201. ドーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 初代ゾンビの衝撃からは落ちるが、28日後よりはスピード感があった。ただアナとマイケルの恋模様がちょっと唐突。ラストへの伏線として必要だったのはわかるが、愛情表現ももっと捻って欲しかった。ケネスは噴水の転倒で感染しているはずなのだが、それっきりだった。ドキドキさせるのが目的だったのだろうか。その他伏線を色々貼ってるのに落ちのつけ方がどうにも中途半端だったのが残念。 6点(2004-11-11 16:49:42) |
202. 座頭市物語
北野版座頭市、勝新版(89)座頭市と観たら、ルーツを知りたくなった。画面の隅々まで緊張感があるし、技術も殺陣も脚本もものすごくレベルが高い。そして勝新の渋みのきいた鋭い演技が抜群。ラストサムライみたいにカット割りで誤魔化さない1カットの居合斬りがカッコ良過ぎる!やはり黄金時代の映画界は逸材が結集していたんだなあと思う。今の邦画界、才能のある人もいるけど、明らかにこの時代より質が落ちてると思わざるを得ないのが残念・・・。 9点(2004-11-05 07:04:04) |
203. ディボース・ショウ
コーエン兄弟の作品なので期待しまくりでした。しかしマリリンという女性、そんなに魅力的かなあ。マッシーがなぜそこまで入れ込むのか自分には良くわからなかった。 5点(2004-11-03 16:25:54) |
204. 列車に乗った男
もうセリフの一言一言がかっこいい。日本人が同じ事やったら臭くて見てられないだろうな。 7点(2004-11-03 16:18:49) |
205. 白い嵐
スコットがちょっと熱い人間ドラマを撮てもどこかクールな雰囲気が漂う。そのせいかどうか、心に残る作品であるかと言うと、今ひとつ押しが足りなかったように思う。映像は相変わらずクオリティが高く、素晴らしい。 6点(2004-11-03 16:16:22) |
206. トロイ(2004)
《ネタバレ》 んー?これは誰に感情移入したらよいのだろうか・・・ブラピは相変わらずカッコよいが、どんな役をしてもブラピにしか見えないところが残念。映像的にはモブシーンの見せ方が手馴れていて迫力あったが、それに比べてスタジオセット丸出しのシーンもあって、同じ古典劇の「グラディエーター」の方が光と影の扱いは上だったように思う。 5点(2004-11-03 16:11:21) |
207. スクール・オブ・ロック
《ネタバレ》 自分もZEPやDEEP PURPLE大好きだしジャックの音楽にかける熱い思いは伝わってくるが、ロックの魂たる反骨精神を今ひとつ掻き立てられなかったのも事実。まずはジャックが生徒達にロックを伝導する動機が不純(自己中心的)であるということ。それから、彼らに立ちはだかる障害が弱い。ピンチになるとジャックの舌先三寸とその場のアイデアであっさり通過。生徒たちももう少し悩んだり問題起こして欲しかった。厳格ではあるが裕福な家庭のおぼっちゃんだと反骨精神も生まれにくいだろう。まあコメディが基調なのであまり深刻な葛藤は描かなかったのだと思うが。それにあんなに憤慨していた父母達がコンテスト見てすぐに拍手喝采してしまっていいのか。そのあたりの障害が弱いために最期のコンサートでカタルシスを感じ切ることが出来ない。 余談だがIMDBの評価に比べてこのサイトの平均点は非常に高い。日本人って本当はもっと弾けたい、押さえつけられているものから開放されたいって欲求が強いのかもしれないと思った。 7点(2004-10-27 03:50:19) |
208. キル・ビル Vol.2
1作目と雰囲気ががらっと変わっているが、むしろこっちの方が安心して見れました。ブライドの秘密が・・といってもなんだか予想通りというか意外性が無かったのでちょっと肩透かしを食らいましたが。バイオレンスシーンの鋭いテンポと演出は相変わらず冴え渡っていて、彼よりもクールなバイオレンスシーンを演出できる監督って現役世代ではそう居ないんじゃないだろうか。もちろん彼自身も香港アクションや深作、ブラックB級シネマから影響をうけているのではあるが。 7点(2004-10-25 09:17:44) |
209. デイ・アフター・トゥモロー
CGの技術はここまで進歩したのかとひたすら感心させられた作品。特に水の表現はもう文句のつけようも無い位素晴らしい。どのシーンもたっぷりと予算をつぎ込んで、スペクタクルな演出も手馴れたもの。邦画に関わる人が見たらさぞかし羨ましいだろう。劇場の大画面で見れなかったことが悔やまれる。しかし人間模様は無難なハリウッドスタイル。どこかで見たような父と子の絆、息子が密かに思いを寄せる女の子とのからみ。インテリな黒人少年。などなど。このあたりをもう少し丹念に描いてくれていたら後世に残る作品になったと思うが、エメリッヒ作品の中では良く出来ているのではないかと。彼も進歩しているのだなw 7点(2004-10-16 09:16:05) |
