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1.  スクール・オブ・ロック
ロックに対する本気の情熱が伝わって来る。とんとん拍子すぎるのもなんのその、ラストに向かって突き進む爽快感!一曲がすべてを変える、豪快すぎるストーリー回し!ありえないのもなんのその、映画そのものの進行が、ロックンロールしてる!「ロックしようぜ!」と遺伝子に呼びかけて、骨まで溶ろけさせるずるい映画だ!
10点(2004-09-18 21:02:37)
2.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
前の2作が大好きで、あれこれと思いをふくらませながらこの作品をずっと心待ちにしてなおかつ、最上レベルの期待感を持って臨んだ純粋な気持ちを全く裏切ることなく、包み込んでくれたこの映画にまずは感謝の気持ちを心から延べたいです。映像や展開に迷いが感じられないのは、やっぱり原作の良さもさることながら、監督始めとするスタッフが心から作りたかった世界だからなのだろうと思う。それにしてもそれをずっと持続しているのも大変な事だったはず。無理だと言われていた映画化をやり遂げたことに、それをしっかりと届けてくれたことに、満点を贈ります。
10点(2004-02-23 13:00:22)
3.  山の郵便配達 《ネタバレ》 
ひさびさに良い映画を見たと、心から感じました。このような時代の新旧や金銭勘定を超越した「仕事」を見ると、自分のちっぽけな仕事観があさましく思えて来ました。人を好きになり、人に喜んでもらうために生きた犠牲として自分を差し出して「生き甲斐がある」と自分の息子をその空気の中でさとす事ができるなんて、なんてかっこいい生き方なんだろう。収入のためかもしれないけど決してその奴隷に成り下がる事のない気高さを見せてもらいました。それと「次男坊」、映画各賞はなぜ「助演動物賞」を作らないのか?もしあれば受賞まちがい無しの名演技です。 
9点(2004-09-18 19:26:54)
4.  グランド・ホテル
考えてみればこの映画、限られた時間の配分の中でよくぞこれだけの人間関係や、エピソードを過不足なく描き切ったものだと、まず感服。しかもそれらのどれか一つが際立っていたり、逆に弱かったりが全くない。上手な絵のポイントはどこで止めるかだと聞いた事があるけど、まさにその言葉通りの天秤感覚と寸止め感覚は見事の一言。
9点(2004-06-05 21:14:59)
5.  猟奇的な彼女
後半ちょっと作られ過ぎでは?と感じもしたけどそれを十分に包み込んでしまう爽やかさと、ほのぼのさが後にずっと残る。素直に出来が良いとうなずける作品。あだち充のまんがに出て来るようなキャラをそのまま実写できる韓国映画の技量は、とうに日本映画を超えている。いつまでも侍やら風情描写の切り売りだけでは恥ずかしいぞ、日本映画。
9点(2004-05-03 19:10:16)
6.  テキサスの五人の仲間
実はうちの社長はこれを劇場のロードショーで観たそうな。かねてからのお勧めだったから見てみたらあまりの面白さと、筋書きをうまく誤魔化しながら話してくれていた社長に大感謝です。これほどの映画がたいした評価を得る事も無く埋もれているのは何故?素晴らしく良く出来た脚本ゆえにネタバレなしのレビューは至難の技ですが、一つだけ言うなら映画の邦題そのものがすでに伏線になってます。これぞ真のどんでん返し。
9点(2004-05-03 18:54:51)
7.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 
ラストのネコの額のような実写コマにとどめを刺された感じ。もう少しくらいは大きく、堂々と見せてもいいのでは?と思うくらいに、今さらながら一直線な若さの素晴らしさを思い出させてくれました。オヤジさんの生き方や子供に対する思いもすごく良くわかる。最後の発射スイッチの前で素直になった時に男のかっこよさは遠い空の向こうまで届いた。
9点(2003-07-28 22:25:22)
8.  市民ケーン
アメリカンドリームの真実が競争社会の哀しさであることを、このストーリーは物語っていて、社会的な成功をむなしいと感じつつも追いかけて生きている。そう考えるとアメリカでの高い評価の理由が見えてくる気がする。どういう時にどんな気分でこんなにも長く見られ続けているのか、そこにとっても興味があります。生意気言ってすみません。
9点(2003-07-27 23:30:25)
9.  天国と地獄
これ以外に無いと思えるようなロケーションといい、カメラアングルといい、映像に織り込まれた絶妙の間といい、これを計算して形にできるのは、やっぱり天賦の才能なのだろう。ずっと心に残る「味」のある映画。
9点(2003-07-26 21:35:27)
10.  シザーハンズ
