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田吾作さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 270
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

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181.  あゝひめゆりの塔 《ネタバレ》 
現在から見れば、演出や特殊効果、セット、音楽など全てにわたって時代的な拙さが目につき、映画としての完成度は決して高くないものの、あの沖縄戦の悲劇の象徴である「ひめゆり部隊」が辿った運命を多くの人に知らしめるという点では、当時の青春スターである吉永小百合が主役という意味は決して少なくないものがあっただろう。  平和下であれば、現在の若者と変わらず青春を謳歌したであろう女学生たちが、戦争という個人では如何ともし難い状況下で、次々に犠牲になっていった歴史は何度見ても心が痛む。  冒頭の現代のダンスホールのシーンや、沖縄戦を前にした運動会での普通の青春映画のようなシーンなどは、その意味でも効果的に配されている。  やがて戦雲が立ち込め、従軍看護助手として一転過酷な任務に従事しゆく中でも、若い女性が集まれば異性の話で心をときめかせることもあったであろうし、水浴びのシーンが象徴するような友達との無邪気で楽しい時間もあっただろう。  しかし、最後はその学友たちとも離ればなれになり、本島南部のガマで大半が悲劇の最期を遂げるという救いのないラストが意味する事も大きい。  ラストにテロップで流されたとおり、未来ある学徒まで戦場に駆り出し、最期は自決に追い込んだという、人類史上稀にみる愚行がわが国で行われたという事実を忘れてはならないと思わせる作品だった。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-08-20 11:37:38)(良:1票)
182.  男はつらいよ 寅次郎恋やつれ 《ネタバレ》 
シリーズ第13作 吉永小百合は2回目のマドンナとして登場。  ここまで来ると、もはや偉大なるマンネリズムの域に達しているというか、ある種「水戸黄門」のような「様式美」ともいえる基本フォーマットが 確立されており、公開当時はお盆や正月になると「寅さんにまつわる一悶着」を安心して見物することが国民的風物詩だったと想像できる。 だから寅さんは決して結婚はできないのだ(笑)  とはいえ、本作の冒頭では、その寅次郎が珍しく身を固めようと考え、心を寄せる島根県温泉津の女性の存在をとらやの面々に告白するところから始まる。 しかし行方知れずだった夫が突然戻ってきて……という、いきなりの失恋から始まるという本作の展開は、ちょっと捻りが入っている。  そして、歌子さんとのまさかの再会。 ここから悩める人を放ってはおけない寅さんの本領が発揮されていく。  結果的には、寅さんの包容力と(後先を考えない)行動力が父娘の関係を取り戻し、歌子が新しいスタートを切るきっかけになっていくのが不思議だ。 その陰でさくらの細やかな気遣いが人知れず助けになっているところも見逃せない。  そのさくらが「お兄ちゃんは歌子さんが幸せになるのを望んでいるんじゃない、ただ近くにいてほしいと思っているだけなのよ(趣意)」と言い放つシーンは、寅さんのマドンナに対するスタンスが図星に言い当てられたようで、印象に残った。  ラストは、その歌子が赴任した大島を訪ねたかと思わせながら、ふっきれたように冒頭に振られた女性に挨拶に行くところが心地よい。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2020-06-29 17:46:19)
183.  アリータ:バトル・エンジェル 《ネタバレ》 
原作があるのを全く知らずに鑑賞。  本作でまず目につくのは、主役アンドロイドの「目」を(当然CGにて)異様に大きく造形しているところだが、不思議なことに慣れてくると、この大きな目が感情をよく表して魅力的に見えてくる不思議さがある。このあたりは製作に入っているジェームズ・キャメロンの「アバター」にも既視感がありユニークだ。  そのアリータが徐々に記憶を取り戻していき、本当の敵に迫っていくというストーリーは王道だが、どうせならラスボス決戦まで一気に見せて欲しかった。  とはいえ、アクションシーンもスピードと迫力があり、もはやどこまでが俳優の演技で、どこまでがCGなのか容易に区別がつなかいレベルだし、街中の何気ないガジェットや乗り物、そして「モーターボール」の迫力ある描写も手を抜いておらず、未来SFアクションが好きな方には十分楽しめる作品であることは間違いない。
