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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3876
性別 男性
年齢 53歳

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2661.  トゥルーナイト
こういう歴史活劇みたいなのは、基本的に嫌いじゃない、と思ってたんだけど、なあ。 エピソード諸々が、コレといって印象的な描かれ方もされず、何となくストーリーが進んでいく感じ。どうも捉えどころがない。 主人公がSASUKEみたいな罰ゲームみたいな奴に挑戦する場面ぐらいは、もう少し粘って、ヒヤヒヤさせてくれてもよさそうなもの。開始1時間くらいでようやく王妃が誘拐されたりして、いよいよ物語が動き始めたな、と思いきや、活劇もホドホドに、事件が収束してしまう。 主人公と王妃との不義の恋、みたいなのがテーマなんだろうけど、これすらも踏み込みが浅く、悲恋という感じが全くしないのですが、要するにコレ、もともとリチャード・ギアには向いてない役、なんでしょう。もっと若々しくて一途さを感じさせる俳優は居なかったんでしょうか? それなりにもう若くもないギア様、どっちかというと、チョイ悪オヤジ、といった感じ。 そのギア様でも、クレジットは2番目になってしまって、1番はショーン・コネリーに譲ることに。ギャラもショーン・コネリーの方が高い、って事なんですかねえ。厚切りジェイソンみたいに天を仰いで「Wh~y!?」と叫ぶぐらいしか活躍(?)してなかった気がするけれど。 という訳で、イマイチ盛り上がりに欠いて、印象の乏しい作品なのですが、そういう軽いノリこそが活劇らしさ、とも言えるのでしょうか。 ラストシーンの小舟が流されていく海の光景、実写なのか、それとも特撮なのか? 雲の切れ目から遠くの海面に光が当たって、コレ、もしたまたま撮れたんだったら、もの凄くラッキー♪なのでは。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-12-04 13:43:25)
2662.  青春の殺人者 《ネタバレ》 
長谷川和彦監督の2本の作品、正直、私はよく判りません。なのに世評は高いようで。結局のところ、私は映画というもの、あるいは映画ファンという人たちと、絶望的なまでに相性が悪いのではないかと思えてきてしまう。 どちらの作品も共通して、全くどこにも行き着かない。実際そういうのを描きたいんだろうとは思うものの、それの何が面白いのかピンとこないのです。 この作品の前半の親殺し。セリフ、状況設定、その他すべてが作為じみているように思えて、どうもゲンナリしてしまう。 だけど『太陽を盗んだ男』よりは取っ付き易いのは、自己破壊欲みたいなもの(しかも空振り気味)が作品のあちこちに表れていて、そういう部分に、同感というか、一種の普遍性が感じられるからだと思います。前半はどうかと思っていても、後半にはだんだん引き込まれていきます。市原悦子もスゴいんどけど、やっぱり何と言っても原田美枝子。いや前半にあの市原悦子がいたからこその原田美枝子かも知れないけれど、そこは仕方が無い。ひたすらイモっぽいんどけど、何かがありそうな。 女優を目指すお嬢さんが、脱いだら大女優になれますよ、と騙されて脱がされてるような。という風に騙されているのは私の方なんだろうけど、それもまた良し。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-28 15:17:33)(良:1票)
2663.  海底大戦争
●●大戦争、というタイトルの映画もいくつかあって、何となくスケール感を期待できないものがあるのですが。  これもそんな一本。だけど出演者の殆どが外国人というところに、微妙なゴージャス感(恐らく当時としては)があります。 この外国人俳優たち、有名なのか無名なのかは知りませんけれども・・・と言ってる時点で、有名ではないような気がする。 で、物語はと言うと、海底にマッドサイエンティストの作った基地があり、そこでは人間を改造して半魚人を作っている、というオソロしいオハナシ。原作は御大・福島正実となってるんですけど、大丈夫なんですかねー。半魚人をサイボーグと呼ぶあたりにSFらしいコダワリが感じられるような気もしますが、気のせいかもしれません。 で、この半魚人なんですけど、これ、キグルミって言って、いいんですかねえ。ゴムか何かで作ってくれりゃいいんですけど、どうみても単なる半魚人風の「服」、なんですよねえ。ダブダブで、皮膚感、全く無し。あまり暴れたら裾を踏んで転んじゃいそうな。 で、とにかくこの基地に、千葉真一演じる主人公、他1名が、とっ捕まってしまう!哀れ、二人はこのまま半魚人に改造されてしまうのであろうか!?(・・・はい)。 という訳で、色々とショボい面はあるのですが、海中での魚雷攻撃のミニチュア撮影などはなかなかよく出来ているし、決して多くはないけど千葉チャンのアクションもちょっと楽しめるし、SFらしさもそこそこ感じられるし、「●●大戦争」モノにしては、上出来なんじゃないですか? そうでもない?
