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1.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
映画館で1回。AMAZONで2回見た。で、感想を書く。  テーマは面白い。戦争でボロボロの日本でさらに害獣の被害が増す。それに対しての日本人の対応。 と、書けばまるでプロジェクトXである。田口トモロウの声が耳の奥で鳴る。  今で言うならPTSD、戦争後遺症に悩む主人公。空襲後の世間を危ない綱渡りであがく典子。しかも子供がいる。しかもだれかわからない人の子。  まあ、昔叔母や母に聞いて、そういう人が幾人かは居た事は聞いている。結婚式にてようやく”養女”と分かった人とかね。 ただ、令和の時代それをつついても映画にならんわな。でもそういうことがあったという子は日本人は覚えておかねばならんがな。  今も、ウクライナや中東で起こっている事だろうからね。  嫌事を言えば、神木氏の演技がラスト前には、なんか粗暴。やる気は見られるけど、ほとばしるものが少ない。妻は「怒りのエネルギー。てのは他から見て明るくは見えないよ」うむ。それならまあ、ぶっきらぼう的な、粗暴なふるまいは理解した。が、エイガ、シャシンとしては×だろうな。この辺は判断を緩めるわ。  ゴジラの造作、VFX。これには頭が下がるわ。確かにいい仕事だったし、映画の歴史の中でも監督が視覚効果の賞をもらうのは、かの、キューブリック以来だという。これには拍手だよな。  予算が安いとか人海戦術とか、”コストの安さ”をマスコミが言うが、映画というのはアイデアと画角。つまりはエズラ。絵面。でしょ? マキノ時代からの提言やがな。それが良かったわけである。  この賞は歴代のSF/ファンタジー作品が受けて居るから、まあ最高の誉め言葉と受けておこう。た・だ・し、”視覚効果”であり、作品が最高!ではないからな。  でも、役者さんとしてこれは秀逸。いい仕事。と思えるのは、新生丸艇長、秋津役の佐々木氏。隣のオバちゃん、太田役の安藤さん。整備兵橘役の青木さん。かなぁ、5点以上のお人は。  野田博士の吉岡氏はまるで三丁目の茶川竜之介であったな。  ともあれ、歴代のゴジラ映画としてはなかなか秀逸。ミリタリーマニア的な考察はゆっくり楽しめばいいのでそれは採点しない。 重巡洋艦の砲撃を至近でくらって生きている動物。それだけを見ておいておくれ。  さて、二回見ても銀座で逃げ惑う人の中に、”橋爪功氏”らしき人が居るんだが、、、ようわからん。それはまた今度見た時に探すか。  最後に、俺の親父は昭和4年生まれ。終戦時16歳。海軍特別少年兵。には採用されず、軍から金の出ていた民間主導の”海事学校”(名称はうろ覚え)に入っていて、姫路で終戦を迎えた。戦闘には参加していない。  だから、『おれ、戦争に行ってねえんだよ』の水島四郎=山田裕貴氏 は父と同年代なんだろうな。 朝鮮戦争での”輸送船の仕事”を断って、ミシンのセールスをしていたらしい。それは母と結婚したくて金を貯め&死なないためだ。  俺の親父のもう一つの戦後史。そんな妄想を見せてくれたこの映画に7点。
[インターネット(邦画)] 7点(2024-05-12 12:36:02)《新規》
2.  バービー(2023) 《ネタバレ》 
最初にね、この女性監督さんが出演している別の映画「ホワイトノイズ」を見るつもりだけど、嫁が2回目見だしたので、俺もそばで見てた。  嫁の記憶では「バービーちゃん」は60年代半ばには日本では売っていて買ってもらったという。リカちゃんが出る前に数年売られていたともあると記録があるからそうなのかな。80年代に再輸入されていて、CAさんコスのを大学時代買ったらしい。  「ケン」は買わなかったの?と聞けば、そんなの知らなかったという。  映画の冒頭、巨大なバービーが出てくる。荒野に女の子が赤ちゃん人形で遊んでいるシーン。「何これ?」「2001年やがな」「なにそれ?」「え?知らんの?」「しらーん。あ、始まった」  細かくは調べないとだけど、色んな映画のパロが入っているように思える。トラボルタがちょい出てくる。「グリース」の1シーンのようなダンスもあるなぁ。  フェミニズム と簡単に決めつけるのもいいけど、その面からこの映画に入るのも悪い手法ではあるまい。 マーゴットはいつになくかわいくて(くぁわいいやろ?)役にはぴったり。ゴスリングが回転滑り台を降りてくるのは吹いてしまうなぁ。  マテル社。よくまあこんな映画OKしたよね? マテル社のCEO役ウィル・フェレル。ハリウッドではサインしてくれないヤツNo.1らしいけど。「ユダヤ人でもだ」に吹きだすわ。 マテルの創立者はユダヤ系だったんだけどね。もう一人の創始者のヨメさんがバービーをデザインして作り出したんよ。ルース・ハンドラーね。その娘の名前がバーバラ・ハンドラー(人間になったバービーが名乗る名前と同じ)  と、嫁に話してもそんなのはどうでもいい。ピンクの世界。女性大統領、最高裁判所長官、ノーベル賞(?)もALL WOMANの世界なのだから。ヲトメノユメセカイ。  ケンの男性上位の国を作る目論見を阻止し、女性上位路線を復帰させるバービーたちだけど、典型的バービーは、この国にいるより人になることを選ぶ。  「ヒト」になる事なので、オンナ/オトコ ではなく「ニンゲン」になりたいという別の彼女の欲求なんだろうな。それを意図しているんだろうけど、なんで婦人科に来る?  まあ、「人間のボディ」を手に入れたらそりゃ色々あるわいな。ケンもバービーも「性器が無い」から「ある」に変わったんやろね。  直ぐに指摘したんは嫁。「なんでやろな?」「そら毎月大変になるがな。ピンクの世界ではそんなん無いねんやろ」「あ、そうか」  もうちっと、マテルの他のおもちゃ出してほしかったなー 話題になるのはわかった。マーゴットちゃんも高畑充希ちゃん(吹き替えよかったで)もかわいいから7点つける!
