201. ブラス!
ちょっとインパクト不足かなあとも思いましたが、閉鎖になる炭鉱の町の物寂しさの演出は見事ですし、そこで働いている男たちの実直さに素直に感動しました。 [地上波(吹替)] 5点(2011-10-23 18:09:24) |
202. 赤毛のアン/完全版〈TVM〉
《ネタバレ》 私も赤毛のアンの名前は知っていても物語の内容を見たのは初めてだったんですが、母親代わりとなる人達のツンデレにはベタに感動させられました。血の繋がりがないからこそ関係がマイナスから始まったからこそ、その後に生まれた絆に真の強さを感じますし、彼女の不幸な生い立ちも作用して涙を誘われました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-22 23:42:43) |
203. おかあさん(1952)
良い映画ってこういう作品のことを言うんでしょうね。強さに加え寂しさを感じさせる母という存在は私にとっては映画ならではで、母が時折見せるそういった仕草や表情に強く心を揺さぶられます。母への視線を取り上げている作品ですが、家族は家族それぞれの思いやりの気持ちで成り立っているんだなということが心に残りました。全体として寂しいストーリーですが、クスッと笑える部分や母親の強さがそれを和らげて絶妙な趣を作り出しているように感じました。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-10-20 20:13:34)(良:1票) |
204. シザーハンズ
市民の人たちにはついていけないところがありましたが、大人向けのおとぎ話という感じで人と人との接し方について考えさせられる作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-10-19 22:27:28) |
205. お引越し
《ネタバレ》 ありそうな家族修復の映画と思いきやこれは裏切られました。両親の離婚に対して意識し抵抗し、そして受け入れるというストーリーは全く見事で、少女の成長をひしひしと感じられるものでした。また演出も多様で、子役の個性も相まって非常に魅せられました。 終盤の彼女の成長を具現したようなシーンはとにかく見入ってしまったし、何より「おめでとうございます」のインパクトは凄かった。独りになり山を越えた彼女が両親と離れた自分に対し言ったその言葉は励ましか祝福か。その時流れている悲しげな音楽に子供時代との決別を感じさせるとともに彼女がひとつ大人になったことを確かめさせ、また彼女はそれを自覚しているように見え逞しく感じました。そしてその後の離婚届を渡す、作文発表、エンドロールの流れが良く、前向きな思いが強く残る作品で素晴らしいです。 最後に両親役の二人の関西弁は完璧ではないが上手だったなあと思った関西人の私の印象を付記させてもらいます。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-10-10 22:51:50) |
206. 座頭市物語
《ネタバレ》 座頭市作品は初めて見ましたが、とにかく座頭市がカッコいいですね。物腰が柔らかく落ち着いていて優しい男が悪い奴には遠慮なく一発食らわすなんて憧れずにはいられません。彼のブレない生きかたに痺れます。平手造酒と戦いは、その経緯、戦う覚悟、その後の振舞いといい全く文句のつけようのなく、確かに名勝負でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-10 15:20:40) |
207. 運動靴と赤い金魚
《ネタバレ》 イランのことはあまり知らないしこの作品で伝えたいことが分かりきれてないだろうけど、そんな馴染みのないイランの映画だからこそ人を思う気持ち家族を思う気持ちの普遍性を感じ、強く胸に沁みます。そして何よりあの兄妹が良い顔をするので目が離せない。できれば彼らの喜ぶ顔が見たかったですねえ。お兄ちゃんが凄く優秀でインターホンの件のところで思わず笑ってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-09 13:35:55) |
208. バーティカル・リミット
《ネタバレ》 危機が多すぎてマヒする。いったい何が正義なのか考えてしまう。 [地上波(吹替)] 4点(2011-10-08 09:21:13) |
209. ニュールンベルグ裁判
《ネタバレ》 ナチスドイツの戦争について戦争の余韻の残る中で過去のものとして捉えている感じが新鮮で、特に一般的なドイツ国民の様子には興味を惹かれました。印象に残ったのはヤニングが最後に「本当に知らなかったのです」と裁判長に告げ、「あなたが無実と知りつつ死刑にしたのが始まりなのです」と返される場面。被告人の弁護人の誰もが有罪じゃないのかの言葉がフィードバックし重く心に響きました。 アメリカの戦争映画ですが非常に見応えがあり、また正義や責任について考えさせられる作品です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-05 22:33:54) |
210. フィールド・オブ・ドリームス
ファンタジーはあまり受け付けないんだけど、自分も天の声に引き込まれたように夢中になりました。ただ感情が高ぶるようなところは無かった。また何年後かに見てみます。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2011-09-26 20:20:43) |
211. 乳母車
