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TANTOさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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241.  見えない目撃者(2019) 《ネタバレ》 
印象的なセリフが、「自分のこともろくにできないのに、人を助けるなんてできるわけないよね」というなつめのセリフ。よくある似たようなセリフに、「自分のことも愛せないのに他人を愛せるわけがない」というものもありますが、昔からこのセリフには違和感を覚えます。対自分=対他人という条件がそこまであてはまるものかな、と。私ははっきり言って自分のことがそれほど好きではありませんが、それでも他の誰かのことを心の底から愛せるし大事にできる、少なくとも自分より。同様に冒頭のセリフについて、自分を助けられなくても誰か他の人を助けることは十分できると思う。自分が整ってないと他の誰かのことを同じようにできないなんて、傲慢な考え方だと思う。だから、「そんなことねえよ!なつめさんすげえって!!」と彼女を励ます春馬くんには好感を覚えました。  内容はまあタイトル通りですよね。視覚障害者の女性が事件を目撃?したことによってこれまで明らかにされなかった凄惨な事件が暴かれていく。厳密には見えてないのに「目撃者」というのもなんだか面白いタイトルだな、と今記述しながら思いました。 はじめはなつめの視覚障害は心因性のものか何かで、ストーリーのどこかではっと見えるようになるんでは、という予想をしてたのですがそんな都合のいいことが起こるはずもなく。ご都合主義的な展開にはならずに話は進みました。まあ強いて言えば気になったのは、なつめを追うあの犯人がなぜか人目につく可能性もあるあのような場所で、すぐになつめを追わずにゆっくり歩いて追いかけていたこと。バタバタと動いてるところを見られたら誰かに不審がられる、と思ったのかな。でもすでになつめがバタバタと動きながら「助けて!」と大声を出している時点で犯人にとって落ち着いて歩ける状況ではないのですが。あとはラストの使われていない建物のシーン。いかに住人が不在で不動産で売りに出されてる状態だとしても、人を二人も監禁して部屋には祭壇のようなものまで作り電気まで通してしまうのはやりすぎか。作中ではあの建物は8000万以上で売りに出されてましたが、山奥のロケーションとはいえそこそこ瀟洒できれいな建物。あんなのを不動産屋がずーっと放置したりするでしょうか??まあたまにチェックしに来たとして年に1・2回と言ったところでしょうが、それでも犯人にはリスキーだと思うんだけどなあ。  ・・・と、別に作品のあら捜しをするつもりはなかったのですが、そんな文章になってしまいました。強いて言えば、みたいな重箱の隅をつつくようなことばかり書き立てましたが、作品は純粋に面白かったです。母親が防犯スプレーを入れるくだりでなつめにこのあとなんか起こるんだろうなーとか伝わったり、駅の黄色タイルを見つけてなつめが爆走したり、ちょこちょこ小技が効いてる映画だなと思いました。定年間近の木村さんが殺されてしまったのはショックだったなー。合掌。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-07-31 09:41:57)
242.  紙の月 《ネタバレ》 
銀行員として働く主婦が、ある日出会った若い男の大学生と不倫の恋に落ち、彼に貢ぐために銀行のお金を横領する、というお話。  なかなか興味深く鑑賞できました。銀行に勤めたことはありませんが、目の前ですごい額のお金が行ったり来たりするっていうのはどういう感覚なのでしょうね。やはり心動いてしまうものなのでしょうか。ニュースとかでも横領など似たようなことはよく聞きますが、なかなか人間、みんながみんなそう言う誘惑に勝てるわけではないですよね。きっかけ次第で人間なんてどう転ぶかわからないってことかな。  結局お金というのは身の丈にあった使い方をすべきなんだなと感じる。いたって当たり前のことだが。短期間に何千万も使って…というのももちろん贅沢なんだろうが、世の中にはもっと長期間にもっと大金を使う人もいるわけで。不倫相手とホテルで豪遊、アパートを借り上げてPCも買ってあげて、学費も出してあげる。そんなふうに過ごした期間は確かに幸せだったろうし、充実したものだっただろう。ただやはり、そうやってお金で示した愛情は愛情として伝わらないもので。案の定彼はただただ堕落した人間になっただけという。しかも身の丈にあってない暮らしぶりのツケは、文字通りツケとして巡ってくることになる。何でも値札を見てから判断する自分のような貧乏性にはよくわからない感覚ではある。自分も何かに、誰かに溺れてしまったらああなるんだろうか。今も溺れてはいるが、あんなふうに身を持ち崩すような溺れ方は想像出来ないな。  突然恋に溺れ不倫と横領に走る主婦と、個人的には銀行員として高いプライドと規律を持って仕事をする隅さんに強い印象を残した作品でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-07-28 19:57:08)
