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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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2681.  スター・トレック5/新たなる未知へ
だいぶラジー賞を掻っ攫っていったようで、まあ確かに、そういう作品、かなあ。 ミスタースポックが二作続けて監督したから次はオレの番だ、とカーク船長が思ったのかどうか、そういう安直な(?)人選も不安を誘うところ、ではありますが。 しかし、4作目(それなりにヒットしたらしいが)でだいぶおかしな方向に行ってしまったことを思うと、軌道修正されて、「哲学チックなSF」という1作目の路線に戻ってきたようにも思います。ただ、「SF」という点では、これと言って特撮の見せ場もなく、やや寂しいところ。「哲学チック」という点についてもヘンなオハナシには違いないですが。 冒頭の1/4くらいは、あまりストーリーに関係なく登場人物の面々がノンビリ休暇をとっていて、こういうシーンの方が、なんだか良い味出してますね。こういったシーンなどで、この5作目には「辺境」感みたいなのがあって。 スターウォーズにも共通して存在する、「辺境」感。 ところで、音楽はようやくゴールドスミス御大が帰ってきて、お馴染みのテーマ曲が流れます。さほどワクワクしないテーマ曲ではありますが(笑)。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-08-01 22:03:42)
2682.  グリーン・インフェルノ(2013) 《ネタバレ》 
こんなゲテモノ企画みたいな作品は全く見る気がなかったんですけど、ちょうど『ひかりごけ』を見たところだったもんで、やっぱりコレも見とかないと、バランスが取れないかな、と。 いや、結論から言うと、見ても別にバランスも取れないし、バランスを取る必要もないんですけどね(当たり前だ)。強いて言うと、アチラが喰う立場の映画、コチラが喰われる立場の映画。 というわけで、テーマは人食い人種。「ビルマの竪琴(原作)」にも登場する、お馴染みのアレですね。川口浩探検隊なんかにも出てきてましたね。 で、能天気な御一行が、とっ捕まって喰われちゃう。悪趣味な解体シーンは、H.G.ルイス作品なども思い起こさせますが、映画を見る限りルイスは人体の構造を全く把握できていなかったようなので、その点はコチラの方がだいぶマシ。 喰われる連中、オネーチャンはいいとしても、男はムサい連中ばかりで、いくら人食い人種でも食中毒起こすんじゃないかと心配になる。ってのは大きなお世話ですが。 で、こんな映画にも、なるほど、教訓と呼べるものは確かにあって、赤の他人と簡単にコミュニケーション取れるなんて、ユメユメ思う勿れ、と。昨今のネット社会、一方的に発信したら、どこかの誰かが反応して、それをもって何か自分が大きな影響力を持ってるみたいに勘違いしちゃうけど、コミュニケーションなんてそんな単純なものではなく、ホレ、こうやって全く価値観のカケラも共有しない異文化と遭遇したら最後、何の意思疎通も出来ないまま、哀れ、彼らのエサになるしかない。ってのは極端ではあるけれど、せめて、スマホ持ったぐらいじゃ万能になんかなれないこと、自分の主張が通じない相手が世の中ゴマンといること、くらいは認識すべき、ってことですわなあ。 だから。 この作品で、少年とちゃっかり意思疎通して逃げ出すくだりは、物語としてちょっと甘いんじゃなかろうか。と思ってしまうんですけどね。 あ、ちなみに川口浩探検隊も確か、人食い人種に捉えられるも必死のコミュニケーションの末に解放されたんでしたっけか。まあ、アレはフィクションですから・・・・・・?
