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映画小僧さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 313
性別 男性
年齢 63歳
自己紹介 映画は生もの。リアルタイムで見るのが一番だけど、古い名画はどうしようもない。TVでしか観れないのなら、電気を消して電話を切って、誰も来ない夜に、なるべく劇場と同じシチュエーションで見るように努めています。(お酒を飲みながらはありますが)観る側、つまり自分も生ものですので、その時の体調、精神状態では見方も変わります。B級がA級に見えたり、恋愛映画がアクション映画に見えたり、でもそれはそれで面白いと思います。
と、勝手な事をのたまう40才の映画好きな親父です。

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221.  狼たちの午後 《ネタバレ》 
アル・パチ-ノ絶好調!という映画です。アメリカで実際に起きた銀行強盗を題材にしているのですが、行員達とのやりとり、解放されそうになっても人質として残る決意をした女性の話など、ほんまですか?の連続です。映画よりも面白いじゃないですか。 でも、映画として描かれているのは、アメリカの言わば「病み」の部分。同性愛者との結婚、頭の多少悪い男達の生きる場所の少なさ(何の計画性も持たない強盗犯。最初の方では仲間が逃げ出す始末)それでも銃を持ち犯罪に手を染めることの出来る事実。 彼等は決してヒーローではない。でも、町の人々の喝采を浴び、応援まで受ける。絶対の権力に対して、力のないものが反抗を見せるその姿に共鳴したのであろう。しかし、映画は犯行が失敗に終わり、仲間も1人殺されます。ヒーローにはなれない。厳しい現実をまざまざと見せつけられます。切なくなる映画です。その切なさを、思う存分1人の俳優によって味わうことのできる稀な映画です。アル・パチーノの傑作と思います。
8点(2004-03-09 12:25:25)(良:1票)
222.  砂の器 《ネタバレ》 
若い頃に観てもさしたる感動はなかった。ただ、重く暗い人間の人生を真のあたりにしたみたいで、映画館を出た時には、少し沈んでいました。しかし、40才になりDVDを観てみると、おいおい泣いてしまうのです。犯人の持つ宿命からの逃避。その宿命を暴き追い詰める刑事。サスペンスもさることながら、人間の犯したあやまち、汚点となる事柄との対峙の仕方など、見入る場面の多いこと。豪華キャスティングに負けない、名脚本で見せる立派な立派な映画。なんか、今日は思いっきり.打ちのめされたいなあ、の気分の時にぴったりの映画です。(そんな気分になる人がいるのか?果して)
8点(2004-03-09 12:10:37)(良:1票)
223.  天国に行けないパパ
勘違いギャグの典型とも言えるパターンを踏襲し、うまくまとめた映画です。チグハグな会話の存在も、勘違いから生まれた主人公の大胆な行動も、周りの状況も全てツボにはまった「笑い」になっています。それだけでなく、家族とのやりとりにも暖かいものを感じさせ、ホロリとさせる場面も。有名な俳優やスタッフが関わっているわけでもないのに、しっかり面白い。公開当時あまりヒットしませんでしたが、未見の人は是非ビデオで。いいですよ。コレ。
7点(2004-03-09 11:58:12)(良:1票)
224.  コンドル(1975) 《ネタバレ》 
レッドフォード観たさに前売券を買ってロードショ-に行った作品。中学生の自分には難しすぎたのか、話がなんのこっちゃ、やったのですが、大人になって再び見ると、あっ、結構サスペンスあるやん。面白いやん、の評価になりました。ただ、F・ダナウェイとのからみはどうかと。個性派女優としては認めていますが、ラブシーンはこの場合、不釣り合いではないかと思いました。しかし、アメリカっていう国は恐い面もあるんだねえ。これは内部告発ものだけど、この精神が「大統領の陰謀」へとつながっていくんですね。