243.  あの頃、君を追いかけた(2018) 《ネタバレ》 
不器用な恋愛映画。ひと言で言うならこれかな。まあ恋愛映画って大抵そうですが。しかしこの不器用っぷりはなかなか。。。天然で奔放に振る舞ってる姿を好きになってもらって、自分もその気になったものの意識すると逆に不自然になって結果彼女との距離が開いてしまう。挙句彼女に当たり散らして決定打となってしまう。 自分にも似たような経験があり、後になって悔やんでも悔やみきれないそんな思いはとても共感することができた。パラレルワールド、、、そんな世界について考えないでもないが、結局自分ではない別の誰かのいる世界まで気にしている余裕は私にはありません。  映画の半分以上は高校時代のエピソード。幼稚と馬鹿にされ軽蔑の対象だった異性と距離が縮まっていく様子は見ていてとても楽しめました。忘れた教科書をさりげなく貸してくれた時、朝や放課後にいつも前後の席で一緒に勉強していた時、背中に刺されたボールペンの跡、校内の盗難について先生に歯向かったクラスのみんな、すべてすべて良い思い出だった。この高校時代の描写が一番楽しめました。 ここからは失恋の流れになっていき、展開もトーンダウン。映画としてはそれはどうなんでしょう。どうやら違う映画のリメイクだとさっき検索して知りましたが元ネタは知りません。その影響もあるのかな。  浩介はあのままなら真愛と幸せになる道も確かにあったのかもしれない。でも真愛に知識を与えられ、変に賢くなってしまったが故にうまくいかなくなってしまったのかなと感じました。りんごはその象徴なのかなとか、考えすぎですかね。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-07-06 01:21:22)
244.  葛城事件 《ネタバレ》 
はじめは状況がよく飲み込めなかった。死刑判決を受けた獄中の通り魔殺人犯と結婚する女。「何が狙いだ」ほぼほぼ感情移入できなかった父親の、このセリフだけは同感だった。この順子という女、何?  ある一家の引きこもりニートの次男が突如通り魔殺人を犯した、事後と事前の家族の模様を描いた作品。時に漢のあるべき姿を論じ、時に日本の行く末を案じ、しかし実体は父親として中身の伴わない威圧と暴力のみの男。人として彼の威厳を裏打ちするものが見事なくらい何もなく、ここまで空虚というものを描いていることは見事としか言えない。本当に空虚だった。 ただ、そんな話を俯瞰して他人として見ていながらも、ふと、自分にもそんな面は少なからずあるんじゃないかとも思いました。虚勢をはったり変な理論振りかざして悦に浸ったり。 人は誰しも他人から尊敬されたり持て囃されれば嬉しいものです。結局この家族、とりたて父親と次男の稔は人恋しかったんだなと思いました。俺を尊敬しろ、俺に期待しろ、俺のそばにいろ、そういう内面がひしひしと伝わってきました。人からどう見えてるかわかっていないのにやたらと体面を気にする姿はとても滑稽で見ていて痛々しい。だが厄介なことは、当の本人たちはそれに気づいていないということで、それはそのまま私にも当てはまるんじゃないかと怖くなった。自分決してあの中華料理店のようなことはしませんが、何かの時にふとそういう態度を取ったりしていないか、少し自戒の意を持ちました。  結局順子とは何だったのか。何が目的で近づいてきたのかわからない。本人は死刑制度への反抗のためと言っていますがそれと稔との結婚は何も結びつかない。父親とカラオケバーに行くことも結びつかない。そんなことに自分の時間と身を捧げる人が果たしているのか?全く現実味のない人物だった。  兄の保だけは何とかなったのではないかと悔やまれる。しっかりした奥さんを持ち、可愛い子供が二人もいて、どこかでそっちに立ち返られなかったのか。選んだ仕事が良くなかったり合わなかったということもあったかもしれないが、なぜ毒親と毒弟に引きずられたのか、悔やまれます。  たまたま今日読んだ本に、「リベラル化が進むと個人の自己責任化が進む」と書いてあったのを思い出しました。現代は、やりたいことを見つけてそのために邁進せよ、でなければ社会に置いていかれる、というような風潮です。この父親の時代であればまるで家督を継ぐように親の代からのものをそのまま引き継げばよかった。仮にそれで失敗しても「時代が悪かった」と言える。しかし今の時代においてはどんな仕事を選んでも自由であるが故に、うまくいかなかった場合に個人の責任とされる領域が多分に占めている。そうなってしまった場合の無力感はいかばかりか。稔もそうだったのかなと、ふと思いました。実際生きにくい世の中になったな、と感じるのは私だけでしょうか。。。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-07-02 00:32:49)(良:1票)
245.  人数の町 《ネタバレ》 
