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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3877
性別 男性
年齢 53歳

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261.  でっかいでっかい野郎
冒頭、男がひっくり返っていて、死んでいるのかと驚く女性、平気な坊さん。しかし倒れていた男が身動きして生きていることがわかると、今度は坊さんの方が驚く、というツカミ。 でもでも、さらに驚くのは男の正体で、なんとヒゲゴジラ。じゃなくって、ヒゲモジャの渥美清。いややっぱりヒゲゴジラなんじゃないか、これは。 このあたりのシーンから、のどかな光景の下に広がる町が見えて、いいんですねえ。この映画、随所に「いい光景」が登場します。 ストーリーはもう、あるのやら無いのやらの行き当たりばったり、最後はホントに唐突に終わります。このテキトーさが、いいんです。 さしずめ、男はつらいよエピソード0。寅さんも柴又に帰ってくるまでの若き日の放浪時代は、こんな感じだったんじゃないかと。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-04-07 22:33:28)
262.  ごろつき(1968)
健さんがキックボクサーを目指す、という、ちょいと異色の映画。だけど結局は、任侠映画以上に任侠映画らしい展開に。このクライマックスの殴り込みの激しさと言い、健さんが自作の主題歌を歌うシーンと言い、なんだか健さんのヤクザ映画総決算みたいですが、実際はこの作品の後もまだまだヤクザ映画路線は続きます。 弟分の役に、菅原文太。ですが持ち前の眼光の鋭さの割りに、イイ人っぽい役柄で、菅原文太でもいいのだけど、何となく川谷拓ボンで見てみたいタイプの役でもあります。 それにしても、作中でもホメられてますけれど、健さん、実にいいカラダしてます。最初はヘタクソなところから、次第にキックボクシングが上達してくるところまで、小気味よい動きを見せてくれます。が、試合のシーンはさすがにもう少し、スピード感が欲しかった、かな。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-04-05 22:41:11)
263.  快傑黒頭巾(1958)
怪傑黒頭巾と言えば、主題歌はもちろん、つボイノリオ先生。じゃなかった、「快」傑黒頭巾。 爽やかな主題歌の中では、月光仮面同様、オジサン呼ばわりされてしまっている黒頭巾。正体は一体、誰なんでしょうね。って、この滑舌の悪いセリフ回しを聞けば、正体が大友柳太朗だという見当は、誰にでもつきそうなもんです。 さてこの、黒頭巾。見た感じ、鞍馬天狗と何が違うのかよくワカランが、声色を使い分けて敵を欺いたり、変装などもしてみたり、なかなか器用なところを見せてくれます。 この手の映画あるあるですが、クライマックスの舞台は妙な秘密基地みたいなところになって、時代背景を完全に無視した一種のオーパーツが登場して(時限爆弾!?)、ワケがわからないけれど勢いで乗りきってしまう。 ラストは端正な姿で登場し、流れるような刀さばきを見せる、大友柳太朗。これぞ、活劇。しかしこの髪型は、カッコいいと言っていいんだろうか。逆モヒカンという言葉が浮かんでしまった・・・。  以上、提供は、近藤無線でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-04-04 22:35:23)
264.  EVA エヴァ(2011) 《ネタバレ》 
ロボット版のニューシネマパラダイス(完全版)、みたいな。 過去を振り切ろうとして、新たにロボットの開発をしようとしてるんだけど、結局は過去に囚われていて。というか、気が付いたら過去に絡め取られている。雪景色がこれまた、美しさを感じさせる一方で、そこには閉塞感みたいなものもあって。なんか、たまらんのです。 主人公と少女の関係は、親子のようでもあり、恋人同士のようでもあり、しかしそれは、「過去」そのもの。そしてその「過去」は、ただ記憶の中だけに、封印されざるを得ない、という切ないラスト。 たまらん、ねえ。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-04 22:34:05)(良:1票)
265.  ソウ2