6点(2004-03-09 11:50:44)
225.  華麗なるヒコーキ野郎 《ネタバレ》 
忘れ去られていく時代の英雄。古くなりつつある自分をどうしても認められない、新しい物に融合したくない、男のわがままとでもいうのでしょうか。全編、ノスタルジー漂うムードが、男の古くも誇らしい生き方を描いて秀抜。ヒコ-キ乗りの心意気が見事に出た映画です。若々しいレッドフォードが実に楽しそうにウォルド・ペパーを演じています。ロイ・ヒル監督は、こうした古くも切ない男の人生を見せるのがうまいですね。
9点(2004-03-09 11:43:20)(良:1票)
226.  殺しのドレス 《ネタバレ》 
ヒチコック監督へのオマージュということで、劇場に足を運び魅入った作品。当時、デザインの専門学校へ通っていたので、スクリーン上で展開する、色彩感覚やカメラの構図、音楽の使い方などに非常に感動した覚えがあります。センスとでもいうのでしょうか。人を不安な気持ちにさせる演出がうまく出来ており、この監督の非凡な才能を真のあたりにしました。ポスターも印象的でそこはかとなくエロティシズムを感じさせる仕上がりで、視覚的に興奮しました。デ・パルマの最も油の乗ってた時の作品ではなかったでしょうか。
8点(2004-03-09 09:25:34)
227.  ブレージングサドル 《ネタバレ》 
この手の作品って元ネタをどれだけ熟知しているか(ネタだけじゃなく歴史的な背景もあるけれど)で、評価の変わってくるもんで、自分は40才を過ぎた今が、最もこの映画の価値を分かって観られるんだなと思いました。そうだと言って、特別勉強した訳でも無く、単純に観ても笑えるシーンはたくさんあるし。ただ、他の映画での西部劇の在り方や、ドタバタのシーン、セットの壊し方、ギャグの間の取り方などを観て、この映画を見ると、この監督のセンスがすごくいいのが分ります。映画好きが作った映画好きのための映画。まあ、一般受けするようなギャグばかりじゃないんで、万人にはお薦めできないですけど。ちなみに、豆を喰いながら、皆で屁をこくシーンには、飲んでたジュースを吹き出した記憶があります。(映画館で)前の席の人、ごめんなさい!
7点(2004-03-08 19:50:44)
228.  風と共に去りぬ 《ネタバレ》 
中学生の頃、TVで初めてこの映画を観た。もの凄いスケールだな、圧倒的な映像やな。と、感心することしきり。そこで、原作本を購入。あまりの分厚さにたじろぐも、読破する決意のもと、頁をめくるが、映像の刷り込みがされているため、主役の顔、傍役の顔がすべて映画と同じ。そのせいで読みやすかったと言えば読みやすかったのだが。やっと読み終えたのが年末の31日。(約3ケ月)よく、あっと言う間でした、とか、夢中になって夜が明けたのもわかりませんでした、という書評を見るが、自分にとってこの本はそういう本ではなかった。何故なら、これは恋愛小説だからである。(苦手なジャンル)時代が南北戦争というドラマチックな背景のため、普通に恋する身分でも充分ドラマになるのに、大きな名のある良家の娘ともなれば、(性格も少しわがまま)波乱万丈が待っていない訳がない。映画にはまさにぴったりの内容。映画館で観た時には、長いなあと感じた部分もありましたが、昔の映画の丁寧な撮り方のほうに感心がうつって、これはこれで良かった。ほんと、1人の女性のたくましい生き方を、よくぞここまで描けたなあ、人生をここまで見せきったなあ。名画と言われる理由がよく分りました。
8点(2004-03-08 19:25:33)
229.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 
