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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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2101.  天使と悪魔 《ネタバレ》 
早朝に起きて本作を観てたら、途中で4歳の娘が起きてきたので、軽く内容を説明しながら一緒に観ておりました。途中、「コワイコワイ」と言っていたウチの娘が、あの、ユアン・マクレガー扮する神父が爆発寸前の反物質(?)を持ってヘリで運びさり、身を呈して人々を救うシーンには、いたく感激したようでして。少し涙ぐみながら(!)娘がしきりに言うには、「このヒト、みんなを助けてん」「だからこのヒトはいちばんエラいヒトやねん」、しまいにゃ目頭を押さえながら「ちょっと涙でてきちゃった」、ですと。うーむ、娘よ、申し訳ないが、すっかりスレてしまっているおとっつぁんの目には、どー見てもこのユアン・マクレガーこそ真犯人にしか見えないのだよ。これはもう、マチガイ無いのだよ。と言う訳で、「そうだよね、よかったね」とそこで再生を止めるべきか、それとも最後まで見るべきか。親としては迷うところ。いやホントは全然迷ってないけどね。勿論最後まで見ちゃったよ。そう、娘よ、これがイマドキの娯楽映画における現実なのさ、わっはっは。・・・それから半日ほど経って、突然ポツリと娘が言うには、「きょうの朝みてたやつ、最後に火がついてたヒト、ホントはみんなをダマシててん」だってさ。おー、ようわかっとるやんけ。強く育てよ。そこでダメなおとっつぁんは、「でもあのヒト、体中燃えてたけど、死なないで、その後、ダースベイダーになるねん」と言おうとしたが、まだ娘には通じない話である上に、多少の事実誤認があるので(笑)言いませんでした、はい。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-07-31 00:14:22)(笑:2票)
2102.  化石の荒野
角川映画ここにあり、と言わんばかりのダイナミックなアクションで彩られた本作。中でも、あっという間にスクラップの山を築いていくハチャメチャなカークラッシュシーン、何とあの『五福星』よりもコチラの方が先なのです、とは言っても勿論、『ブルース・ブラザーズ』の方がもっともっと先ですけどネ(じゃ、アカンやんか)。まあ、このシーン(カーチェイス~ヘリで自動車釣り)に関しては、単なる賑やかしとでも言いますか、ストーリーに関係なく無理やり挿入されたような感じですけれど、それ以外にも、ロープウェイからの脱出とか、雪山での銃撃戦とか、あの手この手で楽しませてくれます。アクションだけじゃなくて、実際に山でロケ撮影されているのが、イイですね。金塊探しという夢のあるオハナシを、ロケが結構、盛り上げてくれます。さらにそこに、主人公の生い立ちの秘密、というドラマが加わり、ちょっと物悲しさをかき立てたり。あとはまあ、観る側の我々が、このテンションと強引さにどこまでついていけるか、ですけれど。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-07-19 22:32:17)
2103.  サブウェイ123 激突
何で今さら『サブウェイ・パニック』を再映画化するんだろう(その一方でたくさんの新規な企画がボツになって消えていってるのだろうに)、しかも何でこんな鉄板(?)の企画でトニー・スコットが監督するんだろう(誰か新しいヒトに任せてみては?)、しかもしかも、何でジョン・トラボルタとかデンゼル・ワシントンとか、ギャラの高そうなヒトが、「これ誰やねん」と言いたくなる凝った役作りをしてまで主演するのか(こういうオッサンの俳優、他にナンボでもいそうだけど)。などなど、この映画の存在自体に対するギモンがイロイロと沸いてくるのですが。まあ、でも、結構、面白かったです。原作や前の映画に比べると、多少、荒っぽくて派手なので。ただし荒っぽくしてしまった分、トラボルタが変質者にしか見えず、常識人であるデンゼル・ワシントンとの間が一向に埋まらないまま、日常に埋没するように映画が終わってしまうのが、手ごたえ歯ごたえのやや乏しいところ。また、彼が身代金を運ぶ役に指名され、奥さんと最後になるかもしれない会話を携帯電話でするヘリポートのシーン、いい感じなんですが・・・日が照ってたはずなのに、明らかに曇りの状態で撮影されたカットが混じり、印象的なシーンに水を差す。