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221.  アニーよ銃をとれ 《ネタバレ》 
 実在の女性曲撃ち名人のラブコメディ・ミュージカル。作曲は膨大な名曲を残したアーヴィング・バーリン。本作は全体的に私の好みとはちょっと違う作風だが、それでも作中で一番有名な「ショーほど素敵な商売はない」は、楽しい楽曲だ。今回調べたら、ホワイトクリスマスやアレキサンダーズラグタイムバンドもこの人の曲だと知り、ビックリ。それでも、もしこれが当初の依頼通り、リチャード・ロジャースが書いていたら、という妄想も楽しかったりする。  物語は、ガール・ミーツ・ボーイと言ってしまえば単純だが、女性曲撃ち名人の成功譚を中心に、相思相愛だが曲撃ちに関して互いに譲れない二人、を描いている。「銃じゃ男は捕まらない」のに、意地をはって愛する男と射撃競争になってしまうアニー。普通なら、男のほうが折れるのが、紳士的な気もするけど、ずっと思ってきた想いのために、銃を(と言うより勝負を)捨てるアニーが良い。  ところで、英語で見れる人には判るのかも知れないが、銃が二人を近づけさせないのに、何故、タイトルが「銃をとれ」なんだろうか? 
[DVD(字幕)] 7点(2011-10-14 11:49:03)
222.  未知との遭遇 《ネタバレ》 
 確か高校生になったばかりの頃に見た記憶がある。途中までさっぱり面白くなくて、退屈だったが、今見てもそれは変わらない。UFOによって、電気系統や重力関係に異常が発生するのは、ナントカ我慢するとしても、ネジが勝手に回ったり、現代の子供を態々さらうのはいかがなものか。その辺のオカルティズム的な表現が、今となっては観る者の気を萎えさせる。一番つらいのは、主人公の頭の中に刷り込まれたらしいモノを表現するための、イライラしている的な突飛な行動が、なんというかもう稚拙。植木や金網なんか、ドアから入れろよ。ところが、頭の中の物が何だか判った辺りから、やっと面白くなる。  この映画は、他の天体の生物との、最初の平和裏な交流というものを、想像豊かに描いている訳だが、その方法が「音」だというのが、素晴らしい。そういえば最近見た映画で、異なるコンピュータの最初の通信は、プロトコルを合わせる作業だったのを思い出す。音、音階によってお互いの気持を通じ合わせる。音楽の好きな者にとっては、ホントに素敵な描写だし、その専門の知識がある人には、劇中で繰り広げられている「セッション」のシーンの、技術者たちの会話をもっと理解出来るのかも知れない。   ちなみに、DVDを借りて観たのだが、ウチの近所のTSUTAYAは、劇場公開版が普通に置かれていて、特別編は置いてなかった。あの宇宙船内部の描写は、蛇足だと思っていたので、調度良かった。 
[DVD(字幕)] 7点(2011-10-12 23:10:21)
223.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》 
 怪人二十面相の世界観の妖しさとは、サーカスが幻想的に魅力的な感覚の世界。大人の世界を子供が覗き込んで、理解出来ないものを「不思議」として受け入れる世界。日本は終戦時に一回子供に戻って、国中が等しく子供から生き直しているから、覗き見るべき大人の世界が無くなってしまっている。それを、戦争が無かった世界という独特な表現法で描いてみせるのは、巧いやり方だ。この映画は乱歩の二十面相から見ると、孫にあたるような位置だが、同時に正当な血筋を感じるのは、そういう事だと私は理解した。  BTFに対するBTF2の様な、実に巧みに原作世界を弄っていた子供(本作の原作)に比べ、この孫は娯楽に重きをおいた、誰でも楽しめる傑作となっている。多少無茶な所(姫がオートジャイロで平吉を助ける所とか、木細工が何なのか考察なしに「ステラを破壊」と展開する所など)はあるが、ノリで飲み込めるレベル。そして、原作の、二十面相を継承する物語、という所は外していない。欲を言うと、小林くんも明智小五郎を襲名して、二十面相の世界を完成させて欲しかった。 
[DVD(邦画)] 7点(2011-08-27 13:10:39)
224.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 