一作目がワンシチュエーションものとして衝撃を与えてくれたのに対し、二作目はある程度続編らしい「似た雰囲気」を醸しだしつつも、若干の路線変更、あまり焦点を絞らずに小ネタで攻めてきた、という感じ。あれこれと登場人物たちを危機に巻き込めば、あとは物語が転がっていく。悪くないです。それに一応、大ネタも仕込んでいたりもして。 ただ、残酷シーンでショットを微細に切り刻んでチラ見せする、というのは、一つのやり方ではあるかもしれないけれど、いささかクドい。それに、回想シーンと言ってよいのか、過去がフラッシュバックされる場面も、だいぶやり過ぎ感があってこれもクドい。不必要に画面をゴチャゴチャさせたのが残念でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-03 22:41:21)
266.  イカリエ‐XB1
SFの「F」は、フィクションのFなのか、それともファンタジーのFなのか。しかしなるほど、科学で彩られた世界を突き詰めれば、機能美といったものをさらに飛び越えて、幻想味を帯びた不可思議の世界となっていく。それが「SF」というものの行き着く先なんでしようか。この作品も多分に幻想性を感じさせます。 電子音楽の使用だとか、ロボットの登場だとかは、先行作品として『禁断の惑星』を思い起こさせ、さらに本作からは『2001年宇宙の旅』への影響なども指摘されているのでしょうが、それよりもコレ、『エイリアン』への影響が大きそうな。 老朽化したノストロモの描写はさすが、『エイリアン』の独自性ですが、それでも宇宙船の中の光景に、本作の影響が見られそう(水のイメージまで!)。謎の宇宙船に遭遇し、内部に乗り込むとそこには死に絶えた遠い過去が封印されている。幸い、宇宙生物に襲われたりはしないものの、元の母船に戻ると早速、食事のシーンがあったりして。まるでコチラの作品の方が『エイリアン』をパクッたんじゃないかとすら思えてくる。んなアホな。 それにしてもこの作品、何に圧倒されるって、後半の孤独感というか寂寥感というか、異様な不安を感じさせられるんですよね。これは確かに、『2001年~』に通じるものかもしれないけれど、とにかく一体、この不安感はどこから来るものなのか。未来という「遠くの世界」に来てしまった不安であるのなら、まさにこれがSFの醍醐味、真骨頂と言えるのかも知れませぬ。 それにしても、フランス六人組のなかで、この時代まで名前を残すのがオネゲルだけだったとは(笑)。
[インターネット(字幕)] 9点(2022-04-03 22:22:15)(良:1票)
267.  デッドボール
これはもう、作品自体が“デッドボール”な一本。って、それじゃあ出塁できちゃいますね。端的に、“アウト”です。はい。 まあ、最初のミッキー・カーチスのくだりを見た段階で、マトモな作品ではないことは明らかなのに、見る側もそこで見るのをやめず、作り手もそこで作るのをやめないんだから、これはもう一蓮托生、でしょう。いや、共犯というべきか。 野球ネタでスプラッター映画でっち上げよう、ということかと思ったら、もはやコレ、野球ですらない(笑)。一体、なにやってるんでしょうね。 これだけ無茶苦茶やっていながら、よく見ると実は結構、クオリティが高い、というのを期待してしまうのですが、残念ながら、高いとは言い難い。はつきり言えば、低い。これは残念。これでは単なる悪ノリになってしまう。憎めないんですけどね~。 それにしても星野真里、よくこの仕事を断らなかったと思う。彼女のおかげでこの作品が救われた部分も多々あると思う。その英断には拍手したいと思うのでした。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-04-03 20:35:53)
268.  ランダム・ハーツ 《ネタバレ》 
ハリソン・フォードって、スーパーヒーローみたいな役よりも、こういう武骨で不器用な役の方が似合います。そういう役なら、こうやって不器用なラブロマンスもよく似合う。 何せこの人、目付きが悪い。この目付きの悪さでムスッとしてると、何考えてるかよくわからない。不器用なオトナの不器用な恋愛。いやこれ、結果だけ見たら単なるスワッピングでしょ・・・などと言ってはイケナイ。言いたくてもグッとガマンする。 そしたら、始終コワい顔してたハリソン・フォードの表情が、ラストシーンで一気に和らぐ。それが、たまらないのです。いいなあ、と。 これは結構、当たり役だと思うのですが、どうでしょうか。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-03 17:24:18)
269.  SPL狼たちの処刑台
