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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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1.  フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》 
キューブリック作品の中でコレが一番わかりやすく、よいできだと思います。まだ観てない作品もありますが・・設定、脚本がわかりやすい、二部構成になってドラマがあります。戦争を題材にした作品は、暗い映画か明るく勇ましい映画が主です。この作品のラストは素晴らしい。なんで!?と思われる方が多いと思いますが、前半での(愛と青春の旅立ち)的な、軍事施設の裏とえげつなさ、後半での(プライベート・ライアン)的な、サスペンス。いや、(戦国自衛隊)的というか・・娯楽作にさえ見えるほどキレがいい。そしてあの、明日も何も変わらない、戦争は続いてく~みたいなラストの奇妙な明るい軽さ!これが戦争映画の本音では?涙を流し感動する映画はそこに自分はいないから。この映画はリアリティありますし、本当の戦争映画と思いました。キューブリックには、このくらいわかりやすい作品をもっと作ってほしかった。(ファイトクラブ)の中でも、似たシーンが出てきました。
10点(2003-12-07 11:54:52)
2.  フレンチ・コネクション 《ネタバレ》 
中半までたいくつでして、合わないかもと思ってたんですが・・ それでいてこの高評価にはわけがあります。ものすごくよいシーンがあり、それまでのたいくつさはチャラになりました。映画とは私の中ではこういうもんです。それは・・犯人とハックマンが地下鉄構内でニアミスするシーン。あれはあまりの面白さに声を出して笑った。地下鉄のドアを杖がわりの傘で開ける犯人、つられて乗り降りしてしまうハックマンがおかしい!逃がしてしまいドアの向こうで不敵に笑い手を振る犯人、遠ざかる電車と悔しがるハックマン。 この描写大好き。デ・パルマの(ミッドナイトクロス)にこんなシーンありましたよね。それからハックマンを射殺しようとした、もう一人の犯人と上を走る電車と下を走るハックマンの車(本人運転!)これも面白い。ここらは、(ブルースブラザース)のあるシーンを思い出した。そして思い出した極めつけは、ラストの廃墟のバトルで(L.Aコンフィデンシャル)を・・う~ん。ハックマンの若いころが、ラッセル・クロウに似てることも原因か!? 私だけかもしれないが・・似てる(爆)この映画の結末がいまいち わからなかったので、監督のコメントを聞きました。だって、あの後味の悪さって狙って作ったものなら、賞取るのもおかしいと思って。そしたら、実話だったのね。そして実際の刑事ふたりの話も参考にしてるとか。本当の話ということで、さらに加点してしまった。地味なロイ・シャイダーが助演取ったのは不可解ですが(どう見ても前半面白くない)ハックマンが活躍する後半が全て。 それとあのフランス紳士風マフィア、あれは(カイザー・ソゼ)なのではなかろうか!?だから捕まらないのだ!いや・・コバヤシという名前を語ってるかも(爆) 余談ですがもうひとつ。 黒澤監督の(天国と地獄)の、特急列車のシーンも思い出しましたので付け加えときます。
9点(2004-05-12 11:31:23)
3.  プラトーン 《ネタバレ》 
人が狂う誰のせいでもない理由のせいにできない狂気は、  「戦争のはらわた」のほうがずっと優れている。  しかしペキンパー監督お得意のスロー映像の多用で、  娯楽と化してしまったのも事実。  後味の悪さやメッセージ性は「カジュアリティーズ」のほうがあった。  しかしデ・パルマ監督のあまりに直接的な描き方は後味の悪さしか残らなかった。  「プライベートライアン」これは売れるための作品で、  さすがに戦争の残虐性のあと人情ドラマは違和感があったが、  最終的にはこれで成功したし見る分には救いがあった。  「フルメタル・ジャケット」私はこの系統では一番の評価をしている。  ラストが戦争そのものの的を得ているから。    「プライベートライアン」の前半ほどのリアルな残虐性は必要はない。  「戦争のはらわた」のようなややこしい回想録もいらない。  わかりやすくストレートにベトナムの密林の中で何が起こったかを、  サスペンス仕立てでアクションもカメラ酔いしない丁寧さ切れのよさで、  十分恐怖やリアル感を出せている。  