失礼ながら、こんなに面白いとは思わなかった。新幹線も必要最低限を除いて、極力本物の映像でリアリティがある。 共犯の若者たちと健さんの関係、彼らに対する理不尽な世の中というような状況には、多少の同情もできる。しかし健さん自身の事情については、それほどの説得力がないのが、玉に瑕か。でも、その部分をことさら強調するようなスーリーではなく、純粋なサスペンス部分が面白い。最後、別れた嫁と息子の首実検のベタな展開は、どうかな?と思う。もう、ここまで来たら、健さん逃げおおせるシナリオもアリだと思う。 
[DVD(邦画)] 7点(2011-08-14 09:25:14)
225.  アニー(1982) 《ネタバレ》 
 よく、役者の世界の話で、「動物と子供には勝てない」というような事を聞くが、まさしくこの映画は、アイリーン・クイーンという少女の勝利だ。特に「I Think I'm Gonna Like It Here」の時のアニーの表情は最高だ。また、当たり前のようだが、音楽が素晴らしい。ミュージカルの音楽というのは、世界における統一感が大事だと思っている。どの一曲を抜き出してみても、「アニー」の世界の中の一曲であることが明白に判る、という意味だ。「曲に署名がしてある」とでも言おうか。世界でミュージカルがたくさん作られているが、このレベルのものは実は、そう多くない。  物語は、ややもすると、金持ちのイヤラシさが感じられてしまいそうな、「孤児院の子をイメージ戦略で、招待する」はなし。でも、アニーの明るく前向きな性格と愛らしさで、劇中の人物だけでなく観客をも魅了してしまい、このイヤラシさもすぐに吹き飛ぶ。意地悪な先生にこき使われていた生活から一変、ただのゲストにいきなりサテンのシーツまで誂えてくれる、夢のような待遇、貧しい子のファンタジー。ファンタジーだからプンジャブの魔法も全然OKさっ! 
[映画館(字幕)] 7点(2011-08-08 02:52:48)(良:1票)
226.  あしたのジョー(2010) 《ネタバレ》 
二人の役者の、役に対する思いとそれによる体づくりは凄まじく、「楢山節考」のおりんをやるために歯を抜いたという、田中絹代のエピソードを思い出す。二人の普通の拳闘シーンは、その筋肉美も相まって、素晴らしい迫力で、スローモーションがやかましく感じるほどだ。  明日、あした、それぞれのあした。段平さんの明日は、世界ランキングのボクサーを育てること、ジョーの明日は、力石を倒すこと、力石の明日は、ジョーを倒して心置きなくチャンピオンになる事、葉子の明日はドヤ街の出自を消し去って過去に打ち勝つこと。ドヤ街の連中の明日は、たぶんドヤ街の誇りと希望をジョーによって取り戻すこと。 今回、白木葉子が、ただの支援者(またはジョーを愛する人)という、受動的な原作での役割を一歩進め、彼女もまた目指すべき「あした」を持つ、言わば「選手登録」をした。結果的には巧く描けたとは言い難い状態だが、物語としてバランスが良くなった。おっちゃんとジョー、葉子と力石。タッグ戦だ。これで、西がいなくなれば、かなりスッキリする。(今回の西の要らなさは、半端じゃない)  数少ない難点を言うと、映画の描写的に、クロスカウンターの説得力がない。TVアニメ版で説明されたような、「テコの原理で力が倍増」なんて事はあり得ず、普通に考えても外側から打つ腕のほうが、距離を取られて不利であることが、作画マジックで押し通せたアニメ(マンガも?)とは違い、明白に映像で判ってしまっている。あしたのジョーにおける、このクロスカウンターは、言わば「大リーグボール」であり、ここをどうそれらしく見せるかが、この物語の大問題、それが出来なければその設定は捨てて、普通のボクシングドラマにするしかないほどの重要事項だ。でも世間が許さないか、クロスカウンターのない「あしたのジョー」は。今回の映画は、それを成し遂げられるだけのポテンシャルがあったと、私には思えたんだが。
[DVD(邦画)] 7点(2011-08-06 01:18:22)(良:1票)
227.  世界大戦争 《ネタバレ》 