現実世界でどんづまった人たちが自らの戸籍をなどの社会的存在ごと身売りして入れられる収容施設。衣食住は完璧に保障されているそこで暮らす男女の物語。  その施設は「人数」のために運営されている。 誰かを当選させるための「人数」、お店が流行っているように見せるための「人数」、どこかで大変な事故が起こったように見せかけるための「人数」、何かの商品のレビューを集めるための「人数」…。  意外と双方にメリットのあるような話な気がしました。どんづまった人の逃げ場としては最高だと思うし、運営側も結構メリットがあるのでは。閉鎖空間が飽きた人のために外に出られる機会も設けてあるし。一般人の顔にモザイクがかかる理由もああいう人たちが身バレしないためだったりして。  そういえば、と気になったのが選挙の投票。そういえば、実際の投票所でも大した本人確認とかされてないなと思いました。ひょっとして実際でも別の誰かの投票用紙持っていって普通に投票できるのか?とか思ってしまった。でももしそれができるなら、投票のシステムって…って思ってしまいますね。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-05 09:36:49)
246.  ルパン三世 princess of the breeze 〜隠された空中都市〜<TVM> 《ネタバレ》 
ルパン感…というよりかなりジブリ感がありました。というよりラピュタ感?まず冒頭の飛行艇襲撃、空賊の衣装などのいでたちに始まり、出会った娘は王家の王女で、最後はお宝ごと島は飛んでいってしまうという。いやラピュタじゃん(笑)  記憶から消えていましたが、このルパンも前に見たことがあることを思い出しました。次元が赤ん坊を背負いながらマグナムを構える姿が印象的でした。  唐突だったのは「お前のカルマは何色だ」男。なぜあんな能力があるのか、あれは何なのか、カルマって何?がさっぱりわからない。そのまま映画も終わって、結局あいつなんだったの?で終わってしまった。特に説明する気もないならあんな演出しないでほしい。ただのちょっと強い敵キャラでいいのに。  色々批判的なことも書きましたが、他で書かれてるほどひどい作品でもないと思いました。普通に面白かったです。何十年も前から我々世代にとって、ルパンって聞くとそれだけでワクワクしてしまうところがあるし、期待値が高いんでしょうね。私もどうしても色メガネで見てしまいますが、できるだけ客観的に見て面白かったと思いました。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-06-01 21:48:23)
247.  AI崩壊 《ネタバレ》 
最近ではよくあるAIに人間が乗っ取られる的なシチュエーションのストーリー。とそんな言い方をするとありふれた話という印象を与えてしまいますが、実際世の中にこれだけITが溢れている社会ならこういう話が増えてくるのも無理ないことだとも思います。  「のぞみ」と呼ばれる医療用AIが国に認可され、その認可を皮切りに社会に爆発的に拡散したそれは医療用AIにとどまらず、そこで得たビッグデータを活用して車の運転やスマート家電などさまざまな分野に食い込んでいきます。また「のぞみ」は医療用AIという立場から、それが収集するビッグデータは、その人の健康状態はいざ知らず、遺伝情報を取得するためにその人の家族構成や家族の病歴などかなりセンシティブな情報ばかりが集まるところも特徴です。さらに保険や金融にも紐づけられているそれは、成立すれば本当に「第4のインフラ」と呼ばれるくらい生活に欠かせないものになるのだろう。成立すれば、ですが。  こんなシステムが現実にあったとして、実際どうなんでしょう。私個人はマイナンバーカードですら持ちたがらない性格でして、色々紐づいて便利、とかポイントもらえます的なこと言われても、誰かに自分のデータを見られたり管理される気持ち悪さの方が勝ってしまって未だにマイナンバー制度反対派です。映画を見ながらも、どちらかというと反対派目線で見ていました。 逆に、これが普及できたというならかなり巧みな導入をしたんだろうなと思いました。それこそいま現実でおこなっているマイナポイントとかそんなエサで人を釣るようなその場しのぎの方法ではなく、本当に必要なことだと世の人にきちんと必要性を理解させたかあるいは導入のハードルを限りなく低くして気軽に登録するようなシステムにしたんだろうなと想像しました。 ちょっと話の本筋からは離れたことですが、現実っぽいSFだからこそより詳細を想像してみることができました。  さてこの『AI崩壊』はというと、上述のようにAI「のぞみ」が社会インフラの一角を担うほど普及した社会。だが、それは都市部などのある程度都市インフラが整っている場所に限っての話で、むしろ田舎の方ではかつてより地域格差が生まれたことにより寂れが進んでいるところも出てきていた。人間についても同様で、AIの普及によりAIに取って代わられる仕事が増えた結果、仕事につけずあぶれる就労世代が増加し、そんな人たちが「AI反対」のシュプレヒコールを上げる、そんな世の中を描いた作品。  ここからは個人的なAI社会に対する考えですが、確かに今現在でも少し前は人間がやっていた仕事が無人機で行うようになって来たなと思うものがあります。例を挙げれば、<高速の料金所><お店のレジや受付><駅の改札><ガソリンスタンドの給油>など。ですが同時に、そんな仕事あるの?と思うような新しい仕事もたくさん生まれています。代表的なものが<Youtuber>、他に<フードデリバリスト>やITの普及に伴う<SEなどの各種IT技術職><ドローンパイロット>など。機械が増えればそれを管理する技術者も比例して増えるはずなので、社会問題になるほど人はあぶれないだろうと思います。 