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マイカルシネマさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 258
性別 男性
年齢 35歳
自己紹介 <尊敬するクリエイター>
ヴィム・ヴェンダース、ニック・パーク、藤子・F・不二雄、冨樫義博

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201.  アモーレス・ペロス
個人的に気に入ったエピソードは3つ目だけでした。オクタビオのキャラとストーリーには感情移入できず、2つ目のエピソードも消化不良な感じでした。この時点で見るのをやめようかとも思いましたが、3つ目は全体的に寂しい雰囲気とエルの境遇がツボにはまり、好印象でした。荒野を旅立っていくラストシーンも好きです。話のまとめ方はといえば、あまりうまい演出とは思えませんでした。3つのエピソードが交錯するシーン以外は印象に残らず、効果的とはいえません。音楽も前半部はその場のノリでつけたような曲で後半部でやっと画面になじんでくる、という次第。ただ、3人が事故によってどうなったかの対照はいいですね。ある者はわずかな希望すらも失い、ある者は絶頂からどん底まで落ち、ある者は人生を見つめなおす機会を得る。それぞれのエピソードに絡む犬も象徴的に用いられており、テーマを作り出しています。そんなわけで、踏みとどまって7点です。
[ビデオ(吹替)] 7点(2004-11-08 18:35:45)
202.  ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 
緩急自在の演出が素晴らしいですね。最初の30分は笑いっぱなしでしたが、ジャックが別れた妻に会うくだりから話にシリアスな雰囲気が混じり、無口なマデューカスとの交流が始まり、話はゆったりとしたロードムービーに変化します。全体的に寂しい荒涼とした風景でのロードムービーとしても私は気に入りました。FBIになりすましてバーの店主をだますマデューカスはクールでかっこよかったです(笑)。ラストで別れを告げる二人の表情の演技が素晴らしいです。それまで硬い表情だったマデューカスが本当の笑顔を見せたところが印象に残りました。ただ、退屈ではありませんでしたが、ちょっと長すぎの感じはしました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2004-11-08 17:35:18)
203.  エンド・オブ・デイズ
監督の演出が見事に空回りしているような印象を受けました。設定はなかなか良さそうなので、前半で期待はしたのですが、後半部で脚本の弱さが露呈してきて興ざめしました。サタンの存在が思ったほど恐怖の存在にならなかったのが最大の失敗でしょう。「オーメン」、「エクソシスト」に比べるとやはり設定を誤った感じがあります。ただ、P・ハイアムズの演出は独特の雰囲気を作り出す事に奮闘しているようでちょっと哀しいものがあります。監督も作品選びにもっとこだわるべきでした。G・バーンの起用も本当にもったいないです。
[地上波(吹替)] 4点(2004-11-07 19:01:42)
204.  エド・ウッド
見たときは素直に面白いと思いましたが、同時にあらゆる意味でバートンの映画への愛を感じる作品でした。エド・ウッドは残念な事に才能はなかったけれども、映画への情熱と底抜けの楽観的な性格がベラ・ルゴシなどの映画仲間(制作会社以外)を惹きつけたのでしょう。しかし、物事を明るく捉える一方で落ち込んでしまうところもあるのには本当に同情してしまいます。どうせ、彼が自信作だ、と言ってもこっちには駄作だとわかっているわけだから。ルゴシの哀愁に満ちた生き様も印象的でした。「フランケンシュタインの話は私にも来ていた。」というシーンは心に響きます。映画がどんな結果になろうとも彼は親友としてエドを信頼し、励ましたのでしょう。マーティン・ランドーの演技は本当に素晴らしかったです。オーソン・ウェルズとの共演シーンも内容はどうあれ苦労人の共通する悩み、という点で非常に興味深かったです。当時のオーソン・ウェルズもある意味では本当にエドと似たもの同士だったのかもしれません。ラストで観衆を映さなかったのもムードを壊されず、好印象でした。