[DVD(字幕)] 6点(2020-04-06 16:11:46)
184.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 
公開当時「T2の正統な続編」との鳴り物入りの宣伝に期待が高まった本作、確かにシュワちゃんとリンダが出演し、キャメロンが監修しているとあれば「さもありなん」と思ったわけだが、その後の低評価を見てハードルを下げたうえで鑑賞。  結果的には、T1とT2の世界観から逸脱するものはなく、年老いたシュワちゃんとリンダを自然に出演させるためのプロットが最優先されて制作された 感が否めない作品となった。特に、冒頭の衝撃的なシーンや、T-800の皮膚パーツが人間と同じように経年劣化するなど、本作をつくるために無理矢理設定された感があり、この辺も旧来のファンの反感を買っているところかもしれない。 また肝心な新型ターミネーターRev.9はT-1000のバージョンアップしたみたいな感じで、全てにおいて既視感があった。  逆に言えば、それだけT1やT2が打ち立てた世界観や設定が秀逸だったことを証明するような作品ともいえ、その意味では近年公開されたスターウォーズの続三部作がオリジナル三部作の世界観を超えられなかった(超えようとしなかった)ことと似ているかもしれないし、興行的にはそれでいいのかもしれない。  それをふまえて(つまり目新しさとか、前作を超えるとかを期待しないで)作品世界に没頭すれば、普通以上に楽しめるSFアクションであることも確かである。 シュワちゃんやリンダの役作りも素晴らしく、新キャラ特にグレースの「強化兵士」という設定はユニークであり、そのグレースとダニーの関係性も感動的に描かれている。  結論として、本作はT2の続編ではなく、ファンムービーの1つとして、外伝的に楽しむのがいいのではないだろうか。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-03-02 13:25:22)
185.  クリード 炎の宿敵 《ネタバレ》 
30年以上も前に劇場で観た「ロッキーⅣ」だが、サントラの秀逸さもあり、シリーズでは「ロッキー」の次にお気に入りの作品。  本作はその続編ともいえるストーリーだけに、胸を躍らせながら鑑賞。  ストーリーはもう完全に予定調和なのだが、あのドラゴやその元奥さん?が出てくるだけで、前作のファンとしては嬉しい。 あの時ロッキーに負けてからのドラゴは大変な人生だったのね。 できればドラゴ息子は父をも上回る、現代の超ハイテクなトレーニング方法で鍛えて欲しかったかも。  とはいえリターンマッチでのクライマックスで「ロッキー」の音楽が流れると、やっぱり涙が出てしまう。  映画としてはワンパターンだし、ラップ音楽も肌には合わないが、スクリーンの向こうにロッキー・バルボアがいる限り、また観てしまうんだろうな。
[インターネット(字幕)] 6点(2019-06-07 14:18:57)
186.  スター・トレック/BEYOND 《ネタバレ》 
自分は熱心なトレッキーではないため、本リブートシリーズもそんなに嫌悪感なく、むしろ最新のSFXとビジュアルでスタートレックの世界を楽しめるという理由で好意的に楽しんでいる。 本作も然り。 冒頭のカークとエイリアンとのネゴシエーション(決裂)場面も、きちんとオチがついていて楽しい導入部だったし、宇宙基地ヨークタウンの描写も秀逸。 ただアルミタット星での敵のあまりに圧倒的な攻撃に、エンタープライズ号がほぼ「瞬殺」されてしまう展開には疑問符がついた。 あれほど強力な攻撃力をもってすれば、ヨークタウンの破壊など新兵器に頼らずともたやすくできてしまうと観客に思わせてしまう。 その後の展開もご都合主義の連続ではあるが、新キャラクターのジェイラは魅力的であり、今後のクルーとして活躍が期待できる。 もうひとつ、エンタープライズと多数のクルーを失ったにも関わらず、ラストのパーティーシーンでのハッピーエンド感にも少々違和感を感じた。そしてすぐさま新しいエンタープライズが建造されてエンドとなるわけで、こんなご都合主義を繰り返していると、この先どんな危険に陥っても、誰も心配しなくなるぞ(笑) それらを踏まえてハードルを下げて観れば、本作は場面展開も早く、それなりにアクションの見せ場もあるので、退屈することなく楽しめる。
[インターネット(字幕)] 6点(2017-06-12 13:33:32)(良:1票)
187.  ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 《ネタバレ》 