日が出るの待ってから撮影できないもんですかね。あと、物語においてネット動画が重要な役を果たしたり、Googleマップみたいな街の俯瞰の映像が出てきたりする、これらの“ネット”ネタが、何やら、先日発表されたグーグルとソニーの提携の布石のようで(本作はソニー・ピクチャーズ)。グーグルをヨイショするための映画なんだったら、ヤだなあ、何だか政治的だなあ、と。さてところで。なんで、地下鉄の窓って、いつも濡れてるんですかね(それともこの映画だけですか?)。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-07-08 22:22:14)(良:1票)
2104.  キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 《ネタバレ》 
いろんな撮りたいシーンをアレコレ撮るためにわざわざ散漫な内容にしたような印象すら受ける映画。そういう魅力的な数々のシーンの中でも、ディカプリオ演じる主人公が逃亡後、母の家で再逮捕されるシーンが、「こういう描き方があり得たか」と、めっちゃシビれました。惜しむらくは、主要な役に“2大スター”をあててしまったもんで、最初から二人ともスレてるように見えちゃう点ですが。両親の離婚を聞いてひたむきに走る主人公、少なくともこのシーンだけは、演じてるのがディカプリオで無ければなあ、と思っちゃうのですが・・・まあ、でも、全体的には、好演でした(なんだその予定調和のような結論は)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-06-28 22:58:37)
2105.  2012(2009)
膨大なデジタルデータ群が織りなす、壮大なるマスゲーム。とかく大味な印象を受けがちなCGスペクタクルシーン、本作ではむしろ「よくこんな細かいところまでCGに盛り込んだものだ」と感心してしまうのですが・・・ですが、何となく物足りない。多分、「音」が、弱いから。そりゃま、豪快で景気のいい効果音がかぶられてはおりますけど(だから、あまり「音」が弱い、なんて言うと、「そりゃお前んちのオーディオシステムがヘボいんだろ、と言われそうですが)。しかし、やっぱり、映像にばかり力点がおかれて、効果音が一本調子なのは、事実だと思います。例えば『激突!』におけるあのカタストロフの、まるで叫びのような軋みの効果音。あれが有るか無いかで、『激突!』という作品の印象は、大きく変わっていたハズ。あるいは『ダイ・ハード』のすさまじい爆発音。あのような印象的な「音」が無い、この『2012』とい作品、いくら派手に破壊や大災害が描かれようと、いやむしろ映像が派手に、かつ精緻に描かれれば描かれる程、そこに妙な“静寂”を感じてしまう。そこが物足りない、と同時に、本作のスペクタクルシーンがもつ、独特のカラーと言えるのかも知れません。なお、作品自体は、あの退屈な『デイ・アフター・トゥモロー』とは違って、「主人公の行く先行く先、大災害がテンポよく都合よく、時間差攻撃してくる」という非常に行き届いたサービスが盛り込まれていますので、長い映画ですが楽しめます、ハイ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-06-28 22:33:00)
2106.  シューテム・アップ 《ネタバレ》 
銃規制だなんだと言いながら、実は「肥満を規制せよ」という映画だった、というオチにびっくり。ニンジンをパリポリ食う健康的な主人公が大活躍し、最後はチンピラ強盗を退治して映画が終わるのかと思いきや、その後に「デブの飲んでる高カロリーそうな飲み物が吹き飛ばされる」シーンで映画が終わる。銃規制をする前に、肥満を規制しろ、と。デブは甘い物を控えろ、主人公を見習ってもっと野菜を食え、と。ははは。大きなお世話です。でもさ。カロチンは脂溶性なので、ニンジンだけを生で食ってもカロチンの吸収率悪いんだってさ。油と一緒に摂取した方が良いそうです。ってなことはどうでもよくて。ほとんどストーリーなど有って無きがごとし、ひたすら追跡劇(『赤ちゃん泥棒』を思い出す)と銃撃戦(ほとんど『悪魔の毒々プラトーン』並み。って、もっとマシな喩えは無いのか?)が展開する、痛快バイオレンス作品。いや実際、楽しかったですわ。楽しかったんですけど。でもなーんか既視感があるというか。