よく考えてみれば、とってもアンバランスな映画なのに、なんとな~く感情移入させられて、気がつけば最後は羽毛フトンのようにロマンチックな気分にすっぽりとくるまってる感じ。「そんなバカな~」って設定はいくらでもあったはずなのに不思議・・・良い映画のひとつのお手本だと思う。
9点(2003-07-26 21:21:03)
11.  第三の男
ストーリーはパッとしないが、カメラアングルや明暗の素晴らしさに何度も唸らされながら見た。セリフも音楽も邪魔でしかない、一冊の写真集としての重さが心にずっと残ってる。
8点(2004-05-23 22:00:32)
12.  イルマーレ(2000) 《ネタバレ》 
何人かの方と同じで「猟奇的な彼女」つながりで見ました。私事ですが今からふた昔以上前に、遠距離恋愛で2年間くらい当時の彼女と文通していた事がありまして、当時はメールもないし貧乏暮らしのアパートには電話すら無い。ただポストをのぞく瞬間だけが、距離をつなぐ本当に特別なものだった事が鮮烈に思い出されました。その彼女とは結局遠距離のまま別れたのですが、3年前に同窓会で再会して、それぞれが結婚して二人の子持ちであることも知って、今は仲のいいメル友です。すみません映画の話に戻りますと、、つじつまや不自然さを言うなら確かに犬の存在とか他にもたくさんあるのですが、モノサシとハカリ持参で映画を見るタイプではないので、映像のきれいな事と、セットやカメラアングルのこだわりもちゃんとプラスに働いてるし、なによりせつなさやもどかしさに感情移入できたことで、とても気持ちのいい時間を持てたなと感じた作品でした。もう一軒の海辺の家がキチンと見たかったのと、そこまで惚れ込んだ前の彼氏の描き方が少し弱かった所で各マイナス1点。
8点(2004-05-15 23:06:07)
13.  紅の豚
女子供にゃわからんジブリ(?)として、あたしゃ一番すきですね。アドリア海って言葉の響きから古き良き時代を固定概念として思い浮かべてしまうほどに、この世界観にハマってしまった。
8点(2004-05-05 21:28:06)
14.  太陽を盗んだ男
あまり評価されていないようですが、僕はこの映画の音楽をもっと高く評価するべきだと思います。24年前に劇場で見た帰りにすぐサントラを買ったのを覚えてる。確かに映画としての出来も日本映画の中では上位にランキングできると思うけど、背骨を支えてるのはクールなサウンドメイクだと声を大にして言いたい。
8点(2003-07-27 23:05:56)
15.  ソラリス
原作を読んで前作は見てないパターンの自分ですが、けっこう楽しめました。恋愛設定がちょっとくどくも感じたけど、映像も良かったし、キャスティングもアンマッチでは決してないと思います。なによりソラリスによる人間の「探索」に悪意が感じられない所に単なるSFを超えた世界が見えて感慨を覚えました。ただ、原作というレールを知ってるからの理解であって、知らなければ「なんじゃこれは?」で済んでしまったかも。
7点(2004-06-05 20:47:40)
16.  フォーン・ブース 《ネタバレ》 
ストップウオッチの音が聞こえるようなスピード感と、知らぬ間に身を乗り出してしまう理不尽なゴリ押し展開に7点。不倫相手の立場の無さと、見習い助手にもう一働きして欲しかったのと、ラストの中途半端な意識もうろうでマイナス3点。
7点(2004-05-05 20:24:40)
17.  セント・オブ・ウーマン/夢の香り
アルパチーノがカッコ良いのは文句無しなんだけど、俳優としてとか、芝居の善し悪しとして見てしまうのはなぜだろう?タンゴの場面もフェラーリのシーンも最高!…の「演技」として見えてしまうのは自分だけの問題かな?
7点(2003-12-29 18:11:10)
18.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
戦闘シーンと雄大なロケーションには文句のつけようがない。それだけに前半途中の間延び感とエピソードのマンガチックさが退屈に思えた。1作目の感動が大きすぎてたぶん過敏になってたんだろうな。。そのくらい自分にとって特別な映画になっているのを実感。
7点(2003-07-28 21:41:24)
19.  レオン(1994)
なんだかんだ言っても、ナタリーポートマンの演技と存在感がすべてを牛耳ってしまっているかのような映画。 脚本、オーディション、演出がきちんと機能していればこそ。とは言えこの「可憐な狂気」には誰も勝てなかった。
7点(2003-07-26 22:07:08)
20.  クジラの島の少女
主役の女の子の演技はとても素晴らしいんだけど、その他がどうも中途半端であまり楽しめなかった。主人公の健気さと、折に触れて元気付けるおばあさんの優しさが良かったけど、胸に迫る所までは行かなかった。
6点(2004-09-18 20:35:24)
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