[インターネット(吹替)] 7点(2024-05-03 22:47:25)
3.  鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 《ネタバレ》 
「恨みの妖怪?がしゃどくろやんか?」  最初は私もそう思った。だが、狂骨の方が古いそうだ。がしゃどくろ は昭和の妖怪とも言われているらしい。あー知らなんだー  狂骨、そんなにやばい妖怪なのか? そこんとこが判らないともうついて行けなくなるがなー  お話を一言で言えば「鬼太郎-1.0」って言う感じだ。えー? なにこれー? 角川映画? そんな始まりだけど、まあじっくり見ておくれ。  で、ネタバレ。沙代さんが倒れて以降もお話は続くし、ほんとのワルイヤツが出てくるからね。それがあまりにもゲスイしグロイ。  お気分を悪くしないでね。  そしてスタッフロールが始めるけど、そこで終わってはダメ。ここからが、このお話の「ほんとに言いたかったこと」だから。  「墓場の鬼太郎」につながるから。  ねずみ男も-1.0だから。探してみてね。  そう言う知識を入れれば、楽しめるよ。ごゆっくり。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-05-02 17:31:41)
4.  パリは燃えているか 《ネタバレ》 
昔から何回も見ている映画であるが、今回配信でじっくり見た。何回も止められるのは面白いね。  この映画、Wikiでも掲載されているが、映画製作に時の政府(ドゴール大統領の一派)が脚本とかいろんな箇所に口出しをしている。 そのくせナチス旗(戦争当時はドイツの国旗)の掲揚を許可しないので白黒撮影になったとされているが、そうじゃなかったと思うけどね。でないとラストのカラー撮影の意味がない。あ、もしかして撮影終了後に撮り足したのかな?  自由フランス、共産党系のレジスタンス、また別のレジスタンス。そいつらの残党が映画制作時にも生き残ってるので、ドゴールは”英雄”をたくさん作りたくなかったのだろうな。  それと、レジスタンスの国内、国外の連中、自由フランスもドゴールも嘘つきばかり。停戦合意も連合軍に来てもらいために大ウソついているのは記録されてますね。  英米軍は「パリに寄る事の意味がない」と最初からはねつけていたからな。 それが急遽パリ進軍となっちまってる。みんな”栄光”に目がくらんだんだな。 自由フランス軍も史実は映画のように活発な動きではない。  ”パリ解放”は多分に政治的な活動だったのだ。市街戦で亡くなった市民の数は正確には報告されていない。軍の戦死者は報告されているんだけどね。二千人以下。  25日に正規軍がパリに入り、26日に早くもドゴールがパレードをしているけど、これも主導権争いのためのパフォーマンス。 すぐにパリ市民のドイツ関係者狩りが始まる。これで死んだ市民のほうが多いという報告もあるよ。  映画に映らないほんとのパリ解放。それも見聞きしておくと、この映画の”重要度”がわかるようになる。  さて、映画の後半部に「マテョニヨン」が出てきますが、当時のパリでの認識は、”内閣評議会議長公邸→フランス首相の公邸”でした。  公邸、庭園、どれも素晴らしいものなんですが、3年間パリの大学に留学した友人に寄れば「一般開放されてないから中見れないよ」と言ってました。(現在も公邸で首相がお住まいです)だからほんとにここで撮影したのかどうかは私らにはよくわかりません。  似たような宮殿はパリにはたくさんありますからね。それに使い勝手のいい所なら、先に独軍が使ってるのですからね。 これはあるレジスタンス一派の行動であり、「解放時のエピソードの一つ」なんですけどね。戦闘も起こってないし。  活動中のフランス共産党系のレジスタンスたちは「意味のないことをして!」だったのだろうな。  当時のパリ市民なら、「そんなトコより、テュルイーは?ムーリスは?」だったのだろうね。ま、そこは映画にも出てるけど。  「焼かれるのを阻止した!」のは実際にはドイツ軍の将軍だ。彼は戦後のインタビューでその時の気持ちを語っている。彼一人だけの考えではないし、(スウェーデン総領事もね)もし焼いたのであれば独軍も相当な被害を被るしな(独軍側の死者は三千人あまり、1万6千が捕虜。捕虜の数字が多いのはこの将軍の動きに関連するだろう)  そもそもが、8月15日からの各地のストライキから始まる10日間のお話。別にウソだ!というつもりはないが、 第二次大戦では”最重要な戦闘”と見るべきではないでしょう。が、まあ、一生懸命頑張った人の記録の一部と思ってみてくださいな。  主人公は、コルティッツ将軍であり、こすっからいレジスタンスの内部争い。それに巻き込まれる市民と、上司に言われてきた軍人たち。私はそう見る。  この解放後パリの女性の性暴力被害が結構な数になっていると歴史は示しています。それも歴史の一部です。
[インターネット(字幕)] 6点(2024-04-23 10:45:13)
5.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