いつまでもこんな映画ばっかし作ってちゃいかんよね、そろそろ新しいコトやらないとね、という気もしてきて。あと、スカイダイブのシーンは手抜きだと思う。いや勿論手は抜いてないんだろうけど、やっぱし合成映像ばっかしってのはヤだなあ、やっぱし本当に飛び降りて撮影して欲しいんだなあ。実際に「落ちる」光景、コレには何にも代え難い魅力がるのです。もっともこんなコトばっかり言ってると、「そういうオメーこそ過去の映画で観た光景ばかり要求してるんじゃないのか、“既視感”を求めてるんじゃないのか」と言われそうですが。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-05-24 22:42:37)(良:1票)
2107.  駿河遊侠伝 破れ鉄火
清水の次郎長が、一家をなしていく過程を描く第2作。あれやこれやエピソードを重ねていき、まとまりがつかなくなると思いきや、結構うまくまとめており、ラストはなかなか盛り上がります。しかし、子分どもを引き連れてあるく勝新をみていると、顔の丸さがひときわ目立ちますな・・・。ダイ・ラケ師匠の登場は、ちょっと悪乗りし過ぎか(さすがに勝新と睨み合いになると、ちょっと笑えない構図)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-05-05 08:03:58)
2108.  ワールド・オブ・ライズ
原題がBody of Liesってんだから、ええと、どういう意味ですかね(笑)。邦題の方がカッコいいよ、“ウソの世界”。何がウソなのか、何でも疑ってみよう。もしかしてディカプリオの顎ヒゲは付けヒゲではないのか。あるいは、「監督:リドリー・スコット」とあるけれど、ホントは「トニー・スコット」ではないのか(これは意外に図星だったりして、と観てて思う)。人の命を何とも思わぬデブのアメリカ人:ラッセル・クロウと、アラブ世界と欧米世界の狭間に立つ冒険野郎:レオナルド・ディカプリオ。さらには、ディカプリオに美人のアラビア女性を当てることで映画に感情移入させよう、という、かつての安直なヒーローものによくあった設定。何やら判りやすい(判りやす過ぎる)構図ではあるけれど、これらを軸に、本作では、「これでもか」とばかりに映画の舞台を世界各地転々とさせることで、監督は必死になってこの作品の中に世界の「今」を刻み込もうとしているかのよう。そして現代においてはもはや、“アラビアのロレンス”は存在し得ないのだなあ、と。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-05-05 07:50:02)
2109.  BEDHEAD
『エル・マリアッチ』のDVDの余白に入っている、ホームメイドな短編映画。たいていのDVDは「特典映像付き」と言っても「どこが特典やねん」と言いたくなるようなものが多く観る気もしないんですけど、こういうオモロイのをオマケしてくれてると、嬉しい限りです。内容はというと、ただのきょうだい喧嘩を、「そこまでやるか」という超能力バトルとして描いた作品で、すげ~おバカ。もちろん金かかってなさそう。でもアイデア満載。カメラがあって弟妹がいれば、こういう作品を作るチャンスは誰にでもある、あとは才能があれば。
[DVD(字幕)] 7点(2010-05-05 07:11:13)
2110.  告発
重いテーマながらもあくまでファンタジーとして描いており、よーするに娯楽映画なんですけれども、でもそれがイヤミにならないのは、ケヴィン・ベーコンの、まさに執念の役作りのタマモノですね。クリスチャン・スレーターのややトボケたような人懐っこい表情との対比が、印象的。ただ、「経験の浅い弁護士が、絶望的な戦いに挑む」ってなオハナシだと思って観てたら、主人公の弁護士より数枚うわ手だと思っていた敵役連中が、いざ裁判になるとまるで形無しなもんで、不謹慎ながら「おいおい、刑務所側も、もっとガンバレ」と思ってしまいました、ハイ。ところで、噂には聞いていたけど実際にはお目にかかったことの無かった英語の慣用表現、「as cool as cucumber」ってのが、裁判シーンのセリフに出てきて、ついニンマリ。字幕では「氷のように冷静」となってましたが、直訳では「キュウリのように冷静」。これはかなり冷静そう。
[DVD(字幕)] 7点(2010-04-30 06:18:46)
2111.  ナイト・ウォッチ(2004)