それよりむしろ人が職を失う原因となるのは過剰なまでの「コスト意識」じゃないかと考えます。上記の無くなった職業もその理由の殆どは「人より機械のほうが長く働けて安価だから」という理由がほとんどのはずで。企業も官公庁も効率化・省コストという名目でどんどん雇う人を減らしていく傾向にあります。「人はいらない」と従業員を減らすくせに無給(休?)の研修員やボランティアはどんどん使うという矛盾が起きています。全て「コスト意識」が原因のように見え、AIはその一部でしかないと思われます。 ちょっと映画の話からは外れましたが、そんなことを考えたりしながら鑑賞させていただきました。  よく人は、「他人に何かを求めるからには自分もそれを求められる覚悟はあるか」というようなことを言います。作中の桜庭や副総理のような思想は過激なようにも思えますが、ひたすらに合理化を求め効率化を求めてきた人類が、逆に自らに合理化と効率化を求められ間引きされるとしたら、仕方ないのかなとも思ってしまいました。  AIと人類の関わり、現在とこれからの社会を考察するのに良い材料となりました。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-29 14:50:31)
248.  空白 《ネタバレ》 
個人的な見方であるが、私としては万引きされて追いかけた店長より、娘を失ってお店や学校を糾弾する父親より、マスコミの対応が見ていて不快になりました。劇中で父親も触れていましたが、次々と世間が注目しそうな話題を追いかけ、騒ぎ立て、新しい話題が出たらもう次へ。。。テレビだから数字が必要とか、面白おかしく撮ったり編集して見せないと視聴者は食いつかないとか、マスコミなりの理由があるのは分かるのですが、確たる証拠もなく他人の人格や正体を勝手に描きそれを喧伝し、したり顔で「許せないですね」などとコメントするワイドショー的な報道。それが何より気持ち悪い。 もちろんそうやって世間を騒がせないと相手が動かないとか、世間まで巻き込んで考えるべき問題も中にはあるんでしょうけど、事件でも事故でもない大体のネタは「わざわざ他人の問題に首突っ込んで…」と感じるものが多い。しかも中立の立場からの報道でないので、余計に違和感になる。 とまあなんだか物語がわたしには違う方向に刺さってしまいましたが、そんなことを思いながらの鑑賞になってしまいました。 この映画では店長と娘が二人きりのシーンは描かれてませんが、実際彼らが密室でどうだったかは分かりません。一見物語は彼がそんなことはしていないと言う体で描かれていますが、もし「実は…」というシーンがあればこの話の様相は一変するでしょう。そこまで想定しながらも、中立に物事を伝える、そんな報道が見たいものです。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-18 00:51:16)
249.  ルパン三世 東方見聞録 ~アナザーページ~<TVM> 《ネタバレ》 
あ、コナンの作画だ、というのはおそらく観た人だいたいすぐ気づいたと思うのですが。先に他の方のレビューを拝見するとけっこう否定的な意見が多い。。。私はこれもアリだなと思いました。ていうか、毎回作画が違うなんてルパンシリーズでは毎度のことだし。逆に毎回違う感じで見られるというのは私は魅力だと感じています。  今回はルパン感は80点。冒頭いきなり殺人犯に仕立てられるというのは面白かったと思います。まあ、見てる人みんなルパンじゃないってわかってるんですけどね。 また、石板の傷は実は外人が書いた漢字。武器商人がルパンを追いがてら兵器のデモンストレーションを行って顧客へのプレゼンをしてるというのはなかなか面白かった。戦争は金になるというのは『1$マネーウォーズ』でもあった流れですが、昨今のロシアーウクライナ情勢を見ていると、ここまで露骨な形ではなくても、戦争を食い物にして得をしている、あるいはこれから得をする誰かが戦争を継続するように仕向けたりしているのかなどとそんなことを考えてしまいました。逆に何でもかんでもお金基準で動く世の中を変えるために、ルパンに世の中のお金全て盗み出して欲しいもんだ。資本主義、大成功か。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-13 01:06:50)
250.  鳩の撃退法 《ネタバレ》 
「失踪家族」「3000万」「偽札」「不倫」「裏社会のボス的存在」 それこそいかにも小説のネタになりそうなワードを使って小説を書く男の物語。彼はフィクションだと言い張るが、彼の身の回りで実際に起こっていることが小説の元ネタである。  BGMが良かった、まず。アクションとサスペンスを両立させるように高揚感を持たせながらコロコロ転がるような音楽が聴いていて心地よかった。  藤原竜也さんはこういう、才能はありそうなんだけど人間性的に終わってるキャラがなんだか合いますね。カイジの影響かな。ここのところまともなキャラで出演してる彼をみたことがない。skyのCMくらいか。映画じゃないけど。  視聴者も土屋太鳳さんと同じく、「で、この先どうなるの?」と思わせられる方向に持っていかれるんですが、結局あまりいい形で解消されることはありませんでした。なんで房州さんが3000万を彼に託したかはよく分からなかったし、小説っぽく描いているからか全体的に会話や流れが不自然というか過度にお芝居になっていると感じた。いくら映画とはいえ喫茶店で初対面同士があんな会話しないだろう。 そういう意味ではなんだか純文学のようなあり得なさを楽しむことはできたかな。こういう世界観自体は嫌いじゃない。ありえないとか言いながら、そういうことが起きて欲しいと思っている自分もいます。面白かったです。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-09 01:07:56)