娘がタイで誘拐され、父親である香港の刑事が行方を追い求める。 節々で格闘アクションが展開されるのはいいんですが、それも細かいカットを積み重ねてキレのいいアクションを見せてくれるのはいいんですが、どうもそのカットがひたすらコマ切れ過ぎて、見てて次第に魅力が薄れてくる。印象として、カット割りでゴマかしてます、という感じ。主人公以外は結構、いい動きしてくれるんですけどねえ。トニー・ジャーの役どころなど、「動けるところを見せるため」以外には何も存在意義が無さそうな。そういう登場の仕方ってのも、悪くないけどねえ。 内容的には、何とも暗いオハナシ。ちょっと狙いすぎか。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-03-31 22:41:16)
270.  電光空手打ち
見ものの一つが冒頭のクレジットで、出演者が「高倉健(新人)」となってます。健さんデビュー作。誰にだって最初がある。 当然、健さん若い。髪型もお馴染みの健さん刈りではなく、やや長め。なかなかの色男。ヒョロッとした感じ。 舞台は沖縄、空手に邁進する健さんが、宿敵・山形勲に勝負を挑むも、手を合わせる前に気迫に圧倒され、弟子入りすることに。 収まらないのは、以前の仲間。というわけで、抗争に発展するのですが、何せ1時間ほどの作品、これで終わったのか?という微妙なラストで、やや中途半端。続きは次回のお楽しみ。という連続モノ。 空手の構えは何だかヘンなんですが、戦い自体はそれなりにキレがあって、悪くない。悪くはないけど、ちょっとマジメ過ぎるかな。とか言うのは、千葉真一あたりを基準に置いたマチガった見方かも知れないけれど。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-03-30 22:54:27)
271.  ギャング同盟 《ネタバレ》 
内田良平と佐藤慶が「いかにもギャングです」というイデタチで仲間を集めていて、そのあまりにギャングな格好が、どうにもダサいのですが、ギャングなんだから仕方がない(笑)。集められる仲間というのがこれまたサエない面々なんですが、サエなくてもそれなりに味がある、ので仕方がない。ダサかろうがサエなかろうが、いやむしろそれ故に、スタイリッシュな作品になってます。 で、彼らは何ゆえに仲間を集めているのかというと、その目的が、巨大組織(?)の会長の誘拐。武装して組織に乗り込み、派手に部下どもを殺しまくって、首尾良く誘拐に成功。ついでに誘拐してきたのが会長の娘。これがまた、よく見ると小悪魔的な美人ちゃん。しかしさらによく見るとそれは、若き日の三田佳子。ああ、歳月は残酷。って、大きなお世話。 とにもかくにも誘拐に成功し、身代金をせしめようとするが、そこからがうまくいかない。敵に囲まれ、絶体絶命。映画は籠城モノの様相に。 そしてクライマックス。ひたすら銃撃戦、これでもかと銃撃戦。クルマに積まれたダイナマイト(中盤に一度登場、そのシーンが格好いい)もさらに戦いに加わって、ド派手に盛り上げます。 何というか、低予算ならではの荒々しさ、みたいなものがありますね。これは。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-03-29 22:30:30)
272.  まむしの兄弟 恐喝三億円 《ネタバレ》 
ただでもデタラメな、この「まむしの兄弟」、今回は監督が鈴木則文になって、ますますお下品、デタラメに。 という訳で、例のコンビが登場すると途端にエロさ全開のおバカ路線になるのですが、その一方で松方弘樹が出てくる場面は妙にハードボイルド。まぬしの兄弟シリーズらしからぬ、何だか鶴田浩二の主演映画でも見てるような気分に(とは言え松方弘樹なのでコチラもなかなかハードにエロい)。 そのギャップがこの第6作(だっけ?)の特徴。特徴的過ぎて、ちょっと付いて行きづらい気もするけど。  クライマックスは豪快に銃撃戦で大暴れするも、いったん背負ってしまったオゲレツの看板はそう簡単には降ろさせてくれない、というオチ。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-03-29 22:02:55)
273.  リアリズムの宿