まいったなぁ。私は今63歳だけど、2歳上の先輩がいる。この先輩、特撮系(特に東宝)のマニアで、学生時代(関西ね)オールナイトで上映があれば必ず見に行ってたくらいの人。  ビデオデッキが出始めのころ、3台も買っていた人。で、香港カンフー系のマニアでもあり、「サイレンサー/破壊部隊」を含めたオールナイト上映に付き合ったころ、  「知ってるか、この女優、キ○○イに殺されたんやで」「えっ!ほんと?」  1980年に「シャロン・テート事件」を今は無き尼崎の古びた映画館で初めて聞いた私。  「じゃじゃ馬億万長者」に出ていたのもあとから知った。よく見てたドラマだったけど、端役だったのか覚えがない。  アメリカでの彼女の評価はどうだったんだろう?殺されたので有名になったのか、その前からまあまあ名前が知られていたのか?  どうにも、当時自分が好きだった大信田礼子さんや大原麗子さんに重なる(全然違うけど、記憶のよりどころがスケベベースだから仕方ない)  図書館に行ったとき、この事件のあらましを書いた本も読んだ。まったく完全にピーな連中が引き起こした事件。やるせない感じが残ったね。  で、この映画シャロンは「殺されなかった」ことになってる。あれまあ歴史改変もの? ではなく、当時の国民が一番納得する終わり方になっているといった方がいいだろう。  このエンディングのために、ナガナガと落ち目のスターをじっくりと映す? マカロニ・ウェスタンてそんな立ち位置? 売り出し中の香港のスタント俳優(ブルース・リーとはなぁ)をボコル?  まあ、「当時、そんな事があったんだろうな」と観客に思わせるのには大成功だよな。  落ちぶれた男とその親友と犬。その友情物語。と1行で書けばそうなるか。でもまあ、ハリウッドとはやっぱり変な連中の吹き溜まりでもある。  タランティーノおまえもそうやんか? そんな突っ込みを入れつつ、シャロンが生きている世界を作ったことには、ある意味賞賛するね。  このプロット。暴力性を抑えればTVシリーズにもなりえたろうに。でもそれはタランティーノの意図ではないだろね。  ストーリーでは6。マクィーンと車やバイクがもそっと出てくれば7だな。でまあ、シャロン・テート嬢への哀悼でやっぱ7。  歴史的背景を知らずに見る方が幸せかも。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-04-18 09:26:55)
6.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 
ネットで3回見てそれから投稿。  総じて”悪人の出ない映画”である。しいて悪人を選ぶなら、NASA長官(演じるのはジェフ・ダニエルズ 名優である。彼の出演作を見ればわかるよ)であろうか。しかし立場の問題だろう。さすがは。の演技である。  この火星ミッションは、当初から数か月の予定であって、備蓄食料はそう多くはない。生のジャガイモがあることは天の幸い。それこそ感謝祭であろう。  と、まあ”善人だらけ”の映画ではある。ほかの方も書き込みされていたが、”あの”リドリー・スコット監督作品であることは、エンドロールが出るまで忘れてしまう。3回見ても忘れる。そういう映画なんであるから、中学生程度であれば見せてもいい映画ではあろう。  この映画はWikiによればドリュー・ゴダードが監督も務める予定だったとか。(彼は脚本と総指揮になってる)。2015年公開。オバマ政権時代。まだ中国はそうややこしい国になってはいないし、そう描かれている。  映画の最後のアレス4に、アジア系飛行士が写る。まあ、Chinaと共同運営なんでしょな。という時代の映画。  ここで古いおじさんはTVシリーズの”冒険野郎マクガイバー”の様なワトニー飛行士の行動に注目し、わくわくする。そこには確かに取り残された悲しみはあるけれど、キャスト・アウェイでの女々しさは(この表現は今日ではご法度だな。今日で使わないようにしよう)この映画には少ない。  で、火星のキャビンには80年代のディスコミュージックがガンガンかかるという状態。各人のPC(ないしはサーバー)にあるデータをこの飛行士はちゃっかり”ハッキング”しているようだけどな。PW開示してくれないと、いろいろなことができなくて、死ぬしね。船長の権限は必要だったろう。  でも、俺ならやはりヨハン・セバスチャン・バッハがいいな。余計な思考を持たなくて済むわ。  技術者のはしくれとして嬉しかったのは、ASCIIコード通信が出てきてにやりとした。8ビットマイコン(テンキーと3行液晶しかI/Fが無かった時代の”マイコン”)を組み立てていた世代には、ぐっと来たね。  すぐさまメール通信に移行してしまったのはちょっと残念だけど、話の都合上展開を早くしないとな。それでも2時間半もある映画だ。  キャビンが吹き飛んだのは、エアロック当たりのシールドの不備のような描き方ですよね?それの修理はできたんだろうかね? ともあれ、水の合成も多くはできないので、期間前のワトニーの瘦せ具合と皮膚の湿疹がこの映画で2番目の”苦行”を見せられる。(一番目はアンテナの一部が体に突き刺さってそれを抜くシーンだな。これは何回見ても痛そうだ)  でまあ、映画の最後はよかったよかったで終わる。ほっこりして終わる。ああよかったーみんな助かったー  と、見終えてから”あれ、これでよかったの? まあこれでええか”と思い起こす映画である。  この映画の後、ボーンシリーズやエイリアンシリーズを見てはいけないよ?人間、たまには「幸せの放出物質」をじっくり味わっておこうぜ。  日本語タイトルの”オデッセイ” アポロ13号の司令船の名前でもあったのは、ホメロスとの”ダブルミーニング”なのかね? タイトルは、まあ、合ってないけど、英語のタイトルは原作そのままだから仕方ないかもな。  インターステラー と共に、”ハートほっこり宇宙映画”部門なら高得点。  でもまあ、波風がもう少しあった方がいいのと、火星の嵐って、こんなひどくはないそうだから、少し残念点。  でも、”火星でののっぽさん”映画としてはいい点数よ。ゆっくり見てね。で7点。
