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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2398
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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2341.  マッコーネル物語 《ネタバレ》 
ジェット戦闘機F‐86に搭乗し朝鮮戦争で16機の敵機を撃墜したマッコーネル大尉の伝記映画です。製作されたのは朝鮮戦争休戦後の55年ですが、『戦略空軍命令』や『B52爆撃隊』などと同じく、露骨に米空軍が協力した映画の一本です。『ライトスタッフ』で有名なチャック・イェーガーなどとは違い、マッコーネルという人は休戦後すぐにテスト飛行中に事故死していて、その人生もごく平凡なものだったのでそもそも映画にするには無理があります。アラン・ラッドが主演ですが、ほとんど演技してないのでは思わせるほど魅力がなく、奥さん役のジューン・アリスンがオーバー・アクトなので失笑させられます。ジューン・アリスンは『戦略空軍命令』でもJ・スチュアートの奥さん役で、その当時はまるで米空軍御用達の女優だったみたいですね。肝心の空中戦シーンも、ほとんどなくがっかりです。ハリウッドで赤狩りの嵐が吹き荒れていた時代に、こういう露骨な映画が撮られていたのは興味深いですね。それにしても、近年はハリウッドでは朝鮮戦争を題材にした映画は全然作られませんね。アメリカ人には朝鮮戦争は「忘れられた戦争」なのでしょうか。
[ビデオ(字幕)] 3点(2010-04-20 21:19:54)
2342.  クリスティーナの好きなコト
わたくし、シモネタやおバカな映画は決して嫌いじゃないですが、この映画はちょっと趣味ではない。いくらなんでも、くだらないにしても限度があるってもんです。キャメロン・ディアスは下品でおバカな女を演じたら天下一品ですが、『メリーに首ったけ』の方がそりゃ良かったのではないかな。本作自体が『メリー』の二番煎じ企画ですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2010-03-04 21:19:30)
2343.  ボディ・ダブル 《ネタバレ》 
久しぶりに観直してみると、こんなにボロボロの映画だったのかと改めて驚きました。デ・パルマが本作を撮る動機がヒッチコックへのオマージュを作りたいということだから多少のプロットの甘さは目をつぶるとしても、サスペンスなのだから主人公がここまで大馬鹿者では話が成り立たないでしょう。「スカーフェイス」次に撮ったのがこれって、ほんとデ・パルマという監督は不思議な人です。ただ観るたびに思うのですが、エンド・ロールの「ボディ・ダブル」のやり取りは楽しいですね。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2009-11-07 19:07:49)(良:1票)
2344.  ブレックファースト・オブ・チャンピオンズ
ブルース・ウィリスもアルバート・フィニーも一生懸命に演技しているのは判るんだけど、全然面白くない。そもそも原作が映画化困難なのか、はたまた脚本がヘボなのか。カート・ヴォネガットJr.の小説は映像化するには優れたセンスの監督と脚本家が必要です。並み以下の力量では、こんな出来になってしまいます。
[ビデオ(字幕)] 3点(2009-10-13 22:24:40)
2345.  ブレス・ザ・チャイルド 《ネタバレ》 
なんじゃこりゃ、というのが正直な感想です。「12月16日生まれ」というのは太陽暦になる前の暦では「12月25日生まれ」になるそうで、そんなことで謎かけされても面白くもなんともないです。ルーファス・シーウェルという役者さんはこういう役柄がはまりすぎていて、ひねりがなさすぎ。クリスチーナ・リッチははっきり言ってチョイ役であっと言う間に消えちゃうし、イアン・ホルムに至ってはたったの1シーンだけですよ、画面に映るのは!キム・ベイジンガーやけに太ったなあ、とそっちの方にばかり目が行ってしまいました。ハリウッド製の悪魔やキリスト教がらみの映画はこれ以上観ない、というのが私の決意です。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2009-09-12 18:17:17)(笑:1票)
