては女の人を見ると母親の姿とダブらせようとしたくなるものでないかとこの少年を見ていると思ったりします。ブリキを常に離さず、本当の友達はブリキだけなのかもしれないこのオスカルの何とも哀れなこと、大人なんて信用出来ないから自分は一生子供であり続けよう、そうやって大人社会を否定し、常に大人に対しては冷めた視線で見ている姿は何かに対し、怯えているようであり、その怯えという意味では初恋の相手だった少女マリアとの再会の後の場面にも現れているように思えます。二人きりで脱衣場でいる場面、裸のマリアにしがみつくオスカルの姿は自分をこのような人間へとしてしまった母親へのやるせない気持ちみたいなものが感じられる。それにしてもあの海から大量に打ち上げられたうなぎと牛?馬?どっちだ?の気持ち悪さと新しいブリキを買ってもらいに寄った店で沢山のブリキの横に置かれていた人形の不気味なまでの目付きの怖さ、更に怖いと言えば周りはどんどん歳を取って大きくなっているのに自分だけは三歳時と変わらない姿でいるなんて、想像するだけで怖いです。だって、周りは皆、大人の遊び、大人しか立ち寄れない映画館やレンタルコーナーにも堂々と入っていけのるに自分だけ一人入っていけない。そう考えるとって、すいません。何アホなこと言ってるんだろう?とにかく色んな意味で怖い映画でした。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-05 11:39:42)
32.  冬の猿 《ネタバレ》 
冬の夜空へと打ち上げられる花火の美しさ、ラストの余韻、ジャン・ギャバンの相変わらずの渋さ、年老いた男の哀愁などしっかりと描かれていて感心させられる反面、ポール・ベルモンド演じる若い男、あの役、私としてはアラン・ドロンこそ相応しい気がしてならない。前半の戦争シーンは作品を盛り上げる為にという狙いなのかもしれないけれど、私はあの戦争シーンは好きになれない。同じ監督の作品ならば私は「ヘッドライト」の方が好きです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-02-18 21:31:38)
33.  ブラック・レイン
松田優作が亡くなって今年の十一月で早いものでもう二十年が経つ。公開当時、二度観に行きました。この映画が公開された年、1989年のキネマ旬報で1位に選ばれた洋画が「ダイ・ハード」である。「ダイ・ハード」も間違いなく傑作だと思うけど、私はこっちのが好きです。「ダイ・ハード」の影に隠れて評論家の人のほとんどはこの映画をベストテンに投票してない。この年邦画で1位に選ばれた「黒い雨」より私は断然、この映画!この映画が遺作となってしまった松田優作がこの時、既に末期がんで死後を覚悟していたという話を聞いたことがある。死後を早めるからと出演中止をすすめる友人に「死後を早めるのは解ってる。けど、好きなようにさせてくれ。このチャンスを逃したら悔いを残して死んで行くことになるから俺の好きなようにさせてくれ」と松田優作がその友人に対して答えているというのを本で読んだりしたけど、それを聞いた瞬間、私は泣けてきた。そんな松田優作の見たくてももう二度と劇場では観ることの出来ない最後の姿を見ることの出来る貴重な映画だ!私にとっては松田優作がいる。それも最後の姿だ!そんな最後の松田優作の才気溢れる演技は一生忘れることは出来ない。あまりにも早すぎる死は日本映画界の大きな損失だ!高倉健との夢の共演、健さん、松田優作の分までいつまでも長生きしてください。あんな自転車だらけのまるで中国みたいな街は大阪じゃないとか、大阪はあんなにも恐ろしい街じゃないとか、その他色々批判的な意見もあるかもしれない。しかし、好きなものは好きだ。好きで何が悪い?えっ?何?やたら興奮しすぎだって?良いじゃないか!好きな映画を好きなように熱く語って何がいけないの?すいません。興奮しすぎました。でも好きなんだから許して下さい。
[映画館(字幕)] 9点(2009-02-15 19:58:24)(良:1票)
34.  ブロードウェイと銃弾 《ネタバレ》 