洋画かぶれで、ケッ!日本映画なんてと、息巻いていた時代の自分を更正させた作品です。大阪の尼崎OSという劇場で平日にみたのですが、結構人が入っており、おばちゃんからおじちゃん、その子供、ほんでもって会社さぼりのサラリーマンさん、お水系のおねーちゃんまで、いてました。さて、上映が始まると、武田鉄矢のシーンでぎゃはは、桃井かおりとのからみでぎゃはは、健さんのシーンではしんみり、と対比がすごく面白かったです。武田鉄矢の役所は言わば、狂言回し。健さんという男の人生を浮かび上がらせるための対比として、起用されたのですね。刑務所から出て来て、もし今も、俺を待っているなら家の物干に黄色いハンカチを出しといてくれ、なんて、ドラマのドラマみたいに本当の話は進むのですが、その間に過去のシーンが回想で語られ、奥さんとの出会い、結ばれて共に生活する場面の展開が観ている者にとって、とても愛おしいものになって来ているのです。いつしか「ハンカチよ、見えてくれ」の願いを画面にぶつけている自分がいるのです。そして、画面には何十枚もの黄色いハンカチが。そして、場内からは何十もの嗚咽が。分っていても泣けてしまういい場面です。衆知のハッピーな結末をいかに見せるか。そこまで、いかに話を繋ぎ、感情移入させるか、脚本も素晴らしいです。そして、山田洋次監督のまとめ方には唸るばかりです。この1本に、日本映画をもっと観るべきだと教えられました。
9点(2004-03-08 18:15:28)(良:2票)
230.  ベニスに死す 《ネタバレ》 
「美」なんて絵画の世界だけかと思っていた少年を、カナヅチでたたきのめした、なんとも妖しく美しい映画。この作品の前では映像で見せる美しさなんて、雄大な自然や特撮効果、大掛かりなセットだけぐらいと、自分の見識の浅さを、見事に露呈してしまいます。人間の中にある「美」を求める「心」を、この映画は見せてくれます。感じさせてくれます。少年を追いかける、恥じらいをわすれた初老の男。かなわぬ願いの結末を知っているのに、追わずにはいられない「美」への愛。朽ちていく自分にはない生命の輝かしい波動。受けるには遅すぎた。あまりにも遅すぎた出会い。最後、蜃気楼のような海辺で死んでいく男。何事もなかったように、流れる風。時間。絵画は止まった「美」。しかし、この映画には脈打つ、心臓の鼓動と同じ、動く「美」が存在する。それは退廃していく者と生まれ来て、生きる者との出会いに求めた刹那の「美」。ああ、ためいきが出る程素晴らしい映画です。
10点(2004-03-08 17:50:20)(良:1票)
231.  コン・エアー
こんな状況になれば、こんな結果になれば、さあ、どうなる、どうする主人公。という感じで、ピンチの次にまたピンチと、主人公を追い込んでいくシチュエーションが盛り沢山のアクション映画。ただ、ピンチもこれだけ続くと免疫が出来てしまい、ある程度では、もうピンチとは思わなくなるので、効果の程は、どうかと。でも、面白いです。ニコラス・ケイジが似合わない長髪で孤軍奮闘するのが、(決して肉体派ではないのですが)見ていて気持ちいいです。アクション俳優に見えてくるから不思議。スカッとしたい方にお薦めです。
7点(2004-03-08 17:27:30)
232.  アルマゲドン(1998) 《ネタバレ》 
残念です。非常に残念な映画です。大スクリーンで見る事が、これほど苦痛になるなんて、思ってもみなかった。迫力満点のシーンが、これほど稚拙に見えるなんて。話がいい加減。国の危機に、いや地球全体の危機に、選ぶのがあのメンバーかよ。命あずけるのが、あの選ばれた人間達なら、喜んで捨てたる!説得力のかけらもないストーリー展開に、親子の情愛を絡ませるなんて、浮き過ぎ!寒いくらいに幼稚な演出!松田聖子の出演場面だけが取り上げられる時点で、この映画の評価がわかるというもの。何故に大ヒットしたのか分らない。簡単な進行に、ただ見てましたという流れに、思考をセットし直さないと観れない映画。でも、アメリカはこんな映画も作れちゃうんだ、という変なとこで感心しました。
2点(2004-03-08 17:19:51)
233.  機動戦士ガンダム 《ネタバレ》 
