2501. 薔薇の名前
謎解きの部分は「ゼルダの伝説」がフッと頭をよぎったりと興味をそそられ、犯行動機と考えられる笑いと権威について考えさせられる部分がありました。しかし、時代背景の知識を持っていない為なのか、荒涼とした舞台でのグロテスクな描写に対する激しい嫌悪感がそれらを上回った作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2009-10-09 01:19:07) |
2502. 雨の朝巴里に死す
富を得ながら子供そっちのけで互いが相手に対するあてつけのように遊びまくる妻と夫。お金で幸せは満たされないとでも言いたげですが、言動が子供じみており「好きなように、どーにでもなれ」と白けるばかりです。救いと言えば救いかもしれない娘の素直さにもうそ臭さを感じてしまいます。度の合わない眼鏡をかけて見る景色のような作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2009-10-08 00:18:52) |
2503. ニュースの天才
《ネタバレ》 人情味があるだけでは上司は務まらない事を新旧二人の編集長が示しています。化けの皮を剥がされた小賢しい小僧のウジウジとした往生際の悪さに、チョロチョロするゴキブリをスリッパ片手に追い掛け回している時のように血圧が上がりました。これは役者の好演の部分もあるのでしょうか。しかし、本作が実話とは・・・したたかなのか、恥を知らんのか、唖然とします。 [DVD(字幕)] 3点(2009-09-16 00:09:03)(良:1票) |
2504. スラップ・ショット
物語の背景を成す、不況、身売り、夫婦の関係の描かれ方が解り辛くイライラが募りました。それを大好きなアイスホッケーのゲームシーンで発散させたかったのですが、反則の妙を超えた単なる集団の殴り合いに白けてしまい、決勝戦の決着のお粗末さにとどめを刺されました。ポール・ニューマンなので1点加算としました。 [DVD(字幕)] 3点(2009-09-11 00:04:59) |
2505. プレデター
見えない敵にハラハラさせられ高まった決着への期待が、見えてしまった時点で崩れ去りました。個人的に「大山鳴動してわたり蟹一匹」と呼んでいる作品です。 [地上波(吹替)] 3点(2009-09-09 01:31:50) |
2506. カジノ
ニッキーとジンジャーのこれ以上内無い程の浅はかさでもって巻き起こすしょうもない騒動に味わいは皆無で、監督特有の暴力描写も薄汚さしか感じられず辟易。デ・ニーロは二人に翻弄されるばかりで何時もの凄みはなくガッカリ。観れば分かるのに、いちいちナレーションをつけてくれる「ご配慮」は失笑モノ。俳優が熱演するほどに薄ら寒さが募り、冗長さにもウンザリ。監督のお粗末さを痛感した作品です。 [DVD(字幕)] 3点(2009-08-30 14:44:28) |
2507. 刑事コロンボ/攻撃命令<TVM>
《ネタバレ》 映画ファンの犯人の風変わりな殺しの手口。キーワードがrose budというのに、間男された男の自意識過剰ぶりを見ました。警部を亡き者にというシーンの rose bud、しつこい演出に白けてしまいました。そしてここには矛盾がありました。2頭はそのキーワードを発した者を襲うはずなのです。この矛盾はいけません。 [DVD(字幕)] 3点(2009-07-30 17:25:40) |
2508. イングリッシュ・ペイシェント
《ネタバレ》 ハナの物語によけいなモノがくっついて二兎追うものは一兎も得ず状態となったようです。夫婦や友を死に至らしめ、あまつさえ、Noble obligationに反し国家をも裏切った売国奴の不倫をダラダラダラダラ見せ付けられるのは苦痛でした。アカデミー賞を多数獲得しているようです。他人様の評価に対してとやかく言うのは独り善がりなので「ふ~ん」と言うに止めます。 [DVD(字幕)] 3点(2009-07-19 01:57:13) |
2509. 刑事コロンボ/ホリスター将軍のコレクション<TVM>
あっさり手なずけられる目撃者にあんぐりさせられ、あきらかに無理のある決め手には興ざめです。シリーズの魅力がほとんどない作品です。 [DVD(字幕)] 3点(2009-06-28 19:01:21) |
2510. ジャンヌ・ダルク(1999)
名前しか知らず、歴史的背景を抜きにした鑑賞です。私怨を神の名の下にという大儀にすり替えている、無学で浅はかで幼いジャンヌ。姉を殺された彼女を諭す神父さんの言葉への応えがこれかと思うと虫唾が走りました。やたらと惨い戦闘シーンは辟易するばかり。どうして皆は彼女に付き従ったのか不思議でなりません。人殺しを行うのに神の名を引っ張り出す事は間違っているのです。 [DVD(字幕)] 3点(2009-06-18 19:34:37)(良:1票) |
2511. 刑事コロンボ/もう一つの鍵<TVM>
《ネタバレ》 私でも気がつきました。犯行時の音の順番が逆だという事が。これではいけません。犯人は恋人から引導を渡されます。何とも皮肉であることと、呆れる程の浅はかさが顕れています。女性の犯人がこのような人物像であるのが最もいけません。 [DVD(字幕)] 3点(2009-06-01 00:10:06) |
2512. 88ミニッツ