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-13 13:24:20)
2664.  不良番長 猪の鹿お蝶 《ネタバレ》 
不良番長シリーズ第2作。サブタイトルを見ると、かの大傑作『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』の派生企画みたいですけれども、製作されたのはコチラの方が先。というのが、映画というものの不思議なところ。 コチラの作品で先にスクリーンデビューした「猪の鹿お蝶」さん、これがまた、大して活躍しないんです。 何しろ、この作品では不良番長こと梅宮辰夫の仲間として、千葉真一に菅原文太まで登場。豪華そろい踏みで、猪の鹿お蝶さんが活躍するまでもなく気分は盛り上がり、彼女の役どころはせいぜい、賭場のイカサマ見破り要員らといったところ。 千葉チャンか文太さんか、どちらかは敵役に回った方が、さらに盛り上がったんじゃないの?と思えてしまうくらい、敵役側がイマイチなんですが、そんなキャスティングの妙などをこのデタラメな不良番長シリーズに望むのがそもそも野暮というもの。 クライマックスはヤケクソのようにマシンガンをぶっ放し、これでもかと人が死んでいき、いやあ、ヤケクソってイイよなあ、と改めて思う次第。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-11-06 23:08:58)
2665.  ゴルゴ13(1973)
それにしても思うのは、高倉健さんが初めてゴルゴ13のコミックを手にした時ってやっぱり「なんだこれは、オレじゃないか!」って思ったんですかねえ。 という訳で、ゴルゴ13を実写化するならデューク東郷役は高倉健さん。そしたら、キン肉マンを実写化するなら五分刈刑事役は渡哲也さんで決まり。ですね。 ってなことはどうでもいいんですが、イラン政府の協力のもと、全編イランロケ撮影、という、実にイランことをしてしまった本作。いや、砂漠でのカーチェイスを始め、雰囲気出てる箇所も結構あるんですけど、それでも何だか、色々と不自由そうな感じが滲み出てて。 別にロケだけの問題でもなく、無理矢理引き延ばしたようなストーリーが、なんともまとまらない印象。 ラストのヘリとの死闘、もうちょっとカッコよく手榴弾投げられませんかね。そんな種蒔きでもするような投げ方で、天下のゴルゴを仕留められる訳もなく。 まあ、珍品、ですね、これは。そう思えば、それなりに楽しめます。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-24 22:13:36)
2666.  女必殺拳 《ネタバレ》 
さすがは志穂美悦ちゃん、カット割りで誤魔化すことなく、一連の流れるような動きで格闘アクションを見せつけてくれます。多少、単調なところもありますが、まあ、千葉チャンも大体こんなもんでしょ。構えのポーズもちょっとヘンですが、いやいや千葉チャンだって。 単調さを補うのが、敵のキャラの多彩さ。ほぼ怪人。ほぼ妖怪。多彩なキャラが多彩過ぎる武器を手に、次々に襲ってきて、次々にアッサリ斃されていきます(笑)。 死に方もバラエティに富んでいて、脳天に剣を刺されるヤツ、内蔵をはみ出させるヤツ、剣山に串刺しになるヤツ、面白いように血を噴き出させるヤツ。秀逸なのは、首をねじ切られて180°回った状態のまま、後ろ向き(前向き?)に歩いていくヤツ。 戦いの舞台が突然、崖の上に切り替わったりするのも、いいじゃないですか、夢があって。 燃えよドラゴンのパクリ感をあちこちに感じさせる作品ではありますが、逆に言えばその高いハードルに挑戦した悦ちゃん、なかなかお見事でした。 しかし、あの、吊り橋から転落するシーン。最近、私も視力に自信が無くなってきているのですが、見間違えでなければ、あれはもしやダミー人形。いや、どう見てもダミー人形。後の映画で真田サンに無謀極まりない飛び降りスタントをやらせてたのに比べると、千葉チャン、悦ちゃんにはちょっと甘いんじゃないの~。 いえいえ、真田サンがやり過ぎなだけです。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-17 08:03:05)(笑:1票)
2667.  ザ・デプス