「おめー誰だ?」「おら“ナイトウォッチ”だべ。そういうおめーは?」「おら“デイウォッチ”だべ」って感じの会話を、フツーのオジサンたちが繰り広げる。おロシア国からやってきた、ナウい映画。この地味さが、泣かせる。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-04-29 08:07:38)(笑:1票) (良:1票)
2112.  ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
前作では、「異形の者の持つ哀しみ」みたいなものが作品の中にそこはかとなく表れていて、だからこそまた、ヘルボーイ氏のカッチョよさというものも際立っていたんですが。しかしこの2作目では、そういう「哀しみ」を、わざわざ強調し過ぎている気がして、いささか押しつけがましい。ちょっと残念。でも、次から次に現れるヘンテコキャラの数々についつい笑ってしまう、楽しい作品にはなっております。敵の宅八郎みたいな王子との、カンフーばりの殺陣も楽しい。そういえば、ヘルボーイ氏が赤ちゃんを抱いて走って逃げるシーンなんかを観てると、『九龍の眼』を思い出したりもして。あと中盤で、ヘルボーイとエイブが缶ビール飲みながら話し込む場面、ドタバタした映画の中で、心和むひと時ですね。冷静に観れば話し込んでる二人の顔、相当なマヌケ面なんですけれど(笑)。   ★2011/8/6訂正 ×『九龍の眼』⇒○『新ポリス・ストーリー』です、多分(また間違ってたらさらにアホですね。すんません。)
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-04-29 07:45:05)
2113.  ヘルライド
チョイ悪オヤジならぬ極悪オヤジどもの傍若無人ぶり“のみ”がひたすら描かれる、暑苦しさナンバーワンの映画。と言ってもオヤジばかりが出てくる映画ではなくて、お色気丸出しのオネーチャンが次々に出てきて、腰をふったりキャットファイトを演じたり。これまた暑苦しいばかり。要するにこの映画のテーマは、マッチョへの憧れ、マッチョへの幻想(あるいは幻影、あるいはもはや、幻覚か)。バイクを乗り回し、殴り合い、撃ちあう。オネーチャンが腰をふって迫ってきても、鼻の下を伸ばしたりはせず、余裕綽々。うーむ、すべてワタシにはマネのできないことばかりだナー。恐れ入るばかりでございます、だけど別に、こういうマッチョぶりに対して憧れる訳でもないので、正直、ついていけませぬ。でもいいじゃない、この、非日常の世界にみなぎる生気。何か知らんが、(とりあえず)明日への活力。内容がワケわからない分、映画を短くまとめているのも良心的だし(笑)。オヤジどものやんちゃな生きざまを、観よ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-04-22 22:03:39)
2114.  鷲は舞いおりた
お馴染み、ジャック・ヒギンズの大々出世作『鷲は舞い降りた』の映画化。小説の内容上、必然的にアノ俳優もコノ俳優も、ドイツ軍人役として出てくるのが、妙に面白かったりします(普通ならドイツ軍人役なんて、ただの殺され役)。さらにその中で、普通なら一番ワルそうなドナルド針の目サザーランドが、ドイツ人ではなくIRAのリーアム・デヴリン役を何とも楽しそうに演じております。さて主人公のシュタイナはといいますと、何でも屋ことマイケル・ケインが演じている訳ですが。逃亡しようとしたユダヤ人女性を彼が助ける場面が印象的。部下たちがさっと武器を構え、彼を援護するシーンのカッチョよさ。この場面、小説ではもっとシュタイナの個人的な活躍が強調されていたように思いますし、ユダヤ人女性も一応は逃亡するんですよね? それが映画では、部下による支えが強調され、空気が引き締まるシーンになっていますし、結局女性が射殺されてしまう、という顛末も、本作の徒労に満ちた物語を暗示していて印象を深めています。ただ、映画の最後までこの調子で行ければよかったんですが・・・何だかだんだん、シュタイナの影が薄くなっていくのが残念。シュタイナを「観る」という部下の視点がもう少しあれば、良かったかも。何せ、ただでも「マイケル・ケイン」なもんで、いかにも頼りないんですから、もう少し周囲が盛り上げてあげないとね。最後まで、デヴリン=サザーランドの活躍ばかりが目立っちゃったかな。でもまあ全体的には、手堅い感じが好感のもてる、シブくまとめた映画でした。