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-31 21:59:56)
2683.  フェア・ゲーム(1995)
スーパーモデルにしか見えない女性弁護士と、ただのタレ目オヤジにしか見えないスゴ腕刑事の、逃避行。貫禄ではシンディ・クロフォードが数枚上手、どっちがどっちを守ってるんだか。 二人を付け狙うのは元KGBの悪党ども。これが、ハイテク機器(なのか?)を駆使して二人の跡を追うのだけど、クルマに乗ってのんびり追いかけるだけなので、どうにも横着な感じがして。変化が乏しく、地味な追跡劇。 何とかカーチェイスで盛り返し、マヌケ過ぎるけどこれだけは外せない濡れ場も挟みつつ(しかし、マヌケなシーンだ・・・必見です)。 そんな、安そうな映画ではありますが、妙なところにコダワリもあって、爆破シーンでは、炎から逃げる(あるいは吹き飛ばされる)人物を描き込む、というのを何度も繰り返しやってみせて、妙な部分で統一感を出してくるなあ、と。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-31 06:25:56)
2684.  本陣殺人事件
金田一役に中尾彬。さすが、若い頃からしっかり苦み走ってて、金田一さんにしてはちょっとコワい顔なんですが、それなりに朴訥とした感じもあって、意外に違和感もなく。 何だか、金田一役って、誰でもできるんじゃないの?という気すらしてきますが。 さて、本陣殺人事件。な訳ですが。例のトリックを、繰り返し映像で見せてくれはするんですが、この描写で、原作読んでない人にもトリックの全貌が伝わりますかねえ。この奇抜なメカニズムを、もうちょっと手際よく見せられないものか、と思っちゃうのですが。 庭の琴柱や鎌の存在も、原作を読んだ時に感じる不気味さが、映像ではなかなか感じられなかったり。 それ以上に残念に感じるのが、「雪の密室」の典型たるこの題材、なのに、あまりに雪の印象が薄い事で。季節外れの雪、というのは、花や蛙で示されていることからも、よく判るんですが、やっぱり事件当夜の描写においてまで雪の印象が薄いのは、ちょっとツラい。予算不足、なんですかねえ。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-31 05:45:37)
2685.  D坂の殺人事件(1998)
D坂の殺人事件、というタイトルながら、実際は後半を「心理試験」が占めていて、確かにストーリー上は繋がっているとは言え印象としては全く前後半の繋がりが感じられない、不思議な作品。ただのヘンタイ映画(?)だったはずなのに、犯人が何の前触れもなく唐突に知能犯に化けてしまいます。 劇中のセリフに「フェティシズム」という言葉が出てきますが、本作はまさにそれ、そのもの。緊縛シーン(私も自分自身、結構なヘンタイだと思ってるけど、緊縛の何がイイのかは未だにわからず、修行不足を痛感)に限らず、真田広之が贋作を作製してゆく細かい描写そのものが、いかにもフェティッシュなものを感じさせます。 音楽は作曲界のダジャレ帝王・イケベ先生。スケベではありません(←本人が言う前に手を打ってみました)。使用されている楽器は、オンド・マルトノでしょうか。妖しげな音色がこれまたヘンタイチックに映画を彩っていて。 エロいシーンがそんなに多い訳でもないはず、なんですが、作品のいびつさ自体にヘンタイ性が感じられる、実にヘンタイな映画でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-11 10:03:10)
2686.  ラストサマー
主人公たちをつけ狙う怪人物、その正体は誰なのか、やはり彼らが一年前に起こしたある事件と関係があるのか・・・という、殺人鬼モノ。 殺人鬼たるもの、お気に入りの凶器って必要だよね、という訳で、コレ正式名称は何と言うのか、氷の塊を扱ったりするあの鉤爪みたいなヤツが、トレードマークになってます。「私は殺人鬼です」という、一種の目印ですね。雰囲気、気配、そういったものを作り出すのに貢献してます。 一年前の事件、すなわち見知らぬ男を車でハネてしまう場面は、主人公たちの間でダメダメな会話が交わされて一気にゲンナリしてしまったのですが、そこから結構、盛り返します。パレードのすぐ横で襲われてるのに誰も気付かない、なんていう焦燥感も良いし、終盤の攻防戦もシチュエーションを活かした工夫の楽しさがあります。 シリーズ化するほどのものかどうかは、さておき。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-10 09:59:26)(良:1票)
2687.  透明人間(1933)
