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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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2401.  ポルターガイスト(1982)
あんまり脚本を書かないスピルバーグ、書いた作品ってせいぜい『未知との遭遇』と『A.I.』くらいかと思ってたら、そうそう、コレも脚本に噛んでたのでした。お陰でもうこりゃ完全にスピルバーグ「監督作品」、すでに何人かの方も書かれてますね↓。しかしラストのシッチャカメッチャカぶりはここで確かにトビー・フーパーの血肉となり、ちゃんと『スペースバンパイア』でも生かされているのだ(と言い切っていいのかな?)。さて私は無類の怖がり、当時は恐怖映画なんて絶対観たくないタチで、「自分ごときがこんな恐ろしい映画に観ようなどとまさに分不相応な挑戦ではないか」と、もうドキドキして臨んだのでした。そして無事この映画をクリアした時、人生の新たな1ページが(大袈裟だなあ)。そういやこの映画、仲間内で何故か妙に流行った時期があり、「ポルターガイスト」がほとんど合言葉になってたのよね、なぜか。その位、衝撃的な映画だったのです。今観直したら、実は結構モノスゴイ内容だったという事に気づき、新たな衝撃が。まあでも、窓の外の大木の不気味さなど、怖さだけじゃなくノスタルジーを感じさせる味わい。はたまた、超常現象で娘がスワ押し潰されたか、とドキドキさせる怖さ。洗面所のシーンに至っては、つい目を覆ったね。というわけで、「人を殺さないホラー」という制約の中でもたっぷり楽しませてくれる、実にアイデア満載の映画であります。
7点(2004-01-17 01:29:34)
2402.  ビッグ・マグナム77
殺された妹の復讐のために、刑事が犯人を追うという、一見何の変哲もない映画ですが、ラストがちょいと悲しいというか虚しいというか、意外にいい感じなのです。中盤のカーチェイスが何と言っても見どころ。カーチェイスと言えば、「関係ない通りすがりの車が巻き添えになって大破して行く中を、主人公の車だけが妙に無傷で颯爽と走っていく」ってのが本来の見どころ(?)なのですが、この映画のカーチェイスの場合、予算の関係なのか何なのか、追う車と追われる車がボコボコになりながら、無理矢理カーチェイスを続けていくという、見ごたえあるのか無いのかよく判らないスバラしいアクションになってます。そしてラスト!マグナムってのは、何だかものすごい威力があるんだねえ・・・。
7点(2004-01-11 02:15:13)
2403.  マルホランド・ドライブ
先日久しぶりに帰省した妹が、「最近マルホランド・ドライブという映画を観たけど全然訳が判らんかった、メモ取りながらもう一度観たがやっぱり判らんかった」と言う。だもんで、ココのネタバレレビュー読ませてみると、ナルホドナルホドを連発。どうやら納得したらしく、ついでに私にも観ろと勧める(勿論私にはレビューを読ませてくれない)。だもんで、早速レンタル。何だか映画理解度をテストされてるような気分で観てたのですが・・・はは、やっぱり判らんかった。で、ニヤニヤする妹に降参してネタバレ読んでみたら。何とそういう事か。「そんなん納得いくかい!何でもアリやんけ!」。ま、事前に他の人からも、「意味は判らんけど引き込まれる映画やで」と聞かされていたので、やっぱりその通りだったなあ、と。というわけであまり目くじら立てずに映画の不思議な雰囲気を楽しみましょう。(最後に。無断で登場させてしまった妹よ、スマン。)
7点(2004-01-11 01:54:25)
2404.  ラティノ
オスカー2度受賞のカメラマン、ハスケル・ウェクスラーが監督・脚本をつとめております。ウェクスラーは、ドキュメンタリー映画作家でもある社会派、それだけに描き方はなかなか辛辣です。舞台は、共産革命政府と、C.I.A.の支援を受けたゲリラ勢力との紛争が打ち続く、83年のニカラグア。ゲリラ勢力支援のため、ホンジュラスとの国境附近に派遣されてくるアメリカ軍部隊の一人、エディ・ゲレロが本作の主人公なのですが・・・この人、別に取り立てて良心的でも熱血漢でもない、普通の人(某プラ◯ーンの主人公とは大違い)。ゲリラ勢力は民兵を組織しようとして一般市民を強制的に拉致してきてしまうが、エディはおよそ見て見ぬふり、むしろ現地で知合った未亡人とイチャイチャする毎日。