高校の頃、さてリバイアサンを見にいくか、それともザ・デプスを見にいくか・・・と天秤に掛けて結局リバイアサンを選んだのは、要するに、カサンドラクロスがいいか13日の金曜日がいいか、という選択だったのか。そりゃ比べるまでも無いってか。 ま、この、2本、実際にはそこまでの差は無かった、ような気もするんですけどね。 いや、単にキレイな女優さんが出てる方を選んだんだったのかも??? それはともかく。リバイアサンみたいな露骨なパクリ映画(エイリアン+物体X)ではなくって、こちらの作品はナンボかオリジナリティを感じさせるのですが、如何せん、とことん安っぽい。特殊効果のイケて無さが、見ててちょっと寂しい気持ちにさせます。 何かヘンなモンスターみたいなのがいるらしいのたけど、それをなかなかハッキリと描いてみせないのが意外なほどに効果を上げておらず、ちょっとダレ気味。ようやくその全貌が明らかになったところで、え、なんだこんなヘンなヤツだったのか、と。 などと、イロイロと文句を言いたくなるのも、裏を返せば映画の中でイロイロなことをやってるからでして、一応、意欲作と言っていいんじゃないでしょうか。安い意欲作ですけどねー。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-10-13 22:35:47)
2668.  エンド・オブ・ステイツ
「エンド・オブ・ステイツ」だなんて、邦題はずいぶん大風呂敷を広げてますけれども、正直、それほどのオハナシでも無いような。 大統領が襲われて、その容疑者としてジェラルド・バトラーが追われる身となる。で、おそらくウラにはこういう陰謀があるのだろう、と思ってたら、まあ大体その通り。で、見てりゃ大方、想像がつくその真相を、わざわざさらにセリフで説明してくれるもんだから、どうにも野暮ったい。 しかしアクションの方は、主人公がトレーラー奪って逃走しながらカーチェイスを演じたりして、こういういかにも安っぽい発想を大事にしているのは、嬉しくなってきます。爆破シーンなんかも、爆発がドドドドドンと連鎖的に起こって、これってあたかも、花火大会の最後にこれでもかと連続して花火が打ち上げられるような、ちょっとしたお祭り騒ぎの賑わい。 ただ。 クライマックスの屋上での死闘。この場面が、全く屋上らしく見えない、っていうのが、これはちょっと致命的に気分を壊してしまうものであり、非常に残念でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-10-10 22:26:30)
2669.  らせん
原作者の鈴木光司さん、百貨店の屋上遊園地のシーンにチラリと登場してましたね。「主夫」を公言するだけのことはある、いいパパぶり。 ってのはどうでもよくて、このヒトの書いた話題作「リング」と「らせん」、一応は一種のホラー小説とは言え、前者はミステリ色が濃く、それに引き換え後者はと言うと、殆ど「アンドロメダ病原体」風味のSF作品。という風にせっかく趣向を大幅に変えてきたにも関わらず、結局、同じホラーのくくりに縛られてセットで映画化されてしまうところに、不幸がありましたね。これも貞子の呪いですかね。 「リング」がズバリ、ツボにハマった(ハマり過ぎた)分、こちらの「らせん」がワリを喰ってしまった形ですが、いや、こちらの中途半端さも、マズかったんでしょうなあ。もうちょっと「リング」との対比を明確に打ち出す手もあっただろうに、このインパクトの弱さでは、まるで「リング」の単なるオマケか便乗作みたいで。 だけどまあ、真田広之いるところには佐藤浩市あり(かどうかは知らんけど)、今作では不幸を抱えた佐藤浩市が女性たちに手玉に取られて、男の弱さ、みたいなものが垣間見えて。よくよく見ると(そしてただの偶然かも知れないけれど)、実はこの2本の作品はちゃんと対照(対称?)となっているような気も。 だからどうしたと言われれば、どうもしないのですが、ホラーの暗さに加え、それとは別の意味の暗さも漂っているのが、ちょっと特徴的かな、と。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-30 23:10:36)
2670.  二代目はクリスチャン 《ネタバレ》 
カトリックのシスターとヤクザ、というムチャクチャな組み合わせを、どうやって作中で実現するか、ってトコロが、ホントは見たかったんですけどね。その点では、物語の最初っから両者に接点有りまくりで、いささか物足りない。 しかしその部分の描写は飛ばすとして、ヤクザの方が積極的にシスターに近づこうとするメインの物語は、ユーモアの中に哀愁のようなものを感じさせて、これはこれで悪くない。結局、美人シスターの前で男どもが次々に命を落としていく、という、「男は皆、美人の肥やし」説にしっかりと則っています。いやそんな説があるのかどうか知らんけど。 殴り込みのシーンも往年の任侠映画を思い起こさせたりして、カタルシスばっちし。ただ、そこに至るまでの部分は、一部シーンでちょっとセリフ過多の印象あり。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-09-28 22:24:49)
