101. フローレス
頑固でシャイな見栄っ張りのの2人(障害者とゲイ)はよく衝突するが、そのやりとりはカラっとしていて、ユーモアと優しさに溢れる作品になっている。保守的なデニーロはゲイが嫌いで、娼婦も嫌い。(女に金銭援助はする)。でも自身が障害者となり、金欠になると、女は金目当てだった事に気づく。障害者としての孤独や不安や喪失感を、ゲイや娼婦が癒してくれる。悪い言い方をすれば、弱者同士の慰め合いなんだが、2人の演技力によって明るいものになっている。冒頭に健常者として彼女と踊るタンゴと、終盤に障害者として娼婦と踊るタンゴの対比がデニーロの心の変化を象徴していると感じた。 8点(2004-04-09 14:50:07) |
102. BU・SU
《ネタバレ》 富田靖子はいいんだが、作品自体はどうも学芸会のノリそのままという感じ。これは市川準の経験不足なのか、内館牧子がミスったのか判断に迷うところ。「八百屋のお七」の失敗をキャンプファイヤーの火付けでやり直し、というのもどうなのかなあ。やや安直な気がする。 5点(2004-03-31 19:43:50) |
103. ふたりの男とひとりの女
ジムのキレ具合とレニーのノーマルさ、そして子供達の愛嬌のバランスがいい。欲を言えば悪役クリス・クーパーの見せ場がちょっと少ないのが残念。 7点(2004-03-30 04:50:42) |
104. フリーマネー
たいして面白くもないんだが、展開が読めず最後まで見てしまった。 5点(2004-03-17 22:45:36) |
105. 5シリングの真実
《ネタバレ》 これは謎解き法廷モノというよりは裁判に関係する人々の人間ドラマだと思います。裁判にはいろんな犠牲がある。少年は窃盗・詐欺の汚名はあるが、冤罪で刑務所にいるわけでもなく、別の環境で幸せに暮らしている。時には「意味があるのか?」と思い悩みながらも、その犠牲をはらってもやり通す信念とは?息子の汚名を晴らすために資財を投ずる父。幸せな普通の生活を失った母。大学を中退する兄。婚約破棄される姉。要職を蹴って裁判に取り組む弁護士。各々が払う犠牲に各々が勇気付けられる。まさに「one for all, all for one」まるでラグビーの試合をみているようだ。英国らしい高貴で上品な作品だ。 8点(2004-03-17 15:49:12) |
106. ブラックアウト(1997)
酒を飲んでてよく覚えていないという事は誰にでもあるだろう。それを題材にした心理サスペンスらしいが、あまりサスペンスになっていないように感じる。そもそも行為をはっきりと覚えていないわけだから、妄想で追い詰められていくのだが、それでは緊張感や恐怖感があまり感じられず、「この人どうしちゃったの?」というツッコミしかできない。 4点(2004-03-12 15:46:17) |
107. フィラデルフィア
《ネタバレ》 トムの事務所の上司はホモが嫌い。デンゼルもホモが嫌い。多くの人が遠ざけたくなる気持ちになるはずで、そういう人間の感情はどうしようもない。じゃあそれを理由にその人を解雇できるのか?これが裁判の争点。要は「人の好き嫌いによる解雇は無効か?」という労働争議の裁判。そう考えるとどこにでも転がっている話で、別に性的嗜好性だけでなく、宗教・人種・国籍・性別等々どれでも同じ事。採用の段階で排除してるところはいくらでもあるし、会社なんて能力に関係なくいろんな理由で解雇を迫ってきます。所詮好き嫌いの集まりなんだから。その時あなたは「同性愛者でエイズ患者の優秀な弁護士トムハンクス」に仕事を依頼しますか?仕事の依頼に好き嫌いの感情は入らないか?能力だけで仕事を依頼するのか?あなたがトムに仕事の依頼をしなければ結果的にトムハンクスは仕事の取れない無能弁護士として解雇されるでしょう。奇麗事ではすまされない、とても複雑な問題だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-03-03 01:52:23)(良:1票) |
108. プレイス・イン・ザ・ハート
各々の出演者の個性が光ってますね。南部の閉鎖的な田舎町での窮屈な暮らしの中で、各々が背負った変えられぬ運命を受け入れながらも自分の生きる道を懸命に歩もうとする姿が良かったです。 7点(2004-03-02 04:57:28) |
109. ファール・プレイ