TVの再編集版として、映画館でお金を取って見せるのはどうかと正直思います。画質も粗いでしょうに。また、ダイジェスト版として、そぎ落とされたいいシーンも残念で。だから、冷静に映画として見るとなると、どうしてもこの点数です。確かに、今見ても安直なヒーロー者では無く、「戦争」を題材に、テーマは重く、暗いものです。自分は決してアニメファンではありませんが、この物語は好きです。宇宙を第二の故郷として、人は生まれ変わることができるのか。人類の新しい形は訪れるのか。深遠なテーマを戦争を舞台に描ききった点は、早すぎたとか難しいのではといった声もありました。でもファンが誰よりも先にそれを認識し、深いテーマを掲げてコミュニティを繰り広げていったのも事実。様々なメディアで取り上げられた「ガンダム」という名の現象。映画の枠を越えた作品として、記憶に残る時代と、その1本だと思います。
7点(2004-03-08 17:08:27)
234.  ボーン・アイデンティティー 《ネタバレ》 
主人公の自分探しに付合わされるのだが、その主人公に魅力がなければ観客は付いていこうとは思わない。TVの宣伝で、主人公が何者であるのかは、大体察しが付くので、あとはいかに魅力的にみせるか、観客の賛同を得るかにかかっているのだが、自分的には引き込まれました。マット・ディモンを認知しているかどうかで、この映画の評価は変わってくると思います。新しい試みを感じたのは、舞台がヨーロッパであること。アメリカみたいに、カラッとしていない地で、いかにアクションを展開させるか。その試験的演出に1点プラス。逃げる前に、地図を取り出して見るという行為も、「そうやね。知らん土地で、いきなり車走らせるのもねえ」と、納得します。しかし、面白いと感じるのもそこまでで、役者の強味で見せ通すには、アクが弱いなあと思うし、ヒロインと結ばれるのも読めているし、クリス・ク-パーの演技も型にはまっていたしで、後半はちとメリハリに欠けました。マット・ディモンが肉体を鍛えて臨んだというのは見事。ただ、パンチが足りなかった。
7点(2004-03-08 16:54:22)(良:1票)
235.  ロッキー 《ネタバレ》 
アメリカンドリームという言葉をあらゆる世代に認知させた、有名な作品。あまりにも有名すぎて、レビューしようがないが、最近、DVDで見直して見ると、公開時よりもグッとくるものがあったので。それは、自然なカメラワーク。画面中、誰といてもロッキーが必ず1人になる場面が多く、孤独感がよく表されているなあ、と感心。カラーのトーンもロッキーの衣裳も、押さえ気味で、冬のフィラデルフィアの情景によくマッチしている点。そして、どうしようもない兄貴の描かれ方。最初見た時は、「ええい。うっとおしい奴め!」としか思えなかったのが、再見すると兄も孤独、ロッキーに負けず劣らず孤独な存在だったのだと、よく理解できたこと。心の拠り所が、妹であり、その妹がロッキーと暮らすとなると、どうにもやりきれない(妹の幸せを願うも自分も幸せになりたい)描写が胸を打ちます。あとは、やはり音楽のうまい使われ方。アドレナリンを必要以上に噴出させるこのテーマ曲は、抵抗しがたい高揚感を与えてくれます。ラストにリング上で、叫ぶ恋人の名前。孤独な魂同志が、寄り添うことで寂しく無くなる、強くなれるいい場面です。
9点(2004-03-08 16:35:29)(良:1票)
236.  ポリス・ストーリー/香港国際警察 《ネタバレ》 
やっぱりジャッキーって凄い!何度も思った。1本の映画で、我を忘れて登場人物に声援(?)を送ったことは今までになかったが、この映画のジャッキーには心から応援したい、心からエールを送りたい衝動にかられた。あの、山の斜面の集落をぶっ壊しながらのチェイスシーン、傘1本で2階建てバスを追いかけるシーン、ラストのデパートでの格闘シーン、どれをとっても「そこまでやるか」のオンパレード。観ている者の方が、体温があがり、思わず声も出るというもの。「行け!ジャッキー」。体を張る、言葉にするのは簡単。でも、全世界でどれだけの俳優がそれを実践できているか?スタイル維持にジムにかよう、2~3ヶ月の特訓でボクサーの体を作る、今のスタイルを保つ為に保険を掛けているなどなど、能書きを並べる俳優を尻目に、我らがジャッキーはそんなこととっくにやってらっしゃる。ちゃんとこなしていらっしゃる。基本中の基本。それが俳優。観て楽しませて、感動させる。体の端々にまで、アクションを感じさせて、演じる。この映画の凄味は、それを実感できることである。
