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1.  別離(2011) 《ネタバレ》 
●ミステリーとして見た場合は、証拠の現実感が素晴らしい。扉の位置関係、階段の汚れ、病院到着の際のやりとりなど、どちらに有利な証拠もそれなりにある。目撃証人も2人ほどいるが、どっちに有利な結果になるのか、どちらの結論にも転びそうである。見ている側も、行きつく先が見えないまま否応なく巻き込まれるという仕掛け。●ドラマとして見た場合は、各登場人物の心理のぶつかり具合が見事。どこかでバランスが壊れて破綻しそうになりながら、元に戻ったり、また別の問題が起こったりして、解決した部分とそうでない部分を残しながらラストに収束していく。その設定に応えた役者陣の演技力も特筆すべき。●伏線を随所で撒いていながら、回収しているものもいないものもある。その手法がもたらす先の見えなさが、日常生活の中での生々しい不安定性を表現することに成功している。
[DVD(字幕)] 8点(2013-01-07 01:46:50)
2.  ベスト・フレンズ・ウェディング
今頃になって気づいたのですが、実はこれ、意外に奥が深い作品なのではないでしょうか。中心の3人は、出発点の時点では、明確に自分の立ち位置と方向性を定めています。何もなければそのままに終わるところ、結婚式という本番を前にして、徐々にズレが生じ、すれ違いになり、それがどこかでぶつかり合うところにドラマがあるわけなのです。その感情の動きの描写についても、いきなり事件やエピソードに飛びつくことなく、ちょっとした繊細な揺れを注意深く取り扱っていることが、よく見ると分かります。ジュリア・ロバーツも、もしかしたらこれがベスト・アクトのような気がしてきた。キャメロン・ディアスとの共演シーンに顕著な、明るい作品の雰囲気の中に見え隠れする絶妙なネチネチ感が楽しい。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2004-07-18 01:55:56)
3.  ベルリン陥落 1945 《ネタバレ》 
タイトルからは戦史もの的な内容を想像しますが、それとはかなり違います。原題の「あるベルリンの匿名女性」の方がよほど本質を表しています(そもそも主人公にも役名がない)。すでにソ連赤軍によって包囲されたベルリンのある一角が舞台なのですが、対象はずばり、レイプ対策です。しかも、助けは何もありませんし、奇跡も起こりません。ただそこで起こった出来事をそのまま描いています。多くの作品がこれまで目を背けていたかもしれない場面にも、容赦なく立ち入っていきます。その中で、無力な主人公が持っていたのは、ただ1つ、「絶対に生きのびる」という意志の力だけ。そうであるからこそ、この作品は、今日に生きる我々にも普遍的な価値を有しています。
[DVD(字幕)] 7点(2022-04-18 21:45:03)
4.  ペン偽らず 暴力の街
1948年、埼玉県本庄町で、暴力団と町議会と警察の癒着(というか一体化)を市民とマスコミの運動で追放した「本庄事件」を、そのわずか2年後に映画化したもの。俳優陣は映画会社の枠を超えて大集結しており、そのことからも、この作品化に向けた情熱と原動力を感じ取ることができる。こういう純粋な初期衝動に満ちた作品は、もちろん評価せざるをえません。山本薩夫監督らしく(クレジットは「演出」ですが)、描写の上での虚飾を排し、不自然な展開の上下動を入れることもせず、地道に日常的シーンを積み重ねているのですが、その作り方がまさに作中の市民や記者の行動と一致していると同時に、今日の我々にとっても、日々の不断の努力を怠ってはならないという警報たりうる効果を導いています。
[DVD(邦画)] 7点(2016-08-12 00:23:40)
5.  ペーパー・チェイス 《ネタバレ》 
ひたすら勉強し続ける学生、そしてそれに精神的スパルタともいうべき試練を与え続ける教授(もっとも、彼にとっては「それが当然」で、特に厳しくしているつもりはないのだろうが)というだけの構成で映画を一本作ってしまっているのが凄い。こんな作品はほかにあるんでしょうか。いろいろな場面で、さりげない一言ですべてを表している教授の造形が見事。学生たちは描き分けができているとはいえないし、進行も平坦なようにも思えるが、この壮絶な世界を何もひねらずにそのまま対象としてしまった制作者の根性の前には許す。
[DVD(字幕)] 7点(2009-03-05 02:27:11)
6.  ベルエポック(1992) 《ネタバレ》 
出だしは何となくシリアスで哲学的な雰囲気を感じさせますが、主人公が偶然出会った老人の家にいつの間にか居着いてしまったり、突然登場する美人四姉妹ともえらくうまくいってしまったりと、一方的に都合の良い展開になってしまうのが笑えます。しかも、誰かがアホだったり邪だったりすることもなく、みんな真面目に大らかに生きている結果としてそうなっているのがよろしい。最初は区別のつきにくい四姉妹も、展開にしたがって個性が明らかになっています。老人以外誰もいなくなったラストの一抹の侘びしさも印象的。
[DVD(字幕)] 7点(2008-04-28 00:36:23)
7.  ペーパー・ムーン 《ネタバレ》 