2671.  リトル・ニキータ
何を隠そう、実は私もソ連の隠れスパイの一人なのだけど、もしウチの子供たちに正体を明かしたら、やっぱりこんな風に反応が薄いんだろうか? などと思ったり。 淡々としてます。地味な作品。格闘シーンといい、追跡シーンといい、なんとも地味で、スパイ映画にあるまじき!と言いたくもなるのですが、その一方で、こういう地味な「万能感の無さ」みたいなものが、良かったりするのです。スパイだ何だと言ったって、所詮は普通のオジサン、オバサン。スーパーマンじゃないんです。 ラストのメキシコ国境のシーンなども、「これか国境の光景なんだ」という素朴な感慨があって、いいじゃないですか。 とにかく地味な作品でしたが。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-09-28 18:42:49)
2672.  Tommy/トミー
ロックオペラというヤツらしいけど、ロックには全く疎いのでよくわからん。正直、印象に残る楽曲はありませんでした、ゴメンナサイ。 しかし、歌詞だけだとよくわからん部分を映像が補っている、という面は確かにあるのだけど、そうは言っても、歌詞以上にわからんのが、どうしてこの歌詞にこんな映像を付けようなどと思うのか。という、発想のぶっ飛び具合。いやちゃんとストーリーには沿ってるから文句は言えんのですが、それにしたって、どうしてこんなコトになってしまうのか。 一本の映画の中にどれだけ脈絡の無い映像を詰め込めるか。という点で、まさにこれぞケン・ラッセル、と言うべきですかね。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-09-12 22:55:32)
2673.  第四の核 《ネタバレ》 
ピアース・ブロスナン演じるソ連のスパイが英国内に小型原子爆弾を持ち込み、テロを企む。 一方、それを察知し、阻止しようとするMI-5のスゴ腕(というほどでも無いか)が、マイケル・ケイン。このヒト、作品冒頭では上司にも楯突いたりして、やる気満々の一匹狼、と思いきや、その後はさほど活躍せず、むしろ子供の相手をする「良いパパぶり」の方が目につきます。 そういう日常があって、しかしそこに核爆弾が持ち込まれ、テロの脅威が迫り来る、という事なのかもしれませんが、もしそうであるなら、もう少し巧みに、その「かけがえのない日常」というものを物語に織り込めなかったのかな、と。もしそうでないなら・・・マイケル・ケインはもう少し働けよ。 いや、あの駅のシーンは、この作品の中では珍しくカッコ良かったですけどね。クルマが駅に進入するところから、発車した列車に主人公が飛びつくまでを、ワンカット。 ピアース・ブロスナンは、このヒトがソ連のスパイに見えるかどうかはともかく(まあ、そう見えない方がスパイとしては優秀なんでしょう)、冷徹なスパイを演じており、それなりの印象は残します。ただ、女性を殺害する場面なども、彼の冷酷さから来るものでは無く、あくまで指令に基づくものであるのが、ちょっと迫力に欠けるところ。まあ、多分、「このあたりで暗号を読み解くシーンを一発入れたかった」というところかも知れませんが(映画ってのは、それだけの理由で人が死んだりするもんです)。 いずれにしても、先にあの『ジャッカルの日』という作品があると、どうしたって比べられてしまいますわなあ。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-09-05 13:50:53)
2674.  パージ:アナーキー
年に一度、犯罪が許され人間狩りの殺戮が行われる。実際のアメリカの銃社会においても、「私は銃所持に反対です」と言ってみたところで自分だけが安全になるわけでもなし、結局は何らかの形でリスクに向き合わざるを得なくなる。一種の寓話みたいなところがあって。 この設定からは、色んなバリエーションが考えられるよね、ということで、前作が自宅での攻防戦、「わらの犬」的な状況を設定したのに対し、第2作ではパージ開始までに帰宅できず襲撃の危機にさらされる、という設定から始って、今回はちょっと「ウォリアーズ」的、とでも言いますか。 前作が当たってそれなりに儲けたのか、第2作は還元セールっぽく、肉付けもしっかりしてパワーアップした感はありますが、やはり前作の閉鎖系の籠城モノには独特の緊張感があり、今回の開放系の筋立ては少し分が悪い印象。次第に次第に窮地へ落ち込んでいく、というようなコワさがあまり無く、一作目のインパクトを超えるには、さらに工夫が必要そう。 不安感の弱さ。緊張と緩和の弱さ。せめて夜明けぐらいはもう少し印象的に描いてくれたなら。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-29 09:44:54)(良:1票)
