Menu
 > レビュワー
 > 鱗歌 さんの口コミ一覧。117ページ目
鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637383940
4142434445464748495051525354555657585960
6162636465666768697071727374757677787980
81828384858687888990919293949596979899100
101102103104105106107108109110111112113114115116117118119120
121122123124125126127128129130131132133134135136137138139140
141142143144145146147148149150151152153154155156157158159160
161162163164165166167168169170171172173174175176177178179180
181182183184185186187188189190191192193194
>> カレンダー表示
>> 通常表示
2321.  センター・オブ・ジ・アース(ブレンダン・フレイザー主演)
テレビ放送を録画して、子供と一緒に楽しく観させていただきました。絵本のように、次から次に変わる場面が、実にハッキリしていて、楽しいじゃあないですか。洞窟に閉じ込められたり、トロッコで暴走したり、穴に落ちたり。穴に落下する場面は、「今、落ちてます」と誰にでもわかるように、ひたすら長く落っこちてるし、一方では、「よし、筏を作ろう」と決めたらあっという間に筏が完成しているし。この辺りがいかにも“絵本”っぽい感じ。ブレンダン・フレイザーという役者さん、こういう映画にピッタリですね。ただ、水に落ちたはずなのに、ブレンダン・フレイザーの服が乾いてたり、と思えば汗で濡れてたり、というあたりは何とかならんもんですかねえ。
[地上波(吹替)] 7点(2010-10-04 23:31:27)(良:1票)
2322.  続・荒野の用心棒
いいですね~ジャンゴ。棺桶を引きずって歩く不吉な姿のヒーロー。棺桶の中には「死」そのものが。ラストの墓場での決闘がこれまた良くって、ジャンゴはもはやほぼすべてを失っている。ガトリング砲も手放した、棺桶も奪った黄金も沼の底、手はリンチで破壊され銃も握れない。絶望的。しかも敵を倒したからと言って何が得られるでもない。しかし彼は決然と死地へ赴く。最後はいかにも、すべてが無に帰し土へと帰る、という感じで、何とも虚無的な世界観に、シビレます。  ・・・ところで、オヤジが気持ちよさそうに弾いているバイオリン。何だか駒が付いていないように見えるんですけれどね~。一種の特殊奏法ですかね。
[DVD(字幕)] 9点(2010-10-04 23:15:52)
2323.  ジュリア 《ネタバレ》 
原作は、リリアン・ヘルマンの短編集『ペンティメント』に収録されている『ジュリア』。大学の英語の授業のテキストが、この『ジュリア』でした。この映画のビデオを少しずつ観ながら進められた授業が、思い出されます。もっとも、原作を翻訳で読みなおしたのも、映画をちゃんと通しで観たのも、実は最近だったりするんですけれど。で、この『ジュリア』という作品ですが、『ペンティメント』収録作品に共通の、時間の流れを超越した自由な回想による独特の詩情、これに加えて、反ナチ活動の友人のためにベルリンへ現金を運ぶ、という劇的な内容を孕んだ、スリリングな作品でもあります。と同時に、「実はこの作品は“創作”であって、ジュリアという女性は実在しないのではないか」ということで物議を醸した作品でもあるのですが・・・。さて久しぶりに本作を観てみて、やっぱり面白いなあ、と。回想によって時代を自由に行き来し、幼少時代にジュリアと野山を駆け回る自然児としてのリリアン。劇作家としてタバコをスパスパ吸いながらタイプライターを叩く都会人のリリアン。タバコの吸う姿が、この映画では強調されてますね。ある時はダシール・ハメットとくつろぎ、またある時は危険な現金輸送の役目を引き受ける。この映画中盤のスリリングな場面、現金輸送作戦の全貌を彼女だけが知らないまま(そして我々にも明かされないまま)、何やら意味ありげに、作戦が進められていくところが面白いですね。そう言えば、列車で同室のオバチャン、リリアンがタバコを吸おうとするとゴホゴホ咳き込むもんだから、リリアンはタバコを吸うのを断念するのだけど、無事に国境を過ぎると、オバチャンもちゃっかりタバコを吸っているのが、意味がありそうで無さそうで、面白いところ。そしてついにジュリアとの再会。二人とも嬉しそうには違いないのだけど、リリアンの再会の嬉しさのみに舞い上がっている姿と、ジュリアの「この現金で仲間が助けられる」という喜び。二人の異なる情熱の表現、であると同時にそこには、異なる世界に住む二人の、すれ違いもまた内包されている訳で。ジュリアはドイツで命を落とし、リリアンはアメリカのダシールの元へ帰る。でも彼女は闘わなかった訳ではない、後にダシールと共に、赤狩りへの闘いを挑むのだから。でもそれは、映画とは別のオハナシ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-04 23:13:38)