[インターネット(吹替)] 7点(2024-04-15 09:31:18)
7.  フォードvsフェラーリ 《ネタバレ》 
2018年に九州の友人が、「フォードGT40 MkⅡとフェラーリ330P4が、マンションの1階に展示されてる!」との書き込みがあった、彼が言うにガラス張りで「なぜか」展示されているという。1966年のルマンで負けて次の67年に真っ向勝負したマシンですな。  映画は1966年にスポットを当てている。シェルビー、マイルズ、アイアコッカ、ビーブ、ガーニー、マクラーレン、アニェッリ、バンディーニ、そしてフォードⅡとフェラーリ。  レースの動画がそんなに世に出ていない頃、書籍で彼らの活躍と悪名を知った。伝説の人たちである。悪名であってもその個性は雄大で揺るがない、そんなキャラクターのぶつかり合いの映画。タイトルはちょっとだけ間違ってるね。かといって英名のタイトルはわかりにくい。  ルマン。コースの一部のサルテサーキットは、ツアーで走った。マシンはその辺に転がってるポルシェ。 ミュルサンヌストレートはVWのレンタカーで走った(レース時以外はここは公道)  印象的には、東名や名神の高速道路をイメージするが、路面も凸凹。滑りやすい舗装、広くない道幅。 群馬の農道のほうがまだきれいなのかもしれない。ただの田舎道である。トラクターを走らせるほうが似合う道だ。  ここを(当時では)240km/h近くの速度で夜中も昼も雨も風も霧も灼熱の時も、24時間走るのだから正気ではない。  その正気ではない連中を走らせて自分の会社の力を誇示しようとする、さらにボケナスのピーな連中をどう黙らせて優勝するか。  そういう映画である。フォードもフェラーリも TOPのやることは同じなのである。ボケナス度の違いを楽しもう。 で、フォードの重役連中のクソッタレぶりも映画だから十分に楽しんでください。(多少誇張されているが、まあ、硬い事は言わないで)  と、いう映画だ、見る? と嫁に解説したら、「見ないよ」と言ってたけど最後まで見たらしい。 嫁は奥さんに共感したと。男どもは全部ボケナスであるという身もふたもない評価で終了。  まあ、息子の入学式の時にルマン記念館に行ったり、マン島走ったり、サンデーレースでケガして帰ってくる旦那とを重ねたんだろうけど。あ、ボケナスは俺もか。  そんなピーな男どもが、あなた以外にも昔、うじゃうじゃ居たんだぜ。そういう確認映画。  見る気になった?
[インターネット(吹替)] 6点(2024-04-09 09:33:35)(良:1票)
8.  博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 《ネタバレ》 
「これはブラックでシニカルなコメディである」 長い間そう言われてきたし、その言葉とおりであるけど、  最近見た感想では、「中年オヤジどもの、エロ話」という形に見える。  だって、狂った空軍リッパー准将が「体液が汚されている」と感じたのは、ナニをしている最中だったと、英国マンドレイク大佐に吐露している。  要するに、自分のナニが、考えた通りに動かなかった。ED。そうに違いないと思う。(ここまで書いても大変 ゲスい内容だ)  その事象から「共産主義者共が水を通してフッソを入れて俺の体液を汚している」どうしてそこに到達するのか。であるが、狂人故理由は無いのだな。(まあ、議論はあるようだが、EDの直接原因とはあまり言われていない)  自動販売機を壊してコーラが噴き出すが、それがナニのナニであるのか?暗喩なのか? まあ考え過ぎだろう。 と、思っていたら、戦後は「男1に女10」とか言い出して、タージトソン将軍も賛成して、さっきまで敵対してたソ連大使までは「それはいいな」とか言い出す。  まあ、人間結局はそこに落ち着くのだ。バカなのであるな。人類全員。  姿が見える女性は、タージドソン将軍の秘書であり愛人のスコット嬢しか登場しない。この女、最高作戦会議室に直接電話をかけるくらいのオンナ。  こんな女性を10人も! 男どもは都合よくそう考えている。さてさて。  とてつもなく女性蔑視! とはいわんけど、親父共のエロ話炸裂! そうやって結局水爆は投下される。  コング少佐は、本当にロデオのスターの役者さんがしている。米国の友人に言わせれば、「とてつもなく、西部風の話し方(訛り)」だという。要するに馬鹿正直な田舎者という意味なのか?  それを知るアメリカ人はここで大笑いする所。なのであるが、それを知らない東洋人はわからない。何か特別な比喩が隠されているのでは! と勘ぐってしまう。  いや、色々あって、ミサイルでロデオするシーンで彼が呼ばれたと。