251.  静かな雨 《ネタバレ》 
透明感のあるたい焼き屋の女性と、そのたい焼き屋に通いながら彼女自身に惹かれていく男性の物語。タイトルのように、しとしとと物語は進みます。たい焼き屋に通う男性、行助はその店の女性、こよみとふとしたことから二人でよく話すようになり、彼女?とは言えないまでも親しくなる。そんな矢先にこよみは事故に遭い、命は取り留めたものの、新しい記憶を留めておけない、毎朝記憶がリセットされるような状態になってしまう。そんな彼女との共同生活も始まり…という内容。  こよみは「世界」という言葉をよく使いますが、行助もこよみもそれぞれの世界があり、それらがゆっくりと混ざり合い、しかし浮遊というか、浮上しているような感覚はなく、なんだかだんだん空気が落ちていくような感覚はあり、まさに、静かな雨のようだ、と思いました。 決して多くは語られない、それほど大きく派手な場面になるわけでもない、だがじわじわと何かを蝕んでいくような感覚はあって、と同時に何かが育まれていく感覚もある、不思議な映画です。  まるで芥川賞に出てくる純文学のような映画でした。といっても、私はその手の小説は苦手なのですが。しかしそんな雰囲気で映画を楽しんでいた中、唯一らしくない、というか変な人間味を見たのが、記憶を繰り返し無くしていき、行助のことも度々忘れて記憶のアップデートがされないこよみに対して苛立ちをぶつける行助のシーン。彼女がそういう状態ということは承知して彼女といることを決めたはずなのに、急に子供返りしたかのように駄々をこねる彼には驚きというか、なんだかショックを受けた。正直かなり引いてしまった。 毎朝同じセリフを聞かされ、同じように説明し、毎回嫌いなものを伝えないといけない。それってやはり重い負担なんですかね。その点で行助がああなってしまったというならちょっと理解できない。昔の彼のことは覚えてて、、、というのも気になることではあるだろうが、こよみは今自分のそばにいてくれてるんだからそれほど思い詰めることだろうか。  なんて言いながら、私も好きな人のことではそんな理性が吹き飛ぶくらい自分でも訳のわからないことになってしまうので、あまり偉そうに言えません。あくまでこれが他人事で、第三者として言えるから余裕を持って言えるだけ。 自分も、冷静な第三者から見ればだいぶ愚かなんだろうなと、行助と自分を重ねて自分を少し戒めました。でもどんなに愚かでも格好悪くても、本当にその人のことを考えて想い続けるための、心の栄養には少しなりました。 また明日以降も少し良い自分になれますように。そんなことを考えた映画でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-04-21 01:25:44)
252.  僕らのごはんは明日で待ってる 《ネタバレ》 
私も葉山くんと同じなので、とても共感できる映画でした。何が同じって、情けないことですが、私もいつも基本的に自分の世界に浸っていて、誰かに声をかけてもらってようやく外の世界を感じられる人間だからです。作中でも言っていたように、こうやって自分の世界にずかずかと遠慮なく入ってきて世界を変えてくれる人って本当に有難いし魅力的だと思う。世界が広がるまではその人にそこまで影響されるなんて思ってないから、余計にその人の存在が大きくなる。 葉山くんも、自分の世界を無理やり広げてくれた上村さんを大事な存在だと感じ、彼女を想い続けます。彼女自身もとても溌剌としていてキラキラした魅力があります。演技かって思うくらい(演技なんですけど)、彼女の語りやピースサインは見てる人を元気にしますね。  一つだけ気になったのが、やたらとポカリとかケンタとか商品や企業名が出ますけど、なんかこれって企業とのタイアップでもしてるんかな??あんまそういう商業的な雰囲気は感じなかったんですが、やたら名前が出てくるのだけが気になりました。  タイトルにあるほどごはんの話は多くはありませんが、ああいう理由で自分はどんな時でもきちんと食べるんです、だからこんな時でも僕は食べます、と強く意志を伝える葉山くんは堂々としていて格好良いと思いました。あんな風に自分の意志でしっかりと食事をする理由を持っているっていいことですよね。  私も葉山くんと同類だと書きましたが、私も、そんな風に自分の世界を広げてくれる人を大事にしていきたいと、強く感じました。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-04-18 23:39:51)
253.  九月の恋と出会うまで 《ネタバレ》 