2346.  トリプルクロス 《ネタバレ》 
第二次世界大戦で最も功績をあげた二重スパイであるエディー・チャップマンの伝記の映画化です。実はこの作品が製作されたときはチャップマンのスパイ活動の詳細はまだ国家機密で、映画でもそこを補う意味で大幅に脚色されており、当時存命だったチャップマン本人も内容に非常に不満だったそうです。戦前ダイナマイトを使う強盗として暗躍したチャップマンは、英仏海峡に浮かぶ島ジャージー島で警察に逮捕されます。第二次世界大戦が始まりジャージー島はドイツに占領され、島内の刑務所で服役していたチャップマンは占領しているドイツ軍にスパイを志願します。訓練の後英国に潜入したチャップマンはすぐに英国情報部に寝返って二重スパイになり、ドイツ軍は最後まで彼が二重スパイであることに気づかないでチャップマンの送る偽情報に踊らされることになるのでした。最近出版されたチャップマンの伝記を読みますと、なんと監督のテレンス・ヤングは犯罪者時代のチャップマンと親交があったそうです。その本によるとヤング自身も戦前は結構ワルで、彼が監督した007のボンドのキャラはヤングのワル時代をモデルにしているそうです。このテレンス・ヤングという人、監督としては本当にヘボで007シリーズ以外は駄作ばっかしですが、その中でも本作は一番ひどいのではと思います。チャップマンはクリストファー・プラマーが演じていますが、彼がなぜ二重スパイになったかという描写が皆無で、いたずらにジェームス・ボンドになぞらえているだけです。また、ドイツ側の情報将校役をユル・ブリンナーがあのスキンヘッドで演じていますが、ほんとこれは似合わなかった、ミス・キャストです。私が鑑賞したのは相当前にリリースされたビデオ版ですが、テレビ放映版を使ったのかなんと30分も短いバージョンでした。チャップマンの話は本当に「事実は小説よりも奇なり」を地で行く驚愕の実話なので、スピルバーグあたりに是非リメイクして欲しいものです。
[ビデオ(字幕)] 3点(2009-09-05 13:28:31)
2347.  歩兵の前進 《ネタバレ》 
「1942年、官僚主義に支配された英国陸軍の総数は過去最大に…」とアニメーションで解説するタイトルバックは古さを感じさせず期待が高まるのですが、中身は全然面白くないのでした。大学生の主人公が招集されて陸軍に入隊しますが、どんくさい彼はへまばかりするというお決まりの展開です。主人公と対照的に要領がよい兵隊を若き日のリチャード・アッテンボローがアクの強いキャラで演じています。皮肉を利かせてコミカルに軍隊内の矛盾を描けば面白いのに、そこが中途半端でドリフのコントを見せられているみたいでした(決して、ドリフを貶しているわけではありません、念のため)。やがて伯父の少佐の計らいで主人公は特殊部隊に採用されますが、その作戦が敗戦も近いドイツ国内に潜入して美術品をかっぱらってくるというものなのですが、そこからご都合主義の展開になってゆきます。ドイツ将校役でこれも若きクリストファー・リーが出ていますが、「ウィッカーマン」でも感じましたが、ドラキュラでない素顔の彼って結構知的な紳士に見えます。50~60年代のイギリスの娯楽映画は日本では未公開だった作品が多いのですが、こんな珍品がソフト化されるとは意外でした。どうせなら、「暁の出撃(ダム・バスターズ)」を早くDVD化してほしいものです。
[DVD(字幕)] 3点(2009-08-06 00:23:34)
2348.  ビロウ
冒頭の飛行艇のシーンや潜水艦内部の再現など細部に考証が行き届いていますが、肝心のストーリーおよび脚本がボロボロでは困ったものです。こんな中途半端な亡霊の使い方ではもはやホラーとしては破たんしているし、潜水艦内での人間関係の緊迫感も伝わりません。いっそ、謎解きミステリーとして撮った方がよかったのではと思います。
[ビデオ(字幕)] 3点(2009-06-08 23:55:41)
2349.  哀愁の花びら 《ネタバレ》 