つげ義春の「リアリズムの宿」とはなーんにも関係ない作品なんだろう、と思ってたら、最後にリアリズムの宿が登場します。ダメ押し、といった感じですね。すでにこの映画ならではの世界、というか空気を、堪能。アホらしく、マッタリとして、にも関わらず唐突さが意表を突いたりも。 主人公のひとり旅ではなく、冴えない男ふたりの旅を描いたことで、原作とは違った「映画らしさ」が出ています。 男女3人が、ボケーッとゲーム機の画面を眺めていて(類似のシーンは他にも登場するけど)、しかし実際はそこにゲーム機があるわけではなく、撮影のカメラが置かれているもんで、3人と我々が向かい合う形になる。カメラを通じて意味も無く登場人物と我々とが向かい合うこの時間帯、一体なんなんだ、と思いつつ、野郎2人の顔を見てもしょうがないので、ついつい視線が尾野真千子の方に向かってしまう。いかん、映画なんだから、やはり画面の一点ではなく、隅々まで視線をはしらせるべきだ、という思いとの葛藤。煩悩というべきか。 それがまたアホらしくて。 そういう煩悩を余所に、たとえ誰も見ていなくても、荒波は今日も海岸に押し寄せ、雄大な光景を人知れず繰り広げる。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-03-23 22:39:21)
274.  地球防衛未亡人
ダンが壇にダン隊員と呼びかける、ほぼ出オチみたいな企画の作品。 開き直って、お粗末さをかえって武器にしたような作品でもありますが、特撮部分はちゃんとウルトラマンっぽく仕上げていて、意外にわるくない、かも。 一方、毒のある風刺が散りばめられていて、それも、こんなコトをおふざけでやっていいんだろうか、と、ちょっと気が咎める部分もあったりするのですが、もっとも、そんなコト気にするくらいなら、そもそもこんな作品見ようとは思わない訳で、気にしないことにする。。。 とは言え。おふざけが過ぎると風刺も弱まり、どつちつかずの中途半端になってしまった印象は否定できません。しかしこれも、そんなコト気にするくらいならこんな作品見ない訳で、やっぱり気にしないことに。。。 とは言え。 壇蜜が怪獣相手にハダカ踊りしているのを見ると(煮え切らないセミヌードなのは、これも「そんな映画」だからではあるけれど)、何となく石井輝男のヘンタイ系作品を思いだしたりして。路線が違うんだから比べるべきではない、と言われるかも知れないけれど、でも連想しちゃうんだから仕方がない。そして、どうしても、所詮アタマで考えた「ヘンなコト」と、体の奥底から湧き上がってくるような「ヘンなコト」とは、やっぱり ヘンタイのレベルが違うよなあ、と思わざるを得ない訳で。 それでも、いいのかも知れないけれど。この作品、「単なる思いつき」の美学、というヤツかも知れませぬ。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-03-22 22:58:47)
275.  喜劇 急行列車
冒頭の東映マークが何かのマチガイではないかと思えるほど、のんびりまったり、松竹風味。 そしてあの懐かしき、のんびりまったり、国鉄テイスト。これじゃあ、民営化されちまう訳だ。 しかし一方で、列車内で妊婦が(お約束通り)産気づく場面では、「あと45分で次の停車駅です」などと言いながら、列車を走らせ続けたりして。なんで途中の通過駅に列車を止めないんだよ、と言いたくもなりますが、いや、正確な運行こそ、すべて。これぞ鉄道のロマン。 かどうかは知りませんけど、とにかく、長距離夜行列車が舞台ということで、変わりゆく景色が作品の魅力であります。さまざまな景色の中を、列車は走り続ける。 列車内のトラブルあれやこれや、といった内容で、小ネタが多く、まとまったストーリーはあるような無いような、ですが、その小ネタの積み重ねの中に、夫婦のあり方というものをそれとなく見せてくれます。 特急ではなく、あくまで急行。人生って、そういうもんでしょ、と。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-03-22 22:36:04)
276.  悪い種子 《ネタバレ》 
『エクソシスト』とか『オーメン』とかが言ってるのは要するに、「子供ってのは、手に負えない」ってコトなんでしょうが、いやナニ、別に悪魔など持ち出さなくても充分に、子供ってのは何を仕出かすかワカランもんです。 『エスター』なんかも含めたそういう流れの、最上流に位置してそうなのが、この作品。とりあえず、素晴らしくヤな感じに仕上がっていて、よろしいのではないか、と。 冒頭に登場する、軍人である父親。彼が家から不在になると、カメラの位置が娘の視点に降りてきて、家の中に空気が変わった印象を受けます。この辺り、いきなり娘を中心にもってくるか、それとも後からだんだん娘に焦点を合わせていくか、、、演出的にはどっちが良かったんですかねえ。後者で見てみたかった気も少ししたりして。 とは言え、日常の中に突然、「子供の溺死」という事件が舞い込み、いったんは他人ごとと思いきや、実は、という展開。たっぷりヤな感じを味わわせてくれます。何かの間違いであって欲しい、という虚しい願い。 ただし、この娘というのが、虫も殺せぬような美少女、という訳ではなく、最初から充分にイジワルそうな顔をしてるのが、救いと言えば救いでしょうか(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-20 07:00:56)