テータムもライアンもいいが、私が印象的だったのはカメラワーク。逃亡Uターンの360度回転2連発にはびっくりしたし、ここぞというところでアップからの引きや鏡の駆使といった小技をちりばめているのもポイントが高いし、向こうへ逃げていったライアンが戻ってくるのを手前から全部撮ったショットにもどきっとした。決めとなるべき部分で、俳優の表情の変化をきっちり撮りきっているのもポイントが高い。残念なのは、トリクシーを追い出すシークエンスで、手が込みすぎてテンポが落ちていること。あそこはもっとあっさり切り上げてよかったと思う。●(追記)今頃になって気づいたんだけど、主人公の名前は"Moses Pray"(モーゼの祈り)、やっていることは聖書の売りつけ詐欺。そして、素朴に聖書を信じる人ほど引っかかる詐欺の手口になっている。もうこれは、直球ど真ん中というくらいのアンチクライスト作品です。でも、そんな彼だからこそ傷ついた少女を救うことができたし、最後に2人を結びつけるのは、紙でできた作り物の月。「張りぼてでも、中身がなくても、素朴に人を愛する心があれば、人は救えるんだよ」というメッセージを感じます。筋肉男とのレスリングに立ち向かい、マフィアにボコボコにされるモーゼが、私には、汚れたキリストのように見えます。
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-09 04:21:33)
8.  ペリカンマン 《ネタバレ》 
冒頭でいきなり、ペリカンが人間の男になる。そのネタ一発だけで、最後まで押し切ります。見事です。また、中身はペリカンという設定に忠実に、主人公はペリカンっぽい動き(?)を忘れません。途中からは突然異様な才能を発揮したりするのですが、それもまた良し。もしかすると、トコトコ歩きながら天然を貫く主人公の造形は、チャップリンを意識したのかもしれませんし、人外的な異形のキャラクターと地域の調和という視点は、「シザーハンズ」のようにも見えてこなくもありません。全体としては、ここはもうちょっと引っ張るだろうというところでもサクサク先に進みますし、また随所でやたら都合の良い展開も目につくのですが、これは一冊の絵本を構成するような感じで作ったのかも。なお、一瞬登場する謎の寿司居酒屋も見どころです(笑)。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-11 00:08:33)
9.  ベティ・サイズモア 《ネタバレ》 
俳優と役の区別がつかなくなってそこにのめり込む(どころか会いに行く)だけだったらライト・コメディなんだけど、そこに導入部の夫をめぐるシークエンスが入ることによって、妙に重くなっている。さらには殺し屋2人から追跡されるロード・ムービーへ。と、普通だったら収拾がつかなくなるところなんだけど、コメディ演技をシリアスにできるレネー・ゼルウィガーという奇跡のキャスティングによって、そこで全部引き締められました。ただ、フリーマンがレネーにのめり込むというのが、写真だけの理由ではどうにも弱いんですよね(フリーマンの重々しさというキャスティングも含めて)。一応、ドリス・デイとか40年代とかいう台詞で説明をつけようとしたっぽいんですが、やはり無理がありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-06-20 01:19:23)
10.  ヘイトフル・エイト 《ネタバレ》 
タイトルで8人と言っていながら、舞台となる洋品店に集まったのはどう数えても9人。最初のクレジットでもっともらしく「タランティーノの8作目」とか言っていながら、それも数が合わない。この時点ですでに、「全体がインチキ宣言」はなされているわけです。なので、こちらとしても、毒を入れた犯人は誰かとか、偶然集まった登場人物には実は個々にこういう背景が、なんていうオーソドックスな謎はどうでもよくて、いつもの「気がついたらやたら時間が経っている会話の積み重ね」と、怖そうに登場したカート・ラッセルでもあっという間に埋もれてしまう各キャラのアクの強さを堪能するわけです。ただそれでも、中盤まではいろいろ心理の綾やその噛み合わなさが重なって面白かったのですが、終盤が単調になってしまったのは残念でした。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2017-07-18 00:48:05)
11.  ヘルプ 心がつなぐストーリー 《ネタバレ》 
前半は人間関係がちょっと分かりづらいのだが、それが整理されてきた中盤以降からは、全体が一体となってドラマが展開する。ただ、テーマへの突っ込みはやはり表層的で浅い。導入部と結実部分で視点が異なっているのも、それを象徴している。それを救っているのは俳優陣の達者な演技。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2012-10-16 00:42:02)
12.  ヘアスプレー(2007) 《ネタバレ》 
怒濤のような躊躇いのない楽曲の連打と、カット割や動作・振付の工夫によって、舞台とはまた別の映画としてのミュージカルを完成させている。ミシェル・ファイファーがきちんと歌える人なのは分かっていたが、相変わらずなのにはびっくり。意地悪な役であるにもかかわらず不思議に不快感がないのは、彼女のにじみ出るコメディ・センスの賜であろう。若い男優を中心とするサポート陣の働きもなかなか。ただし、トラボルタの歌があまりにも下手なのと、いくら単純賑やか作品とはいえ人種差別問題の処理があまりにも適当なのは、やはり気になった。説明的な決め台詞を抜いて、普通に筋を追うだけでよかったのでは?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-03-23 15:12:03)