この映画はジャクリーヌ・スーザンの小説「人形の谷」を映画化したものです。ストーリーは、ブロードウェイのショウビジネス界で生きる三人の女性が成功して転落する生きざまを描いたメロドラマです。巷ではマンソン事件で殺害されたシャロン・テートのこの映画での大根演技が伝説となっていますが、ちょっとそれは可哀そうです。はっきり言わせていただくと、あとの二人(バーバラ・パーキンス、パティ・デューク)もひどい演技で、シャロン・テートばかりが話題になるのは不公平でしょう。アメリカではこの映画は「史上もっとも陳腐な映画」という称号が与えられているそうですが、確かにお昼のメロドラマで半年かけて放送する様な波乱万丈のストーリーを2時間余りで見せようとしていますから、ほとんど大映テレビものを観ているような感覚です。ただこれでもかこれでもかと続くキッチュな展開は、観ているうちに麻痺してきて快感を覚えるほどです。スーザン・ヘイワードが大御所ミュージカルスター役で出ていますが、彼女の公演シーンの舞台装置のショボイのには口あんぐりでした。まあディオンヌ・ワーウィックが歌う主題歌が良かったので、プラス2点としておきます。
[DVD(字幕)] 3点(2009-05-05 00:45:05)(良:1票)
2350.  テリファー 《ネタバレ》 
久方ぶりに吹っ切れたスプラッター映画を観た気がします。これは免疫のある人でもピエロ恐怖症を患うことは間違いなし、劇中で一言も発しないピエロがただただ人を惨殺しまくるだけの映画ですからねえ。このピエロの造形がまた凄くて、とくに印象に残ったのが今まで観たことない鋭利な鷲鼻、これは演じたデヴィッド・ハワード・ソーントンの素顔を見ると特殊メイクだったことが判りましたけどね。彼は演じた感想としてこのピエロを“邪悪なMrビーン”だと評していますが、そんなこと聞くとMrビーンがサイコキラーになって殺しまくる映画を思わず想像してしまいました(笑)。その殺しの手口がまたエグくて最初に出てくる生首ジャック・オー・ランタンなんて可愛いもの、まさか古代中華で流行ったというのこぎり裂きまで映像で再現するなんて、こちとらの耐性を越えています。こういう拷問系スラッシャーはおフランスのお家芸と思ってましたが、完全に上を行っています。タラとドーンそしてタラの姉ヴィクトリアがメインの犠牲者ですけど、死亡フラグが立ちまくりのドーンはともかくとしてタラかヴィクトリアが反撃してピエロを倒すというのが普通のパターンなのに、見事に肩透かしを喰らわせてくれるバッド・エンドでした。まあピエロ自体がスピリチュアルな存在みたいですから、何をやってもムダだったというわけです。 不潔極まりない場所で延々と血まみれの映像を見せつけてくれるので普通の感覚では迷わず0点が妥当評価でしょうが、アート・ザ・クラウンという突き抜けたキャラには2点ぐらい献上しても良いかなと思う次第です。続編も製作され最近はPart3まで公開されているそうですが、果たして自分は観れるだけの耐性があるのかは自信がないです。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2024-02-02 21:39:36)
2351.  死霊の罠 《ネタバレ》 
ヒロインの名前が“名美”なので?だったけど、よく見れば脚本は石井隆だったので納得。監督も例の『人魚伝説』の池田敏春、つまりディレクターズ・カンパニー御一行様の製作というわけです。今から観ればバブル時代のカリカチュアライズみたいなメイクとファッションで決めた小野みゆきがTVディレクター、スタッフには小林ひとみと中川えり子という当時のスターAV女優を配し、ワンシーンだけの出演だけどプロデューサーは島田紳助!というちょっと突っ込んだキャスティング。 なんですけど、ちょっと予算をかけたVシネマという程度の出来、いやもっと面白いVシネマはゴロゴロあります。送られてきた謎のスプラッター・ビデオの真相を探りに行ったTV取材陣がいわば“ミイラ取りがミイラになる”というお話しなんだけど、もう脚本がムチャクチャ、ツッコミ入れる気力さえ失せてしまいました。一から十まで説明しちゃうストーリーテリングは問題外だけど、いくら何でもこれは語らなすぎです、おまけにその舌足らずのストーリーの裏を考えようという興味も持てない。“日本初のスプラッター映画”ということらしいですけど、私の観たヴァージョンでは大したことはなく(上映時間が数分短かったので、CS放映用にカットがあったのかも)、でも起用した二大AV女優はいちおうはそれらしき仕事はこなしていました。中盤で謎の男・本間雄二が登場したところで予想した結末通りだったというのも、この脚本の薄っぺらさが偲ばれます。まあそれ以前に、主要キャラたちの演技も学芸会レベルだったしね。貴重な私の人生時間の100分をムダに使ってしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2023-06-12 21:53:00)
2352.  アングスト/不安 《ネタバレ》 
これって、ワイドショーなんかで見かける犯罪再現フィルムを映画にしたような代物で、そこに脚本家が妄想した犯人の心象モノローグと精神鑑定医(らしき人物)の分析を被らせただけです。「モノローグを聞いているとこの男が犯行に至った気持ちが理解できるようになる」なんて解説がありましたが、こっちとしては悪いけど一ミリも理解も共感もできませんでした、ただ不快なだけです。この映画のキモであるキチ〇イ犯人が家宅侵入してからは無意味じゃないかと思うぐらいの長回しが多く、普通に編集したら三分の二ヘタしたら半分ぐらいの尺で済んだんじゃないですかね。極端なほどのローアングルと今ではドローンを使うだろうというぐらいの高さからのクレーン撮影には確かに禍々しさを感じさせてくれますけど、肝心の内容がここまで胸くそ悪いと全く無意味でしょう。犯人のキチ〇イ役の俳優は見覚えある顔立ちだと思いましたら、『Uボート』で“幽霊のヨハン”と仲間から呼ばれていた印象深い機関員、アーウィン・レダーでした。あんな超大作で爪あとを残したのにその直後にこんな自主映画みたいな作品でキチ〇イを演じるなんて、本人はけっこう乗り気でオファーを受けたらしいですけど、ヘンな風に意識が高いタイプの役者みたいですね。監督は本作で多額の負債を背負ってその後は一本も商業映画を撮れていないそうですが、当然の報いです(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2023-01-10 19:06:29)
2353.  地獄のモーテル 《ネタバレ》 
噂には聴いていたけど、期待に違わずメタメタなトンデモ映画でしたね。“人肉を混ぜて隠し味とした世にも美味な燻製”をウリにして商売繁盛のサイコ兄妹、アメリカB級ホラーでは定番のジャンルである“モーテルもの”でございます。でもこの映画、登場するキャラがみな頭のねじが外れていて善玉を含めて行動がほとんどシュールです。ヒロインといちおう位置付けできる女性にしても、普通に考えれば半ば拉致されたような境遇なのに、危ない目になんども逢いながらも緊張感がまるで欠落している。挙句には弟の保安官からのモーションを振ってサイコな兄貴になぜか惹かれていって、ついにはマジで結婚しようとする。もっと判らんのは食材の“畑”で、声帯を切って呻くことしかできない人間を首だけ出して埋めるって、こりゃなんの意味があるんだい?脚本も酷いけど監督が超怪作『ゴースト・イン・京都』のケヴィン・コナーですからこうなるのは必然だったのかもしれない、ほんと『ゴースト・イン・京都』がまともに感じるほどです。ラストが唯一の見せ場であるチェンソーでのチャンバラですが、ブタの生首を被った兄貴のビジュアルはさすがに強烈でした。インパクトがある絵面でスプラッター映画のアイコンみたいな扱いをされていて自分も知ってはいましたが、まさかこの映画のキャラだったとは… ラストの兄貴の死に際での衝撃の告白、たしかにこれはこの映画をコメディにカテゴライズする唯一の要素かもしれませんね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2022-08-25 22:52:18)
2354.  ドレミファ娘の血は騒ぐ
こりゃあ、にっかつから納品拒否くらったというのは当然かもしれません、ATGに持ち込んだ方が良かったんじゃない?というか、PFF(ぴあフィルム・フェスティバル)に当時エントリーされていた自主映画とどっこいどっこいです。スタッフは塩田明彦・万田邦敏といった黒沢清と同じ蓮實重彦門下生が終結しているし、プロと言える俳優は伊丹十三・洞口依子・麻生うさぎぐらいで、その他大勢の学生役にも黒沢と同じ界隈を集めて素人演技を見せてくれる。おまけにストーリーと表現方法は青臭くてなおかつ理解不能、まったくどこを褒めたら良いのか頭を抱えてしまいます。まあこの映画の果たした唯一の役割は、伊丹十三と洞口依子を結びつけたことしかないでしょう。『タンポポ』『マルサの女2』で彼女は鮮烈な爪あとを残してくれました、その後の黒沢清作品の常連にもなりましたけどね。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2021-12-15 21:16:23)
2355.  太平洋戦争 謎の戦艦陸奥 《ネタバレ》 
戦艦陸奥は、ワシントン条約が有効だった1930年代まではビッグ・セブンと呼ばれた世界に7隻しか存在しなかった40センチ砲を装備した最強戦艦の一隻、大和・武蔵が国民には秘密にされていたので、長門と陸奥は戦前では日本人なら誰でも知っていた海軍のシンボル的存在です。そんな陸奥ですが昭和18年に瀬戸内海に停泊中に大爆発を起こして沈没、1000人以上の犠牲者を出しました。実は旧海軍では明治時代から爆沈事故が定期的に起きていて(三笠も実は爆沈事故で一度沈んでいる)戦艦クラスでは陸奥が5隻目、これは他国の海軍では見られない旧帝国海軍の最大の恥部だと言われています。けっきょく海軍の秘密主義もあり徹底的な調査はされず陸奥の爆沈は原因不明となりましたが、他の4隻と同じく人為的な要素が原因(つまり放火ですね)じゃないかとも言われているけど真相は不明です。 その陸奥の爆沈事故を唖然とするようなミステリー仕立ての大胆な脚色で映像化したのが本作、これは日本戦争映画史に残る怪作です。よく「虚実織り交ぜて」といわれる手法がありますが、この映画の場合「虚」だけでなく「実」の部分までいい加減な脚本なので疲れます。まずミッドウェー海戦のところから話が始まりますが、セリフで何度も「空母が6隻沈められた」と出てくるので唖然、ナレーションの方では正しく4隻としているので、この映画の雑さが判るというもんです。その後陸奥は内地に還って出撃しないわけですけど、それは史実とはかけ離れています(実際には戦闘に参加こそしていないが、南洋と内地を数往復していた)。その間の戦争進行の状況がまるでフィクション、なんか仮想戦記を見ている感じすらします。特撮もかなりの低レベル、冒頭では53年の『戦艦大和』の特撮戦闘シーンが流用されてますが、なんでここに大和が出てくるの?おまけに7年前の映画よりどう見ても特撮技術が退化している。そんなことはまあ可愛いもんで、ぶっ飛ばされるのが肝心の「虚」のパートで、陸奥を爆沈させたのは「海外」のスパイ団という驚きの展開。なんで「海外」なのかというと首領がドイツの大使館付き武官、そいつがなぜか日本への破壊工作を組織する、アメリカの二重スパイ?かと首をひねるが結局そこら辺の説明はないのでわけが判らん。こいつが日本人グループを使って悪事の限りを尽くして陸奥に時限爆弾を仕掛けることに成功しますが、土壇場で海軍に感づかれてスパイ団は全滅、でも最後は史実通り陸奥は爆沈してしまい何のカタストロフィも得られなく閉幕、ほんとにため息がでるばかりです。 当然と言えば当然ですけど、艦長や副長など陸奥の乗組員は架空です。でも天知茂が演じる副長が日本人スパイの女性にあわや篭絡されそうになる描写などもあり、実際の艦長や副長の遺族などから猛抗議を受けたそうです。新東宝が倒産間際にすかした最後っ屁みたいなものかもしれませんが、ほんとにこの映画誰得だったんでしょうかね。
[インターネット(邦画)] 2点(2019-03-06 23:50:55)(良:1票)
2356.  明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史 《ネタバレ》 