「大戦争シリーズ」として、見てみたが、これは「宇宙」や「惑星」と違って、SFではないシリアスなドラマ。兵器技術がどんどん進歩して、ボタンひとつで、世界を何度も破滅させるだけの核ミサイルが発射できる、という事に気付いた人々が、恐怖を覚え製作された映画。DVDに収録された資料などを見ると、この映画のメッセージ、本気で世界に発信したいと思っていたのが判る。立派な映画人たちだと思う。  その手法は、まさかのバッドエンド。全編通して登場する人物を、最後たっぷり感情移入させといて、吹き飛ばしてしまう、その無情感。その恐怖。そこんところを、得意の特撮でたっぷり描こうというわけだろう。その部分の「爆裂的」な破壊シーン以外は、いいセン行ってると思う。相変わらず模型の戦車やミサイルはチャチだけど。   高野さんが言った「日本人は世界ではじめて火薬兵器にやられ、次に原爆、ビキニ環礁での水爆、常に悲劇を味わってきた。だから我々日本人こそが、再び人類の上に不幸を招いてはいけないと言い続けるべき」という、ちょっとこじつけっぽい言葉も、すごくよくわかる。今現在では、「最初」でこそないが、それに原発事故の放射線汚染が、加わっている。  この映画は、核戦争の危機の話だが、冷戦の去った現在でも核の恐怖は続いていることを、我々はイヤというほど思い知った。しかも、今回のは正面きってみんなが反対というほど、単純な話ではなく、相手も軍じゃない。今の相手は、利権と慢心。手強い相手だ。  また、ミサイルに逃げない一家のバックに流れるラジオの声、「冷静になれ」というのが、イマドキの「直ちに影響はない」を思い起こさせ、ちょっと恐ろしくなる。 
[DVD(邦画)] 7点(2011-07-28 11:12:41)
228.  時をかける少女(2010) 《ネタバレ》 
換骨奪胎というのだろうか?巧く作られていると思う。 今回、あるTVドラマの影響で、「失われた忘れじの想い」というテーマで知世ちゃん版を見直した勢いでこれも観てみたら、リメイクというより続編なのでびっくりした。 そして、知世ちゃん版で私が不満だった、「"真実の愛"と映画冒頭で示された、知世ちゃんの深町に対する思いが、全然納得できない」という問題が、今回、その部分が描かれていない事によって、却って問題なく受け入れる事ができたのが不思議、というか皮肉。そればかりか、薬学を専攻して、時間を飛び越える薬の研究を続けていたのを知って、「忘れじの想い」の強さに感動。  ところで、今回の時かけは、意識的に時間を越える話なので、前作のような「タイムリープの不思議」な感じがなくなった。母のメッセージを届けるという目的が付いた割には、あんまりそっちに熱心な感じがしないのは痛い所。でも今回の映画のキモは、涼太くんとの想いだから。 と、ここでふと思い出した。そういえば、昔「Wの悲劇」という映画がやはり原作を劇中劇に閉じ込めて、全く違う青春ドラマに仕立ててあった。あの頃は、観客はミステリなどではなく、薬師丸の青春ドラマを求めていて、作る側も原作本屋とのしがらみを乗り越え、それを成し遂げた。  ああっ!?今回の時かけも、この仲里依紗という少女のための映画だったのか。でも、そういう映画って、何故か魅力的だよね。 /*上記一行、2020.3.2変更*/ ……というレビューをさっき間違ってアニメ版の方に投稿してしまいました。
[DVD(邦画)] 7点(2011-07-18 01:06:37)(良:1票)
229.  もののけ姫 《ネタバレ》 
たぶん、誰かがもう書いてると思うが、この映画の、イマジネーションの素晴らしいところは、シシ神が歩くところで、踏みしめた周りの草木が、忽ち成長し枯れてゆくところ、そして、エボシの石火矢の銃床(木の部分)が、メキメキと枝を発し、銃の発射を妨げようとするところ。 命は、発することが是で終ることが非では無いという事、シシ神がその両方をつかさどっている事が、一目で判る表現だった。 また、銃床のくだりは、切り取られてすっかり死んでいると思われた木が、まだ若い枝と葉を付ける事で、やはりシシ神の命を動かす力を感じさせた。  エボシが思っていたであろうように、シシ神が森と動物の守護神のようなものでなく、それに隔てのない命の精霊のようなものであったとすれば、そのシシ神が、生きろとアシタカに言ったのは、森と人間の共存を探る意思を示したように思うが、それだけだとちょっと単純すぎる気もする。神殺しのエボシが結局生き残ったのも、ちょっと甘い。あるいは、双方少しずつ、侵食しあいながら、折り合いをつけなければ成り立たないという、現実を写した趣向なのか。  一方、タタラ場とそれを欲している侍たちの話は、ちょっと邪魔な感じがする。人間、動物、自然、命といった主題に直接絡む物語に専念させてほしい感じ。
[地上波(邦画)] 7点(2011-07-02 22:08:44)
230.  マトリックス 《ネタバレ》 
まあ、些細な事かも知れないけれど、「心と体は一体」であるのなら、彼らがマトリックス世界の中で、派手に撃ち殺した仕事熱心な警備員たちは、「電池ホルダ」の中で実際に死んでるんだよね? いいのか?
