2281. 拳精
《ネタバレ》 ♪ヤ~ヤヤヤヤヤヤン ヤンヤンヤンヤンヤン ヤーヤヤヤヤヤン ヤヤヤヤンヤンヤン China girl China girl ???・・・・・♪の歌声と気色悪い5人(?)組が記憶に残っている、少林寺木人拳に次いで好きなジャッキー出演作です。荒唐無稽なストーリーは楽しいものでした。ただ、最後の戦いは不満でした。ここぞのアシストならともかくずっと受けっぱなしで実質6対1状態で倒しているのですから。 [地上波(吹替)] 7点(2009-11-06 04:30:55) |
2282. ネットワーク
誇張されている事を差し引いても、損か得かでしかモノを考えない心貧しい面々がギャーギャー喚き立てる不毛さが鬱陶しくてたまりません。輪をかけて鬱陶しいのがウイリアム・ホールデン演ずる人物、その言動に失笑しっ放しでした。 [DVD(字幕)] 2点(2009-11-05 23:13:47) |
2283. お遊さま
《ネタバレ》 サディストの姉とマゾヒストの妹の間に挟まれた慎之助。三人四脚で危うげながらもバランスを保って走っているかの様です。その舞台となる風景、格調高い商家の佇まいのあまりの美しさに、三人からもうっかりと気品を感じてしまいます。何時までも走り続けられないとは承知していましたが、・・・・二人が落ちぶれた暮らしに至った経緯に多少なりとも触れて欲しかったです。 [DVD(邦画)] 5点(2009-11-04 23:45:45) |
2284. 麦の穂をゆらす風
《ネタバレ》 アイルランドの独立戦争から内戦。力ずくの下劣な暴挙に力で対抗する暴力の連鎖が繰り広げられ、憎悪と悲しみが満ち溢れますが、『マイケル・コリンズ』とは異なり、一つの町を舞台としたピンポイントな視点で描かれた末端の争いなので、民族の文化、歴史、政治的な部分が抜けた、単にやられたからやり返すの物語で見応えに欠けました。 ただ、同胞であるにもかかわらず反目する主義主張を力で解決させようとする内戦の模様と、繰り返された「私の前に二度と顔を見せないで」に、戦争が大義を掲げても正気の沙汰でない行為である事を何時も以上に見せられました。 [DVD(字幕)] 5点(2009-11-04 00:21:38) |
2285. 砂の器
《ネタバレ》 初見。前半部分の事件の真相に一歩一歩近づく展開と、今西・吉村、両人の実直な人柄は原作通りで丹波・森田の意外な好演に驚きます。後半部分、重きを置いた親子の苦難の描写に、数年前のハンセン病訴訟控訴断念のニュースの際の原告のお一人が語られた「ようやく人間になれました」が思い浮かびます。 同じ風景でも悲しい時にはとても綺麗に見えます。流浪の親子を包む風景の美しさが残酷でした。 巡査の行為も誤った国策にたった上でのもので息子にとって善意だったのか。息子が隔離されてはならぬとの思いが言わせた「知らん」 陰険な用心深さで目標に突き進む者を肯定出来ませんが、そうさせた背景の人間ドラマが際立っている本作は原作以上の仕上がりでした。 [DVD(邦画)] 8点(2009-11-03 01:25:57) |
2286. カサノバ(2005)
「愛」のタイムサービス、終了間際に完売、といった印象を持ちました。楽しそうに小悪人を演じているアイアンズが笑えます。下品過ぎず、上品ぶらず。艶笑コメディとしていい塩梅でした。 [DVD(字幕)] 4点(2009-10-30 14:45:07) |
2287. 愛の狩人
某作品の「女は子宮でモノを考える」のお説が思い浮かぶ、脳味噌が海綿体から出来ている野郎二人の安物の欲情をひたすら見せられる。アホクサ。 [ビデオ(字幕)] 0点(2009-10-30 14:08:38) |
2288. アウトブレイク
ウイルスの怖さを実感させられますが、スケールが大きそうでその実、密度の薄い物語で満足感は今ひとつです。存在感が光っていたケビン・スペイシーが印象に残ります。 [DVD(字幕)] 6点(2009-10-27 18:11:58) |
2289. デビル(1997)
決着のつけ方のお粗末さに二大スター競演の弊害を見ました。何時もの天下無敵の活躍と毛色の違うハリソン・フォードに対するブラッド・ピットのデビルぶりをもっと際立たせないといけません。 [DVD(字幕)] 5点(2009-10-27 04:52:02) |
2290. 華麗なる女銀行家
階級社会かつ男性社会である当時のフランス金融界を、一介のユダヤ人帽子店の娘、エンマ・エケールがのし上がって行く。見応えあるドラマでした。多様な人間模様の中で彼女の気位の高さに終始圧倒されます。バニステールの最後の手段は彼女への敗北宣言にも見えました。演じる、お目当てトランティニャンの観る者を凍りつかせる酷薄さを堪能出来満足です。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-10-23 23:12:20) |