2324.  ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
・過去の作品からの流用が多いのはいいとして(いや全然良くない)、別によりによって“エビラ”なんか流用しないでも、なあ。 ・新作のガバラってやつがこれまた、造形がヒドくて(ガキ大将の象徴だからこれでいいのだ、いや良くないッ!)、ゴーヤに目鼻を付けただけ、とでもいいますか。とにかく、「ワタクシ、怪獣でございます」と言わんばかりの、何の工夫もない造形。 ・ミニラがしゃべる。まさかこんな普通の声だとは。ミニラがしゃべるとなんだか、“長年洗ってないガチャピン”に見える。 ・他人の夢の話を聞かされるのは基本的に、苦痛です(つげ義春みたいに一部例外もありますが)。
[DVD(邦画)] 2点(2010-10-02 03:21:06)(笑:1票)
2325.  男たちの大和 YAMATO
派手で残酷な戦闘シーンといい、いかにも「わかりやすい」テーマ音楽といい、「どうやったらハリウッド大作っぽく見えるか」みたいなバイアスが感じられる面があるのですが、だからと言って、決してそれだけにはとどまらない作品になっていると思います。確かに、人物描写にはやや類型的なところがあるかも知れないけれど、それは決して、単に「この辺で喧嘩の場面を入れておこう」「多少は恋愛なども織り交ぜてみよう」みたいな適当なものでは無くって、この大和を中心とした物語を、ひとつの神話へと導くことに成功していると思います。・・・しかしそれに比べると、「現代」のパートが、イマイチよくわかりませんなあ。鈴木京香はいつ、何歳で養子になり、そしていったい今何歳なのか? 仲代が発作で一度死にかけて見せるのもなんだか蛇足(しかも鈴木京香にサービスされてビンビンになって生き返るというのは、どうも、なあ)。ですが、その辺りは目くじら立てないことにして。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-28 22:53:47)
2326.  プレステージ(2006) 《ネタバレ》 
結局のところ、まともなトリックなんぞ無かった、というか、最大のトリックが『0086笑いの番号』かよ、と言いたくなるのですが、でも、面白かったです。クリスチャン・ベールの回想、ヒュー・ジャックマンの主観、クリスチャン・ベールの手記、ヒュー・ジャックマンの手記。互い同士がイレコになる複雑な階層構造、どちらが「器」でどちらが「中身」なのか。相手を躍らせているのはどちらなのか、踊らされているのはどちらなのか。そして、最後に笑うのはどちらなのか。そういった点、なかなかにスリリング。しかし映画とは言え、ヒトの手品を台無しにするのを見るのはヤなもんです(笑)、それもこんなに何度も見せられては。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-28 22:30:42)
2327.  泥棒成金
グレース・ケリーのファッション・ショー映画。こういう映画を楽しんで撮っているヒッチコックこそ映画成金。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-23 03:59:38)
2328.  ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀
気心の知れた連中が再び集まって作ったリメイク作。別に同じ映画2本も作らんでいいいやんか。とは言いません、やっぱりイイよなあ。普通のヒトが(一応、設定は死人とは言え)普段着のまま襲ってくる。理由も何もない。とりあえず生き残った人々は一軒の家に立てこもる。立てこもり映画って最高。ゾンビからの襲撃を防ぐために、棚板が、扉が、机が、窓に打ちつけられ、家の中の光景は非日常空間へと変容していく。人々は、まるで丑の刻参りごとく、敵の侵入防止を祈願し、ひたすら釘を、打つ、打つ、打つ(←門田泰明調)。ヒーロー役はここでもやっぱり黒人。ゾンビも、ラストに出てくるハンターも、どうやら皆、白人ばかりで、彼は結局のところ、異分子にすぎない。繰り返される衝突。板を打ち付け、銃で武装し、阿鼻叫喚の「外」に立ち向かっているはずが、結局は「外」にも「中」にも、悪夢が循環し続ける。そんな中で、一見冷静なヒロインの活躍が、本作の特徴ですが、結局は彼女も含め、すべてが狂気へと埋没するラストがやるせない。一軒屋を取り巻いていた修羅場の、その外側には、さらなる狂気が無限に広がっていた、という・・・。 (ところで、設定は8月なんですか?吐く息が白かったようですが。ここは南半球か?)