H.G.ウェルズのSF小説は、我々が当たり前だと思っている文明社会が、決して絶対的なものではないのだ、という価値転換、相対的な視点を我々に迫るものが多く、SFらしいと言えばそうなんだけど、ちょっと理屈っぽい面もあって。そんな中でこの「透明人間」は、人間が透明になることで当たり前が当たり前でなくなる、というSF的な思考実験を提供しつつも、ホラー小説、パニック小説としても第一級の、無類の面白さを誇る小説だと思ってます。 それを、基本的にプロットはそのまま用いながら、どうしてこんなツマラない映画にしちゃったのやら。 70分ほどしかないのにも無理があって、開始間もなく、透明人間がその正体を明かしてしまう。こういう怪人やモンスターの類が、なかなか登場しないのもイライラするけど、早々に登場してしまうのも味気ないもの。多分、イライラの方にこそ、面白さもカタルシスもあるんでしょう。 姿が見えない分は音声でその存在をアピールしようというのか、透明人間、やたらよく喋る。この点では演出上の工夫もなく、ひたすら喋り過ぎで、怖くもないし貫禄もない。 他の登場人物も魅力がなく、ケンプ博士が雑魚キャラレベル。取って付けたようにロマンスを絡めるのも、無理があって明らかに消化不良。この状況下であんなフツーの再会シーン、って、どういうことよ? と、やたらとボロクソに書くのですが、それは何故かというと、「にも関わらず、特殊効果のもたらす驚き」には、目を見張るものがあるからで、様々な工夫、手練手管で見せつける、透明人間の摩訶不思議の数々。今見てもコレ、どうやって撮影したんだろう、と驚くのだから、当時の驚きは、いかばかりであったことやら。見世物としての映画、その究極と言っても良さそう。 透明人間の披露するジャイアントスイング。プロレスのリングでもまず見られない、貴重な光景ですよ、これは。 と言うわけで、こんなにツマラないのに、こんなに面白い。だから何だか、ハラが立ってくる(笑)。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-09 07:19:29)
2688.  新エクソシスト/死肉のダンス
マリオ・バーヴァの『リサと悪魔』にシーンを追加してエクソシスト便乗作をでっち上げました、という、全く何の志も感じられない一本。そういうデタラメさがまた、いいじゃないですか。 物語の発端は元映画と同じながら、途中から物語が分裂し、エクソシストを臆面も無くパクりましたという追加パートと、元の『リサと悪魔』とが、並行して描かれます。ので、結構、ワケが判らない。けど2本分楽しめてお得、なんだか、どうなんだか。 リサが骨董屋みたいなところに入るとテリー・サバラスがいて、彼女が店を出ると街が迷宮のようになって、自分がどこに居るのか判らなくなる、というのが元映画。一方この作品でほ彼女の退店後もテリー・サバラスと店主とのやり取りが続く。んだけどここは追加シーン、テリー・サバラスはブッキングできなかったらしく、代役の後ろ姿しか写りません。要するに、後ろ姿だけなら別のハゲで充分つとまる、ということなんでしょう。で、リサの卒倒シーンへ繋がって、エクソシスト路線が始まります。 並行して『リサと悪魔』も物語が進みますが、ここにも再編集の跡があり、例えば見知らぬ男に「エレナ」と呼びかけられる場面では、彼が、テリー・サバラスが運んでいたマネキン(?)とクリソツであったことを、一瞬の回想で示す親切設計。 正直、2つの話が殆ど噛み合ってない上、追加パートはあまりにもエクソシストの二番煎じ感が強すぎて、だいぶトホホな作品になってますが、テンポの良さは元映画を上回り、それでいて雰囲気はちゃんと味わえる。どちらか一本を見る、というのならコチラは見なくていいと思いますが(笑)。 アランフェス協奏曲が挿入されるのは元映画の通りで、雰囲気作りに大きく貢献してますが、冒頭で流れるのは、しっとり感とは真逆を行く、春の祭典。 そういや、冒頭のトランプのシーンは元映画のもしかしたら最大の見所じゃないの、とか思ってたのに、この作品では採用されてませんでしたね。残念。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-06 22:59:37)
2689.  この子の七つのお祝いに 《ネタバレ》 