[DVD(字幕)] 9点(2004-11-07 16:12:23)
205.  マルコヴィッチの穴 《ネタバレ》 
なんか前半と後半で話が別物みたいになってました。前半部は奇妙な舞台と登場人物たちが独特の世界を作ってていい感じでしたが、後半の愛憎劇にあまり感情移入できなかったのが痛い。後半部も潜在意識の世界の描写とかはすばらしいのですが、同情すべき被害者である2人を逆に憎らしく思ってしまうのが最大の失敗でした。結局、いちども入っていないマキシンのほうが最悪の「ヴィッチ」でした。しかし、カウフマンの脚本には破錠がなく、体面ばかり気にする人間のおろかさをうまく表現できていたと思います。後半部が暗い内容になったのはそういった人間批判に話をもっていったからでしょう。それだけに皮肉なラストは重く響きます。伏線も重要なところに張られているのでそれらの点は評価したいです。前半部だけか、後半部のドラマをもうちょっと感情移入しやすく出来てたら9点でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-11-07 02:53:02)
206.  真実の行方 《ネタバレ》 
二重人格物はよくテレビで特集するのでラストの予想は大体付いていましたが、それでもシリアスな雰囲気を壊さずバッドエンドに持っていく演出はうまいと思います。先の読めない法廷シーンは緊張感に満ちていて引き込まれました。エドワート・ノートンの演技は言うまでもありませんが、リチャード・ギアの演技にも私は注目しました。名声ばかり気にしているかと思えば、アーロンの弁護を勤めるうちに本来の自分に戻ってくるあたりが実に魅力的で、それでいてラストで「人間の本質は善だ」という自分の哲学を否定された彼の切ない表情がとても印象に残りました。名声に背を向ける彼の変化の見せ方もよかったです。2人が始めて打ち合わせをしたときにアーロンが笑ったのもラストの伏線の一つとなっていると思います。これも信用の置けない人間社会に対する批判映画の貴重な一本でしょう。
[DVD(字幕)] 8点(2004-11-06 01:52:24)
207.  三十四丁目の奇蹟(1947)
これはただのファンタジーとは言えないほど深いメッセージを持っている映画です。サンタクロースを信じないということだけでなく、夢を持つ事のなくなってしまった近代社会の人々に警鐘を鳴らしている映画ともいえるでしょう。クリスはそんな人々に「クリスマスは日付ではなく心です。」と教えます。子どもらしさを失いかけたスーザンのような子どもたちは喜びすらも忘れてしまっているのではないでしょうか。クリスがスーザンに子どもらしさを取り戻させる「教育」をし、希望を持つ事を教える事によって、母親のドリスも成長し、ラストの奇跡でスーザンにこれまでにないような大きな喜びを与える事ができたのでしょう。でも、クリスの行為が商業的に捉えられたりするのが笑うに笑えないシーンでしたけどね。メイシー社とギンベル社の社長が医療機器の値段を張り合った後の2人の笑いのシーンはかなり重要でした(あれがないと気まずい雰囲気になる)。クリス役のE・グウェンはアメリカの良心とも言える「サンタ」を生き生きと演じていました。N・ウッドとの共演がその証拠です。スーザン役のN・ウッドもませた感じの演技がなかなかよかったです。冒頭で「去年のサンタよりはマシだわ。」というシーンが彼女がサンタをアニメみたいにしか思っていないことをうまく表現していました。もうちょっとクリスが他の子どもたちにも人気である事を示すシーンや、ドリスとフレッドの恋愛の過程を描いて欲しかった気もしますが、私にとっては本当に印象深い作品でした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2004-11-05 23:02:16)(良:2票)
208.  ニューヨーク1997
スネークを演じるK・ラッセルの無骨さや、荒廃したビル街などのハードボイルドな雰囲気は好きです。ただ、全体的に地味な作りが気に入りませんでした。さきほどあげたビル街もゾンビ映画に使って欲しかった気はしますが、犯罪者立ちの巣窟としてはイマイチ感が強かったです。スネークの強さを実感できるシーンも少ないし、畳み掛けるようなストーリー展開でなかったのが痛かったです。はっきり言うとアクション映画としての要素はかなり薄い感じでした。ラストシーンはカッコいいですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2004-11-04 17:44:12)
