181. プレデター
《ネタバレ》 ずっと何かにプロットが似てるなと感じていたが、今オオカミさんのレビューを読んでいてわかった。そうか、これは『激突!』のアクション版なんだなと。歴史小説家であり、脚本スクールの講師でもある柏田道夫氏が「創作は如何に上手にパクるか」だと述べている。もちろん、これは盗作ということではなく、先人のアイデアを如何にオリジナルのアイデアへと昇華させるかという意味だが、本作はその見本といえる。 7点(2003-11-30 02:15:39) |
182. ジュラシック・パーク
《ネタバレ》 当然のことながら恐竜のできばえには文句なし。スクリーンから飛びださんばかりの迫力に終始釘づけ状態。とはいえ、ファミリーピクチャーの体裁をとっているからといって、アッテンボローの役はあまりにいい加減だろう。ちゃんと最後に対策練らないとまた悲劇が起こっちゃうって・・・あっ、いいのか。続編作るんだもんね(笑)。 7点(2003-11-29 20:35:57) |
183. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 一度観ただけだが、ミステリーとしてもそれなりに楽しめた記憶がある。また思春期に観たので、エッチなシーンにドキドキしたもの。当時まだ経験のなかった俺は、「こんなヤツら殺しちゃえ、ジェイソン!」と訳のわからぬことも思ったりした。34のkazu_junさんのレビューを読み、真相に興味を持った。そこまで深い構造だったのか、ただ単に制作側がそこまで考えていなかったか? 個人的には後者のような気もするのだが・・・。 7点(2003-11-28 19:42:35) |
184. 十五才 学校Ⅳ
大人の持つ理想の子供すぎるという気もしなくはないが、主人公が旅を通して大人になっていく過程は丁寧に描かれていていい。赤井秀和・丹波哲朗と脇役も好演によって、新人俳優をもり立てている。山田洋二の演出は巧みでよいが、タイトルはなぜ『学校4』なのだろうか? 無理にシリーズの冠をつけても興行面でも大した利点はないと思うのだが。 7点(2003-11-28 19:34:07) |
185. ジャッジメント・ナイト
『プレデター2』のスティーブン・ホプキンスのパワフルかつテンポのよい演出が光る小品。はっきり言ってストーリーには観るべきところがないが、観客を興奮させ、ハラハラさせることに主眼を置いているようで好感を持てる。キャストではエミリオ・エステベスよりもキューバ・グッティングJrが光っている。 7点(2003-11-28 19:25:40)(良:1票) |
186. Shall we ダンス?(1995)
社交ダンスのゴージャスさと主人公の会社のせせこましさの対比がうまく、主人公が社交ダンスに魅せられていくのに説得力がある。キャストもおおむね好演している。ただし、渡辺えりこの家庭のエピソードは脱線気味で流れを乱している。いい話だが、全体を考えればカットするべきだっただろう。江角マキコによる連続ドラマ化、R・ギアとJ・ロペスによるハリウッドリメイクが決まっているが、果たして結果はいかに? 7点(2003-11-28 19:03:57) |
187. ジャック・フロスト/パパは雪だるま
《ネタバレ》 こんな中途半端な映画を面白いと感じたのは俺ぐらいのもんだろうと見終えた後自嘲気味に笑ったものだが、なんと評価が高いこと!(笑) わかりきっているとはいえ、ラストの別れは切なくていい。しかし・・・やっぱり個人的には期待していなかった割には面白いというのが本音で、7点ぐらいかな。 7点(2003-11-28 18:11:08) |
188. ジャッキー・ブラウン
タランティーノがレナードの原作ものをそつなく仕上げた作品。初めから最後まで無駄をすくなめに撮られており、楽しめる。パム・グリアもはまっている。しかし、タランティーノファンはそんなもの求めていない。もっとアグレッシブに! もっと無駄な会話を! タランティーノへの思い入れの度合いが評価に影響する作品。俺はそれほど思い入れがないためか、7点はあげられる。 7点(2003-11-28 18:03:47) |
189. ミクロキッズ
《ネタバレ》 『ミクロの決死圏』『インナースペース』が体内から出られなかったことに気づいたのか、「ならミクロ状態で外を歩いたら?」といった着眼点が秀逸。リック・モラリスのキャラクターもよく素直に笑える作品。若いキャストもなかなか健闘していてアドベンチャーとしても楽しめる。 7点(2003-11-28 17:23:03) |
190. シティ・スリッカーズ
学校を卒業し社会に出ると、多かれ少なかれ仕事・人間関係・生活へのストレスを感じるものである。そんな時子供の頃はよかったなぁ、と思うこともあるのだが、本作は後ろ向きではなく前向きに幼児返りを薦めた佳作である。パランスの存在感はもちろんのこと、クリスタル・スターン・カービィの組み合わせの妙も楽しめる。 7点(2003-11-28 15:14:37) |
191. 7月4日に生まれて