しかしある日、「アメリカの関与を秘密にするため」軍票をつけずに特殊任務につく事を命じられる。それまで「アメリカ」の権威の下に、一段上から周りを見下ろしていた彼も、ここでは一人の非白人として「消耗品」扱いになってしまったのである。で、最後に彼がささやかな抵抗を見せる事で、一応映画としてのケリをつけてる訳ですが。まあ確かに正直すぎて少々煮え切らない映画ではあります。プ◯トーンみたいな映画を作っちゃうと、「そんな自分の傷舐めるような映画作る前に、反省する映画作れ!」とか言われちゃうんですけど、お陰でヒットして日本でもちゃんと公開される訳で。あんまり苦過ぎるアプローチをすると、本作みたいに日の当たらぬ存在となってしまう。皮肉なものであります。
7点(2003-12-30 21:36:45)
2405.  マイ・スイートファミリー
学生の頃深夜放送でやってたのを偶然見始めたら、なんだかハマってしまった映画でして、何故ハマったかというと、主人公の女の子が何とも魅力的だったからですが・・・。親が離婚再婚繰り返し、義兄弟があふれかえった妙な一家、主人公の少女は何とも居心地悪く、家出してしまう。で、道中での彼女のさまざまな出会いと、家出騒動によって何となく纏まっていく一家の姿、といったものが描かれていきます。一見何の変哲もない映画ですが、主人公の少女が節々でカメラに向かって語りかける、妙な構成になってます。さらにこの少女、何かにつけガハハハと下品に大笑いする、なかなかの豪快さん。うん、いいなあ(と、独りガテン)。というわけで、印象に残ってたのですが、何と後日、オリンピック中継に彼女の姿が!? 何と、彼女ヒラリー・ウルフは女子柔道の米国代表選手。元選手で女優、というのならアリガチですが、本作主演後の五輪出場ですからね、完全に二足のワラジを履きこなしてます。ナルホド、あの豪快さだったわけです。ところで彼女、『ホーム・アローン』では、マコーレー君の姉の役。立場が逆転してますな。こういう家庭問題がコメディ映画によく取り上げられるところを見ると、米国では深刻なようです。
7点(2003-12-30 02:17:14)
2406.  テロリスト・ウォー 《ネタバレ》 
典型的B級映画です。セットのショボさ、小道具の少なさが、作品の薄味感を強めています。ですがコレがいかに魅力に満ち溢れた作品であるかを述べてみましょう。イスラエルに向かう飛行機に乗った8人の博士。しかしここに一人のテロリストが。全員を射殺してしまうが---6発しか撃ってないゾ。数が合わん。ま、B級ではよくある事です。で、実はもう一機、テロリスト集団を乗せた飛行機が飛んでおり、まんまと摩り替ってしまう。リーダーを演ずるはロン・シルヴァー、『ブルースチール』での変質者よりも、こういう冷血漢が似合いますな。で、彼らは博士に成りすまし、そのまま化学研究所へ。そうとも知らず彼らを案内してしまう「ハット何とか軍曹」が本作の主人公。研究所がテロ集団に制圧され、軍曹は一人これに立ち向かう---のではなくて、テロ集団お目当ての化学兵器を持って逃げ出した美人学者レビン博士(この人、幾ら殴られても痣ひとつできない。さすが美人)と、運良く逃げてきた警備員アイラ、彼らと共に敵に立ち向かう(まさか、2人合わせてアイラ・レビン?)。と思いきや、アイラはあっと言う間に敵にやられちゃう。早すぎ!(この後もやたら簡単に人が死ぬ映画です)。しかし見どころは、軍曹のマーシャル・アーツ(らしきもの)。アメプロ風の大味な殴り合いではなく、本格的(というより胡散臭い)格闘シーンを見せてくれます。一方研究所周囲はイスラエル軍に包囲され---ているハズなのですが---この辺の描写が驚く程オロソカ。突入するチャンスは幾らでもあるだろうに。しかししかし、研究所内部では激しいアクションの連続、細かい事はさっぱり気にならん。白眉は研究所通路内でのカーチェイス!(車がコンクリ壁をぶち抜いてしまう!)。必見。で、上述のように周囲の描写が大甘なので、ドサクサに紛れ、主人公もテログループも研究所を脱出。この後の展開は---『スピード』のもろパクリだね。ハハハ。しかしさらに意外な展開!何と軍曹の息子が人質に! オイ、軍曹は明らかに偶然巻き込まれたのに何でもう息子の居所突き止めて拉致までしてるんだよ~。あと、気になったのは、ロン・シルヴァーが部下の名前をラモスと呼んでますが---「それは彼が成りすましていた博士の名前じゃなかったのかよ~」。 というわけで、意外に見ごたえのある映画でありました。満足。 (そういや米国にも仕掛けられた爆弾はどうなったんだ?)