《ネタバレ》 50年以上前の映画ですが、子供が置かれた状況に対して誰も逃げ出さず関わるもの全員で話し合いをし、その状況をポジティブに捉えていくなんて今でも新しいんじゃないかと思いました。石原裕次郎の飾らないところに魅力がありますね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-25 12:53:12) |
212. ジャッカルの日
ジャッカルが淡々と暗殺の準備を進めていく様子に見入ってしまう。派手さは無いがそれがこの映画の良いところであり、張りつめた空気を全編に渡って維持できている。警察に迫られても変わらぬ表情で今すべきことをしていくところにプロの殺し屋を見てとれるし、男としての魅力も感じる。見終わって筋トレをしたくなる衝動に駆られてしまう作品でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-25 12:33:04) |
213. テキサスの五人の仲間
《ネタバレ》 文句なしに面白い!騙している時と真相が分かった後の役者の表情や空気感の差が凄すぎて、映画を見ていて騙された者はもう笑うしかない。邦題も巧いですね。騙される要素の1つになっています。個人的にはヘンリー役のジェイソンロバーズがお気に入りでした。彼の見せる色々な顔と演技がストーリーを豊かなものにしてくれた気がします。ちょっとした笑いもたくさんあるしお薦めしたくなる作品です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-23 11:50:08) |
214. ザ・エージェント
ラブストーリーに関しては特に何の感想もありませんが、アメフト選手との友情にはほろりとくるものがありました。最後のテレビインタビューは笑えて感動してとても良いものでした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-20 07:03:13) |
215. 毎日が夏休み
佐野四郎が醸し出す独特の雰囲気と佐伯日菜子のお世辞にも上手いとは言えない演技が化学反応を起こして異質な空間を作り上げていて、そしてそれがネガティブな出来事を前向きに見させてくれて清々しい気持ちになれた。内容が薄い部分もありますが、それもこの作品のいいところかもしれませんね。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-19 11:17:36) |
216. チャイナタウン
《ネタバレ》 この作品を見ていた途中で、何でタイトルがチャイナタウンなんだろうと思いましたが終わってみて納得、ラストシーンのインパクトと脱力感無力感は凄かった。ギテスのあの表情と舞台であるチャイナタウンが全てを物語っているような気がして圧倒されました。あの場面のジャックニコルソンはいつまでも心に残るような気がします。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-18 14:29:32) |
217. 若草の萌えるころ
《ネタバレ》 主人公のアニーは若く感情も不安定ですが、何をしていても伯母さんのことを気にかけてしまう様子に伯母さんに対する気持ちが分かりますし、見ている側の伯母さんのことが気に掛かる気持ちと共有感があって本当にそれがよく伝わってきました。最後のシーンも伯母さんの死に対して悲哀感を感じさせないものになっていて彼女の成長を見て取れ、とてもすっきりするような終わり方で良かったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-09-11 21:59:35)(良:1票) |
218. 狂った果実(1956)
脚本も好きですがとにかく演出が素晴らしい。あまり演技の巧拙に関心がいかない私でも気になるほどの演技にもかかわらず、作品全体に只ならぬ雰囲気が充満していて楽しめました。顔のアップを多用したり台詞をテンポよく回したりといったところが特に惹きつけられましたし、シーンが変わる前のショットにも面白いものがありました。音楽も雰囲気を作るのに役立っていて、また風変わりな感じもあって良かった。とにかく最後まで見てほしい映画です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-28 00:27:31) |
219. ガタカ
SF映画でありながら生命体としての人間とその可能性について言及することを主としている作品で、また内容も難しすぎることもなく、人間ドラマも相まってSFに馴染みのない人も取っつきやすいものとなっている。遺伝子の優劣というテーマも現実の世界と重ねて考えるものがあって興味深いです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-08-22 00:38:03) |
220. ダイ・ハード
《ネタバレ》 評判通り非常に素晴らしく楽しめる映画でした。細部にもこだわりが見えるし伏線も多く主役の人間味のあるキャラクターも良い。しかしただ一つだけ残念なところがあった。私はかねがねこういった映画に出てくるストーリーを面白くするアホアホメンバーには見逃さずに一発食らわしてほしいと思っていた。そしてダイハードにもやはり出てきたテレビ局の人、巡査部長の上司の警視、社員のエリス、FBI…。このうち3つには大小のスカッとする一発を食らわせてくれて、「よしよし」なんて思っていた。ただ最も私をイライラさせた警視に何も食らわさず終わってしまった。カールが最後に復活した時これは撃たれるだろうなと思ったんですがね…。少しもやもやが残りました。でも1度は見るべき痛快アクションですね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-08-16 19:12:33) |