ヒッチコックを意識したサスペンス・コメディーで、サンフランシスコの坂道を使ったお決まりのカーアクションもある。G・ホーンは相変わらずのオトボケぶりで、魅力爆発。ダドリー・ムーアが要所要所で笑わせくれる。最後の訳のわからない歌舞伎風オペラや観光客等、日本への描き方が変だが、コメディーと思えばどうって事はないか。 8点(2004-02-28 03:46:34) |
110. プロジェクトA
やっぱジャッキーは凄いな。これでストーリーも面白ければ言う事ないんだが、無理な注文か。3人組ではスパルタンXの方がいいかな。 7点(2004-02-18 03:45:43) |
111. ブリキの太鼓
ファンタジーかと思って観たのですが、全然違ってた。途中、戦争を子供の肉体を借りて茶化すコメディーなのかなあと思ってたけどそうでもないし。なんだか訳わかりませんでした。 3点(2004-02-14 02:58:47) |
112. 普通の人々
期待してたのですが、あまりにも「普通」で結構退屈でした。終わり方はよいと思います。家族と言えども皆一人の人間なのだから、各々で幸せになる道を歩んでいけばよいと思います。ここに出てくる家族が「Ordinary People」で、世間体を気にして無理に一緒にいる家族が「Extraordinary People」 という事でしょうか??? 4点(2004-02-14 01:32:49) |
113. フリージャック
1991年から2009年にタイムスリップ。この微妙な期間がなんとも言えない。18年後ってどうなんだろう?って思ってしまった。2009年に貿易センタービルが健在なのが感慨深い。ストーリーもなかなかで結構楽しめました。 6点(2004-02-12 06:05:04) |
114. フィッシャー・キング
他人を救う事で自分も救われるというのがテーマだと思うのだが、観ていてかなり退屈した。ジェフ・ブリッジスが風貌的に苦悩しているようには見えないので、切実さが伝わってこない。ロビンのトラウマは相当なモノだと思うのだが、精神を病んでる割には、単なる浮浪者にしか見えない場合も多々あり、正常なのか異常なのかが観ていて曖昧でよくわからない。ロビンがアマンダ・プラマーに告白するところなんかは「ストーカーしてました」って言ってる訳で、普通なら気味悪がると思うんだが。 <追記>18年ぶりに再見。内容は全く覚えていなくて新鮮な気持ちで見れたのだがやはりイマイチだった。TV放映で40分程度カットされているせいか、ストーリーがあっさりしていて盛り上がらないし予定調和。4人の心情変化についても「なんでそうなるの?」と理解できない部分が多々あった。 [地上波(字幕)] 4点(2004-02-09 23:57:31) |
115. 15ミニッツ
デニーロはあんなにメディアに登場して刑事として捜査できるの?と思ったのは私だけでしょうか?マスコミ批判の映画は何本かありますが、どれもトーンが同じで「またかあ」という印象はぬぐえない。 5点(2004-01-31 22:52:19) |
116. ファイブ・イージー・ピーセス
逃避することによって可能性は維持される。目的が無いからこそ、目的を決定する自由がある。そうやって意思決定が遅れると、結局年齢と共に可能性はなくなっていくんだろうけど。 7点(2004-01-31 06:10:56)(良:1票) |
117. プロポーズ
これは男性向け・女性向けどっちなんでしょうねえ?どっちが観ても普通に楽しめるとは思いますが。<追記>11~12年ぶりに再見。その後自分も結婚しまして、確かに結婚前は墓場とまでは思いませんがちょっとブルーにはなるんですけど、結婚した後は別にこれでよかったかなと思えるように。時間の効力ってヤツでしょうか。それにしてもサンフランシスコを走り回る花嫁集団はスゴイです。よく撮影できたなと。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-01-26 05:22:56) |
118. 普通じゃない
このキャメロンディアスはいいね。内容も馬鹿げていて悪くない。 6点(2004-01-21 04:50:49) |
119. ブロークン・アロー
完全に悪役主体の映画。それなりに楽しめると思います。トラボルタは最高の演技なのだが、追う側の配役にもう少しインパクトが欲しい。 7点(2004-01-20 14:39:35) |
120. 冬の華
倉本聰がストイックな高倉健を徹底的に意識して脚本を書いたため、高倉健のセリフが少ない。よって、ちょっと渋過ぎる作品になってしまっている。同じ倉本聰脚本・高倉健主演ならTVドラマ「あにき」の方が好きです。 8点(2004-01-20 06:00:05) |