「物語はその恋を見つけた日から始まる」 確かに、噴水をバックに小さい子供のためにボールを取って戻ってくる彼女の姿は綺麗でした。絵になっていた。逆に整いすぎて、これが映画だと我に戻されてしまうほどに。  純粋なヒューマンドラマ・ラブストーリーだと思って見始めたのですが、ちょっとしたSFものでしたね。エアコンの穴でつながる世界。それもまたアリ、ですね。タイムリープのような物語はそれこそドラえもんに始まり、いろんな形で似たような設定のものをたくさん見てきましたが、個人的には『オーロラの彼方へ』という洋画を思い出しました。それよりもこっちの映画の方がご都合主義というか、うまくいきすぎてる感がありましたけど。  あと、これを言っちゃあ身もふたもないかも知れませんが、作中で平野さんも北村さんに言っていたように、2018年にもなってこの北村さんは色々警戒心が無さすぎる。壁から声が聞こえるだけなら、Bluetoothのスピーカーか何か仕込んであるのかとか、スピーカーくらいならまだしもカメラとかあったらどうすんだとか思わないのか。まぁ、そんな可能性まで気にしなきゃいけない今の時代が一番嫌なんですけどね。なぜだろう、こんなに色々できることが増えた今の時代よりも、一昔前の色々不便だった時代のほうが夢があり、ワクワクがあり、可能性があったように思う。これは単なる懐古主義なのかな。他にもこんな風に思う人はいるんだろうか。自分でもわかりません。誰か教えてください。  私は一目惚れのような体験は一度もしたことがありません。平野さんのあれも、一目惚れというよりも「綺麗」と思ったその女性とたまたまその後自分のアパートで再会できたから繋がったんだと思う。奇跡とは偶然の積み重ね。いいな、と思うだけでは始まらない。そこからきっかけを持ち、話をし、一緒に出かけ、関係を築いていった結果としてみんな恋愛という物語を始めるんだろう。  冒頭に書いたように、少しできすぎたストーリーだとは思いますが、少し心の洗濯ができました。良かった。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-04-05 01:31:05)
254.  SUNNY 強い気持ち・強い愛 《ネタバレ》 
「sweet 19 blues」の曲とともに、高校生の娘を持つ母親が安室奈美恵さんの引退ニュースを見ながら物思いに耽るところから物語は始まります。この時点で、正直自分には合わないかなと思いました。私はもうすぐ40歳でちょうどあの辺の世代ですので、当時の雰囲気や女子高生のあの感じはよく知っています。ああいうグループとは全く関わりがありませんでしたが。  、、という感じで見始めた映画。どうかなと思っていたら、意外にけっこう引き込まれました。ひょんなことから昔の仲良しグループの一人と再会し、しかし再会した場所は病院で、その友達は末期癌で余命一ヶ月だった。映画ならよくある設定ですが、そこから始まる仲良しグループのメンバー探しと、彼女らの今と昔の対比は見ていて感じるものがありました。共感?悲哀?郷愁感?なんだろう、そういう感覚。 生粋の田舎の子がコギャルグループに混ざるってあんな感じなんですかね。でもあのSUNNYのグループは、他のとりあえず騒ぐギャルたちと違って、しっかり奈美の目を見て反応を見て奈美の様子を見ながら接しているのが他のキャラたちと違っていると思いました。あと、周りと同じようなファッションをしつつも、根っこは自分たちを持っているところが違って見えましたね。芹香がつないでくれた絆、ということがよくわかります。  元担任の先生が今の時代の子達を見て、「あんたらは騒がしかったけど、どんな子かすぐわかった。今の子達はおとなしいけど、その分裏で何してるかわからなくなった」と言っていましたが本当にそう感じます。スマホとか無くなればいいのに、と真剣に思います。自分も使ってはいますが、世の中からスマホがなくなるボタンがあれば絶対押すのにな。と本筋とは関係ないことを思ってしまいました。  良い映画です。同世代には男にも女にもある程度なにかしら響くと思います。そういう意味ではおすすめです。  あ、韓国版の原作?は知りません。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-04-02 16:46:18)
255.  ラストレター(2020) 《ネタバレ》 
初めはなんだか受け入れづらい展開でした。姉の元に届いた同窓会の案内をどうするのかと思いきやしっかり着飾って出席して、姉と思われたままスピーチもして、姉の名を語りながらLINEして、文通して…。人気者の姉になりかわってかつての初恋の男性を手に入れようとしてるのかと。そんなふうに見えた序盤の話が嫌で、一旦鑑賞を止めてしまいました。 その後少ししてからリスタートしたのですが、段々と空気が変わっていきました。色々な偶然が交錯しての、乙坂と裕里の文通、乙坂と颯香・鮎美の文通、義母と義母の先生との文通。。。色々な形の文通を見て、内容はそれぞれですが、ああ、手紙っていいなあ、と、久方ぶりの感覚を感じることができました。2020年に製作されたような映画なのに、スマホやLINEを使うシーンが全然無くて、逆に今の時代に貴重なお話だと思いました。今の子に見せたら、LINEでいいじゃん、人にも見られないし、とか言われそうだ(笑) 乙坂さんが早いうちから裕里が未咲のフリをしていることに気づいてくれていたのが、見ている方としてもホッとしました。