210. 人狼 JIN-ROH
押井氏の関わった作品を見るのはこれが初めてですが・・・。昭和30年代風の日本を再現した美術は素晴らしい。が、過剰な重武装の首都警の成り立ちに無理がありすぎるのと、反政府勢力が何のために戦っているのかいまひとつわからない。どうもガンアクションをやりたいが為にお膳立てしました感が漂ってしまい、登場人物へ感情移入しづらい。その土台がいまひとつなので、雨宮圭の行動も今ひとつ説得力が無い。しかも甲高いアニメ声でかなりイライラさせられた。あの声質は日本アニメのお約束なのだろうか? 6点(2004-10-15 06:05:30)(良:1票) |
211. シービスケット
馬のことには全く素人なので、こんな駆け引きがレースで行われているとは知りませんでした。 しかし期待していた程クライマックスが盛り上がることなく、割とあっさり終わってしまったのがちょっと物足りなかった。実話がベースなので仕方が無いのだが・・・。 6点(2004-10-14 18:53:03) |
212. 火山高
ひどい。ストーリーも幼稚だし(ていうか破綻)アクションも全然だめ。番宣で綾戸智絵が「韓国映画大好きの綾戸智絵が自信を持っておすすめ!」といっていたが、あほか。 1点(2004-10-04 07:40:45) |
213. タイタニック(1997)
綿密な取材をもとに再現したタイタニック号のセット美術は賞賛に値する。ここまで徹底してつくりあげる所はキャメロンの面目躍如だと思う。同じく氷山への衝突から沈没までも史実に拘って徹底してつくりこんでいる。水を扱うシーンなどは「アビス」の経験が非常に役立っていると思われる。しかしここまで拘っているのに、ジャックとローズの関係、とりまく人々のキャラクターもはいささかありきたりなハリウッドスタイル(安全パイ)に終始してしまったのは残念。 それではもっとドキュメンタリーに徹していればよかったかというと、それではここまでの興行収入は得られなかっただろう。 8点(2004-10-02 23:10:06) |
214. ヒート
これは見ごたえありました。ストーリーもしっかりしていて、パチーノ、デニーロ、それぞれのキャラクターもよく練られていて、感情移入できる。3時間は確かに長いが、デニーロの心の襞を描ききろうと思ったら、もっと時間が欲しかったんじゃないだろうか、監督は。「コラテラル」も期待しちゃいますよ。 8点(2004-09-23 00:00:26) |
215. ロズウェル
これは完全なフィクションなのか、それともマクラクラン役の人物は実在したのだろうか。しかしなんだかえらく尻切れトンボな終わり方で肩透かしを食った。空撮でどんどんカメラが引いていくラストカットはよく見られる手法だがこの作品に関しては卑怯な使い方だ! それからフィリップ・ベイカー・ホールがこんな所にも出演していてちょっと嬉しかった(笑)。 4点(2004-08-31 22:00:42) |
216. ファインディング・ニモ
CGがすごいのはわかるんだけど、今ひとつ盛り上がれませんでした。ニモが囚われの身になってから、お父さんの息子を探す旅がちょっと単調。 6点(2004-08-15 21:52:50) |
217. ボーン・アイデンティティー
マット・デイモンはこういう無敵キャラの主役を張るほどの華が無いと思うんだな・・・ 彼はもっと屈折してたり、人間くさい物語のキーになる脇役あたりで存在感を発揮して欲しい。 6点(2004-08-14 10:37:59) |
218. 座頭市(1989)
久しぶりに観た。やはり凄い映画だ。観客に媚びない乾いたストーリー、絶妙な台詞回し、壮絶で華麗な殺陣、陰影を大事にした丁寧な照明とつぼを押さえたカメラワーク。娯楽映画はかくあるべしという潔さが気持ちよい。 勝新太郎は私生活ではいろいろあった人だが、ここまでクオリティの高い映画を撮れるとは恐れ入るしかない。 ただひとつ、英語のテーマ曲がどうしても合わないと思ったので9点。 9点(2004-08-14 02:59:49) |
219. 座頭市(2003)
勝新太郎の座頭市(89)を見てしまうといかにこの映画が薄っぺらで安い映画かよくわかる。 ラストのタップダンスも浮き上がってるし下らないギャグにも辟易。 3点(2004-08-14 02:54:52)(良:2票) |
220. アバウト・ア・ボーイ
ウィルみたいなスカした男には感情移入できない。不労所得でのうのうと暮らし、女性はセックスの対象でしかなく、自分の損得のために平然と嘘をつく。そんな人生をなめきったような男が、たとえマーカスと出会って、自分の人生を見つめなおしたとしても、物語として魅力を感じない。男の器で言ったらマーカスのほうが数段上だ。同じダメ男でも「バッファロー'66」のビリー、「パンチ・ドランク・ラブ」のバリー、「の・ようなもの」のしんととの方が好きだ。彼らも不器用な男達だが、思い通りにならない人生にもがきながらも向き合っている。 5点(2004-08-07 23:48:44) |