そして登場人物の本当にわかりやすい設定。  オリバー・ストーン自らの経験から自身が脚本を書いたのも説得力があり、  ざっと見ていくだけで登場人物の性格や生い立ちがよくわかる。  一番特筆すべきはテンポがよい作品ということだろう。  前半に生々しい戦場で民家を犠牲にするシーンで悲惨な現実を見せ、  兵士らがこの状況でだんだんと人格がむしばまれてゆく様子がわかる。  中半では間違っていなかった主役と犠牲になる兵士のサスペンスドラマ。  この ウィレム・デフォーめあて(最後の誘惑の演技で気になった)でこの作品を借りたのだ。  それまで手持ちカメラ中心の報道映像のようなリアルさだったのが、  ここで彼のために用意されたかのように、  スローモーションで丁寧に大切に演出される画面は、  後半の主役であるチャーリー・シーンの上官への復讐劇を予想させる。  見事な緩急ある演出である。  ただ・・この映画のラストに後味の悪さは残らなかった。  正義ではない。しかし間違いでもない。  でもそうなればいいと思いながら後味の悪さも期待した。  「二十日鼠と人間」のラストのような後味を求めたのだが・・  
[DVD(字幕)] 8点(2006-01-20 04:41:19)
4.  ブラジルから来た少年 《ネタバレ》 
まず脚本(原作)がおもしろいんです。  そして今見直すと俳優が豪華です。  アウシュビッツにいた博士を頭にナチの残党がある計画を実行してゆく。  世界各国にいる65歳になる普通の男を94人殺害する・・  G・ペック扮する博士以外はそれがなんなのかは知らされず。  なぜ65歳の男がなぜ94人なのか??  普通ナチの残党とか言ったらそりゃあユダヤ人だろうと思いますが、  あまり関係ないのです。  人種を超えてある計画を実行するためにその選ばれた94人を殺害しなければならない。    未見の方で(未読の方で)ここまででわかった人はかなり戦争通ですね!  映画が進んでゆくにつれホラーよりも怖い話にびっくりします。  そしてニヤニヤするかも・・よくできていますよ。  この博士を追い詰める役がローレンス・オリヴィエ。  彼はユダヤ人の役ですが・・こちらはかなり関係あります。  なかなか深いものがありますね・・  エンディングにいたるまで完成度の高い作品ですが、  娯楽に頼らず原作に忠実に製作された(未読ですが)ようで、  知る人ぞ知る作品になってしまいましたが、  SF&サスペンス好きならぜひ観てほしいです。  今リメイクしても十分そのメッセージは伝わると思います。  上映されるヒットラーの映画と合わせて見るのも面白いかも・・  ヒットラー映画はR・カーライル主演のを前に見てるのでもういいです。  でも本質はこちらのほうが怖くて残ると思いますよ。  もしかしたら優秀な戦争映画よりずっと・・  早速DVDを注文しました。 
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-20 12:28:01)(良:2票)
5.  冬のライオン 《ネタバレ》 
はっきり言って面白い面白くないが分かれる作品です。  私はこの作品が終わったすぐに言いました。  「なんだったんだ!と・・  そして何が言いたかったんだこの夫婦はと悩みました。  ヘンリー2世の物語なんですが、  妻でありながら幽閉されているキャサリン・ヘップバーンの弁舌と、  この映画の主人公ヘンリー2世(いよいよ大詰めP・オトゥール)の、  これもまた感心するくらいのしたたかさ。  そして3人の子供(アントニー・ホプキンズが長男役、ふけてるって!)  のあと継ぎ問題という大変わかりやすいドラマなんです。  それが歴史の例に習い、策略陰謀そして夫婦でありながらの知恵比べ。  これがものすごい銃撃戦のように楽しめます。  悪くこっけいに言えば漫才、正当に評価すれば舞台劇の醍醐味。  あまりに歯切れよくこの夫婦の演技合戦が続くので、  見飽きることなく見ほれていました。  ところがあのラストはおかしいくらい明るい。  テレビ画面に向かって突っ込みを入れてしまう。  「おいヘンリー、またそんな調子のいいこといって来年はないぞ!」  腑に落ちず気がついた。    そうか、何もこの夫婦のその後なんて心配したりするものではない。  これは映画だ、舞台劇だ・・だまされていたのは私のほうでした。  真剣にこの夫婦のドラマに見入ってた。  