《ネタバレ》 クルーズ渾身の演技はある程度評価してあげてもいいところだろう。序盤のベレンジャーの軍服姿がまばゆいほど格好良く、特別出演ながら本作のテーマを浮き彫りにしている。すでに多くの方がご指摘の通り、正義の名の下に軍事行使を正当化するアメリカ批判こそがストーンの主張なのだろう。『JFK』の犯人特定と違い、本作のような主張は扱った人物の人権侵害になる可能性も低く、個人的には許容できる。 7点(2003-11-28 14:36:17) |
192. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
人生の悲喜こもごもを欲張って詰め込んだ作品ながら、まとまりがいいので飽きずに観られる。天才の苦悩・・・そもそも、天才って何なのかって深く考えさせられた(・・・まぁ、俺には関係のない問題だが^^;)。人生のやり直しなどできるものではないが、仕切り直しならば可能なはず。しみじみと感傷にひたらせ、それでいて人間の弱さ・愚かさに自嘲気味に笑わせてくれるなかなかの良心作。 7点(2003-11-28 10:54:52) |
193. サドン・デス(1995)
《ネタバレ》 『ダイ・ハード』以降大量発生した亜流映画の中では、『エグゼクティブ・デシジョン』と並ぶ快作。プロットの流れは全くもって本家そっくりでひねりがないが、親子愛をさりげなくすべりこませてくるあたり、なかなか上手い。悪役のパワード・ブースの凄みも効いていて緊張感を生み出している。とかく劇画チックになりがちなヴァン・ダムのアクションをハイアムズが巧みに抑制しているため、ヴァン・ダムが活きたと言えるだろう。 7点(2003-11-28 08:30:47) |
194. ザ・グリード
《ネタバレ》 友人が恥ずかしそうに薦めてくれた一本。B級パワー全開で、T・ウィリアムスがM・ギブソンよろしく時に気障に、時にユーモアたっぷりに大活躍! 個人的には、間延びしたリズムの『ハムナプトラ』シリーズよりもこちらの方が断然好み。しかし、モンスターものにはどうしてエロスのメタファーが含まれるんだろう。ラスト近くのモービルで二人乗りして逃げるシーンでの、ヤンセンがガンをリロードする手つきはどうみても確信犯。 7点(2003-11-27 04:25:31)(笑:1票) |
195. サウス・キャロナイナ/愛と追憶の彼方
ニック・ノルティはタフガイのイメージゆえ過小評価されがちだが、なかなかいい俳優なんだよね。もちろんB・ストライザンドも素晴らしい。傷を持つ大人たちの再生の物語。あまり精神的に落ち込んでいない時に是非ご覧あれ! 7点(2003-11-27 03:57:55) |
196. 最終絶叫計画
《ネタバレ》 いやぁ・・・面白い(恥)。くだらないことこの上なく、はずしている箇所も多いが、元々ホラー映画のパロディだった『スクリーム』をさらにパロっていてなかなか興味深い。『ユージュアル・サスペクツ』のパロディからヒロインが車にひかれるまでの流れに大爆笑。ちなみに、3作目は『裸の銃を持つ男』のザッカーが登板! もちろんニールセンも登場。期待してるぜ! 7点(2003-11-27 03:40:24) |
197. コンタクト
哲学と宗教を交えただけでSF映画がこんなにも変わるということに驚いた。ラストはやや陳腐なものであったが、それでも深みのあるテーマはしっかりと心に焼き付いた。また不評の北海道のシーンについては、全く気にならず。きちんとした日本を描いてほしいのはやまやまだが、我々日本人自体がいまだに外国の描写をいい加減にしている。これではハリウッドに対して文句は言えない。 7点(2003-11-26 19:52:19) |
198. コミック雑誌なんかいらない!
子供のころなんとなくしかわかっていなかった事件ばかりなので、入り込めない部分も多いが、現実とフィクションの境界線を狙った高速変化球(どっちやねん?!)といった感じでなかなか面白い。しかし、監督が一色作品や『陰陽師』の滝田監督とは知らなかった。なかなか幅広い監督だなぁ。 7点(2003-11-26 18:30:25) |
199. GONIN
石井隆監督のつむぎだす映像美にほれまくっている俺。豪華キャストをそろえたメジャー作ということで当然期待値が高くなっていた。しかし、ちょっと欲張りすぎたかなというのが正直なところ。もう少しキャストの格を落として、みなに気をつかわなくてもいいような状況だったならば、本来の石井作品にある死と官能のせめぎあいがもっと伝わってきたかもしれない。 7点(2003-11-26 18:04:10) |
200. ゴッド・アンド・モンスター
作品を味わえば、タイトルの真意は良く伝わってくる。しかし、タイトルに惹かれて観た場合は肩すかしを喰らうのではないだろうか。そう考えると、このタイトルは失敗のような気がする。出来としては、マッケランの苦悩が痛いほど伝わり、ラストは切なくなる。プロットにも迷いがなく、運びが自然でよい。 7点(2003-11-26 17:26:47) |