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1.  幕が上がる 《ネタバレ》 
我ながら鈍いと言うか話題に周回遅れしてるというか、そもそもこの作品が公開してたことすら知らなかった。ところが昨年ネット上でチラホラこの作品の評価が関連ニュースとして目にとまるようになり、そのきっかけが主演したももいろクローバーZの一人が年明けに卒業したことに端を発しその才を惜しむかのように取り上げられていたことが門外漢の自分にさえ分かったのが観てみようと思った動機。踊る大捜査線第1作で青島が重傷を負ってからのくだりに未だに泣けてしまうほどの単純な人間なので、同じ本広監督の作品ならまあハズレではないだろうというその程度だった。 だから、まさかこんなにハマるとは思わなかったのだ。某ウィキで「この作品が一番刺さるのは高校演劇にもももクロにも興味関心が無い人だろう」という大意の文化人コメントがあったが、自分がそのど真ん中だったことを思い知らされた。 大した実績もない地方高校の演劇部。のっけから地区大会敗退でモチベーション下がりまくる中主人公のさおりは部長を押し付けられ不満でイライラしている。新入生勧誘の舞台も学芸会以下のレベルとなりゃ、そりゃあ生徒会もアクビ噛み殺すよなあ、という八方塞がり状態の中新任の美術教諭が実は学生演劇の女王と謳われた凄い人と判り頼み込んで教えを請う。最初こそ稽古場見学とか言いながら徐々に熱血指導になり部員たちはそれまで考えたことすらなかった全国大会出場へと覚醒していく。細かいアラも気にならないほどにその過程が判りやすく描かれ、俄然彼女達の表情もいきいきしてくる。演劇強豪校からの転校生も加わり結束していく様子は微笑ましく、終盤起きる事件をも乗り越えて行くことが想像できてしまう。でもネタ割れの興醒め感ではなく、乗り越えてほしいという観る側の願い通りになることがこの作品の良いところ。 一方でこの作品は不公平の映画でもある。ももクロのファン、所謂モノノフの方々なら常識であろう目配せが幾つかあり、知らなくても楽しめるのだけれど中には置いてかれるものもある。中西さんがメロンソーダというのは序の口(演じる有安杏果のカラーが緑)で、劇伴にももクロ曲をワンフレーズピアノで入れたり、果ては何で松崎しげるや鶴瓶が出てくるのか一般には判らない(自分も最近分かった)。それこそこの映画がアイドル映画と言われる理由なのだけれど、アイドル映画を差別するつもりは毛頭ない。むしろ平田オリザの原作が現実のももクロにオーバーラップする(原作者にその意図は全く無い)と感じた本広監督の慧眼がこの映画を多層的にしている。「踊る」シリーズではカエル急便とかスタトレネタとか意図的なマーキングが随所に張り巡らされていたが、どこか仲間内でニヤニヤしているような一見(いちげん)さんお断りの印象すら与えていたように今は思う。だがこの作品では現実世界のももクロが経てきた道のりが、それを知っているファンにはいちいち被るように感じたのではないか、例えば吉岡先生の退職は早見あかりの脱退を想起させたように。もっとも後からこれを観た自分は有安杏果の卒業を知ってからの観賞なので、ファンではないけれどちょっと切ない気持ちにはなった。以前海街diaryを劇場で観なかったことを後悔した映画の筆頭に挙げた。この映画をモノノフでごった返したであろう劇場に足を運ばなくてさすがに正解だと思っている。でも海街と共通するのは、どちらもその時しか撮れない彼女たちを描いている、その貴重さだと思う。それにしても「べっぴんさん」で百田夏菜子、「女子的生活」で玉井詩織を観ていたのに何で今更四年前の映画で盛り上がるのか我ながら呆れている。
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2019-01-05 06:42:27)(良:1票)
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