前作同様、導入部からの引き込み力は秀逸。このシーンだけで、ジャック・リーチャーなる男がただ者ではないことが端的に表現されている。 ただし、その後は、相棒の女性を助けて、共に悪の黒幕に迫っていくとう前作と既視感のある展開で期待したほど新鮮味はなかった。 そのためか、本作ではジャックの娘(?)が登場し、ジャックが父性を全開に彼女を守ろうとする変化球が投げ込まれている。  しかし、ジャックが持つ無敵感(安心感)は相変わらずで、どんなシチュエーションでも、どんな強敵と戦っても、まるで負ける気がしない。 それが本シリーズの特徴と割り切れば、場面展開が早く、飽きさせないため、それなりに楽しめるだろう。
[インターネット(字幕)] 6点(2017-05-12 16:23:59)(良:1票)
188.  ターミネーター:新起動/ジェニシス 《ネタバレ》 
シュワちゃんが脚本を読んで出演を快諾しただけあって、とにかく「T-800の生体パーツが経年すると老化する」という設定ありきで、無理矢理作っちゃった感があるターミネーター第5作。T2でジョンを守るようプログラムされたあのT-800へのノスタルジーが基本で、あとはT1やT2の設定をいじくりまわして新作を作ってみました、みたいな、確かに一部の(多くの?)ファンの神経を逆なでするような仕上がりだった。 とはいえ、そこのところを割り切って観れば、タイムトラベルの舞台裏やT-800の新旧対決など、ある意味今だからこそ観られるファンムービーとしてそれなりに楽しめる作品になってはいる。 したがって、時間軸の問題や、ジョン・コナーの扱いには目をつむり、軽い気持ちで、老T-800とサラ・コナーそして若きカイルという疑似家族の活躍を楽しんじゃった方がいい作品。 個人的には可愛くて、豊かなバストラインを惜しげもなく露出するというB級感満載のサラ・コナーが気に入りました。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-01-20 11:13:34)(良:1票)
189.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
女性のしたたかさと恐ろしさが次第に明らかになっていくミステリアスな展開はそれなりに面白く観られた。特に失踪事件のネタバレ以降、可愛い顔を醜くしてまで計画を遂行しようとする妻の執念には、世の男性諸氏を戦慄させるものがあった。一方、ベン・アフレックは世のダメ夫を代表するようなキャラクターで、多くの女性も感情移入しやすいだろう。こうした作品の場合、興行映画としてのインパクトとリアリティーのバランスは難しいところだが、本作はインパクトに振った分、反面フィクション色が強くなり、どこか現実味を感じられないのが惜しまれる。二人の間に子供がいないことや終盤の驚きの展開がそうさせている部分もある。とはいえ本作を観た男性諸氏には「女をナメるなよ」とのメッセージだけはしっかり届いたのではないだろうか。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-07-16 13:00:52)
190.  リバー・ランズ・スルー・イット 《ネタバレ》 
B・ピットの出世作といわれているが、確かに本作でメガホンをとっているR・レッドフォードが若返ったかのような輝きを放っている。映画自体は兄の回想形式をとりながら、古き良きアメリカの田園風景を舞台に、二人の兄弟を軸としたドラマが淡々と描かれる。特にフライ・フィッシングの描写が美しく印象的。終盤の弟に起こる出来事を除けば、とりわけ大きなイベントがないことが評価を二分するかも知れないが、若きB・ピットの魅力と、美しい画が不思議と印象に残る作品。
[DVD(字幕)] 6点(2015-02-04 17:07:16)
191.  テルマエ・ロマエⅡ
大ヒット作の続編らしく、存分に予算をかけて2匹目のどじょうを狙った作品だけに、舞台として「コロッセオ」を登場させるなど、前作から大きくスケールアップしている。広大なセットと、5000人の外人エキストラという、これまでの邦画の枠を超えた豪華な作りには大いに見応えがあった。古代ローマの浴場設計技師「ルシウス」が、発想に行き詰まるたびに「平たい顔族の国」(現代日本)にタイムスリップし、アイデアを持ち帰るという前作のツボはそのままに、マンガチックな笑いのペーソスがふんだんに取り入れられており、存分に笑わせてもらった。それ以上でも以下でもない作品。
[DVD(邦画)] 6点(2015-01-26 10:51:47)(良:1票)
192.  アルゴ 《ネタバレ》 
