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1.  タクシードライバー(1976)
最近は「あなたは一人じゃない」とか「僕は一人じゃない」といった言葉が音楽や本やあらゆるものの中に氾濫している。そういう歌の歌詞を作っている人はこの映画をどういう風に見るのだろうか? 孤独に心を蝕まれているトラヴィスは一人じゃないのだろうか? 誰か彼を助けるような人がいるのだろうか? 違う、彼はずっと一人だ。もし現代が舞台ならベッツィも「一人じゃない」とい言う言葉を信じている一人として描かれると思う。でもトラヴィスの不器用な(いささか普通じゃない)行動にあっさりと彼から離れた。タクシー仲間も彼を全く理解はしていないし、大統領候補も他の誰も彼に手を差し伸べたりしていない。トラヴィスは初めから大統領を暗殺しようとか売春宿を襲撃しようとか考えていなかったはず。孤独な彼は自分を自分で絶望から救出しようとしてもがいていた。でも誰も理解はしなかった。現実はそんなものだ。この映画の主人公は社会に特別な人間ではなく、現代にも少なからず存在する。甘い言葉が溢れ返っている今の時代で、そんな言葉の発信者たちはどのようにこの映画を捉えるのだろう?
10点(2004-07-05 21:25:29)(良:1票)
2.  8 1/2 《ネタバレ》 
一回見ただけでは訳がわかりませんでした。でも繰り返して見ると、これが映画史上最高傑作の一本だと分かります。天才にしかこんな複雑に現実と夢が入り組んだ映画は作れないから。もしカラーで作っていたらここまでの評価は与えられなかったと思います。モノクロで現実と夢の境目をなくしたから傑作なんです。誰にも真似が出来ない映画です。何よりあのラストは毎回鳥肌が立ちます。全てを悟った主人公が「全てを受け入れるよ」といい、妻が「できるかどうか分からないけどやってみるわ」と返す(台詞をちゃんと覚えていないのですがこんな感じだったと思います)。映画の全ての人物が再登場する瞬間、何もかもが自由になったような、監督も入ってみんなで輪になって踊る最高のハッピーエンド。そしてあの耳に残る音楽。全てがしびれます。2回目できっとその凄さが伝わってくるはず。DVD(2004年6月現在日本では未発売)とサントラが欲しいです。
10点(2004-06-19 10:17:29)
3.  東京物語
家で一人で見ていて、終わった後思わず立ち上がって拍手したくなりました。日本映画の最高傑作は東京物語だと思います。何より脚本が素晴らしいです。登場人物個々の心情が簡素な整理でも伝わってきます。日本語も美しいし。これを見ていて思うのは、どんなに日本の風景は変わっていても、日本人はそんなに変化していないということが分かります。良く「最近の若い人は……、昔は……」とよく年配の方がおっしゃるけど、そんなことは50年前(今その台詞を言っている人たちが子供の頃)も同じことを言っていたんですね。「最近の若い者は親も殺すから」みたいな台詞、田舎から出てきた親を邪険に扱う子供たち(でも彼らなりに大切にしようとしているんです)、祖父母になつかない孫、そんなの昔も今の一緒じゃないか。お父さんもお母さんも本当は寂しいけど息子や娘にはそれぞれの生活があることがわかってる、ものすごく謙虚で他人に理解がある心が温かい人たちです。こういう年配者の謙虚さが今の日本にはなくなってしまったような。逆に若い人が見れば、両親を大切にしたいという気持ちがきっと芽生えてくると思います。10歳から100歳までの全ての人がこの映画を見てくれたら日本はきっと少し明るくなると思います。
10点(2004-06-19 10:03:57)
4.  羊たちの沈黙
この映画が傑作として評価されるのはレクター博士にカリスマ性があるからでしょう。彼の言葉はただのぶちぎれ人間じゃなくて、圧倒的な知性と規律と自信がみちていてみるもの聞くものは思わず頷きたくなるでしょう。天才精神科医という設定なんだから当たり前と思うかもしれないけど、これがうまく表現できなければ単なるカルト映画でしかなかったでしょうね。
9点(2004-07-05 21:38:49)
5.  俺たちに明日はない
主人公たちに思い切り感情移入していました。どうしようもない犯罪者なんだけど、彼らが求めつづけたものが自分が日常生活で求めていることと変わらない。つまらないいつまでも続く日常から逃げ出したかった、それがたまたま犯罪だっただけ。弱いものいじめをしているわけじゃない。あの詩のシーンは悲しいですね、もう自分たちが後には戻れない状況になっていて、そこで、警察からも逃れることなく二人で自由に暮らしたいって願い。これは実話なのだから、そのドキュメンタリーをみればまたこの映画の評価も変わるんだろうけど。どこかでみれないかな?