ああ、わかってた上で文通してたんだって。じゃなかったら見てる方もなんだか後味悪かったので、良かったです。  初恋の人だった未咲の人生をボロボロにした阿藤さんとかいう人のシーンは必要だったのかな。あれで何を伝えたかったのだろう。何者にもなれない人間の苦悩を描きたかったのか。飲み屋での彼のひとり語りは聞いていて気持ちいいものでもないし、なんでこんなの聞かされてるんだろうと感じた。そんな人間もいるから受け入れてやれってことなのか、そんな人間には近づかないようにしろというメッセージなのか。私も、自分は大したものでも無く、何者でもないと思っているのですが、だからといってあんな風に世捨て人のようなことはしませんが。  乙坂さんが鮎美と会い、未咲の仏壇で鮎美が独白するシーンは胸が熱くなりました。何も悪いことしてない母が自殺したことをなんだか周囲に忌避されてるような雰囲気を嫌った発言に、そうだよな、と強く共感した。  小説になるようなくらい誰かにラブレターなんかもらえたら、嬉しいですよね。ところどころ嫌なシーンもありましたが、「手紙」という点において、なんだか気持ちを入れ替えることができて嬉しかったです。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-03-31 01:03:14)
256.  ミュージアム 《ネタバレ》 
日本版『セブン』という感じ。殺人を芸術に見立てて猟奇的な殺し方をする犯人と、それに家族を狙われる刑事の話で、視覚的にグロいのが苦手な方にはちょっと・・・な内容。タイトルも、殺人を芸術になぞらえ、それらを展示する舞台としての『ミュージアム』とのことでなかなかサイコな映画でした。 被害者同士の共通点を探ったり、そこから犯人を割り出していく過程などはザ・刑事ものという感じで刑事ドラマ好きなら楽しめると思います。よくある刑事ものという意味では、家庭を顧みない刑事が奥さんに捨てられたりその家族が事件に巻き込まれるというシチュエーションもあるあるかもしれません。たまたま入ったお店で犯人とニアミスしていたとか、捜査で訪れた部屋に住む女性の彼氏のふりをして逃げられた、とかけっこうコテコテの展開でしたけど(笑) 最後の最後で犯人の光線過敏症が心因性のものだと明かされ、その後刑事の息子にアレルギーの兆候を見せて映画が終わるのですが、そこは正直、だから何?という感じでした。別に光線過敏症だから猟奇的殺人に走るわけではないし、大変な目に遭った子どもがみんな非行に走るわけでもない。あそこを何だかおどろおどろしいBGMで負のイメージとともに見せる演出が、光線過敏症の子はあんなふうになるんだという歪んだメッセージに思えて、不快感を覚えました。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-03-17 16:34:31)
257.  ルパン三世 EPISODE:0 ファーストコンタクト<TVM> 《ネタバレ》 
ルパン感は80点。そこまでガチのルパンマニアでもない私としては、このエピソード0が厳密に原作と違うとか、他のテレビシリーズなどと食い違いがあるとかそういう設定上のことは気にはなりませんでした。お宝が斬鉄剣の素材ということで、『燃えよ斬鉄剣』と似た話だなーとは思いましたが。『燃えよ…』と同じなら、クラム・オブ・ヘルメスを狙う理由も軍事転用で金儲けのためかなとは思うのですが、ガルベス一家やルパンがそこまでクラム・オブ・ヘルメスを狙う理由が少し伝わりませんでした。  銭形がICPOを目指すに至ったエピソードは良いですね。ほとんど活躍の場がなかったジョージが、ルパンを追うことに目覚めた銭形に何気なく提案した言葉がきっかけで「ICPOの銭形」が生まれたとは。  ただ、これまではテレビスペシャルということでサクッと終わるルパン三世シリーズで特に問題なく楽しめたのですが、やはりこの『ファーストコンタクト』のようにキャラクターそれぞれにしっかり魅力を出したり背景を描いて欲しいようなエピソードでは、しっかり時間を使って製作していただきたかったと感じました。やはり不二子や五ヱ門のエピソードは少し浅い気がしますし、なんなら次元との出会いももっと入念にじっくり描いて欲しかった。時間に縛りもある中で、4人プラス銭形までしっかり描くって、とても難しいことは分かるのですが。。。  しかしこれをきっかけにテレビシリーズも観てみようと思いました。なかなか時間が取れるかは分かりませんが。良いきっかけになったと思います。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-03-10 00:09:06)
258.  阪急電車 片道15分の奇跡 《ネタバレ》 