[地上波(吹替)] 7点(2011-06-24 23:00:48)
231.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 
これほど高名なウエスタンだが、「ただのドンパチ」的なイメージがあって、今更だが初めて観た。 ファニングで正確に三人撃ち倒すとか、まあありえない事も起こるけど、そのへんは「男のファンタジー」と思って納得。 ただの凶暴なギャングと思っていたインディオに、なにやら重要な過去があり、さらにどうやらモーティマーと関連するらしい事になってから、物語りに引き込まれた。二人の賞金稼ぎは、「さらに幾らかのドルのために」最後にはどちらか一人だけ残るような話かと思ったら、意外と甘い結末だったのだけがガッカリ。 
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-15 05:25:12)
232.  ミクロの決死圏 《ネタバレ》 
映像的には古いのはしょうが無い。 特に、この映画に限らず、多重露光している部分というのは、退色が激しい。 しかし、アイデア的にはすごく面白い。怪獣映画に見られるように、縮小化という大事な一つの嘘をうまくつくために、他の部分に周到な正確さを以て描いている(と思われる)。医学的なことは解らないが、異物を抗体やら、白血球が攻撃するところとか、赤血球が酸素をを補給するところなど、自分くらいの知識にはちょうどいい。  わずかに、これはどうよ?と思わせるのは、クルーの中にいる反逆者は誰?的な要素で、ちょっとお決まりでしかも捻りもない。 後、脳内に置き去りにされた艇は、完全に白血球が消滅できるのだろうか?なにより、核物質をおいてきて大丈夫なのか?というくらいか?  最後、涙に乗って出てきたクルーが大きくなるところで、音楽の中に鐘の音が鳴り響いたときに、12時になって魔法が解けたシンデレラのようだ、と思った。シンデレラも、ある意味「ミッション」だものな。  これは、現代科学と医学の最新の情報を使って、リメイクしたものを見たいと思わせる傑作だった。  
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-13 19:14:08)(良:1票)
233.  地球の静止する日 《ネタバレ》 
原作付きだが、内容は殆どオリジナルだという、「地球の静止する日」。何しろ60年前の映画だから、映像表現だって古いし、目を見張るスペクタクルもない。でも、それだからこそ却って、映画のテーマ・主張がハッキリわかる。まあ、悪く言ってしまえば、「チャップリンの独裁者」のように、せっかくの映画なのに、最後の演説が言いたいことの全て、みたいな事だけど。それでもやはり同作のように世界的な大問題だったであろう、米ソ冷戦の危機に対して映画のできること、映画人の行動の凄さ、というものを感じる。 ストーリーとしては、クラートゥが街へ出て、少年との交流の中で何を得たものがあったのか。アーリントン墓地の墓標を見て、地球人をどのように思ったのか。それとリンカーンの言葉を読んで彼自身何か変わったのか?ちょっと気になるが、彼は結局初期の目的通りの演説を行うだけ。当初世界各国の代表と直接会いたいと言っていたのが、一部の科学者たちに変更になったのは、それらの結果だったのだろうが、科学者が政治的に有力な力でないことは、地球を観察してきたものなら判っていたろうに。それでも少年の母親の女性と、ヘンに恋愛関係にならなくて、良かった。  それと、細かいこと言うと、「テルミン」って実用された先端の楽器だったのか、とか、さすが、宇宙船の内部のデザインなんか、日本の特撮とはセンスが違う、とか、感心しきりであった。  最後にこれは、邦題の問題だから映画には関係ないけど、地球『が』静止する日ではなく、地球『の』静止する日、最近こういう微妙な言い回し・表現(国語学的にどういう事か自分には説明できないけど)が、ややもすると「間違い」なんて言われてしまうのが、腹立たしい。難読漢字を読み書きするだけが、国語力じゃないぞ。  