[DVD(字幕)] 8点(2010-09-23 03:53:25)
2329.  エクスクロス 魔境伝説 《ネタバレ》 
ナイトスクープ的表現をすれば、一種の“パラダイス”ですね、この村は。でまあ、その怪しげな村で怪しげな儀式が行われており、『2000人の狂人』を想起したところで、意表をつく“レザーフェイスvsバンボロ”の死闘が展開される、という、まあ、そういうホラーの寄せ集めみたいな映画です。そういえばトイレに隠れるシーンは、こちらは『刑事ジョン・ブック/目撃者』のパロディのようですが、監督の頭の中ではジョン・ブックもレザーフェイス系の映画ジャンルに分類されているのでしょうか? で結局、この映画の言いたかったことは、「どんなホラーより、ブサイクが一番怖い」ということだったようです、はい。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-09-23 03:49:17)
2330.  デイ・オブ・ザ・デッド
子供の頃にはロメロの『ゾンビ』なんかもフツーにゴールデンタイムに放送されたりして、翌日には子供たちの話題になったり、それこそ“ゾンビごっこ”に興じてみたりする訳ですが、中に物知り顔のヤツが「ゾンビって、火に弱いねんで」とか言いだして、私なんぞは「なろほど、それはいかにもありそうな事だ」と、深く深く納得し、気がつけば大人になった今にいたるまでそれを何となく信じておりましたが・・・本作で、それをしっかりと確認することができました。ありがとう、スティーブ・マイナー監督(何のお礼なんだか)。それにしてもスティーブ・マイナーか、懐かしい響きですなあ(笑)。さて本作、これもまあ、最近はやりの“走るゾンビ”もの、の一本ですが、走るだけじゃなくて、ウナリ声で威嚇したりして、もはやこれは、ナマハゲか何かに近い存在ではないか、と。とりあえずサワヤカに楽しめるゾンビ映画。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-23 03:37:20)
2331.  眠狂四郎 女地獄
これは面白かった。まず、狂四郎が久しぶりに(?)イイ人。少年から何度も何度も「おじさん、ありがとう」と言われるのが印象的。いやもちろん、エロさは相変わらずで、近寄る女性には必ずエロい要求を。しかし心配ご無用、「近寄る女性」ってのはことごとく判で押したように、その正体は“女刺客”ですから。だからやっぱり狂四郎は今回、イイ人なのです(多分)。しかしその連発された「ありがとう」から一転、狂四郎の軽はずみな行動のために、少年と連れの女性は、命を奪われてしまう。そう、自分が彼らの命を奪ったも同然なのだ・・・と、心に傷を抱えた(のかどうかは外見からはよくわからんが)狂四郎は、やがて、藩のお家騒動に巻き込まれていく訳ですが。それぞれに心の傷を抱え屈託を持ったキャラたちが、その争いの中でドラマを生み出し、多層的な面白さがあります。そしてラストのいささか唐突の大雪、その中での対決。狂四郎は、自分のせいで罪もない少年と女性の命を奪ってしまったが、彼はその運命を背負って生きていかなければならない、それは誰しも同様、死ぬ自由など無いのだ、生き残ってしまった者は、恥も苦悩も抱えながら生き続けねばならないのだ、と。シブいぜ~。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-08 00:15:20)
2332.  野獣死すべし(1980/日本) 《ネタバレ》 
なんという演出。無愛想なドキュメンタリ調かと思えば、時には凝ったカット繋ぎに神経を配り、しかし結局は“長廻し”がすべてを凌駕する。オノレの演技に酔いしれ、ついには演技が映画を支配してしまう。それでいいのか。あかんかも。でも圧巻であることは間違いない訳で。ところで、小林麻美が射殺されるシーン、彼女の体に仕込まれた火薬が銃撃の凄まじさを演出する訳ですが、火薬が多過ぎたのか、「弾に当たった」だけなのに彼女からモクモクと煙が上がってしまい、これがあたかも、「一体何がどうなってるのやら状況が理解できず、アタマの回線がショートして死んでしまった」ように見えたのが、なかなか面白かったです、どうでもいいことですが。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-07 23:55:39)(笑:1票)
2333.  オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック
片やテロリストに大使館が占拠され、片や飛行機がハイジャックされ、という、一粒で2度おいしい映画、と行きたいところですが、うーんコレ、どうなんでしょうね。いや、ハイジャックされた飛行機が、タイヤから煙を上げながら走るシーンなんか、すごくカッチョよいし、対テロの様々な作戦行動の描かれ方も、派手さは無いけどなかなか鋭い、とは思うのですが・・・全体的に若干、ヌルくないですかね。しかもそのヌルさが、こんなヌルいオチの布石だったのでは、ちょっと・・・。とは言え、なかなか楽しめましたです、はい。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-02 22:25:24)