13.  ヘヴン 《ネタバレ》 
内容の量に比べて尺が妙に短いし、ストーリー上は突っ込みどころ満載だし、結局は映像の美しさでカバーしちゃってるんだろ?という気はするのだが、それでもどきっとするショットがあるから見切られない。例えば、爆破寸前、エスカレーターで下るケイトと上昇するエレベーターを同時に収めた構図とか。それと、こういうのは、脱獄がばれて失敗したり、逃げたと思ってもすぐに警察がどこかで待ちかまえていたりするパターンに慣れてしまっていたので、何だかんだあっても一直線にハッピーエンドに向かう展開は、ちょっと嬉しかったりする。
[DVD(字幕)] 6点(2010-12-20 03:46:13)
14.  變臉~この櫂に手をそえて~
ことさらに突飛な展開をしない地道な描写の積み重ねに好感が持てる。主人公の爺さんも絡み役の少女も、最初の方は素人級の芝居ではないかと思っていたが、物語が進むにつれてとてもいい顔をするようになっている。歌劇役者の彼が裏の功績者ですね。
[映画館(字幕)] 6点(2010-10-31 22:00:57)
15.  ペイルライダー 《ネタバレ》 
冒頭の集落襲撃シーンから、カメラ、音響、エキストラの動きなどどこをとっても強烈。さすがイーストウッド作品はこうしたお約束シーンもひと味違うと思わせるが、中盤くらいからは妙にテンションが落ちてしまう。どこに原因があるのかと考えたら、やはり、キーパーソンの母娘の存在感が妙に希薄なのですね。どういう考えでどういう生活をしているのかが今ひとつ分からない。主人公とは逆に一般人側の代表なのだから、ここはきちんとした描写が必要でした。ただし、逆に主人公の背景をあまり説明していないのは、作品に不思議な余韻を残しています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-05-13 22:38:42)
16.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 
脚本が同じ人だから「フォレスト・ガンプ」と似た感じになるのは自然ではあるのかもしれないが、それにしても前置きの老けメイク時代が長すぎる。主人公のいろんな体験をちりばめたい気持ちは分かりますが、相互に関連性があるわけでもなく、発展性があるわけでもありません。つまり、どこかを抜いても作品として成立してしまいます。他方で、ケイト・ブランシェットを起用するという幸運にめぐまれていながら、意外なほど生かされていません。2人が「すれ違った」後、主人公の予言通りに落差が拡がっていく部分にこそ本当の切なさがあるはずで、何でそこをあっという間に駆け抜けてしまったのか、はなはだ疑問。また、病室からの回想という形にしているのも、それほど効果的とは思えません(むしろ邪魔だし、根本的な視点のブレを生じさせている)。ラスト15分間に6点。
[映画館(字幕)] 6点(2009-02-10 02:01:48)(良:1票)
17.  ペレ 《ネタバレ》 
冒頭、「安売りはしない。安売りはしない・・・」と呟きながら、あっという間に誰もいなくなって一番酷いところに連れて行かれる下りなんかは、切れ味の鋭い描写に息を飲みました。が、その後は、いろんな人が脈絡なくいろんなことをしているだけであって、そんなに面白いところは見あたりませんでした。とはいえ、登場人物の多くを最後まで泥まみれ藁まみれ埃まみれで押し通し、使用人生活の厳しさを映像上もリアルに反映させた徹底ぶりにはインパクトがありました。それにしても、スウェーデンとデンマークの間で移民なんてことも行われてたんですね。勉強にもなります。
[DVD(字幕)] 6点(2008-09-08 03:33:32)
18.  ベジャール、バレエ、リュミエール
何の予備知識もなく見てしまったので、どのシーンにどういう意味があるのかよく分からないところが多かったです。が、各ダンサーの引き締まった動きや、どの場面でも情熱とエネルギーあふれるベジャール氏のパワフルさは印象的でした。普段見ることのないジャンルだったので、とりあえず好奇心は満足できました。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-12 00:59:35)
19.  ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
楽曲、パフォーマンス、音楽による表現力は文句なし。なんだけど、それ以外の部分が音楽の添え物みたいな感じなので、その部分は減点。ただし、ロックを自分でやろうと思う人は見ておくべき作品。精神を削って魂を込めた音楽でないと人を感動させることはできないということを、よく知っておいて下さい。
[DVD(字幕)] 6点(2008-04-07 23:25:38)
20.  ベン・ハー(1959) 《ネタバレ》 
砂漠に海戦に馬車レースにゴルゴダの再現と、とにかくサービス精神満載の作品。しかし、どのシーンよりも強烈なインパクトを残すのが、3回だけ登場する、顔の映らない「あの人」のシーン。なぜこの場面が存在するのか、いろいろと考えてしまう。単に華麗な映像と音響を楽しむだけの作品ではない。むしろ、すべては死の谷の救出以降の各シーンのための前座であるとさえいえるかもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2004-12-20 01:55:53)
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