「カーボーイと言えば、彼」みたいなキャスティングだったと。  母親ならだれだれ、侍ならだれだれ、殺し屋ならだれだれ。という具合である。  ただそれだけだったようであるけど、彼はこの映画以降ギャラが上がったようである。  とにかくも、高度でシニカルなコメディとして楽しむもよし、ゲスイエロ親父の不適切発言を笑うもよし、楽しんでください。  追加:ストレンジラヴ博士のアクセントも米国人から見れば「ドイツ人風の話し方」 フォンブラウン博士もこんな訛りだったともいうけど、WIKIではオーストリア系の人物の話し方ともあるね。  まあ、茶化しているわけです。ヒトラーに敬礼していたやつがロケット作って飛ばしとるわ。ここ、笑うとこだよー とね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2024-03-09 22:51:48)
9.  昨日・今日・明日 《ネタバレ》 
ええとですね、BSとかでやってたのを見ていたはずなのに、友人のDVDを借りました。で、見ました。  三部構成なのは知っていますし、一番お気に入りは「ローマのマーラ」 続いて「ミラノのアンナ」 ちょっとの差だけど「ナポリのアデリーナ」  そりゃもう、こんなヴァインヴァインなお姿のローレン様は実にいい。これに対抗できるのは「クレオパトラ」のテーラーちゃんくらいだろう。  (全部、胸やんけ、、、嗜好はやめられまへんなぁ)  ナポリが3位だけど、差はないんですよネ。まあ、ウチも最初の子供を作るのに苦労しましたです。 回数より濃度とチャンス。そう言われて、4か月はコントロールさせられました。あー苦しかった。  ヨメはお嬢だったんで結構高飛車でしたし、、、まあ、子供轢いた方がいいとは、さすがに言わないですが。アデリーナのようなオンナもまた、魅力はあると言えばある。  この映画、日本でのTV放映では、ミラノ偏をカットして別の話を付けたと言います。 え?どこにそんなのある? このコンビと監督では「ああ結婚」てのが同じころにあるけど、それをつないだんか?  何をするTV局!  最近話題の漫画原作改竄よりひどくないか? と、思いつつ実際はどんな話だったのか、この映画の「第四編」があるのか? WIKIには「四つある」としか書かれてない。ナゾ映画になっちまったぞ。  まあ、この3つでおっぱいはおなか一杯なんで、これで充分です。  ローレン様はまだご存命。お元気でね。
[DVD(字幕)] 7点(2024-03-04 14:55:25)
10.  シャレード(1963) 《ネタバレ》 
この映画は、どうしても吹き替えの池田昌子さんの声が耳の奥に残る。 小学6年であったが、オードリーさんの映画が好きで、親に内緒でこっそり3本立ての名画座で見ていたりした。  最初に見たときは、「なんでこのおっさんと?」「おっさんしか出てこんがな」と言う印象。 それにこの女性も事件の後、また絡んだりして、、、よーわからんがな。そう言っていたら、日本語吹替をTVでやっていて、ようやくまあ概要が理解できた。 (Wikiによればそれは1972年だったそうな)  今回BSで放映を録画して鑑賞。久しぶりの”ナマ声”だ。1963年公開。となればオードリーさんは34歳。グラント氏は58?  もうちっと、若いのが居なかったのかねぇ?キャスティング問題で色々あったような感じだな。 ティファニーもそうだけど、どうしても初めて見たときのその年代と勘違いする。  70年台の映画と思い込んでたから、後から時代修正するのが大変だ。  ともかくも、事件巻き込まれ形式のスリラーだけど、殺人事件のあとすぐに、信用したり、疑惑を持ったりと忙しい。 ホントに誰も相談する相手が居ないのか? ピーターに逢いたいだけではないか? と思う行動が殆どだ。  このピーターも相当怪しいしな。ラストで、”え?結婚すんの?”と言う反応だ。  真面目なのは古切手屋のおやじくらいなんだよな。この映画。  まあ、スジもそうだけど、オードリーさんの衣装だけ見ていても満足だろうね。  ”パレ・ロワイヤル”に劇場あった? コメディ・フランセーズの劇場だったんだろうか?  数年前、友人がパリ観光で、パレ・ロワイヤルに来れば、ガイドが”シャレードの柱の間で拳銃打つシーン”と説明しているらしいです。  オード―りーさん可愛いから6点!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-03-04 13:03:57)
11.  八甲田山 《ネタバレ》 
この映画ね、封切り当時は親父と見に行きましたね。山歩きは私も親父も好きなんですけど、映画鑑賞前にパンフレットを買い、俺は原作本についている地図を見ながら(もっとも映画館が暗くて読めなかったが)鑑賞したのを覚えている。  実家にはビデオテープもあったが、1回程度しか見た記憶が無い。親父は夏場に見返していたな。  今回2024年の東京が大雪になる前に、BSのを録画してあったのを鑑賞。  この季節にこの映画かよ。そう思いつつ。じっくり見るけど、、、  え?字幕出ないの? セリフが聞き取りにくいし、冬山では誰が誰やらわからん。若大将(加山雄三)だけが鼻声で判りやすい。  冬山装備の説明についてはあまり時間をかけていない。もっぱら軍隊の組織体系の事ばかり。  (これ、『剣岳 点の記』でも同じ感想。