2334.  東京暮色 《ネタバレ》 
暗い内容と言われればそうなんだろうけれど、それは要するに、より現実に近い内容を孕んでいる、ということなのかも知れなくて。現実の世界、現実の人生における、喜劇的な悲劇、それは、互いのすれ違い。それも、どうしようもない程のすれ違いではなくて、ちょっとした認識のズレ、いやそれこそ、ホンの僅かの、認識のタイムラグに起因するものだったりして。ちょっとのズレさえ解消できれば、みんな理解しあえて、みんなハッピーになれるのかも知れない、だけど決して、金輪際、そのズレはこの世から無くなることはない。脇役の中村伸郎などそのズレの典型か。彼の会話はいつもズレている。もちろん、彼は悪くない、彼は何も知らされていないのだから。知らぬが故に、妻の苦悩に気付くこともなく呑気な会話を繰り返したり、妻とその娘の過去を結果的に暴いてしまうような、要らぬ一言を言ってしまったりする。このような些細なズレは、他の登場人物も皆抱えており、現実世界の我々も同様で、それが悲劇の元となりうる・・・。だけどこの映画、最後の最後に至って、皆が共通の認識に辿り着いたように見える(中村伸郎ですらすべての事情を知っている)。でも、事ここに至ってなお、娘は母の見送りに現れることは無い。最後まで溝が埋まり切ることは無い。そして、父とすらも離れる決心をする。所詮、皆が認識を共にできたところでやっぱり、全員が幸せになれる“解”など、無かったのだろうか、と。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2010-09-02 22:02:37)(良:1票)
2335.  世代
第2次大戦下のポーランドにおけるレジスタンスの物語、ではあるけれど、鬱屈した青春群像の物語でもあります。もとはと言えば単なるチンピラ、そのチンピラの単なる石炭泥棒。その石炭泥棒の延長としてのレジスタンス活動。戦争さえなければ、単なるチンピラのままあれこれ悪さをして、やがてそれを卒業して普通の大人になっていたのかも知れない。たまたま、戦時下だったから・・・。だから行動は、いきあたりばったり。仲間の女性に恋をしたり、いきなり敵を射殺してみたり。中には敵と派手に銃撃戦を演じて命を散らしてみる“運のいい”ヤツもいる(最後は“死”であるのに、このシーンのしつこいまでの長さ。派手な死という、一種の贅沢)。しかし誰もがそんなコトができる訳じゃない、何を成し遂げないまま、明日には敵にとっ捕まるかも知れない。と言う訳で、仲間も恋も失い、生きる目的すらも見えない中で、いやおうなくレジスタンス活動に身を任せざるを得ない、鬱屈した日々が流れていく。戦時下という通常ではない状況下の物語でありながら、普遍的なものを感じさせる作品でもある。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-31 00:51:10)
2336.  あらくれ大名
どこからどこまでが史実なのか(というより、多少なりとも史実を含むのか)よくわかりませんが・・・時は大坂冬の陣。市川右太衛門演じる松平直次郎、家康の息子でありながら豊臣側につき、八面六臂の大活躍。とにかくやることなすこと豪快で、何かと無茶をしでかしては「がっはっは」と高笑い。最初から最後まで、右太衛門の高笑いがこれでもかと繰り返され、観終わった時には耳の奥底にこびりついて離れなくなること請け合い。それもヤケクソみたいな高笑いで、目は全然笑ってなかったりするのがちょっとコワかったりします。でまあ、とにかく、合戦あり、陰謀あり、ちょっとした恋愛あり、と、非常に楽しませてくれる作品になっているのですが・・・映画の大詰め、家康のいる伏見城へ乗り込んでいく右太衛門の勇姿にシビれ、敵味方の関係になったとはいえ、あくまで父である家康とのやりとりにちょっとホロリと来たところで・・・え~なんじゃそりゃ~といいたくなるような腰砕けのクライマックスが。罰ゲームかいな、これは(機会があればぜひ本作を観て、のけぞって下さい)。ま、しかし、大坂夏の陣を前に、颯爽と豊臣側に去っていく右太衛門、この後の波乱を感じさせつつも大団円、というラストが、これまたホロリときますね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-08-31 00:21:07)
2337.  レッドライン(2007)