7点(2003-12-30 01:28:18)
2407.  グレン・グールド 27歳の記憶
1964年以降、コンサート活動を停止し、スタジオ録音活動に専念した名ピアニスト、グレン・グールドの若き日のドキュメンタリー。革命的バッハ演奏と、数々の奇行により、彼は伝説の存在となってます(例えばこの映画の最後に、彼が自ら握手を求めるシーンが。グールドは握手しないとかいう噂もあったようですが、ウソだったのかなあ、なんて事を思ったり)。私もバッハ・ファンの端くれ、グールドは避けて通れない。正直言うと、彼の演奏の「作為的な気まぐれさ」みたいなものが気になってしまう部分もあるのですが、81年のゴールドベルク変奏曲などは私の座右の盤と呼びたいもののひとつ。さてこのグールド、ステージからは退いたとは言え、彼自身のTV番組などで演奏を披露していたこともあり、独特の演奏(鼻歌まじり、異常に低い椅子に座り体を揺らしながらとりつかれたように演奏する)は今でも目にする事ができます。が、さらにこの記録映画の場合、スタジオ内の彼の姿を収めているという点で非常に貴重です。で観てみると・・・? グールド以外の人が何故か妙に芝居臭く見える気が。ホントに記録映画なのか? あのタクシー内の映像はどうやって撮影したんだ? 何とも妙な映画であります。クライマックスは、あの反則スレスレともいうべき鮮烈さのイタリア協奏曲の収録場面。ナルホド、あの「作為的気まぐれさ」は、こうやって練り上げられていったものだったんですね。恐れ入りました。しかし相変わらず周囲のエンジニアの表情がウソ臭く見えるのは何故? あと、あの第3楽章の最後のテイクは本当にレコードに採用されたのでしょうか。気になったので、手持ちのCDと同時に鳴らしてみたら、ちょっとズレてたよ。ハハハ(←しょうもないことを・・・)。という訳で、何となくヘンな映画。
7点(2003-12-29 02:06:13)
2408.  菊豆/チュイトウ
どうしても、「おっさん、半身不随とは言え口はきけるんだから、こんなふうに虐めるなんてできるのかなあ(誰かに訴えればいいじゃないか)」という点が不自然に思えてしまったのですが。毒々しいまでの色彩は『赤いコーリャン』に負けず劣らず発揮されており、ストーリー性は高まっているので、観る者を引きつける反面、肝心のストーリーの方が、上記の点も含めちょっとヘンなので、ややチグハグな印象も。しかしあの子供はコワイ。チャン・イーモウ、いずれはホラーにも手を出すとみた。
7点(2003-12-28 02:19:50)(笑:1票)
2409.  アンドロメダ・・・
まずはギル・メレのゴキゲンなナンバーに乗ってのオープニング。ナヌ?あんなの音楽じゃ無い、ただのノイズだろ、だって?ウン、そうとも言うね。さてさて、M・クライトン『アンドロメダ病原体』の映画化であります。この原作、登場人物の内面など殊更描かず、データを並べ立てて(すべて作者の作り上げたもの)、いかにももっともらしい科学ドキュメンタリーのような体裁になってます。話は具体的である程ウサン臭く、ウサン臭い程面白いということを、さすがはクライトン、よく熟知してますね。でもそういう思い切った構成の小説を本当に映画化できるの?と思いきや・・・スゴイ!映画化できちゃったよ!確かに原作の独特のテンションを活かし切った、ひと味違う映画になっております。そしてその雰囲気を盛り上げるのが巨(虚)匠ギル・メレの音楽であることは論を待たない!(←しつこい!)。しかし、クライマックスの中央空洞突破シーン、最大の見せ場の筈なのに、何であんなに緊迫感に欠けてるのか・・・何とかならんもんかね。
7点(2003-12-20 09:33:50)
2410.  老人と海(1999)
ヘミングウェイの『老人と海』と言いますと、その昔読んで、後半のサメとの死闘にバカ興奮してしまい(シートン動物記を読んでる気分)、そこだけ何度となく読み返したりしたもんですが、さてこのアニメ、絵の技法が特殊な分、全体的に(原作から受けた印象に比べると)ややモッチャリした感じが。しかし逆に、このアニメの魅力は何と言っても、絵の持つ独特の「深み」だと思います。こんな海見た事ない! とにかく労作で、シーンがストーリーと共に次々に流れていくのがもったいなく感じられる程。圧倒されますが、圧倒されすぎてちょっと疲れちゃうかも。オリジナル・ストーリーの長篇映画に本手法は適用できるでしょうか?ぜひ観てみたいなあ(物理的に無理かな?)