いったいどこまでが陰謀(嘘)なんだとまじめに考えるくらい、  このふたりはうまいですねぇ・・(って当たり前か)  ちなみにキャサリンのほうが賞を受賞しています。  取っておかしくない、いい演技で見ごたえありました。  ただピーターのほうが比べて地味でしたね。  なんといってもヘンリー2世ですよ。普段着の一着だけでは貧相だ。  演技が五分でも衣装が地味ですから、やはり史劇は女性のほうが有利。  そのポイントは高いと、キャサリンの衣装変えと美しい品のよさに納得。    舞台劇やセリフを楽しみたい人にはもう最高の作品ですね。  ちなみに作品中にベケット司祭が出てくるのですが(チョイ役)  まだ未見の(ベケット)のことなのですよ。  ベケットとヘンリー2世の愛(困った映画ですね)を描いた史劇ですが、  その作品の中でのヘンリー2世もピーターなのです。  合わせて見てみたいと思いました。 
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-05-20 04:28:36)
6.  フィッシャー・キング 《ネタバレ》 
この映画もDVDを持っております。  テリー・ギリアムの作品はくせがあり好き嫌いが分かれます。  でも実はこれ、12モンキーズ、バンデッドQ、未来世紀ブラジル(ビデオ)と、  4本も持っているのです。  そんなに好きなのでしょうか・・・  このフィッシャー・キングはしかしこの監督にしてはまともな??  まだ大衆受けする作品だと思います。  この監督の作品で泣いたのはめずらしいことです。  幻想の世界は例によってここでも出ますが・・  ラストが宗教落ちで終わるのが、いかにも向こうの映画なんですが、  やはりこういう使い方がうまいんですね。  テリーはそういえばイギリス人ではなかったっけ?  よくわからないコメディ映画にも出てて見たけど笑えなかった。     本作は私の好きなジェフ・ブリッジズが出ております。  鍵を握るのが名優ロビン・ウィリアムス。  確かこの作品で女優さんの方がアカデミー賞を取ったと思うのですが・・  俳優がいいし脚本も秀悦です。  ただしこの監督のアクのある映像に慣れていない方は最初とまどうかも。  かなりゲロいシーンもあるので・・  ホラー好きでよかった・・  大人の冒険、ファンタジー、両方味わえます。    
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 08:00:31)
7.  プリティ・ウーマン 《ネタバレ》 
この映画は劇場で2回観ました。 そしてなんと、映画の中に出てきた場所を確かめにロスへも行きました。 リチャード・ギアのファンだったこともあり、当時夢中になりました。 ロデオドライブやふたりが泊まったホテル・・ バブルも終わるころの最高に贅沢でしかし、 そのきらびやかさの中に空しさを感じ惹かれあう男女・・  歴史は繰り返すというけれど、今この映画いいんじゃないでしょうか。 けっして90年のような裕福な時代じゃないけれど、 一部のお金持ちというのはいつでもいるんだし、 ジュリア・ロバーツの役どころは娼婦には違いないけれど、 現状を変えていこうとする向上心がある。 ここが他のラブコメと違い、根性モノがかった真面目恋愛映画なのです。 実に今見ると(うわ~わざとらしい)かもしれない筋で、 「フラッシュダンス」や、「ワーキングガール」に通じる、 バブリーな贅沢の裏にも自分で成功を掴むみたいな勢いがある。 これらの映画が売れたのには、音楽の力も大きいと思います。  ところが面白いことを思い出しました。 ある場面でものすごく感動したのですが、 その一瞬に音楽は流れてはいなかったのです。 リチャード・ギアがリンカーン(かキャデラック?)の天井を開けて、 バラの花束を掲げるシーンですよ。その瞬間確か無音になり、 それから音楽が流れると記憶しています。しかも鳩が飛んでいたと思うのだけど・・ もし違ってたらごめんなさいね。 あのシーンで思いました。車は天井が開くタイプがいいと(笑) 実は私の車はキャンバストップです。 しかし・・迎えに来る人が乗らなきゃあ意味がないんです。 それからギア様は(さま付けで人を呼ぶのは嫌いだが、このギアは許す) 高所恐怖症のくせに、マンションの非常階段を登ってきます。 このシチュエーションがえらく気にいりました。古典的でかっこいいです。 演出に品がある。マンションに住むなら非常階段があるマンションにしよう。 そう思い込んだくらいです。(登ってくる人がいなければ意味ないじゃん)・・・ フツー、中から登りますよね。まあ憎い演出。  劇場の席は2回目が2階の上の方を選んで、 オペラを見るふたりになったつもりで共感すると。 「のるかそるか」も2階席を選び、競馬場の観覧席で共感した。 映画の中に2階席がある場合は2階席で見ることをオススメ。  