推理モノを映画化する厄介さ。岩下志麻がバーのママさんとして登場した時点で、「チョイ役みたいな登場の仕方だけど、後で重要な立場となるハズ」と、誰だって思いますわな。意外性もヘッタクレもあったもんじゃない。 その辺は、製作サイドも重々、承知なんでしょう。真犯人の意外性よりも、犯行に至る情念、いや怨念といったものを、クライマックスでこれでもかと描きます。 ただ。 それが岩下志麻なもんで、ちょっと浮世離れしているというか、トボけているというか。 夕焼けの赤さが部屋に立ちこめてくる中(これでカラスでも飛び込んできたら、まさにゴケミドロ)、過去が明らかになっていくのだけど、ちょっと、ノリ切れない。これは岩下志麻だけの責任ではなく、脚本も弱いのでは。愛する男を殺めてまでの復讐劇、にしては、それに対する慟哭みたいなものが、イマイチ感じられなくて。そもそもあんなハゲオヤジを、本当に愛してたのかね。とか。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-03 18:58:52)
2690.  丑三つの村
いわゆる「津山三十人殺し」事件を犯人側から描いて、ちょっと青春ドラマ風に若者の鬱屈を描いたりもしてるのですが、だからといって主人公の追い詰められていく過程が説得力を持ってしっかり描かれている訳でもなく、主人公の異常性を描く訳でもなく(一部アヤシげな呟きをさせるとは言え、主人公は最後まで正気を保っている)、クライマックスの殺戮が、やや唐突に感じられます。 それに、同じく松竹映画である「八つ墓村」が、あのオドロオドロしさでもってこの殺戮を描いた後でもあり、比べてしまうと、どうもインパクトが弱くなっちゃう。 銃撃とともに血しぶき飛び散る描写などは、製作陣の意気込みを感じさせますが。 女優たちの濡れ場競演、ってのがもう一つの見所、ただしポルノ枠ではないことを意識したのか、男優がフンドシ穿いたまま、という不自然なものになってます。 それにしても池波志乃のハダカは、迫力満点ですな。もはやこれは、大艦巨砲主義とでもいいますか。そういう女性たちの、ムラの因習を伴ったような生命力に対し、古尾谷雅人の、線の細さ。石橋蓮司との小競り合いも、あまり迫力が無い。 もともと、勝てないのよね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-07-03 11:13:19)(良:1票)
2691.  スター・トレック3/ミスター・スポックを探せ! 《ネタバレ》 
スタートレック映画も3作目、ここに来てすっかり低空での安定飛行に入った感があります。 3作目について、2作目のネタバレ抜きに語ることほできず、取りあえず可能な限りネタバレを回避する努力をしてみるのですが、前作で世を去ったある人物が、一種のダライ・ラマ方式で蘇る、というオハナシ。私にしてみれば、別に蘇ってくれようがくれまいがどっちでもいいのだけど(目立つ顔の割にはここまで大して活躍してないしなあ)、取りあえずそれが本作の大きなテーマ。その人物、出番が少ないもんだから、暇潰しなのか何なのか、監督も兼任してます。これも昨今よく叫ばれている「生産性向上」の一環、なんでしょうか。 うん、全くネタバレを回避できた気がしてません。ははは・・・ で、この復活劇と、宇宙海賊(という訳ではないんでしょうが、いかにもそんな雰囲気)クリンゴンとの、ジェネシスを巡る争いが描かれます。 もはや、重厚さ、みたいなものは感じられず、宇宙を舞台にした冒険モノ、ただしオッサンばかり出てくるので、あまりキレが無い、という印象。路線の大幅な逸脱も無く、変な安心感は、確かにあります。 一方で、サプライズもちゃんと準備されていて、なんと、今度は●●●●●●●●が我々の前から姿を消すことに! 正直、私にしてみれば、姿を消そうが消すまいがどっちでもいいのだけど、その最期の描かれ方が、特撮面で見所が多いとは言い難いこの作品の中で、なかなかに目を引く素晴らしいシーンになってます。 音楽は、前作に引き続きジェームズ・ホーナー。なのでテーマ曲も(1作目のゴールドスミスのものではなく)2作目を引き継ぐ形、ただし終盤には少し、あのお馴染みのテーマが(ウルトラクイズのテーマとも言う)。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-03 10:38:04)
2692.  バスケット・ケース3
正常とは何か、異常とは何か、を我々に問いかける珠玉の名作(笑)。 明らかにマチガッた方向に突っ走ってしまった前作は、いっそ無かった事にしてくれても良かったのだけど、そうは問屋が卸さず、そのまま第2作の続きとして幕を開けるこの第3作。不幸中の幸いは、前作のオチだけは「無かった事」にしてリセットしてくれている事、でしょうか。 しかし、第2作の路線をさらにアホらしい方向に推し進めることにより、外見の奇妙さをもって本当に「アブノーマル」と言えるのか、実は正常を自認する者たちこそが異常なんじゃないのか、という永遠のテーマが、誰も予期しない形で(少なくとも製作者たちが予期しない形で)浮かび上がる。まあ要するに、どんなに下らない映画でも、3作続けりゃどこかにはたどり着く、という、そんな作品でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-07-01 22:46:08)
