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1.  LOGAN ローガン 《ネタバレ》 
ローガン/ウルヴァリンに対する思い入れの有無でかなり 印象が左右されそうな映画でした。  それほど思い入れのない私が見ても、緩い筋書きと、 温い展開に、それほど面白くない映画という印象しかもてませんでした。  せめて”レスラー”くらい悲哀が込められていれば 人間ドラマとして見応えもあるのでしょうが、そういう部分が希薄で、 見ていても、終始うーん、という印象しかもてませんでした。
[インターネット(吹替)] 5点(2018-01-04 20:47:26)
2.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
「スパイがデス・スターの設計図を手に入れた」本編ではたったの一行で流された出来事。その出来事を描いたのが本映画。スターウォーズをコンサートに例えれば、ルーク達を歌手(主演)としたら、こちらは裏方のお話。デス・スターの設計図奪取というサブ的なエピソードなので、本編の世界観を踏まえた上で、どれだけ捨て石となった人々の意地を描けるのか? がお話のキモ。これが意外といっては失礼ですが、「弁慶の立ち往生」も含め、お見事なお話でした。本編は伝統のお伽噺そのものですが、こちらは最近映画で流行のダークでシリアス路線です。本編との毛色の違いを出しつつも、新しいスターウォーズとして作り上げられた本作。その毛色の違いも含めて本編よりもこちらの方が好みです。あえてフォースを持たない人々を描くことで、逆説的に「生きようとする強い意志。その意志が生み出す奇跡」こそがフォースである。誰にでもフォースは宿っている、と語らせたことも見事。決してep7のように不思議パワーとしてのフォースは描かれていません。帝国軍やダース・ベイダーも恐怖の象徴として圧倒的な悪の存在感を醸し出しています。特にダース・ベイダーに関しては白眉。本編すべて含めても、シスの暗黒卿の恐怖すら感じるような圧倒的な強さがこれだけ見事に表現されている映像は皆無ではないでしょうか。ただし、人物や背景紹介としての前編は退屈。ドニー・イェンが出てくるまではちと見るのがきつかったです。
[映画館(字幕)] 8点(2016-12-19 13:59:47)
3.  ロボコップ(2014) 《ネタバレ》 
リメイク作は企業の論理に溺れる人々をメインとして描いた物語になっていました。この映画では戦闘ロボットがすでに普及しており、実戦配備もされて問題なく稼働しています。ただしアメリカでは別。ロボットアレルギーが世論を支配しており、排除法案によってアメリカ国内ではロボットを普及させられない。苦肉の策として考えられたのが人間とロボットの合体。あくまで脳と肺だけの状態のマーフィーが主体で、ロボコップのボディは超高性能な義体扱い。法の網をかいくぐり、ロボットの優位性を示して法案を廃止に追い込むためのアドバルーンとして作られたのがロボコップです。しかし生体部分がボトルネックとなり機械が十分な性能を発揮できない。対応策として脳に細工をして反応速度を引き上げたり、システムに負荷をかける感情を消失させ、機械に近づけていくというのが今回のお話。もはや純機械の方が高性能で、生体部分を組み込む意義はないというのが2014年版です。終始企業の論理に溺れる人々が物語を推し進めるので元々薄かった人間ドラマがほぼ皆無。ロボコップをどう効果的に世論にアピールし、法案を廃案にもっていくかが強調されています。マーフィーが自分の曖昧な存在に悩むのも一瞬だけ。自分をはめた警官を追い詰めてもほぼ感傷なし。何よりドキュメンタリー畑の人らしいあっさりとした描写のせいで物語が淡泊。戦闘まで淡泊なので見所があるようでない映画になってしまいました。ブラックな場面としては、広報担当者が考案した戦闘モード。旧ロボコップの姿にトランスフォームする機能を考案し子供に向けたアピールを提案しますが、社長に幼稚と切って捨てられる場面くらいでしょうか。それも軽薄に思えました。
[DVD(字幕)] 5点(2015-01-18 22:23:11)
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