209.  ポセイドン・アドベンチャー(1972) 《ネタバレ》 
見始めたときは豪華客船にしては乗客が少ないなぁとか、転覆時に乗客が落ち着きを取り戻すのが早すぎるぞとかツッコミばっかり入れていたのですが、終わる頃にはあっという間だったなぁ、と思ってしまいました。この映画はパニック物というより、アドベンチャー映画としての出来が素晴らしいです。主要登場人物を前半部でうまい事減らしているし、話の山場で一人ずつ死んでいく緊張感はその後のパニック映画に多大な影響を及ぼしていると思います。転覆、ということで所々の舞台設定が非常に秀逸ですね(トイレまで逆さなのには笑ってしまった)。なによりも、牧師役のジーン・ハックマンがとてもかっこよかったです。リーダーだからといってクリーンすぎる人物でもなく、彼のいうとおり乗客は奇跡に頼らず、自分たちの力だけで脱出してみせたのです。最後のハックマンの勇姿も彼にふさわしく、余韻を残してくれました(スーザンの片思いはちょっとかわいそうだったけど)。ワイルド・バンチのアーネスト・ボーグナインも好演でした。ラストで後ろを振り返って悔しそうな顔をするシーンが印象的でした。ただ、足手まといの役と反抗的な役とがはっきり分かれてたのは痛かったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2004-11-01 23:28:57)
210.  12モンキーズ 《ネタバレ》 
始めてみた頃はまだ、テリー・ギリアム監督の事も知らず、題名と表紙の胡散臭さからあまり期待せずに見始めたのですが、本当にこの映画を見てよかったです。古今のタイムトラベル物に矛盾を感じる事の多かった私にとってこの映画のオチは文句なしに気に入りました。全体的に伏線の張られたストーリー自体もいいですし、正直言ってここまで手の込んだタイムトラベルのストーリーはドラえもん以来でした(あまりすごそうなイメージはないが)。ラストはたしかにハッピーエンドではありませんが、虚無な未来に生きていた囚人のコールにとって20世紀で過ごしたことが最高の幸せであったのではないでしょうか。テリー・ギリアムということで近未来のデザインと多少怪しげな機械もツボにハマリました。
[DVD(字幕)] 8点(2004-11-01 21:41:29)
211.  ソウ
これは久々の掘り出し物でした。とにかく、ドンドン意外な事実が判明したり、回想シーンを入れたりと話の展開が非常にうまいです。登場人物たちの人間関係が少人数ながら工夫されていて一番のお気に入りです。もちろん、詰め込みすぎたストーリーでもあるのでいくつか突っ込みどころはありますが、それを感じさせないぐらい説得力を持たせているのもいいです。全体によく伏線が張られているし、終盤で冷静だったゴードン医師が狂っていってしまうところなんかはよく出来ていますね。惜しむらくはラストの判明シーンに「アイデンティティー」ほどの恐怖感が薄い事、それと時間が余り重視されていない事です。題名ももうちょっとかっこよくして欲しかったなぁ。まぁ、それはいいとして、劇場でのショックを考えれば9点を上げてもよかったんだけど・・・「セブン」ほどのテーマの重苦しさがなかったのでこの点数です。 できれば、監督(初監督!)と脚本家の2人には「キューブ」の二の舞にならないような次回作を期待しています。
[映画館(字幕)] 8点(2004-11-01 14:30:56)
212.  あなたに降る夢 《ネタバレ》 
見た後に本当に心温まるお話でした。犯罪が多発する社会のなかで人を信頼する事も大切だ、と思わせてくれる映画です。マスコミに対してはあまりよく思っていませんでしたが、この映画のラストでちょっと考え直しもしました。善人である二人はラストでちゃんと幸福を得ているし、奥さんはあんな結末を迎えるし(笑)、結局もとの状態に戻っていくんですね。なによりも典型的な「お人よし」の役がN・ケイジのハマリ役でした。子どもたちを連れてスタジアムで野球するところがお気に入りです。冒頭から登場する語り手の使い方も効果的でした。ただ、前半部はだらだらした感じがあるので、そこのところをうまく処理できていればもっと高得点でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-10-31 17:14:15)