そういや、ウディ・アレンの映画って今まで一つも見てなかった。何だかいまひとつ、見ようて気にはなれなかった。ところが、ここでの皆さんの評判がとても良い。これはちょっと見てみようかと思うてな訳で中でもこれが一番、良さそうだし、平均点も高い。おまけにギャング映画の要素も感じるとのこと、面白い。噂通り面白かった。まず何と言ってもテンポが良い。またどのキャラも面白い。個性的な奴ばかりなのが良い。落ち目な主人公にやたらハテンションでイカレまくりの女だったり、用心棒役の人も脚本家としての才能を発揮と意外な才能ぶりで笑わせてくれたり、またこの映画、ブロードウェイの内面と知られざる裏側、一面も見せてくれていて、興味深く見ることが出来た。これを機に他のウディ・アレン監督の作品も見てみようかと思う。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-24 11:16:17)
35.  フィラデルフィア物語
あれ?なんかどっかで一度見てるような気がするけどって思っていたらそうか!この作品のリメイク版がグレース・ケリーの「上流社会」なんだね。で、どっちが好きかということで判断すれば私は「上流社会」のが好きです。冒頭のキャサリン・ヘップバーンとケイリー・グランドの喧嘩の場面、この場面、全く二人に台詞がない。台詞など無くてもこの二人がうまくいってないのがよく解る。この演出はまず素晴らしい。台詞に頼ることなく状況を伝える。これは俳優の演技で見せる作品で、けして、大笑いするようなドタバタを期待しない方が良い。はっきり言ってコメディというジャンルに属しながらも笑えないのです。だからといってつまらなくはない。そして、この作品の私の注目は大好きなヒッチコック作品に多く出ている二人の俳優、ジェームズ・スチュアートとケイリー・グラントの共演てのがとても興味を誘い、正反対な二人の男が1人の女に惑わされるてのが面白い。
[ビデオ(字幕)] 6点(2009-01-01 21:33:56)
36.  フランケンシュタイン(1994)
これ、確か劇場で見てるはず。何だかホラーてよりは恋愛もの、それも悲しい話だったような気がする。ヨーロッパ映画ぽい雰囲気を感じるし、なかなか見応えのある作品になってた記憶があります。ところで、デニーロ!仕事選べよ!普通じゃない人間を演じても凄いのに、今度は人間ではなくフランケンシュタインとは、人間じゃない怪物を怪物らしく怪物的な演技とメイクで見せるデニーロの化け物ぶりは、正に仕事の為なら役を選ばない。何かこの作品あたりからやたら色んな作品に出るようになった気がするけどギャンブルで負けて借金でもしてんのかな?て言いたくなるぐらい、本当に仕事を選んで欲しいと思わずにはいられません。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-23 23:03:51)
37.  プリティ・リーグ 《ネタバレ》 
ベースボール!それも女性達が主人公というその発想が面白い。野球は何も男だけのものではないのよ!女にだって、野球が出来るんだよということを見事に証明して見せている。そして、何よりも出演者全員がはつらつとしてしていて見ていて気持ちが良い。第二次世界大戦の影響でアメリカ国民の男達は戦争に出ている。そうなると国民的スポーツである野球を誰が守る?そう、女しかいない。野球好きの女達、そうでない人も皆で野球という国民的スポーツを守るしかない。そこで女子プロリーグの誕生となるのだが、その過程もその後のドラマも女性達が見事に輝きを放っている所が本当に楽しく見られる。女子リーグを見事に立ち上げて去っていくキャプテンの姿に何とも言えない哀愁とでも言うのか?言葉では表すことの出来ない何かを感じられずにはいられなかった。この映画、単なるスポーツ映画の枠を超えた人間ドラマとしても見応え十分!ラストの回想シーンでの彼女達の顔、そして、そこに生まれる再会のドラマ、これは間違いなく女性達の女性達による女性達が輝いている爽やかな映画だ!あっ!トム・ハンクス演じる酔いどれ監督も良い味を出している。野球好きなら間違いなく楽しめると思うし、そうでない人が見ても楽しめるのではないでしょうか!いずれにしても、見ていて気持ちの良い映画です。こういう映画、好きです。