[映画館(字幕)] 8点(2005-04-03 01:35:32)
8.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
この映画2回も劇場に見に行ったんですよ。 オチがわからなかったんではなく、 前半の途中でトイレに行ってしまって・・ まず監督が好きで出演者も好きで、しかもあの「シャイニング」の オマージュ映画ということで期待。 確かにあのラストは「シャイニング」の世界観でした。 あまりのばからしさに笑いましたが・・ 映画から何かを読むクセがついているので、 これは自我への目覚めなのか?それとも? と深く考えていました。ので笑えない映画なのです。  そうこの監督の映画って笑えないのです。 どうも人の嫌がる本質をあからさまに描写するのが得意で、 またそれも逆に清いと思う私も変なのですが・・ なぜスピルバーグとフィンチャーとルメットが好きなのか? どれも持ってる願望だったりしてね。この映画のように。  まさか見てない人は本当にいないと思うのですが・・ いわゆるジギルとハイド、エンジェル・ハート映画で、 でもラストには自我という本能。 まだどうしても理解できかねないのですが、 なぜエロスの自我なんだろう?? そこまで主人公は我慢していたのだろうか? 暴力性というのはわかるけれども、 性欲を最後の重大な崩壊につなげるのがわからない。 性欲も支配欲も同じなんだろうか?? キューブリックの「シャイニング」も確かにそうだったけれども。 わからない映画をわかりやすくオマージュしてくれてはいない。 同じ欲望の映画を作ってはオマージュではなくパクリですよ。 衣装の色は白と黒違えどその団体のやること、 多重人格の抑制、ラストの破滅と自我・・ そしてそれがさも社会への警告であるかのような・・  でも・・いつも見てて許してしまう。 毒が厳しくシャープです。 暗さの使い方がうまいのです。 見飽きた映画ですがDVDも持っています。 やっぱりフィンチャーはいいです。 俳優の使い方もうまいし。 ブラピもノートンも好きですしね。  
[映画館(字幕)] 8点(2005-04-03 00:30:11)
9.  ブルース・ブラザース 《ネタバレ》 
先に2000を見てしまいましたが、こちらと同じこと やったたんですね。普通先に見たほうに愛着がわくのに、 これは見た順番が逆でもこっちがいい。 やはりあのふとっちょにつきます。 見たくなったのは(1941)ですごい役やってたので、 有名なブルースを見ておかないとと・・ 個人的には1941のベルーシのほうがインパクト大ですが。 これはもう二人揃っての、ボケとつっこみが自然。 特に気になったのは、あの破壊女です。 (ガープの世界)のプーというキャラを思い出した。 紙芝居みたいにフェイドアウトしてく作りやあちこちに、 (パルプフィクション)みたいで、タランティーノが 好きそうだと思った。 ソウル・ミュージカルが苦手でしたが、レイ・チャールズは 良かったですね。置いていかれながら、さらに初体験だった 過去の1941を思い出したカーチェイスとドタバタ。 1941を最初見た当時は置いていかれた。 最近見てついて行けた。これもそうかもしれない。 スピルバーグがかなり重要なのに、少しの役で出てました。 その税務署でのいきさつが面白くて、お金かけてるな~!! 特典映像の説明見て、お金かけてる・・と納得。 風刺もなにもなく、ただ全開で楽しんでる映画ですね。   
8点(2004-04-26 06:48:45)
10.  フォレスト・ガンプ/一期一会 《ネタバレ》 
映画という言葉が良く似合う映画、どんどん進んでいく、観ていて(アラ探す)のも忘れるくらい、感心していた。肩の凝らない娯楽作。途中から、ゲイリー・シニーズがもう、素晴らしくいい。とことん運のないやつだと、悲しくもおかしい。一方の知的障害者のトム・ハンクスは、私は彼が苦手だったが、この映画に限り大好きだ(限りと言うのは失礼だが・・)わざとらしくないから。障害者が身近にいるわけではないが、知ってはいる。見てて、かわいそうと思わせたらだめだ。同じ人間であるし、普通の人より純粋である。特に重度の知的障害の人は、自分がそうだということがわからない。よく、暗くならず自然に演じている。一番感動したのが、ハーレー君(シックスセンスの)が、バスに乗るところ。繰り返し続いていく人生、そしてそれを見送る主役。サクセスストーリーがタダの付録でコメディであること、こんなに娯楽に徹しつつ、メッセージ性もきちんとある映画。それでいて、感動の教科書映画にならなかったのは、やっぱりすごいな。