カーアクション映画です。それ以外は、最近の諸作を参考に適当に焼きなおした感じで、他には何もありません。特に、高価なクルマを惜しげもなくクラッシュさせるところが見どころ、らしいのですが・・・ワタシのように、さっぱりクルマには興味も知識も無い人間にとっては、「どうだ、こんなクルマまで映画の中で壊しちゃうんだぞ、すげーだろ」と言わんばかりにクラッシュシーンを見せつけられても、「うーん、確かに高そうだけど、値段がわからない・・・」「値段がいくらするのか知らんけど、高いクルマ一台破壊する代わりに、安いクルマ10台クラッシュした方が面白いんだけどなあ」などと思ってしまいます。しかし、まあ、「どうやってクルマを壊すか」という、映画産業以外では許されないようなアホなことを真面目に考えて、映画作りをしている点、なかなか好感が持てます。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-08-30 23:26:49)
2338.  パリは霧にぬれて 《ネタバレ》 
主人公の女性の精神状態の危うさを描く映画と思いきや、後半、真相が明らかになってくると、ノリノリのスパイ映画になっていく、という、意表をついた作品。文芸調の邦題と言い、冒頭の思わせぶりなシーンと言い、こりゃアート系の作品と思って観ていたら、まさかこんな身も蓋もない真相が待っているとは。この節操の無さが、イイですね。それにしても皆さんおっしゃる通り、ホントにフェイ・ダナウェイが綺麗です。コワイ顔のオバチャンというイメージしかなかったのですが。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-25 22:14:53)
2339.  桜桃の味 《ネタバレ》 
クルマを運転しつづけるオッチャン。オッチャンは死ぬことを、自殺することを、考えている。で、出会う人に自殺の手助けを頼む。しかしオッチャン、一人で勝手に死ねばいいでしょう、一人で死ぬ方法なんていくらでもあるでしょう。見知らぬ人から自殺幇助を頼まれて簡単に引き受ける人なんて、そうそういないでしょう。と言う訳で、なかなか「自殺」の手助けを引き受けてくれる人には巡り合わない。オッチャンは何故死のうとしているのか、それはわからない、ただ、生への別れを告げるにあたって、誰か見知らぬ人に自殺幇助を頼む、それが、オッチャンの生に対する最後の繋がりであって、見知らぬ人との会話を通じ、その見知らぬ名もなき人たちの人生が浮かび上がる。会話は淡々と続き、車窓には荒涼とした風景が淡々と流れ、クルマは淡々と荒れ地を走り続ける。そしてついに、オッチャンは、協力者を得て、命を絶つ・・・絶った、らしい。この映画のラストは、どう解釈すればよいのか。荒涼としていた風景には緑が芽生え、撮影隊が映画の撮影を行っており、あのオッチャンもそこにいる。あくまでこれは映画なんです、という“メタ”なのか。あるいはこのシーンは、オッチャンが生き返って、心機一転、映画俳優としてデビューしたという後日談なのか(そんなアホな)。監督の意図ははっきりとはわからないし、このラストだけが本作の真価でもないはず。ただ、このラストが何となく「面白い」と感じたのは、映画本編が「自殺の手助けを見知らぬ人に頼むがなかなか引き受けてもらえない」という孤独な物語であったのに対し、このラストのオマケは「こういう孤独な内容の映画でも、こうやって大勢のエキストラを動員し、大勢の協力があって作られてるんですよ」と言っているようで、その対比が印象的だったから・・・。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-08-23 22:35:26)(良:1票)
2340.  サンダーアーム/龍兄虎弟
撮影時の事故のニュースは、当時の大きな話題で、私も衝撃を受けた一人でした。ああ。ジャッキーのアクションはもう見られなくなるのかと。しかし奇跡の復活をとげ、無事本作を完成。事故の影響で劇中の髪型が変わるというのが、これまた当時話題になり、さすが本当に体を張ったアクションは違うなぁ、と・・・って、あれま、気球に飛び移るシーン、上空のハズなのに、何やら木の枝みたいなのが隅の方に映っちゃってるではないか!? ・・・まあ、そういう、彼のいろんな姿がフィルムに収められた映画であります。  ⇒⇒⇒ 最近、放送されてたのを観たら、「気球の横の木の枝」は、ちゃんとトリミングされて(?)消されていました、ああよかった(笑)。ところで私、「6点」なんてつけてましたけど、とんでもないですね。これはスバラシイ作品でした、すみません。クライマックスの、体に巻きつけたダイナマイトの導火線に次々に引火していくあたりのノンストップ感覚など、実に見事で、あらためて感心しました。6点→8点。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-23 21:54:56)(良:1票)
030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.88%
41614.15%
53619.31%
663316.33%
7122331.55%
888822.90%
93749.65%
101012.61%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS