221. カイロの紫のバラ
《ネタバレ》 個人的には、このラストが好きなのか嫌いなのかいつもわからなくなるんだなぁ。安易なハッピーエンドよりもすぐれていることは間違いなく、切なく感じるものの、一方で疑問が残る。アレンは、映画を観に来ている観客に現実を突きつけようとしているのかと。う~ん・・・素直に切ない余韻に浸れないのがつらい。 7点(2003-11-23 01:20:28) |
222. オーメン(1976)
視覚的ショックに力を入れつつも、しっかりと心理的恐怖を味あわせてくれる佳作。この頃のホラーには、下品な描写があっても品を失わないものが多い。今の作り手が真似しなければならないところだろう。 7点(2003-11-22 23:46:01) |
223. 踊る大捜査線 THE MOVIE
《ネタバレ》 シリーズの総括としては非常によく出来ている。青島が刺されて以降はやや間延びした感があるが、全体的にテンポよく進んでいるので飽きずに観ていられる。「こんなの映画ではない」などという意見をよく聞くが、「映画」ってなんなのだろうか? ご都合主義的なプロットへの批判は理解できるが、定義のはっきりしない「映画的」「TVドラマ的」といった表現はどうも理解できない。 7点(2003-11-22 23:05:07) |
224. オースティン・パワーズ
知的さが感じられるおバカコメディ。おしゃれ映画と宣伝されたのには少し違和感を感じたが、年に一本ぐらいはこういったノリの映画を観たい。アクが強すぎて嫌いだったM・マイヤーズの魅力がこの映画でわかった。彼ほど真摯に笑いに向き合っている役者は今いないかもしれない。いつまでも彼に映画制作のチャンスがあたえられることを願う。 7点(2003-11-22 21:25:49)(良:1票) |
225. エンゼル・ハート
《ネタバレ》 アラン・パーカーだからこそなしえた濃密な世界観。ロークもノッていてとてもはまっている。衝撃の真相が明かされ世界が一変するスリル。謎解き部分に若干の破綻が見られるのが残念だが、自己について考えざるをえなくなる恐怖の一本。 7点(2003-11-22 05:44:18) |
226. エル・マリアッチ
すでに指摘されている通り、この作品の魅力はロドリゲスの映画への熱意。すばらしい! 7点(2003-11-22 05:26:33) |
227. L.A.コンフィデンシャル
R・クロウとG・ピアース。男同士のぶつかりあい。対照的だがともに正論がぶつかりうゆえのスリル。堪能しすぎてラストでは胃がキリキリしてしまった。オスカー受賞のK・ベイシンガーにはなぜか魅力を感じられず、減点。登場しただけで空気が変わるオーラを持った女優が昨今見あたらないことに寂しさを覚える。 7点(2003-11-22 05:22:25) |
228. F/X 引き裂かれたトリック
設定勝ちの映画。チープでも構わないさ。個人がとっさにできる特殊効果が中心なのだから。予算の少なさを逆手にとってうまく仕上げている感じがして好印象。 7点(2003-11-22 05:02:55) |
229. エース・ベンチュラ
《ネタバレ》 ジム・キャリーの精神分裂症的キャラクターがもっとも活かされた作品。コメディアンが映画進出する際の王道とも言える作りで、彼に力がなければ作品は停滞してしまうところだが、その地力をしっかりと証明した。プロットに目を向けてもショーン・ヤングが実は男だったなどという馬鹿げた結末を用意し、うまくキャリーにあった世界を作り出している。 7点(2003-11-22 04:08:43) |
230. ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ
政治の世界ほど奇異で面白いものはない・・・はずなのに、政治を扱った映画は思ったような成果をあげていないのが実情。しかし、本作では、政治を裏で動かす男を主人公にあてることによって、ショービジネス的なにぎやかさで政界を描くことに成功している。そのためにリアリティに欠けるといった弱点もはらんだが、そこは信用できない現代社会がしっかりとカヴァーしている。 7点(2003-11-21 20:06:04) |
231. ウエスト・サイド物語(1961)
ミュージカル映画苦手な当方も、楽曲の良さから本作は嫌いにはなれない。高校時代ブラスバンドでこの作品のメドレーをやることになり、部員と一緒に観たが、大したストーリーでもないのにえらく高揚した記憶がある。まぁ、隣にちょっとかわいい女の子がぺったり張り付いていたせいもあるんだけど。 7点(2003-11-21 19:32:18) |
232. インディアン・ランナー
当時無名に近かった主役2人の人選といい、ショーン・ペンのセンスのよさがにじみ出ている。重いトーンで全編が綴られているために、少々胃にもたれるのが難点だが、監督処女作でこれだけのレヴェルのものを見せられると何とも言うべき言葉が見つからない。 7点(2003-11-21 17:31:32) |
233. インソムニア
R・ウィリアムズの演技は今ひとつしっくりきていない。犯人がはじめからわかっている構成に難がある。と不満点も多々あるが、静かな緊張感が全編を覆い、見終えた後どっと疲れを感じる。ラストの余韻もよく、パチーノの抑えた演技が光る。 7点(2003-11-21 16:37:13) |
234. いとこのビニー
演技過剰になりすぎうるさく感じることの多い、J・ペシをうまくコントロールしているジョナサン・リンの演出力を評価したい。『隣のヒットマン』同様、ケレン味にかけるが、程良く笑え、程良く爽快感を味わえるいい仕上がりである。 7点(2003-11-21 15:46:24) |
235. 異人たちとの夏
時を越えた親子の交流。鶴太郎の抑えた芝居が涙を誘う。だから・・・母子家庭育ちにはこういうのはきついって・・・。俺も父親とキャッチボールをしたかったな・・・。 7点(2003-11-21 15:35:44) |
236. ダイ・ハード2
緻密な脚本が際だっていた前作にどう対抗するのか? ハーリンはパワープレイでこれを乗り切ろうとした。1のテイストが好きだった俺には違和感もあったが、この選択は間違ってはいなかったのだろう。不満点も多く残るが、高いテンションのままラストまで観られるという意味では成功作と言える。 7点(2003-11-21 14:56:18) |
237. アラジン(1992)
試写会の券をもらい期待せずに観た映画。しかし、R・ウィリアムズの妙味を最大限に引き出したジーニーの造形が見事で、当時かなりはまった記憶がある。子供ができたら見せてあげたい映画の一つ。 7点(2003-11-21 13:52:45) |
238. アフター・アワーズ
家に帰れない。ワンアイデアだけで勝負した佳作。昨年『ホーム・アンド・アウェイ』という連続ドラマで脚本家の君塚良一がオマージュを捧げていたが、プロなら一度は試みたくなるほど羨望の対象となるのも納得の一本。 7点(2003-11-21 12:48:39) |
239. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 芸達者を揃え、ユーモアたっぷりにうまくまとめ上げたなぁと感じる小品。ラストが完全な違法行為であるにも関わらず、映画を観ている時には「あぁ、よかったなぁ」と素直に感動させられてしまうのは、丁寧に主人公の周辺を描いているからだろう。それにしても・・・高い平均点ですねぇ。世の中を斜に見過ぎなのかな俺は・・・。 7点(2003-11-21 08:00:18) |
240. ロッキー2
《ネタバレ》 よくも悪くも予想通りに進む2作目。スタローンのオーソドックスな演出がはまり、うまく人情味あふれる作品に仕上がっていて好感が持てる。病院でのエイドリアンの「Win!」に突然動き出す男たちを見ると、「やっぱり男っていうのは女の手のひらで遊ばせられてるんだなぁ」と痛感してしまう。 7点(2003-11-21 07:06:09) |