当時まだこの世にいた阿部定本人を出演させたというのがウリ文句の作品ですが、それ以外はなんの見どころもないというのが正直な感想。その阿部定は短時間の路上インタビューをドキュメンタリー・タッチで撮っただけ、同じ阿部定事件を題材にした大島渚が『愛のコリーダ』で使った手法の方が遥かにインパクトは強いと思います。いちおうオムニバス形式になってますが、とりあえず阿部定事件の企画があってその他は付け足しという感じで撮影されたような気がしてなりません。だいいち、『明治・大正・昭和』と銘打っておきながら『大正』の事件がないといういい加減さ、これぞ「看板に偽りあり」そのものです(笑)。 いちおう“女性が犯人の殺人事件オムニバス”という形式になっていますが、その中に小平義雄の事件が入っています。これは有名な女性連続殺人事件でもちろん女性が被害者なのですが、「この事件は女の魔性が誘発したものなのか?」なんていうナレーションを入れてごまかしてますが、これはちょっとひどすぎでしょう。こんなソフトポルノまがいのネタにされて、遺族から抗議はなかったんでしょうかね。現在の若者には想像つかないでしょうが、60年代の日本なんて民度の低い何でもありの時代だったんですよ。 吉田輝雄が狂言回し的な役柄の監察医として出演してますが、冒頭で自殺した妻の検死解剖をするところから始まり「なぜ妻は自殺する羽目に陥ったのか、犯罪に巻き込まれたからではないか?」と過去の事件の資料を検証するというストーリーテリングになっています。妻の自殺の謎を解明するのになんで過去の女性犯罪を調査するのかが謎ですが、そっちの解明は全く忘れられてラストの「けっきょく妻の自殺は謎のままだ」というナレーションで閉める、これぐらいいい加減な脚本もちょっと珍しいぐらいでした。石井輝男、酔っ払って脚本かいたのかな?
[CS・衛星(邦画)] 2点(2018-08-07 23:01:13)
2357.  ミッドナイト・アフター 《ネタバレ》 
あまりにふざけた内容(言いたくはないけど、監督の名前からしてフルーツ・チャンとは…)に驚きましたが、原作が一応あってそれが香港の携帯小説なんだそうです。それで無茶苦茶なストーリーのわけを何となく納得しました、国は違えども携帯小説って代物にはほんとロクなもんがないですね。私が今まで観た映画の中でもツッコミどころの多さではほとんど最高峰に位置しちゃってます。でもプロットと言うかストーリーのつかみは、すごくイイと思います。『アイ・アム・レジェンド』や『28日後...』の様な人類滅亡後の無人の大都市に取り残されるというプロットが、なんか好きなんですよ。でもバスの乗客以外は消え失せてしまったはずなのに、ぽつぽつとビルの窓に灯りが点いているって可笑しいだろ、ってあたりからは伏線にもならない単なる矛盾の連続でラストまで突っ走ってしまうとは予想外でした。挙句の果てにはフクシマまで引っ張り出して来て、さすがに「中国人、日本を舐めんなよ!」となってしまいます。 まあバカの創作した携帯小説ごときにいきり立ってもしょうがないですけどね。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2017-12-22 22:35:50)
2358.  インデペンデンス・デイ: リサージェンス 《ネタバレ》 
『ID4』製作20年目にしてまさかの“Resurgence”(再開)、でもキャストの面々を観る限りでは“Reunion”(同窓会)とした方がしっくり来ます(笑)。ギャラで揉めて出演を蹴ったウィル・スミス以外は、ほとんどの主要キャラが20年の歳月を感じさせるディティールを盛り込んで登場します。確か前作ではダンサーかなんかだったウィル・スミスの奥さんは、女優もヴィヴィカ・A・フォックスに変わったけどなぜか女医になっていて驚きの出世です。大統領の娘やヒラー大尉の息子も立派に育ってるし、ジェフ・ゴールドブラムは知らんうちに国連か何かの部長さんに成り上がってるし、それぞれまあ順調な20年だったみたいですね。そして誰もが驚愕するのが、エリア51でエイリアンに人間スピーカーにされたオーキン博士が生きていたというか、死んでなかったということであります。これには演じているブレント・スピナー自身がオファーされていちばん驚いたそうです。20年の昏睡から目覚めたあとはもう大活躍で、スフィアからは人類が未知の知識を授けられるし、もうこの映画の陰の主役は彼だったというしかありません。 という感じのおバカ映画ではありますが、お話の展開は前作とまるっきり一緒だと言い切って構わないでしょう。