8点(2003-12-07 13:12:01)
11.  プライベート・ライアン 《ネタバレ》 
(シンドラーのリスト)のカラー版ということで。作品内容は違いますが、ラストの一部、メッセージは同じ。アメリカという国の、大義名分がよく書かれており、日本人からは理解できない(理由)で、話が進み、それを取り上げたスピルバーグもすごいなと思いました。(シンドラーのリスト)でも、臭いものに蓋をせず、書いてしまった監督ですが、中途半端な偽善に取られかねないです。映画にしてしまうとそうなるんでしょうね。だけど、中途半端な偽善があるからこそ、多少なりの娯楽やドラマが味わえる。伝記を映像で見ても面白くないからね。個人的には、最後のほうの橋のシーン。あそこらで、キューブリックの(フルメタル・ジャケット)を、思い出した。あっちがよいけど。でも、シンドラーをカラーで撮りたかったと監督は言ってましたが、カラーはこんなに気持ち悪いものなんですね。娯楽も入ってて、見る分には救われました。
8点(2003-12-07 12:59:08)
12.  フェノミナン
この映画は、SFではありません。私はこの映画を観たあと、しばらく放心状態になりました。それも、二、三日・・満点をあげたいくらいよい映画です。が、見る前に、あらすじとラストを調べてしまった!何たる馬鹿!!おかげで、いろんなサイトで高評価がつき、(泣ける)と言われてたのに、泣けずじまいで逆に深く重い映画になってしまった・・これをまだ見てない人は、絶対何も知らないで観たほうがいい。同じ過ちを前、シックスセンスでやり、泣けなかったから(全然似ていません、念のため)何も知らなければ、爽やかに感動できます。トラボルタの映画の中で、1,2の出来かも?わたし的には3番。本当に存在感あります。それがリアルで、まるで自分の身近な人のように感じられ、怖くて寂しくていとおしかった。心から人を好きになりたくなる映画。音楽も有名な、クラプトンの曲です。結構哲学的なファンタジーです。泣こうとかかまえてたら、覚めた目で見るから泣けないかも?いやあ、でもうまいよ、トラさんは・・こんな役もできるんだから。
8点(2003-12-07 12:51:49)
13.  フェイス/オフ 《ネタバレ》 
アクション&サスペンスでこの採点は甘いけど、満点に近いくらい。ジョン・ウー監督の他の作品は観てない。男を描いてる作品が多いから。これもなんだけど、設定がいいかげんでも、斬新で面白い。この設定はマンガだ。違う血液型、体格(特に思った)そっちのけ、まあそれは途中からなんだけど、それまでからいいかげん。冒頭のメリーゴーランドがいかす。大げさな空港での銃撃戦もいかす。ニコラス・刑事(ふふふ、日本語じゃ刑事って面白い)鏡に向かって怒るところまで彼が主役だった。トラボルタはこの映画で悪役しか期待されなくなる最高の演技。ただし、善人顔(と私は思う)だから、乗り移った悪という設定でのみ。ケイジの弟役も、よかった。特に好きなシーン、全部トラさんだけど。エレベーターの爆弾解除、教会登場、娘の顔を舐める、自分の顔を傷つける・・この演技に勝る人、悪役のケイジ、ゲイリー・オールドマン、悪役のブラピ。鳩が舞う中オペラ歌いながら教会を歩くトラさん、かっこよすぎ・・減点は、アクションが長すぎること。特に後半。
8点(2003-12-07 11:47:32)
14.  復活の日 《ネタバレ》 
ほとんどの人がこの作品のラストに感動をしたかもしれませんが・・  私は(嘘だろ?)とひいてしまいました。   人類終焉のスペクタクルドラマともなれば仕方のないことなのかもしれないけれど、  シリアスな内容をテンポよく重苦しくなく描けていたのでよけいリアル感があり、  逆にあのメロドラマチックなラストが非現実な物語となったわけです。  非現実さだから感動できるのかもしれないけれど、  読めてしまうから私にはついてゆけなかった・・今のハリウッド映画になってしまいました。  さて、未見の方はぜひぜひ見終わってこのラストをどう見るか・・  原作と比べてみるのもまた面白いかもしれません。    「渚にて」のオマージュといわれるだけあり導入部から潜水艦が登場。   こちらは最初の潜水艦からしばらくすると長い回顧シーンとなります。  