2291. 白い巨塔
個人的に、原作は国内外の作家で最も尊敬する山崎豊子さんの最高傑作、田宮版ドラマはTVドラマ史上の最高傑作であり、本サイトの制限字数内はもとより、一日や二日では語り尽くせないものがあります。150分に収めると通り一遍になってしまうのは止む無しとしても、肩に力が入り過ぎている田宮二郎に対する違和感と、唯一、人物像を逸脱していた小川真由美演ずるケイ子が物語の質を下げている点が残念です。 [DVD(邦画)] 5点(2009-10-16 00:37:58) |
2292. 雨月物語
《ネタバレ》 御伽噺を思わせる内容の中で、幼子が食べる前に母の墓に供えて手を合わせるラストシーンにハッとさせられました。宮木への供養はその思いを汲み取って生涯を送る事であり、誰にもあてはまる事なのだと痛感させられます。映像と和楽によって、妖艶かつ物悲しい世界に惹き入れられます。ご参考までに、ビデオの台詞は幸いにしてクリアでした。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-10-15 16:27:07) |
2293. 欲望という名の電車(1951)
下品で乱暴なスタンレーがブランチの下劣な本性を容赦なく暴き立てる。アクの強い二人と他者を思いやれるステラとミッチが織り成す物語の不快指数は徐々に高まり、結末で100%となりました。身勝手さの果てに壊れそうになった者。壊れそうな者を無慈悲に木っ端微塵に叩き壊した者。共に強烈です。 [ビデオ(字幕)] 3点(2009-10-14 01:41:55)(良:1票) |
2294. 知りすぎていた男
冷酷非情さに欠けた間抜けさの目立つ犯人グループのせいで緊迫感が味わえず、親子の情愛もぼやけてしまいます。監督の小手先のテクニックの小賢しさが鼻につきます。一方で、ラストシーンに代表される上品なユーモア感覚は心地良く、2点にプラス2点です。 [DVD(字幕)] 4点(2009-10-13 13:25:08) |
2295. 薔薇の名前
謎解きの部分は「ゼルダの伝説」がフッと頭をよぎったりと興味をそそられ、犯行動機と考えられる笑いと権威について考えさせられる部分がありました。しかし、時代背景の知識を持っていない為なのか、荒涼とした舞台でのグロテスクな描写に対する激しい嫌悪感がそれらを上回った作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2009-10-09 01:19:07) |
2296. 汚れた顔の天使
《ネタバレ》 初めて観ました。執行前の接見からラストまでのシーンが脳裏に焼きついています。とりわけ、人知れず一筋の涙を流す神父の佇まいには胸を衝かれました。子供を導くのは大人の生き様である事を描き出す、ギャング映画の枠を遥かに超越した本作に満点を捧げます。 [DVD(字幕)] 10点(2009-10-08 13:18:04) |
2297. 雨の朝巴里に死す
富を得ながら子供そっちのけで互いが相手に対するあてつけのように遊びまくる妻と夫。お金で幸せは満たされないとでも言いたげですが、言動が子供じみており「好きなように、どーにでもなれ」と白けるばかりです。救いと言えば救いかもしれない娘の素直さにもうそ臭さを感じてしまいます。度の合わない眼鏡をかけて見る景色のような作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2009-10-08 13:06:40) |
2298. ゴッドファーザー PART Ⅱ
他人の痛みには鈍感なれど自身の痛みには過敏。三部作に共通する外道の身勝手さが極まれる本作。下積み知らずの二代目ボスのクノーなど真っ当に生きる者の苦悩に比べ物の数ではないのに、これ見よがしに感傷的に描き立てられているのがチャンチャラ可笑しいです。また、ダラダラダラダラとお話の未練がましさと比例する冗長さにゲンナリさせられます。パチーノ出演でも妥協出来ず。 [ビデオ(字幕)] 1点(2009-10-07 15:12:58)(良:3票) |
2299. トップ・シークレット
荷車の牛が A HARD DAY'S NIGHTを歌うシーンを筆頭にクスッとさせられるところは多々ありました。しかし、ボクシングの試合でダウンシーンを待ち望んでいたのにジャブの応酬だけで終わってしまったような作品でした。 [DVD(字幕)] 4点(2009-09-27 23:18:09) |
2300. 沈黙のテロリスト
チープなストーリーにデニス・ホッパーの嫌らしさも活きません。サイズモアと御大セガール揃っての「よっこらしょ」と掛け声の要りそうなノッソリした身のこなしが緊迫感を決定的に削いでおりました。 [地上波(吹替)] 2点(2009-09-26 22:01:10) |