9点(2004-06-21 18:35:59)
6.  ロスト・イン・トランスレーション
こんなに日本を正確に描写している映画は日本映画を含めてあまりないと思います。だってホントのことだもん、LとRの区別はつかないし、ゲーセンにはああいうゲーム置いてあるし、サラリーマンは電車の中でHな漫画読んでいるし、おばちゃんたちのスイミングサークルはあんな感じだし。カルチャーギャップを扱っているけど、日本人を馬鹿にしているわけじゃない。マシューは日本人から見たらマシューなんだけど、外国の人たちは彼をどういう風にみたのかきになる。ちゃんと評価しているところはしているし(日本人の若者たちと遊んでいるシーンは好きです、東京のお洒落なところをちゃんとピンポイントしているし)。そんなことよりもこの映画の雰囲気が最高です! 恋じゃないけど、異質な場所でさびしい思いをしている静かに男女が心を通わせていく姿。音楽も素敵、渋谷や新宿も素敵。風景の切り取り方がとても上手で、寂しさを綺麗に表現しているんです。恋人同士で見るって言うより異性の友達と見たいですね。
9点(2004-06-19 10:55:18)(良:3票)
7.  フォーン・ブース
リアルタイムで進行してゆく実況生中継型サスペンス。今までになかったスタイルの映画、こんな風に場面転換も回想シーンも犯人像も無駄なCGも使わなくても(オープニングのシーンで使ってるけどストーリーにも映画にも関係なし)単純にはらはらどきどきさせてくれる映画って凄い。 オチなんてどうだって良いです、犯人が誰でもいい映画なんだから。
8点(2004-07-05 21:51:32)
8.  ミスティック・リバー
この映画は明らかに何かの隠喩をしている昔話のような映画です。暗くて重たいけど、映画を見たんだって充実感と見ごたえがあります。こういうタイプのものは監督や役者やその他のスタッフなど能力の人たちが集まらないと、ただのミニシアター三流映画にしかならないです。家までの帰り道でパンフレットを読みながらこの映画について頭の中で自分なりの考えをめぐらせていました。ただ暗いというのは簡単だけど、それぞれショーン・ペンやティム・ロビンスや他のキャラクター、性的暴行や娘の殺人事件、復讐などの出来事が何を象徴するのか、正解があるのか分からないけど考えてみると色々と味わえる、そんな作品です。
8点(2004-06-27 23:52:26)
9.  ドッグヴィル
長いですよね。無駄なシーンはないけど、はやくラストとがこないかなってみながら思ってました。でもこの監督はやっぱり天才です。予算はかかってなくてもここまで見せてくれる映画を作るんだから。お金のない学生でも作れるような気がするけど、才能がなければただの学園祭用前衛映画に過ぎなかったはず。村人やトム、グレース、ギャングのボス、まさに世界の構造をそのままこの箱庭に置き換えて映画にしちゃいましたね。それにしても集団の人間というのはなんて醜く弱く汚い生き物なんだろう。そういった現実を暴露して審判を下してしまった映画。
8点(2004-06-21 18:19:25)
10.  仁義なき戦い
みんな言ってるけど何言っているかわからない。広島弁だし。でもそんなの関係ない。菅原文太さんが最高に格好良いし、あの突然起こる暴力シーンの数々。タランティーノがこの映画の大ファンだというのがよく分かります(彼の映画にその影響が良く現れていますね)。ヤクザ映画なんて毛嫌いしてたけど、これは別。こんな凄い映画の監督が「バトル・ロワイヤル」を作った人と同一人物なんてとても信じられない。
8点(2004-06-19 10:29:45)
11.  キル・ビル Vol.2
1とは全然違ってて、「こういうのを見たかったんだよ」っていう内容でした。小話が出てきたり、突然起こる暴力シーンがあるので気が抜けなかったり。一部マイケル・マドゼンのシーンは長いなって思うけど、基本的に満足です。
7点(2004-07-19 16:42:10)
12.  裏窓(1954)
グレース・ケリーのあの美しさが強烈に印象に残っています。今まで見た映画の中で一番きれいな金髪美女です。殺人を発見できたから運が良かったけど、そうじゃなかったらとんでもないおばかさんだったりする。でものぞきってやっちゃうものなのかな?