全世界がエイリアンの攻撃を受けているはずなのに、映像で見せるのはアメリカ以外は中国の上海か香港あたりだけ、月面基地の司令官や準ヒロインの女性パイロットが中国人、これまた最近日増しに露骨になってきたハリウッドの“中国ヨイショ”にはもううんざりです。女王エイリアンがもろ『エイリアン』のクイーン・エイリアンそっくりなのはもう笑うしかないですけど、これがローランド・エメリッヒの限界なんでしょうがないでしょう。 ラストのオーキン博士のセリフで判るように第三作を撮る気は満々みたいですけど、期待は全然していません(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 2点(2017-05-15 23:29:19)
2359.  宇宙大怪獣ギララ 《ネタバレ》 
松竹が製作した唯一の怪獣特撮映画、おそらくこの称号(?)は確定でしょう。このギララという名前は、当時大々的なキャンペーンを組んで全国の子供から募集して命名されたはずです。 今じゃけっこうトンデモ映画視されていますが、改めて観てみれば特撮シークエンスは当時の東映や日活に比べても遜色はない水準だったと思います。けっこう都市破壊にも頑張ってるし、とりあえずギララは北関東まで出張って関八州で暴れまわったみたいです。ギララの造形自体も宇宙怪獣という設定もありどの動物にも親和性がなく、個人的にはけっこう好きなカタチです。 と、ここまでは褒めてみましたが、宇宙シークエンスと本編ドラマがもうひどすぎます。特に何の必然性もなかった月基地の挿話はひどかった。月面基地内に木製のお風呂があり、おまけにラウンジまであってカクテルドレスに着替えた女性陣とダンスを楽しめます、ってここは京橋のグランシャトーかよ!(むかし関西に住んでいた時さんざんこのCMを観ましたっけ)主人公は高倉健の従弟みたいな顔つきの男で、なんでこんな任侠映画の方が合いそうな奴が日米のおなごと三角関係みたいな展開になるんだよ!脚本を書いた人は初代『ゴジラ』の芹沢博士たちの悲恋のような三角関係を少しは見習え! とどめはやはり音楽で、特撮映画にいずみたくを起用するセンスは絶望的、まあそこが松竹らしいと言えなくもないですが…
[CS・衛星(邦画)] 2点(2017-03-24 23:35:44)
2360.  海底大戦争 《ネタバレ》 
いやー、実はわたくしも小学1年生の時に学校でこの映画を見せられたんですよ。たしか夜の校庭でスクリーンを張っての夜間上映だったという記憶があります。今の眼で見るとなんか滑稽な半魚人サイボーグの着ぐるみですけど、小学1年にとっては刺激が強かったですよ。でも不思議だったのは、なんでこんなゲテモノ映画を学校の授業の一環として子供に見せたのかということに尽きます。そして下の方のレヴューを見て違う学校でも上映してたんだと知ってびっくりした次第です。まさか同じ小学校に同時期に在籍していたってことは、まあ可能性がないわけじゃないですけどね。私が小学1年の時はこの映画の劇場公開と同年で、当時の東映はこういう形で公立小学校にまで営業をかけていたんでしょうか、大いなる謎です。 肝心の内容の方ですが、どう考えても子供向きじゃないのは確かですが、大人の眼で観たってカスです。海中の特撮映像からして、水中で炎や煙が発生するぐらいですから問題外です。半魚人サイボーグは妙に黒目が巨大だったり顎がなかったリして、よく見てみると確かに気味が悪いかなと言えます。でもあのダイヤルを回してサイボーグをコントロールするバカバカしさは、ちょっと発想がぶっ飛んでます。在日外国人の素人をを大挙動員しているところは資本を海外が出しているからなんでしょうが、日本人俳優はほとんど千葉真一だけというのはまた極端です(敵方ザコ役で室田日出男なんかもちらっと出てますけどね)。この外人素人たちの会話シーンが、ほとんど全編にわたって鼻先が10センチぐらいの近さまで顔をくっつけて演技しているのがこれまた奇妙。でもよく見ると監督は『吸血鬼ゴケミドロ』と同じ人だと判り、なんか納得した次第です(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2016-10-22 19:00:34)
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