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-13 02:47:42)
234.  仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル
昨年観ていたのに、ずっと気になっていたが、今回久し振りにDVDを借りて観たら、一言言いたくなった。 仮面ライダー電王って、終わってみてよく考えると、電王が主役というよりは、ゼロノス=桜井侑斗と愛理さんの物語で、その意味では「さらば電王」よりは、よっぽど正統な、電王のエンディングである。 一つながりの時間の中の、違う時点での同一人物とは言っても、意識の主体としては、別々である「桜井さん」と「桜井侑斗」な訳だから、侑斗としては運命の人として、無条件に愛里さんを受け入れるというか、愛理さんと結ばれるというのは、「男として釈然としない」と思うし、愛理さんとしても、半ば「義務的に」若かりし頃のかつての恋人と結ばれるというのも、ちょっと躊躇したくなるだろう。恋愛の結果でなければ結婚はない、といった昨今の若い女性としてはなおさらのこと。この二人の「主体的に」「再び恋愛する」物語を描かなくては、ハナさんが生まれなければいけない電王世界は、完結しない。 そういった事情で、最初はギクシャクした二人が、次第により強く惹かれあうことになる途中の事件は、ちょっとショボイんだが、最後のバイクで二人が走るシーンが、とても美しくて、中村優一の本放送時よりちょっと大人になった、男らしい顔立ちと相まって、最後を飾るにふさわしい名シーンとなったと思う。 逆に、常に正々堂々・真っ直な性格だったはずのデネブが、随分と「らしくない」小細工を考えたな、という違和感もあった。 
[DVD(邦画)] 7点(2011-02-04 09:01:13)
235.  パソコンウォーズ ISAMI
このタイトルになる前の「ISAMI」だけのときに見ましたが、低予算でもうまく撮影すれば、ちゃんと近未来っぽい画面が作れるんだと感心しました。ストーリーは単純なヒーローものですが、最後の決戦を終えた後の爽快感がいいです!
7点(2004-08-12 09:53:00)
236.  沈黙のパレード 《ネタバレ》 
やっぱり、「容疑者Xの献身」を超えるのは難しいのだなあ。 科学的なトリックは、目新しさとか一切なく、湯川先生の葛藤的なドラマもなく、草薙くんの苦しさは描いているものの、それはそんなに迫ってこなくて。 そして一番不満なのは、真犯人が被害者家族経営の居酒屋に常連としてシレっと通い続けているの?そこに何のドラマも葛藤もないの?そこ、描かいの?と言うことだ。 物理学者としての才能とは別の部分で感動のドラマを魅せた「容疑者X」。これは物理学者探偵としてのドラマの敗北ではないのかな? あれを超える次の作品を期待しています。
[DVD(邦画)] 6点(2023-04-02 00:04:55)
237.  鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ 《ネタバレ》 
遊郭編の最後の2話は本当に感動的で大画面で観ると涙を誘う。 さて、刀鍛冶の里編の第一話、鬼舞辻無惨の「無限城」の描写は流石に見事なCGで、そこに登場する上弦の鬼たちは(原作未読な身の私には)ワクワクする展開でした。それに、今となっては我々の好感度上々の煉獄さんを倒した猗窩座(一発変換、驚くね)の、上弦内での立場など、興味深かった。  一方、その場面以降の画面は、蝶屋敷内の単純な絵柄が多く、まあそうバランス取るよね、的な感じも否めない。 その辺の平均的な感じで、6点かな?