213.  キャメロット・ガーデンの少女 《ネタバレ》 
少女と年上の男性が心を通わせる映画は結構多いですが(「ウィズ・ユー」、「ペーパー・ムーン」など)、この映画はその中でも一番少女の性格がわかりづらかったです。「ウィズ・ユー」と「パーフェクト・ワールド」を足したような感じですが、美しい風景と印象的なシーンの数々は気に入りました。住宅街の風景はあきらかに「シザーハンズ」を意識していましたね。あんな両親に育てられたデヴォンがちょっとかわいそうです。名門家の青年なら娘が触られても無視して、トレントの場合は半殺しにする父親が本当に憎らしいです。だから、ラストのデヴォンはかっこよく見えましたね。ただ、彼女のエキセントリックな性格は「レオン」のマチルダを彷彿とさせる所があり、私にはちょっとうっとうしく思えました。「ウィズ・ユー」みたいなあどけなさがあったのなら、背伸びしているようなかわいらしさがあっていいのですが、デヴォンはただ生意気なだけにしか見えませんでした。まぁ、あの二人の関係を本当に恋愛だとは思いませんが。あと、悪人ではないのに友人たちにつきあわされて飼い犬を殺されたり、銃で撃たれたりと、やたら巻き込まれるショーンがただただ哀れでした。
[ビデオ(字幕)] 7点(2004-10-30 00:38:00)
214.  ターミネーター
最初から最後まで緊張感に満ち溢れた雰囲気がすごいです。大抵のアクション映画はサイドストーリーを詰め込みすぎることが多いですが、この映画はT-800に追われる恐怖そのものを描けている正統派サスペンスアクションになっています。核戦争後の世界で生まれ育ったカイルがなぜすぐに電話帳などが使えるのか、といった突っ込みどころはありますが、無表情でサラに狙いをつけたり、サングラス姿で警察署を襲撃するシーンなどがとにかくスタイリッシュで、シュワルツェネッガーのストイックな悪役ぶりが素晴らしかったです。ただ、映像にこだわる私としてはやっぱり「T2」を見た後では映像も音楽もB級っぽさを大いに残しているところが気になってしまいます(ラストはアニメ制作スタッフが担当した方がよかったのでは?)。サラとカイルのドラマもなんとなく違和感があるように思えました。ただ、ラストシーンはかっこよくていいです。どうせなら監督にはA級作品としてセルフリメイクして欲しかったのですが、シュワルツェネッガーの後継者になれるような俳優がいるかどうかを考えると仕方ない気もします。あと、未来から来たのになぜ過去で?と考えられた方がいるようですが、どこがおかしいんでしょう?彼が死んでも親は生きてるんですから。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-10-28 17:22:13)
215.  ゲーム(1997) 《ネタバレ》 
主人公も観客もドンドン巻き込んでいくような展開がいいですね。いきなり、駐車場のエレベーターが開いたり、閉じ込められた車の中で窓のハンドルを取り出したり、題名どおりゲームのような状況の演出が非常に優れていると思いました。ラストで主人公が飛び降りるのはさすがに蛇足だと思いましたが、あのオチは「世界まる見え~」なんかを見ている人には多少納得が言ったのでは?なにしろ、アメリカじゃテレビ放映されるぐらいの規模ですから。
[ビデオ(字幕)] 7点(2004-10-25 00:52:32)
216.  リトル・ロマンス 《ネタバレ》 
これは今まで見た恋愛物では上位に入ります。二人がすごした日々は本当は10日もなかったかもしれない、と考えると二人がいかに運命的な恋愛をしたかもっとよくわかると思うんです。なにしろ、初めてのデートでもうキスしちゃってるんですからね(笑)。ダニエルがやたらとけなされているようですが、私は彼の知的な感じが好感度でした。映画館の帰りにローレンと話す内容なんかとても哲学的じゃないですか。別れのとき、サンセット・キスが話題に上らなかったのはちょっと意外でしたけど。まぁ、二人がお互いの運命を確信していたって事でしょうか。ラストで手を振るダニエルのストップ・モーションで終わるところは十分に余韻を残してくれました。欲を言えば、スタッフ・ロールも同じ音楽を持続させて欲しかったかな。まぁ、それは減点の対象にはならないですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2004-10-25 00:24:38)