イラン革命後の争乱を舞台にした米大使館員の極秘救出作戦の史実を題材にした作品。ベン・アフレックが監督としてもヒゲもじゃのCIA局員を演じる男優としても活躍している。事実に基づくストーリーとしては可もなく不可もなく程よい味付けか。印象的なのは70年代末のファッションや小道具などガジェットに手抜きがないこと、画作りにおいても当時のフィルム映画の雰囲気を上手に表現している事だ。まるで昔の映画を観ているような錯覚を覚えた程。この映画はアメリカ大統領が近年封印を解いた機密である史実が基になっていることが全てといえる(全くのフィクションと仮定した場合は陳腐この上ないストーリー)。情報公開が進んでいるアメリカでは今後もこういった映画が続くだろうが、日本では……まだまだ先だろう。
[DVD(字幕)] 6点(2014-05-19 13:15:46)
193.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
架空の設定を視覚化するという、ある意味本来のSF映画の王道をいく作品。ゴジラの時もそうだったが、日本の低予算のテレビ番組のプロットをハリウッドが本気出してリアリティを付加したらこうなりました、という感じ。トカゲっぽいkaijuはあまり戴けないデザインだったものの、イェーガーの質感や重量感、二人のパイロットが脳波を同期して操縦するアイデアやその操縦プロセスなど、男の子がマジでコーフンする細部の作り込みが楽しい作品。その趣旨でいえば、映画館で楽しむべき映画だった。元祖怪獣映画を世に送り出した日本に対するリスペクトも所々感じられ、日本人としては悪い気はしない映画ではある。
[DVD(吹替)] 6点(2014-01-15 21:49:44)
194.  ニューイヤーズ・イブ
豪華キャストの群像劇という点では「ラブ・アクチュアリー」とよく対比される作品でもあるが、本作の方がフィクション色が強い(各エピソードにリアリティを欠く)分だけ、ドラマ性よりも、NYの大晦日の雰囲気を味わいたい人向き。大晦日から新年の迎え方としては、日本では「除夜の鐘」や「初詣」のように心静かに迎えるイメージが今も根強いが、彼の国はパーティ文化の国らしく、皆で集まり、カウントダウンで盛り上がり、年越しの瞬間は誰彼問わず抱き合う(本当にキスもするのか!)といった、文化の違いを楽しむ観方もありかな。いずれにしても年末に観るのがおすすめ。大晦日に観られたので+1点。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-31 21:55:07)(良:1票)
195.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
本シリーズは、1作目が歴史的な名作であったため、その残滓でいくらでも続編を量産できる美味しいシリーズといえる。もはやブルース・ウィリスのライフワークといっても良いが、さすがにトシを取りすぎたか、息子を登場させダブル主演という形で補っているのが本作。休暇中に凶悪な犯罪組織に遭遇してしまうのはもはや運命としか言いようがないが、マクレーン警部の相変わらずのボヤきと、あの聞き慣れたBGMが流れたら、やはりダイハードになってしまう。本作はマクレーン親子が犯罪グループを殺しまくる展開に違和感を覚える向きもあるが、ジョン・マクレーンは一貫して家族を守るためなら何でもやる、とてつもないダイハードな中年オヤジなのだろう。今回も息子のため(息子のチョンボを取り返すために)敵をやっつけに行く展開という意味ではすんなり見られた。次回作は‥やっぱり見るんだろうな。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-07 21:08:08)
196.  藁の楯 《ネタバレ》 
狂気的な幼女殺人犯の殺害に10億円の懸賞金がかかり、それを警察のSPが守るという設定は荒唐無稽だが、十分見てみたいと思わせる設定だった。この設定と「人間のクズを命をかけて守る価値があるか」という命題で最後まで突っ走ったストーリーだが、設定そのものにリアリティが欠落しているため、当然ながらツッコミどころ満載となっている。そこが気になる人は評価が低くなるだろう。一方それをわかった上で、サスペンスアクションというより一種のファンタジーと割り切ってみれば、それなりに楽しめる。懸賞金が10億という線もなかなか絶妙だなと変なところで納得したり、自分がSPならどうするかなとか、自分が多額の借金を抱えてたら、家族のために殺そうと思うかなど…考えさせるファンタジーだ。相手が徹底した人間のクズであることが悩ましさを増幅させて興味深い。もし法律で「復讐権」なる権利が認められたらどんな社会になるだろう…なんてことまで考えされられる映画だった。加えて、藤原竜也の演技力はさすがと思わせるものがあったし、大沢たかおも冷静沈着で優秀だが、複雑な内面を抱えたSPを見事に演じていた。
[DVD(邦画)] 6点(2013-12-04 23:04:15)
197.  マン・オブ・スティール 《ネタバレ》 