アル様、走るフォームや銃を構えるスタイルはお若い頃と変わりませんでした。衰えていない事を誇示なさりたかったのですか? そうであってもこの脚本をご覧になった上で出演なさるとはあんまりじゃないですか。と、目の前にいらしたら(そんな機会は無いですが)意見したいです。とは言え、重度のアル中(アル様中毒)の弱みでこの点数です。 [DVD(字幕)] 3点(2009-05-30 01:00:10) |
2513. ディパーテッド
本作の予備知識はニコルソンが出演していると言う事だけでした。ボス対司直もので双方共に相手方に内通者を送り込むという仕掛けは見応えたっぷりのはず。ところが評価できる点は、薬の力に縋るギリギリの精神状態がよく表れていた、整った顔立ちだけが売りという私のイメージが覆されたディカプリオの演技のみでした。目に余る下品さで老醜を振りまくフランクのボスとしてのお粗末さ。女医の薄っぺらさ。やっつけ仕事丸出しの結末。何の余韻も残らない作品でした。こちらを先に観られたら、お口直しにオリジナル作品を観られる事をお薦めします。 [DVD(字幕)] 3点(2008-06-01 02:45:34) |
2514. オーシャンズ13
11は1度観ましたが内容を忘れ、12は観る気無く未見、13はパチーノ目当てに観ました。金にものを言わせて金を盗る、徒党を組んだ面々の小洒落ているだけでひ弱さ漂う魅力の無さは予想通りです。彼らをまとめて縮み上がらせる凄みを持ち合わせているパチーノが、拙い脚本のせいでちょい悪オヤジでしかなかったのが致命的。緊迫感が微塵もない『新春スターかくし芸大会』如きに加えて、かつて『シー・オブ・ラブ』でパチーノと競演したエレン・バーキンの当時と変わらぬうっとおしさにとどめを刺されてしまいました。 [DVD(字幕)] 3点(2008-05-11 14:38:44) |
2515. レディ・キラーズ
《ネタバレ》 画は美しいのですが、喩えるなら洒落たインテリアで器も美しいが盛り付けが汚い不味い料理に顔をしかめているという作品でした。下品、不気味、役立たず、筋肉バカの手下達&舌先三寸のみの教授の「自称」犯罪のエキスパートチームと相対する老未亡人。誰一人として魅力を感じられません。犯罪の計画から成功、攻防からチームの末路までの展開は、教授の気色悪さが前面に押し出されるだけで知恵比べの部分が無く、5人の最期も無理やりな自滅ぶりで何一つとして面白さを感じません。そんな中で唯一心惹かれたのが肖像画の亡き夫です。彼も一部始終を眺めて「くだらんぞ」と言っていた気がしました。 [DVD(字幕)] 3点(2008-01-19 13:12:30) |
2516. 落ちた偶像
妻の性悪さは描かれているものの、愛人の人となりが描かれておらず、不倫モノとして感ずるものがありません。また、どうせ分からないのだからと子供の前で不倫に及び口止めし嘘をつかせる男の不用意さと、やたらと覗き見し盗み聞きするこましゃくれた子供に、嘘が事態を悪化させてゆく展開を経ての結末に至るまでサスペンスモノとしてのハラハラ感も感じません。ただただ、イライラするばかりで期待が大きかっただけにガッカリです。邦題の意味も理解できません。 [DVD(字幕)] 3点(2008-01-18 00:08:15) |
2517. シリアナ
ご都合主義の正義感でもって損得勘定に精を出すアメリカの勝てば官軍ぶりがよく表れており、毎度の事ながら不快感が募ります。多くの人物の誰か1人を軸にするべきで、2時間程にあれもこれもと詰め込まれたストーリーをスッと理解するのは私にはムリヤナと言える作品でした。 [DVD(字幕)] 3点(2007-11-30 22:31:20) |
2518. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 喜怒哀楽の感情が湧かず、観終わって「だから何やのん?」という思いです。原作を読んでみようという気にもなれないです。公開前のあの手この手の広報戦略のほうが作品よりもずっとひねりが効いていました。 [映画館(字幕)] 3点(2006-06-28 18:48:11) |
2519. 時雨の記
《ネタバレ》 熟年男女の不倫が描かれています。専務の要職にある壬生と彼の妻との絆が描かれておらず、壬生と多江双方、不倫であるが故の己の心を自ら縛り上げる葛藤が全く見えてきません。こんな子供じみた不倫ごっこを、美しい風景と日本伝統の美がちりばめられた舞台において肌を合わせる事のない二人の姿で、大人の落ち着き、しっとり感、上品さを表そうとしたところでウソ寒さしか感じません。キャストもミスキャストです。病が二人を別つというお決まりの展開も、それ以外に決着がつけられないのでしょう。白けるばかりです。 [ビデオ(邦画)] 3点(2006-05-02 20:34:35)(良:1票) |
2520. ハード・トゥ・キル
脚本も格闘もひねりのない安易さでした。鍼をうったり東洋に造詣が深いかのような気配を漂わせつつ、畳を土足で踏みにじっているし、下心の見え透いた看護婦さんをあっさり迎え入れるしでその気配はお飾りだけの精神の薄っぺらい主人公に魅力を感じません。薄くなった筋肉だけは驚異的な早さで取り戻せ、小悪党達の手足をバキバキへし折っていましたが、彼の友人の方が余程強い人間に感じました。友人に合掌しなさい、と言いたいです。 3点(2005-03-20 09:00:59) |