8点(2004-03-08 16:19:42)
237.  007/私を愛したスパイ 《ネタバレ》 
007のシリーズ中、最もショーアップされた映画です。冒頭のシーンから、ユニオンジャックのパラシュートで降下したり、ジョーズの登場、水中を行くロータスエスプリなど、娯楽、娯楽、娯楽なんですからと、制作者の雄叫びが聞こえてきそうな展開に、正月気分でワイワイ観れました。(公開時、正月映画だった)楽しければそれでいい、と多少開き直ってつくったのが功を奏したようです。各映画のパロディもくっつけて、記念作として完成した本作は、スパイ映画でなく、アクション映画としてでもなく、ラスベガスのショーを観るような、そんな見方が最適かと思います。
7点(2004-03-08 16:05:24)
238.  グレン・ミラー物語 《ネタバレ》 
うちの親父の世代にとっての名作。そして、自分にとっても名作です。音楽映画(ミュージカルとは違う)としても、伝記映画としても、軽やかで、とてもお洒落な印象を受けました。時代背景的には、決して晴れやかではないのですが。しかし、ムーンライトセレナーデや茶色の小瓶などが、モダンな雰囲気を画面一杯に醸し出すものですから、思わず心地良くなります。これらの曲が、今も充分愛されているのも、主人公の生き方を見れば分りますし、奥さんとの「愛」によっても、スタンダード(=不変)であることが伝わってきます。安心して観れる、そして聞き惚れることのできる映画です。
8点(2004-03-08 15:56:42)
239.  宇宙戦艦ヤマト 《ネタバレ》 
公開当時は、そりゃもう朝早くから並び、大スクリーンに映るヤマトの勇姿を見ては、感激してたものでしたが、今、思い返すと日本の若い人全てが、ある種の熱病に冒されていたんだな、と思います。地球を救うという使命のもと、遥か彼方のイスカンダルまでコスモクリーナーを受け取りにいくという話に、何の矛盾も、下衆な勘ぐりも持たずに観れていた自分が、ああなんと純粋であったことか。冷静に観れる今は、やたら突っ込みどころのあるこの映画に、新たな面白味を発見できるのですが。それにしてもヤマトの主題歌は、よっぽど日本人の心に響くものがあるのか、カラオケでも異様に盛り上がりますし、パチンコ台になって、大当たりした時にもかかり、嫌が応にも奮起させられる「魔物」が潜んでいるようです。リアルタイムに経験した人にとっては、忘れられない記憶の刷り込みをされたのではないでしょう か。
5点(2004-03-08 15:45:12)(良:1票)
240.  天国と地獄 《ネタバレ》 
映画館のスクリーン(ワイド)を考えて生み出された構図の妙。何で、こんなにも絵的にバランスが良いのだ!そこには、視覚的に見せるという、黒澤の娯楽としての基本姿勢が徹底されているのでしょう。パンフォーカスという手法にしても、一筋のピンク色の煙りにしても、画面構成のテキストみたいにカチッとまとまっています。職人の仕事というより、神の手技みたいなものを感じます。それにしても凄い緊迫感。そして焦燥感。追う刑事。追い詰められる犯人。ラストの対面。どの場面にも、説得力の有る構成が成されていて、見ていて息がつまりそう。そして、それが「映画」を見る快感なのだと、気付かせてくれるのです。やっぱり、黒澤監督、凄いです。
9点(2004-03-08 15:31:17)
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