なぜ世界がこうなったのか、世界がどういうふうに滅んでゆくのか、  実に丁寧に描かれています。  パニックSFで私が重要視する(苦笑)逃げ惑う人々や暴徒の描写もきちんと描かれてる。  悲惨な映像の連続から世界各地のニュースまで盛り上げ、  見ているほうもSFだし変な映像もあるんだけれど見入ってしまう。  非現実さの中に観客も入ってゆけるのです。  この描写の細かさはハリウッド映画にはちょっと見られないです。  ウィルスに感染した死体の山を焼いたり(現実問題ならあるはず)  廃墟になった街のあちこちには骸骨・・  水槽の魚や鳥かごの鳥の屍なんて細かい!  どんな悪い奴らがどんな操作をしてこうなったのか・・  悲劇の共感の次は勧善懲悪です。  普通の映画なら勧善懲悪はつまらないのですが、  ここまで地球規模となるともう悪なんて狂気だとしか言えません。  しかも計算された報復コンピューターなる同じ人間が作ったもの。  「博士の異常な愛情」この作品のオマージュ(というか完全なるパクリ)もあり、  「未知への飛行」もちろんこちらの作品にも似ているのは仕方ない。  けれどこれ邦画なんですよねぇ・・いやぁすごい!  ウィルスによって世界の多くが滅びる・・今では古いSFかもしれないけれども、  この作品の原作はなんと1964年!  
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-04 08:00:27)
15.  フィラデルフィア物語 《ネタバレ》 
  元ダンナが関与せずとも愛する元妻は「卒業」や「プリティブライド」のごとく、  若い新聞記者(小説家)と恋に落ちるどんでん返しになってゆく・・  その理由は見ているこちらもわからない。  その事件は最後のほうまで尾を引き元ダンナのもくろんでいた婚約破棄のあと、  さらに当たり前のように(普通の恋愛コメディなら)新しいカップルで式場へ・・  ところが最初に出てきた未練がましい元ダンナの結婚祝いのヨットの置物が、  ここでようやく複線だと元妻にも観ている観客にもわかるのです。   ・・今回のレビューは書いてる自分でもよくわかっていないのですが(苦笑)  この映画は恋愛モノなのですが自分探しのテーマもあるんです。  豪華さを幸せさを演じているかもしれない現代の女性は、  まさに時代も階級も違えどこの女性と同じかもしれません。  元ダンナが愛しているのに相手にされず常に成り行きを見守る、  その姿が単にひつこくも哀しくもなくこっけいな第三者的に見える演出も見事。  明日は結婚という女性が回りの人や突然共感してしまった新聞記者を通して、  最後には自分と一番近い人を発見するというちょっと面白い映画です。  突然共感してしまった新聞記者というのも、  お酒の勢いで素直になったことからなんですが・・  女性の目から見てもこの女性は難しい~  バスロープ姿のK・ヘップバーンをこれまたバスロープ姿の長身のJ・スチュワートが抱き、  オーバーザレインボウを歌いながら近づいてくるこっけいさ。  そろいも揃った元ダンナと婚約者のなんともマヌケさ。  なかなか面白いセッティングでした。  セリフもおしゃれで、「人間は土から出来てる、私の足はとろけそう」  みたいなセリフはちょっと思いつかないですね。  登場人物の気持ちがよくわからないところにこそこの作品のオモシロさがあると思います。  次々起こるハプニングにたったひとり「やはりそうか」と、  C・グラントが冷静にうなずくのに対し、  猜疑心から夢気分に変わるまでのJ・スチュワートの比較も面白い。  まあ観やすい方法といえば・・  元ダンナは脚本で、元妻はその演出、  新聞記者はといえば観客と見れば理解しやすいかもしれません。  どちらかといえば、舞台劇に近い映画です。 
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-09 15:33:54)
16.  フィアレス 《ネタバレ》 