7点(2003-12-20 00:11:13)
2411.  雪崩(1970)
シュールリアリズム・アクション映画とでもいいますかね。不条理感溢れるアクション映画で、くそーその手があったか、という気分7割、やっぱ無理があるんじゃないの、という気分3割、てなところでしょうか。まずタイトルのバックに流れる音楽、強烈バリバリのハード現代音楽風。映画音楽ということを忘れてるんでないの、と思えてくる程、実に気持ちよく作曲してます(このリチャード・ロドニー・ベネットという作曲家は知りませんでした。よし、憶えたゾ)。丘陵地帯を後ろ手に縛られたまま走っていく2人の男(何故か足音がデカ過ぎ)。彼らをヘリが追ってくる。で・・・それだけ! 2人が何故逃げているのか、ヘリは何故追ってくるのか、全然判らないまま映画は進み、結局最後まで何の説明もないんだナこれが。この不条理感覚の裏側には、人間存在の不安みたいなものが寓話として折り込まれてる訳なんでしょう、不安を煽る種々のイメージが、カフカや安部公房の世界のように、なかなか味のある幻想味を醸し出しております。が、悲しいかな、この映画、ヘリのアクションが実に気合い入ってて見ごたえ十分なもんで、逆に不釣り合いで「浮いてる」感じが無きにしもあらず。ヘリのアクションが好きな私としては歓迎したいところなのですが、ちょい微妙です。ところで脚色はロバート・ショウ自身、ということで、何となくいつもに増してノリノリの演技に見えなくも無く。
7点(2003-12-19 21:00:41)
2412.  蝶の舌
衝撃的かつ感動のラストです。そう、確かに感動のラストなのですが「映画の製作者がこのラストに盛り込んだ『感動』程、今、自分は感動していないんだなあ」とか訳ワカラン事を、観ながら考えてしまったのでした。全編のエピソードが些か作為的に思える部分があったので、このラストにも少し作為的なものを感じずにはいられなかったのです。途中、例えば、唐突に「中国人娘っていいよなあ」とかいうセリフがあったと思ったら、本当に東洋人の若い女性に出会ってしまう偶然。こんな偶然無いよね(無いのは僕だけだったりして)、これは余計じゃないの、と、ちょっと醒めてしまいます。エピソードの一つ一つがちと弱い。弱い代わりにエピソード同士が連関を持っている。悪くは無いけどこれが時に作為的に思えてしまう。しかもそのくせ、なんとなく未消化のままうやむやになってしまう。というわけで、中盤の弱さが最後まで尾を引いてしまったかな、と。しかしグレゴリオ先生の人物像、こればかりはとてつもなく魅力的に描かれていて、肩入れせずにはおれません。あと、私のスペイン市民戦争に関する知識と言えば、オーウェルの「カタロニア讃歌」のみというヒジョーに片寄った状態だったので、その意味からも興味深く観ることができました。現在のスペインの人はこの戦争をどう捉えているんですかね。
7点(2003-11-30 16:17:51)(良:1票)
2413.  東京オリンピック
記録映画を作ってもらったハズなのに、出来上がったのは技巧が凝らされた妙な映画、関係者の怒りを買うも、海外でその芸術性が認められ、国内でもその真価が見直された・・・こんなとこですかね、この映画について一般に言われてることって。ハテ、どうなんでしょう、確かにこの空前のイベント、二度と訪れぬ瞬間をカメラで捉え切り、「芸術」映画として再構成した驚くべき手腕、それはよくわかるのですが。ただ技巧のあまり、当時の熱気が伝わりにくい、いや正確に言うと、「当時の熱気とは、私がこの映画から受ける熱気程度のモノではなかったに違いない、のに」という気持ちが拭えないのです。特定の選手をクローズアップするのも、「この選手に思い入れがありゃ興奮するかもしれないけど、知らないんだよなー」と戸惑いが。結局、実際のイベントを素材にしながら絢爛たる映像美の映画を作り上げよう、という意図は見事に達成されているも、逆にその制約のせいで興奮を削がれちゃったからな、という気が。ところで私には別の希望が。そう、プロレスを素材にこんな映画作ってみて欲しいな~(今年のG1は傑作を生み出す絶好のチャンスだったのに・・・?)。