こっちは装備については一切の映像無し)  おしっこ漏らすだけで「死」までの過程がわかりにくいし、説明も少ない。  大竹さんの迫真の演技が、いきなり始まるような感じがするのは私だけ?  で、こいつら今どこにいるんよ? リビング鑑賞ではネットで過去の記録と地図を見ながらできるけど、これ、わからんわ。  確かに撮影には大変だったろう。しかし、理解できない行動を何十分も見せられるのは、今の時代(2024年)無理だわ。  日時、場所、予測でもいいから天候、気温 が画面に出ればいいけどな 無理かなぁ  どこかの新人監督が「シン・八甲田山」作らんかね? 字幕だらけかも知らんが、後世には残る。  ともあれ、撮影には苦労されたのは伝え聞くけれど、わかりにくい作品は追いやられて忘れ去られる。  この悲劇を伝えるなら、映画はリビルドするか、または現状の映像に位置データなどを付加するようにしてほしい。  それか、自ら調べながら鑑賞するのをお勧めします。  封切り時の感動を思い起こせば、8点。だけど今では見るのがキツイので5点。  追伸:山田甲八 と反対に読んだのはうちのばあちゃん 以来、我が家ではこの映画のビデオテープは「やまだこうはち」だった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-02-27 09:13:01)
12.  長い灰色の線 《ネタバレ》 
昔々のTVの映画劇場で見たのが最初。学生になり、3本立て¥500の名画座で見たのが二回目。今回NHK-BSでやってたので録画して鑑賞。  と、、、モーリン・オハラさまは、この映画ではイモッポイ姉さまで登場。なんだけど、この時で30歳代。もうちょっときれいにうつしたげてよ。フォード監督。  ともかくも、アイリッシュ愛にあふれてる映画ですな。  ウエストポイント。私、2回見学してます。ハドソン川の峡谷の上にある独立戦争当時から因縁がある場所です。 イギリスの船が通れないように川の中に木杭で作った障害を沈めてあり、それの監視のための砦かあった場所。  何回も映るグランド。今は周りにいくつものグランドがあるので、メイングランドなのかな。分列行進の練習を見たことがありますね。 制服の色は、灰色 と言いますが、少し青みがかった灰色ですけどな。映画では薄いブルーに見えます。このあたりの色の再現はOKです。本物は、同じように青みがかってます  冒頭にホワイトハウスでのマーじいちゃんのぼやきが出ますが、お相手の大統領ってのは、公開当時の大統領、アイゼンハワーでしょうね。選挙期間でもあったのか、この時は名前も顔も映りませんが、卒業した時は映画の中に出てきます。  この映画、説明が長いし、話の筋が途切れたり、”えーと、この人誰?”と言うのもありありなんですが、ほのぼのとした映画のリズムが途中から心地よくなる感じがいい。こういうとこが、映画監督の腕なんでしょね。  中庭を行ったり来たりするのはこの学校の独特の”罰則”です。規則違反とか遅刻とかでやらされます。 奥さん亡くして酒場で飲んだくれてるマー教官を生徒たちが連れ出すとき、”規則違反承知!”で連れ出してるわけです。  愛。ですなぁ。そういうとこが判れば+1で、6点です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2024-02-26 15:04:35)
13.   《ネタバレ》 
この映画ね、公開当時はええと渋谷かな?そこでまず見た。まあ”世界のクロサワ”の映画だぁ 見なきゃ! の時代でだったな。ルーカスとかが撮影を見に来たりしてたしね。  で、この年末(2023年12月)にBSでやってた。それを録画して見る。  ん?こんなだった?セリフ聞こえにくい。兄弟や敵は”色が変わる”のでわかりやすいけど、馬が走る、人が走る。その”絵ずら”を見せたがっているように何回もそう言うシーンが出てくる。  まあ、確かにそう言うシーンを取るのは難しい。だけどそれって、今も昔もそれ担当の監督がいるんでしょ? 結果、”黒沢組”の働きなんでしょうけど。  「馬のシーンが印象的ですごい!」てのは、底しか褒めるところが無かった? そうとも思えんけどなぁ  見ていて興味が出るのは原田美枝子さんの楓。他は誰かわからん。スター性を無視するのは日本の映画会社への反抗だけでもないよな。  まだ、「影武者」はああ、あの人がやってるな。と分かるけど(まあ、どう見ても勝さんで設定した役だよね)  この映画では、あれだけわからんなら、演技者は誰でもええんやないか? そうとも考えてしまうな。  色変わりは脳トレクイズ。気合の入りすぎのメイクは、この人は誰でしょうクイズ。聞こえにくいセリフ、今は何を言っているのでしょうか?補聴器調整クイズ  面白くないというより、面白がる場所がもう今や少ない。さすがのクロサワももう期限過ぎたかも。  カラー/白黒という問題ではなく、この人の表現方法が度が過ぎちゃったんだと思うなぁ。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-01-06 22:01:59)
14.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