ストーリー的にとてもよい映画です。脚本よし、ラストの演出もよし、ただ中半までがつまらない。ジェフ・ブリッジズの出演映画はたくさん見てて、私は彼の映画が好きなんだと思いました。 ほとんどなぜか、落ちキャラが多いです。これはそのとうりの、 航空機事故生還(でも落ちきれずさまよってる)なんですが、 タッカー、フィッシャーキング、隣人は静かに笑う、シービスケット・・これらは一例ですが、今回のこの役はちょっと我が強く 、生還してからさも自分が神になったような勘違い。 演技的には、K-PAX光の旅人で見せたような危うい包容力を期待したんですが、ひとり浮いてたから気にはなりました。 黒人の女性がキュートでたまらなくいいです。彼女とともにショッピングモールで、死んだ子供と父親への贈り物を選ぶあたりから、私の中で面白いと共感できました。そのあとの意外性と、どうにもならないならまた体験してみる(贈り物も含め)、これは面白いと思う。でも同じ思いや痛みを分かち合えても、やっぱりラストは現実の家庭という場所に戻らないとならない。彼は夢でさまよってたけど、発作で本当に夢の眠りにつけたはず。 そこから戻ることは本当の生還であり、家族とやり直すことが本当の幸せ。ここらがちょっとありきたりで減点ですが、あまりに不思議な映像と音楽に泣けてしまいました。シックスセンスやジェイコブズラダーのラストに匹敵します。 
7点(2004-05-10 13:04:12)
17.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 
なんか最初の方は面白かったのに、  観ていて慣れてきてそれが自分でも嫌になって、  飽きてきちゃってそれ以上のことを予想しながら観るから、  ストレス発散にはならない映画でした。  怖さは最初の方だけであり、  背中を何かにたたかれるようなゾッとするようなものは感じなかった。  ホラーやスリラーが苦手な人でもまあ観られるんではないでしょうか。  ネタはどちらかというと「CUBE」みたいな感じで、  もう結末は決まっているからそれまでの順番が筋。  誰がどんな方法で死んでゆくのかが筋なんだから、  ありきたりといえばありきたりなんです。  順番を考えるというアイデアは買いますが、  「es」のサバイバル版とでもいいましょうか。  観ているうちにもう感覚が麻痺してきちゃうんですよね。  ある意味こういうスプラッターものは自分はそこにいないので、  見ている分にはストレス発散になるわけです。  しかし私はこの種の作りに慣れていないからかどうなんだろうか。  「13日の金曜日」の種類は観ていません。  殺すことには意味はないけれど殺され方に表現がある。  そういう種類のホラーやサスペンスをほとんど観ていないような気がする。  観ればまた変わるんだろうけれども・・  「SAW」のような主人公のこじつけという理由であれ、  あれはあれで作品としては意味のある殺しでした。  が・・これはやはり「CUBE」的な、  死には意味はなくただ表現と順番だけで結末は変えられない。  そんな世界の作品のようです。  面白いかなと思ったのは主人公が予知能力を持つこと。  「ドニー・ダーコ」のような作品なのかとも思ったのですが、  そんなリバースものではなかった。  オチがわかるからといいながら同じような夢オチやすでに死んでいたオチを選ぶのは、  そこにまた新たな演出やその人の意味を覗いてみたいというのがあります。  しょうもないと笑いながらも夢オチ映画を観続けるのは、  夢がさめれば死んでしまっても夢の中では生きているから。  この作品にはそういったセンチなものはなく、  あくまでも非情に死ぬ順番を演出してゆきます。  そこに重いものもないので笑い飛ばせてしまい、  順番や演出を先回りして推理する映画に慣れてしまうのです。    
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:48:33)
18.  フィラデルフィア 《ネタバレ》 
さてこの作品は「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を総ナメにした、  ジョナサン・デミ監督作です。  そのときに犯人がゲイであるという演出に、  ゲイ=偏執殺人鬼というイメージを与えると誤解されると、  ゲイ団体から抗議があったのです。  同映画の特典でそのことを話していたのですが、  だからこの「フィラデルフィア」を謝罪のために作った。  ・・いやぁだからって作ってしまうんだからすごいです。  この年の作品賞はじめほとんどの賞はスピルバーグ作品でした。  「シンドラーのリスト」のほうがやはり暗いですよね(爆)  いやぁ私は何度観ても泣けますよ。  あれと同年で比べるのはマズイ。  「運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した 」が医学の立場から、  真面目に描かれているのに対し、  弁護士の立場から描いた異例の作品です。  しかしよく似てはいるのです。  