7点(2004-07-18 21:13:26)
13.  鳥(1963)
シンプルだけど単純に面白いし、40年前の映画とは思えないくらい迫力を感じる。のりとしてはB級映画なんだけど(ゾンビが襲ってくるとか宇宙人に侵略されるとか)、それでも充分に鑑賞に耐えうる映画なんだから監督の才能なんですかね。毎日うちの近くでは、夕方になるとカラスの大集団が100m以上に渡って電線にとまっているんです。それもビッチリと。この映画を見て以来、襲ってくるんじゃないかと時々考えてしまいます。本当に恐ろしいのとは鳥の糞の大量爆撃ですけど。
7点(2004-07-18 21:09:41)
14.  バニラ・スカイ
これを2002年1月1日に映画館で見ました。トム・クルーズやキャメロン・ディアスが出演しているということで沢山のカップルがいました。僕はカップルに囲まれて一人で見ていました。オープニングのRADIOHEADの"everything is right place"が流れる誰もいないニューヨークのシーンから思いっきりやられていました。音楽はロックの有名な曲ばかり。ロック好きな自分にとってもう最高。そしてあの難解なストーリー。頭をフル回転させながら、謎解きを楽しみながら見ていました。個人的には大満足でした。お正月から楽しませてもらいました。周りのカップルの殆どは呆然としていました。ちょっと嬉しいお正月でした。
7点(2004-07-09 21:38:46)
15.  バッドボーイズ2バッド
難しいことを考えないで単純にアクション楽しめばいいじゃないですか!的映画。アクション映画って内容が浅いので好きでないのですが、これはのりのりでみちゃいましたね。テンポ良し、主演二人の悪乗り良し、音楽良し、ファッション良し、カーチェイスやアクション良し。設定に問題があるところなんてどうでもいい、こんだけ楽しく作っていればどうでも良いのさって思えた映画ってはじめて。
7点(2004-07-08 22:45:54)
16.  アウト・オブ・サイト
これこそオシャレでクールな映画。ジョージ・クルーニー、ジェニファー・ロペス(J.LOと呼ばれる前)の共演がいいですね、いやなことがあって落ち込んでいた時に、これがテレビでやっていて、元気が出てきました。こんなスタイリッシュな生き方だってあるって。ジョージ・クルーニーにはあこがれます、こういう風になりたいかなって。トランクのシーンもホテルのシーンもかっこいいです。ホテルのバーでこんなシチュエーションで会話が出来たらそれこそ、最高!です。もう少し後になって作っていたら多分評価を下げていたと思う。今ではジェニファーがとってもセレブになっているから、この頃の雰囲気の方が好きです。
7点(2004-06-27 23:35:37)
17.  ヴァイブレータ
最初の方を見たときはただのポルノ映画かなあってうんざりしてたけど、どんどん進むにつれて引き込まれて、最後にはすがすがしい気持ちになりました。文字で感情を表現するのが低予算映画っぽいけどそんなの途中で気にならなくなります。まさに回復のためのたびですね。でもこれは女の人にしか理解できないんじゃないかな(僕は男ですけど)? 女の人は生きていくのが辛いけど、ああやって感情を爆発させることもできるんですよね。男の優しさってまじめに生きてるとかヤンキーとか関係なくって、お風呂のお湯の温度を丁度良く設定できるとかそういうのが本物だと思う。寺島しのぶさんは本当に素晴らしい演技で良かったです、この映画ではじめて知ったけどとびきりではないけどきれいな人だって思った。
7点(2004-06-21 00:36:13)(良:1票)
18.  スカーフェイス 《ネタバレ》 
頂点に立った、莫大な金も手に入れた、女も手に入れた、まさに世界は俺のものだったはずなのに、結局は孤独で最後に全てを失ってしまうトニー。そりゃ狂犬の主人公ではあるけど、彼は彼なりにやろうとしていたんだなあ。最後の銃撃戦とその死に方は凄まじかったです。あと、この映画がゲームになったって? ちょっとやってみたい。
7点(2004-06-21 00:23:30)
19.  北北西に進路を取れ
今ではこういう映画が大量に作られているせいか、面白さがそれほど感じられず。いくら当時は斬新だったとしても、現在大量に模倣されていたとしても、本当に優れていれば面白いって思えるはず。飛行機のシーンもクライマックスも特別な驚きが感じられなかったです。
6点(2004-07-19 16:28:37)
20.  さらば、わが愛/覇王別姫
日本ではこんなクロニクルのある映画を作るのは予算でも規模の面でも多分不可能なんでしょうね。適当にごまかした作り物の歴史映画にしかならないのでしょう。1920年代から1970年代(文化大革命終了後)までの歴史の中で生きている人たちをこういった視点から描けるのが羨ましいです。
6点(2004-07-18 21:19:29)
024.88%
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