21. ラスト・ショー
映画評論家から転身した変わり種、ピーター・ボグダノビッチ監督による何ともホロ苦い青春映画の秀作。さびれた場末の映画館オーナー・サムを演じたベン・ジョンスンが味わい深い名演でオスカー助演男優賞を、主人公ソニー(ティモシー・ボトムズ)と肉体関係に陥る、体育教師の妻役のクロリス・リーチマンがオスカー助演女優賞を各々獲得。特にベン・ジョンスンはジョン・フォード西部劇での派手な乗馬アクションしか取り柄のない大根、という先入観を覆す見事な演技で男の渋さを体現し痛快。取り壊しが決まった映画館での最後の上映作品は「赤い河」(1948年・監督:ハワード・ホークス)。ジェフ・ブリッジスと旧交を温めつつソニーの観るラストショーは余りに切ない。個人的には結局結ばれることなく終わったサムとの若き日の恋を、イタズラっぽい表情でソニーに告白するエレン・バースティンも鮮烈な印象を残す。 8点(2003-01-29 12:44:30)(良:1票) |
22. ランボー3/怒りのアフガン
実際にはソ連がアフガン撤退を始めた年に、こんな好戦的なタカ派作品を発表するなんて…良識を疑われても仕方あるまい。侵攻中なら兎も角…。せめて舞台を架空の国にしろよな。ドイツのポーランド侵攻直後に「独裁者」をクランクインしたチャップリンの勇気ある製作態度と比較するのもおこがましいが、製作のタイミングてのは後世の者にとって格好の判断材料になるから要注意だよ、脳味噌まで筋肉のスタローン君!!スティンガー・ミサイルでも死なない超人ぶりはシリーズ最高というか、最悪というか…(絶句)。シリーズ3作目なんで、洒落で3点! 3点(2003-01-29 03:19:43)(良:1票) |
23. ラストタンゴ・イン・パリ
何なんだ、コレは??マーロン・ブランド醜悪!悪いけど、こんな無様に太った中年男のヌードを延々と見せつけられてもねぇ…。しかも妙なボカシ入りまくりだし。ま、入ってなくても結果は同じだろうけどサ。ベルトルッチは確信犯でブランドを起用したらしいが、コレも悪趣味としか思えないなぁ…。一大センセーションを巻き起こしたから、目論見は見事に達成されたんだろうが、個人的にこんな「あざとい」映画にゃ感動できない。マリア・シュナイダー扮するジャンヌの気が知れない怪作。 5点(2003-01-26 12:30:22) |
24. ランナウェイ(1997)
ああ~コイツも長距離バスの移動中に何とな~く観たっけなぁ。黒人の主役がうるせーんだ、よく喋るし。眠れねーだろーが!ン?このTVレポーター役は…チャーリー・シーンじゃねーの。80年代のオリバー・ストーン作品でブイブイ言わせてたのが懐かしいねぇ。でも、コッチの方が似合ってるぜ。内容は…どうでもイイや。そこそこ…カナ? 6点(2003-01-21 11:53:36)(笑:2票) |
25. ラ・ブーム
そうそう、この頃はソフィー・マルソーも未だアイドルだったんだよナァ(遠い目)。ママ役は不滅の傑作「禁じられた遊び」の幼女ポーレット役だったブリジット・フォセーだっっ(再び遠い目)!! 6点(2003-01-19 20:57:59) |
26. ライトスタッフ
いやぁフィリップ・カウフマンお見事!「ミネソタ大強盗団」とか「ワンダラーズ」作ってたヒトとは思えない重厚かつ繊細な作風。堂々たる大家って感じが漂ってるよ。「愛と追憶の日々」なんかに敗れ去るとは…皮肉だねぇ。でも、この後「存在の耐えられない軽さ」に「ライジング・サン」だしなぁ…。アカデミー選出委員は慧眼だったと言うべきなのか?? 8点(2003-01-19 03:05:41)(良:1票) |
27. ラジオ・デイズ
冒頭、空き巣がつい電話に出てラジオのクイズに正解してしまう「ダンシン・イン・ザ・ダーク!」のシーンだけは面白かった。 6点(2003-01-12 03:58:48) |
28. ラビナス
飢えと寒さで常軌を逸した人間の「人肉食」をモロに描き過ぎ!ミステリっぽいのかナと冒頭でチョット期待してたら、中盤以降トンデモナイ残酷かつ気色悪いシーンの怒濤の如きオンパレード!「人肉食」経験者の二人が相討ちになるラストも後味が悪いの何の…。うえ~、吐きそう…。 5点(2003-01-03 02:49:24) |
29. ライジング・サン(1993)
う~~~ん!!国辱映画って程でもないけど、コネリーもカウフマンも何をトチ狂ったのか…。「センパーイ」じゃねえ!未読だけど恐らくマイケル・クライトンの原作に問題アリと見た!SF書いてろっつーの!武満徹も何もこんな映画の音楽を担当せんでも…。 5点(2003-01-02 16:53:36) |