[DVD(字幕)] 8点(2007-10-28 21:53:52)
38.  風船
やっと、念願叶いました。映画好きの親戚から家の近くのレンタル屋さんには川島雄三監督の「風船」も「銀座二十四帖」もいずれもビデオあるから借りて来てやるよと言われ、借りて来てもらって、早速、観ましたが川島雄三監督作品にしては結構、暗いなあ!何か他の川島雄三監督作品の多くに観られるような軽快さ、陽気な部分がすっかり影を潜め、そんな中で一際、笑顔を振りまき、和らげようしている健気な芦川いづみの何と可愛いこと。可愛いこと。これはとにかく芦川いづみですよ。この映画の芦川いづみの笑顔があってこその作品て気がする。話としては大して面白味のある話でもなければ、いや、どちらかという暗い気分に陥るような陰気な内容である。この当時の時代背景、日本人の生活感をよく表している内容になってます。いかにも昭和の雰囲気が画面全体通して伝わってました。川島雄三監督の他の作品を観ても解るようにこの監督の時代を読み取る観察力とその時代を映し出す描写、演出力はただ者でないぐらい本当に上手い。それとこの映画では芦川いづみともう一人、北原三枝の凄い迫力を感じる演技の前には三橋達也と新珠三千代の「赤信号コンビ」も霞んで見えるし、日本映画史上最も演技の上手い女優、左幸子でさえも今作では見劣りしていまいます。そんな中、男優陣では二本柳寛の嫌らしさ、傲慢ぶりが何とも観ていて腹が立つ。それでも芦川いづみの笑顔のおかげで救われる作品になっているのは単なる嫌味な人間きりの映画として描いていない所は流石です。それと森雅之の画家の名前がちょっと笑える。川島雄三監督としては傑作だとは思わないが、観て損のない作品だとは思いました。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-07-16 18:01:03)(良:2票)
39.  ブラックブック 《ネタバレ》 
凄い!久しぶりに物凄い映画を観たような気がする。ナチス=悪、レジスタンス=善という図式を完全にぶち壊すことで物凄く見応えのある作品になっていて驚かされた。ナチスドイツ軍とレジスタンスという双方の人間関係の奥に見える想像を遥かに上回る人間としての哀しさ、刹那さが観ていてずしりと迫る凄い映画です。この映画は誰もが思い浮かぶ構図をひっくり返すことで、人間の持って生まれた宿命、人間の心の中に誰もが抱えている哀しい部分というものを見事に表現している。家族を殺された主人公のラヘル(エリス)が棺桶に入っている家族の写真を見つめている時の姿が何とも哀しくて、切ない上に観ていて何か女性としての愛の深さ、強さというものを感じられずにはいられない。そして、この映画、そういったずしりと心に響く内容でありつつも、サスペンス映画としてもハラハラドキドキ、最後までヒロインの家族を殺したのは誰なのか?まるで先の読めないストーリー展開、見事な脚本にまるでヒッチコックの映画でも観ているような感覚にさせられた。戦争映画としてもサスペンス映画としても間違いなく一流の今年、観た映画の中でも面白さという点ではダントツの作品です。最近、流行のやたらCGばかりにお金をかける見せかけだけの下手なハリウッドの大作を観るぐらいなら私はこの映画を観ることをオススメしたい。
[映画館(字幕)] 9点(2007-07-12 18:14:58)
40.  吹けば飛ぶよな男だが
なべおさみって、こんなにもかっこ良いとは知らなかった。この映画を観れば、解ると思います。どこか寅さんみたいって、監督が山田洋次監督で脚本も寅さんと同じで森崎東、どことなく寅さんみたいなこの雰囲気、主人公も周りに出てくる人物も寅さんシリーズのようにみんな馬鹿だけど、人情味があって、温かい。作品の出来としてはハチャメチャな感じもするけど、そのハチャメチャさがこの映画の魅力であると言えよう。それにしてもこの映画の中の緑魔子、何とも言えない不思議な魅力を感じられずにはいられない。
[DVD(邦画)] 7点(2007-01-28 18:20:16)
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