2693.  ハイランダー3/超戦士大決戦
1作目を見たきり、それも随分と前。 だもんで、このハイランダー2を見てみたのだけど・・・と思ったら、ありゃ、なんだ、第3作を私は見てたのか。と言うことに見終わってしばらくしてから気づきました。まあ、気付かなかったとしても実害は無さそうな気もするけど。 という、この第3作。まさかクリストファー・ランバートとマリオ・ヴァン・ピーブルズが小競り合いするだけの作品が「超戦士大決戦」だなんて。そりゃ間違って第3作見てても気付かんぜ。 しかし映画の設定だけは何だか壮大で、様々な時代と地域を渡り歩いてきたハイランダー。一本の映画でこれだけ色んな光景を見せてくれると、それなりの見応えがあります。オハナシ自体はスカスカで、どうでもよさそうな感じですけど。でもクリストファー・ランバートが様々な絶景の中で日本刀を振り回すその姿。ちょっとした旅番組よりも風景を楽しめます。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-29 22:26:59)
2694.  ダーティー・コップ(2016)
これ、かなりユニークな作品だとは思うんですけどね~、だけどなんか、印象が弱い。 イライジャ・ウッドが冒頭から、女性にされるがままのやる気のない性交をしていて、やはりというか、この後の展開も、ニコラス・ケイジに引きずられ流されるがままに金庫破りに手を染める。 中盤はこの金庫破りのシーンが延々と続いて、その描写における細かいディテールが、本作の面白さでもあるのですが。 ただ、彼を引っ張っていくニコラス・ケイジのキャラクターが、どうも焦点が定まり切らず、もちろんその得体の知れなさを狙ってのことだろうけれど、そのせいで最後まで加速することなく、ズルズルと終わりを迎えてしまう。 多少コミカルで、多少ブラックで、たいぶ地味な、サスペンスの小品。悪くは無いですが、このままひっそりと消えていきそうな。 何と、最晩年のジェリー・ルイスが出演してる! ってのも、言われなきゃ気づかんわな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-27 13:26:03)
2695.  ちいさな独裁者 《ネタバレ》 
第二次大戦末期、逃亡兵の青年が盗んだ軍服で大尉に成りすまし、プチ横暴を働く、というオハナシ。肩書ひとつで周囲が逆らえずに彼のペースに呑まれて行ってしまう、というこの設定自体は、必ずしも「ニセモノ」でなくても成立するとは思うのですが、どうやら実際に起きた事件に取材した設定らしく、そして実際、偽物であることが肩書というものの虚飾性を際立たせるとともにラストの顛末にも効いている部分となっています。 ただこの作品。映像の多くにおいて、やたらと背景のボヤかして人物のみにフォーカスを合わせ、ここまでくるとちょっと不自然さすら感じます。収容所での虐殺シーンなどではもはや、人物がどこに立っていてどこを見ているのかが曖昧でわかりづらいレベルです(前後のシーンからわかるとは言え)。あまりのボケ加減に、ちょっとイライラ。 そこまでして人物の表情にフォーカスを当てる割には、主人公の狂気みたいなものもイマイチ伝わってこず。 曖昧さは、映画を見る人に「考える余地」を提供するものかも知れないけれど、作品の弱さにもなっているように感じます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-27 10:11:44)
2696.  汚れた英雄(1982)
角川春樹が逮捕されたときには、待ってましたとばかり、“汚れた英雄”の文字が新聞の見出しに踊りましたが。そんな、ハルキさんの初監督作品。 物語らしいものは殆どなく、草刈正雄のハダカとレースシーンが見せ場。というのがなかなか大胆です。 変に気取った構図の映像が多かったり、奥田瑛二のセリフが説明口調だったり、色々と気になる部分があって、特にクライマックスのレースシーンはあまりに高速度撮影に頼り過ぎでいささかかったるさを感じるのですが、しかし。 そういった点は一方で、通り一遍の作品にはするまい、という意気込みの表れのようにも感じられます。また、演出上の多少ギクシャクした感じも、叩き上げのプロ監督ではない門外漢(しかしズブの初心者でもない)だからこそ可能な「逸脱」であり、それはそれで一つの可能性として、注目したい点でもあります。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-12 08:32:41)
2697.  火線地帯