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-29 23:15:57)
2115.  トパーズ(1969)
“異形の傑作”ともいうべき『サイコ』や『鳥』でとうとう、映画の枠からハミ出てしまうような、アクロバットな映画作りをやってしまったこと、これは結局、ヒッチコックにとって自滅的だったのかも知れません。これらの作品の後で、一体何を作ればいいのか? ひたすら目新しさを狙って“映画の解体”路線を突っ走らない限り、ファンの期待には応えられないのか? そんな中で、本作は、スター俳優を起用するでもなく、奇を衒うでもなく、比較的地味ではあるんだけれども、その分もしかして、雑音抜きで楽しんで作った作品だったんじゃないのかなあ、と。内容はヒッチコック作品お馴染みの「スパイもの」で、ヒッチコックらしいカメラの「遊び」も随所に見られます。冒頭のクレーン撮影のワンショットなど、結構意表をついてますし、他にもサスペンスを盛り上げる演出が盛り沢山。もっとも、「キューバ危機の背景には、実はイロイロな事件がありましたとさ」みたいなオハナシなので、ややプロットがまとまらない印象は拭えないんですけれども、その分、シリアスさ、とか、スケール感、みたいなものも感じさせる作品になっているのではないでしょうか。なお、ちょっと気になった点は、中盤、デベロウとファニタとパラの3人がテーブルを囲むシーン、デベロウの背景の壁に誰かが近づいてくる影が一瞬写る(足音も入れられているので多分、給仕の女性の影?)のに、前後のカットにはやっぱり座っている3人しか写っていない。これはミステイクですかね? なにせ心霊写真みたいで気持ちワルいのですが。
[DVD(字幕)] 7点(2010-03-15 22:48:24)
2116.  クリムゾン・タイド
ジーン・ハックマンのセリフで「大ダコでも襲ってこない限り~」というのがあって、しかも確か、本作が以前金曜ロードショーか何かで放送されたとき、これに相前後して日曜洋画劇場で『オクトパス』が放送されてたりして。親分、出番ですぜ。さて本作、外部との通信が中途半端に途切れてしまった原潜内を舞台に、核ミサイルの発射を主張する艦長と、これに反対する副官が対立する、というサスペンス。潜水艦という限られた舞台を最大限に活用して、むしろ映画の製作者たちも楽しんで映画を作ったんじゃあ、ないでしょうか。おそらく、潜水艦の見取り図なんぞ作ってみて、このシーンはこの場所でこう撮ろうぜ、とか、登場人物をこの経路でこう移動させてみようぜ、とか言いつつ。一方ストーリーはと言いますと、少々、段取りクサい印象もありまして。敵潜水艦の襲撃⇒艦長の指揮下、見事に危機を脱出⇒艦長と副官が対立、副官が艦を指揮することに⇒ここで実にタイミング良く、また敵の襲撃⇒さて副官は、艦長みたいに危機を乗り越えられるだろうか~、という展開。絵に描いたような展開で、ちとワカリ易過ぎませんかね~。というわけで結局、本作のテーマは、「さてアナタは、どっちの上司を選びますか?」というコトなんですね。性格分析か適正検査みたいなもんですね。うーむ。どっちもヤだなあ。どうしよう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-13 13:56:14)(笑:2票)
2117.  ショーン・オブ・ザ・デッド
ロメロ監督『ゾンビ』の世界を、『Mr.ビーン』並みの判断能力で乗り切っていこう、ってな趣向のナイスな作品。胸につけてしまったインクの染みが、やがて、ゾンビとの凄惨な死闘による返り血に取って代わろうと、あくまで呑気にお気楽に。でも、どうなんでしょうね。もともと、グロさと滑稽さの同居、とか、ゾンビによる人間の戯画化、とかいった要素はすでに『ゾンビ』が持っていた訳で、ということはつまり『ゾンビ』がパロディ的な作品だった訳で。それをまた今回、パロディ化してみました、と言われてもねえ。ま、とりあえず、「俺達は『ゾンビ』が大好きなんだ~」、ということは、よくわかりました。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-24 23:26:01)
2118.  怪獣島の決戦 ゴジラの息子 《ネタバレ》 