この映画は公開時に映画館で見た。その時は「新しいゴジラ映画」というとらえ方で、難しい用語がおにょおにょ出てくる、そういう高揚感で劇場で見ていた。その時この映画の評価は6か8かのどちらかだったろう。  TVで放映され改めて録画で時々止めながら見てゆくうちに、ああ、やっぱり と思う所が出てきた。  1995年の阪神大震災では被災した。家は半壊。周りの古いアパートは全壊だった。ゴジラが通過した町の姿はその時の光景を(映画館でなぜ思い出さなかったのか?興奮してた?)思い出す。  海から上陸しようとしたゴジラの幼体が進むにつれ、運河に繋留していた船がゴンゴンと陸に上げられてつぶされるシーンは、完全に3.11での津波の映像と重なる。私が発生後6日目でボランティアで訪れた小さな港町はこの映画のシーンと完全に重なっていた。  「ゴジラという災害」に日本人が立ち向かう。そういう映画であり、その性格上、多分に政治、経済、防災、信条、姿勢、などなど日本人の琴線に触れるものばかり。  だからこそ、石原さとみ嬢(ホンマは大好き!)のエーゴの発音が気になって仕方がなくなる。これ、ある意味わかって仕掛けてると感じてる。  このあとの「シン」とは違い、ゴジラ以外はすべて現在の我々の時間軸にあるものだ。  『日本人が大きな災害に苦闘する映画』そういう映画として捉えたいね。別段、国威発揚の道具にする訳でもないが、そういう映画として記憶しておきたい。  だからエンタメとして楽しむべきところは少ない。さとみ嬢が水着でも着れば別なんだろうけどね。そういう楽しみは皆無。  一種の「社会確変ドラマ」として見る方が賢明でしょうね。伊福部氏の音楽が多用されていて、それは+1 よって7点です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-12-20 14:31:22)
15.  007は二度死ぬ 《ネタバレ》 
もうね、笑えるし、トリビアだらけだし、なんあじゃあこりゃあ! ばかりなんですが、この作品を78年位に名画座で見ていら、もう10回くらい見てます。  ええ、最初私も腹を立てましたよ。なんだこの『日本』は! まったくもうなっとらん! と立腹してましたけど。もうね、4回くらいぐるぐる回って、もう元に戻って、『まあ、おもろいニッポンというアナザーワールド』ていう楽しみ方で見てます。  だって、現在の若い人はこの映画の”おかしな所”を見つけられません。あーー昔はこうなんですなーーで終わります。 メチャクチャで、100%間違い!ではないですからね。  まあ、結婚式とか島の生活とかはどう見ても明治大正時代のようですけど、令和を生きる若者には「年の差はわからん」ですよ。  「お父さん、監督誰?」「マイク・マイヤーズ」と言ってしまいたいですね。そう言えばココロのもやもやは取れるでしょう。 うん、そういう事にしておこう。オースチンパワーズの前に撮影したんだ。歴史書にはそう書いてください。  、、、と思う映画。007映画の中では私としては一番笑えるので大好き。  東京湾に沈んだクラウンは引き上げられたと聞いてます。  浜美枝さんが可愛くていい。いやほんと。  さあ、また見て笑おう。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2023-12-09 22:55:38)
16.  キネマの神様 《ネタバレ》 
この映画を、タイトルだけ見て、ふーん、昔の映画ねぇ、で、その後の老人の話ねぇ ふーん。  で終わるんだったら、ただの3点もつかない映画だ。その点だけで見れば、山田洋次監督作品の中では”駄作”に近い作品になっているだろう。  が、この映画製作時、世界中が大変なことになっていたのを考慮し、不世出の役者がこの映画の本当の”主役”であったことを知るものにとっては、「山田さん、よくぞ残してくれた」の思いに近いだろう。  この映画の優れた演技者は、菅田将暉、永野芽郁、北川景子、野田洋次郎と私は見る。主人公たちの4人のはつらつとした演技が無ければ、老年時の悲しさが引き立たない。  特に北川景子は頑張ったと思う。  ひねくれた意見ではあるが、沢田研二は、そのまま志村けんの演技指導のまま。そう感じた。沢田氏も不世出の歌手であり、TVドラマなどではきちんとした演技も、そして怪演技もしてきた人だ。そのひとが志村氏の設定のまま演ずる。そこに私はずーーと違和感を感じた。  沢田氏を知る人にとっては「ほんとにこの人の演技なの?」という疑問が最初から最後まで付きまとう。  お願いがある。この映画のDVDには、志村けん氏の過去の映画登場シーンも併録してほしい。そうでないと、なんでこんな平板な、底が薄く見えるような映画をここまで一生懸命みんなが演じたのかわからないじゃないか。  だからものすごく注釈をつけなければならない映画。あーそんな映画、過去に”名作”と呼ばれた事がないよね。  コロナで日本が大変だったのを映像として残した点、志村氏を知るものから見れば涙物の映画。それぞれ+1点。合計で5点をつけた。  そこまで。それ以上の点数は巨匠である山田監督を貶めそうな気がする。そういう意味である。  ただ、この映画が中止にならなかった事。その努力をした人々には感謝しよう。しっかり後生に記録を残してくれたのは感謝だ。(ただし志村氏の記録も併設してよ!)