277.  男の顔は履歴書
男の顔は履歴書、だなんて言われても、とても私の顔なんぞまるで履歴書っぽくはないのだけど、これが安藤昇だとドンピシャ当て嵌まる。「現在」の顔は眼鏡にヒゲの典型的な中年オヤジ風、しかし頬の傷は間違いなく、彼の過去を語ってます。さらにはこの、冷たい眼光。この顔ならば、セリフが棒読みであればあるほど、かえって迫力が。 そこから場面は敗戦まもなくの、闇市へ。この後も時代がアチコチに飛び、さらには中途半端な独白が入ったりして、多少ヘンな映画ではあるのですが、それでもなお、独特の迫力が。 朝鮮人の一味の横暴なども描かれるけれど、登場人物それぞれが皆、それぞれの言い分、それぞれの思いがあって。あ、菅原文太はあまり無さそうですけどね。 クールな安藤昇の弟役に、伊丹十三。「ゆーとぴあ」かと思ったぞ。とくに言い分が多そうな役で、映画を盛り上げます。 でもって、映画にさらに迫力をもたらしているのが、例によって独特のローアングル。そしてクローズアップは、被写体が画面からはみ出んばかり、まさに、はみ出るかはみ出ないかの臨界状態。 クライマックスの銃撃戦、斬り合いも、もはや、尋常なものではなく、凄まじいエネルギーを放ってます。 ちょっと意外な、しかしこれしかないだろ、という絶妙のラスト。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-03-17 22:52:45)
278.  浮草物語
旅芸人の一座がとある町にやってきて、それがいかにも街道沿いの宿場町か何かみたいなことろ。風情があります。 で、その町には、一座の親方の元妻と元息子、いや息子に「元」は不要ですね。「元」をつけると何だか今では娘になってしまったみたいで、決してそうではありません。それはともかく、彼らの存在が嫉妬を呼んで、思わぬ展開となっていく。前半は(自分が実の父とは知らない)息子と一緒に釣りに行ったり、わりとホノボノしたシーンが続き、そこから後半は波乱の展開。余韻を残すラストまで、なかなか巧みな物語構成で、グイグイ引っ張っていきます。 クライマックスで、一座の娘が二階に上がり、息子と視線を交わす場面、その無言のやり取りの雄弁さ。まさにサイレントならでは。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-03-16 23:03:21)
279.  あの丘越えて 《ネタバレ》 
田舎育ちの野生児指数バリバリな少女がある時、離れ離れに都会で暮らしている父のもとに呼ばれて・・・というお話なのですが、主人公の少女を演じるのが美空ひばり、だもんで、「少女」に見えない、美空ひばりにしか見えない。その歌唱力には、圧倒されまくり。 彼女が起こすプチ騒動の数々、終盤だけちょっと大ごとになるけれど、最後は取って付けたようなハッピーエンド。これがもう、本当に取って付けたようで。もしかして、これは現実の世界ではなく、少女が大正池に入水自殺した後の、死後の世界なんじゃなかろうか、と疑いたくもなります。なりませんか? 彼女を育ててくれた「お婆」が、泣かせます。最初の方で、汽車に乗った美空ひばりの手を握りながら、信じられないような全速力で汽車に併走するお婆の姿。まさしく命懸けですよ、これは。迷シーン、かつ、名シーンです。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-03-15 22:14:47)
280.  不能犯
松坂桃李が死神みたいな訳で、依頼を受けては超自然的な手段で人を殺していく、その繰り返し。だもんで、オムニバスとまでは言わないものの、細切れの印象で、内容的にちょっと弱い。 さらにそこに、爆弾事件が強引に重なって、カオス状態。だいぶ無茶な構成だけど、悪くはないです。 とりあえず、松坂桃李の貧乏臭くもワルそうな感じが、雰囲気出してます。 沢尻エリカは、コレ、どうなんでしょうね。ははは・・・。
[インターネット(邦画)] 6点(2022-03-14 22:26:17)
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