試しにウチの娘に見せてみたら、意外に喜んでた! わが子ながら、見る目がある(いや、無いのかな。笑)。ここは南の島、ゾルゲル島(←島の名前くらい、ちゃんと考えろよなあ。豆乳はゾル、豆腐はゲル。ってか)。そこでは日本の研究チームが、食糧問題を解決すべく、「シャーベット計画」が進められていた(何がしたいのかも、何故こんな辺鄙な場所でやっているのかも、問わないことにする)。しかし実験は失敗、もともと、島には巨大カマキリが生息していたのだが、実験の影響でさらに巨大化、怪獣カマキラスとなってしまう(島中のカマキリが巨大化したら大変なことになりそうだけど、意外に数が少ない)。巨大カマキリどもは、何を思ったか、突然地面を掘り返し始め、すると地中から現れたのは何と巨大なタマゴ。いったい中から何が出てくるのか。ウチの子もワクワクしながら見ていると、何と、中から出てきたのは、ガチャピンを気色悪くしたような顔の、ゴジラの幼虫でしたとさ。このショボさ。うちの子もさすがに呆れるかと思いきや、このあたりから映画にのめりこんでいく。それでいいのか。でも確かに、面白いっちゃあ、面白い。ミニラをカマキラスどもが理不尽にもいじめていると、親ゴジラが来てカマキラスを一喝。その後、親ゴジラの熱血指導により、熱線の吐き方をマスターしたミニラは、カマキラスに仕返しをしようとするのだけど、返り討ちに。とまあ、とにかく人間的で、ほほえましいことこの上ない。さらには、ゾルゲル等に住む巨大クモ:クモンガまでもが目を覚まし、怪獣たちが決戦を繰り広げる展開。このあたり、「宇宙人の侵略」みたいなオソロシゲなものではなく、あくまで地球の怪獣同士のノンビリした対決、安心感もありますし、またカマキラスやクモンガの動きもなかなか見事なもので、伝説のカルト芸人“テント”のネタ「クモの対決」を思い起こさせるものがあります。ウェッウェッ。そしてラストの、雪の中で抱き合うゴジラとミニラの、哀愁漂う姿。巨大なもの同士であるがゆえに、その身を寄せ合う姿は印象的、これは名シーンですね。うん、いい映画じゃないですか。
[DVD(邦画)] 7点(2010-02-24 22:47:13)(笑:1票)
2119.  ゴースト・オブ・マーズ
要塞警察とかザ・フォッグとか物体Xとかを混ぜ合わせて、変な映画を作ってみました、ってな感じの作品。火星にオバケがいて、オバケに憑依された人は(ヘヴィメタ化して?)他の人間に襲いかかる、というSFホラーアクション映画。何つうか、その、どっかのスタジオに適当にセット組んで、ひっそりと、誰にも邪魔されずに好きな映画を撮ってやろう、みたいなノリ。うん、実際、誰も止める人がいなかったみたいですね。これが「芸術」かと言わればよくわかりませんが、「骨董」には成り得るんじゃないですかね、そのうち。しっかし、ナターシャ・ヘンストリッジが「カクカクシカジカでした」と証言するシーンを観ていると、「ああ、もしカート・ラッセルがこの役を演じてたら、飄々といい味出してたのでは」と思い、はたまた「このアイス・キューブの役もカート・ラッセルが演じてたらカッチョよくキメてくれそうだなあ」なんて思う。カート・ラッセルは、一人では足りない。つくづく、貴重な役者だよなあ、と思えてきます。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-18 00:07:29)(笑:1票)
2120.  ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー
この映画、『バニシング・ポイント』なんかと比べて、どこが違うかというと、ハテ、どこが違うんでしょうね(笑)。こちらの方が、なーんだかおんなじような場所をグルグル走りまわってるだけのような感じがして、いささか小粒な印象は受けます。だけど、男女3人の逃走劇、ってのが本作の魅力ですね。ほとんど壊れかけのような3人。彼らの関係を描く場面と、カーチェイスの場面とが繰り返され、言わば2つの主題からなる変奏曲のようなもの。そしてカーチェイスは必ず「車に乗ってた人は無事でした」と確認されて終わる、これはお約束ですね。中でもヘリコプターとの無謀なチェイスは度肝を抜かれます、ターミネーター2にも引けを取りません。さらにはあの、強烈な印象を残すラストシーン。でも全体的には・・・ピーター・フォンダ繋がりで言うと、『悪魔の追跡』の方が、(何でここでカーチェイスが?という理不尽さも含めて)インパクトがありましたかね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-02-15 20:43:44)
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