製作がクリストファー・ノーランということで、バッドマンの時と同じように、無敵の力をもったヒーローに人類はどう向き合うのか、それでも守る価値があるのか、という哲学的テーマをもった作品で「スーパーマン・ビギンズ」にした方がしっくりくる内容。映像は「第9地区」や「世界侵略・ロサンゼルス決戦」のようで、ヒーローものというより、エイリアン同士の戦いのような映画だった。基本設定やプロットは1978年のリチャード・ドナー版を踏襲しているため、どうしても比較してしまうが、35年の進化を感じさせたのはVFXくらいで、ピンチに陥った人々を助けあのさわやかなスマイルを残して飛び去るというシーンは皆無であり、眉間に皺を寄せて自身の存在に悩みまくるヒーローが描かれている。あの鮮やかなブルーのコスチュームが暗色になったのは良いが、笑える場面もなく、地球での両親との絆やロイス・レインとの恋もどこかぎくしゃくした印象が否めない。ただ、格闘シーン等のVFXは素晴らしいので3Dでの視聴をオススメする。おそらくは、この製作陣でまた3部作くらい作るのだろうから、次回作に期待したい。
[映画館(字幕)] 6点(2013-08-31 10:02:12)(良:1票)
198.  ワールド・ウォー Z 《ネタバレ》 
本作で登場するゾンビはその「感染力」「発症スピード」そして「身体能力」が凄まじすぎる。「走るゾンビ」自体はこれまでもあったが、本作では普通の人でも感染して10秒後にはNFL(アメフト)の選手のような走りとタックルで他人に襲いかかる!車のフロントガラスを頭突きで破るのも朝飯前!これではゾンビパニックというより「津波」による災害とそう違いはないだろう。本来「感染」は近親者ほど可能性が高まる特性がある。それゆえにゾンビ映画では、親しい人が怪物へと変化する怖さ、そこからくる疑心暗鬼と集団心理、そして感染した後の残酷な決断等に、本来の人間存在を浮かび上がらせていく深みがあるのだが、主人公の家族は物語序盤でもう助かってしまうし、あまりのスピード感にそういった深みを感じる余裕すらない。まるでオセロゲームのルールが「隣り合ったら色が変わる」に変更されたような展開ではゲームとしての面白さは湧きようもない。とはいえ、冒頭の危機勃発シークエンスにはなるほどと思わせるリアリティがあるし、エルサレムの壁、飛行機の穴は映像として見応え抜群、終盤のWHO研究所シークエンスでは「こんなお化け屋敷あったら失神必至」と思いながら、結構楽しめた。従って単純に「終末ゾンビ災害パニック」を見たい、という方にはオススメです。
[映画館(字幕)] 6点(2013-08-12 17:55:58)
199.  カラスの親指 《ネタバレ》 
原作未読。ストーリーや役者は悪くないのに、全体的に場面転換のテンポが悪く冗長な印象が残るもったいないつくりだ。恐らく本作の監督は「シーンのつなぎ目」といった画作りを重視して撮影したのかもしれないが、むしろ逆効果だったと思う。映画初出演となる村上ショージだが、大変重要な役回りを演じている。東京弁のイントネーションがところどころおかしかったが、良く解釈すると、関西出身で長く東京で暮らしているとああいう東京弁になるのかも知れない。むしろ朴訥とした村上のキャラクターはこの役を演じる上で、大変役に立っていたとすら思う。まひろを演じる能年もいいキャスティングだった。ストーリーにご都合主義な点は否めないが、映画に気持ちよく騙されて、気持ちよく見終わりたいと思って鑑賞すれば、きちんと応えてくれる良質な作品ではある。
[DVD(邦画)] 6点(2013-06-17 14:31:20)(良:1票)
200.  ネイビーシールズ(2012) 《ネタバレ》 
「本物」の呼び声が気になり鑑賞。確かに有名な俳優は起用されていないものの、世界を舞台に活躍するSEALsの任務や作戦の描写には本物の迫力があった。特にパラシュート降下や水中侵攻の様子はスタントの域を超えていたし、時折織り込まれる主観映像では、隊員の息遣いとも相まって実戦での緊張感がきちんと表現されていた。本物の特殊部隊のすごさを知りたい人は見て損はない。ただ作戦時に顔にも迷彩を施すところまでリアルなのはいいが、その結果誰が誰だがよくわからなくなってしまうのは難点か。この手の作品は「バンド・オブ・ブラザーズ」のように、連ドラで訓練期間から除隊まで見せ切ってくれる方がはるかに感情移入するだろう。ラスト付近で隊長が敵の手榴弾に覆い被さり仲間を救ったエピソードは実話のようだが、このような高度な訓練を受けた部隊がアメリカのテロとの戦いの最前線で命がけで活躍していることを知る意味で見て損はないだろう。
[DVD(字幕)] 6点(2013-03-26 11:40:34)(良:2票)
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