1993 劇場未公開ということからもかな~りな損をしている作品。  しかもこちらは実話を元にしているのですよ。  科学者のひとりが実は感染していたというのも、  フィラデルフィアでは弁護士が実は感染していたという・・  職場の解雇が病気が原因だったかどうかというサスペンス的な面白さは、  さすがにデミ監督は演出がうまい。  私はなぜか年寄り弁護士団体の発言が気になって、  これは語り部役をこの悪役(わかりやすく言えば)連中にさせているんだ。  エイズという病気を実にうまく語らせています。  輸血(薬害も同じですね)での感染は同情するが、  性行為での感染は・・  このセリフは同感しましたがこの時代が予防策とか知られてなかったのかも。  旧約聖書と新約聖書に書いてある・・  反対の意味でこれもよくわかりますね。  アダムとイブ以外の行為は書いていないということです。 こういった訴えられたほうの側になぜか共感してしまう。  それが差別の理由に結びつくということなのですが・・     死のふちにいる隣人の怖さと自分の周りのいとおしさ・・  マリアを聴くトムを見たあとのデンゼルの表情がよかったです。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:25:37)
19.  フライトプラン 《ネタバレ》 
久しぶりのジョディ・フォスター主演映画。  直前に「羊たちの沈黙」を観たのもいけなかったか(苦笑)  観ているうちにジョディがシガニー・ウーパーに見えてきた(爆)  もちろん両方好きですよ。  でも違うんだなぁ・・  ジョディが「エイリアン」シリーズの(特に子供を守る2)になっちゃ・・  男版「ダイハード」のようでもあります(汗)  Tシャツ1枚で排気口の中とか冒険しちゃだめですよ。  まあ久しぶりの復帰作として大目に見たとしても、  このオチはないと思う。  まだ観ていない人のために伏せておきますが、  これは違反だと思うよ(苦笑)  何でもアリ?  「エアポート」シリーズのようでいて全然違う映画。  細かいところを突っ込めばキリはないのですが、  とにかく大雑把なサスペンスでした。  種類は違いますが同じくジョディ主演の「パニック・ルーム」を思い出した。  私にはどうも彼女には母親役は似合わないように思うのです。  たぶん所帯じみて見えないからかな・・  母性もあまり感じないのです。  年をとってもいつまでもキャリア・ウーマンのイメージがあって・・  キャサリン・ゼタ・ジョーンズは母性を感じるんだけれど・・  でもまあ久しぶりにジョディが観られたのでよかったとしましょう。  あと意外にもショーン・ビーンが今までいいと思わなかったのに、  この映画ではすごくいい役者だなぁと感心しました。  機長の役が似合うようになったのですね。  こういう役もできるようになると楽しみです。   
[映画館(字幕)] 6点(2006-04-02 12:59:27)
20.  フレンチ・コネクション2 《ネタバレ》 
前のがよかったせいもあって採点は辛め。  普通の刑事ドラマになっちゃってます。  観終わってまた1の終わりを確認し、  ああ1を観たあとすぐに2を観れよかったかなぁと・・  1で裁けなかった犯人の本当のアジトへ送り込まれる主人公。  前半は麻薬組織につかまり薬漬けにされるポパイを中心とした、  人間ドラマになっています。  配役もよいのですが、  やはり1のロイ・シャイダーとジーン・ハックマンのコンビのほうが・・  組織のボスはひきつづき出てきますし今回の方が出番が多い。  異国感のレトロさや不思議さは今回の方が上なのですが、  乱暴さで売っているというポパイも放火までいくとちょっと(苦笑)  この作品のラストで決着がつくので、  1の曖昧な終わり方後味の悪さが気に入らない人にはこちらの方が面白いかも。  結局1&2のセットで観る方が総合的には楽しいでしょう。  ただ、カメラワークが平坦になっている気がします。  前の監督はやはり「エクソシスト」の監督です。  暗さ怪しさもさることながら空間の使い方がうまく静と動が感じられた。  けれど今回は監督が変わり人物のアップが多く紙芝居を見ているよう。  薬漬けにされた主人公の苦悩だけでは現せないと・・   
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 10:45:43)
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