2675.  木枯し紋次郎 《ネタバレ》 
とある男の身代わりとなって罪を被り、三宅島に島流しとなってしまった木枯し紋次郎。だもんで、物語の少なからぬ部分が島流し先でのオハナシとなり、渡世人らしいエピソードはあまり無くって、何となくモヤモヤしています。それを補うように、多少、時間軸を行き来する語り口になっていたりもするのですが、あまり効果を上げていないようにも。 一方、冒頭のクレジットに「協力 三宅島観光協会」と書かれているところを見ると、実際に三宅島でロケ撮影をしたらしく、なる程、孤島らしい雰囲気が充満しています。 と言うわけで、どっちかというと、これは和製パピヨン、でしょうかね。 ただ、いよいよ島抜けを決行する段となって、小舟で大海原へ乗り出すも、嵐にあって難破する場面。流れついた先の光景が三宅島のそれと変わり映えがせず、結局、海岸の光景なんて島でロケしようがしまいが、大差ないんだなあ、と。それはいいとしても、このシーン、私はてっきり「三宅島にまた戻ってしまった」と思ったもんで、後で伊豆だと聞かされてズッコケそうになりました。三宅島ではない別の場所であることを示すカットが一発あれば、もっとスッキリしたかも、、、 という訳で、正直この辺りまではあまりノレなかったのですが、ここからは見どころ。紋次郎の前で繰り返されていく様々な悲劇(どうでもいいような殺し合いを含め)が、彼の虚無的な表情の向こうで彼の感情をひそやかに揺り動かし、最後の決めゼリフへと結びついていく。やっぱり、かっこいい。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-08-28 11:05:07)
2676.  ファンタズム II
とあるオネーチャンが前作のラストを幻視するところから始まって、で、数年後。主人公の役者がここで代わり、若干グレードが落ちた感があり、そもそも同一人物という設定なのか少し混乱しますけれども。 内容は前作を踏襲して、何だか得体が知れず何だかよくわからないオカルトテイスト。前作のあの、変な髪型の顔色が悪いオッサンとか、イウォーク族(?)とか、便利グッズもどきの金属球とかが相も変わらず登場。 一方で、前作でも見られた、銃撃だのカーアクションだのはパワーアップ。妖怪変化に対し火器で立ち向かうというのも無茶な話、しかも張り切って戦ってるのがハゲ親父(前作の頃からすでにハゲてたアイスクリーム屋)だからもう一つ様になりません。が、爆破だの火炎放射だのといった派手さを見せつつも、オカルト路線の基本は守っていて、おバカアクションにまではなっていないのが、節度と言えば節度。 結局は前作のワクを超えられずに、派手さの割りには小さくまとまってしまった印象ですが、変に続編の義務みたいに説明モードに入ってしまうこともなく、ちゃんとワケのわからないオカルトに仕上がってる点は、よかったかな、と。 主人公とヒロインに、もう少し魅力かあれば。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-28 10:30:18)
2677.  女囚さそり 701号怨み節
シリーズ追うごとに、前衛的と言ってよいのかそれとも単にデタラメなのか、どんどんワケのわからない方向に突き進み、ついにこの第4作では監督交代と相成りました。そうするとやたら暗いオハナシになっちゃって。前作までのあのワケのワカラナサってのも、暗くなりすぎないように毒消しの効果でもあったのかな、と。 今回、さそりを目の敵にするのは、細川俊之。これが渡辺文雄とかだったら冷酷さの中にもユーモアが感じられるけど、普通に冷酷モードです。 一方、さそりが出会う元反体制活動家が、田村正和。なーんかヘンなんですけど、どこがヘンなんでしょうねえ。ははは。話し方はこの頃から、例の通りでありました。 で、この3人には、三者三様の「恨み節」があって、まあ、暗いのなんの。恨まれ役は一人もおらず、全員が恨み役。 4作の中では一番マトモ(刑務所がショッカーの基地みたいに描かれるのは不問として)な気がしつつも、これはこれで別種のアブナさのある、シリーズ最終作でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-08-22 18:00:55)
2678.  ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン
冒頭からいきなり水上バイクでのチェイスが始まって、おっ、と思わせるけれど、これはあまりストーリーには関係なく、ただこのシーンからわかるのは、ユニソルの世界でも早くも(早すぎるが)世代交代、ヴァンダムもユニソルから普通の人間になって、そろそろ引退ですかねえ、と。 ではいっそ、ホワイトカラーになるのか、その後、会議の場らしいところにヴァンダムが同席しているのですが、まーこれが実に似合わないこと。もっともらしい顔をして座っているけれど、チンプンカンプンです、というのがヴァンダムの顔に現れていて、いやこれは表情というより元々こういう顔をいているんだからしょうがないけれど、とにかくこのヒトには会議は似合わない。誰か眠気スッキリガムでも差し上げておくれ。 で、人工知能がユニソルどもを率いて反乱を起こし、ヴァンダムがそれに立ち向かう、ってな趣向なんですが、こういう映画になると何だか、人工知能までが「脳ミソまで筋肉でできてるんじゃないか」と思えてきて、正直、どっちもどっち。かくして、大雑把な戦いが繰り広げられます。 当然のように当然のごとく、主人公像への掘り下げなど望むべくもなく、はたまたSFとしての面白味も乏しく、そうなると、自ずと見どころは少なくなる訳ですが(汗)、単なる筋肉男のシバキ合いと割り切って意外に派手なアクションをぶちまけてるのは、ちょっとした潔さ、ではあります。 それにしても、「ユニソル」などという中途半端な略称、こんなの使うのは日本人くらいかと思いきや、英語圏でも使うんですねえ。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-09 16:22:43)
2679.  エルム街の悪夢2/フレディの復讐
ウェス・クレイヴンの手を離れた第2作、そのせいなのかどうなのか、早速、迷走してくれてます。さすがです。 フレディは一種の地縛霊なのか、次に引っ越ししてきた少年をターゲットにする、という設定、しかし地縛霊ながら人に取り憑くらしく、少年を襲うのではなくむしろ、少年と一体化してしまう。周囲で発生する殺人事件の犯人は、自分ではないのか。 という、ジキルとハイドみたいな、あるいは狼男モノみたいな、趣向になってます。 そうなると、最後、無事フレディを倒して自分の中から追い出すことが出来ちゃったりしたら、自分は単なる殺人犯になっちゃうんですけど、大丈夫なんですかねえ。 ってなわけで、だいぶメチャクチャなオハナシなんですが、この第2作のスバラシイところは、あまりにメチャクチャなので、とても現実のオハナシだとは思えない、つまりこの映画はもしかして最初から最後までずっと主人公の夢の中なんじゃなかろうか、とすら思えてくるところ。この曖昧さが良い。いわば怪我の功名、失敗作が失敗したら一周回って成功作になる、ってヤツですね(?)。 しかしこの作品、全体的に役者の演技不足でどうしても淡白な印象を受けてしまうのですが(特にヒロイン)。このエルム街シリーズ、若い出演者が多いのでロバート・イングランドが色々アドバイスしてあげていたらしいけど(・・・ご苦労さまです)、この第2作の頃はまだ手が回ってなかったんでしょうか?
[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-04 07:16:06)
2680.  スター・トレック5/新たなる未知へ
だいぶラジー賞を掻っ攫っていったようで、まあ確かに、そういう作品、かなあ。 ミスタースポックが二作続けて監督したから次はオレの番だ、とカーク船長が思ったのかどうか、そういう安直な(?)人選も不安を誘うところ、ではありますが。 しかし、4作目(それなりにヒットしたらしいが)でだいぶおかしな方向に行ってしまったことを思うと、軌道修正されて、「哲学チックなSF」という1作目の路線に戻ってきたようにも思います。ただ、「SF」という点では、これと言って特撮の見せ場もなく、やや寂しいところ。「哲学チック」という点についてもヘンなオハナシには違いないですが。 冒頭の1/4くらいは、あまりストーリーに関係なく登場人物の面々がノンビリ休暇をとっていて、こういうシーンの方が、なんだか良い味出してますね。こういったシーンなどで、この5作目には「辺境」感みたいなのがあって。 スターウォーズにも共通して存在する、「辺境」感。 ところで、音楽はようやくゴールドスミス御大が帰ってきて、お馴染みのテーマ曲が流れます。さほどワクワクしないテーマ曲ではありますが(笑)。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-01 22:03:42)
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