[CS・衛星(邦画)] 5点(2023-12-02 18:30:48)(良:2票)
17.  地下室のメロディー 《ネタバレ》 
2023/10/17 NHK-BSで放映 録画して見ました。 この映画を見るのはおおよそ10回くらい。最初はTVの洋画劇場で。8年くらい前、福井の映画館で特別上映されて初めてスクリーンで見た。  改めて見たが、うーん。古いとは感じなかったなぁ。ともかくもカンヌのきらびやかさ。それがとても目立つし、ドロンがダクトを這いずり回る。網になっていて、下のカジノで金持ちが遊んでいるのを同時にカットに入れるのは、庶民の金へのあがきを示しているのかな?  この映画で対比的なのは、モーリス・ビロー演じる義理の兄のルイ。まっとうな人が犯罪に巻き込まれて悩むが、仕事としてはきっちりする。そこが面白い。  ギャバンは強引であるが冷静。それに引きずられるルイ。フランシス(ドロン)は確実に仕事をこなす。  昔ね、当時の彼女とこの映画のビデオを見た。「あんた、この女ええと思う?」踊り子さんのカルラ・マルリエさんを指さす。 「いいやー。そんなにいいとは思わん」そう言う痴話げんかっぽい会話を思い出した。  「フランシスは楽屋に入れれば誰でもええんよ」「あんたもそうちゃうん」「そんなことないて」、、、てな具合  だが、あの踊り子さんにはやっぱり未練があるんだろう。有名人の座るテーブルの側にノコノコ出てしまって写真に写ってしまう。そこから、歯車が狂い出す。  プールでのシーン。ミシェル・マーニュの音楽が実に効果的。まあ、最初のタイトルバックからしてかっこよすぎる。 1963年の作品とは思えない。誰かリメイクした?  プール。意味ありげにうろちょろする警察・カジノ・マスコミ関係者。彼らの動きと音楽が上手くコラージューしてる。  そして、ギャバンがほとんど動かない。観客は動かないギャバンにどうしても視線が集まる。  それが横の対比。で、下から現ナマがふわりふわりと、、、くーーー! これはかっこいい。こんなシャシンを取りたいと誰もが思う。  「御金蔵破り」を作りたくなった日本映画人の思いがよくわかるね。  んで、60超えて判る。ヴィヴィアーヌ・ロマンス姐御。ムショから出てこんな妖艶な古女房いたら、俺ならガマンでけへん。  ま、そっちの頑張りでは無いからなのね。  反対に初期計画者のサウナのオーナーは、体がもうだめなんでしょうね。年越えればそっちに意識行くわ。  ま、しばらく何回も見る。名画や。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2023-10-17 21:37:50)
18.  男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎 《ネタバレ》 
この映画、封切り時81年。当時付き合ってた女の子と見た映画です。  大学生だったけど、彼女が寅さん好きで、彼女推薦で見た映画です。  が、  俺が松坂さんの色っぽさ、可愛さにノックアウトされてしまい、映画見てからの喫茶店で雄弁に語って、彼女に嫌われたのを覚えています。  やきもち焼かれて、その代償にちょっと高いアクセサリーを買わされましたね。  舞台となった石切神社、法善寺、弟さんの会社は西九条の西側あたり。よく知っている場所が出てきて、大阪人にとってはうれしい限り。  松鶴師匠の役回りが今一ですが、それはそれで。いいでしょ。  京都の伊根が舞台の、「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」と共に、寅さんの映画ではこの関西編2本が、私のお気に入りです。  寅さんのやせ我慢が可愛いし、意気地の無さが、寅さんぽくていいんです。  でも、そこで、そこだ寅さん! と何回見ても応援してしまう映画。  こんなに楽しませてくれるのは他にない。  渥美さんの力量と、山田監督の力やね。  寅さん映画としてもMyベストですし、松坂慶子さんのMyベストでもあります。  寅さん、今度は西宮神社に来てヨ。そう思う映画です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-10-08 22:43:19)
19.  ヲタクに恋は難しい 《ネタバレ》 
高畑充希さんは、昔のミュージカルも見にいった女優さん。ていうか知っている方のお嬢さん。  彼女の歌は非常に魅力的で、TVに出るようになって、歌を楽しみにしてきたのですが、 NHK以外ではあまりそういうシーンが少なかった。  で、この映画見に行ったんですよ。封切りに。彼女がミュージカル映画に出るって。  そしたら、これです。やってくれました。うちの近所の娘さんの映画、どないしてくれんねん! ですわ。  誰が悪いの?誰か教えて? と佐藤氏のようなセリフを出してしまいそうになります。  点数は3点以下。でも充希ちゃんが一生懸命歌っているので5点にしておきました。  この映画のせいで「もう歌う映画はこりごり」はやめてね。充希ちゃん。  ああ、だれかこの子にいい歌を歌わせてあげて! おねがい!
[地上波(邦画)] 5点(2023-09-19 23:04:37)
20.  シェルブールの雨傘 《ネタバレ》 
NHK-BSで拝見。 この映画は何回も見ているが、今回録画してもう一度再見。  私事であるが、21歳頃、高校の同級生と集団デートとして、名画座でこの映画を見た。 当時のパートナーだった彼女が好きだった映画だ。  ファッションの世界にあこがれていた子はその後海外に行き大手デザイナーのアシスタントをしていた。 帰国後も大手の百貨店などで務めたが、外国人の夫と共に仏国へ移住。  6年前に同窓会でのNet電話では元気な姿だったが、昨年亡くなった。  「あの映画の冒頭の波止場、見てきた」と若き日に私と見た映画の話題もしてくれた。 彼女は映画とファッションのマッチングを気にする子だったが。 この映画ではどこを見ても100点と言っていた。  画面構成の才。ドヌーブの衣装。ルグランの音楽。それらは十二分に美しい。 彼女の説明を聞けば、歌の吹き替えやストーリーの些末は、過去は気になったが、今はこれでいいと思っている。  恋をすれば世界はカラフルになる。雨の日でさえも。 ラストシーンの方が雨も降っていないのに、暗いと感じる。  もう、熱く語るその説明ももう聞けない。鎮魂の映画になってしまったが、はかない思いを持つ者たちなら、 一度は見ておく映画と思う。  ドヌーブのまとめた髪がかわいい。それだけでも見る価値のある映画。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-29 10:47:21)(良:3票)
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