原作は未読です。 一本の映画にいくつものエピソードがあります。それはさしずめ、一本の電車に何人もの物語があるように。それらがゆるゆるっと絡み合って一つに出来上がっています。  冒頭の別れ話のシーンで、ああこれちょっと苦手なやつだなーというのが正直なところでしたが、そこからDV彼氏の話、おばあちゃんと孫の話、おばさんグループの話、軍オタの話、などなどそれぞれ単体でも面白い話でした。一つひとつはなんでもないよくある話なのですが、それがそれぞれの電車の中での出会いで変わってくるという設定がなんとも夢があっていいですね。自分にもチラッと経験がありますが、電車という不特定多数の人間が集まる空間の中でこういうことがあってもいいんではないか、そう思える映画でした。  これは地域振興の面もある映画なんでしょうか。他の方のレビューを拝見するに、この近辺や兵庫県を出身とする方々を多くキャスティングしているようで。それは出演された方々も気合が入ったでしょうね。中谷美紀さんは違ったようですが、それにしても地域縛りがあったとは思えない豪華キャスト。孫役が芦田愛菜さんと気づくのにけっこうかかりました。個人的には小林駅に行ってみたくなりました。ただ、なんだか無理矢理感のある関西弁が少し気になりました。地元の人がたくさんいるんだし、あのへんはもっとなんとかならなかったのかな。よその方言をナチュラルに話すって、まあ難しいんでしょうね。  このところ映画をたくさん見るようになり、特にコロナ前の映画を見るとなんだか無性に懐かしく感じます。当時はこんなことになると思っていませんでしたが、コロナが蔓延しておちおち気軽に電車にも乗れない日々が続くと、こんなふうにひと駅一駅進むローカル路線の旅とかに出たくなりますね。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-03-07 18:57:47)
259.  ルパン三世 1$マネーウォーズ<TVM> 《ネタバレ》 
ルパン感は80点かな。相変わらず女癖の悪いルパンと五ヱ門、ニヒルな次元、節操のない不二子といった感じで展開されます。今回はタイトルにもある通り、お金をめぐるエピソード。今回のルパンガールはなんと敵のボス。持つものは独裁者となれるという伝説のブローチを利用し世界に戦争を起こしその利権を求める女頭取のシンシア。さらにその女頭取に好意を持つヒットマンのナビコフは、ルパンにシンシアの唇を奪われ色んな意味でルパンを付け狙う。敵同士の叶わない恋愛というちょっとレアな展開が見られました。  レアな展開といえば、ルパンが死んで他の三人がその仇討ちをしようとするという展開は面白かった。あの時点ではルパン以外の三人もルパンは死んだものと思っていて、実際ルパンが死んだらそういう反応になるんだなということが見られたのは少し興味深かった。油を盗まれた会社やその失業者は少しかわいそうな気もしましたが。1000億ドルという途方もない額でなんだか感覚もおかしくなってきますが、そんなマネーゲームの末のジョジョばりのコイン落としゲームや、撃鉄にコインを挟ませるシーンはなんだか華麗でファッショナブルでした。 次元のマグナムへの愛情も見られて、ルパンとして結構楽しめました。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-02-26 11:58:43)
260.  ルパン三世 炎の記憶~TOKYO CRISIS~<TVM> 《ネタバレ》 
ルパン感は70点くらいかな。今回は銭形回ですね。舞台は日本。アクアポリスなる海上都市型遊園地を舞台にルパン一行が暴れ回る…かと思いきや、ルパンは狙った獲物をなんとも取り逃す、次元は歯痛でいつもの調子が出ない、五エ門は斬鉄剣を奪われ、不二子は色仕掛けに失敗し…と一行はあまり芳しくありません。その代わりと言ってはなんだが銭形のとっつぁんの出番が多いです。ひと昔前の不器用なおっさんの姿を描いています。でも今の時代でこれやると不器用通り越して呆れられそうだ。勝手に酔い潰れておいて家まで運んでもらってさらに味噌汁まで作ってもらって「あいつ、意外に味な真似しやがる」じゃねーだろ!さらに次会った時に「料理の勉強しろ」だと。照れ隠しにしてもちょっとひどいなと、少しとっつぁんに幻滅してしまった回でした。 途中まで歯痛やら何やらで全然見せ場のなかったルパン一行ですが、歯が抜けて斬鉄剣も見つかってからは逆に爽快な展開で見ていて気持ちよかったですね。  今回のお宝もお宝というよりキワモノの部類。遺伝子組み換え、特殊能力を持った人間の作成かあ。 これまでもルパンシリーズで出てきたSF的な技術って、その当時は奇天烈なものでもけっこう今の時代になってみれば当たり前になってることもあって、この遺伝子組み換えも人間以外のものでは当然のように行われているんですが…人間はそうではないことを願いたい。予知能力も、別にいらんかな、個人的には。  少し上述しましたが、今回は銭形を主軸に描こうとしたせいか、なんだか少し毛色の違う回だったと感じました。いやまあルパンシリーズってだいたいいつもテイストが変わるんですが。いきなりただの記者に対してファーストネームで「まりや」と呼ぶ銭形。最初銭形の娘か親戚の子かなんかだと思いましたよ。いくらなんでもそこは「一色さん」では??銭形回にしたせいで、銭形をルパン化させようとした不自然な空気を感じました。そこだけイマイチだったかな。あとは満足です。なんのかんの書きましたがとっつぁんファンはご覧あれ。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-02-11 23:35:16)
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