[映画館(邦画)] 6点(2023-02-16 19:54:12)
238.  STAND BY ME ドラえもん2 《ネタバレ》 
タイムマシンなど妙にメカニカルすぎ。若い頃のママが結構カワイイ。おばあちゃんパートに何かイライラ。のんびり過ぎない?  基本的にはおばあちゃんの思い出だが、実は原作はもうとうに忘れているのでのび太の結婚式にまで話を広げていたのかどうかはわからない。だが、結局はのび太の話の終着点は、またもやしずかちゃんとの結婚なんだと考えると、なんだか考えちゃうな。結婚はゴールではないとかいう言葉を思い出す。今回は(前回にもあったかもしれんが)運命を曲げられたジャイ子が、結婚披露宴にイラストを展示するという形で参加している。幸せになってねジャイ子。  今回のび太の命名に関する話が出てくるが、そういえばドラえもんを連れてきた子孫はセワシ(忙しい)くん」だったのを思い出した。流石に「のびのび」という言葉まではいけなかったか。
[DVD(邦画)] 6点(2022-02-11 17:30:50)
239.  名探偵コナン 緋色の弾丸 《ネタバレ》 
もう原作もTV版も見なくなって久しい。だから赤井秀一の家族などと言われて腰が抜けそうになった。本作ではそういう人の為にか、とりあえず説明はあるのだが。小さくなったお母さんが何を狙っている人なのか、なぜ妹には「知らぬ人」なのか、よく分からん。 何より「名探偵コナン」という物語が、赤井秀一(ホントはそのファン?)のせいで世界の違うモノになってしまった感じがする。確か60巻くらいまで読んでいたはずの原作では、本格推理にラブコメ的な要素をもったミステリ作品だったはずで、さすが「コナン」の名を冠していると思っていた。稀代の名探偵が荒唐無稽な物語に駆り出される感がなんとも「江戸川」的でそれはそれで納得するしかないのか。 本作で気になったのは、ことの発端の事件の本当の動機がよく分からないこと。WSG(オリンピックって言葉が使えなかったんだな)商業化へのアンチテーゼということだが、人質解放と撃ち殺しの差は何だったのか?今回の事件を大きくするための方便みたいに見える。 さてもう一つ、劇中でこの赤井秀一がとんでもない射撃をするのだが、いくら空気抵抗がなくたって、重力の影響はないのかとか、軌道が曲がってないのかとか、列車の中で急速に弾丸が影響されるんじゃ?とかイロイロと納得しにくい。 さて、その後の止まらない列車のスペクタクルだが、もう何でも許すしかないがコナン君、先頭でボール膨らまさないほうが安全だったのでは?アレのおかげで列車グッチャグチャに脱線したでしょ。
[映画館(邦画)] 6点(2021-08-23 13:38:51)
240.  わが青春のアルカディア 《ネタバレ》 
 松本零士の「ハーロック」はいろいろな作品で使われている。手塚治虫のいわゆる「スターシステム」と違うのは、松本零士の頭の中では(全てとは言わないが)それらが時を超えて繋がった物語だということだ。というわけで彼の代表作の一つ『宇宙海賊キャプテン・ハーロック』と戦場まんがシリーズ『スタンレーの魔女』と『わが青春のアルカディア』を融合した作品。  だが、単独作品時代からのファンは、それが後付であることに気付いていて知らん顔をしている。スター・ウォーズが「当初から」9部作だと言っていたのと同じように。  本作を見る松本ファンとしては、スターウォーズファンがそれを受け入れているの「心優しさしいなぁ」と思うのだ。   『スタンレーの魔女』の部分はハーロック一世の物語をそのままに、超えられない山を超える役を、宇宙を行くキャプテンハーロックとトチローに置き換えている。だが、複葉機や片肺の軍用機と違って、星を滅ぼすほどの宇宙戦艦で炎の川を渡ったって、なにか感動が薄い。トカーガのゾル(今作では人間態だ)が、船から飛び降りるのも無理矢理感。   この映画の中で一番感心したのは「俺達は負けたが滅びたわけじゃないからな」というセリフ。   映像的には、これの前の作品であった「さよなら銀河鉄道999」のハーロックが一番かっこよかった。一緒に見に行った友人の評価も低かったのだが、何だかんだ言っても、かつての松本零士ファンとしては、6点つけちゃうのである。
[DVD(邦画)] 6点(2020-08-12 20:27:08)
010.16%
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291.40%
3396.07%
48212.77%
510416.20%
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712219.00%
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