ラインシリーズ最終作、という以前に、旧・新東宝ほぼ末期の作品で、石井輝男がいなくなって助監督が代理で監督を務めたような形になってます。が、作品を見る限り、貧すれば鈍す、と言うこともなく、なかなかトンガった演出でハードボイルドアクションの世界を作り上げてます。 チンピラ二人組が良からぬ事をしでかしてヤクザ組織に追われるも、ライバル組に拾われて、ある「ブツ」の強奪に関わることになる。 一方で何やら怪しげな雰囲気を漂わせつつ、彼らの周りで暗躍する謎の男・天知茂。 謎の部分をすべて天知茂のキャラに押し込んでしまったのが正解だったのかどうなのか、全体的に物語が伸びず、こぢんまりした印象は拭えませんが、青春映画の要素を絡めつつもこうやってギャング映画みたいなことを大真面目にやっているのは、今となっては貴重です。 天知茂は、普通のライターも持っていたのであった。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-06 12:21:47)
2698.  爆裂都市 BURST CITY (1982)
一応はストーリーらしきものがあるんだろいけど、体感的にはほぼ意味不明の、インディーズ魂あふれる作品。 こうやって見ると、80年代の「ロッケンロール」ってのは、当時はなんとなくただ娯楽として存在するものかと思ってたけど、反社会活動の受け皿としてフォークに取って代わるものだったんだろうか?いずれにしてもイカ天でそれは終焉を迎えたのだろうけど。 ひたすらカオスで、特に終盤はひたすら荒れ狂うセカイが展開されます。これがオモシロいのかはさておき、作品に漲るエネルギーには、圧倒されます。金がかかってない作品ならではの、「誰も止める人がいませんでした」というニオイがプンプンします。金をかけてしまっては、こんな、作品は撮れないでしょう。 そのくらい、ワケのワカラン、しかしエネルギーあふれる作品です。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-29 22:49:39)
2699.  ねじ式
タイトルは『ねじ式』だけど、見始めて気づくのは、コレ、つげ義春のマンガのいくつかを原作にした、オムニバスだったのね。まず最初、国子さんが出てきたもんで、ああこれは確か、「別離」だっけ。タイトルがなかなか思い出せなくって。 猫の足を瞼に乗せる話って、何だっけ? ともかく、最後にようやく、ねじ式。一番ぶっ飛んでる内容、のはず、なんですが、原作に妙に忠実なもんで、このパートが一番マトモでおとなしくて地味であるように思えてしまいました。 こんな「マジメ」で、本当によかったんだろうか。 冒頭とラストの謎の舞踏が、アブな過ぎ。映画本編が、このアブなさに負けた感あり。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-27 22:38:16)
2700.  キングコングの逆襲
東宝創立35周年記念が、こんな流用企画でいいのか! という、「せっかくなのでキングコングでついでにもう一本」な映画。 いや、でも、気合は確かに感じられて、南極やら南の島やら、果ては東京までも舞台にして、大がかりなミニチュアセットがふんだんに用いられてます。特に終盤は、「身長20m」のコングと東京タワーとの絡みだもんで、セットも巨大なものに。 しかし、今回の目玉、コング型巨大ロボ・メカニコングの、この造形。何とかならな・・・かったんでしょうねえ、きっと。 ロボットなのに、どうして顔までこんなゴリラ顔に作り込まないといけなかったのか。ロボットなのに、こんなデカい鼻の穴が必要なのか。生みの親のドクターフーまで、「うははは、とてもロボットとは思えん」とか口走ってたのが、少し自虐的に聞こえてしまいました。 メカニコングはさておき、キングコングの方は相変わらず雑な面相してます。が、対ゴジラの時よりは改善も見られます。アレは本当にヒドかった。 顔はマズくとも、ゴロサウルスやウミヘビとしっかり死闘を繰り広げ、大活躍。たけど、そのせいか、終盤の東京上陸後が何だか物足りない。メカニコングがいきなり東京タワーに登るもんだから、キングコングも付き合わざるを得ないけど、「東京タワー登ります」ありきの展開で、何故登るのかも、登ってどんなアクションを見せるのかも、はっきりしないまめ、とりあえず登っちゃいます。ただ単に不自由な場所で、不自由に小競り合いをしているだけ。 東京タワーの上ならではの見せ場が、欲しかった。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-05-24 23:23:29)
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