217.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
これは・・・正直ヤラレました。でも、最初っからわからない話かっていえばそうでもないところがわざとらしくなくていいです。最初のキャラ説明からうまくできているし、演出もかなり効果的でした。あまりにも都合よく出会うのでこの中の誰かが仕組んでるんじゃないか、それにしてもうまくいきすぎている・・・まあこんな感じでストーリーが進んでいきました。とくに、レイ・リオッタは最初っからクリーンでないイメージなので適役ではないでしょうか。ただ、映画を見て思ったのは中年のおじさんに子どもか、女の人格だけが残ったらどういう人間になるんでしょうか?まぁ、映画にはあまり関係なさそうですけどね。とにかく、完成度は結構高いと思いました。
[映画館(字幕)] 8点(2004-10-24 18:25:20)
218.  テス
トーマス・ハーディの原作小説をポランスキーが映画化、ということで原作にはかなり忠実に作っています。19世紀イギリスの美しい風景、そしてヒロインをN・キンスキーが演じている事が原作の雰囲気を十分に伝える事に成功していると思います。原作の名シーンもしっかりおさえてありますし。結局、彼女にとって一番の悲劇は自分が貴族の一族だった、ということではないでしょうか。ただ、原作に比べて惜しい、と思うところは妹のライザの存在がまったくと言っていいほど無視されている事。原作ではテスが最後ストーン・ヘンジでエンジェルに死後、彼女と結婚するよう頼む貴重なシーンがあったのです。それともう一つはエンジェルの苦悩のシーンがないこと。あれがないせいで、この映画は原作を知っている私にとってもエンジェルがよけい身勝手なだけに思えてしまいました。ラストもどうせならエンジェルが義理の妹のライザと去っていくシーンで終わったほうがよかったです。そういうことで、評価は7点にしときます。
[ビデオ(字幕)] 7点(2004-10-24 10:44:35)(良:1票)
219.  ザ・グリード
これは意外に楽しめました。「エイリアン4」や「スピード2」の内容を足した感じになってますが、脱出アクションのツボをばっちり抑えていたと思いますし、「タイタニック」(3作ともに97年!)と比べても(本作より後に見ました)、こっちのほうが正統派パニック映画として存分にのめりこめました。ストーリー自体は荒唐無稽ですが、それをよしとするテンポのよさで、クリーチャー自体は恐くないものの、登場人物たちの個性的なキャラが十分映画の雰囲気にあっています(海賊並みの中流キャラ、という設定が最高!)。後半の弾切れシーンはいかにも自業自得なテーマをうまく表現していてお気に入りです。ラストで主人公たちが銃を撃ちながら、ボードで脱出するところなんかカッコよくて最高でした。全体的にB級な雰囲気は気に入らなかったのでマイナス1ですが、面白さにプラス8点でこの点数です。
[地上波(吹替)] 7点(2004-10-22 22:30:43)
220.  タイタニック(1997)
SFアクション監督の本格ドラマ、ということで見るのは遠ざけていたのですが、やはり観てみると予想通りの出来でした。なにしろ、前半と後半で雰囲気がガラッと変わっています。後半のパニック演出はさすがに本領発揮だけあって素晴らしいできでしたが、前半の恋の描写が妙にだらだらしていましたし、かなりストレートな流れで疑問すら覚えました。大河ドラマ的な恋愛なのにどこかとぼけた感じで、後半になってやっと感情移入できる、といったふうでした。ジャックの友達やモリーなど妙に気になる人物たちのキャラの描き方も中途半端でした。4時間退屈はしませんでしたが、これだけシンプルなストーリーならもっと短くしてもいいはずだし、長い映画にするならもっと全体的に丁寧に作る事も可能だったんじゃないかと。内容が内容なだけに、もっと前半部もロマンチックに作って欲しかったです。後半部も映画のテーマから考えるとやっぱり長すぎかな。本格パニック映画として作ればもっと点があげられたんですが・・・
[地上波(吹替)] 6点(2004-10-22 22:08:56)
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