7点(2003-11-30 10:14:10)
2414.  世紀の怪物/タランチュラの襲撃
タランチュラが巨大化します。そう、映画に出てくるクモは大抵巨大化するのです。しかしこれは古い、モノクロ時代の映画。それにしてもよく出来ております。後半、巨大化したクモが暴れるわけですが、これは実際のクモをクローズアップで撮影してます(麻酔でもかけて動きを鈍くしてるのでしょうか)。これが、広角レンズというのでしょうか、何とも遠近感の狂う撮影なので、クモがノッシノッシ歩く姿に独特の迫力があります。で最後はダイナマイトでやっつけろ!爆弾しかけて、間一髪、爆破! しかし、これが効かないのだよ。さあ大変、クモはいよいよ町へ迫ってくる・・・。こういう「やっつけた!と思ったら効いてなかった!どうするんだよ!」という映画を、私は断然支持します。
7点(2003-11-30 01:28:57)
2415.  カウラ大脱走<TVM>
戦時中、オーストラリアのカウラ収容所で捕虜の日本兵が集団脱走し、大勢の死傷者を出したという実際の事件を元にしています。内容が日本人寄りすぎる、とかいう批判もあったとかいう話を聞きましたが。トレンディ俳優になる前の石田純一(私は欽ちゃん司会の「TVプレイバック」でしか見たことがなかった)が熱演しております。日本兵の一人ですが職業は英語教師だったとかで、オーストラリア人と心を通わせあい、なごやかなムード、しかし結局仲間の打ち出した脱走計画に乗ってしまう(この辺の心理描写がすげー甘い。例によって例のごとく妙にタカ派の捕虜仲間がいて、こいつがやたら扇動したあげく、うやむやのうちに石田純一も影響されてしまう)。いよいよ脱走事件が発生、テレビ映画にしてはなかなかダイナミックに描いており、しかも私は事件について全く知らずこのテレビ映画で初めて知ったので、衝撃的でした。石田純一はこの頃の事を思い出して、そろそろ立ち直って欲しいなあ、と思うのです。
7点(2003-11-30 01:14:17)(良:1票)
2416.  バトル・スカイファイター/隠された大金をめぐるジェットヘリの大追撃<TVM>
これはまさに、ヘリコプターと複葉機による空中アクションを見せるためだけに作ったような映画でして、空中アクションだけを見たい人にはうってつけであります。私もヘリのアクションというだけでワクワクするタチですのでOKです。ストーリーの方は、おおらかというか、牧歌的というか、緊張感がないというか、要するにB級カーチェイス映画にありがちなノリですが、まあいいじゃないですか。その昔TV放送時に、横で一緒に見てた親父が観終わって立ち去り際、一言「面白かった・・・」と呟いたのがいまだに印象に残っております。それにしてもスゴイ邦題だ(NHK教育の「はたらくおじさん」みたいなネーミングセンスですな)。
7点(2003-11-24 10:53:45)(笑:1票)
2417.  007/サンダーボール作戦
この辺からSFじみてきた、というか、秘密兵器みたいなものが充実してきて、映画の出来不出来はともかく、何だか楽しくなってきましたナ。例の水中での戦闘シーン、やっぱりトロ臭くて私もあんまり楽しめませんでした(ネバーセイ・ネバーアゲインでは、陸上で派手に戦闘を繰り広げてくれたので正直ホッとしました)。
7点(2003-11-24 01:40:22)
2418.  クリスティーン 《ネタバレ》 
無人車襲撃モノに関して、個人的な思い入れで言いますと、本作は、『ザ・カー』には一歩譲るかなあ、『殺人ブルドーザー』には遠く及ばないなあ、ってとこですが、皮肉にも特殊効果の出来はコレが抜群に良いのです。当たり前だけど。壊しても壊しても復活するクリスティーン、これは観てて面白い。だけどあんまし怖くはないね。そんでもってラストがどうもねえ。何で長編なのに短編みたいなまとめ方するのか、カタルシスというものがどうにも乏しいです。パニック映画に汚染された私の方が悪いという話もありますが。  ⇒【2018年3月12日追記】とか何とか、14年以上前の私が言ってるんですけどね、それで「5点」とかつけてるんですけどね、ほんとダメですね。こんなオモシロいのに。いやまあ、14年以上前の私が、何に機嫌を損ねているかというと多分、このショベルカーとクリスティーンが対決するクライマックスですね。さすがの職人カーペンターも、収拾がつかなくなってる感じ。編集でもうまく繋がらず、何が何やら、もうグダグダになってます。で、いきなりあのオチですから、さすがにちっともカッチョ良くない。でもでも、そこを除けば、やっぱりコレ、いいよね。え、他もグダグダだって? ガソリンスタンドでチンピラが跳ね飛ばされるシーンなんかも確かに、カットを繋ぐ順番が変ですが(クリスティーンが車にぶつかるカットと、その車がチンピラを圧し潰すカットと、順番が逆になっちゃってます)。いやいや、そのくらい苦労して作った作品なんですよきっと。 多少、変な部分はあったとしても、車がちゃんと不死身の殺人鬼を演じてる、それがいい。ブギーマンみたいに火だるまになってみせたり。そんでもって、不気味なシーンでは律儀に、カーペンター映画らしく「ほら、不気味でしょ」という音楽を流して、逆にしっかりと不気味さを中和してくれる(それでいいのか?)。今回こっそり、少し点数を上げておきます。また気が向いたら、もっと上げるかも知れません。それでは。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2003-11-23 01:26:23)(良:1票)
2419.  汚れた血
お、【STING大好き】様が珍しく超辛口のコメント、この後で本作を褒めるのが私の勇気の見せ所だ。しか~し正直言うと、残念ながらこの映画のストーリー、ようわかりませんでしたチーン。よし、色んなHPでちょっと調べてみよう。ガーン。どれを読んでもよくわからん。っていうか、要はストーリーなんて大して無かったのね。でまあ、そういう映画は苦手気味な私が、若干睡眠不足の時に観たというのに、全然眠くならなかった! これは実にスゴイ事、という程でもないけど、まあまあスゴイ事、ではないかと。やっぱし映像の積み重ね方や場面転換がうまいんでしょう。でも、これって逆に言うと、一種のウィンドウショッピング的な楽しさ、ってなところかも知れませんけどね。そういや前半のスカイダイビングシーン、どう見ても本当にジュリエット・ビノシュ自身が飛び下りたようにしか見えなかった!ほんとにダイブしたのか!? どうやらこの瞬間に私の眠気が覚めたらしい。
7点(2003-11-22 20:26:06)
2420.  ハイリスク
コレはなかなか拾い物の一本。アクションが派手で、特にクライマックスはかなり興奮します。テロリストが爆弾をしかけたマイクロバスにはリンチェイの妻子が。救出に失敗し、妻子を失ったリンチェイ、警察をやめて、スタントマンの道へ。自分でスタントをこなすのを売りにしている(はずの)アクションスター、ジャッキー・チュンの吹替えを秘かにやっているという・・・チュンですよチュン。チェンじゃないですよ。あ、この役、ジャッキー・チェンがやってたら意味深で面白かったかもね?(ウソですゴメン)。っちゅうわけで、彼の狂言回しで笑いにも事欠きません。それでいて、アクションの方は再びテロリストとの戦いを壮絶に描き、そう、確かに基本は『ダイ・ハード』、そこに『スピード』っぽい部分も加わって、かなりサービス精神が行き届いております。強いて言えば、それら米映画をちょっと意識しすぎですかね、「香港映画だってココまでできる!」という作品よりも、「香港映画だからこそココまでできる!」という作品を期待しておりまする。
7点(2003-11-22 07:21:16)
030.08%
1190.49%
2411.06%
3731.88%
41614.15%
53619.31%
663316.33%
7122331.55%
888822.90%
93749.65%
101012.61%

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